JP3135296B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
更に詳しくは高い皮膚細胞増殖効果を有する皮膚外用剤
に関する。本皮膚外用剤は、例えば、化粧水、クリー
ム、乳液、パック、頭皮用化粧料等の化粧品や、例え
ば、傷治療、消炎用軟膏等の医薬品に好適に適用され
る。
ニンは、皮膚の創傷治癒、肌あれ防止及び改善、皮膚の
たるみやつや消失を防ぐ老化防止等の効果があり、医薬
品、化粧品等に配合されている。
コサポニンa、サイコサポニンb1、サイコサポニン
b2、サイコサポニンc、サイコサポニンdに分離し、
各成分を単独で用いることにより、上記効果を高めた技
術も提案されている(特開昭61−7216号公報)。
を高めた皮膚外用剤が望まれている。
治癒、肌あれ防止及び改善、皮膚のたるみやつや消失を
防ぐ老化防止等の効果が従来よりもより一層改善された
皮膚外用剤を提供することを目的とする。
イコサポニンb1及びサイコサポニンb2の少なくとも1
種と紫外線吸収剤とを含有する皮膚外用剤であり、前記
サイコサポニンb 1 及び前記サイコサポニンb 2 の少なく
とも1種を0.0001〜20重量%含むことを特徴と
する皮膚外用剤に存在する。
紫外線吸収剤を0.01〜15重量%含むことを特徴と
皮膚外用剤に存在する。
ポニンb1とサイコサポニンb2の少なくともどちらかが
配合される。配合量は、皮膚外用剤全量中0.0001
〜20重量%が好ましく、0.001〜10重量%がよ
り好ましい。0.001重量%以上で肌あれ改善効果は
一層向上する。また、10重量%以下では、べたつき感
がなくなり、刺激性がなくなる等の効果が生じる。
パラアミノ安息香酸(以下PABAと略す),PABA
モノグリセリンエステル,N,N−ジプロポキシPAB
Aエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチル
エステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、
N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジ
メチルPABAアミルエステル、N,N−ジメチルPA
BAオクチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホ
モメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアント
ラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチ
ルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチル
サリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシ
レート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等
のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、
エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,
5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジ
イソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプ
ロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメ
ート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソ
アミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メ
トキシシンナメート(2ーエチルヘキシル−p−メトキ
シシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシ
シンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメ
ート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメー
ト、エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナ
メート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジ
パラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジ
ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、
2,2,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシ−4′−メチルベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5
−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エ
チルヘキシル−4−フェニルベンゾフェノン−2−カル
ボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベ
ンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾ
フェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、3−
(4′−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、
3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン
酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−
メチルベンゾキサゾール、2,2′−ヒドロキシ−5−
メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイ
ルメタン、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイ
ルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリ
デン)−3−ペンタン−2−オン等があげられる。
くとも1種が配合される。これらの配合量は、皮膚外用
剤全量中0.01〜15重量%が好ましく、0.5〜8
重量%がより好ましい。0.5%以上で皮膚細胞増殖効
果は一層向上し、また8重量%以下で刺激性がなく使用
感がより一層向上する。
線を吸収して、肌の日焼けを防止したりまた紫外線によ
り分解しやすい薬剤の劣化を防ぐために配合されるが、
これらの効果の他に、サイコサポニンb1あるいはサイ
コサポニンb2の皮膚細胞増殖効果を相乗的に促進する
作用があることが事がわかり、両者を共に配合すること
により、サイコサポニンb1およびb2の皮膚細胞増殖効
果、即ち肌あれ改善効果等は著しく向上する。
加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧品、医
薬品等に用いられる成分、例えば、水性成分、粉末成
分、油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化
防止剤、香料、色剤及び薬剤等を配合することができ
る。
えば、化粧水等の可溶化系、乳液、クリーム等の乳化
系、軟膏、分散液等の剤型をとることができる。
が、本発明の技術範囲がこれら実施例に限定されるもの
でないことはいうまでもない。
創傷治癒、肌あれ防止及び改善、皮膚のたるみやつや消
失を防ぐ老化防止等の効果及び使用感が紫外線吸収剤を
配合することにより、相乗的に改善されることを示すた
めに、皮膚細胞増殖促進効果、創傷治癒効果及び刺激性
(溶血作用)抑制効果について以下の試験を行った。
片し、細胞培養用シャーレの底面に付着させてDulbecc
o's MEM培養液(10%牛胎児血清含有)中で2週間培
養すると、シャーレの底面がほぼ全面に線維芽細胞で満
たされる。この線維芽細胞を0.1%トリプシン溶液で
処理して単一細胞とし、1000個細胞/mlの培養液
を作製した。この溶液をシャーレ当り1ml採取し、こ
れにDulbecco's MEM培養液と種々の濃度のサイコサポ
ニンb1を加え、または更に紫外線吸収剤を加えて、C
O2−インキュベーター中で2週間培養した。その後、
細胞固定して染色した後、細胞のコロニー数を計測し
た。
サポニンb1だけを培養液に加えたときの結果であり、
また、破線(実施例)は、更に紫外線吸収剤として、エ
チル−4−イソプロピルシンナメートを10ppm添加
した場合の結果である。図の細胞増殖率は、サイコサポ
ニンb1を添加しない場合の細胞数を基準とし、それに
対する比で表した。
加することにより、細胞増殖率は大幅に向上した。サイ
コサポニンb2についても、同様の結果が得られた。
系ラット5匹を1群とし、毛刈りの後試験に供した。ラ
ットはネンプタールにより麻酔後、正中線に沿って背部
皮膚を約2cm切開した、直ちに切開部をミツヘル縫合
し、サイコサポニンb1200mgを生理食塩水0.1
mlに溶解したもの、あるいはサイコサポニンb120
0mgとエチル−4−イソプロピルシンナメート5mg
を生理食塩水0.1mlに溶解したものを生理食塩水で
1000分の1に希釈した水溶液を1日1回2週間塗布
した。2週間後に、縫合針を外し、断面1cmとなるよ
うに皮膚切片を作製した。この切片の切断張力を東洋測
器株式会社製テンシロンUTM−4を用いて測定した。
は470g/cmであったのに対し、紫外線吸収剤を添
加したものの平均張力は520g/cmとなり、紫外線
吸収剤を配合することによりサイコサポニンb1の創傷
治癒効果が向上することがわかった。また、サイコサポ
ニンb2に関しては、平均張力525g/cmが得られ
た。
ポニンb1あるいはサイコサポニンb1とエチル−4−イ
ソプロピルシンナメート5ppmをそれぞれ加えて5日
間放置し、溶血を起こした赤血球の数を測定した。サイ
コサポニンb1濃度と溶血率の関係について得られた結
果を図2に示す。
るエチル−4−イソプロピルシンナメートを添加するこ
とによりサイコサポニンb1の溶血作用は高濃度まで抑
制されることがわかった。
成の水相及びアルコール相をそれぞれ調製し、これらを
混合可溶化した後、ろ過して化粧水を作製した。
肌荒れ改善効果試験を行った。試験方法は以下の通りで
ある。
によるレプリカ法を用いて肌のレプリカを取り、顕微鏡
で観察する。皮紋の状態及び角層の剥離状態から表2の
基準に基づいて肌あれ状態1あるいは2と評価されたパ
ネル25名の顔面左右半々に実施例1と比較例1の化粧
水を1日1回2週間塗布した。
態を観察し、表2の基準に従い肌の状態を評価した。そ
の結果も表2にまとめた。
て良好な肌あれ改善効果を示した。
刺激を感じたパネラーが25人中2人いたのに対し、実
施例1の化粧水については、刺激を感じたパネラーは皆
無であった。
製法に基づき作製した皮膚外用剤は従来例に比べ、いず
れも肌荒れ改善効果あるいは創傷治癒効果が向上し、ま
た刺激性も抑制され、紫外線吸収剤がサイコサポニンb
1の上記効果を相乗的に向上することを示した。
5℃に加温した水相に攪拌しながら加えた。次にホモミ
キサーで均一に乳化した後、攪拌しながら急冷してクリ
ームを得た。
加え、予備乳化を行い、更にホモミキサーで均一乳化し
た。これを攪拌しながら,アルコール相とクインスシー
ド抽出液を加え、30℃に冷却して乳液を得た。
ロピレングリコール、メチルパラベンを加え、攪拌溶解
した。次に、ポリビニルアルコールを加え加熱攪拌し、
サイコサポニンb1、グリセリルモノ−2−エチルヘキ
サノイルジパラメトキシシンナメート、香料を溶解した
エタノールを加え、攪拌溶解してパックを得た。
熱したA相に攪拌しながら添加し、更に室温で攪拌溶解
したC相をし、攪拌しながら冷却して頭皮用化粧料を得
た。
た他の成分を加え、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後
冷却して軟膏を得た。
b1あるいはサイコサポニンb2に紫外線吸収剤を配合す
ることにより、サイコサポニンb1及びb2の細胞増殖作
用が向上し、更に刺激性も抑制される。その結果、肌荒
れ防止及び改善効果、皮膚老化防止効果または創傷治癒
効果が高くまた使用感の良好な皮膚外用剤を提供するこ
とが可能となる。
収剤により向上する事を示すグラフである。
される事を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 サイコサポニンb1及びサイコサポニン
b2の少なくとも1種と紫外線吸収剤とを含有する皮膚
外用剤であり、 前記サイコサポニンb 1 及び前記サイコサポニンb 2 の少
なくとも1種を0.0001〜20重量%含む ことを特
徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 前記紫外線吸収剤を0.01〜15重量
%含むことを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03195991A JP3135296B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03195991A JP3135296B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517337A JPH0517337A (ja) | 1993-01-26 |
JP3135296B2 true JP3135296B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16350403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03195991A Expired - Lifetime JP3135296B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3135296B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001138893A (ja) | 1999-11-17 | 2001-05-22 | Aisin Seiki Co Ltd | ブレーキマスタシリンダ |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP03195991A patent/JP3135296B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
特許庁編「周知・慣用技術集(化粧料及び類似品)」(昭和59−8−21)p.36 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0517337A (ja) | 1993-01-26 |
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