JPH05173830A - 異常動作検出方法、及びエミュレータ - Google Patents

異常動作検出方法、及びエミュレータ

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JPH05173830A
JPH05173830A JP3354969A JP35496991A JPH05173830A JP H05173830 A JPH05173830 A JP H05173830A JP 3354969 A JP3354969 A JP 3354969A JP 35496991 A JP35496991 A JP 35496991A JP H05173830 A JPH05173830 A JP H05173830A
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JP
Japan
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target program
information
trace
abnormal operation
microprocessor
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JP3354969A
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Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Yuji Ota
祐二 太田
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ターゲットプログラムのデ
バッグにおいて、異常動作状態を的確に検出するための
技術を提供することにある。 【構成】 エミュレーションプロセッサ1によるターゲ
ットプログラム実行情報をトレースRAM17に記憶さ
せ、このトレースRAM17の記憶情報と、その後に繰
返し得られるターゲットプログラム実行情報とを比較回
路10で比較することにより、例えばターゲットプログ
ラムのループ処理などのように繰返し実行される処理に
おいて、時々現れるような再現性の低い異常動作状態の
検出を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウェアデバッグ
対象とされるターゲットプログラム(ユーザプログラ
ム)の実行異常状態を検出するための技術に関し、例え
ばターゲットプログラムをマイクロプロセッサに実行さ
せることにより、ターゲットシステム上で動作するソフ
トウェアの開発支援を可能とするインサーキットエミュ
レータに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサ(マイクロコンピュ
ータ)応用機器の開発において、その応用システムのデ
バッグやそのシステムの詳細な評価を行うため、エミユ
レータが使用されている。例えばインサーキットエミュ
レータは、ソフトウェア開発用のホストコンピュータ
と、開発中のターゲットシステムとの間に接続され、そ
のターゲットシステムに含まれるマイクロプロセッサ
(ターゲットプロセッサ)の機能を代行する一方でデバ
ッガとしての機能をもち、詳細なシステムデバッグを支
援する。かかるインサーキットエミュレータは、その本
体から延長されたケーブルの先端部が、ICソケットな
どの接栓を介してターゲットシステムに結合可能とさ
れ、さらに、エミュレーション実行中に各種データやス
テータス信号などを実時間でサンプリングし、それをト
レースメモリ部などに格納する実時間トレース機能や、
エミュレーション動作を実質的に停止させるブレーク機
能などの各種デバッグ機能が備えられている。
【0003】一般にインサーキットエミュレータでは、
リターン命令を実行し、スタックの内容から戻りアドレ
スを読込むことを利用して、ターゲットプログラムを任
意のアドレスから実行するようにしている。また、ブレ
ークは、割込み入力あるいはインタラプト命令実行によ
り、ターゲットプログラムに実行の流れを変えることに
よって行われる。すなわち、割込み入力あるいはインタ
ラプト命令実行の例外処理によるスタック前にマイクロ
プロセッサの動作空間をターゲットプログラム実行状態
からエミュレータ制御状態に切換え、ブレーク発生時に
インサーキットエミュレータのステータスレジスタにブ
レーク要因を示す情報をセットし、リスタート(再スタ
ート)アドレスからのエミュレータ制御プログラムによ
り、ステータスレジスタのブレーク要因を解析するよう
にしている。
【0004】尚、インサーキットエミュレータの動作に
ついて記載された文献の例としては、1989年6月2
0日に電波新聞社から発行された「マイコン開発のすべ
て(第78頁から第95頁)」がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、エミュ
レーションプロセッサによりターゲットプログラムを実
行させ、エミュレーション実行中に各種データやステー
タス信号などを実時間でサンプリングし、それをトレー
スメモリ部などに格納する実時間トレース機能や、エミ
ュレーション動作を実質的に停止させるブレーク機能な
どの各種デバッグ機能によってシステムデバッグが行わ
れるが、マイクロプロセッサの高速化および高集積化が
進むにつれてその応用システムが複雑になり、デバッグ
における異常動作の再現性が低くなる傾向にある。その
ように異常動作の再現性が低くなると、ターゲットプロ
グラムの不良解析が非常に困難になる。異常動作の検出
をリアルタイムに行うには、既存のブレーク検出回路へ
それについてのブレーク条件を設定すれば良いが、例え
ばターゲットプログラムのループ処理などのように繰返
し実行される処理において、毎回ではなく、時々現れる
ような異常動作状態を予測して、それについてのブレー
ク条件を設定するのは非常に困難であるし、また、起り
得る全ての異常動作を想定してそれについてのブレーク
条件を設定するのは、複雑な条件設定を強いられるの
で、実用的ではない。
【0006】本発明の目的は、ターゲットプログラムの
デバッグにおいて、異常動作状態を的確に検出するため
の技術を提供することにある。
【0007】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0009】すなわち、プロセッサによるターゲットプ
ログラム実行情報を記憶し、この記憶情報と、その後に
得られるターゲットプログラム実行情報とを比較するこ
とによって当該ターゲットプログラム実行における異常
動作の発生を検出するものである。また、マイクロプロ
セッサによるターゲットプログラム実行情報を記憶する
ためのトレース手段と、上記ターゲットプログラムの新
たな実行情報とそれに対応するところの上記トレース手
段の記憶情報とを比較することによって当該ターゲット
プログラム実行における異常動作の発生を検出する比較
手段とを含んでエミュレータを構成するものである。こ
のとき、上記比較手段の比較結果に基づいてエミュレー
ション動作を実質的に停止させるためのブレーク手段を
エミュレータに含めることができる。更に上記トレース
手段は、上記マイクロプロセッサに結合されたエミュレ
ーションバスの情報を記憶するためのトレースメモリ
と、上記情報比較のための条件を検出することによって
上記トレースメモリ及び比較手段を制御するための検出
回路と、上記トレースメモリのアドレス信号を生成する
ためのアドレス生成カウンタとを含んで構成することが
できる。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、プロセッサによるター
ゲットプログラム実行情報を記憶し、この記憶情報と、
その後に得られるターゲットプログラム実行情報とを比
較することは、例えばターゲットプログラムのループ処
理などのように繰返し実行される処理において、毎回で
はなく、時々現れるような再現性の低い異常動作状態の
検出を可能とする。また、上記比較手段は、ターゲット
プログラムの新たな実行情報とそれに対応するところの
上記トレース手段の記憶情報とを比較し、このことが、
当該ターゲットプログラム実行における再現性の低い異
常動作検出を可能とする。
【0011】
【実施例】図3には本発明の一実施例に係るインサーキ
ットエミュレータと、それを含むソフトウェア開発シス
テムが示される。
【0012】同図に示されるソフトウェア開発システム
は、特に制限されないが、CRTディスプレイ16とキ
ーボード42とを含むホストコンピュータ32と、当該
ホストコンピュータ32のRS232Cポートを利用し
て結合されたインサーキットエミュレータ43とを含
む。インサーキットエミュレータ43は、ソフトウェア
開発用のホストコンピュータ32と、開発中のターゲッ
トシステム50との間に接続され、そのターゲットシス
テム50に含まれるマイクロプロセッサ(ターゲットプ
ロセッサ)の機能を代行する一方でデバッガとしての機
能をもち、詳細なシステムデバッグを支援する。そのよ
うなインサーキットエミュレータ43において、エミュ
レータ本体33は、シリアルライン34を介して上記ホ
ストコンピュータ32に結合され、このホストコンピュ
ータ32との間で各種制御信号や必要データのやり取り
が可能とされ、また、インタフェースケーブル22を介
してターゲットシステム50に結合される。インタフェ
ースケーブル22の先端部に設けられた接続器具9は、
ターゲットシステム50に設けられたターゲットプロセ
ッサ取付け用ソケット(ICソケットなどと称され
る)、若しくはターゲットシステム50のボードに形成
されたターゲットプロセッサ取付け部に対して着脱自在
とされる。
【0013】図1には上記エミュレータ本体33の全体
的な構成が示される。
【0014】マイクロプロセッサ応用機器としてのター
ゲットシステム50に搭載されるターゲットマイクロプ
ロセッサと等価なマイクロプロセッサ(MPU)1は、
最も優先度が高い割込みとされるNMI割込み信号51
の入力端子を有する。エミュレーションバス2には、マ
イクロプロセッサ1がターゲットマイクロプロセッサの
機能を代行する際に当該プロセッサ1の所定の状態切換
えを行うためのエミュレーション制御部3、エミュレー
ション動作制御時に使用されるメモリ4、マイクロプロ
セッサ1の制御状態やエミュレーションバス2の状態を
監視することによって、また、後述する比較回路10の
比較結果に応じてターゲットプログラムの実行を実質的
に停止させるためのブレーク検出回路5、エミュレーシ
ョンバス2に与えられるアドレスやデータ並びに制御信
号を逐次トレースして蓄えるトレース回路6、ターゲッ
トシステムに含まれるべきデータメモリやプログラムメ
モリを代行するためのエミュレーションメモリ7、及び
図3に示されるターゲットシステム50との結合のため
のユーザインタフェース部8がそれぞれ結合される。上
記NMI割込み信号51は、上記ブレーク検出回路5に
よってブレーク条件成立が検出された場合にアサートさ
れる。上記エミュレーション制御部3、メモリ4、ブレ
ーク検出回路5、トレース回路6、及びエミュレーショ
ンメモリ7は、システムバス11を通じてコントロール
CPU(中央処理装置)12の制御を受けるようになっ
ている。システムバス11には、システムメモリ13や
I/Oインタフェース部14が結合され、このI/Oイ
ンタフェース部14を介して、CRTディスプレイ16
を含むホストコンピュータ32が結合される。一般にイ
ンサーキットエミュレータでは、割込み入力あるいはイ
ンタラプト命令実行の例外処理によるスタック前にマイ
クロプロセッサの動作空間をターゲットプログラム実行
状態からエミュレータ制御状態に切換え、ブレーク発生
時にインサーキットエミュレータのステータスレジスタ
にブレーク要因を示す情報をセットし、リスタートアド
レスからのエミュレータ制御プログラムにより、ステー
タスレジスタのブレーク要因を解析するようにしてい
る。更に本実施例では、ターゲットプログラム実行にお
いて時々現れるような異常動作の検出の的確化を図るた
め、トレース回路10の出力とエミュレーションバス2
の情報とを一定条件下で比較することによって異常動作
を検出可能とするための比較回路10設けられる。この
比較回路の比較結果は、ブレーク検出回路5、及びトレ
ース回路6に伝達される。
【0015】図2には上記トレース回路6の構成例が示
される。
【0016】図2に示されるように上記トレース回路6
は、上記エミュレーションプロセッサ1に結合されたエ
ミュレーションバス2の情報を記憶するためのトレース
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)17と、トレー
ス条件などのトレース制御情報を検出して上記トレース
RAM17のリード・ライト動作を制御するための検出
回路18と、上記トレースRAM17のアドレス信号を
生成するためのアドレス生成カウンタ19とを含む。ト
レースRAM17は、特に制限されないが、スタティッ
クRAMとされ、データ入力(Datain)端子、/
CS(チップイネーブル)端子、/WE(ライトイネー
ブル)端子、アドレス(Addrr.)端子、データ出
力(Dataout)端子を有する。検出回路18は、
予め設定されたトレース条件に基づいてエミュレーショ
ンバス2の状態を監視してチップイネーブル信号/CS
(/は当該信号がローアクティブであることを意味す
る)、ライトイネーブル信号/WEをアサート又はネゲ
ートすることによって上記トレースRAM17の動作を
制御するとともに、制御信号CNTにより比較回路10
の動作を制御する。チップイネーブル信号/CSがロー
レベルにアサートされることによってトレースRAM1
7が選択的に動作可能状態とされる。チップイネーブル
信号/CSがアサートされた状態でライトイネーブル信
号/WEがローレベルにアサートされた場合にはトレー
スRAM17は書込み状態とされ、そのときデータ入力
端子を介してエミュレーションバス2の情報がトレース
RAM17に書込み可能とされる。また、それとは逆に
ライトイネーブル信号/WEがハイレベルにネゲートさ
れた場合にはトレースRAM17は読出し状態とされ、
データ出力端子を介してトレース情報の読出しが可能と
される。そのようなトレースRAM17の出力情報は、
後段の比較回路10において、その後のエミュレーショ
ンバス2の情報と比較される。その比較において、両情
報が異なっていると判断された場合には、不一致信号が
ローレベルにアサートされ、それによって上記検出回路
18、アドレス生成カウンタ19の動作が停止される。
【0017】ここで、上記トレースRAM17における
トレース条件は、トレース入力信号の状態で指定でき、
さらにこれらの条件に加えて実行回数指定および通過順
序の指定も可能とされる。このトレース条件には、この
他にトレース開始、停止条件が含まれる。エミュレーシ
ョン実行前に、コントロールCPU12によってトレー
ス条件としてのトレース開始及び停止条件が検出回路1
8に設定される。尚、ここで、停止条件が指定されない
場合には、トレースRAM17の最終アドレスへの書込
みが停止条件とされる。このときアドレス生成カウンタ
19がコントロールCPU12によって“0”にイニシ
ャライズされる。また、検出回路18からの不一致信号
20がローレベルにアサートされた場合にブレークする
ように、必要に応じてブレーク検出回路5に設定するこ
とができる。
【0018】エミュレーションが開始されると、予め設
定されたトレース条件に従いトレースRAM17への情
報書込みが行われる。このときアドレス生成カウンタ1
9は、トレースRAM17に情報が1回書込まれる毎に
“1”カウントアップしていく。その後、トレースRA
M17への書込みが停止条件により停止すると、アドレ
ス生成カウンタ19は再び“0”にイニシャライズさ
れ、それ以降、当該トレースRAM17は読出し専用と
なる。エミュレーションが継続実行され、再びトレース
開始条件一致が検出回路18によって検出されると、そ
れ以降、停止条件が検出されるまでのターゲットプログ
ラム実行においてエミュレーションバス2に現れる情報
は、ターゲットプログラムが正常動作する限りにおい
て、トレースRAM17の記憶情報と必ず一致するはず
である。そこで、制御信号CNTが検出回路18によっ
てアサートされてから比較回路10の比較動作が開始さ
れ、つまり、比較回路10によって、トレースRAM1
7からの読出しデータとエミュレーションバス2の状態
との比較が開始され、この比較において両者が一致する
場合には、ターゲットシステムは正常動作とされるが、
もし両者が一致しない場合には、それは異常動作である
から不一致信号20がアサートされる。それにより、検
出回路18はチップセレクト信号/CSをハイレベルに
ネゲートすることによってトレースRAM17の動作を
停止させ、アドレス生成カウンタ19のカウントアップ
動作を停止させる。
【0019】ターゲットプログラムのループ処理などの
ように繰返し実行される処理において、毎回ではなく、
時々現れるような異常動作状態を予測してそれについて
のブレーク条件を設定するのは非常に困難であるが、上
記のようにトレース開始、停止条件などの簡単な条件設
定により、ターゲットプロセッサによるターゲットプロ
グラム実行情報を記憶し、この記憶情報と、その後に繰
返し得られるターゲットプログラム実行情報とを、新た
に情報が得られる毎に比較することによって、当該ター
ゲットプログラム実行において時々発生するような異常
動作をも的確に検出することができる。そしてそのよう
な比較動作によって異常動作が検出された場合には、ブ
レーク検出回路5によってエミュレーション動作が実質
的に停止され、トレースRAM17のトレース内容が、
システムバス11やI/Oインタフェース部14を介し
てホストコンピュータ32に転送されることによって当
該異常動作の解析が可能とされる。また、異常動作検出
のための比較に用いられるトレース情報は、ターゲット
システム50の正常動作時のものであるのが好ましい
が、仮に異常動作時のデータがトレースRAM17にト
レースされ、その後のエミュレーションによって正常動
作時のデータが得られた場合には、比較回路10での情
報比較において、両情報は異なるものと判断され、不一
致信号がアサートされるから、少なくとも、時々発生す
るような異常動作を検出する限りにおいては、トレース
RAM10の情報は必ずしもターゲットシステムの正常
動作時のものに限らない。
【0020】上記実施例によれば以下の作用効果が得ら
れる。
【0021】(1)エミュレーションプロセッサ1によ
るターゲットプログラム実行情報をトレースRAM17
に記憶させ、このトレースRAM17の記憶情報と、そ
の後に繰返し得られるターゲットプログラム実行情報と
を比較回路10で比較することにより、例えばターゲッ
トプログラムのループ処理などのように繰返し実行され
る処理において、毎回ではなく、時々現れるような再現
性の低い異常動作状態の検出が可能とされる。
【0022】(2)トレース開始およびトレース条件に
従いトレースRAM17への情報書込みが行われ、トレ
ースRAM17への書込みが停止条件により停止される
ことによって、アドレス生成カウンタ19がイニシャラ
イズされ、それ以降トレースRAM17は読出し専用と
なり、再びトレース開始条件一致が検出回路18によっ
て検出されると、それ以降、停止条件が検出されるまで
のターゲットプログラム実行においてエミュレーション
バス2に現れる情報が、ターゲットプログラムが正常動
作する限りにおいてトレースRAM17の記憶情報と一
致するはずであることに着目して、比較回路10によっ
て、トレースRAM17からの読出しデータとエミュレ
ーションバス2の状態との比較を行うようにし、この比
較において両者が一致しない場合には、それは異常動作
であるから不一致信号20がアサートされ、検出回路1
8はチップセレクト信号/CSをハイレベルにネゲート
することによってトレースRAM17の動作が停止さ
れ、アドレス生成カウンタ19のカウントアップ動作が
停止される。そのようにして、ターゲットプログラムの
ループ処理などのように繰返し実行される処理におい
て、時々現れるような異常動作状態を的確に検出するこ
とができる。
【0023】(3)マイクロプロセッサに結合されたエ
ミュレーションバスの情報を記憶するためのトレースR
AM17と、トレース制御情報を検出してトレースRA
M17のリード・ライト動作を制御するための検出回路
18と、トレースRAM17のアドレス信号を生成する
ためのアドレス生成カウンタ19とを含むことにより、
上記比較回路10での情報比較の制御機能を有するトレ
ース回路6を簡単に構成することができる。
【0024】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0025】例えば、比較回路10に入力される情報
を、指定により部分的にマスクすることにより比較の対
象から外すようにしてもよい。また、外部プローブなど
を利用することによってターゲットシステム50の任意
箇所から得られる信号を比較のための情報として比較回
路10に取込むようにしてもよい。さらに、比較回路1
0の比較動作時においてもトレースRAMへの書込みを
行うようにしてもよい。また、正常動作時のデータが予
め得られているような場合には、トレースRAM17の
出力に代えてそれを利用するようにしてもよい。
【0026】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるインサ
ーキットエミュレータに適用した場合について説明した
が、本発明はそれに限定されるものではなく、ロジック
アナライザやプロトコルアナライザなどの各種システム
開発支援装置に適用することができる。
【0027】本発明は、少なくともソフトウェアデバッ
グ対象とされるターゲットプログラムをマイクロプロセ
ッサに実行させることを条件に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0029】すなわち、プロセッサによるターゲットプ
ログラム実行情報をメモリに記憶し、このメモリの記憶
情報と、その後に繰返し得られるターゲットプログラム
実行情報とを比較することによって、例えばターゲット
プログラムのループ処理などのように繰返し実行される
処理において、毎回ではなく、時々現れるような再現性
の低い異常動作状態の検出が可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインサーキットエミュ
レータの構成ブロック図である。
【図2】上記インサーキットエミュレータにおける主要
部の構成ブロック図である。
【図3】上記インサーキットエミュレータを含むシステ
ム開発支援システムの斜視図である。
【符号の説明】
1 エミュレーションプロセッサ 2 エミュレーションバス 3 エミュレーション制御部 4 メモリ 5 ブレーク検出回路 6 トレース回路 7 エミュレーションメモリ 8 ユーザインタフェース部 9 接続器具 10 比較回路 11 システムバス 12 コントロールCPU 13 システムメモリ 14 I/Oインタフェース部 16 CRTディスプレイ 17 トレースRAM 18 検出回路 19 アドレス生成カウンタ 20 不一致信号 22 インタフェースケーブル 32 ホストコンピュータ 33 エミュレータ本体 34 シリアルライン 42 キーボード 43 インサーキットエミュレータ 50 ターゲットシステム 51 NMI割込み信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトウェアデバッグ対象とされるター
    ゲットプログラムをマイクロプロセッサに実行させ、そ
    のときの異常動作を検出する異常動作検出方法であっ
    て、上記マイクロプロセッサによるターゲットプログラ
    ム実行情報を所定の条件下でメモリに記憶し、このメモ
    リの記憶情報を読出すとともに当該読出し情報と、その
    後に繰返し得られるターゲットプログラム実行情報とを
    当該実行情報が得られる毎に比較することによって当該
    ターゲットプログラム実行における異常動作の発生を検
    出することを特徴とする異常動作検出方法。
  2. 【請求項2】 ソフトウェアデバッグ対象とされるター
    ゲットプログラムをマイクロプロセッサに実行させるこ
    とにより、ターゲットシステム上で動作するソフトウェ
    アの開発支援を可能とするエミュレータにおいて、上記
    マイクロプロセッサによるターゲットプログラム実行情
    報を記憶するためのトレース手段と、上記マイクロプロ
    セッサによって繰返し実行されるターゲットプログラム
    の新たな実行情報と、上記トレース手段の記憶情報とを
    比較することによって当該ターゲットプログラム実行に
    おける異常動作の発生を検出するための比較手段とを含
    むことを特徴とするエミュレータ。
  3. 【請求項3】 上記比較手段による異常動作検出結果に
    基づいてエミュレーション動作を実質的に停止させるた
    めのブレーク手段を含む請求項2記載のエミュレータ。
  4. 【請求項4】 上記トレース手段は、上記マイクロプロ
    セッサに結合されたエミュレーションバスの情報を記憶
    するためのトレースメモリと、上記情報比較のための条
    件を検出することによって上記トレースメモリ及び比較
    手段を制御するための検出回路と、上記トレースメモリ
    のアドレス信号を生成するためのアドレス生成カウンタ
    とを含む請求項2又は3記載のエミュレータ。
  5. 【請求項5】 上記比較手段の比較結果に基づいて上記
    検出回路及び上記アドレス生成カウンタの動作が制御さ
    れるように構成された請求項4記載のエミュレータ。
JP3354969A 1991-12-20 1991-12-20 異常動作検出方法、及びエミュレータ Withdrawn JPH05173830A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010049407A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Fuji Xerox Co Ltd データ処理装置、情報処理装置、画像形成装置、およびデータ処理プログラム
JP2013149090A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Renesas Electronics Corp エミュレーションシステム、エミュレーションシステムの制御方法、エミュレーション装置、プログラム

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