JPH05171141A - 青色蛍光体 - Google Patents

青色蛍光体

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JPH05171141A
JPH05171141A JP33515491A JP33515491A JPH05171141A JP H05171141 A JPH05171141 A JP H05171141A JP 33515491 A JP33515491 A JP 33515491A JP 33515491 A JP33515491 A JP 33515491A JP H05171141 A JPH05171141 A JP H05171141A
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JP
Japan
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zns
phosphor
blue phosphor
blue
iodine
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Pending
Application number
JP33515491A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Ono
勝利 大野
Norihiro Tateyama
典広 立山
Tsuneo Kusuki
常夫 楠木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極線管の蛍光面に使用される青色蛍光体の
Cu汚染による変色不良を防止する。 【構成】 青色蛍光体ZnS:Ag,Al又はZnS:
Ag,Clにヨウ素(I)を共付活しておく。或は、青
色蛍光体ZnS:Ag,Al又はZnS:Ag,Clの
表面にヨウ化物を付着しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管の蛍光面に使
用される青色蛍光体に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管の蛍光面は、パネル内面
に赤、緑及び青の蛍光体層と、その各隣り合う蛍光体層
間の光吸収層とを形成し、次に蛍光体表面を平滑化する
ためのフィルミング処理を施した後(即ち、中間膜の形
成後)、例えばアルミニウム蒸着膜によるメタルバック
層を形成し、最後にフィルミング材(中間膜)等の有機
材を加熱蒸発除去するためのベーキング処理を施す一連
の工程によって形成される。
【0003】通常、蛍光面に使用される青色蛍光体は、
ZnS:Ag,Al又はZnS:Ag,Cl等の硫化亜
鉛蛍光体であるが、蛍光面形成工程、あるいは、その後
の陰極線管作製工程中にごみ等に含まれる微量のCuの
混入汚染により、本来の青色発光から例えば緑色発光へ
と変色する。即ち上記青色蛍光体がCuに汚染され、そ
の後の熱処理工程(例えばベーキング工程)で汚染のC
uがZnS中に拡散して、ZnS:Cu,Alあるいは
ZnS:Cu,Clが形成される。このZnS:Cu,
Al又はZnS:Cu,Clの発光は緑色であるため、
青色蛍光体の青色発光に緑色発光が混ざり、発光色が拡
散したCu量によるが、青色、青白色、青緑色と変化す
る。
【0004】従来、青色蛍光体の変色不良を低減させる
ために、蛍光体スラリー中にCuが混入しないように器
具や純水等の配管に真鍮等のCu製品を使用しないよう
にしてきた。
【0005】また、空気中のごみからのCuの混入を防
止するため、空気清浄フィルターを用いたり、作業室の
清掃を頻繁に行なってきた。
【0006】混入したCuがその後の工程例えばフィル
ミング工程等でイオン化すると青色蛍光体のCu汚染の
範囲は固体状態でのCuよりも広くなる。これを防止す
るため、特開昭61−243884号にあるように、蛍
光体の表面に陽イオン交換体を付着させCuイオンとな
るものを減少させる方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の方法でも熱処理工程での青色蛍光体中へのCuの拡散
を防止することは出来ない。
【0008】本発明は、上述の点に鑑み、汚染のCuが
青色蛍光体中へ拡散したとしても、変色を抑制し得るよ
うにした青色蛍光体を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ZnS:A
g,Al又はZnS:Ag,Cl等の本来の青色蛍光体
にヨウ素(I)を添加して青色蛍光体を構成する。
【0010】ヨウ素の添加としては、青色蛍光体Zn
S:Ag,Al又はZnS:Ag,Clにヨウ素(I)
を共付活しておく。
【0011】又は、青色蛍光体ZnS:Ag,Al又は
ZnS:Ag,Clの表面に予めヨウ化物を付着させて
おく。
【0012】
【作用】本発明の青色蛍光体では、本来の青色蛍光体で
あるZnS:Ag,Al又はZnS:Ag,Clにヨウ
素(I)を添加しておくことにより、陰極線管作製中に
Cuが混入し拡散した際に、青色発光するZnS:C
u,Iが形成されるため、Cu汚染に基因する変色不良
が回避される。
【0013】特に、ヨウ素を共付活してZnS:Ag,
Al,I又はZnS:Ag,Cl,Iとした場合には、
青色蛍光体に汚染のCuが熱拡散すると、発光ピーク4
60nmの青色発光であるZnS:Cu,Iが形成さ
れ、緑色発光のZnS:Cu,Al,ZnS:Cu,C
lの形成が抑制される。従って、青色蛍光体の変色不良
の発生が抑制される。
【0014】又、青色蛍光体ZnS:Ag,Al又はZ
nS:Ag,Clの表面にヨウ化物を付着させておいた
場合には、熱処理工程で汚染のCuがヨウ素(I)と共
に拡散することで青色発光であるZnS:Cu,Iが形
成され、緑色発光のZnS:Cu,Al又はZnS:C
u,Clの形成が抑制される。従って、青色蛍光体の変
色不良の発生が抑制される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の青色発光体、即ち、陰極線管
の蛍光面に使用される青色蛍光体の実施例を説明する。
【0016】第1の例に係る青色蛍光体は、Ag,Al
又はAg,Clで付活した青色蛍光体ZnS:Ag,A
l又はZnS:Ag,Clにおいて、ヨウ素(I)を共
付活してZnS:Ag,Al,I又はZnS:Ag,C
l,Iとして構成する。
【0017】ここで、ヨウ素(I)は、ZnS1モル当
たり、10-5モル/モル〜10-3モル/モルを共付活す
ることが適当である。ヨウ素の量が多すぎると輝度が低
下する。
【0018】このように、青色蛍光体ZnS:Ag,A
l又はZnS:Ag,Clにヨウ素(I)を共付活して
おくことにより、蛍光面形成工程あるいはその後の工程
中に混入した汚染Cuが熱処理工程で青色蛍光体中に拡
散すると、ZnS:Cu,Iが形成される。このZn
S:Cu,Iは発光ピーク460nmの青色発光であ
る。このZnS:Cu,Iの形成で緑色発光のZnS:
Cu,Al又はZnS:Cu,Clの形成が抑制され
る。従って、陰極線管作製工程中のCu汚染に起因する
青色蛍光体の変色不良を低減あるいは防止することがで
きる。
【0019】〔実施例1〕 原 料 硫化亜鉛(ZnS) 874g 硝酸銀(AgNO3 ) 0.85g 硫酸アルミニウム(Al2 (SO4 3 ) 0.86g ヨウ化亜鉛(ZnI2 ) 0.32g 塩化ナトリウム(NaCl) 0.4g 硫黄(S) 20g
【0020】上記原料を充分に混合する。混合された蛍
光体原料を石英るつぼに詰め、これを炉に入れて104
0℃、2時間焼成する。その後、焼成品をるつぼから取
り出し、水洗いした後、120℃の乾燥機中で2時間乾
燥し、しかる後、ナイロン100メッシュの篩にかけて
硫化亜鉛蛍光体を得る。
【0021】得られた蛍光体を以下の様に評価した。蛍
光体1g当たり、硝酸銅〔Cu(NO3 2 〕100p
pm溶液を1モルの割り合いで混合する。その後、12
0℃の乾燥機中で2時間乾燥させる。乾燥した粉末をナ
イロン100メッシュの篩で篩別した後、陰極線管作製
工程中での熱処理工程条件(ベーキング処理:450
℃、1時間)で熱処理を行なった。処理した蛍光体をデ
マンタベル装置内で20KV、1μA/cm2 の電子線
で励起し、反射法にて色度点を調べた。その結果を表1
に示す。
【0022】〔実施例2〕 原 料 硫化亜鉛(ZnS) 874g 硝酸銀(AgNO3 ) 0.85g 硫酸アルミニウム(Al2 (SO4 3 ) 0.86g ヨウ化亜鉛(ZnI2 ) 3.2g 塩化ナトリウム(NaCl) 0.4g 硫黄(S) 20g
【0023】上記の原料を充分に混合し、その後、実施
例1と同様な方法で合成し、得られた硫化亜鉛蛍光体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0024】〔実施例3〕 原 料 硫化亜鉛(ZnS) 874g 硝酸銀(AgNO3 ) 0.85g 硫酸アルミニウム(Al2 (SO4 3 ) 0.86g ヨウ化亜鉛(ZnI2 ) 32g 塩化ナトリウム(NaCl) 0.4g 硫黄(S) 20g
【0025】上記の原料を充分に混合し、その後、実施
例1と同様な方法で合成し、得られた硫化亜鉛蛍光体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0026】〔実施例4〕 原 料 硫化亜鉛(ZnS) 874g 硝酸銀(AgNO3 ) 0.85g 塩化亜鉛(ZnCl2 ) 0.34g ヨウ化亜鉛(ZnI2 ) 0.32g 塩化ナトリウム(NaCl) 0.4g 硫黄(S) 20g
【0027】上記の原料を充分に混合し、その後、実施
例1と同様な方法で合成し、得られた硫化亜鉛蛍光体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0028】〔実施例5〕 原 料 硫化亜鉛(ZnS) 874g 硝酸銀(AgNO3 ) 0.85g 塩化亜鉛(ZnCl2 ) 0.34g ヨウ化亜鉛(ZnI2 ) 3.2g 塩化ナトリウム(NaCl) 0.4g 硫黄(S) 20g
【0029】上記の原料を充分に混合し、その後、実施
例1と同様な方法で合成し、得られた硫化亜鉛蛍光体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0030】〔実施例6〕 原 料 硫化亜鉛(ZnS) 874g 硝酸銀(AgNO3 ) 0.85g 塩化亜鉛(ZnCl2 ) 0.34g ヨウ化亜鉛(ZnI2 ) 32g 塩化ナトリウム(NaCl) 0.4g 硫黄(S) 20g
【0031】上記の原料を充分に混合し、その後、実施
例1と同様な方法で合成し、得られた硫化亜鉛蛍光体に
ついて評価した。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1の結果から明らかなように、ヨウ素を
共付活することで青色蛍光体の変色不良が抑制される。
【0034】第2の例に係る青色蛍光体は、本来の青色
蛍光体ZnS:Ag,Al又はZnS:Ag,Clの表
面に、予めヨウ化物を付着させて構成する。
【0035】ここで付着させるヨウ化物の量は蛍光体1
モル当たり、10-5モル/モル〜10-1モル/モルが適
当である。ヨウ化物の量が多すぎると輝度が低下する。
【0036】このように、青色蛍光体ZnS:Ag,A
l又はZnS:Ag,Clの表面にヨウ化物を付着させ
ておくことにより、蛍光面形成工程あるいはその後の工
程中に混入した汚染Cuが熱処理工程で青色蛍光体に拡
散する際、このCuと共にヨウ素(I)が拡散し、前述
した青色発光であるZnS:Cu,Iが形成される。
【0037】従って、Cuのみが拡散した場合には緑色
発光が起こるが、Cuと共にIも拡散するので、緑色発
光のZnS:Cu,Al又はZnS:Cu,Clの形成
が抑制され、青色蛍光体の発光色の変化を抑制あるいは
減少させることができる。
【0038】又、Cu汚染されずに、ヨウ素(I)のみ
が拡散されても実用上何ら影響を及ぼさない。
【0039】〔実施例7〕青色蛍光体ZnS:Ag,A
l100gを純水1000mlに懸濁させ攪拌しながら
NaIO3 の0.2モル水溶液に10〜1000ml加
えて、30分間攪拌後、攪拌しながらCaCl2 の0.
5モル水溶液2〜200mlを、10秒で1mlの速度
で滴下し、さらに1時間攪拌する。
【0040】その後、静置し上澄み液を除去し、純水に
て洗浄後、脱水し、40℃〜60℃の乾燥機で乾燥させ
る。処理した青色蛍光体にはCa(IO3 2 が青色蛍
光体1モル当たり10-3〜10-1モル付着していること
になる。
【0041】この蛍光体の評価は以下の通りに行なっ
た。上記処理した青色蛍光体1g当たりCu(NO3
2 100ppm溶液を1mlの割り合いで混合する。そ
の後、100℃の乾燥機中で乾燥させる。乾燥した粉末
を200メッシュの篩で篩別した後、陰極線管作製工程
での熱処理条件、即ち450℃、1時間の熱処理を行
う。この熱処理した蛍光体を用いて青色単色の陰極線管
を作製し、30KV、1μA/cm2 の電子線で励起
し、その時の色度点を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2の結果の通り、ヨウ化物を付着処理し
た青色蛍光体では変色防止に効果があることが認められ
る。
【0044】尚、実施例7において、青色蛍光体として
ZnS:Ag,Alに代えZnS:Ag,Clを用いた
場合も、同様であった。
【0045】
【発明の効果】本発明の青色蛍光体によれば、陰極線管
作製工程時のCu汚染により生じる発光の緑色への変
化、即ち変色不良を低減あるいは防止することができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青色蛍光体にヨウ素を添加して成る青色
    蛍光体。
  2. 【請求項2】 ヨウ素を共付活して成る青色蛍光体。
  3. 【請求項3】 青色蛍光体の表面にヨウ化物を付着して
    成る青色蛍光体。
JP33515491A 1991-12-18 1991-12-18 青色蛍光体 Pending JPH05171141A (ja)

Priority Applications (1)

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JP33515491A JPH05171141A (ja) 1991-12-18 1991-12-18 青色蛍光体

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JP33515491A JPH05171141A (ja) 1991-12-18 1991-12-18 青色蛍光体

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ID=18285375

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002074879A1 (fr) * 2001-03-15 2002-09-26 Sony Corporation Poudre fluorescente, son procede de production, ecran d'affichage et ecran plat

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