JPH05178215A - 車両のステアリングホイール - Google Patents
車両のステアリングホイールInfo
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- JPH05178215A JPH05178215A JP163392A JP163392A JPH05178215A JP H05178215 A JPH05178215 A JP H05178215A JP 163392 A JP163392 A JP 163392A JP 163392 A JP163392 A JP 163392A JP H05178215 A JPH05178215 A JP H05178215A
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- JP
- Japan
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- contact plate
- plate
- fixed
- contact
- movable
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- Steering Controls (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 コンタクトプレート式ホーンスイッチの異音
を防止すること。 【構成】 スポーク芯材7をアース材として導通する固
定側コンタクトプレート30と可動側コンタクトプレー
ト20とからなるホーンスイッチ5が設けられた車両の
ステアリングホイール1において、上記可動側コンタク
トプレート20と固定側コンタクトプレート30のうち
少なくとも上記固定側コンタクトプレート30を制振鋼
板で構成するとともに、該固定側コンタクトプレート3
0の上記可動側コンタクトプレート20と接触する一方
の鋼板と上記スポーク芯材に接触する他方の鋼板とを、
導通手段により相互に導通させ、固定側コンタクトプレ
ート30を制振鋼板で構成したにもかかわらず上記可動
側コンタクトプレート20から該固定側コンタクトプレ
ート30を介して上記スポーク芯材7に至る導通経路を
確保しつつ、該制振鋼板の制振作用によってホーンスイ
ッチ5の動作時における異音を抑制するもの。
を防止すること。 【構成】 スポーク芯材7をアース材として導通する固
定側コンタクトプレート30と可動側コンタクトプレー
ト20とからなるホーンスイッチ5が設けられた車両の
ステアリングホイール1において、上記可動側コンタク
トプレート20と固定側コンタクトプレート30のうち
少なくとも上記固定側コンタクトプレート30を制振鋼
板で構成するとともに、該固定側コンタクトプレート3
0の上記可動側コンタクトプレート20と接触する一方
の鋼板と上記スポーク芯材に接触する他方の鋼板とを、
導通手段により相互に導通させ、固定側コンタクトプレ
ート30を制振鋼板で構成したにもかかわらず上記可動
側コンタクトプレート20から該固定側コンタクトプレ
ート30を介して上記スポーク芯材7に至る導通経路を
確保しつつ、該制振鋼板の制振作用によってホーンスイ
ッチ5の動作時における異音を抑制するもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両のステアリング
ホイールに関するものである。
ホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両のステアリングホイールに
は、運転者が必要に応じて押圧操作することでON作動
して車体側に取り付けたホーンに作動電源を供給する感
圧式のホーンスイッチが付設される(例えば、実開平3
ー24469号公報参照)。
は、運転者が必要に応じて押圧操作することでON作動
して車体側に取り付けたホーンに作動電源を供給する感
圧式のホーンスイッチが付設される(例えば、実開平3
ー24469号公報参照)。
【0003】このような感圧式のホーンスイッチは、基
本的には、ステアリングホイール側に固定される固定側
コンタクトプレートと該固定側コンタクトプレートに対
して所定間隔をもって接離可能に対向配置される可動側
コンタクトプレートとからなり、該可動側コンタクトプ
レートを、これを覆う押圧パッドを介して押圧して上記
固定側コンタクトプレート側に移動させ、これらの接点
部を相互に接触させることでON作動するように構成さ
れている。さらに、具体的構成においては、固定側コン
タクトプレートを鋼板で、可動側コンタクトプレートを
薄い銅板で構成するとともに該可動側コンタクトプレー
トをディンプルを有するパッドでバックアップしたディ
ンプルタイプと、固定側コンタクトプレートと可動側コ
ンタクトプレートの両者をともに鋼板で構成したプレー
トタイプの二つに大別されるが、前者は比較的高価であ
ることから、コスト面を考慮して後者が一般的に使用さ
れている。
本的には、ステアリングホイール側に固定される固定側
コンタクトプレートと該固定側コンタクトプレートに対
して所定間隔をもって接離可能に対向配置される可動側
コンタクトプレートとからなり、該可動側コンタクトプ
レートを、これを覆う押圧パッドを介して押圧して上記
固定側コンタクトプレート側に移動させ、これらの接点
部を相互に接触させることでON作動するように構成さ
れている。さらに、具体的構成においては、固定側コン
タクトプレートを鋼板で、可動側コンタクトプレートを
薄い銅板で構成するとともに該可動側コンタクトプレー
トをディンプルを有するパッドでバックアップしたディ
ンプルタイプと、固定側コンタクトプレートと可動側コ
ンタクトプレートの両者をともに鋼板で構成したプレー
トタイプの二つに大別されるが、前者は比較的高価であ
ることから、コスト面を考慮して後者が一般的に使用さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
感圧式のホーンスイッチにおいては、固定側コンタクト
プレートに対して可動側コンタクトプレートを当接させ
てスイッチングを行う構成上、程度の差はあっても必ず
操作音(即ち、固定側コンタクトプレートと可動側コン
タクトプレートとの当接時における打撃音と当接後にお
ける各コンタクトプレートの振動音)が生じる。
感圧式のホーンスイッチにおいては、固定側コンタクト
プレートに対して可動側コンタクトプレートを当接させ
てスイッチングを行う構成上、程度の差はあっても必ず
操作音(即ち、固定側コンタクトプレートと可動側コン
タクトプレートとの当接時における打撃音と当接後にお
ける各コンタクトプレートの振動音)が生じる。
【0005】この場合、この操作音そのもののレベルが
低く、しかも従来はエアコン装置の普及率が低く車窓を
開放して走行する場合が多く風切り音等の走行音が車室
内に侵入し易い環境にあったこと等から、現実的にホー
ンスイッチの操作音が気になることはなかった。
低く、しかも従来はエアコン装置の普及率が低く車窓を
開放して走行する場合が多く風切り音等の走行音が車室
内に侵入し易い環境にあったこと等から、現実的にホー
ンスイッチの操作音が気になることはなかった。
【0006】ところが、近年においては、車両装備にお
けるエアコンの普及率が極めて高くなったことに伴って
車窓を閉じて車室を密室状態として走行する頻度が非常
に高くなり、車室内へ侵入する走行音も極めて少なくな
った。この結果、車室内騒音に占める上記ホーンスイッ
チの操作音の影響が相対的に高くなり、従来だと何等車
両の質感に影響を及ぼさない程度の音であるにもかかわ
らず、これを無視することができない状況となりつつあ
る。
けるエアコンの普及率が極めて高くなったことに伴って
車窓を閉じて車室を密室状態として走行する頻度が非常
に高くなり、車室内へ侵入する走行音も極めて少なくな
った。この結果、車室内騒音に占める上記ホーンスイッ
チの操作音の影響が相対的に高くなり、従来だと何等車
両の質感に影響を及ぼさない程度の音であるにもかかわ
らず、これを無視することができない状況となりつつあ
る。
【0007】そこで本願発明は、ホーンスイッチを備え
たステアリングホイールにおいて、該ホーンスイッチの
操作時における異音を効果的に抑制せんとしてなされた
ものである。
たステアリングホイールにおいて、該ホーンスイッチの
操作時における異音を効果的に抑制せんとしてなされた
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、環状のホイール部と該ホイール部の中心部に配
置されるボス部とを金属製のスポーク芯材を有するスポ
ーク部により一体的に連結するとともに、該ボス部の略
同軸上位置に、上記スポーク芯材側にその下面側を接触
させた状態で固定配置されて該スポーク芯材をアース材
として導通する鋼板製の固定側コンタクトプレートと該
固定側コンタクトプレートに対して接離可能に対向配置
されるとともにその反固定側コンタクトプレート側の側
面が押圧パッドにより支持された鋼板製の可動側コンタ
クトプレートとからなり該可動側コンタクトプレートが
外力を受けて上記固定側コンタクトプレート側に移動し
て両者の接点部同士が相互に接触することでホーンに作
動電源を供給し得るように構成されたホーンスイッチが
設けられた車両のステアリングホイールにおいて、上記
可動側コンタクトプレートと固定側コンタクトプレート
のうち少なくとも上記固定側コンタクトプレートを二枚
の鋼板の間に樹脂層を介在させてなる制振鋼板で構成す
るとともに、該固定側コンタクトプレートの上記可動側
コンタクトプレートと接触する一方の鋼板と上記スポー
ク芯材に接触する他方の鋼板とを、導通手段により相互
に導通させたことを特徴としている。
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、環状のホイール部と該ホイール部の中心部に配
置されるボス部とを金属製のスポーク芯材を有するスポ
ーク部により一体的に連結するとともに、該ボス部の略
同軸上位置に、上記スポーク芯材側にその下面側を接触
させた状態で固定配置されて該スポーク芯材をアース材
として導通する鋼板製の固定側コンタクトプレートと該
固定側コンタクトプレートに対して接離可能に対向配置
されるとともにその反固定側コンタクトプレート側の側
面が押圧パッドにより支持された鋼板製の可動側コンタ
クトプレートとからなり該可動側コンタクトプレートが
外力を受けて上記固定側コンタクトプレート側に移動し
て両者の接点部同士が相互に接触することでホーンに作
動電源を供給し得るように構成されたホーンスイッチが
設けられた車両のステアリングホイールにおいて、上記
可動側コンタクトプレートと固定側コンタクトプレート
のうち少なくとも上記固定側コンタクトプレートを二枚
の鋼板の間に樹脂層を介在させてなる制振鋼板で構成す
るとともに、該固定側コンタクトプレートの上記可動側
コンタクトプレートと接触する一方の鋼板と上記スポー
ク芯材に接触する他方の鋼板とを、導通手段により相互
に導通させたことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
車両のステアリングホイールにおいて、上記導通手段
を、導電性の樹脂材からなる上記樹脂層で構成したこと
を特徴としている。
車両のステアリングホイールにおいて、上記導通手段
を、導電性の樹脂材からなる上記樹脂層で構成したこと
を特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1の車両
のステアリングホイールにおいて、上記導通手段を、上
記制振鋼板の一対の鋼板をその平面方向の内方位置にお
いて相互に加熱圧着して構成したことを特徴としてい
る。
のステアリングホイールにおいて、上記導通手段を、上
記制振鋼板の一対の鋼板をその平面方向の内方位置にお
いて相互に加熱圧着して構成したことを特徴としてい
る。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
車両のステアリングホイールにおいて、上記導通手段
を、上記固定側コンタクトプレートの周縁部において上
記一対の鋼板を相互に接合して構成したことを特徴とし
ている。
車両のステアリングホイールにおいて、上記導通手段
を、上記固定側コンタクトプレートの周縁部において上
記一対の鋼板を相互に接合して構成したことを特徴とし
ている。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
車両のステアリングホイールにおいて、上記手段を、上
記固定側コンタクトプレートと上記スポーク芯材とを相
互に締結する金属性の締着部材で構成したことを特徴と
している。
車両のステアリングホイールにおいて、上記手段を、上
記固定側コンタクトプレートと上記スポーク芯材とを相
互に締結する金属性の締着部材で構成したことを特徴と
している。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
車両のステアリングホイールにおいて、上記導通手段
を、上記固定側コンタクトプレートの一対の鋼板相互間
に跨って取り付けたリベットで構成したことを特徴とし
ている。
車両のステアリングホイールにおいて、上記導通手段
を、上記固定側コンタクトプレートの一対の鋼板相互間
に跨って取り付けたリベットで構成したことを特徴とし
ている。
【0014】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
車両のステアリングホイールにおいて、上記リベットの
上記可動側コンタクトプレート側の頭部を該固定側コン
タクトプレートの上記可動側コンタクトプレートに対す
る接点部としたことを特徴としている。
車両のステアリングホイールにおいて、上記リベットの
上記可動側コンタクトプレート側の頭部を該固定側コン
タクトプレートの上記可動側コンタクトプレートに対す
る接点部としたことを特徴としている。
【0015】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
それぞれ次のような作用が得られる。
【0016】 請求項1記載の発明では、ホーンスイ
ッチの操作時に相互に当接する可動側コンタクトプレー
トと固定側コンタクトプレートのうち、少なくとも固定
側コンタクトプレートを制振鋼板で構成していることか
ら、例えば上記可動側コンタクトプレートと固定側コン
タクトプレートの双方を制振鋼板で構成した場合には、
該制振鋼板の制振作用により当接時の打撃音及びその後
の振動音が可動側コンタクトプレートと固定側コンタク
トプレートの双方で抑制され、また固定側コンタクトプ
レートのみを制振鋼板で構成した場合には、押圧パッド
によって支持されていることから比較的振動の少ない可
動側コンタクトプレートに対して、一部がスポーク芯材
に固定されるだけで大部分がオーバーハング状態とされ
上記可動側コンタクトプレートに対して振動が発生し易
い固定側コンタクトプレートの振動が制振鋼板の制振作
用によって抑制されることから、いずれの場合において
もホーンスイッチの操作時における異音の発生が効果的
に抑制される。
ッチの操作時に相互に当接する可動側コンタクトプレー
トと固定側コンタクトプレートのうち、少なくとも固定
側コンタクトプレートを制振鋼板で構成していることか
ら、例えば上記可動側コンタクトプレートと固定側コン
タクトプレートの双方を制振鋼板で構成した場合には、
該制振鋼板の制振作用により当接時の打撃音及びその後
の振動音が可動側コンタクトプレートと固定側コンタク
トプレートの双方で抑制され、また固定側コンタクトプ
レートのみを制振鋼板で構成した場合には、押圧パッド
によって支持されていることから比較的振動の少ない可
動側コンタクトプレートに対して、一部がスポーク芯材
に固定されるだけで大部分がオーバーハング状態とされ
上記可動側コンタクトプレートに対して振動が発生し易
い固定側コンタクトプレートの振動が制振鋼板の制振作
用によって抑制されることから、いずれの場合において
もホーンスイッチの操作時における異音の発生が効果的
に抑制される。
【0017】また、固定側コンタクトプレートは一対の
鋼板のうちの一方の面をスポーク芯材に接触させた状態
で該スポーク芯材に固定される関係上、他方の鋼板を可
動側コンタクトプレート側に当接させるようにした場合
にはスポーク芯材への導通が阻止されることとなるが、
導通手段によって固定側コンタクトプレートの一対の鋼
板相互を導通させることで上記可動側コンタクトプレー
トから固定側コンタクトプレートを介してスポーク芯材
に至る導通経路が確保され、ホーンスイッチの適正な作
動が実現されるものである。
鋼板のうちの一方の面をスポーク芯材に接触させた状態
で該スポーク芯材に固定される関係上、他方の鋼板を可
動側コンタクトプレート側に当接させるようにした場合
にはスポーク芯材への導通が阻止されることとなるが、
導通手段によって固定側コンタクトプレートの一対の鋼
板相互を導通させることで上記可動側コンタクトプレー
トから固定側コンタクトプレートを介してスポーク芯材
に至る導通経路が確保され、ホーンスイッチの適正な作
動が実現されるものである。
【0018】 請求項2記載の発明では、上記記載
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板の樹脂層を導電性の樹脂材で構成することで、
該樹脂層を介してその両側の鋼板相互の導通が確保され
るので、該制振鋼板に導通確保のための特別の機械的加
工・手段を講じる必要がなくなるものである。
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板の樹脂層を導電性の樹脂材で構成することで、
該樹脂層を介してその両側の鋼板相互の導通が確保され
るので、該制振鋼板に導通確保のための特別の機械的加
工・手段を講じる必要がなくなるものである。
【0019】 請求項3記載の発明では、上記記載
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板をその平面方向の内方位置においてその厚さ方
向に加熱圧着することで、該圧着部分においては樹脂層
が溶融して周囲へ拡散され、該圧着部分においてはその
一対の鋼板相互が確実に接合され、これにより該制振鋼
板の一方の側面側から他方の側面側への導通が確保され
るものであり、またこのように制振鋼板の平面方向の内
方位置に加熱圧着部分を設けることで該制振鋼板の剥離
も防止されるものである。
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板をその平面方向の内方位置においてその厚さ方
向に加熱圧着することで、該圧着部分においては樹脂層
が溶融して周囲へ拡散され、該圧着部分においてはその
一対の鋼板相互が確実に接合され、これにより該制振鋼
板の一方の側面側から他方の側面側への導通が確保され
るものであり、またこのように制振鋼板の平面方向の内
方位置に加熱圧着部分を設けることで該制振鋼板の剥離
も防止されるものである。
【0020】 請求項4記載の発明では、上記記載
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板の一対の鋼板をその周縁部において相互に接合
させることでこれらの間の導通が確保されるものであ
り、またこのような制振鋼板の周縁部においては樹脂層
が端面側に露出していることから、該樹脂層の一部を除
去して一対の鋼板相互を接合させることが容易ならしめ
られる。
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板の一対の鋼板をその周縁部において相互に接合
させることでこれらの間の導通が確保されるものであ
り、またこのような制振鋼板の周縁部においては樹脂層
が端面側に露出していることから、該樹脂層の一部を除
去して一対の鋼板相互を接合させることが容易ならしめ
られる。
【0021】 請求項5記載の発明では、上記記載
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板とこれに接触状態で配置されるスポーク芯材と
を相互に金属製の締着部材、例えばボルトとナットによ
り締着することにより、該締着部材を介して上記固定側
コンタクトプレートの一方の鋼板とスポーク芯材との導
通が確保されるものである。
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板とこれに接触状態で配置されるスポーク芯材と
を相互に金属製の締着部材、例えばボルトとナットによ
り締着することにより、該締着部材を介して上記固定側
コンタクトプレートの一方の鋼板とスポーク芯材との導
通が確保されるものである。
【0022】 請求項6記載の発明では、上記記載
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板にリベットを取り付けることにより該制振鋼板
の一方の鋼板と他方の鋼板との間における導通が確保さ
れるものである。
の作用において、固定側コンタクトプレートを構成する
制振鋼板にリベットを取り付けることにより該制振鋼板
の一方の鋼板と他方の鋼板との間における導通が確保さ
れるものである。
【0023】 請求項7記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、上記リベットの頭部を接点部として機
能させることにより、接点部として特別の加工等を施す
必要がなくなり、加工作業の簡略化が図れるものであ
る。
の作用に加えて、上記リベットの頭部を接点部として機
能させることにより、接点部として特別の加工等を施す
必要がなくなり、加工作業の簡略化が図れるものであ
る。
【0024】
【発明の効果】従って、本願各発明の車両のステアリン
グホイールによれば、ホーンスイッチを構成する可動側
コンタクトプレートと固定側コンタクトプレートうち、
少なくとも固定側コンタクトプレートを制振鋼板で構成
することにより該制振鋼板の制振作用によりホーンスイ
ッチ操作時における異音の発生が可及的に抑制されるた
め、例え車室内の静粛度が高くなったとしても、該ホー
ンスイッチの操作時の異音が耳ざわりになるということ
がなく、それだけ車両としての質感が向上し、延いては
その商品価値が高められるものである。
グホイールによれば、ホーンスイッチを構成する可動側
コンタクトプレートと固定側コンタクトプレートうち、
少なくとも固定側コンタクトプレートを制振鋼板で構成
することにより該制振鋼板の制振作用によりホーンスイ
ッチ操作時における異音の発生が可及的に抑制されるた
め、例え車室内の静粛度が高くなったとしても、該ホー
ンスイッチの操作時の異音が耳ざわりになるということ
がなく、それだけ車両としての質感が向上し、延いては
その商品価値が高められるものである。
【0025】また、導通手段によって制振鋼板の導通を
確保していることから、一対の鋼板の間に樹脂層が介在
しているという制振鋼板特有の構造に起因する導通性の
問題が解消され、上記の如く導通性が本質的要件とされ
るコンタクトプレートに制振鋼板を使用することが可能
ならしめられるものであり、結果的に、ホーンスイッチ
の本来の機能の維持とその操作時の異音防止とを両立し
得るものである。
確保していることから、一対の鋼板の間に樹脂層が介在
しているという制振鋼板特有の構造に起因する導通性の
問題が解消され、上記の如く導通性が本質的要件とされ
るコンタクトプレートに制振鋼板を使用することが可能
ならしめられるものであり、結果的に、ホーンスイッチ
の本来の機能の維持とその操作時の異音防止とを両立し
得るものである。
【0026】特に、請求項7記載の車両のステアリング
ホイールによれば、制振鋼板の導通手段としてのリベッ
トの一部をそのまま接点部として機能させていることか
ら、構造の簡略化及び低コスト化を促進し得るという利
点が得られるものである。
ホイールによれば、制振鋼板の導通手段としてのリベッ
トの一部をそのまま接点部として機能させていることか
ら、構造の簡略化及び低コスト化を促進し得るという利
点が得られるものである。
【0027】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
発明の車両のステアリングホイールを具体的に説明す
る。
発明の車両のステアリングホイールを具体的に説明す
る。
【0028】第1実施例 図1A及び図1Bには、本願の請求項1及び2記載の発
明を適用した第1実施例にかかる車両のステアリングホ
イール1が示されている。このステアリングホイール1
は、被覆材10により被覆された環状のホイール芯材6
よりなるホイール部2と、車体側のステアリングロッド
(図示省略)に嵌合固定されるボス材8を備えたボス部3
と、中央側に向って陥没状態に傾斜する略星形の鋼板プ
レス成形品で一体構成され且つ上記ホイール芯材6とボ
ス材8とを相互に連結してこれらを一体化するスポーク
芯材7を備えたスポーク部4と、上記スポーク芯材7の
下面側を覆蓋する如くカバー取付ビス19により該スポ
ーク芯材7に取り付けられた裏面カバー部9と、上記ス
ポーク部4のスポーク芯材7の陥没部分の上方を覆う如
く該スポーク部4の内側に取り付けられた本願発明の要
旨たる後述のホーンスイッチ5とを備えている。以下、
このホーンスイッチ5の構成及び作用効果について、図
1B、図2及び図3を参照して説明する。
明を適用した第1実施例にかかる車両のステアリングホ
イール1が示されている。このステアリングホイール1
は、被覆材10により被覆された環状のホイール芯材6
よりなるホイール部2と、車体側のステアリングロッド
(図示省略)に嵌合固定されるボス材8を備えたボス部3
と、中央側に向って陥没状態に傾斜する略星形の鋼板プ
レス成形品で一体構成され且つ上記ホイール芯材6とボ
ス材8とを相互に連結してこれらを一体化するスポーク
芯材7を備えたスポーク部4と、上記スポーク芯材7の
下面側を覆蓋する如くカバー取付ビス19により該スポ
ーク芯材7に取り付けられた裏面カバー部9と、上記ス
ポーク部4のスポーク芯材7の陥没部分の上方を覆う如
く該スポーク部4の内側に取り付けられた本願発明の要
旨たる後述のホーンスイッチ5とを備えている。以下、
このホーンスイッチ5の構成及び作用効果について、図
1B、図2及び図3を参照して説明する。
【0029】ホーンスイッチ5は、相互に接触可能とさ
れた後述の可動側コンタクトプレート20と固定側コン
タクトプレート30、及び押圧パッド15で構成されて
いる。
れた後述の可動側コンタクトプレート20と固定側コン
タクトプレート30、及び押圧パッド15で構成されて
いる。
【0030】上記固定側コンタクトプレート30は、図
3に示すように、その上面側に位置する上側鋼板31と
下面側に位置する下側鋼板32との間に樹脂層33を介
在させてなる制振鋼板を、図1B及び図2に示すように
略星形に切り出して一体構成されるものであって、その
中央部に位置する平板部30aと、該平板部30aの外周
部から斜め下方に折曲するとともにその先端部を上記ス
ポーク芯材7に対する取付用のフランジ部30c(以下、
第1フランジ部30cという)とした三つの第1脚部30
b,30b,30bと、該各第1脚部30b,30b,30bの近
傍において上記平板部30aの外周部から斜め下方に折
曲するとともにその先端部を後述する押圧パッド15に
対する取付用のフランジ部30e(以下、第2フランジ部
30eという)とした三つの四つの第2脚部30d,30d,
・・とを有している。
3に示すように、その上面側に位置する上側鋼板31と
下面側に位置する下側鋼板32との間に樹脂層33を介
在させてなる制振鋼板を、図1B及び図2に示すように
略星形に切り出して一体構成されるものであって、その
中央部に位置する平板部30aと、該平板部30aの外周
部から斜め下方に折曲するとともにその先端部を上記ス
ポーク芯材7に対する取付用のフランジ部30c(以下、
第1フランジ部30cという)とした三つの第1脚部30
b,30b,30bと、該各第1脚部30b,30b,30bの近
傍において上記平板部30aの外周部から斜め下方に折
曲するとともにその先端部を後述する押圧パッド15に
対する取付用のフランジ部30e(以下、第2フランジ部
30eという)とした三つの四つの第2脚部30d,30d,
・・とを有している。
【0031】また、上記平板部30aの周辺部のしかも
上記各平板部30a,30a,30aに対応する位置には、
該平板部30aの一部を上方へ膨出させてなる膨出突起
35が設けられ、これら各膨出突起35,35,35をそ
れぞれ後述の可動側コンタクトプレート20に対する接
点部30f,30f,30fとしている。
上記各平板部30a,30a,30aに対応する位置には、
該平板部30aの一部を上方へ膨出させてなる膨出突起
35が設けられ、これら各膨出突起35,35,35をそ
れぞれ後述の可動側コンタクトプレート20に対する接
点部30f,30f,30fとしている。
【0032】そして、この固定側コンタクトプレート3
0は、平板部30aの周囲三箇所に設けた上記各第1フ
ランジ部30c,30c,30cを、上記スポーク芯材7の
上面に衝合させた状態で固定ボルト13及びナット14
により該スポーク芯材7側に締着することで該スポーク
芯材7側に固定されている。また、この固定側コンタク
トプレート30のスポーク芯材7への取付状態において
は、その下側鋼板32が該スポーク芯材7に接触してい
る。
0は、平板部30aの周囲三箇所に設けた上記各第1フ
ランジ部30c,30c,30cを、上記スポーク芯材7の
上面に衝合させた状態で固定ボルト13及びナット14
により該スポーク芯材7側に締着することで該スポーク
芯材7側に固定されている。また、この固定側コンタク
トプレート30のスポーク芯材7への取付状態において
は、その下側鋼板32が該スポーク芯材7に接触してい
る。
【0033】従って、上述のように上記接点部30fの
表面を構成する上側鋼板31と上記スポーク芯材7に接
触する下側鋼板32とはその間に樹脂層23を介在させ
ているため、本来ならば該上側鋼板31側からスポーク
芯材7側への導通性はないこととなる。そこで、この実
施例においては本願の請求項2記載の発明を適用して、
上記樹脂層23を導電性の樹脂材で構成し、該樹脂層2
3を介して上記上側鋼板31と下側鋼板32との導通を
確保するようにしている。このため、上記接点部30f
部分において上側鋼板31側に供給された電流はそのま
ま樹脂層23を通って下側鋼板32側に流れ、これに接
触するスポーク芯材7側にアースされることとなり、従
来の鋼板製のコンタクトプレートと同様な電気的機能を
発揮するものである。即ち、この実施例においては、樹
脂層23そのものが実用新案登録請求の範囲中の導通手
段に該当する。
表面を構成する上側鋼板31と上記スポーク芯材7に接
触する下側鋼板32とはその間に樹脂層23を介在させ
ているため、本来ならば該上側鋼板31側からスポーク
芯材7側への導通性はないこととなる。そこで、この実
施例においては本願の請求項2記載の発明を適用して、
上記樹脂層23を導電性の樹脂材で構成し、該樹脂層2
3を介して上記上側鋼板31と下側鋼板32との導通を
確保するようにしている。このため、上記接点部30f
部分において上側鋼板31側に供給された電流はそのま
ま樹脂層23を通って下側鋼板32側に流れ、これに接
触するスポーク芯材7側にアースされることとなり、従
来の鋼板製のコンタクトプレートと同様な電気的機能を
発揮するものである。即ち、この実施例においては、樹
脂層23そのものが実用新案登録請求の範囲中の導通手
段に該当する。
【0034】一方、上記可動側コンタクトプレート20
は、図3に示すように、上記固定側コンタクトプレート
30と同様に一対の鋼板21,22の間に樹脂層23を
介在させた制振鋼板を、図2に示すように略楕円状に切
り出して一体形成されるものであり、その中央部に位置
する平板部20aと該平板部20aの外周側に一段下がっ
た状態で連続する平板状の接点部20bとを有してい
る。
は、図3に示すように、上記固定側コンタクトプレート
30と同様に一対の鋼板21,22の間に樹脂層23を
介在させた制振鋼板を、図2に示すように略楕円状に切
り出して一体形成されるものであり、その中央部に位置
する平板部20aと該平板部20aの外周側に一段下がっ
た状態で連続する平板状の接点部20bとを有してい
る。
【0035】この可動側コンタクトプレート20は、適
度の可撓性をもつ樹脂材で浅い略楕円皿状に一体形成さ
れるとともに支持部材17を介して上記固定側コンタク
トプレート30の各第2フランジ部30e,30e,・・に
対して固定ビス12により固定された押圧パッド15の
裏面側に、上記固定側コンタクトプレート30の平板部
30aとの間に複数のスプリング16,16,・・を縮装
介在せしめた状態で、配置されている。そして、上記押
圧パッド15が押圧操作されていない自由状態時におい
ては、図1B及び図3に示すように、上記スプリング1
6,16,・・のバネ力により上記固定側コンタクトプレ
ート30から離間され、該固定側コンタクトプレート3
0の接点部30fと可動側コンタクトプレート20の接
点部20bとは相互に非接触状態を維持している。これ
に対して、上記押圧パッド15が矢印で示す方向に押圧
操作されると、該押圧パッド15の撓み変形に伴って上
記可動側コンタクトプレート20がスプリング16,1
6,・・のバネ力に抗して固定側コンタクトプレート3
0側に移動し、上記固定側コンタクトプレート30の接
点部30fと可動側コンタクトプレート20の接点部2
0bとが相互に接触して両者間が導通される。
度の可撓性をもつ樹脂材で浅い略楕円皿状に一体形成さ
れるとともに支持部材17を介して上記固定側コンタク
トプレート30の各第2フランジ部30e,30e,・・に
対して固定ビス12により固定された押圧パッド15の
裏面側に、上記固定側コンタクトプレート30の平板部
30aとの間に複数のスプリング16,16,・・を縮装
介在せしめた状態で、配置されている。そして、上記押
圧パッド15が押圧操作されていない自由状態時におい
ては、図1B及び図3に示すように、上記スプリング1
6,16,・・のバネ力により上記固定側コンタクトプレ
ート30から離間され、該固定側コンタクトプレート3
0の接点部30fと可動側コンタクトプレート20の接
点部20bとは相互に非接触状態を維持している。これ
に対して、上記押圧パッド15が矢印で示す方向に押圧
操作されると、該押圧パッド15の撓み変形に伴って上
記可動側コンタクトプレート20がスプリング16,1
6,・・のバネ力に抗して固定側コンタクトプレート3
0側に移動し、上記固定側コンタクトプレート30の接
点部30fと可動側コンタクトプレート20の接点部2
0bとが相互に接触して両者間が導通される。
【0036】尚、この実施例においては、図2に示すよ
うに上記可動側コンタクトプレート20側にリード線2
6を設けて該可動側コンタクトプレート20側からホー
ンの作動電源を供給するが、この場合、該リード線26
を可動側コンタクトプレート20の接点部20bの表面
を構成する下側鋼板22側に接続することで、該可動側
コンタクトプレート20を制振鋼板で構成したことによ
る導通性上の不都合を回避するようにしている。
うに上記可動側コンタクトプレート20側にリード線2
6を設けて該可動側コンタクトプレート20側からホー
ンの作動電源を供給するが、この場合、該リード線26
を可動側コンタクトプレート20の接点部20bの表面
を構成する下側鋼板22側に接続することで、該可動側
コンタクトプレート20を制振鋼板で構成したことによ
る導通性上の不都合を回避するようにしている。
【0037】以上のように構成されたホーンスイッチ5
を備えたステアリングホイール1においては、本来的に
は、該ホーンスイッチ5の操作時には上記可動側コンタ
クトプレート20の接点部20bが固定側コンタクトプ
レート30の接点部30fに当接することにより、当接
時における打撃音とその後における各コンタクトプレー
ト20,30の振動による振動音とが発生し、これが車
室内の静粛度が高い場合には操作時の異音として認識さ
れることとなる。
を備えたステアリングホイール1においては、本来的に
は、該ホーンスイッチ5の操作時には上記可動側コンタ
クトプレート20の接点部20bが固定側コンタクトプ
レート30の接点部30fに当接することにより、当接
時における打撃音とその後における各コンタクトプレー
ト20,30の振動による振動音とが発生し、これが車
室内の静粛度が高い場合には操作時の異音として認識さ
れることとなる。
【0038】ところが、この実施例のものにおいては、
上述のように可動側コンタクトプレート20と固定側コ
ンタクトプレート30とをともに制振鋼板で構成してい
るため、該制振鋼板そのものの制振作用によって上記打
撃音及び振動音が効果的に吸収緩和される。この結果、
ホーンスイッチ5の操作に伴う上記異音のレベルが可及
的に小ならしめられ、例え室内の静粛度が高くてもほと
んどこれが異音として認識されることはなく、延いては
車両の室感の向上に寄与できるものである。
上述のように可動側コンタクトプレート20と固定側コ
ンタクトプレート30とをともに制振鋼板で構成してい
るため、該制振鋼板そのものの制振作用によって上記打
撃音及び振動音が効果的に吸収緩和される。この結果、
ホーンスイッチ5の操作に伴う上記異音のレベルが可及
的に小ならしめられ、例え室内の静粛度が高くてもほと
んどこれが異音として認識されることはなく、延いては
車両の室感の向上に寄与できるものである。
【0039】尚、この実施例のものにおいては、可動側
コンタクトプレート20と固定側コンタクトプレート3
0の両方とも、これを制振鋼板で構成しているが、本願
発明の他の実施例においては固定側コンタクトプレート
30のみ、あるいは可動側コンタクトプレート20のみ
を制振鋼板で構成することもできるものである。特に、
固定側コンタクトプレート30のみを制振鋼板で構成し
た場合には、該固定側コンタクトプレート30はその大
部分がオーバーハング状態となっており、押圧パッド1
5によって支持された可動側コンタクトプレート20に
比して振動し易いことから、該固定側コンタクトプレー
ト30のみを制振鋼板で構成しても上記実施例の如き両
者を制振鋼板で構成した場合に近い異音低減作用を得る
ことが期待できるものである。
コンタクトプレート20と固定側コンタクトプレート3
0の両方とも、これを制振鋼板で構成しているが、本願
発明の他の実施例においては固定側コンタクトプレート
30のみ、あるいは可動側コンタクトプレート20のみ
を制振鋼板で構成することもできるものである。特に、
固定側コンタクトプレート30のみを制振鋼板で構成し
た場合には、該固定側コンタクトプレート30はその大
部分がオーバーハング状態となっており、押圧パッド1
5によって支持された可動側コンタクトプレート20に
比して振動し易いことから、該固定側コンタクトプレー
ト30のみを制振鋼板で構成しても上記実施例の如き両
者を制振鋼板で構成した場合に近い異音低減作用を得る
ことが期待できるものである。
【0040】以上のように、この実施例の如き構成のホ
ーンスイッチ5を採用することにより、本来のスイッチ
機能を良好に維持しつつ、格別なコストアップを招くこ
ともなくスイッチ操作時における異音発生を効果的に抑
制することができるものである。
ーンスイッチ5を採用することにより、本来のスイッチ
機能を良好に維持しつつ、格別なコストアップを招くこ
ともなくスイッチ操作時における異音発生を効果的に抑
制することができるものである。
【0041】第2実施例 図4には、本願の請求項1及び3記載の発明を適用した
第2実施例にかかる車両のステアリングホイール1のホ
ーンスイッチ5部分の要部が示されている。この実施例
のホーンスイッチ5は、上記第1実施例のものと同様に
可動側コンタクトプレート20と固定側コンタクトプレ
ート30をともに制振鋼板で構成したものであり、スイ
ッチ操作時の異音抑制という点において上記第1実施例
と同様の作用効果が期待できることは勿論であるが、固
定側コンタクトプレート30の導通性を確保するための
導通手段は相違する。即ち、この実施例のものにおいて
は、上記固定側コンタクトプレート30の平面方向の内
方の適宜位置を、局部的に厚さ方向に挟んで加熱且つ押
圧することで、挟持部に対応する樹脂層33の一部を溶
融させて周囲へ拡散させ、該樹脂層33を介さずに直接
上側鋼板31と下側鋼板32を接合させてこれを溶接接
合部41とし、該各溶接接合部41,41,・・を介して
両者間の導通を確保するようにしたものである。
第2実施例にかかる車両のステアリングホイール1のホ
ーンスイッチ5部分の要部が示されている。この実施例
のホーンスイッチ5は、上記第1実施例のものと同様に
可動側コンタクトプレート20と固定側コンタクトプレ
ート30をともに制振鋼板で構成したものであり、スイ
ッチ操作時の異音抑制という点において上記第1実施例
と同様の作用効果が期待できることは勿論であるが、固
定側コンタクトプレート30の導通性を確保するための
導通手段は相違する。即ち、この実施例のものにおいて
は、上記固定側コンタクトプレート30の平面方向の内
方の適宜位置を、局部的に厚さ方向に挟んで加熱且つ押
圧することで、挟持部に対応する樹脂層33の一部を溶
融させて周囲へ拡散させ、該樹脂層33を介さずに直接
上側鋼板31と下側鋼板32を接合させてこれを溶接接
合部41とし、該各溶接接合部41,41,・・を介して
両者間の導通を確保するようにしたものである。
【0042】このようにした場合には、例えば上記第1
実施例のように下側鋼板32そのものを導電性の樹脂材
で構成するような場合に比して、より簡易且つ安価に固
定側コンタクトプレート30の導通を確保することがで
きるものであり、またこのような溶接接合部41を固定
側コンタクトプレート30の全域に亘って適当に分散配
置することにより、制振鋼板の剥離現象を効果的に防止
することができホーンスイッチ5の信頼性という点にお
いて有効である。
実施例のように下側鋼板32そのものを導電性の樹脂材
で構成するような場合に比して、より簡易且つ安価に固
定側コンタクトプレート30の導通を確保することがで
きるものであり、またこのような溶接接合部41を固定
側コンタクトプレート30の全域に亘って適当に分散配
置することにより、制振鋼板の剥離現象を効果的に防止
することができホーンスイッチ5の信頼性という点にお
いて有効である。
【0043】第3実施例 図5には本願の請求項1及び4記載の発明を適用した第
3実施例にかかるステアリングホイール1のホーンスイ
ッチ5部分の要部が示されている。この実施例のもの
は、上記第2実施例のものが固定側コンタクトプレート
30の内方側で上側鋼板31と下側鋼板32とを相互に
接合して導通を確保するようにしていたのに対して、該
固定側コンタクトプレート30の外周部、特にここでは
各第1フランジ部30c,30c,30cにおいて上側鋼板
31と下側鋼板32とを直接接合し且つこの接合部分を
固定ボルト13によって締着することで該固定側コンタ
クトプレート30そのものの導通とともに、該固定側コ
ンタクトプレート30とスポーク芯材7との間の導通も
同時に確保するようにしている。
3実施例にかかるステアリングホイール1のホーンスイ
ッチ5部分の要部が示されている。この実施例のもの
は、上記第2実施例のものが固定側コンタクトプレート
30の内方側で上側鋼板31と下側鋼板32とを相互に
接合して導通を確保するようにしていたのに対して、該
固定側コンタクトプレート30の外周部、特にここでは
各第1フランジ部30c,30c,30cにおいて上側鋼板
31と下側鋼板32とを直接接合し且つこの接合部分を
固定ボルト13によって締着することで該固定側コンタ
クトプレート30そのものの導通とともに、該固定側コ
ンタクトプレート30とスポーク芯材7との間の導通も
同時に確保するようにしている。
【0044】また、このように固定側コンタクトプレー
ト30の周辺部において上側鋼板31と下側鋼板32と
を接合させる構成を取る場合には、この外周部において
はその端面に上記樹脂層33が露出していることから、
該樹脂層33の除去が容易であり、それだけ接合作業が
簡略化されるという利点もある。
ト30の周辺部において上側鋼板31と下側鋼板32と
を接合させる構成を取る場合には、この外周部において
はその端面に上記樹脂層33が露出していることから、
該樹脂層33の除去が容易であり、それだけ接合作業が
簡略化されるという利点もある。
【0045】第4実施例 図6には、本願の請求項1及び5記載の発明を適用した
第4実施例にかかるステアリングホイール1のホーンス
イッチ5部分の要部が示されている。この実施例のもの
は、スポーク芯材7と裏面カバー部9と固定側コンタク
トプレート30の第1フランジ部30cとを共締めする
固定ボルト13及びナット14(実用新案登録請求の範
囲中の締着部材に該当する)を導通手段として利用する
ことで、上記下側鋼板32を介することなく上記上側鋼
板31と上記スポーク芯材7との間の導通を確保するよ
うにしたものである。即ち、裏面カバー部9側に固定ボ
ルト13の頭部とスポーク芯材7とに跨って配置される
金属製のカラー40を設け、上記固定側コンタクトプレ
ート30の上側鋼板31とスポーク芯材7とを上記ナッ
ト14と固定ボルト13及びカラー40を介して導通さ
せるようにしたものである。
第4実施例にかかるステアリングホイール1のホーンス
イッチ5部分の要部が示されている。この実施例のもの
は、スポーク芯材7と裏面カバー部9と固定側コンタク
トプレート30の第1フランジ部30cとを共締めする
固定ボルト13及びナット14(実用新案登録請求の範
囲中の締着部材に該当する)を導通手段として利用する
ことで、上記下側鋼板32を介することなく上記上側鋼
板31と上記スポーク芯材7との間の導通を確保するよ
うにしたものである。即ち、裏面カバー部9側に固定ボ
ルト13の頭部とスポーク芯材7とに跨って配置される
金属製のカラー40を設け、上記固定側コンタクトプレ
ート30の上側鋼板31とスポーク芯材7とを上記ナッ
ト14と固定ボルト13及びカラー40を介して導通さ
せるようにしたものである。
【0046】尚、この実施例においては、固定ボルト1
3とナット14のみならずカラー40をも介して導通を
確保するようにしているが、他の実施例においては、例
えばスポーク芯材7と固定ボルト13との嵌合を密着構
造とすればカラー40を設けることなく固定ボルト13
及びナット14のみで導通を確保することも可能であ
る。
3とナット14のみならずカラー40をも介して導通を
確保するようにしているが、他の実施例においては、例
えばスポーク芯材7と固定ボルト13との嵌合を密着構
造とすればカラー40を設けることなく固定ボルト13
及びナット14のみで導通を確保することも可能であ
る。
【0047】第5実施例 図7には、本願の請求項1,6及び7記載の発明を適用
した第5実施例にかかるステアリングホイール1のホー
ンスイッチ5部分の要部が示されている。この実施例の
ものは、固定側コンタクトプレート30のしかも上記可
動側コンタクトプレート20の接点部20bに対応する
部位にリベット42を取り付け、該リベット42を介し
て上側鋼板31と下側鋼板32とを相互に導通させると
ともに、該リベット42の上側鋼板31側の頭部42a
を接点部30fとして利用するようにしたものである。
このようにした場合には、リベット42を導通手段と接
点部形成部材の両者に兼用できることから、加工工数の
低減による低コスト化に寄与することができるととも
に、固定側コンタクトプレート30の剥離を同時に防止
することができることから、ホーンスイッチ5の信頼性
の向上にも寄与し得るものである。
した第5実施例にかかるステアリングホイール1のホー
ンスイッチ5部分の要部が示されている。この実施例の
ものは、固定側コンタクトプレート30のしかも上記可
動側コンタクトプレート20の接点部20bに対応する
部位にリベット42を取り付け、該リベット42を介し
て上側鋼板31と下側鋼板32とを相互に導通させると
ともに、該リベット42の上側鋼板31側の頭部42a
を接点部30fとして利用するようにしたものである。
このようにした場合には、リベット42を導通手段と接
点部形成部材の両者に兼用できることから、加工工数の
低減による低コスト化に寄与することができるととも
に、固定側コンタクトプレート30の剥離を同時に防止
することができることから、ホーンスイッチ5の信頼性
の向上にも寄与し得るものである。
【図1A】本願発明の第1実施例にかかるステアリング
ホイールの平面図である。
ホイールの平面図である。
【図1B】図1AのI-I縦断面図である。
【図2】図1BのII-II要部矢視図である。
【図3】図1BのIII部の拡大図である。
【図4】本願発明の第2実施例にかかるステアリングホ
イールの要部断面図である。
イールの要部断面図である。
【図5】本願発明の第3実施例にかかるステアリングホ
イールの要部断面図である。
イールの要部断面図である。
【図6】本願発明の第4実施例にかかるステアリングホ
イールの要部断面図である。
イールの要部断面図である。
【図7】本願発明の第5実施例にかかるステアリングホ
イールの要部断面図である。
イールの要部断面図である。
1はステアリングホイール、2はホイール部、3はボス
部、4はスポーク部、5はホーンスイッチ、6はホイー
ル芯材、7はスポーク芯材、8はボス材、9は裏面カバ
ー部、10は被覆材、12は固定ビス、13は固定ボル
ト、14はナット、15は押圧パッド、16はスプリン
グ、17は支持部材、18はボルト穴、19はカバー取
付ビス、20は可動側コンタクトプレート、20bは接
点部、21は上側鋼板、22は下側鋼板、23は樹脂
層、26はリード線、30は固定側コンタクトプレー
ト、30fは接点部、31は上側鋼板、32は下側鋼板
32、33は樹脂層、35は膨出突起、40はカラー、
41は溶接接合部、42はリベットである。
部、4はスポーク部、5はホーンスイッチ、6はホイー
ル芯材、7はスポーク芯材、8はボス材、9は裏面カバ
ー部、10は被覆材、12は固定ビス、13は固定ボル
ト、14はナット、15は押圧パッド、16はスプリン
グ、17は支持部材、18はボルト穴、19はカバー取
付ビス、20は可動側コンタクトプレート、20bは接
点部、21は上側鋼板、22は下側鋼板、23は樹脂
層、26はリード線、30は固定側コンタクトプレー
ト、30fは接点部、31は上側鋼板、32は下側鋼板
32、33は樹脂層、35は膨出突起、40はカラー、
41は溶接接合部、42はリベットである。
Claims (7)
- 【請求項1】 環状のホイール部と該ホイール部の中心
部に配置されるボス部とを金属製のスポーク芯材を有す
るスポーク部により一体的に連結するとともに、該ボス
部の略同軸上位置に、上記スポーク芯材側にその下面側
を接触させた状態で固定配置されて該スポーク芯材をア
ース材として導通する鋼板製の固定側コンタクトプレー
トと該固定側コンタクトプレートに対して接離可能に対
向配置されるとともにその反固定側コンタクトプレート
側の側面が押圧パッドにより支持された鋼板製の可動側
コンタクトプレートとからなり該可動側コンタクトプレ
ートが外力を受けて上記固定側コンタクトプレート側に
移動して両者の接点部同士が相互に接触することでホー
ンに作動電源を供給し得るように構成されたホーンスイ
ッチが設けられた車両のステアリングホイールであっ
て、上記可動側コンタクトプレートと固定側コンタクト
プレートのうち少なくとも上記固定側コンタクトプレー
トを二枚の鋼板の間に樹脂層を介在させてなる制振鋼板
で構成するとともに、該固定側コンタクトプレートの上
記可動側コンタクトプレートと接触する一方の鋼板と上
記スポーク芯材に接触する他方の鋼板とを、導通手段に
より相互に導通させたことを特徴とする車両のステアリ
ングホイール。 - 【請求項2】 請求項1において、上記導通手段が、導
電性の樹脂材からなる上記樹脂層で構成されていること
を特徴とする車両のステアリングホイール。 - 【請求項3】 請求項1において、上記導通手段が、上
記制振鋼板の一対の鋼板をその平面方向の内方位置にお
いて相互に加熱圧着して構成されていることを特徴とす
る車両のステアリングホイール。 - 【請求項4】 請求項1において、上記導通手段が、上
記固定側コンタクトプレートの周縁部において上記一対
の鋼板を相互に接合することで構成されていることを特
徴とする車両のステアリングホイール。 - 【請求項5】 請求項1において、上記手段が、上記固
定側コンタクトプレートと上記スポーク芯材とを相互に
締結する金属性の締着部材で構成されていることを特徴
とする車両のステアリングホイール。 - 【請求項6】 請求項1において、上記導通手段が、上
記固定側コンタクトプレートの一対の鋼板相互間に跨っ
て取り付けたリベットで構成されていることを特徴とす
る車両のステアリングホイール。 - 【請求項7】 請求項6において、上記リベットの上記
可動側コンタクトプレート側の頭部を該固定側コンタク
トプレートの上記可動側コンタクトプレートに対する接
点部としたことを特徴とする車両のステアリングホイー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP163392A JPH05178215A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 車両のステアリングホイール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP163392A JPH05178215A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 車両のステアリングホイール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178215A true JPH05178215A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=11506935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP163392A Pending JPH05178215A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 車両のステアリングホイール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05178215A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076533A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Favess Co Ltd | 車両用操舵装置 |
US7112754B2 (en) * | 2002-12-18 | 2006-09-26 | Takata-Petri Ag | Device for activating electric functional groups, in particular horns on steering wheels of motor vehicles |
-
1992
- 1992-01-08 JP JP163392A patent/JPH05178215A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7112754B2 (en) * | 2002-12-18 | 2006-09-26 | Takata-Petri Ag | Device for activating electric functional groups, in particular horns on steering wheels of motor vehicles |
JP2006076533A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Favess Co Ltd | 車両用操舵装置 |
JP4506368B2 (ja) * | 2004-09-13 | 2010-07-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用操舵装置 |
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