JPH05170496A - 防水材組成物 - Google Patents
防水材組成物Info
- Publication number
- JPH05170496A JPH05170496A JP35495891A JP35495891A JPH05170496A JP H05170496 A JPH05170496 A JP H05170496A JP 35495891 A JP35495891 A JP 35495891A JP 35495891 A JP35495891 A JP 35495891A JP H05170496 A JPH05170496 A JP H05170496A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- materials
- composition
- polymer
- cement
- pts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
- C04B28/06—Aluminous cements
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/00474—Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00
- C04B2111/00482—Coating or impregnation materials
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/20—Resistance against chemical, physical or biological attack
- C04B2111/27—Water resistance, i.e. waterproof or water-repellent materials
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/60—Flooring materials
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 土木・建材分野を中心とする、床材、防水
材、接着材、化粧仕上げ材、補修材、防食材、舗装材、
ポリマーセメント製品、及び止水材等に使用され、弾性
や付着力に優れ、下地との伸び率に対し追随性があり、
耐ひび割れ性に優れた防水材組成物を提供すること。 【構成】 アルミナセメント100重量部に対して、繊維
を5〜50重量部、骨材を50〜300重量部、及びポリマ−
組成物を固形分換算で30〜300重量部含有してなる防水
材組成物であり、さらに、アルミナセメントの中心粒径
が10〜30μmである防水材組成物を構成とする。 【効果】 本発明の防水材組成物を使用すると、従来
のものに比較して、急硬性、付着力、作業性、強度、及
び弾性に優れ、クラック、ヒビ割れ、及び反り等の発生
が著しく少なく、付着力のあるモルタルが得られる。等
の効果を奏する。
材、接着材、化粧仕上げ材、補修材、防食材、舗装材、
ポリマーセメント製品、及び止水材等に使用され、弾性
や付着力に優れ、下地との伸び率に対し追随性があり、
耐ひび割れ性に優れた防水材組成物を提供すること。 【構成】 アルミナセメント100重量部に対して、繊維
を5〜50重量部、骨材を50〜300重量部、及びポリマ−
組成物を固形分換算で30〜300重量部含有してなる防水
材組成物であり、さらに、アルミナセメントの中心粒径
が10〜30μmである防水材組成物を構成とする。 【効果】 本発明の防水材組成物を使用すると、従来
のものに比較して、急硬性、付着力、作業性、強度、及
び弾性に優れ、クラック、ヒビ割れ、及び反り等の発生
が著しく少なく、付着力のあるモルタルが得られる。等
の効果を奏する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水材組成物に関し、
詳しくは、弾性や付着力に優れ、下地との伸び率に対し
追随性があり、耐ひび割れ性に優れた防水材組成物に関
する。
詳しくは、弾性や付着力に優れ、下地との伸び率に対し
追随性があり、耐ひび割れ性に優れた防水材組成物に関
する。
【0002】本発明の産業上の利用分野としては、土木
・建材分野を中心とする床材、防水材、接着材、化粧仕
上げ材、補修材、防食材、舗装材、ポリマーセメント製
品、及び止水材等が考えられる。
・建材分野を中心とする床材、防水材、接着材、化粧仕
上げ材、補修材、防食材、舗装材、ポリマーセメント製
品、及び止水材等が考えられる。
【0003】
【従来の技術とその課題】従来、表面保護のために、ポ
ルトランドセメントにポリマーエマルジョンや骨材を配
合したポリマーセメントモルタルを使用することが提案
されている(特公平1-39713号公報、特公平1-54294号公
報、特公平1-54295号公報、及び特公平2-10112号公報
等)。
ルトランドセメントにポリマーエマルジョンや骨材を配
合したポリマーセメントモルタルを使用することが提案
されている(特公平1-39713号公報、特公平1-54294号公
報、特公平1-54295号公報、及び特公平2-10112号公報
等)。
【0004】これらのポリマーセメントモルタルは、耐
水性に優れており、通常、主に建築物の内壁や外壁、さ
らには、床材などの表面を保護するために使用されてい
る(特公平1-39713号公報)。
水性に優れており、通常、主に建築物の内壁や外壁、さ
らには、床材などの表面を保護するために使用されてい
る(特公平1-39713号公報)。
【0005】しかしながら、ポリマ−セメント比が30%
以下で、硬化時間が長く、硬化後のモルタルにクラック
やひび割れが入りやすく、下地コンクリートとの付着力
が弱いなどの課題があった(特公平2-10112号公報)。
以下で、硬化時間が長く、硬化後のモルタルにクラック
やひび割れが入りやすく、下地コンクリートとの付着力
が弱いなどの課題があった(特公平2-10112号公報)。
【0006】本発明者らは、種々検討の結果、特定の材
料を使用することによって、前記従来の技術のもつ課題
を解消し、ポリマーの硬化速度とセメントの水和反応速
度のバランスを操作することによってセメント硬化体の
結合力を高めるとともに、急硬性、弾性、及び付着力に
優れる防水材組成物が得られることを知見し本発明を完
成するに至った。
料を使用することによって、前記従来の技術のもつ課題
を解消し、ポリマーの硬化速度とセメントの水和反応速
度のバランスを操作することによってセメント硬化体の
結合力を高めるとともに、急硬性、弾性、及び付着力に
優れる防水材組成物が得られることを知見し本発明を完
成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、アルミ
ナセメント100重量部に対して、繊維を5〜50重量部、
骨材を50〜300重量部、及びポリマ−組成物を固形分換
算で30〜300重量部を含有してなる防水材組成物であ
り、該アルミナセメントの中心粒径が、10〜30μmであ
る防水材組成物である。
ナセメント100重量部に対して、繊維を5〜50重量部、
骨材を50〜300重量部、及びポリマ−組成物を固形分換
算で30〜300重量部を含有してなる防水材組成物であ
り、該アルミナセメントの中心粒径が、10〜30μmであ
る防水材組成物である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に係るアルミナセメントとは、アル
ミナ源としてボーキサイト、高アルミナ質原料、及び精
製アルミナ等を、また、カルシア源として石灰石や生石
灰などを使用したもので、生成物中のCaO・Al2O3が主成
分になるよう調合し、電気炉、反射炉、平炉、及びロー
タリーキルン等で、溶融又は焼成したセメントクリンカ
ーを粉砕したものである。
ミナ源としてボーキサイト、高アルミナ質原料、及び精
製アルミナ等を、また、カルシア源として石灰石や生石
灰などを使用したもので、生成物中のCaO・Al2O3が主成
分になるよう調合し、電気炉、反射炉、平炉、及びロー
タリーキルン等で、溶融又は焼成したセメントクリンカ
ーを粉砕したものである。
【0010】アルミナセメントは、CaO・Al2O3を主要な
鉱物組成として含み、その他、12CaO・7Al2O3、CaO・2Al2
O3、3CaO・5Al2O3、5CaO・3Al2O3、及び2CaO・Al2O3・SiO2
等の鉱物組成を含有したり、その他の鉱物組成としてα
-Al2O3、4CaO・Al2O3・Fe2O3、及びCaO・TiO2を含有してい
るものも挙げられる。
鉱物組成として含み、その他、12CaO・7Al2O3、CaO・2Al2
O3、3CaO・5Al2O3、5CaO・3Al2O3、及び2CaO・Al2O3・SiO2
等の鉱物組成を含有したり、その他の鉱物組成としてα
-Al2O3、4CaO・Al2O3・Fe2O3、及びCaO・TiO2を含有してい
るものも挙げられる。
【0011】アルミナセメントの市販品としては、電気
化学工業社製商品名「アルミナセメント2号」、「アルミ
ナセメント1号」、「アルミナセメント1号NEO」、「ア
ルミナセメント1号D」、「ハイアルミナセメント」、「ハ
イアルミナセメントNEO」、「ハイアルミナセメント
D」、「ハイアルミナセメント#80」、「ハイアルミナセメ
ントF」、「ハイアルミナセメントスーパー」、「ハイアル
ミナセメントスーパー2」、「ハイアルミナセメントスー
パー90」、「ハイアルミナセメントスーパーG」、及び「ハ
イアルミナセメントスーパーF」等、アルコア社製商品
名「CA-14」、「CA-15」、「CA-25」、「CA-25 タイプC」、及
び「CA-25 タイプG」等、ラファージュ社製商品名「セカ
ール80」、「セカール70」、「セカール71」、「セカール5
0」、「セカール51」、「セカ−ル41」、及び「シマンフォン
ジュ」等、日本セメント社製商品名「1号」や「2号」、並
びに、旭硝子社製商品名「1号」や「フオンジュ」が使用可
能である。
化学工業社製商品名「アルミナセメント2号」、「アルミ
ナセメント1号」、「アルミナセメント1号NEO」、「ア
ルミナセメント1号D」、「ハイアルミナセメント」、「ハ
イアルミナセメントNEO」、「ハイアルミナセメント
D」、「ハイアルミナセメント#80」、「ハイアルミナセメ
ントF」、「ハイアルミナセメントスーパー」、「ハイアル
ミナセメントスーパー2」、「ハイアルミナセメントスー
パー90」、「ハイアルミナセメントスーパーG」、及び「ハ
イアルミナセメントスーパーF」等、アルコア社製商品
名「CA-14」、「CA-15」、「CA-25」、「CA-25 タイプC」、及
び「CA-25 タイプG」等、ラファージュ社製商品名「セカ
ール80」、「セカール70」、「セカール71」、「セカール5
0」、「セカール51」、「セカ−ル41」、及び「シマンフォン
ジュ」等、日本セメント社製商品名「1号」や「2号」、並
びに、旭硝子社製商品名「1号」や「フオンジュ」が使用可
能である。
【0012】本発明において、中心粒径が10〜30μmの
アルミナセメントの使用は、ポリマ−の分散性や作業性
の面で好ましい。
アルミナセメントの使用は、ポリマ−の分散性や作業性
の面で好ましい。
【0013】本発明に係る繊維としては、通常のセメン
トモルタルやコンクリートに使用するものと同様の繊維
が使用可能で特に制限されるものではない。具体的に、
耐アルカリ性ガラス繊維、鋼繊維、ポリアミド繊維、ア
ラミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポバ−ル繊維、及び
炭素繊維等が使用可能である。繊維の使用量は、アルミ
ナセメント100重量部に対して、5〜50重量部が好まし
く、20〜30重量部がより好ましい。5重量部未満では十
分な強度が得られず、収縮、クラック、及びヒビ割れ等
が発生しやすくなり、50重量部を越えると急硬性が得ら
れず、付着力も低下する傾向がある。
トモルタルやコンクリートに使用するものと同様の繊維
が使用可能で特に制限されるものではない。具体的に、
耐アルカリ性ガラス繊維、鋼繊維、ポリアミド繊維、ア
ラミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポバ−ル繊維、及び
炭素繊維等が使用可能である。繊維の使用量は、アルミ
ナセメント100重量部に対して、5〜50重量部が好まし
く、20〜30重量部がより好ましい。5重量部未満では十
分な強度が得られず、収縮、クラック、及びヒビ割れ等
が発生しやすくなり、50重量部を越えると急硬性が得ら
れず、付着力も低下する傾向がある。
【0014】本発明に係る骨材としては、通常のセメン
トモルタルやコンクリートに使用するものと同様の粗骨
材や細骨材が使用可能であり、特に制限されるものでは
なく、川砂、砕石、砕砂、けい砂,色砂、及び人工軽量
骨材等が使用可能である。そして、防食を目的とした用
途ではシリカ質のけい砂の使用が好ましく、その粒度
は、JIS 6〜8号品が好ましい。また、防水材組成物を
着色する場合には、寒水石や白竜石などの砕砂を使用す
ることも可能である。骨材の使用量は、アルミナセメン
ト100重量部に対して、50〜300重量部が好ましく、100
〜200重量部がより好ましい。50重量部未満では十分な
強度が得られず、収縮、クラック、及びヒビ割れ等が発
生しやすくなり、300重量部を越えると、急硬性が得ら
れず、付着力も低下する傾向がある。
トモルタルやコンクリートに使用するものと同様の粗骨
材や細骨材が使用可能であり、特に制限されるものでは
なく、川砂、砕石、砕砂、けい砂,色砂、及び人工軽量
骨材等が使用可能である。そして、防食を目的とした用
途ではシリカ質のけい砂の使用が好ましく、その粒度
は、JIS 6〜8号品が好ましい。また、防水材組成物を
着色する場合には、寒水石や白竜石などの砕砂を使用す
ることも可能である。骨材の使用量は、アルミナセメン
ト100重量部に対して、50〜300重量部が好ましく、100
〜200重量部がより好ましい。50重量部未満では十分な
強度が得られず、収縮、クラック、及びヒビ割れ等が発
生しやすくなり、300重量部を越えると、急硬性が得ら
れず、付着力も低下する傾向がある。
【0015】本発明に係るポリマー組成物は、水性ポリ
マーディスパージョン、再乳化形粉末樹脂、水溶性ポリ
マー、及び液状ポリマー等が使用でき、通常の市販品の
使用が可能である。
マーディスパージョン、再乳化形粉末樹脂、水溶性ポリ
マー、及び液状ポリマー等が使用でき、通常の市販品の
使用が可能である。
【0016】ポリマー組成物の具体例としては、天然ゴ
ムラテックス(NR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレンブ
タジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR)、メタクリル酸メチルブタンジエンゴム(MBR)、及
びブタジエンゴム(BR)等の合成ゴムラテックス、ポリア
クリル酸エステル(PAE)、ポリ酢酸ビニル(PVAC)、塩化
ビニリデン塩化ビニル(PVDC)、ポリプロピオン酸ビニル
(PVP)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、及びポリプロピレン
(PP)等の熱可塑性樹脂エマルジョン、エポキシ樹脂など
の熱硬化性樹脂エマルジョン、アスファルト、及びゴム
アスファルト等の歴青質エマルジョン、混合ラテックス
や混合エマルジョンなどの混合ディスパージョン、エチ
レン酢酸ビニル(EVA)や酢酸ビニルビニルバーサテート
(VAVeoVA)などの再乳化形粉末樹脂、セルロース誘導
体、ポリビニルアルコール(PVA、ポバール)、ポリアク
リル酸塩、及びフルフリルアルコール等の水溶性ポリマ
ー、並びに、不飽和ポリエステルやエポキシなどの液状
ポリマー等が使用可能である。これらのうち、エチレン
酢酸ビニル(EVA)エマルジョンの使用が防水性、作業
性、及び耐久性等の面で好ましい。ポリマー組成物の使
用量は、アルミナセメント100重量部に対して、30〜300
重量部が好ましく、100〜200重量部がより好ましい。30
重量部未満では、十分な弾性や付着力が得られず、耐水
性が劣り、300重量部を越えると、弾性は向上するもの
の硬化が遅れ、強度や耐久性が悪くなる傾向がある。
ムラテックス(NR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレンブ
タジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR)、メタクリル酸メチルブタンジエンゴム(MBR)、及
びブタジエンゴム(BR)等の合成ゴムラテックス、ポリア
クリル酸エステル(PAE)、ポリ酢酸ビニル(PVAC)、塩化
ビニリデン塩化ビニル(PVDC)、ポリプロピオン酸ビニル
(PVP)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、及びポリプロピレン
(PP)等の熱可塑性樹脂エマルジョン、エポキシ樹脂など
の熱硬化性樹脂エマルジョン、アスファルト、及びゴム
アスファルト等の歴青質エマルジョン、混合ラテックス
や混合エマルジョンなどの混合ディスパージョン、エチ
レン酢酸ビニル(EVA)や酢酸ビニルビニルバーサテート
(VAVeoVA)などの再乳化形粉末樹脂、セルロース誘導
体、ポリビニルアルコール(PVA、ポバール)、ポリアク
リル酸塩、及びフルフリルアルコール等の水溶性ポリマ
ー、並びに、不飽和ポリエステルやエポキシなどの液状
ポリマー等が使用可能である。これらのうち、エチレン
酢酸ビニル(EVA)エマルジョンの使用が防水性、作業
性、及び耐久性等の面で好ましい。ポリマー組成物の使
用量は、アルミナセメント100重量部に対して、30〜300
重量部が好ましく、100〜200重量部がより好ましい。30
重量部未満では、十分な弾性や付着力が得られず、耐水
性が劣り、300重量部を越えると、弾性は向上するもの
の硬化が遅れ、強度や耐久性が悪くなる傾向がある。
【0017】以上のように、各材料の使用割合は、アル
ミナセメント100重量部に対して、繊維は5〜50重量
部、骨材は50〜300重量部、ポリマー組成物は30〜300重
量部が好ましい。この範囲外の場合は、ポリマーの硬化
速度とセメントの水和反応速度のバランスが上手に取れ
ず、十分な、急硬性、強度、弾性、及び付着力が得られ
にくく、収縮、クラック、及びヒビ割れ等を防止するこ
とが困難になる傾向がある。
ミナセメント100重量部に対して、繊維は5〜50重量
部、骨材は50〜300重量部、ポリマー組成物は30〜300重
量部が好ましい。この範囲外の場合は、ポリマーの硬化
速度とセメントの水和反応速度のバランスが上手に取れ
ず、十分な、急硬性、強度、弾性、及び付着力が得られ
にくく、収縮、クラック、及びヒビ割れ等を防止するこ
とが困難になる傾向がある。
【0018】以上の各材料を用いて防水材組成物を製造
するには、通常、各粉未材料を混合し、次いで、ポリマ
ー組成物、必要に応じて水分を加えて十分に混練する。
混合方法や混練方法は特に限定されるものではなく、一
般に使用される方法が用いられる。
するには、通常、各粉未材料を混合し、次いで、ポリマ
ー組成物、必要に応じて水分を加えて十分に混練する。
混合方法や混練方法は特に限定されるものではなく、一
般に使用される方法が用いられる。
【0019】本発明において、このような優れたモルタ
ルが得られる原因の一つは、ポリマーの硬化速度とセメ
ントの水和反応速度のバランスが上手に取れていること
が挙げられる。また、さらにモルタルの調整工程で、Ca
O・Al2O3・10H2O、2CaO・Al2O3・8H2O及び3CaO・Al2O3・6H2O
等の水和物が生成するためと推察される。即ち、CaO・Al
2O3・10H2Oや2CaO・Al2O3・8H2Oは板状結晶であり、3CaO・A
l2O3・6H2Oは立方状結晶である。そして、これらの水和
物と骨材との間隙にポリマーフィルムが形成され、その
ためセメントの水和とポリマー相形成が同時に進行し、
網状構造をもつ一体化したマトリックス相を生成し、弾
性、急硬性、付着力、及び強度に優れ、クラック、及び
ひび割れの発生が著しく少なくなるものと考えられる。
ルが得られる原因の一つは、ポリマーの硬化速度とセメ
ントの水和反応速度のバランスが上手に取れていること
が挙げられる。また、さらにモルタルの調整工程で、Ca
O・Al2O3・10H2O、2CaO・Al2O3・8H2O及び3CaO・Al2O3・6H2O
等の水和物が生成するためと推察される。即ち、CaO・Al
2O3・10H2Oや2CaO・Al2O3・8H2Oは板状結晶であり、3CaO・A
l2O3・6H2Oは立方状結晶である。そして、これらの水和
物と骨材との間隙にポリマーフィルムが形成され、その
ためセメントの水和とポリマー相形成が同時に進行し、
網状構造をもつ一体化したマトリックス相を生成し、弾
性、急硬性、付着力、及び強度に優れ、クラック、及び
ひび割れの発生が著しく少なくなるものと考えられる。
【0020】〔実施例〕以下、実施例に基づき本発明を
さらに説明する。
さらに説明する。
【0021】実施例1 水セメント比を0.7とし、表1に示す配合を用いて、20
℃恒温室内で、モルタルミキサーにて3分間混練し、ポ
リマーセメントモルタルを調整した。調整したポリマー
セメントモルタルのフロー値、硬化時間、引張強度、伸
び率、及び接着強度を次のようにして測定し、硬化体性
状を判定した。結果を表1に併記する。
℃恒温室内で、モルタルミキサーにて3分間混練し、ポ
リマーセメントモルタルを調整した。調整したポリマー
セメントモルタルのフロー値、硬化時間、引張強度、伸
び率、及び接着強度を次のようにして測定し、硬化体性
状を判定した。結果を表1に併記する。
【0022】<使用材料> アルミナセメント:電気化学工業社製商品名「アルミナ
セメント1号」 繊維 :鋼繊維、神戸製鋼社製、一般構造用、0.5
φ×30mm 骨材 :豊浦標準砂 ポリマー組成物:エチレン酢酸ビニル、電気化学工業社
製商品名「EVA83」
セメント1号」 繊維 :鋼繊維、神戸製鋼社製、一般構造用、0.5
φ×30mm 骨材 :豊浦標準砂 ポリマー組成物:エチレン酢酸ビニル、電気化学工業社
製商品名「EVA83」
【0023】<測定方法> フロー値 :ポリマーセメントモルタルの軟度、流動性
を測定する方法。フローテーブル板上の中央にフローコ
ーンを置き、ポリマーセメントモルタルをこのフローコ
ーンに詰め、つぎにフローコーンを上方に取り去り、ポ
リマーセメントモルタルモルタルの広がりを測定する。
広がりの測定は、最長と認められる径と、これに直角の
径を測定し、その平均値をmm単位で表わし、これをフロ
ー値とした。 硬化時間 :ポリマーセメントモルタルをポリビーカー
に入れ、これを断熱容器に入れ、測温抵抗体を差し込
み、記録計により発熱曲線を測定し、混練を開始してか
ら発熱曲線がピークになるまでの時間を硬化時間とし
た。 引張強度・伸び率:ポリマーセメントモルタルを100×2
5mm、厚さ2mmの大きさに成形し硬化体とした。材令7
日で、引張試験機を使用して引張強度と伸び率を測定し
た。 接着強度 :ポリマーセメントモルタルを鋼板上で100
×25mm、厚さ2mmの大きさに成形した。材令7日で、引
張試験機を使用して接着強度を測定した。 性状判定 :硬化体の反り、クラック、及びひび割れ等
の性状を目視及び触指により判定した。性状は、良は
〇、不良は×、中間を△とした。
を測定する方法。フローテーブル板上の中央にフローコ
ーンを置き、ポリマーセメントモルタルをこのフローコ
ーンに詰め、つぎにフローコーンを上方に取り去り、ポ
リマーセメントモルタルモルタルの広がりを測定する。
広がりの測定は、最長と認められる径と、これに直角の
径を測定し、その平均値をmm単位で表わし、これをフロ
ー値とした。 硬化時間 :ポリマーセメントモルタルをポリビーカー
に入れ、これを断熱容器に入れ、測温抵抗体を差し込
み、記録計により発熱曲線を測定し、混練を開始してか
ら発熱曲線がピークになるまでの時間を硬化時間とし
た。 引張強度・伸び率:ポリマーセメントモルタルを100×2
5mm、厚さ2mmの大きさに成形し硬化体とした。材令7
日で、引張試験機を使用して引張強度と伸び率を測定し
た。 接着強度 :ポリマーセメントモルタルを鋼板上で100
×25mm、厚さ2mmの大きさに成形した。材令7日で、引
張試験機を使用して接着強度を測定した。 性状判定 :硬化体の反り、クラック、及びひび割れ等
の性状を目視及び触指により判定した。性状は、良は
〇、不良は×、中間を△とした。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、本発明の防水材
組成物は、弾性や付着性に優れ、反りやクラックが少な
い。また、硬化時間が速く、引張強度や伸び率も大き
い。これに反し、比較例の防水材組成物は、硬化時間が
遅く、引張強度が小さく、弾性や付着性が悪く、反りや
クラック等が発生しやすくなる。このように、アルミナ
セメントに繊維、骨材、及びポリマ−組成物を配合する
ことによって硬化時間を速くすることが可能で、さら
に、弾性や付着性に優れ、反り及びクラックが少なくな
る。
組成物は、弾性や付着性に優れ、反りやクラックが少な
い。また、硬化時間が速く、引張強度や伸び率も大き
い。これに反し、比較例の防水材組成物は、硬化時間が
遅く、引張強度が小さく、弾性や付着性が悪く、反りや
クラック等が発生しやすくなる。このように、アルミナ
セメントに繊維、骨材、及びポリマ−組成物を配合する
ことによって硬化時間を速くすることが可能で、さら
に、弾性や付着性に優れ、反り及びクラックが少なくな
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の防水材組成物を使用すると、従
来のものに比較して、急硬性、付着力、作業性、強度、
及び弾性に優れ、クラック、ヒビ割れ、及び反り等の発
生が著しく少なく、付着力のあるモルタルが得られる。
等の効果を奏する。従って、土木、建材分野を中心に床
材、防水材、接着材、化粧仕上げ材、補修材、防食材、
舗装材、止水材、及びポリマーセメント製品等へ使用す
ることが可能となる。
来のものに比較して、急硬性、付着力、作業性、強度、
及び弾性に優れ、クラック、ヒビ割れ、及び反り等の発
生が著しく少なく、付着力のあるモルタルが得られる。
等の効果を奏する。従って、土木、建材分野を中心に床
材、防水材、接着材、化粧仕上げ材、補修材、防食材、
舗装材、止水材、及びポリマーセメント製品等へ使用す
ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:26) Z 2102−4G
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミナセメント100重量部に対して、
繊維を5〜50重量部、骨材を50〜300重量部、及びポリ
マ−組成物を固形分換算で30〜300重量部含有してなる
防水材組成物。 - 【請求項2】 アルミナセメントの中心粒径が、10〜30
μmである請求項1記載の防水材組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35495891A JPH05170496A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 防水材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35495891A JPH05170496A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 防水材組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170496A true JPH05170496A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18441035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35495891A Pending JPH05170496A (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 防水材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170496A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0717161A2 (en) * | 1994-12-14 | 1996-06-19 | Akzo Nobel Decorative Coatings AB | A tile floor and a process for production thereof |
JP2005343762A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Ube Ind Ltd | ポリマーセメント組成物 |
JP2005343763A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Ube Ind Ltd | ポリマーセメント組成物 |
JP2014156742A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-28 | Nippon Kasei Chem Co Ltd | コンクリート構造体の補修方法、及び、補修されたコンクリート構造体 |
CN105110740A (zh) * | 2015-09-02 | 2015-12-02 | 济南大学 | 一种有机-无机复合保水型植生水泥基材料 |
KR20160025263A (ko) * | 2014-08-27 | 2016-03-08 | (주)삼성건업 | 침투성 도막 방수제 및 그 시공 방법 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP35495891A patent/JPH05170496A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0717161A2 (en) * | 1994-12-14 | 1996-06-19 | Akzo Nobel Decorative Coatings AB | A tile floor and a process for production thereof |
EP0717161A3 (en) * | 1994-12-14 | 1996-11-13 | Akzo Nobel Decorative Coatings | Tile floor and its manufacturing process |
JP2005343762A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Ube Ind Ltd | ポリマーセメント組成物 |
JP2005343763A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Ube Ind Ltd | ポリマーセメント組成物 |
JP2014156742A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-28 | Nippon Kasei Chem Co Ltd | コンクリート構造体の補修方法、及び、補修されたコンクリート構造体 |
KR20160025263A (ko) * | 2014-08-27 | 2016-03-08 | (주)삼성건업 | 침투성 도막 방수제 및 그 시공 방법 |
CN105110740A (zh) * | 2015-09-02 | 2015-12-02 | 济南大学 | 一种有机-无机复合保水型植生水泥基材料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2951385B2 (ja) | ポリマーセメントモルタル組成物 | |
US5075358A (en) | Multiple purpose patching composition | |
KR101422206B1 (ko) | 고성능 유동성 시멘트 모르타르 조성물 및 이를 이용한 콘크리트 구조물의 표면보호 공법 | |
US20110178209A1 (en) | Manufacturing hydraulic cement aggregates for use in insulating and heat reflecting products | |
EA008311B1 (ru) | Плотный строительный раствор на основе двойного эттрингитного вяжущего с содержанием по меньшей мере одного гребнеобразного полимера поли(алкиленоксида) и по меньшей мере одной структурообразующей органической смолы | |
JPH04300231A (ja) | 急硬性ポリマーセメント組成物 | |
KR101489653B1 (ko) | 속경성 폴리머 개질 방수 모르타르 조성물 및 이를 이용하여 방수층을 형성하는 도로 보수공법 | |
WO2016013823A1 (ko) | 수경성 시멘트를 포함한 낮은 함수량의 가소성 조성물과 그 제조방법 | |
JP2951373B2 (ja) | 導電性弾性モルタル組成物 | |
CN111807793A (zh) | 具有快速形成拉伸粘附强度的水泥基组合物 | |
JPH08283059A (ja) | 下地調整用組成物 | |
JP2021119115A (ja) | 速硬性ポリマーセメント組成物及び速硬性ポリマーセメントモルタル | |
JP2000272943A (ja) | セメント混和材、セメント組成物、及びグラウト材 | |
JPH05170496A (ja) | 防水材組成物 | |
JP2672027B2 (ja) | 急硬セメント組成物及び急硬モルタル組成物 | |
KR100920941B1 (ko) | 고강도 급경성 폴리머 시멘트 페이스트 조성물을 이용한 도로 포장의 보수 공법 | |
JPH08268744A (ja) | 低発熱型無収縮充填材 | |
JPH05238801A (ja) | 急硬性着色防水材組成物 | |
RU2376260C2 (ru) | Способ изготовления строительных материалов на гипсо-магнезиальном вяжущем | |
JPH11157889A (ja) | セメント・コンクリート製品用水硬性組成物 | |
JP3143137B2 (ja) | 急硬材の凝結調整剤 | |
JP2003055018A (ja) | ポリマーセメント組成物 | |
Assaad | Feasibility of specialty cement possessing improved bond properties | |
JP2005281036A (ja) | ポリマーセメント系タイル目地用モルタル及びその製造方法 | |
JP2688774B2 (ja) | 半剛性舗装方法 |