JPH05176865A - 便 座 - Google Patents

便 座

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JPH05176865A
JPH05176865A JP6683091A JP6683091A JPH05176865A JP H05176865 A JPH05176865 A JP H05176865A JP 6683091 A JP6683091 A JP 6683091A JP 6683091 A JP6683091 A JP 6683091A JP H05176865 A JPH05176865 A JP H05176865A
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JP
Japan
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toilet seat
hard
soft
locking
skin contact
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JP6683091A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Taguchi
和弘 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所要の強度を確保しつつ、皮膚接触部を着脱
自在とすることによって、使用者に良好な使用感を与
え、清掃及び交換を簡単に行うことができ、2部材によ
る外観部分の2色化によって意匠性を向上できるととも
に、使用時等において前記皮膚接触部を基盤部に安定し
て保持できる便座を提供する。 【構成】 便座の内周側を基盤部及び外周側を意匠部の
一部として硬質部で形成し、この硬質部に係止部を設け
るとともに、便座の皮膚接触部を軟質部で形成し、前記
硬質部の係止部と弾性的に係止する係止部を介して前記
硬質部に着脱自在に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は腰掛け式便器の便座に関
するもので、特に、硬質部と軟質部の2部材で構成する
ことによって、着座したときの使用感を良くし、2色化
による意匠の向上を行なった便座に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、腰掛け式便器の便座は、一般
に、木、或いは、ABS等の合成樹脂材料などを使用し
て、輪状に形成されている。しかし、これらの材料を使
用した便座は硬くて座り心地が悪く、長時間着座してい
ると臀部或いは脚部が痛くなったり、しびれたりする。
また、冬期には断熱性が良くないために、ひやりとした
冷感を覚え、着座していることにより寒気を感じさせる
ことがあった。
【0003】このため、弾力性及び断熱性を付与するた
めに、例えば、実開昭56−111892号公報、実開
昭56−111893号公報では便座を発泡ウレタンで
成形する技術が開示されている。また、実開昭60−2
7799号公報、実開昭63−166100号公報のよ
うに、便座を覆う便座カバーを発泡樹脂で形成した技術
も開示されている。
【0004】しかし、前記のように便座を発泡体だけで
形成すると、剛性強度が低いために着座したときの人体
の荷重に対して所定形状を維持することができず、皺等
の変形が生じたりして反って座り心地が悪くなってしま
う可能性があった。
【0005】これらの不具合を解消したものとして、支
持部分となる基盤部を硬質樹脂材料で構成して全体的な
剛性強度を大きくし、臀部及び脚部等の接触部分を発泡
体で被覆し、更にその外側を塩化ビニルシートで被覆し
た後、この端末を縫製または熱溶着等にて固着したもの
がある。しかし、この場合には、コスト高となる上に、
外観的にもあまり良いものではなかった。
【0006】一方、実開昭62−53091号公報に
は、便座基盤上に、これと対応した形状のクッション体
を着脱自在に載置支承することにより使用者に良好な使
用感を与える技術が掲載されている。これによれば、汚
れ易いクッション体を取外して洗浄することが容易とな
り、常に清潔に保つことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実開昭62
−53091号公報に開示されているクッション体を着
脱自在とした便座は、外観部分が前記クッション体で一
体に覆われているので、外観色が単色となりデザイン的
には単調なものであった。なお、印刷等によって多色化
することも可能ではあるが、立体感がなく、安っぽい感
じとなってしまう。また、クッション体を合成樹脂シー
トで覆い、このシートに木、草などの天然素材を混合
し、或いは、貼着させることも可能であるが、素材構成
が複雑化するばかりでなく、はでさだけが目だち、量感
のある意匠となるものではなかった。
【0008】ところで、便座を基盤部と皮膚接触部との
2部材とし、前記皮膚接触部を着脱自在なものとする場
合には、便座の開閉時の衝撃、或いは、乱暴な取扱い等
によって皮膚接触部が離脱することがなく、また、使用
者が着座したときにずれることなく安定して保持される
ことが要求される。
【0009】そこで、本発明は、所要の強度を確保しつ
つ、皮膚接触部を着脱自在とすることによって、使用者
に良好な使用感を与え、清掃及び交換を簡単に行うこと
ができ、2部材による外観部分の2色化によって意匠性
を向上できるとともに、使用時等において前記皮膚接触
部を基盤部に安定して保持できる便座の提供を課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる便座は、
便座の内周側を基盤部及び外周側を意匠部の一部として
硬質部で形成し、この硬質部に係止部を設けるととも
に、便座の皮膚接触部を軟質部で形成し、前記硬質部の
係止部と弾性的に係止する係止部を介して前記硬質部に
着脱自在に取付けたものである。
【0011】
【作用】本発明においては、便座の基盤部を硬質部で形
成しているので、全体的な所要強度が確保される。ま
た、皮膚接触部が軟質部で形成されているので、使用者
に違和感、しびれ、痛みを与えることがなく、冬期には
軟質部の断熱作用により冷感を与えることがない。更
に、軟質部の係止部を硬質部の係止部に弾性的に係止す
ることにより、簡単に着脱でき、かつ、開閉時の衝撃、
乱暴な取扱い等によって離脱することがなく、皮膚接着
部を適宜使用者に適するもの、或いは、汚損品、破損品
と交換することができ、汚れやすい皮膚接触部を取外し
て簡単に清掃することもできる。そして、意匠部の一部
を形成する硬質部と、皮膚接触部で、かつ、意匠部とも
なる軟質部とを別色で形成できるので、意匠設計の自由
度が大きくなって意匠性が向上する。
【0012】
【実施例】
〈第一実施例〉まず、本発明の第一実施例を図1乃至図
4に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の第一実施例による便座を取
付けた便器の斜視図、図2は本発明の第一実施例の便座
から軟質部を取外した状態を示す斜視図、図3は図1の
A−A切断線による断面図、図4は図1のB−B切断線
による断面部分の分解斜視図である。
【0014】図において、腰掛け式便器の便座1は硬質
部2及び軟質部3とから構成され、硬質部2の一端部を
軸として回動し、便器本体4の開口部に開閉自在に取付
けられている。
【0015】前記便座1の硬質部2は便座1の底面部及
び外周部に相当する部分に環状に形成されており、図3
に示すように、全周に至って、図示しない複数個のクッ
ション材を介して便器本体4の上面部と当接する水平面
2a、この水平面2aの外周側端部から垂直方向に立設
した垂直面2b、更に垂直面2bの上端部から外側斜め
下方に円弧状に下垂して外周側意匠部を形成する意匠面
2cとから形成されている。前記硬質部2の水平面2a
及び垂直面2bは便座1の基盤部を構成するものであ
る。
【0016】更に、前記垂直面2bには、周方向に適宜
間隔をおいて内周側に開口する適宜長さの複数個の係止
凹部2dが刻設されており、この係止凹部2dは断面が
略三角形状をなし、上部に段部が形成され、底面は下縁
において垂直面2bと接続するテーパ面となっている。
【0017】硬質部2はPP、ABS、ナイロン等の合
成樹脂材料を使用して射出成形等により一体に形成され
ている。なお、射出成形においては、金型に前記係止凹
部2dの空間内に伸縮するスライドコアを設けることに
より成形品を離型することが可能である。
【0018】一方、前記便座1の硬質部2の上部には、
軟質部3が載置されており、この軟質部3の底面3a及
び外周面3bはそれぞれ前記硬質部2の水平面2a及び
垂直面2bと当接している。更に、この軟質部3の上面
部には、外周側から内周側に向かって下方に傾斜するテ
ーパ面をなし、人体の臀部及び脚部が接触する皮膚接触
面3cがほぼ全周に至って形成されている。このテーパ
面をなす皮膚接触面3cの平面形状は、使用者が着座し
たときに適する形状に形成されている。更に、前記軟質
部3の内部には、ほぼ全周に至って、底面3aに開口す
る複数の中空部3dが水平方向に所定の間隔をおいて形
成されている。
【0019】また、前記軟質部2の外周面3bには、前
記硬質部2の係止凹部2dと対向する位置に、外周側に
突出する断面形状が略三角形の複数個の係止突起3eが
設けられており、この係止突起3eは、上部に段部を有
し、側面は下縁において外周面3bに接続するテーパ面
となって、硬質部2の係止凹部2dに係止可能となって
いる。
【0020】更に、前記軟質部2の内周縁部には、ほぼ
全周に至って下方に僅かに延びた舌部3fが形成されて
おり、硬質部2の内周端面を覆って、内周部分の外観を
引締めて意匠性を向上するとともに、着座したときの使
用感を良くしている。
【0021】即ち、軟質部3は人体の臀部及び脚部が接
触する皮膚接触部を構成しており、前記硬質部2に対し
て着脱可能となっている。
【0022】なお、軟質部3はウレタン、軟質塩化ビニ
ル、TPR(熱可塑性ラバー)等の材料を使用して発泡
させた発泡体を使用して成形され、ゴム硬度が30〜4
5度程度となるように調整されている。
【0023】これらの硬質部2及び軟質部3は、材料に
添加する着色剤を任意に選択することにより互いに異な
った色調に形成することが可能である。
【0024】次に、上記のように構成された本実施例の
便座の使用について説明する。
【0025】軟質部3を硬質部2上に取付けるために
は、軟質部3を硬質部2上の所定位置に載置した後、上
方から僅かな加圧力でもって下方に押圧する。すると、
軟質部3の外周面3bに設けられた係止突起3eがテー
パ面によって案内され、軟質材の弾性力に抗して圧縮さ
れつつ押下げられて、硬質部2の垂直面2bの係止凹部
2d内に係止される。そして、複数の対向する軟質部3
の係止突起3eと硬質部2の係止凹部2dとが全て係止
すると、軟質部3の底面3aは硬質部2の水平面2a
に、外周面3bは硬質部2の垂直面2bに当接し、軟質
部3は硬質部2上の所定位置に取付けられたことにな
り、便座1は使用可能な状態となる。
【0026】上記のようにして軟質部3が取付けられた
便座1は、硬質部2の垂直面2bが環状に形成されてい
るために水平方向の移動が規制されることと、皮膚接触
面3cが外周側から内周側に向かって下方に傾斜したテ
ーパ面となっているので、着座して人体の臀部及び脚部
が軟質部3を下方に押圧したときに、軟質部3は外周方
向に弾性的に圧縮され、硬質部2の垂直面2bを強く押
圧するため、使用時に硬質部2から離脱することがな
い。
【0027】更に、複数の軟質部3の係止突起3eと硬
質部2の係止凹部とが係止しているので、軟質部3と硬
質部2は強固に接合することとなり、軟質部3が、便座
1の開閉時の衝撃、或いは、乱暴な取扱い等によっても
離脱することがなく、また、使用者が着座したときにず
れることなく安定して保持される。
【0028】一方、前記軟質部3を取外すときは、軟質
部3を持上げることにより軟質部3の係止突起3eが弾
性変形して内周側に圧縮され、硬質部2の係止凹部2d
の段部から外れるため、上方に無理なく取外すことがで
きる。
【0029】次に、本実施例の便座の作用を説明する。
【0030】硬質部2は、PP、ABS、ナイロン等の
合成樹脂材料からなる硬質材で成形されており、しか
も、垂直面2bと意匠面2cとによって形成された凸状
断面形状による剛性向上作用によって、所要の剛性を有
し、使用者が着座したときもその押圧力に対して変形す
ることなく所定形状を維持するとともに、この上部に載
置されている軟質部3を安定して保持する。
【0031】一方、人体の臀部及び脚部と接触する軟質
部3は、発泡ウレタン等の発泡体で形成されているの
で、その弾性力により皮膚接触部は全体的に接触するこ
とになり、局部的に押圧されることがなくなるため、使
用者は違和感を覚えることがなく、長時間着座してもし
びれ、痛みが生ずることが少ない。軟質部3を発泡ウレ
タン等の発泡体で成形する場合には、その表面にスキン
層が形成され、特に、肌触りに違和感が生じず、かつ、
水分が浸透することがない。
【0032】また、発泡体の断熱作用により、冬期にお
いてひやりとした冷感がなくなり、快適に使用すること
ができる。
【0033】なお、これらの目的に使用する発泡体とし
ては各種のものを使用できるが、このうち、ウレタンフ
ォームは、軽量であるにもかかわらず、強度が大きく、
また、高い弾力性を有するので、軟質部3を構成する材
料としては好適である。そして、気泡構造としては、連
続気泡構造、独立気泡構造のいずれも成形可能である
が、それぞれ弾力性、断熱性等の物性が異なるので、希
望する物性を優先して選択すればよい。
【0034】更に、硬質部2と軟質部3とは別部材で構
成されているので、それぞれ異なった色調に成形するこ
とにより、便座1の外観部分が2色化されてトイレ内に
カラフルなイメージを与えることが可能である。譬ば、
季節感を表現することができるし、大人用または子供用
として使用者にあった色、模様等の加飾を行なうことが
できる。
【0035】ところで、上記実施例の硬質部2及び軟質
部3の内周側端末部は、硬質部2の水平面2aの内周端
面を軟質部3の舌部3fで覆った構成としているが、図
5のような構成とすることもできる。
【0036】図5は本発明の第一実施例の別の便座にお
ける要部の分解斜視図である。
【0037】図において、硬質部2の水平面2aの内周
縁には上方に屈折したフランジ部2fが形成されてお
り、一方、軟質部3の内周側縁部には図の二点鎖線で示
すような前記硬質部2のフランジ部2fと係合する段部
3gが形成されている。
【0038】この便座の場合には、使用者が着座したと
きに、軟質部3が人体の荷重により押圧されて内周側に
倒れ込むのを硬質部2のフランジ部2fで規制して確実
に防止することができる。但し、硬質部2のフランジ部
2fが外側に露出するので、意匠的に、及び使用感とし
ては前記便座の方が望ましい。
【0039】このように、上記実施例の便座は、便座1
の内周側を基盤部及び外周側を意匠部の一部として硬質
部2で形成し、この硬質部2に係止凹部2dまたは係止
孔2eを設けるとともに、便座1の皮膚接触部を軟質部
3で形成し、前記硬質部2の係止凹部2dまたは係止孔
2eと弾性的に係止する係止突起3eを介して前記硬質
部2に着脱自在に取付けたものである。
【0040】したがって、上記実施例によれば、硬質部
2により便座1としての所要強度を有し、使用者が着座
したときもその押圧力に十分耐えることができる。
【0041】また、便座1は複数の軟質部3の係止突起
3eと硬質部2の係止凹部2dまたは係止孔2eとを係
止させて一体化したものであるので、簡易な係止構造
で、軟質部3を硬質部2に安定して保持でき、開閉時の
衝撃、乱暴な使用等によって離脱するのを防止すること
ができる。一方、軟質部3を持上げることにより軟質部
3の係止突起3eが弾性変形して硬質部2の係止凹部2
dから外れるので、必要時には無理なく取外すことがで
きる。このため、使用者の体型に応じて、例えば、小人
用、大人用、肥満者用として、或いは、特殊用途では、
障害者用として適宜交換して使い分けることができ、ま
た、随時、希望するフィーリングのものと交換すること
もでき、更に、汚損、破損したときに簡単に取替えるこ
ともできる。加えて、汚れやすい皮膚接触部を構成する
軟質部3を取外して清掃できるので、作業が容易とな
り、衛生的となる。
【0042】更に、皮膚接触部が軟質材からなる軟質部
3で形成されているので、使用者に違和感、しびれ、痛
みを与えることがなく、冬期においては軟質部3の断熱
作用により使用者に冷感を与えることがない。
【0043】そして、便座1は基盤部及び意匠部の一部
を構成する硬質部2と、皮膚接触部でかつ意匠部ともな
る軟質部3との2部材で構成されているので、それぞれ
異なった色調に成形することによって、高品位のカラー
リングを楽しむことができ、意匠性が向上する。しか
も、この2色化は、成形材料に着色剤を添加するだけで
達成できるので、特別に印刷等の手段を用いなくても簡
単かつ安価に高級感のある意匠を提供することができ
る。更に、硬質部2と軟質部3とのデザインの組合わせ
を適宜変更することによって意匠設計の自由度を大きく
することができ、多様化するニーズに応えることができ
る。
【0044】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
を図6に基づいて説明する。
【0045】図6は本発明の第二実施例の便座における
要部の分解斜視図である。図中、図1乃至図5と同一符
号は第一実施例の構成部分と同一または相当する部分で
あるから、ここではその説明を省略する。
【0046】図において、硬質部2の垂直面2bには、
周方向に適宜間隔をおいて穿設された適宜長さ、適宜幅
の四角形の開口形状を有する複数個の係止孔2eが設け
られている。そして、軟質部3の外周面3bには、前記
硬質部2の係止孔2eと対向する位置に、第一実施例と
同様の外周側に突出する断面形状が略三角形の複数個の
係止突起3eが設けられており、この係止突起3eは、
上部に段部を有し、側面は下縁において外周面3bに接
続するテーパ面となって、硬質部2の係止孔2eに係止
可能となっている。
【0047】この第二実施例の便座は、第一実施例の便
座の硬質部2の垂直面2bに設けられた係止凹部2dに
代えて、係止孔2eを設けたものであるから、対向する
軟質部3の係止突起3eと係止し、第一実施例と同様の
作用と効果を期待することができる。
【0048】なお、硬質部2は、図に示すように、係止
孔2eの対角面、即ち、一点鎖線で示す位置にPLを設
けることにより、矢印方向に開く金型構造とすることが
できるので、射出成形により一体に形成することが可能
である。
【0049】ところで、上記実施例の軟質部3は、硬質
部2に形成された係止凹部2dまたは係止孔2eに軟質
部3の係止突起3eを係止させることにより、硬質部2
に着脱自在に保持できる構造となっているが、本発明に
おいては、これに限定されるものではなく、例えば、硬
質部2側に係止突起を、軟質部3側に係止凹部または係
止孔を設けてもよい。要するに、硬質部2と軟質部3の
係止構造は、軟質部2を安定して硬質部3に保持でき、
かつ、無理なく取外すことが可能なものであればよく、
その形状、数はいかなるものであってもよい。
【0050】なお、本発明の実施例においては、前記硬
質部2に形成された係止凹部2dまたは係止孔2e及び
軟質部3の係止突起3eからなる係止構造に加えて、両
面テープ、面ファスナー等、簡単に着脱可能な公知の手
段を設けることを妨げるものではない。
【0051】また、上記実施例の硬質部2は、外周側に
垂直面2bを立設した形状としているが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、内周側
に垂直面2bを立設してもよく、或いは、両側に設けて
もよい。但し、使用者が着座したときにかかる押圧力の
方向性、着座したときの当り具合等を考慮すると、図3
に示した形状が好適である。
【0052】更に、上記実施例の軟質部3は、皮膚接触
面3cが外周側から内周側に向かって下垂したテーパ面
となっているが、本発明を実施する場合には、これに限
定されるものではなく、着座したときに快適な使用感を
得ることができる形状であればよい。
【0053】そして、上記実施例の硬質部2は、PP、
ABS、ナイロン等の合成樹脂材料で形成しているが、
これらの材料に限定されるものではなく、木など他の材
料を使用することもできる。或いは、必要に応じて、フ
ィラー、ガラス繊維等各種の補強材を混合して剛性を更
に向上させることもできる。
【0054】更に、上記実施例の軟質部3は、ウレタ
ン、塩化ビニル、TPR等の材料を使用して発泡させた
発泡体で形成しているが、発泡させないノーマルタイプ
としてもよい。しかし、クッショクン性、断熱性を考慮
すると、発泡体とりわけ発泡ウレタンが好適である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の便座は、便座の
内周側を基盤部及び外周側を意匠部の一部として硬質部
で形成し、この硬質部に係止部を設けるとともに、便座
の皮膚接触部を軟質部で形成し、前記硬質部の係止部と
弾性的に係止する係止部を介して前記硬質部に着脱自在
に取付けたものである。したがって、硬質部により便座
としての所要強度を有し、使用者が着座したときにその
押圧力に十分耐えることができる。また、硬質部と軟質
部にそれぞれ対向して設けられた係止部からなる簡易な
係止構造により、軟質部を硬質部に安定して保持するこ
とができ、便座の開閉時の衝撃、乱暴な取扱い等によっ
て離脱するのを防止できるとともに、軟質部を持上げる
ことにより軟質部の係止部が弾性変形して硬質部の係止
部から外れ、簡単に取外すことができる。このため、使
用者の体型、希望等に応じて適宜交換して使い分けるこ
とができ、また、汚損、破損したときに簡単に取替える
こともできる。
【0056】加えて、汚れやすい皮膚接触部を構成する
軟質部を取外して清掃できるので、作業が容易となり、
衛生的となる。更に、皮膚接触部が軟質材からなる軟質
部で形成されているので、使用者に違和感、しびれ、痛
みを与えることがなく、冬期においては軟質部の断熱作
用により使用者に冷感を与えることがない。そして、便
座は硬質部と軟質部の2部材で構成されているので、そ
れぞれ異なった色調に成形し、高品位の2色化が可能と
なって、意匠性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による便座を取付けた
便器の斜視図である。
【図2】図2は本発明の一実施例の便座から軟質部を取
外した状態を示す斜視図である。
【図3】図3は図1のA−A切断線による断面図であ
る。
【図4】図4は図1のB−B切断線による断面部分の分
解斜視図である。
【図5】図5は本発明の第一実施例の別の便座における
要部の分解斜視図である。
【図6】図6は本発明の第二実施例の便座における要部
の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 便座 2 硬質部 2d 係止凹部 2e 係止孔 3 軟質部 3e 係止突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座の内周側を基盤部及び外周側を意匠
    部の一部として形成し、係止部を有する硬質部と、 前記硬質部の係止部と弾性的に係止する係止部を介して
    前記硬質部に着脱自在に取付けられ、便座の皮膚接触部
    を形成する軟質部とを具備することを特徴とする便座。
JP6683091A 1991-03-29 1991-03-29 便 座 Pending JPH05176865A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6683091A JPH05176865A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 便 座

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JP6683091A JPH05176865A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 便 座

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101294773B1 (ko) * 2011-06-16 2013-08-08 주식회사 콜러노비타 비데의 난방변좌
WO2017070829A1 (zh) * 2015-10-27 2017-05-04 王伟燊 马桶垫
JP2020171540A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 祐次 廣田 パーソナル水洗トイレ

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