JPH05178262A - 自動二輪車用後輪懸架装置のダンパ配置構造 - Google Patents
自動二輪車用後輪懸架装置のダンパ配置構造Info
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- JPH05178262A JPH05178262A JP36013191A JP36013191A JPH05178262A JP H05178262 A JPH05178262 A JP H05178262A JP 36013191 A JP36013191 A JP 36013191A JP 36013191 A JP36013191 A JP 36013191A JP H05178262 A JPH05178262 A JP H05178262A
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- damper
- rotary
- rear arm
- rear wheel
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スペース効率を改善でき、かつ上記動作伝達
機構の複雑化を回避できる自動二輪車用後輪懸架装置の
ダンパ配置構造を提供する。 【構成】 路面から後輪に加わるショックを緩和する緩
衝ばね,及び後輪の不規則な上下振動を抑制するダンパ
を備え、リヤアーム21と車体固定部との間に介設され
たた自動二輪車用後輪懸架装置29の上記ダンパの配置
構造を構成する。この場合に上記緩衝ばねを帯板状の板
ばね31としてオイルパン28の下方に配置し、上記ダ
ンパをダンパケース32内に回転ピストン33を回転自
在に配置してなる回転式ダンパ30とする。そして上記
回転ピストン33の回転軸67が上記リヤアーム21の
ピボット軸27と同軸をなすように上記回転式ダンパ3
0を配置し、上記回転軸67を上記リヤアーム21に固
定する一方、上記ダンパケース32をクランクケース1
3に固定する。
機構の複雑化を回避できる自動二輪車用後輪懸架装置の
ダンパ配置構造を提供する。 【構成】 路面から後輪に加わるショックを緩和する緩
衝ばね,及び後輪の不規則な上下振動を抑制するダンパ
を備え、リヤアーム21と車体固定部との間に介設され
たた自動二輪車用後輪懸架装置29の上記ダンパの配置
構造を構成する。この場合に上記緩衝ばねを帯板状の板
ばね31としてオイルパン28の下方に配置し、上記ダ
ンパをダンパケース32内に回転ピストン33を回転自
在に配置してなる回転式ダンパ30とする。そして上記
回転ピストン33の回転軸67が上記リヤアーム21の
ピボット軸27と同軸をなすように上記回転式ダンパ3
0を配置し、上記回転軸67を上記リヤアーム21に固
定する一方、上記ダンパケース32をクランクケース1
3に固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車用後輪懸架
装置に関し、詳細には、ダンパとして回転式のものを採
用した場合の、該ダンパの配置構造の改善に関する。
装置に関し、詳細には、ダンパとして回転式のものを採
用した場合の、該ダンパの配置構造の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動二輪車用後輪懸架装置で
は、リヤアームと車体フレームとの間にコイルばねと伸
縮式筒型ダンパとからなる緩衝器を介設した構造が採用
されている。そして最近では、上記緩衝器を1本とし、
これをリヤアームのピボット部近傍部分と車体フレーム
の燃料タンク下方部分,あるいはシート下方部分との間
に、直接又はリンク機構を介して配設するのが一般的と
なっている(例えば特開昭59−120585参照)。
は、リヤアームと車体フレームとの間にコイルばねと伸
縮式筒型ダンパとからなる緩衝器を介設した構造が採用
されている。そして最近では、上記緩衝器を1本とし、
これをリヤアームのピボット部近傍部分と車体フレーム
の燃料タンク下方部分,あるいはシート下方部分との間
に、直接又はリンク機構を介して配設するのが一般的と
なっている(例えば特開昭59−120585参照)。
【0003】しかしながら上記従来装置では、車両中央
に位置する部品配置スペースを上記緩衝器が占領するこ
ととなり、そのためエアクリーナ,バッテリ等の他の車
載部品の配置スペースの確保が困難となり、部品配置上
のスペース効率が悪いという問題がある。
に位置する部品配置スペースを上記緩衝器が占領するこ
ととなり、そのためエアクリーナ,バッテリ等の他の車
載部品の配置スペースの確保が困難となり、部品配置上
のスペース効率が悪いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、現在、本発明者
等は、上記コイルばねの代わりに板ばねを採用するとと
もに、伸縮式ダンパの代わりに回転式ダンパを採用する
ことを検討中である。この板ばねと回転式ダンパとから
なる懸架装置を採用した場合、上記スペース効率の改善
が期待できるものの、上記回転式ダンパの配置構造の如
何によっては、特に該ダンパの回転ピストンにリヤアー
ムの動作を伝達する機構が複雑になることが懸念され
る。
等は、上記コイルばねの代わりに板ばねを採用するとと
もに、伸縮式ダンパの代わりに回転式ダンパを採用する
ことを検討中である。この板ばねと回転式ダンパとから
なる懸架装置を採用した場合、上記スペース効率の改善
が期待できるものの、上記回転式ダンパの配置構造の如
何によっては、特に該ダンパの回転ピストンにリヤアー
ムの動作を伝達する機構が複雑になることが懸念され
る。
【0005】本発明は、上記従来構造の問題点,及び板
ばね,回転式ダンパを採用する場合の問題点に鑑みてな
されたもので、スペース効率を改善でき、かつ上記動作
伝達機構の複雑化を回避できる自動二輪車用後輪懸架装
置のダンパ配置構造を提供することを目的としている。
ばね,回転式ダンパを採用する場合の問題点に鑑みてな
されたもので、スペース効率を改善でき、かつ上記動作
伝達機構の複雑化を回避できる自動二輪車用後輪懸架装
置のダンパ配置構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、路面から後輪
に加わるショックを緩和する緩衝ばね,及び後輪の不規
則な上下振動を抑制するダンパを備え、リヤアームと車
体固定部との間に介設された自動二輪車用後輪懸架装置
の上記ダンパの配置構造において、上記緩衝ばねを帯板
状の板ばねとしてエンジン下方に配置し、上記ダンパを
ダンパケース内に回転ピストンを回転自在に配置してな
る回転式のものとし、上記回転ピストンの回転軸が上記
リヤアームのピボット軸と同軸をなすように上記回転式
ダンパを配置し、上記回転軸を上記リヤアームに固定す
る一方、上記ダンパケースを車体フレーム又はエンジン
に固定したことを特徴としている。
に加わるショックを緩和する緩衝ばね,及び後輪の不規
則な上下振動を抑制するダンパを備え、リヤアームと車
体固定部との間に介設された自動二輪車用後輪懸架装置
の上記ダンパの配置構造において、上記緩衝ばねを帯板
状の板ばねとしてエンジン下方に配置し、上記ダンパを
ダンパケース内に回転ピストンを回転自在に配置してな
る回転式のものとし、上記回転ピストンの回転軸が上記
リヤアームのピボット軸と同軸をなすように上記回転式
ダンパを配置し、上記回転軸を上記リヤアームに固定す
る一方、上記ダンパケースを車体フレーム又はエンジン
に固定したことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明に係る後輪懸架装置のダンパ配置構造に
よれば、回転ピストンの回転軸をリヤアームのピボット
軸と同軸にしたので、リヤアームと回転ピストンとの回
動角度が一致し、従ってリヤアームと回転ピストンとの
間にリンク機構は不要であり、その結果リヤアームの動
作をダンパに伝達する機構の構造が極めて簡単となる。
よれば、回転ピストンの回転軸をリヤアームのピボット
軸と同軸にしたので、リヤアームと回転ピストンとの回
動角度が一致し、従ってリヤアームと回転ピストンとの
間にリンク機構は不要であり、その結果リヤアームの動
作をダンパに伝達する機構の構造が極めて簡単となる。
【0008】また回転軸をピボット軸と同軸にしたの
で、それだけダンパがエンジンに近接することとなり、
いわゆるマスの集中化が図れる。また比較的軽量の回転
ピストンをリヤアームに、比較的大重量のダンパケース
を車体フレーム又はエンジンにそれぞれ固定したので、
それだけばね下荷重を小さくできる。
で、それだけダンパがエンジンに近接することとなり、
いわゆるマスの集中化が図れる。また比較的軽量の回転
ピストンをリヤアームに、比較的大重量のダンパケース
を車体フレーム又はエンジンにそれぞれ固定したので、
それだけばね下荷重を小さくできる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図5は本発明の一実施例による自動二輪
車用後輪懸架装置のダンパ配置構造を説明するための図
であり、図1は側面図、図2は一部断面平面図、図3,
図4は図1のIII-III 線断面図,IV-IV線断面図、図5は
該構造を備えた自動二輪車の側面図である。
る。図1ないし図5は本発明の一実施例による自動二輪
車用後輪懸架装置のダンパ配置構造を説明するための図
であり、図1は側面図、図2は一部断面平面図、図3,
図4は図1のIII-III 線断面図,IV-IV線断面図、図5は
該構造を備えた自動二輪車の側面図である。
【0010】図において、1は該実施例装置が採用され
た自動二輪車である。該自動二輪車1の車体フレーム2
は、いわゆるダブルクレードル型のものであり、ヘッド
パイプ3に左,右一対の斜め下方に延びるタンクレール
4,4の前端を接続し、該両タンクレール4,4の後端
部にリヤアームブラケット5,5を接続し、該各リヤア
ームブラケット5の下端と上記ヘッドパイプ3とを左,
右一対のダウンチューブ6,6で接続した構造を有して
いる。上記リヤアームブラケット5,5はアッパクロス
パイプ5b,ロアクロスパイプ5cで接続されている。
なお、7は上記タンクレール4とダウンチューブ6とを
接続する補強用テンションパイプ、8はシートレール、
9は該シートレール8の後端部を支持するバックステー
である。
た自動二輪車である。該自動二輪車1の車体フレーム2
は、いわゆるダブルクレードル型のものであり、ヘッド
パイプ3に左,右一対の斜め下方に延びるタンクレール
4,4の前端を接続し、該両タンクレール4,4の後端
部にリヤアームブラケット5,5を接続し、該各リヤア
ームブラケット5の下端と上記ヘッドパイプ3とを左,
右一対のダウンチューブ6,6で接続した構造を有して
いる。上記リヤアームブラケット5,5はアッパクロス
パイプ5b,ロアクロスパイプ5cで接続されている。
なお、7は上記タンクレール4とダウンチューブ6とを
接続する補強用テンションパイプ、8はシートレール、
9は該シートレール8の後端部を支持するバックステー
である。
【0011】上記車体フレーム2のタンクレール4上に
は燃料タンク10が、該タンク10の内方にはエアクリ
ーナ10aが、シートレール8上にはシート11が、ま
たタンクレール4,リヤアームブラケット5,ダウンチ
ューブ6で構成されるクレードル内にはエンジン12が
それぞれ搭載されている。なお、10bはバッテリであ
る。
は燃料タンク10が、該タンク10の内方にはエアクリ
ーナ10aが、シートレール8上にはシート11が、ま
たタンクレール4,リヤアームブラケット5,ダウンチ
ューブ6で構成されるクレードル内にはエンジン12が
それぞれ搭載されている。なお、10bはバッテリであ
る。
【0012】上記エンジン12は、空冷式4サイクル並
列4気筒型のものであり、変速機ケースと一体化された
クランクケース13の前部にシリンダブロック14,及
びシリンダヘッド15を前傾状態に積層締結し、該シリ
ンダヘッド15の上側合面にヘッドカバー16を被せた
構造となっている。なお、28は上記クランクケース1
3の底面に装着されたオイルパンである。
列4気筒型のものであり、変速機ケースと一体化された
クランクケース13の前部にシリンダブロック14,及
びシリンダヘッド15を前傾状態に積層締結し、該シリ
ンダヘッド15の上側合面にヘッドカバー16を被せた
構造となっている。なお、28は上記クランクケース1
3の底面に装着されたオイルパンである。
【0013】上記エンジン12は、上記クランクケース
13の前部ボス部13aをダウンチューブ6に固定され
た前部ブラケット6aにボルト締め固定し、かつ後部ボ
ス部13bを上記リヤアームブラケット5に固着された
後部懸架パイプ5dにボルト締め固定することにより車
体フレーム2に搭載されている。
13の前部ボス部13aをダウンチューブ6に固定され
た前部ブラケット6aにボルト締め固定し、かつ後部ボ
ス部13bを上記リヤアームブラケット5に固着された
後部懸架パイプ5dにボルト締め固定することにより車
体フレーム2に搭載されている。
【0014】上記シリンダヘッド15の前壁に開口する
各排気ポートには排気装置17の4本の排気管18aが
接続されている。この排気管のうち左,右両端の排気管
は車両左側に、中央2本の排気管は車両右側にそれぞれ
まとめられて上記オイルパン28の下側方を通り、該位
置でそれそれ左,右合流管19aに接続されている。さ
らに該各合流管19aは上記オイルパン28の後端付近
で左,右側方に拡がっており、この各側方拡開端部には
左,右の消音器20aがそれぞれ接続され、詳述するリ
ヤアーム21の左,右側方を斜め上方に延びている。
各排気ポートには排気装置17の4本の排気管18aが
接続されている。この排気管のうち左,右両端の排気管
は車両左側に、中央2本の排気管は車両右側にそれぞれ
まとめられて上記オイルパン28の下側方を通り、該位
置でそれそれ左,右合流管19aに接続されている。さ
らに該各合流管19aは上記オイルパン28の後端付近
で左,右側方に拡がっており、この各側方拡開端部には
左,右の消音器20aがそれぞれ接続され、詳述するリ
ヤアーム21の左,右側方を斜め上方に延びている。
【0015】上記リヤアーム21は、左,右一対の角筒
状のアーム本体22a,22bの前端部に丸筒状の一対
のピボットパイプ23を固着し、該パイプ23より後方
部分同士を角筒状のクロスメンバ24で接続固定してな
るものであり、左,右のアーム本体22a,22bの後
端部間に挿通固定された車軸25で後輪26が軸支され
ている。上記ピボットパイプ23はこれに挿通されたピ
ボット軸27によって軸受23aを介して軸支されてお
り、該ピボット軸27は上記左,右のリヤアームブラケ
ット5にナット27aで締め付け固定されている。
状のアーム本体22a,22bの前端部に丸筒状の一対
のピボットパイプ23を固着し、該パイプ23より後方
部分同士を角筒状のクロスメンバ24で接続固定してな
るものであり、左,右のアーム本体22a,22bの後
端部間に挿通固定された車軸25で後輪26が軸支され
ている。上記ピボットパイプ23はこれに挿通されたピ
ボット軸27によって軸受23aを介して軸支されてお
り、該ピボット軸27は上記左,右のリヤアームブラケ
ット5にナット27aで締め付け固定されている。
【0016】そして上記リヤアーム21の前部下方から
上記エンジン12の下方にかけて後輪懸架装置29が配
設されている。この後輪懸架装置29は、上記リヤアー
ム21と上記エンジン12の底面との間に配設され、路
面から後輪26に加わるショックを緩和する板ばね31
と、上記リヤアーム21とエンジン12の後面との間に
配設され、後輪26の不規則な上下振動を抑制する回転
式ダンパ30とで構成されている。
上記エンジン12の下方にかけて後輪懸架装置29が配
設されている。この後輪懸架装置29は、上記リヤアー
ム21と上記エンジン12の底面との間に配設され、路
面から後輪26に加わるショックを緩和する板ばね31
と、上記リヤアーム21とエンジン12の後面との間に
配設され、後輪26の不規則な上下振動を抑制する回転
式ダンパ30とで構成されている。
【0017】上記板ばね31の後端部31aは後部ばね
ブラケット43及び初期荷重調整機構63を介して上記
リヤアーム21で支持され、前端部31bは前部ばねブ
ラケット47を介して上記クランクケース13の底面で
支持されている。
ブラケット43及び初期荷重調整機構63を介して上記
リヤアーム21で支持され、前端部31bは前部ばねブ
ラケット47を介して上記クランクケース13の底面で
支持されている。
【0018】上記初期荷重調整機構63は、上部ブラケ
ット64と下部ブラケット66とを調整ねじ65で接続
した構造のものである。なお、65a,65bは右ね
じ,左ねじのロックナットである。上記上部ブラケット
64は上記クロスパイプ24に固着された支持ブラケッ
ト24aに連結ボルト41a,ナット41bで揺動可能
に連結されており、上記下部ブラケット66は上記後部
ばねブラケット43にゴムブッシュ42を介して連結さ
れている。またこのゴムブッシュ42はアウタパイプ4
2aとインナパイプ42bとの間にゴムリング42cを
挿入して焼き付け固定してなるものであり、上記アウタ
パイプ42aが上記後部ばねブラケット43の連結部4
3a内に圧入固定されている。上記調整ねじ65を回転
させて該板ばね31の後端部31aとリヤアーム21と
の間隔を調整することにより初期荷重を所望値に設定可
能になっている。
ット64と下部ブラケット66とを調整ねじ65で接続
した構造のものである。なお、65a,65bは右ね
じ,左ねじのロックナットである。上記上部ブラケット
64は上記クロスパイプ24に固着された支持ブラケッ
ト24aに連結ボルト41a,ナット41bで揺動可能
に連結されており、上記下部ブラケット66は上記後部
ばねブラケット43にゴムブッシュ42を介して連結さ
れている。またこのゴムブッシュ42はアウタパイプ4
2aとインナパイプ42bとの間にゴムリング42cを
挿入して焼き付け固定してなるものであり、上記アウタ
パイプ42aが上記後部ばねブラケット43の連結部4
3a内に圧入固定されている。上記調整ねじ65を回転
させて該板ばね31の後端部31aとリヤアーム21と
の間隔を調整することにより初期荷重を所望値に設定可
能になっている。
【0019】上記板ばね31は、上記オイルパン28の
下方にて車両前後方向に延びる樹脂製帯板状のものであ
り、中央部から前,後端部に向かって徐々に薄くなって
いる。このばね板31の後端部31aは上記後部ばねブ
ラケット43の支持部43b上に押圧プレート43c及
び固定ボルト45で固定されている。またこの板ばね3
1の前端部31bは前部ばねブラケット47の支持部4
7bに支持プレート48a,ボルト48bによって固定
されている。該ブラケット47の連結部47aは上記ク
ランクケース13の底面前端部に形成された支持ボス部
13cに支持ボルト49aで揺動可能に連結されてい
る。
下方にて車両前後方向に延びる樹脂製帯板状のものであ
り、中央部から前,後端部に向かって徐々に薄くなって
いる。このばね板31の後端部31aは上記後部ばねブ
ラケット43の支持部43b上に押圧プレート43c及
び固定ボルト45で固定されている。またこの板ばね3
1の前端部31bは前部ばねブラケット47の支持部4
7bに支持プレート48a,ボルト48bによって固定
されている。該ブラケット47の連結部47aは上記ク
ランクケース13の底面前端部に形成された支持ボス部
13cに支持ボルト49aで揺動可能に連結されてい
る。
【0020】さらにまた上記板ばね31の長手方向略中
央の上方には、該板ばね31の変形時の支点となる支持
レバー50が配設されている。この支持レバー50は下
面が円弧状に形成された金属製板状体であり、該円弧状
面が上記板ばね31の上面に当接している。上記支持レ
バー50の下面が円弧状になっているので、板ばね31
の当接点がリヤアーム21の揺動に伴って変化し、ばね
特性をプログレッシブにできるとともに、ばねに集中荷
重が作用するのを回避できる。またこの支持レバー50
の前端に形成された支持ボス部50aは、上記オイルパ
ン28の下面に一体形成された支持ボス部28aに支持
軸52によって軸支されている。なお、この支持レバー
50の下面にゴムシートを貼設してもよい。また該支持
レバー50の上面には路面の小さな凹凸を吸収するブロ
ック62が配設されている。該ブロック62はゴム等の
弾性体からなるもので、上記オイルパン28の底面に凹
設された取付凹部28c内に嵌合装着されている。
央の上方には、該板ばね31の変形時の支点となる支持
レバー50が配設されている。この支持レバー50は下
面が円弧状に形成された金属製板状体であり、該円弧状
面が上記板ばね31の上面に当接している。上記支持レ
バー50の下面が円弧状になっているので、板ばね31
の当接点がリヤアーム21の揺動に伴って変化し、ばね
特性をプログレッシブにできるとともに、ばねに集中荷
重が作用するのを回避できる。またこの支持レバー50
の前端に形成された支持ボス部50aは、上記オイルパ
ン28の下面に一体形成された支持ボス部28aに支持
軸52によって軸支されている。なお、この支持レバー
50の下面にゴムシートを貼設してもよい。また該支持
レバー50の上面には路面の小さな凹凸を吸収するブロ
ック62が配設されている。該ブロック62はゴム等の
弾性体からなるもので、上記オイルパン28の底面に凹
設された取付凹部28c内に嵌合装着されている。
【0021】上記回転式ダンパ30は、ケース本体32
aと蓋体32bとからなる側面視略扇形のダンパケース
32内に、該ケース内を2室に画成する略板状の翼形ピ
ストン33を収容配置し、該ピストン33の上端部33
aに回転軸67を挿入するとともにピン67cで結合し
た構造のものである。また上記ダンパケース32は、こ
れの上部,下部フランジ32d,32eを上記クランク
ケース13の後部に形成された上部,下部ボス部36
a,13bにボルト締め固定することによりエンジン1
2に固定されている。なお、上記蓋体32bには、上記
画成された両室を連通させる複数の通路が形成されてお
り、該各通路内に絞り機構が配置されている。
aと蓋体32bとからなる側面視略扇形のダンパケース
32内に、該ケース内を2室に画成する略板状の翼形ピ
ストン33を収容配置し、該ピストン33の上端部33
aに回転軸67を挿入するとともにピン67cで結合し
た構造のものである。また上記ダンパケース32は、こ
れの上部,下部フランジ32d,32eを上記クランク
ケース13の後部に形成された上部,下部ボス部36
a,13bにボルト締め固定することによりエンジン1
2に固定されている。なお、上記蓋体32bには、上記
画成された両室を連通させる複数の通路が形成されてお
り、該各通路内に絞り機構が配置されている。
【0022】また、上記回転軸67は筒状のもので、そ
の軸芯にはカラー27bを介して上記ピボット軸27が
挿入されており、該カラー27bと回転軸67との間に
はニードル軸受67dが介挿されている。また上記回転
軸67にはダンパアーム67bが固着されており、該ア
ーム67bの後端部67aは上記クロスメンバ24に固
着された接続ブラケット24bにボルト締め固定されて
いる。これによりリヤアーム21の上下揺動に伴って上
記ダンパ30の回転ピストン33が上記回転軸67と共
に前後に回動する。
の軸芯にはカラー27bを介して上記ピボット軸27が
挿入されており、該カラー27bと回転軸67との間に
はニードル軸受67dが介挿されている。また上記回転
軸67にはダンパアーム67bが固着されており、該ア
ーム67bの後端部67aは上記クロスメンバ24に固
着された接続ブラケット24bにボルト締め固定されて
いる。これによりリヤアーム21の上下揺動に伴って上
記ダンパ30の回転ピストン33が上記回転軸67と共
に前後に回動する。
【0023】次に本実施例装置の作用効果について説明
する。本実施例装置では、後輪26が例えば路面の凸部
に乗り上げるとその衝撃力によってリヤアーム21が上
昇し、これに伴って板ばね31の後端部31aが初期荷
重調整機構63及び後部ばねブラケット43を介して引
き上げられ、該板ばね31が支持レバー50の円弧状の
下面を支点にして折れ曲がり、この際のばね力によって
上記衝撃力が緩和される。また上記リヤアーム21の上
昇,下降に伴ってダンパ30内の回転ピストン33が回
動し、各室内の作動油がオイル通路の絞り機構を通過す
ることにより減衰力が発生する。
する。本実施例装置では、後輪26が例えば路面の凸部
に乗り上げるとその衝撃力によってリヤアーム21が上
昇し、これに伴って板ばね31の後端部31aが初期荷
重調整機構63及び後部ばねブラケット43を介して引
き上げられ、該板ばね31が支持レバー50の円弧状の
下面を支点にして折れ曲がり、この際のばね力によって
上記衝撃力が緩和される。また上記リヤアーム21の上
昇,下降に伴ってダンパ30内の回転ピストン33が回
動し、各室内の作動油がオイル通路の絞り機構を通過す
ることにより減衰力が発生する。
【0024】このような動作を行う後輪懸架装置29に
おいて、回転ピストン33の回転軸67をリヤアーム2
1のピボット軸27と同軸にしたので、回転ピストン3
3の回動角度はリヤアーム21の揺動角度と同一となっ
ている。従って、このピストン弁33にリヤアーム21
の上下動作を伝達する場合、上記回転軸67をリンク機
構等を介することなく直接クロスメンバ24に固定接続
することができ、上記動作の伝達機構が極めて簡単でな
る。
おいて、回転ピストン33の回転軸67をリヤアーム2
1のピボット軸27と同軸にしたので、回転ピストン3
3の回動角度はリヤアーム21の揺動角度と同一となっ
ている。従って、このピストン弁33にリヤアーム21
の上下動作を伝達する場合、上記回転軸67をリンク機
構等を介することなく直接クロスメンバ24に固定接続
することができ、上記動作の伝達機構が極めて簡単でな
る。
【0025】また上記回転軸67をピボット軸27と同
軸にしたので、ダンパ30全体をエンジン12に近接さ
せることができ、それだけマスの集中化を図ることがで
きる。またこの場合、ダンパケース32をクランクケー
ス13に固定したので、この点からもダンパ30をエン
ジン12に近接させることができる。ちなみにリヤアー
ムブラケット等に固定する場合は、該部分を横切るクロ
スパイプが必要となり、構造が複雑化するとともに、エ
ンジンに近接させる場合の障害となる。
軸にしたので、ダンパ30全体をエンジン12に近接さ
せることができ、それだけマスの集中化を図ることがで
きる。またこの場合、ダンパケース32をクランクケー
ス13に固定したので、この点からもダンパ30をエン
ジン12に近接させることができる。ちなみにリヤアー
ムブラケット等に固定する場合は、該部分を横切るクロ
スパイプが必要となり、構造が複雑化するとともに、エ
ンジンに近接させる場合の障害となる。
【0026】またこのダンパ30の比較的軽量の回転ピ
ストン33をリヤアーム21側に固定し、比較的大重量
のダンパケース32をエンジン12側に固定したので、
それだけばね下荷重が小さくなり、懸架装置として有利
である。なお、ダンパケースをクランクケースと一体形
成してもよく、またダンパケースを車体フレームに固定
しても良い。
ストン33をリヤアーム21側に固定し、比較的大重量
のダンパケース32をエンジン12側に固定したので、
それだけばね下荷重が小さくなり、懸架装置として有利
である。なお、ダンパケースをクランクケースと一体形
成してもよく、またダンパケースを車体フレームに固定
しても良い。
【0027】さらにまた、板ばね31の後端部31aを
初期荷重調整機構63によってリヤアーム21に連結し
たので、カバー等を取り外すことなく該機構63を車両
下方から直接操作することができ、初期荷重の調整作業
及び着脱作業等の整備性を確保できる。また上記調整機
構63を板ばね31の後端部に配置したので、例えば前
端部に配設した場合に比較して路面からの飛石等が当た
りにくいという利点もある。
初期荷重調整機構63によってリヤアーム21に連結し
たので、カバー等を取り外すことなく該機構63を車両
下方から直接操作することができ、初期荷重の調整作業
及び着脱作業等の整備性を確保できる。また上記調整機
構63を板ばね31の後端部に配置したので、例えば前
端部に配設した場合に比較して路面からの飛石等が当た
りにくいという利点もある。
【0028】また板ばね31の支点となる支点レバー5
0の当接面を円弧状とし、さらに該レバー50を揺動可
能に構成したので、板ばね31の当接点が徐々に変化す
ることからばね特性をプログレッシブにすることがで
き、また応力集中を回避できることからばねの強度確保
上有利である。
0の当接面を円弧状とし、さらに該レバー50を揺動可
能に構成したので、板ばね31の当接点が徐々に変化す
ることからばね特性をプログレッシブにすることがで
き、また応力集中を回避できることからばねの強度確保
上有利である。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明に係る自動二輪車用
後輪懸架装置のダンパ配置構造によれば、回転ピストン
の回転軸をリヤアームのピボット軸と同軸にしたので、
リヤアームと回転ピストンとの揺動角度が一致し、従っ
てリヤアームとピストン弁との間にリンク機構は不要で
あり、リヤアームの動作をダンパに伝達する機構の構造
が極めて簡単となる効果がある。また、回転軸をピボッ
ト軸と同軸にしたので、それだけダンパがエンジンに近
接することとなり、いわゆるマスの集中化を図ることが
できるとともにスペース効率を向上でき、また回転ピス
トンをリヤアームに、ダンパケースを車体フレーム又は
エンジンにそれぞれ固定したので、それだけばね下荷重
を小さくできる効果がある。
後輪懸架装置のダンパ配置構造によれば、回転ピストン
の回転軸をリヤアームのピボット軸と同軸にしたので、
リヤアームと回転ピストンとの揺動角度が一致し、従っ
てリヤアームとピストン弁との間にリンク機構は不要で
あり、リヤアームの動作をダンパに伝達する機構の構造
が極めて簡単となる効果がある。また、回転軸をピボッ
ト軸と同軸にしたので、それだけダンパがエンジンに近
接することとなり、いわゆるマスの集中化を図ることが
できるとともにスペース効率を向上でき、また回転ピス
トンをリヤアームに、ダンパケースを車体フレーム又は
エンジンにそれぞれ固定したので、それだけばね下荷重
を小さくできる効果がある。
【図1】本発明の一実施例による自動二輪車用後輪懸架
装置のダンパ配置構造を示す側面図である。
装置のダンパ配置構造を示す側面図である。
【図2】上記実施例構造の一部断面平面図である。
【図3】図1のIII-III 線断面図である。
【図4】図1のIV-IV 線断面図である。
【図5】上記実施例構造を備えた自動二輪車の側面図で
ある。
ある。
1 自動二輪車 12 エンジン 13 クランクケース(ダンパケース固定部) 21 リヤアーム 27 ピボット軸 29 後輪懸架装置 30 回転式ダンパ 31 板ばね 32 ダンパケース 33 回転ピストン 67 回転軸
Claims (1)
- 【請求項1】 路面から後輪に加わるショックを緩和す
る緩衝ばね,及び後輪の不規則な上下振動を抑制するダ
ンパを備え、リヤアームと車体固定部との間に介設され
た自動二輪車用後輪懸架装置の上記ダンパの配置構造に
おいて、上記緩衝ばねを帯板状の板ばねとしてエンジン
下方に配置し、上記ダンパをダンパケース内に回転ピス
トンを回転自在に配置してなる回転式のものとし、上記
回転ピストンの回転軸が上記リヤアームのピボット軸と
同軸をなすように上記回転式ダンパを配置し、上記回転
軸を上記リヤアームに固定する一方、上記ダンパケース
を車体フレーム又はエンジンに固定したことを特徴とす
る自動二輪車用後輪懸架装置のダンパ配置構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36013191A JP3198464B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 自動二輪車用後輪懸架装置のダンパ配置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36013191A JP3198464B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 自動二輪車用後輪懸架装置のダンパ配置構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178262A true JPH05178262A (ja) | 1993-07-20 |
JP3198464B2 JP3198464B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=18468039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36013191A Expired - Fee Related JP3198464B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 自動二輪車用後輪懸架装置のダンパ配置構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3198464B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5816356A (en) * | 1995-02-03 | 1998-10-06 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Rear wheel suspension device for motorcycles |
CN100448738C (zh) * | 2005-12-08 | 2009-01-07 | 雅马哈发动机株式会社 | 跨乘式车辆 |
US8074760B2 (en) * | 2006-12-28 | 2011-12-13 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Arm member and straddle-type vehicle |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT525312A1 (de) * | 2021-05-17 | 2022-12-15 | Ktm Ag | Einspuriges Fahrzeug |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP36013191A patent/JP3198464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5816356A (en) * | 1995-02-03 | 1998-10-06 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Rear wheel suspension device for motorcycles |
CN100448738C (zh) * | 2005-12-08 | 2009-01-07 | 雅马哈发动机株式会社 | 跨乘式车辆 |
US8074760B2 (en) * | 2006-12-28 | 2011-12-13 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Arm member and straddle-type vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3198464B2 (ja) | 2001-08-13 |
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Legal Events
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