JPH05172193A - 遊星歯車装置 - Google Patents

遊星歯車装置

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JPH05172193A
JPH05172193A JP34296291A JP34296291A JPH05172193A JP H05172193 A JPH05172193 A JP H05172193A JP 34296291 A JP34296291 A JP 34296291A JP 34296291 A JP34296291 A JP 34296291A JP H05172193 A JPH05172193 A JP H05172193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gears
gear
internal
surface hardness
pinion
Prior art date
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Pending
Application number
JP34296291A
Other languages
English (en)
Inventor
Muneo Mizuta
宗男 水田
Hiroyuki Kurihara
広幸 栗原
Yoshihisa Tomihari
義久 富張
Takashi Sugihara
剛史 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
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Publication of JPH05172193A publication Critical patent/JPH05172193A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギアノイズ等の発生を低減することができる
と共にコスト低減をもはかることのできる遊星歯車装置
を提供する。 【構成】 サンギア11,21と、インターナルギア1
5,25と、両ギアに噛合しキャリア12,22に支持
されたピニオンシャフト13,23に支承されたピニオ
ンギア14,24とでフロント,リアの遊星歯車装置が
それぞれ構成される。そして、インターナルギア15,
25の表面硬度はサンギア11,21、ピニオンギア1
4,24の表面硬度に比べ小さく設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機等に
用いられる遊星歯車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊星歯車装置は、外歯歯車であるサンギ
アと、内歯歯車であるインターナルギアと、この両ギア
に噛合しキャリアに回転自在に支承されたピニオンギア
とを備えている。そして、かかる遊星歯車装置が自動変
速機に用いられるときには、上記サンギア、インターナ
ルギア、あるいはキャリアの例えばいずれか一つを固定
することでもって所定の変速比を得るようにしている。
【0003】このような遊星歯車装置では、所定の噛合
い精度と耐久性の確保とをはかるべく、各ギアを浸炭処
理した後、焼入れ、焼戻し処理をして、各ギアともほぼ
等しい表面硬さとなるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の遊星歯車装置にあっては、遊星歯車を構成するギ
アの全てを同じ材料を用い、上述の如く同じ熱処理工程
で製造し表面硬さが等しくなるようにしているので、各
ギアのなじみ性が乏しくギアノイズが発生するという問
題があった。
【0005】また、トルク伝達部材を溶接する必要のあ
るインターナルギアにおいては、溶接強度を確保するた
めに前述の浸炭処理の前に溶接箇所につき防炭処理を施
さねばならず、コスト上昇の一因となっている。
【0006】本発明の目的は、かかる従来の問題を解消
し、ギアノイズ等の発生を低減することができると共に
コスト低減をもはかることのできる遊星歯車装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はサンギアと、インターナルギアと、前記両
ギアに噛合するピニオンギアとを備えた遊星歯車装置に
おいて、前記サンギアおよびピニオンギアの表面硬さを
ほぼ等しくすると共に、該表面硬さに対し前記インター
ナルギアの表面硬さを小さくしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、インターナルギアの表面硬さ
をこれに噛合するピニオンギアおよびサンギアの表面硬
さより小さくしたので、駆動トルクを受けたときの接触
歯面のなじみ性が向上し、ギアノイズが低減される。イ
ンターナルギアは内歯歯車であるので、外歯歯車である
ピニオンギアやサンギアに比べ歯元応力的に有利であり
強度上問題ない。また、表面硬さを小さくすることによ
り、低級の材料を選択することができ、コスト低減をは
かり得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0010】図1は本発明にかかる遊星歯車装置を自動
変速機に用いた一例を示し、1は入力軸、2は入力軸1
と同軸上に配置された出力軸である。そして、本実施例
にあっては二組の遊星歯車装置が入力軸1回りに配置さ
れており、10はフロント遊星歯車装置、20はリア遊
星歯車装置である。
【0011】フロントおよびリアの遊星歯車装置10お
よび20は、それぞれサンギア11,21,キャリア1
2,22に固設されたピニオンシャフト13,23に回
動自在に支承されサンギア11,21に噛合するピニオ
ンギア14,24、およびピニオンギア14,24と噛
合するインターナルギア15,25を有している。
【0012】本実施例ではフロントサンギア11はブレ
ーキドラム4に溶接され、フロントキャリア12はハイ
クラッチハブ3にスプライン結合されている。そして、
ピニオンシャフト13は、フロントキャリア12と共に
フォワードクラッチドラム5に連結される皿状部材6で
もって支持されている。
【0013】また、リアサンギア21は入力軸1に、リ
アキャリア22は出力軸2にそれぞれスプライン結合さ
れている。
【0014】そして、フロントインターナルギア15に
おいては、その一側に環状座ぐり部15Aが形成され、
該部15Aに環状プレート16が圧入された後、その外
周当接部(図2において矢印Xで示す。)に電子ビーム
溶接が施され固着されている。
【0015】環状プレート16には、さらに前述のリア
キャリア22の一端が係合されると共に、リアピニオン
シャフト23が圧入固設されている。
【0016】かくて、フロントインターナルギア15、
環状プレート16およびリアキャリア22は図2に示す
ように一体的に結合される。なお、リアインターナルギ
ア25においても、同様に環状プレート26が圧入溶接
されている。
【0017】ところで、サンギア11,21およびピニ
オンギア14,24には機械構造用合金鋼材(S−A
材)を用いることが好ましく、浸炭処理を施した後、焼
入れ焼戻しの熱処理を行って内部硬度に比べ表面硬度を
高くする。
【0018】一方、ピニオンギア14,24と噛合する
インターナルギア15,25においては、上述のサンギ
ア11,21およびピニオンギア14,24の表面硬度
に比べ小さな表面および内部硬度(例えば、HRC40
程度)を有するものとする。この条件を満たすものとし
ては、機械構造用炭素鋼材(S−C材)を用いてよく、
単に焼入れ焼戻しの熱処理を行う。サンギア11,21
およびピニオンギア14,24の表面硬度に対し、イン
ターナルギア15,25の表面および内部硬度を小さく
するが、しかし、歯車にはヘルツ応力も発生するので所
定の硬度は必要であり、HRC硬さにおいて20ポイン
ト以内とするのが好ましい。
【0019】本発明者等の実験によると、サンギア1
1,21およびピニオンギア14,24の素材としてS
Cr420Hを用い、インターナルギア15,25の素
材としてS30C〜S55C、特にS35C〜S38C
を用いて良好な結果を得ることができることが確認され
ている。
【0020】上述の素材で所定の小さな表面硬度を有す
るインターナルギア15,25を製造する場合には、浸
炭処理が不要となり必然的に防炭処理も不要となる。従
って、素材の機械加工が完了したら単に、前述のように
環状座ぐり部15A,25Aに環状プレート16,26
を圧入した後、電子ビーム溶接を施しそれぞれ連結すれ
ばよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インターナルギアの表面硬さをサンギアおよ
びピニオンギアの表面硬さに対し小さくしたので、駆動
トルクを受けたときの接触歯面のなじみ性が向上しギア
ノイズの低減やギア精度の緩和がはかられる。また、材
料選択の余地が大となり、処理工程も簡略化できるので
コスト低減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明実施例のインターナルギアの結合関係を
示す断面図である。
【符号の説明】
11,21 サンギア 12,22 キャリア 14,24 ピニオンギア 15,25 インターナルギア 16,26 環状プレート
フロントページの続き (72)発明者 杉原 剛史 静岡県富士市今泉字鴨田700番地の1 ジ ャトコ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンギアと、インターナルギアと、前記
    両ギアに噛合するピニオンギアとを備えた遊星歯車装置
    において、前記サンギアおよびピニオンギアの表面硬さ
    をほぼ等しくすると共に、該表面硬さに対し前記インタ
    ーナルギアの表面硬さを小さくしたことを特徴とする遊
    星歯車装置。
JP34296291A 1991-12-25 1991-12-25 遊星歯車装置 Pending JPH05172193A (ja)

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JP34296291A JPH05172193A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 遊星歯車装置

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JPH05172193A true JPH05172193A (ja) 1993-07-09

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ID=18357861

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014137082A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Toyota Motor Corp ギア列

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