JP2014137082A - ギア列 - Google Patents

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大輔 床桜
Naoki Moriguchi
直樹 森口
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大典 岡本
Morihiro Matsumoto
守弘 松本
Masayuki Ishibashi
昌幸 石橋
Kazuya Arakawa
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Abstract

【課題】初期運転時の噛み合い伝達効率が高くかつ早期になじみが完了するギア列を提供する。
【解決手段】ギア列1は、互いに噛み合う一対のギア2A、2Bを含む。一方のギア2Aはビッカーズ硬さが他方のギア2Bのビッカーズ硬さよりも大きい。一方のギア2Aの歯面は、突出山部高さRpkが他方のギア2Bの歯面の突出山部高さRpkよりも小さくかつ0.1μm以下であるとともに、突出谷部深さRvkが他方のギア2Bの突出谷部深さRvkよりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、互いに噛み合う一対のギアを含むギア列に関する。
浸炭焼き入れ後に研削仕上げを行ったギアと、シェービング仕上げ後に浸炭焼き入れを行ったギアとを噛み合わせることによって、シェービング仕上げ側のギアの浸炭異常層に研削仕上げ側のギアの高精度な歯形を転写させるギア対が知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
特開平11−101328号公報 特開平9−302454号公報
特許文献1のギア対は、初期摩耗が落ち着く、すなわち、なじみが完了する前の初期運転時にシェービング仕上げ側のギアの軟質な浸炭異常層に対して研削仕上げ側のギアの比較的粗い歯面性状が転写されながら摩耗するため噛み合い伝達効率が悪化する。
そこで、本発明は、初期運転時の噛み合い伝達効率が高くかつ早期になじみが完了するギア列を提供することを目的とする。
本発明のギア列は、互いに噛み合う一対のギアを含むギア列であって、前記一対のギアうちの一方のギアはビッカーズ硬さが前記一対のギアのうちの他方のギアのビッカーズ硬さよりも大きく、前記一方のギアの歯面は、ISO 13565−2:1996の規格で定義された突出山部高さRpkが前記他方のギアの歯面の前記突出山部高さRpkよりも小さくかつ0.1μm以下であるとともに、前記規格で定義された突出谷部深さRvkが前記他方のギアの前記突出谷部深さRvkよりも小さいものである(請求項1)。
このギア列によれば、初期運転時に低硬度ギアの歯面が高硬度ギアの歯面によって初期摩耗が一方的に進行する。高硬度ギアは、低硬度ギアと比べて突出山部高さRpkが相対的に小さく、しかも突出山部高さRpkの値が0.1μm以下の歯面性状を有する。つまり、高硬度ギアは凹凸の少ない平滑な歯面性状を有する。一方、低硬度ギアは高硬度ギアに比べて突出山部高さRpkが大きくかつ突出谷部深さRvkも大きな歯面性状を有する。そのため、低硬度ギアの歯面について初期摩耗が進行すると、高硬度のギアの平滑な歯面性状が転写されることによって低硬度ギアの歯面の突出山部が除去される。その一方で、高硬度ギアの平滑な歯面は低硬度ギアの歯面の突出谷部には及ばないので、その突出谷部は残存する。つまり、初期摩耗によって低硬度ギアの歯面は突出山部が除去されて平坦であるが谷部が残存するいわゆるプラトーな歯面性状に変化する。突出谷部が残存することによって、その突出谷部が潤滑油を保持する手段として機能するので、各ギアの耐焼き付き性が向上する。また、本発明のギア列に含まれる一対のギアは、歯面が粗いギア同士を噛み合わせるギア対などよりも当初の噛み合い伝達効率が高くしかも早期になじみが完了する。したがって、噛み合い伝達効率が高い状態を早期に確立でき、その状態を持続できる。
本発明のギア列の一態様として、前記一方のギアが前記他方のギアに比べて大径であってもよい(請求項2)。この態様によれば、一対のギアの径が同じ場合や高硬度のギアが低硬度のギアよりも小径の場合と比べて、低硬度ギアが高硬度ギアに接触する単位時間当たりの回数が増えるので、低硬度ギアのなじみが完了するまでの時間を短縮できる。その結果、なじみに要するエネルギーを低減できる。
本発明のギア列の一態様として、前記一方のギアが前記他方のギアに比べて小径であってもよい(請求項3)。この態様によれば、歯面の突出山部Rpkの値を0.1μm以下に調整する加工面積が、一方のギアが他方のギアに比べて大径である場合よりも少なくなるので、加工のムラが少なくなるとともに加工に要する労力を低減できる。
本発明のギア列の一態様として、サンギアと、リングギアと、前記サンギア及び前記リングギアのそれぞれと噛み合うピニオンを回転自在に保持するプラネタリキャリアとを有する遊星歯車機構として構成され、前記リングギアが前記一方のギアであり、前記ピニオンが前記他方のギアであってもよい(請求項4)。この態様によれば、低硬度のピニオンと高硬度のリングギアとが噛み合うため、小径のピニオンのなじみが完了するまでの時間を短縮できる。また、遊星歯車機構が複数のピニオンを含む場合には、高硬度のリングギアの歯面の突出山部Rpkの値を0.1μm以下に調整する加工を行うだけで、すべてのピニオンをなじませることができるので加工の労力を低減できる。
本発明のギア列の一態様として、前記一対のギアは、前記一方のギアと前記他方のギアとの間で潤滑条件に優劣が存在する環境で使用され、潤滑条件が劣る側に前記一方のギアが用いられ、潤滑条件が優れる側に前記他方のギアが用いられてもよい(請求項5)。潤滑条件が劣る側のギア、つまり潤滑油の供給量が少ないギアは、潤滑条件が優れる側のギアと比べて歯面の表面温度が上がりやすくピッチングが発生しやすい。この態様によれば、潤滑条件が劣る側のギアが高硬度のギアであるのでピッチングの発生を抑制できる。
本発明のギア列の一態様として、前記一対のギアが複数組含まれ、各組に含まれる前記一方のギアが共通の軸線上に配置されてもよい(請求項6)。この態様によれば、同軸上に硬度及び歯面性状が異なるギアが複数個存在する場合と比べて、ギアの硬度及び歯面性状に関する品質管理が容易になる。
以上説明したように、本発明のギア列によれば、低硬度ギアのなじみによって突出山部が除去される一方で突出谷部が残存するため耐焼き付き性が向上する。また、高硬度ギアの歯面が平滑で、低硬度ギアの歯面が高硬度のギアの歯面よりも粗いため、歯面が粗いギア同士を噛み合わせる場合よりも噛み合い伝達効率が高くしかも早期になじみが完了する。したがって、噛み合い伝達効率が高い状態を早期に確立でき、その状態を持続できる。
本発明の一形態に係るギア列に含まれる一対のギアを示した斜視図。 各ギアのビッカーズ硬さと歯面の表面からの距離との関係を示した図。 高硬度ギアの歯面の粗さ曲線及び負荷曲線を示した図。 低硬度ギアの歯面の粗さ曲線及び負荷曲線を示した図。 各ギアの運転前の歯面の状態となじみ完了後の歯面の状態とを示した図。 図5の場合よりも潤滑状態が良好な場合における、各ギアの運転前の歯面の状態となじみ完了後の歯面の状態とを示した図。 従来ギア同士のなじみの過程を示した図。 各ギアの運転開始からの噛み合い伝達効率の変化を、比較例ととともに示した図。 他の形態のギア列の第1の例を示した図。 他の形態のギア列の第2の例を示した図。 他の形態のギア列の第3の例を示した図。 他の形態のギア列の第4の例を示した図。 高硬度ギアの加工方法のバリエーションを示した図。
図1に示すように、ギア列1には互いに噛み合う一対のギア2A、2Bが含まれている。各ギア2A、2Bは金属製のヘリカルギアとして構成されている。一方のギア2Aは他方のギア2Bよりも大径である。一方のギア2Aは他方のギア2Bと比べてビッカーズ硬さが大きい。つまり、一方のギア2Aは他方のギア2Bよりも高硬度である。以下においては、説明の便宜上、ギア2Aを高硬度ギア2Aと表記し、ギア2Bを低硬度ギア2Bと表記する場合がある。なお、各ギア2A、2Bのビッカーズ硬さは歯面の表面から内部まで均一ではない。図2に示すように、歯面から20μm未満の表層部において、各ギア2A、2Bの硬度の差が内部よりも顕著なものとなっている。各ギア2A、2Bの内部の硬度は噛み合いに影響しないので、内部の硬度は各ギア2A、2Bで同様であっても構わない。
各ギア2A、2Bは、歯面性状についても両者に差異が設けられている。すなわち、図3及び図4に示された各ギアの歯面の粗さ曲線及び負荷曲線を参照すれば明らかなように、高硬度ギア2Aは低硬度ギア2Bに比べて凹凸の少ない平滑な歯面性状を有する。各ギア2A、2Bの歯面の性状を客観的に評価するため、物体の表面の性状を評価する指標として、ISO 13565−2:1996で定義された突出山部高さRpk及び突出谷部深さRvkを用いる。そうすると、高硬度ギア2Aの突出山部高さRpkは低硬度ギア2Bの突出山部高さRpkよりも小さく、かつ0.1μm以下であり、高硬度ギア2Aの突出谷部深さRvkは低硬度ギア2Bの突出谷部深さRvkよりも小さい。突出山部高さRpk及び突出谷部深さRvkのそれぞれの大小関係並びに突出山部高さRpkの値を評価するため、ギア2A、2Bの各歯面に任意の測定箇所を設定し、各測定箇所における評価長さを1.0mmとして市販の表面粗さ測定装置にて各ギア2A、2Bの歯面性状を測定した。なお、上記規格を日本語に翻訳したものがJIS B0671−2:2002である。
低硬度ギア2Bは周知の製造工程を経て製造される。すなわち、低硬度ギア2Bは、ギア用の金属材料に対してホブ盤で歯形を創成し、次に、浸炭焼き入れを行い、最後に、表面を研削加工することにより製造される。一方、高硬度ギア2Aは、低硬度ギア2Bと同じ工程を経て製造されたギアに対して、以下に説明する硬度付与加工及び平滑表面加工を施すことによって製造される。本形態は、硬度付与加工として、ショットピーニング法の一種で比較的大きな粒子を高圧で歯面に衝突させる強化ショットピーニング法と呼ばれる加工方法を採用している。一方、平滑表面加工としては、研磨液を塗布しながら樹脂製ギアを噛み合わせて回転させるラッピング加工を採用している。これらの方法以外にも高硬度ギア2Aの製造方法は種々存在するが、高硬度ギア2Aの他の製造方法については後述する。
このような歯面性状を持つ各ギア2A、2Bを噛み合わせて潤滑油を供給しながら運転すると、初期運転時には低硬度ギア2Bの歯面について初期摩耗(なじみ)が一方的に進行する。図5に示すように、運転前の状態から低硬度ギア2Bの歯面について初期摩耗が進行すると、高硬度ギア2Aの平滑な歯面性状が転写されることによって低硬度ギア2Bの歯面の突出山部Pkが除去される。その一方で、高硬度ギア2Aの平滑な歯面は低硬度ギア2Bの歯面の突出谷部Vkに及ばないので、その突出谷部Vkは残存する。つまり、初期摩耗によって低硬度ギア2Bの歯面は突出山部Pkが除去されて平坦であるが突出谷部Vkが残存するプラトーな歯面性状に変化する。潤滑油が供給された状態であれば互いに噛み合う歯面間に油膜Ofが存在するため摩耗の進行は運転時間の経過とともにある時点で飽和してなじみが完了する。なお、図5の場合よりも潤滑状態が良好であると、図6に示したように油膜Ofが厚くなるため、摩耗の進行が図5の状態以前で飽和する。つまり、図6の場合の低硬度ギア2Bの突出山部Pkの除去量は図5の場合に比べて少なくなる。
図5及び図6のいずれの場合でも、なじみが完了した後に低硬度ギア2Bの突出谷部Vkが残存するので、その突出谷部Vkが潤滑油を保持する手段として機能する。したがって、各ギア2A、2Bの耐焼き付き性が向上する。また、図8に示すように、高硬度ギア2Aと低硬度ギア2Bとのギア対Paは、比較例P1〜P3のいずれと比べても当初の噛み合い伝達効率ηaが高く(ηa>η1,η2,η3)、しかも比較例P1及びP2よりも早期になじみが完了する。したがって、ギア対Paは噛み合い効率が高い状態を早期に確立でき、その状態を持続できる。なお、図8に示した比較例P1は、硬度及び歯面性状が低硬度ギア2Bと同等のギア同士を組み合わせたギア対である。比較例P2は、硬度が高硬度ギア2Aと同等で、かつ歯面性状が低硬度ギア2Bと同等なギアと、硬度及び歯面性状が低硬度ギア2Bと同等のギアとを組み合わせたギア対である。比較例P3は、硬度が高硬度ギア2Aと同等でかつ歯面性状が低硬度ギア2Bと同等のギア同士を組み合わせたギア対である。
図1に示したように、本形態の各ギア2A、2Bは、高硬度ギア2Aが低硬度ギア2Bに比べて大径であるので、一対のギアの径が同じ場合や大小関係が反対の場合と比べて、低硬度ギア2Bが高硬度ギア2Aに接触する単位時間当たりの回数が増えるので、低硬度ギア2Bのなじみが完了するまでの時間を短縮できる。その結果、なじみに要するエネルギーを低減できる。
本発明は以上の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。例えば、本発明を図9A〜図9Dに示したギア列1a〜1dとして実施することができる。図9Aのギア列1aは、高硬度ギア2Aが低硬度ギア2Bよりも小径である。この形態によれば、高硬度ギア2Aの歯面に施す平滑表面加工の加工面積が、図1の形態よりも少なくなるので加工のムラが少なくなるとともに加工に要する労力を低減できる。
図9Bのギア列1bは、サンギアSと、リングギアRと、サンギアS及びリングギアRのそれぞれと噛み合うピニオンPを回転自在に保持するプラネタリキャリアCとを有する遊星歯車機構として構成されている。そして、リングギアRが高硬度ギア2Aとして構成されるとともに、ピニオンPが低硬度ギア2Bとして構成されている。低硬度のピニオンPと高硬度のリングギアRとが噛み合うため、小径のピニオンPのなじみが完了するまでの時間を短縮できる。また、図9Bの遊星歯車機構には3つ(図9Bでは2つのみ示されている。)のピニオンPが含まれるが、高硬度のリングギアRの歯面に対して平滑表面加工を行うだけで、すべてのピニオンPをなじませることができるので加工の労力を低減できる。
図9Cのギア列1cは、高硬度ギア2Aと低硬度ギア2Bとの間で潤滑条件に優劣が存在する環境で使用されている。具体的には、高硬度ギア2Aに供給される潤滑油OILの量が低硬度ギア2Bに供給される潤滑油OILの量に比べて少ないため、これらのギア2A、2B間に潤滑条件に優劣が存在している。すなわち、高硬度ギア2Aは潤滑条件が劣る側に、低硬度ギア2Bは潤滑条件が優れる側にそれぞれ設けられている。潤滑油の供給量が少ないギアは潤滑油の供給量が多いギアに比べて歯面の表面温度が上がりやすくピッチングが発生しやすい。図9Cのギア列1cは、潤滑油の供給量が少ない側に高硬度ギア2Aが設けられているため、ピッチングの発生を抑制できる。
図9Dのギア列1dは、高硬度ギア2Aと低硬度ギア2Bとの組み合わせが二組含まれている。そして、各組に含まれる高硬度ギア2Aは共通の軸線上に配置されている。図9Dのギア列1dは、同軸上に硬度及び歯面性状が異なるギアが複数個存在する場合と比べて高硬度ギア2Aの硬度及び歯面性状に関する品質管理が容易になる利点がある。
本発明のギア列に含まれる一対のギアはヘリカルギアで実施する場合に限らず、スパーギアやその他のタイプのギアで実施することも可能である。本発明のギア列はトランスミッション等の動力伝達がギア列にて行われる機械に組み込んで実施できる。ギア列がこのような機械に組み込まれた場合はギア列に対して潤滑油による潤滑が実施されることが好ましいが必須ではない。
上記形態は、硬度付与加工として強化ショットピーニング法を、平滑表面加工としてラッピング加工を採用しているが、本発明はこれらの加工方法に限定されない。例えば、硬度付与加工としては、強化ショットピーニング法の他に、通常の浸炭焼き入れの代わりに真空浸炭焼き入れや窒化処理を採用することも可能である。また、平滑表面加工としては、ラッピング加工の他に、擦り合わせ加工、微粒子ショットピーニング法、ウエットブラスト処理、化学研磨、電解研磨の各種の加工を採用できる。これらの加工方法のいずれを採用しても構わないが、これらの加工方法の相性を考慮した場合には、図10で示すように枠で囲ったグループ間の組み合わせの中から加工方法を一つずつ選択して高硬度ギアを製造することが好ましい。
一対のギアのうち、一方のギアに対して硬度付与加工を施すことにより、一方のギアの硬度を他方のギアの硬度よりも高くすることは一例にすぎない。例えば、硬度付与加工の有無又は種類を問わず、一方のギアの材料として、他方のギアの材料よりも硬度が高い材料を選択することによって硬度差を設けることも可能である。
1、1a〜1d ギア列
2A 高硬度ギア(一方のギア)
2B 低硬度ギア(他方のギア)

Claims (6)

  1. 互いに噛み合う一対のギアを含むギア列であって、
    前記一対のギアうちの一方のギアはビッカーズ硬さが前記一対のギアのうちの他方のギアのビッカーズ硬さよりも大きく、
    前記一方のギアの歯面は、ISO 13565−2:1996の規格で定義された突出山部高さRpkが前記他方のギアの歯面の前記突出山部高さRpkよりも小さくかつ0.1μm以下であるとともに、前記規格で定義された突出谷部深さRvkが前記他方のギアの前記突出谷部深さRvkよりも小さいことを特徴とするギア列。
  2. 前記一方のギアが前記他方のギアに比べて大径である請求項1に記載のギア列。
  3. 前記一方のギアが前記他方のギアに比べて小径である請求項1に記載のギア列。
  4. サンギアと、リングギアと、前記サンギア及び前記リングギアのそれぞれと噛み合うピニオンを回転自在に保持するプラネタリキャリアとを有する遊星歯車機構として構成され、前記リングギアが前記一方のギアであり、前記ピニオンが前記他方のギアである請求項1に記載のギア列。
  5. 前記一対のギアは、前記一方のギアと前記他方のギアとの間で潤滑条件に優劣が存在する環境で使用され、潤滑条件が劣る側に前記一方のギアが用いられ、潤滑条件が優れる側に前記他方のギアが用いられる請求項1に記載のギア列。
  6. 前記一対のギアが複数組含まれ、各組に含まれる前記一方のギアが共通の軸線上に配置されている請求項1に記載のギア列。
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