JPH05177374A - レーザ加工装置の観察装置 - Google Patents

レーザ加工装置の観察装置

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JPH05177374A
JPH05177374A JP4020407A JP2040792A JPH05177374A JP H05177374 A JPH05177374 A JP H05177374A JP 4020407 A JP4020407 A JP 4020407A JP 2040792 A JP2040792 A JP 2040792A JP H05177374 A JPH05177374 A JP H05177374A
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processing apparatus
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JP4020407A
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Inventor
Nobuhiko Tada
信彦 多田
Kojiro Ogata
浩二郎 緒方
Naoki Mitsuyanagi
直毅 三柳
Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Yoshiaki Shimomura
義昭 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザ加工装置の加工部位のTVカメラでの
観察を行うに際して、撮像画像の表示のみでなく、画像
処理結果を併せて表示し、評価能力の向上をはたした
い。 【構成】 TVカメラとTVモニタとの間の画像処理装
置を設け、撮像画像の画像処理を行い、これを表示さ
せ、更にはレーザ光発生制御に利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ加工装置の観察
装置、特に画像処理機能を有する観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工装置の観察装置の従来例に
は、特開平1ー186285号、特開平2ー80189
号がある。特開平1ー186285号は、レーザ加工部
位の観察を行う際に、レーザ加工部位からの強い光によ
るハレーション防止のため、光シャッタを設け、レーザ
加工時にはこのシャッタを閉じ、レーザ光の照射してい
ない時にはこのシャッタを開きシャッタを介してTVカ
メラが加工部位を撮影するようにしたものである。特開
平2ー80189号は、TVカメラでレーザ加工部位を
撮影する際に、加工部位の暗さをカバーするため、加工
部位に照明光を当てようとしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来例は、TV
カメラでの撮影及び加工部位そのものリアルな観察を目
的とする。しかし、撮影した画像を表示するだけでは、
リアル性は達成出来るが、加工穴の位置やその大きさを
客観的に把握することは困難である。また、観察結果を
情報として自動的にフィードバックして加工の制御を行
うことは、全く不可能である。
【0004】本発明の目的は、撮影画像の観察のみでな
く、加工穴の位置や大きさ等の加工情報をも表示可能に
するレーザ加工装置の観察装置を提供するものである。
更に本発明の目的は、撮影画像から制御情報を抽出して
加工制御を可能にするレーザ加工装置の観察装置を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、集光レンズを
通して被加工物のレーザ照射面付近を撮影する撮像手段
と、該撮像画像を取り込み記憶すると共に該画像の処理
を行う画像処理を行う画像処理装置と、該画像処理装置
の記憶画像及び処理結果を表示するモニタと、より成る
(請求項1)。
【0006】更に本発明は、レーザ発振器から出射され
たレーザ光を集光レンズで集光して被加工物に照射し、
レーザ加工を行うように構成されたレーザ加工装置にお
いて、上記集光レンズを通して被加工物のレーザ照射面
付近を撮影する撮像手段と、該撮像画像を取り込み記憶
すると共に該画像の処理を行う画像処理装置と、該画像
処理装置の記憶画像及び処理結果を表示するモニタと、
上記画像処理装置の処理結果に従って、上記レーザ発振
器の制御を行う手段と、より成る(請求項2)。
【0007】更に本発明は、上記撮像手段と集光レンズ
との間に倍率変更手段を設けてなる(請求項3)。更に
本発明は、上記画像の処理結果とは、被加工物の加工部
位の形状を示すパラメータとする(請求項4)。更に本
発明は、上記モニタの表示画像から被加工物の加工部位
の形状を示すパラメータをマンマシン操作によって抽出
し、これをモニタ上に表示させてなる(請求項5)。更
に本発明は、上記画像処理装置での画像の処理とは、記
憶した画像の明暗レベルを判別して2値化した画像を求
め、この画像から加工部位の加工の状態を抽出する処理
とする(請求項6)。
【0008】更に本発明は、上記レーザ発振器でのレー
ザ光発生区間終了後に、画像処理装置は、その区間中に
撮影した画像を取り込み記憶するようにした(請求項
7)。更に本発明は、レーザ発振器から出射されたレー
ザ光を集光レンズで集光して被加工物に照射し、レーザ
加工を行うように構成されたレーザ加工装置において、
上記集光レンズを通して被加工物のレーザ照射面付近を
撮影する撮像手段と、該撮像画像を取り込み記憶すると
共に該画像の処理を行って加工部位の大きさを逐次求め
る画像処理装置と、該画像処理装置の記憶画像及び処理
結果を表示するモニタと、上記画像処理装置の処理結果
である加工部位の大きさが、目標とする大きさになるま
で上記レーザ発振器からのレーザ光の放出を行わせる制
御手段と、より成る(請求項8)。
【0009】
【作用】本発明によれば、撮像画像のみでなく、画像処
理装置の処理結果をも表示する(請求項1)。これによ
って、加工部位の客観的評価を可能にする。更に本発明
によれば、上記処理結果に従ってレーザ発振器の制御を
行うことになり、処理結果のフィードバック制御を達成
する(請求項2)。更に本発明によれば、倍率を自在に
設定でき、適正な観察画像を得る(請求項3)。更に本
発明によれば、画像の処理結果として、加工部位の形状
を示すパラメータを得ることができ、加工部位の客観的
評価を行える(請求項4)。更に本発明によれば、マン
マシン操作で加工部位の形状を示すパラメータの算出も
行え、画像処理装置での処理負担を軽くする(請求項
5)。
【0010】更に本発明によれば、画像の明暗レベルか
ら2値化画像を得、この画像から加工部位の加工状態を
抽出する(請求項6)。更に本発明によれば、レーザ加
工終了後に画像の取り込みを行うことになり、加工中で
の撮像と画像処理との時間的分離をはかる(請求項
7)。更に本発明によれば、レーザ照射区間の停止を加
工目標値に合せて行うことができ、加工精度の向上を達
成する(請求項8)。
【0011】
【実施例】図1は、本発明のレーザ加工装置における観
察装置の実施例図である。本実施例は以下の構成要素よ
り成る。 レーザ発振器1…加工に必要なエネルギーのレーザ光2
を発生するものである。 ハーフミラー3…レーザ光2を加工側に送り、加工部位
での光を撮影側に送るハーフミラーである。 集光レンズ4…平行レーザ光2を加工部位に集束させる
ためのレンズである。 被加工部5…レーザ加工の対象物であり、例えば、レー
ザ光2により一定半径で一定深さの穴が開けられる加工
作業が行われる。この穴は一個の例もあるが、複数個の
例もある。穴を開けるには、レーザ光2の照射位置が照
射部位6になるような位置決めが必要となる。
【0012】TVカメラ7…レーザ加工部位からの光を
集光レンズ4、ハーフミラー3、ズーム装置11を介し
て受光し、加工部位の撮影を行うものである。 ズーム装置10…連続的に焦点距離又は倍率を変更する
ものであり、これによって、TVカメラ7での撮像画像
のズーム変更を可能にする。図の矢印が変更範囲を示
す。 画像処理装置8…TVカメラ7での撮影画像を取り込
み、これをTV9へ送ること、及び撮影画像の画像処理
を行って加工部位での加工内容の評価データ(加工部位
の位置や径の大きさ等の形状パラメータ)を算出するこ
と、及びこの評価データをもとにしての加工作業の自動
制御を行わせる指令を出すこと、及びズーム装置10で
のズーム内容の指定を行うこと、の4つの処理を行う。
主としてマイコン等の計算機より成る。
【0013】TVモニタ9…TVカメラ7で撮影した画
像を、処理装置8から受取り、表示画面9A上に表示す
るものである。この撮影画像の他に、画像処理装置8で
の処理結果(加工部位の穴の位置や大きさ等)をも表示
する。 レーザコントローラ11…マイコン等より成るものであ
り、レーザ発振器1の発振制御を行う。この制御の他
に、レーザ光2の照射部位6への位置決め等の各種の機
構系の制御も行わせている(図示せず)。更に、画像処
理装置8での加工評価データを受取り、発振制御用にフ
ィードバックデータとしてオンラインで利用し、加工の
最適化を行う。
【0014】以上の実施例での動作を、複数穴明け作業
例で図2を利用して説明する。図2で、n、n+1は穴
番号を示す。図2(a)は、レーザ光の発生区間(即ち
加工区間)を示し、この区間は、ゲート信号(レーザコ
ントローラ11から与えられたもの)で定まる。図2
(b)はTVカメラ7で撮像した画像を取り出すための
タイミング信号を示し、この信号は画像処理装置8から
自動的に与えられる。図2(c)は画像処理装置8での
画像取り込み区間及び画像処理区間を示す。図2(d)
は穴から穴への移動タイミングを示す図である。尚、こ
の時の移動信号は、レーザコントローラ11の機構系で
発生するが、レーザ発振器1は動かさずに、被加工物を
動かす例にあっては、被加工物側の駆動系が移動信号を
発生する。以下の説明では後者の例とした。
【0015】被加工物5に所定穴径の貫通穴を加工する
場合、レーザ発振器1からの出射レーザ光2を集光レン
ズ4で集光し、照射部6に照射する。多数の穴を加工す
る場合、レーザ光2をパルス状に照射して穴を加工する
と共に、次の加工位置まで被加工物5を移動、位置決め
する動作を繰り返す操作が必要である。尚ズーム位値は
既に固定されているものとする。図2において、n番目
の穴加工を行う場合の動作状況を説明すると、先ず最初
に、図2(d)の位置決め用の移動信号により、n番目
の穴加工位置に被加工物5が位置決めされる(T1)。
次に、所定の加工前の準備動作が終了(T2)し、ゲー
ト信号が与えられてレーザ光がn番目の穴位置へ照射さ
れてn番目の穴が加工される。この穴加工中又は加工終
了後、TVカメラ7は加工部位の撮影を行う。穴加工終
了(T3)後、所定の時間遅れt1 の後(T4)、図2
(b)のタイミング信号が出され、加工部位表面の撮影
画像が取り込まれ(T4〜T5)、n番目の穴加工部の画
像情報が画像処理装置内のメモリに記憶される。最後
に、n+1番目の穴加工位置に移動、位置決めされ(T
6)次の穴加工動作へと移行する。このT1〜T6の行程
を繰り返すことにより、複数個の穴を加工する。
【0016】n番目の穴を加工した直後に、処理装置8
ではn番目の穴加工部の画像情報を記憶すると共に、こ
の画像を処理して、加工部寸法の特徴を測定する。更
に、n番目からn+1番目穴加工するまでの間、n番目
の穴加工部の画像情報、特に、加工直後の加工条件を判
定しやすい画像情報を表示しつづける。しかも、n番目
からn+1番目の穴へ、被加工物5を移動、位置決めし
ている間は、n番目の画像情報を表示しつづける。これ
により、安定的かつ確実に加工部形状を目視観察するこ
とができるから、常に、加工部の加工品質を作業者が確
認しながら作業者自身の判断に基づきレーザ加工を行う
ことが可能となる。
【0017】更に画像処理装置8では画像処理結果をレ
ーザコントローラ11に与え、このレーザコントローラ
11では画像処理結果に基づきレーザ発振器1のレーザ
発振状態をコントロールする。これによって加工状態に
基づきレーザ発振状態をコントロールする加工のフィー
ドバック制御が可能である。即ち、レーザ光2の照射に
従い被加工物5のレーザ照射部6における穴深さが深く
なり、やがて貫通し、そして貫通穴径が拡大していく。
この時カメラ7で被加工物5のレーザ照射部6付近の像
を撮像し画像情報を画像処理装置8に与える。画像処理
装置8では加工している穴の穴径が所定穴径に達したか
を判断し、その情報をレーザコントローラ11に与え
る。レーザコントローラ11では、画像処理装置8から
の判断情報に基づき、レーザ発振器1からのレーザ光2
の出力を停止する等の加工条件の制御を行う。
【0018】図3は、被加工物5のレーザ照射部6周辺
を明るく照明するための実施例を示す。照明目的は、レ
ーザ照射部6の周辺の明るい画像を得るためである。図
3において、3つの照明装置24A、24B、24Cを
設置した。照明装置24Aは、レーザ照射部6を斜め方
向から照明するためのもの、照明装置24Bはハーフミ
ラー26を介してレーザ照射部6を上方から照明するた
めのもの、照明装置24Cは被加工物5の下方向から照
射部6を照明するためのものである。照明装置24Aは
その位置が可変であり、かくして、照射部6の状況に応
じた適切な照明が可能になる。
【0019】以上の構成としたことにより、第1に任意
の位置に可能な照明装置24Aによってその照明光25
Aは、レーザ照射部6周辺を集光レンズ4を通るレーザ
光軸以外の任意の方向より照明可能である。第2にカメ
ラ7とミラー3との間に照明光を反射させる照明用ミラ
ー26を通じて、照明装置24Bの照明光25Bを反射
させることによって、レーザ光軸と同軸で上面より被加
工物5のレーザ照射部6周辺を照明することが可能であ
る。これは前記第1の例のようなレーザ光軸以外の方向
からの照明による影や、レーザ照射により加工された穴
内部を見ることが出来ないという問題点を解決すること
が出来る。第3に被加工物5のレーザ照射部6の裏面よ
り照明する照明装置24Cを設ける。これらによって、
レーザ照射により加工された貫通穴や切断部を照明光2
5Cが貫通し、カメラ7まで到達するため、貫通穴や切
断部の内部が暗く映ることがない、これは、前記第1や
第2の例と組み合わせることによって、貫通穴や切断部
及びその周辺をカメラ7で明瞭に捕らえることが出来
る。
【0020】図4は、モニタ9のモニタ画面9Aにおけ
る被加工物5のレーザ照射部6付近の像の倍率を変更す
るための実施例図を示す。本図において、カメラ7と前
記反射ミラー3との間に倍率変更装置11を配置し、こ
の倍率変更装置11には複数の倍率変更用レンズ例えば
11A及び11Bが取り付けてあり、これらのレンズを
回転軸11Cを回転中心として倍率変更装置11を回転
することによって選択し、カメラ7と反射ミラー3との
間に導くことが出来る。この倍率変更装置によってモニ
タ画面9Aにおける像の倍率の変更を可能にする。
【0021】図5は、モニタ9のモニタ画面9Aでのス
ケール表示の内容を示したものである。モニタ9のモニ
タ画面9Aでは、前記倍率変更装置11(又はズーム装
置10)によるモニタ画面9Aにおける像の倍率変更に
合わせて、モニタ画面9Aにおいてレーザ照射による加
工部画像13とその周辺に、倍率の表示14及びスケー
ルとして単位長さの線及び数値と単位の表示15を画像
処理装置8の指令により明示出来るような機能を備えて
いる。この倍率の設定は、作業者がキーボードより入力
した場合、又は画像処理装置8が倍率自動設定した際に
はその画像処理装置から自動的に送られて表示する場合
のいずれかである。またスケールとしての単位長さの線
及び数値と単位とは、画像処理装置8の撮影画像の処理
結果である。かくして、作業者は、倍率及びスケールを
みることによって、加工状態の評価が簡単に可能にな
る。
【0022】図6は、モニタ9のモニタ画面9A上で、
寸法測定を行ったときの表示内容を示したものである。
モニタ画面9Aでは、寸法測定を行う測定対象の加工部
画像13X、Y軸に平行なそれぞれ2本のカーソル線1
6A、16Bを表示でき、これらのカーソル線を移動す
るためのカーソル線移動用つまみ17A、17Bがモニ
タ9に備えてある。寸法測定では、X、Yそれぞれ2本
づつのカーソル線で、測定対象の加工部画像13をカー
ソル線移動用つまみ17A、17Bを動かしカーソル線
を移動させてはさみ込み、モニタ9Aにそれぞれ2本の
カーソル線間の距離を画像処理装置8で求めて、モニタ
画面9Aにカーソル間の距離表示18A、18Bがされ
るようになっている。また、モニタ画面9A上に2個の
カーソル矢印19A、19Bを表示し、この2つのカー
ソル矢印19A、19Bで加工部画像13の測定すべき
部分をはさみ込み、カーソル矢印19Aと19Bとの間
の距離を測定することが出来る。さらに、加工部画像1
3は、同一加工条件で繰り返して加工されるためにほぼ
同一形状となるから、この特徴を利用して、カーソル矢
印19A、19Bを、各穴について、同じ位置に表示す
れば、各部の加工部画像13とカーソル矢印19A、1
9Bの位置ずれを判別することができ、加工品質のばら
つきを評価することができる。
【0023】本発明の画像処理装置8において記録した
画像を例えば加工部画像13と、その他の部分とで2値
化することによって、XYの寸法を手動によるカーソル
移動(図6)を行わなくても寸法測定が可能である。自
動寸法測定が必要となる前記加工のフィードバック制御
を行う時にもこの2値化による画像処理は必要である。
ここで、モニタ画面上での単位長さ及び倍率をどのよう
にして求めるかについて説明を加える。まず、加工に使
う集光レンズ4選択し、倍率変更装置11の倍率変更用
レンズを選択する。次にレーザ照射部6の位置に例えば
1mmの精度の高い定規を置き、モニタ9のモニタ画面
9Aにこの定規を映し出す。これを例えば、図6のカー
ソル矢印19Aと19Bではさみ込み画像処理すること
により、このモニタ画面9A上のカーソル矢印19Aと
19Bとの間が例えば1mmであることを画像処理装置
8に記録する。これを、使用する各々の集光レンズと各
々の倍率変更用レンズとの組合せにおいても行ってお
く。また、ズーム装置10を使用する場合には、そのズ
ーム倍率も合わせて画像処理装置8に記憶し、ズーム倍
率を変更した時に、そのズーム倍率の情報を画像処理装
置8に伝えることによって画像情報の単位長さを定める
ことが出来る。これによって画像情報の単位長さが決ま
り、図4で示す単位長さの線15の表示や前述した寸法
測定が可能となる。これに加えてモニタ装置9による、
画像情報の単位長さ当りをモニタ画面9Aに表示したと
きの画面上での倍率の関係を予め求めておき、これを画
像処理装置に記録することによってモニタ画面9A上で
の倍率を求めることが出来るので、図4の倍率表示14
を表示することが可能になる。以上は、定規を撮影して
の算出例であるが、事前に基準となる大きさを記憶させ
ておき、これとの比較で画像の穴の大きさを算出するこ
とが出来る。
【0024】図7と図8は、本発明のレーザ加工装置の
観察装置における実施例を説明するための説明図であ
り、レーザ溶接における溶接部の溶融現象とこの溶接部
の温度分布を示すものである。図7において、レーザ光
2より、被加工物5表面の照射部6を加熱すると表面が
高温に加熱されるため、溶融金属28及びその中央に穴
部29が形成される。レーザ光2を溶接進行方向に移動
させると、後方に溶接部27が形成される。レーザ光2
の中心を0として、X方向及びY方向における被加工物
5の表面の温度分布は、図8(a)、(b)のようにな
る。レーザ光2の照射を、溶接欠陥が発生しない程度約
1/1000〜1/100秒だけ停止し、更に、レーザ
光2を停止している間に、照射部6の周辺を撮影する
と、被加工物5の表面温度に応じた明るさの画像が得ら
れる。この画像の明暗から表面が融点(Tm)以上にな
っている部分を判別することにより、溶接加工中にも溶
接部27の寸法を測定することが出来る。レーザ光2は
非常に高密度エネルギー熱源であるため、レーザ溶接に
おける溶接部27は非常に幅の狭く、且つ深い溶け込み
となる。それ故、レーザ溶接では、溶接部27のわずか
な変動でも溶接欠陥が発生する危険性が大きいため、溶
接中にオンラインで溶接部寸法を測定できるならば、溶
接部の品質向上にとって非常に有益である。同様な効果
は、穴加工においても期待できる。即ち、穴を加工した
直後の被加工物5表面は、穴が形成された部分は暗くな
り、穴を形成する穴の周辺部分が高温に加熱されて明る
くなり、更にその外側は低温で暗くなっている。それ
故、明るい輪状の内径が加工された穴の輪郭に対応し、
更に、この輪郭線における微細な凹凸が穴表面の表面状
態を表示する。
【0025】上記において種々の実施例について説明し
たが、各実施例は任意に組合せて構成することができ、
且つ、これらは加工停止時及び終了時だけでなく、加工
中においても被加工物の観察を行うことが出来る。更
に、加工時の状況を適宜に判断し、加工中に本発明の機
能を切り替えることも可能である。加工中に、適宜加工
部の画像処理を行い、加工結果を判定しながら、加工を
実施することにより、加工品質を保証することができ
る。
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、観察画像を表示するだけでなく被加工物のレーザ
照明部周辺部の画像情報を画像処理して、その結果を表
示することになり、より客観的な加工評価をすることが
出来る。更に、この表示結果から加工条件をコントロー
ルすれば、人間を介してではあるが広義の加工のフィー
ドバック制御ができる。更に、人間を介することなく、
直接にフィードバック自動制御を行うことも出来るよう
になった。更に、捕える画像の倍率を可変する倍率変更
装置及びズーム装置を備えることによって、適正な画像
情報を得ることが出来る。更に、モニタ画面にカーソル
を表示させ、これで測定対象物をはさみ込み画像処理す
ることによって、その間の寸法測定ができ、上記フィー
ドバック加工においても加工状態の確認をすることが出
来る。更に、レーザ光を集光する集光レンズの種類や集
光レンズと被加工物との距離によらず明瞭な画像を得る
ために、画像処理装置からの情報に基づき、カメラ手前
に設けた自動焦点装置によって、最も明瞭な画像を得る
ことが出来る。更にレーザ照射部周辺を照明する照明装
置を備えることによって、被加工物の表面を明瞭に観察
できる。上記による効果は、任意に組み合わせて構成で
き、加工停止及び加工終了時に被加工物を動かすことな
く、且つ加工中においても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の観察装置の実施例図である。
【図2】本発明の加工処理のタイムチャートである。
【図3】本発明の照明装置を付加した観察装置の実施例
図である。
【図4】本発明の倍率変更装置を付加した観察装置の実
施例図である。
【図5】本発明の表示例を示す図である。
【図6】本発明の表示画面からのスケール算出の例を示
す図である。
【図7】本発明のレーザ溶接での溶接状態を示す図であ
る。
【図8】本発明のレーザ溶接での撮影図形の特徴を表示
した図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 レーザ光 3 ハーフミラー 4 集光レンズ 5 被加工物 7 TVカメラ 8 画像処理装置 9 TV(モニタ) 10 ズーム装置 11 レーザコントロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 賢一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 下村 義昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器から出射されたレーザ光を
    集光レンズで集光して被加工物に照射し、レーザ加工を
    行うように構成されたレーザ加工装置において、上記集
    光レンズを通して被加工物のレーザ照射面付近を撮影す
    る撮影手段と、該撮像画像を取り込み記憶すると共に、
    該画像の処理を行う画像処理装置と、該画像処理装置の
    記憶と記憶画像および処理結果を表示するモニタと、よ
    り成るレーザ加工装置の観察装置。
  2. 【請求項2】 レーザ発振器から出射されたレーザ光を
    集光レンズで集光して被加工物に照射し、レーザ加工を
    行うように構成されたレーザ加工装置において、上記集
    光レンズを通して被加工物のレーザ照射面付近を撮影す
    る撮影手段と、該撮像画像を取り込み記憶すると共に該
    画像の処理を行う画像処理装置と、該画像処理装置の記
    憶画像及び処理結果を表示するモニタと、上記画像処理
    装置の処理結果に従って、上記レーザ発振器の制御を行
    う手段と、より成るレーザ加工装置の観察装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像手段と集光レンズとの間に倍率
    変更手段を設けてなる請求項1又は2のレーザ加工装置
    の観察装置。
  4. 【請求項4】 上記画像の処理結果とは、被加工物の加
    工部位の形状を示すパラメータとする請求項1又は2の
    レーザ加工装置の観察装置。
  5. 【請求項5】 上記モニタの表示画像から被加工物の加
    工部位の形状を示すパラメータをマンマシン操作によっ
    て抽出し、これをモニタ上に表示させてなる請求項1又
    は2のレーザ加工装置の観察装置。
  6. 【請求項6】 上記画像処理装置での画像の処理とは、
    記憶した画像の明暗レベルを判別して2値化した画像を
    求め、この画像から加工部位の加工の状態を抽出する処
    理とする請求項1又は2のレーザ加工装置の観察装置。
  7. 【請求項7】 上記レーザ発振器でのレーザ光発生区間
    終了後に、画像処理装置は、その区間中に撮影した画像
    を取り込み記憶するようにした請求項1又は2のレーザ
    加工装置の観察装置。
  8. 【請求項8】 レーザ発振器から出射されたレーザ光を
    集光レンズで集光して被加工物に照射し、レーザ加工を
    行うように構成されたレーザ加工装置においいて、上記
    集光レンズを通して被加工物のレーザ照射面付近を撮影
    する撮像手段と、該撮像画像を取り込み記憶すると共に
    該画像の処理を行って加工部位の大きさを逐次求める画
    像処理装置と、該画像処理装置の記憶画像及び処理結果
    を表示するモニタと、上記画像処理装置の処理結果であ
    る加工部位の大きさが、目標とする大きさになるまで上
    記レーザ発振器からのレーザ光の放出を行わせる制御手
    段と、より成るレーザ加工装置の観察装置。
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