JPH05172295A - 延焼防止用散水設備の給水管 - Google Patents
延焼防止用散水設備の給水管Info
- Publication number
- JPH05172295A JPH05172295A JP3355311A JP35531191A JPH05172295A JP H05172295 A JPH05172295 A JP H05172295A JP 3355311 A JP3355311 A JP 3355311A JP 35531191 A JP35531191 A JP 35531191A JP H05172295 A JPH05172295 A JP H05172295A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fire
- heat insulating
- water supply
- insulating layer
- supply pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Thermal Insulation (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電磁場中での自己発熱を防ぐ。施工性を改善
する。 【構成】 管本体１を樹脂により構成する。管本体１の
外面側に柔軟な断熱層２を設ける。断熱層２を耐火シー
ト３で覆う。断熱層２は、管本体１の加熱を抑え、且
つ、管本体１の可撓性を阻害しない。耐火シート３は、
断熱層２を火熱から保護する。
する。 【構成】 管本体１を樹脂により構成する。管本体１の
外面側に柔軟な断熱層２を設ける。断熱層２を耐火シー
ト３で覆う。断熱層２は、管本体１の加熱を抑え、且
つ、管本体１の可撓性を阻害しない。耐火シート３は、
断熱層２を火熱から保護する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル施設暗渠、地
下電気室等における火災（主にケーブル火災）の延焼防
止を目的として設けられる散水設備の給水管に関する。
下電気室等における火災（主にケーブル火災）の延焼防
止を目的として設けられる散水設備の給水管に関する。
【０００２】
【従来の技術】ビル等における延焼防止を目的とした給
水管としては、特開昭５３−１３８５１２号公報に示さ
れているような複合管がある。これは、図４に示すよう
に、金属からなる管本体５の外周面を耐火断熱材６で覆
ったものであり、特開昭５１−３３３２２号公報に示さ
れているような金属管内面を断熱材でライニングした通
常の給湯管とは、管本体と断熱材の位置関係が逆になっ
ている。そのため、火災時の火炎にさらされても内側の
管本体５は低温に抑えられ、給水管を介した伝熱による
延焼が防止される。
水管としては、特開昭５３−１３８５１２号公報に示さ
れているような複合管がある。これは、図４に示すよう
に、金属からなる管本体５の外周面を耐火断熱材６で覆
ったものであり、特開昭５１−３３３２２号公報に示さ
れているような金属管内面を断熱材でライニングした通
常の給湯管とは、管本体と断熱材の位置関係が逆になっ
ている。そのため、火災時の火炎にさらされても内側の
管本体５は低温に抑えられ、給水管を介した伝熱による
延焼が防止される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビルの地下
電気室、ケーブル施設暗渠には、ケーブル火災の延焼防
止を目的として、散水設備が設けられる。その散水設備
の給水管として前記の延焼防止用給水管を使用した場
合、給水管を介した伝熱延焼は防止される。しかし、ケ
ーブル火災の懸念のある場所は、ケーブルを流れる大電
流により、応々にして強い電磁場を生じている。そのよ
うな場所に前記の延焼防止給水管が施工されると、金属
製の管本体が電磁誘導で自己発熱し、電気室、暗渠等を
高温にするだけでなく、給水管自身がケーブル火災の引
金になるおそれがある。しかも、その金属製管本体は、
配管施工時の溶接、切断に火花を伴い、この火花もケー
ブル火災につながれるおそれがある。
電気室、ケーブル施設暗渠には、ケーブル火災の延焼防
止を目的として、散水設備が設けられる。その散水設備
の給水管として前記の延焼防止用給水管を使用した場
合、給水管を介した伝熱延焼は防止される。しかし、ケ
ーブル火災の懸念のある場所は、ケーブルを流れる大電
流により、応々にして強い電磁場を生じている。そのよ
うな場所に前記の延焼防止給水管が施工されると、金属
製の管本体が電磁誘導で自己発熱し、電気室、暗渠等を
高温にするだけでなく、給水管自身がケーブル火災の引
金になるおそれがある。しかも、その金属製管本体は、
配管施工時の溶接、切断に火花を伴い、この火花もケー
ブル火災につながれるおそれがある。
【０００４】本発明の目的は、伝熱による延焼を防止で
きるだけなく、自らが火災の原因になるおそれがない延
焼防止用散水設備の給水管を提供することにある。
きるだけなく、自らが火災の原因になるおそれがない延
焼防止用散水設備の給水管を提供することにある。
【０００５】本発明の延焼防止用散水設備の給水管は、
樹脂からなる管本体の外面側に柔軟性のある断熱層を設
け、更に、該断熱層を耐火シートで覆ったことを特徴と
する。
樹脂からなる管本体の外面側に柔軟性のある断熱層を設
け、更に、該断熱層を耐火シートで覆ったことを特徴と
する。
【０００６】
【作用】管本体が樹脂からなるので、伝熱による延焼の
おそれがない上、強い電磁場中に配管されても、電磁誘
導による自己発熱を生じないので、給水管自身が火災の
原因になることがない。また、カッター切断、融着接続
に火花を伴うことがないので、施工時にも出火のおそれ
がない。そして、管本体が樹脂からなるにもかかわら
ず、その外面側に断熱層が設けられているので、火災の
火熱から管本体が保護され、断熱層自体も耐火シートに
より保護され、その機能が維持される。
おそれがない上、強い電磁場中に配管されても、電磁誘
導による自己発熱を生じないので、給水管自身が火災の
原因になることがない。また、カッター切断、融着接続
に火花を伴うことがないので、施工時にも出火のおそれ
がない。そして、管本体が樹脂からなるにもかかわら
ず、その外面側に断熱層が設けられているので、火災の
火熱から管本体が保護され、断熱層自体も耐火シートに
より保護され、その機能が維持される。
【０００７】更に、２次的作用として、管本体が容易に
撓み、且つ、その可撓性が断熱層および耐火シートによ
って阻害されないので、施工性がすこぶる良い。ちなみ
に特開昭５３−１３８５１２号公報に開示された延焼防
止用管は、管本体が金属からなるので、本質的に変形が
容易でなく、その上、耐火断熱層がセメント、石膏、石
灰等の脆い材質を主体としているので、僅かでも曲げる
と、この層にひび割れや剥離が生じる。従って、この延
焼防止用管は、配管施工時に曲げることができず、施工
性も悪い。
撓み、且つ、その可撓性が断熱層および耐火シートによ
って阻害されないので、施工性がすこぶる良い。ちなみ
に特開昭５３−１３８５１２号公報に開示された延焼防
止用管は、管本体が金属からなるので、本質的に変形が
容易でなく、その上、耐火断熱層がセメント、石膏、石
灰等の脆い材質を主体としているので、僅かでも曲げる
と、この層にひび割れや剥離が生じる。従って、この延
焼防止用管は、配管施工時に曲げることができず、施工
性も悪い。
【０００８】本発明の給水管が可撓性に富むのは、管本
体を樹脂製としたこともさることながら、断熱性を柔軟
性のあるものにし、この断熱層を耐火シートで包んでセ
メント等の脆い耐火材を使わずに耐火断熱性を確保する
構造にしたことによる。そして、この構造は、給水管の
軽量化にも寄与し、その施工性を一層高める。
体を樹脂製としたこともさることながら、断熱性を柔軟
性のあるものにし、この断熱層を耐火シートで包んでセ
メント等の脆い耐火材を使わずに耐火断熱性を確保する
構造にしたことによる。そして、この構造は、給水管の
軽量化にも寄与し、その施工性を一層高める。
【０００９】
【実施例】以下に図面に掲げる実施例に基づいて本発明
を説明する。図１は本発明給水管を一部破断して示した
側面図、図２は本発明給水管の縦断面図である。
を説明する。図１は本発明給水管を一部破断して示した
側面図、図２は本発明給水管の縦断面図である。
【００１０】給水管は、樹脂からなる管本体１を有す
る。その樹脂は、高軟化点（例えば１２５℃以上）のも
のが望ましく、例えばポリブデン、ポリエチレン等を挙
げることができる。管本体１の寸法については、散水設
備の規模等に応じて適宜決められる。
る。その樹脂は、高軟化点（例えば１２５℃以上）のも
のが望ましく、例えばポリブデン、ポリエチレン等を挙
げることができる。管本体１の寸法については、散水設
備の規模等に応じて適宜決められる。
【００１１】管本体１の外面側には、その全周全長にわ
たって断熱層２が設けられている。断熱層２は、管本体
１の可撓性を阻害しない柔軟性をもち、出来れば耐熱性
の優れたものがよい。耐熱性のある軟質断熱材として
は、例えばロックウール、ガラスウール等を挙げること
ができる。断熱層２の厚みは、管本体１が過熱されない
ようにその樹脂の軟化点、断熱材の種類等に応じて適宜
決められる。
たって断熱層２が設けられている。断熱層２は、管本体
１の可撓性を阻害しない柔軟性をもち、出来れば耐熱性
の優れたものがよい。耐熱性のある軟質断熱材として
は、例えばロックウール、ガラスウール等を挙げること
ができる。断熱層２の厚みは、管本体１が過熱されない
ようにその樹脂の軟化点、断熱材の種類等に応じて適宜
決められる。
【００１２】断熱層２の外周面には、その全周全長にわ
たって耐火シート３が巻かれている。耐火シート３は、
管軸方向に適当な間隔で装着された耐火性のハンド４に
より固定されて、断熱層２を保護および保持する。耐火
シート３としては、耐火ガラスシート、ＳＦシート（住
友電工製）等の市販品をそのまま使用できる。バンド４
についても、耐火ガラス製バンド、ＳＦバンド（住友電
工製）等の市販品をそのまま使用できる。
たって耐火シート３が巻かれている。耐火シート３は、
管軸方向に適当な間隔で装着された耐火性のハンド４に
より固定されて、断熱層２を保護および保持する。耐火
シート３としては、耐火ガラスシート、ＳＦシート（住
友電工製）等の市販品をそのまま使用できる。バンド４
についても、耐火ガラス製バンド、ＳＦバンド（住友電
工製）等の市販品をそのまま使用できる。
【００１３】図３は本発明給水管の耐熱耐火性を示すグ
ラフである。管本体１は、外径７６ｍｍ、内径６５ｍｍ
のポリブデン樹脂管（住友電工製）とした。断熱層２
は、ロックウールを４０ｍｍの厚さに積層するることで
構成した。耐火シート３は、0.４ｍｍ厚のケーブル延焼
防止用耐火ガラスシートとし、管軸方向に１ｍの間隔で
装着した耐火バンド４で固定した。本給水管をバーナー
で表面温度１０００℃に２０分間加熱したときの管本体
１の表面温度変化を示したのが図３である。管本体１の
表面温度は８０℃以上に上がらず、その樹脂の軟化点
（１２５℃）以下に抑えられた。また、断熱層２に熱損
は見られなかった。
ラフである。管本体１は、外径７６ｍｍ、内径６５ｍｍ
のポリブデン樹脂管（住友電工製）とした。断熱層２
は、ロックウールを４０ｍｍの厚さに積層するることで
構成した。耐火シート３は、0.４ｍｍ厚のケーブル延焼
防止用耐火ガラスシートとし、管軸方向に１ｍの間隔で
装着した耐火バンド４で固定した。本給水管をバーナー
で表面温度１０００℃に２０分間加熱したときの管本体
１の表面温度変化を示したのが図３である。管本体１の
表面温度は８０℃以上に上がらず、その樹脂の軟化点
（１２５℃）以下に抑えられた。また、断熱層２に熱損
は見られなかった。
【００１４】本発明給水管は、延焼防止用散水設備に使
用され、電磁誘導による自己発熱の懸念がないので、電
磁場を生じやすいケーブル施設暗渠、地下電気室等の散
水設備等に適する。
用され、電磁誘導による自己発熱の懸念がないので、電
磁場を生じやすいケーブル施設暗渠、地下電気室等の散
水設備等に適する。
【００１５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の延焼防止用散水設備の給水管は、充分な耐熱性、耐火
性を有し、伝熱による延焼の危険がない。その上、電磁
場中にあっても発熱せず、切断、接合に火花を伴うこと
もないので、自らが火炎の原因になることがなく、安全
性が非常に高い。また、軽量で、切断、接合が容易であ
り、更には、可撓性にも富むので、ケーブルや配管が入
り組んだ狭いところにも容易に配管でき、これにより切
断、接合作業を最小に抑えることもできる。従って、従
来のこの種給水管では望み得ない優れた施工性および取
扱い性も合わせ持つ。
の延焼防止用散水設備の給水管は、充分な耐熱性、耐火
性を有し、伝熱による延焼の危険がない。その上、電磁
場中にあっても発熱せず、切断、接合に火花を伴うこと
もないので、自らが火炎の原因になることがなく、安全
性が非常に高い。また、軽量で、切断、接合が容易であ
り、更には、可撓性にも富むので、ケーブルや配管が入
り組んだ狭いところにも容易に配管でき、これにより切
断、接合作業を最小に抑えることもできる。従って、従
来のこの種給水管では望み得ない優れた施工性および取
扱い性も合わせ持つ。
【図１】本発明給水管の一部破断側面図である。
【図２】本発明給水管の縦断面図である。
【図３】本発明給水管の耐火耐熱性を示すグラフであ
る。
る。
【図４】延焼防止用給水管の縦断面図である。
１ 管本体 ２ 断熱層 ３ 耐火シート ４ バンド
フロントページの続き (72)発明者 上田 清 和歌山県和歌山市東布経丁１丁目５番地 近畿白蟻株式会社内 (72)発明者 上田 佳弘 和歌山県和歌山市東布経丁１丁目５番地 近畿白蟻株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 樹脂からなる管本体の外面側に柔軟性の
ある断熱層を設け、更に、該断熱層を耐火シートで覆っ
たことを特徴とする延焼防止用散水設備の給水管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3355311A JPH05172295A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 延焼防止用散水設備の給水管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3355311A JPH05172295A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 延焼防止用散水設備の給水管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05172295A true JPH05172295A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18443184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3355311A Pending JPH05172295A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 延焼防止用散水設備の給水管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05172295A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018517872A (ja) * | 2015-04-14 | 2018-07-05 | テイラー ケール （カップリング） リミテッドＴａｙｌｏｒ Ｋｅｒｒ （Ｃｏｕｐｌｉｎｇｓ） Ｌｉｍｉｔｅｄ | 耐火性管継手 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4863320A (ja) * | 1971-12-07 | 1973-09-03 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3355311A patent/JPH05172295A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4863320A (ja) * | 1971-12-07 | 1973-09-03 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018517872A (ja) * | 2015-04-14 | 2018-07-05 | テイラー ケール （カップリング） リミテッドＴａｙｌｏｒ Ｋｅｒｒ （Ｃｏｕｐｌｉｎｇｓ） Ｌｉｍｉｔｅｄ | 耐火性管継手 |
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