JPH0517546U - レーザ回折式粒度分布測定装置 - Google Patents

レーザ回折式粒度分布測定装置

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JPH0517546U
JPH0517546U JP073029U JP7302991U JPH0517546U JP H0517546 U JPH0517546 U JP H0517546U JP 073029 U JP073029 U JP 073029U JP 7302991 U JP7302991 U JP 7302991U JP H0517546 U JPH0517546 U JP H0517546U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比重が大きく且つ高粘性で測定成分が沈澱し易
いサンプルであっても、これの全量をサンプルカップか
ら超音波バスに供給させることができるサンプル供給装
置を小型化して提供する。 【構成】サンプル循環用配管５と希釈液供給配管21とが
接続された超音波バス１に対するサンプル供給装置19
を、回転テーブル23に設けられ且つサンプルカップ25を
上下に反転自在に保持する複数個のカップホルダー24
と、カップホルダー24を上下反転させるホルダー反転機
構26と、上下反転されたサンプルカップ25内に前記希釈
液を噴射供給させるノズル27とから構成している。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、測定部に臨むサンプルセルを備えたサンプル循環用配管と希釈液の 供給配管とが接続された超音波バスと、当該バスに対するサンプルの供給装置と を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置に関し、より詳しくは、サンプル供給装 置の改良技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図５は従来のサンプル供給装置を示すもので、回転テーブル51に保持された複 数個のサンプルカップ52内のサンプルを、吸引ポンプ53に連通連結されたピペッ ト54で吸い上げて、このサンプルを超音波バス55に送り込むように構成されてい る。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の装置では、ピペット54を上下左右に移動させるための空間が必 要で、そのスペースのために装置が大型化するものであった。 また、サンプルカップ52内の一部分のサンプルがサンプリングされるために再 現性が悪く、特に、比重が大きく且つ高粘性のサンプルでは、サンプルカップ52 の底面に測定成分が沈澱し、長時間を経過したサンプルでは沈澱が一層顕著で、 測定精度が悪くなって偏ったデータとなる不都合があった。
【０００４】 本考案は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、測定上で必要な希釈液 を旨く利用した合理的な改良技術によって、上記の不都合を解消したレーザ回折 式粒度分布測定装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本考案は、冒頭に記載したレーザ回折式粒度分布 測定装置において、前記サンプル供給装置を、回転テーブルに設けられ且つサン プルカップを上下に反転自在に保持する複数個のカップホルダーと、前記超音波 バスの上方位置でカップホルダーを上下反転させるホルダー反転機構と、上下反 転されたサンプルカップ内に前記希釈液を噴射供給させるノズルとから構成した 点に特徴を有する。
【０００６】
【作用】
上記の特徴構成によれば、超音波バスの上方位置でサンプルカップが上下反転 されることで、当該カップ内のサンプルが超音波バスに供給される。 そして更に、カップ内に希釈液が噴射供給されてカップ内のサンプルが洗い流 されることで、サンプルカップ内のサンプルの全量が超音波バスに供給されるこ とになる。
【０００７】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１はレーザ回折式粒度分 布測定装置を概略的に示すもので、図において、１は底部に超音波振動子２を備 えた超音波バスで、内部にはモータ３によって駆動される撹拌翼４が設けられて いる。５は測定部６に臨むサンプルセル７を備えたサンプル循環用配管で、前記 超音波バス１に接続されている。８はサンプル循環用配管５に接続されたドレン 配管である。
【０００８】 前記測定部６は、サンプルセル７を挟んでその一方に、レーザ発振器９とミラ ー10とビームエキスパンダ11とから成るレーザ光源12を設けると共に、他方に集 光レンズ13と検出器14を配置して成る。 そして、検出器14からの検出信号がＡ／Ｄ変換器15を通してＣＰＵ16に入力さ れ、粒度の分布状況がＣＲＴ17に表示されると共に、その表示結果がプリンタ18 によってプリントアウトされるようになっている。
【０００９】 19は超音波バス１にサンプルを供給するためのサンプル供給装置、20はバス内 のサンプル濃度を一定化するための希釈ユニットで、当該希釈ユニット20からの 希釈液の供給配管21が超音波バス１に接続されている。
【００１０】 前記サンプル供給装置19は、その一部を図２，３にも示すように、モータ22に よって駆動される回転テーブル23と、この回転テーブル23の周部に所定間隔を隔 てて設けられた複数個のカップホルダー24と、当該カップホルダー24に保持され たサンプルカップ25をカップホルダー24ごと超音波バス１の上方位置で上下反転 させるホルダー反転機構26と、上下反転されたサンプルカップ25内に前記希釈液 を噴射供給させる２個のノズル27とから成り、かつ、前記ノズル27は、希釈液供 給配管21から分岐された配管28に接続されている。
【００１１】 前記カップホルダー24は、サンプルカップ25の底部を受ける支持板29と、当該 支持板29によって支持されたカップ25の胴部を弾性的に嵌着保持する板バネ構造 の保持具30と、カップ25の嵌入部材31とを有し、回転テーブル23の下面に垂下連 設されたブラケット32に水平軸33まわりで回動自在に枢着されている。そして、 前記水平軸33による枢着部には、前記支持板29を水平状態に付勢保持するための つる巻きバネ34が設けられている。
【００１２】 前記ホルダー反転機構26は次のように構成されている。即ち、図１〜３に示す ように、下面側をカム面Ｓとするカム部材35を前記カップホルダー24に連設する 一方、前記カム面Ｓを押圧してバネ34に抗してカップホルダー24を上下反転させ るプッシュロッド36を、前記回転テーブル23の回転中心側から半径方向に移動自 在に設け、かつ、当該プッシュロッド36にクランク機構37を連設して成る。
【００１３】 尚、図４に示すように、前記２個のノズル27は、その希釈液の噴射口を上下反 転されたサンプルカップ25の開口に臨ませる状態で且つ希釈液の噴射方向を互い に異ならせて、カップ25の中心振り分け位置に配置されており、噴射希釈液をカ ップ25内で旋回させて、当該カップ25内のサンプルを洗い流すようにして超音波 バス１に供給させるようになっている。
【００１４】 上記の構成によれば、所定のサンプルを収容したカップ25が超音波バス１の上 方位置に達するとクランク機構37が作動し、当該サンプルカップ25がカップホル ダー24と一体になって上下反転され、内部のサンプルが超音波バス１に流下供給 される。
【００１５】 一方、この上下反転によって下向きになった開口を通して、サンプルカップ25 内に２個のノズル27から希釈液が噴射供給され、当該カップ25内のサンプルが洗 い流されるようにして超音波バス１に流下されるもので、サンプルカップ25内の サンプルの全量が超音波バス１に供給されることになる。
【００１６】 尚、図１において、図中の38は希釈液圧送用のポンプ、39はサンプル循環用の ポンプ、40は希釈液の供給量を制御する電磁バルブ、41は供給量が制御された希 釈液の一部を前記ノズル27に分岐供給させる電磁バルブ、42はドレン配管８に介 装されたドレンバルブで、これら38〜42と前記超音波振動子２とモータ３，22の それぞれはＣＰＵ16からの指令によって制御される。
【００１７】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のサンプル供給装置によれば、サンプルカップを上 下に反転させる小スペースのサンプル供給形態をとったことで、装置の小型化が 達成される。
【００１８】 また、サンプルの濃度を一定にする上で必要な希釈液を有効に利用して、この 希釈に用いる液の一部でサンプルカップ内のサンプルを洗い流すようにして超音 波バスに供給させるので、比重が大きく且つ高粘性で測定成分が沈澱し易いサン プルであっても、当該サンプルカップ内のサンプルの全量を超音波バスに供給さ せることができるようになり、延いては、サンプルの全量が測定対象となること から再現性が向上し、しかも、安定した測定が高精度で達成される。
【図面の簡単な説明】
【図１】レーザ回折式粒度分布測定装置の原理図であ
る。
【図２】カップホルダーの詳細図である。
【図３】サンプルカップの上下反転状態を示す説明図で
ある。
【図４】ノズルによるカップ内への希釈液の噴射供給状
態を示す斜視図である。
【図５】従来例のサンプル供給装置の概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
１…超音波バス、５…サンプル循環用配管、６…測定
部、７…サンプルセル、19…サンプル供給装置、21…希
釈液の供給配管、23…回転テーブル、24…カップホルダ
ー、25…サンプルカップ、26…ホルダー反転機構、27…
ノズル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 測定部に臨むサンプルセルを備えたサン
    プル循環用配管と希釈液の供給配管とが接続された超音
    波バスと、当該バスに対するサンプルの供給装置とを備
    えたレーザ回折式粒度分布測定装置において、前記サン
    プル供給装置を、回転テーブルに設けられ且つサンプル
    カップを上下に反転自在に保持する複数個のカップホル
    ダーと、前記超音波バスの上方位置でカップホルダーを
    上下反転させるホルダー反転機構と、上下反転されたサ
    ンプルカップ内に前記希釈液を噴射供給させるノズルと
    から構成したことを特徴とするレーザ回折式粒度分布測
    定装置。
JP1991073029U 1991-08-17 1991-08-17 レ―ザ回折式粒度分布測定装置 Expired - Lifetime JP2507483Y2 (ja)

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