JPH0517331A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH0517331A JPH0517331A JP19598291A JP19598291A JPH0517331A JP H0517331 A JPH0517331 A JP H0517331A JP 19598291 A JP19598291 A JP 19598291A JP 19598291 A JP19598291 A JP 19598291A JP H0517331 A JPH0517331 A JP H0517331A
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Abstract
増殖促進効果を長期間にわたり、持続し得る皮膚外用剤
を提供することを目的とする。 【構成】 サイコサポニンb1とサイコサポニンb2の少
なくとも1種と多価アルコールのエステルとを含有する
ことを特徴とする。
Description
更に詳しくは皮膚細胞増殖効果の高い皮膚外用剤に関す
る。本皮膚外用剤は、例えば、化粧水、クリーム、乳
液、パック、頭皮用化粧料等の化粧品や、例えば、傷治
療、消炎用軟膏等の医薬品に好適に適用される。
ニンは、皮膚の創傷治癒、肌あれ防止及び改善、皮膚の
たるみやつや消失を防ぐ老化防止等の効果があり、医薬
品、化粧品等に配合されている。
コサポニンa、サイコサポニンb1、サイコサポニン
b2、サイコサポニンc、サイコサポニンdに分離し、
各成分を単独で用いることにより上記効果を高めた技術
も提案されている(特開昭61−7216号公報)。
サポニンb2を含有する外用剤は、長期間放置すると系
が不安定になり上記した効果が低下するため、経時的に
安定な皮膚外用剤が望まれている。
発明は、サイコサポニンb1及びb2を含む系を安定さ
せ、サイコサポニンb1及びb2のもつ優れた細胞増殖促
進効果を長期間にわたって、持続できる皮膚外用剤を提
供することを目的とする。
イコサポニンb1及びb2の少なくとも1種と多価アルコ
ールのエステルを含有することを特徴とする皮膚外用剤
に存在する。
コサポニンb1及びb2の少なくとも1種を0.0001
〜20重量%含むことを特徴とする皮膚外用剤に存在す
る。第3の要旨は、第1または2の要旨において、前記
多価アルコールのエステルを0.01〜10重量%含む
ことを特徴と皮膚外用剤に存在する。
ポニンb1とサイコサポニンb2の少なくともどちらかが
配合される。配合量は、皮膚外用剤全量中0.0001
〜20重量%が好ましく、0.001〜10重量%がよ
り好ましい。0.001重量%以上で肌あれ改善効果は
一層向上する。また、10重量%以下では、べたつき感
がなくなり、刺激性がなくなる等の効果が生じる。
ルコール部分としては、例えば、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の
3価アルコール、ペンタエリスリトール等の4価アルコ
ール、キシリトール等の5価アルコール、ソルビトー
ル、マンニトール等の6価アルコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリ
コール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリ
グリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多
価アルコール重合体、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキ
シルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキ
シルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテ
ル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレング
リコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジブチルエーテル等の2価アル
コールアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチル
エーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモエメチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、
ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブ
チルエーテル等の2価アルコールアルキルエーテル類、
キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコ
ール等のグリセリンモノアルキルエーテル、ソルビトー
ル、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、
しょ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、
デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン
分解糖還元アルコール等の糖アルコール、グリソリッ
ド、テトラハイドロフルフリルアルコール、POE(ポ
リオキシエチレン)テトラハイドロフルフリルアルコー
ル、POP(ポリオキシプロピレン)ブチルエーテル、
POP POEブチルエーテル、トリポリオキシプロピ
レングリセリンエーテル、POPグリセリンエーテル、
POPグリセリンエーテルリン酸、POP POEペン
タンエリスリトールエーテル等があげられる。
2〜30までの低級、高級脂肪酸、具体的には酢酸、酪
酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸等が挙
げられる。
と酸とのエステルが少なくとも1種が配合される。これ
らの配合量は、皮膚外用剤全量中0.05〜10重量%
が好ましく、0.5〜8重量%がより好ましい。0.5
〜8重量%の範囲で系の安定性はより一層向上し、長期
間にわたりサイコサポニンb1及びb2の皮膚細胞増殖
効果は維持される。
加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧品、医
薬品等に用いられる成分、例えば、水性成分、粉末成
分、油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化
防止剤、香料、色剤及び薬剤等を配合することができ
る。
が、本発明の技術範囲がこれら実施例に限定されるもの
でないことはいうまでもない。
創傷治癒、肌あれ防止及び改善、皮膚のたるみやつや消
失を防ぐ老化防止等の効果の持続性が、多価アルコール
のエステルを配合することにより改善されることを示す
ために、(1)サイコサポニンb1あるいはb2の水溶液
及び(2)サイコサポニンb1あるいはb2と多価アルコ
ールのエステルを含む水溶液を作製し、皮膚細胞増殖促
進効果及び創傷治癒効果について以下の試験を行い、こ
れら効果の経時変化を調べた。
(2)サイコサポニンb10.01%と多価アルコール
のエステル0.01%を含む水溶液を作製し、室温で放
置した。
ャーレの底面に付着させてDulbecco's MEM培養液(1
0%牛胎児血清含有)中で2週間培養すると、シャーレ
の底面がほぼ全面に線維芽細胞で満たされる。この線維
芽細胞を0.1%トリプシン溶液で処理して単一細胞と
し、1000個細胞/mlの培養液をつくる。この溶液
をシャーレ当り1ml採取し、これにDulbecco's MEM
培養液とサイコサポニン濃度が20ppmとなるように
(1)あるいは(2)の水溶液を加え、CO2−インキ
ュベーター中で2週間培養した。その後、細胞固定して
染色した後、細胞のコロニー数を計測した。結果を図1
に示す。
加えた場合の結果であり、破線は、(2)の水溶液を加
えた場合の結果である。また、破線では、多価アルコー
ルのエステルとして、グリセリンモノエチルエーテルジ
アセテートを用いた。
の水溶液を作製直後に行った試験での細胞数を基準と
し、それに対する比で表した。
ンモノエチルエーテルジアセテートを添加することによ
り、2000時間経過後であっても細胞増殖効果はほと
んど低下せず、効果が持続することを示した。それに対
し、多価アルコールのエステルを含んでいないもの
(1)では、経時的に細胞増殖効果が減少した。
も、同様に得られた。
サイコサポニンb1200mgとグリセリンモノエチル
エーテルジアセテートを200mgを生理食塩水1ml
に溶解した試料を作製し室温で放置した。
群とし、毛刈りの後試験に供した。ラットはネンプター
ルにより麻酔後、正中線に沿って背部皮膚を約2cm切
開した、直ちに切開部をミツヘル縫合し、(1)及び
(2)の水溶液を生理食塩水で1000分の1に希釈し
た水溶液を1日1回2週間塗布した。2週間後に縫合針
を外し、断面1cmとなるように皮膚切片を作製した。
この切片の切断張力を東洋測器株式会社製テンシロンU
TM−4を用いて測定した。
場合、平均張力は470g/cmであったのに対し、1
000時間放置した生理食塩水を塗布した場合は、平均
張力は270g/cmと低下した。これに対し、(2)
の生理食塩水の場合は、1000時間放置後の試料で
も、460g/cmとなり、作製直後の試料(470g
/cm)とほぼ同じ平均張力を示した。
が得られた。
サイコサポニンb2と香料を加えて溶解し、アルコール
相を作製した。一方、イオン交換水にプロピレングリコ
ールモノアセテートを加え70℃で加熱溶解することに
より水相を作製した。クインスシード抽出液を除く他の
成分を混合し、70℃で加熱溶解することにより油相を
作製した。
続いてホモミキサーで均一に乳化した。攪拌しながら乳
化液にアルコール相とクインスシード抽出液を加え、3
0℃に冷却して下記組成の乳液を作製した。比較例とし
て、プロピレングリコールモノアセテートを添加しない
乳液も併せて作製した。
に、作製直後及び50℃の恒温室に6カ月放置後に、人
体パネルで肌荒れ改善効果試験を行った。
りである。
によるレプリカ法を用いて肌のレプリカを取り、顕微鏡
で観察する。皮紋の状態及び角層の剥離状態から表1の
基準に基づいて肌あれ状態「1」あるいは「2」と評価
されたパネル25名の顔面左右半々に実施例1と比較例
1の乳液を1日1回2週間塗布した。
態を観察し、表2の基準に従い肌の状態を評価した。そ
の結果を表2にまとめた。
放置した比較例の乳液は、肌荒れ改善効果が大きく低下
したのに対し、本実施例の乳液は高い肌荒れ改善効果が
維持され、経時的に安定であることを示した。
製法に基づき作製した皮膚外用剤は従来例に比べ、いず
れの場合も、高い肌荒れ改善効果あるいは創傷治癒効果
に関する安定性が向上し、多価アルコールのエステルが
サイコサポニンb1あるいはb2の上記効果を安定に持続
させ得ることを示した。
れらを混合可溶化した後、ろ過して化粧水を作製した。
5℃に加温した水相に攪拌しながら加えた。次にホモミ
キサーで均一に乳化した後、攪拌しながら急冷してクリ
ームを得た。
ロピレングリコール、メチルパラベンを加え、攪拌溶解
した。次に、ポリビニルアルコールを加え加熱攪拌し、
サイコサポニンb1、ジエチレングリコールモノブチル
エーテルアセテート、香料を溶解したエタノールを加
え、攪拌溶解してパックを得た。
熱したA相に攪拌しながら添加し、更に室温で攪拌溶解
したC相をし、攪拌しながら冷却して頭皮用化粧料を得
た。
た他の成分を加え、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後
冷却して軟膏を得た。
b1あるいはサイコサポニンb2に多価アルコールのエス
テルを配合することにより、サイコサポニンb1あるい
はb2の有する細胞増殖効果の安定性が改善される。そ
の結果、長期間にわたり安定して高い肌荒れ防止及び改
善効果、皮膚老化防止効果または創傷治癒効果を示す皮
膚外用剤を提供することが可能となる。
を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 サイコサポニンb1とサイコサポニンb2
の少なくとも1種と多価アルコールのエステルとを含有
することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 前記サイコサポニンb1及びサイコサポ
ニンb2の少なくとも1種を0.0001〜20重量%
含むことを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。 - 【請求項3】 前記多価アルコールのエステルを0.0
1〜10重量%含むことを特徴とする請求項1または2
項記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03195982A JP3135292B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03195982A JP3135292B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517331A true JPH0517331A (ja) | 1993-01-26 |
JP3135292B2 JP3135292B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16350244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03195982A Expired - Lifetime JP3135292B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3135292B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999017715A1 (fr) * | 1997-10-07 | 1999-04-15 | Shiseido Company, Ltd. | Promoteur de fabrication de matrices extracellulaires |
KR20130083793A (ko) * | 2012-01-13 | 2013-07-23 | 주식회사 엘지생활건강 | 피부 주름 개선 및 탄력 증진용 조성물 |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP03195982A patent/JP3135292B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999017715A1 (fr) * | 1997-10-07 | 1999-04-15 | Shiseido Company, Ltd. | Promoteur de fabrication de matrices extracellulaires |
KR20130083793A (ko) * | 2012-01-13 | 2013-07-23 | 주식회사 엘지생활건강 | 피부 주름 개선 및 탄력 증진용 조성물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3135292B2 (ja) | 2001-02-13 |
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