JPH05170222A - 封入封緘機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 封入封緘機における封筒ホッパ部に収容され
る封筒の幅サイズに応じて、封筒を適切に案内するため
の封筒案内板と、封筒封入部における封入案内板と、を
連動させ、使用する封筒サイズの変更に伴って両案内板
を同時に調整出来るようにし封入封緘機を提供する。 【構成】 封筒ホッパ部に収容される封筒の幅サイズに
応じて封筒を適切に案内するための一対の封筒案内板の
間隔を調整する調整機構と、封筒へ同封物を封入する封
入部における一対の封入案内板の間隔を調整する調整機
構と、をタイミングベルトによってを連動させ、一方の
調整機構を調整すると同時に他方の調整機構も調整出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動メール装置に関し、
特に、封入封緘機における封筒ホッパ部に収容される封
筒の幅サイズに応じて封筒を適切に案内するための封筒
案内板と、封筒封入部における封入案内板と、を連動さ
せ、使用する封筒サイズの変更に伴って両案内板を同時
に調整出来るようにし、これにより各案内板を個別に調
整することを無くし操作を容易にした封入封緘機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】これまでの自動メール装置の封入封緘機
においては、使用する封筒サイズを変更する場合、封筒
を適切に案内するための封筒案内板の幅合わせと、同封
物を封入する際の封入案内板の幅合わせと、はそれぞれ
個別に調整する構造となっていた。

【０００３】例えば、図３及び図４に示す公知の封入封
緘機１において、封筒ホッパ２内に積まれかつ該封筒ホ
ッパ内の封筒幅案内部材３によって案内されている封筒
４は、真空ポンプへ連結され１軸回りを枢動運動してい
るピックアップパッド５によって１枚づつ吸引保持され
ホッパ２内に積層する封筒から分離された後、他の１軸
回りを枢動運動するピックアップアーム６によって保持
され、ホッパ２から引き出される。引き出された封筒４
は搬送チエーン７上に配置される。チェーン７上に配置
された封筒４は封筒押し付け具８が矢印９方向に移動す
るときこの押し付け具８によって押されて前記チェーン
７に取り付けてある封筒グリッパ１０に押し込まれる。
グリッパ１０は封筒４を把持したままスプロケット１１
の回りを回動するチェーン７によって矢印９の方向に運
ばれ封入位置まで運ばれる。封入位置まで運ばれた封筒
４には、図において搬送チェーン７の左方に示す封入台
１３へ、上記封筒４の供給とほぼ同様に、同封物１４を
収容している同封物ホッパ１５からピックアップパッド
１６及びピックアップアーム１７を介して供給された同
封物１４が封入される。封入作業時には、封筒の開口部
に同封物１４が引っ掛からないように、初めに封筒の口
部を広げるため、揺動軸１８の回りを回動する揺動板１
９に取り付けられた封入案内板２０が封筒４の開口内に
入り、同封物を入り易くする。その後、摺動軸２１によ
って左右に移動可能に保持されている封入台１３が同封
物１４をそのうえに載置したまま封筒４の口部へ進入す
る。封筒グリッパ１０に保持されたままの状態で同封物
１４が同封された封筒４は、その後、１タクトだけ矢印
９方向へ移動し、そこでグリッパ１０が封筒４を解放
し、搬送チェーン７の移動方向に直交する方向へ回転運
動する上下一対の直交搬送ローラ２２により図示してい
ない封緘部へ搬送される。

【０００４】而して、このような公知の封入封緘機１に
おいて、使用する封筒４のサイズを変更する場合におい
ては、まず、封筒ホッパ２内にて封筒４の両端を案内保
持している一対の封筒幅案内部材３間の間隔をその封筒
４のサイズに適合するように互いに接近又は離隔するよ
うに調整するため、図４に示すようにノブ２３を左方又
は右方に回転して、軸受け２４に支持されかつ左右にそ
れぞれ右ねじ及び左ねじが切ってある封筒幅案内軸２５
を回転し、摺動案内板２６に保持されている封筒幅案内
部材３、３の位置を中心振り分けにより最適位置まで調
整する必要がある。

【０００５】次いで、サイズ変更後の封筒４を封入位置
１２まで搬送し、左右一対の封入案内板２０を同様に互
いに接近又は離隔するように調整するため、一端をベル
ト等によって駆動モータ軸に連結されている揺動軸１８
に揺動板１９を固定している固定ねじ２７、２７をそれ
ぞれ緩め、所定の幅調整を完了し、その後再び該固定ね
じ２７、２７を締め付ける必要がある。

【０００６】

【発明が解決使用とする課題】このため従来の構造では
使用する封筒４のサイズが変わるたびに、封筒ホッパ２
側の封筒幅案内部材３及び同封物１４を封入する封入側
の封入案内板２０の幅合わせをそれぞれ個別に行わねば
ならず、その調整に長時間を要し、またその正確な調整
には長年の経験が必要とされていた。

【０００７】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明では封筒幅案内部材３の調整ねじ即ち封筒幅案
内軸２５と封入案内板２０の位置を調整する調整ねじ即
ち移動体軸とをベルト等によって連結し、一方を調整す
れば他方も同時に適正量だけ調整出来るようにした。

【０００８】

【作用】一対の封入案内板２０、２０の幅は封筒幅案内
部材３、３の幅に対し常に一定寸法ａだけ少ない関係に
あるので、予め両者を当該関係を保つように設定して連
結しておくことにより、一方を調整することにより他方
も同時に当該関係を保ちつつ適切に調整するように作動
するのである。

【０００９】

【実施例】図１は本発明における、封筒ホッパ部に収容
される封筒の幅サイズに応じて封筒を適切に案内するた
めの封筒案内板と、封筒封入部における封入案内板と、
を連動させ、使用する封筒サイズの変更に伴って両案内
板を同時に調整出来るようにした封入封緘機３０を有す
る自動メール装置を示す。

【００１０】図３及び図４に示す公知の装置との対比に
おいて本発明の構成について述べる。本発明において、
図示していない封筒ホッパ内の封筒の両側部を案内支持
している一対の封筒幅案内部材３２は、図４に示すと同
様にそれぞれ両端から右ねじ及び左ねじが形成されてい
る封筒幅案内軸３４に螺合しており、該軸３４の一端に
取り付けてあるノブ３６を時計方向又は反時計方向に回
転することにより封筒幅案内部材３２を左右に振り分け
調整しこれにより、使用する封筒の幅寸法に適切に対応
できるようになっている。

【００１１】一方、封入側においては、封筒内に入り込
む封入案内板３８を下端に有する揺動板４０の上部は、
一端を駆動モータ軸に連結され順次時計方向及び反時計
方向に回転する揺動軸４２にスプライン連結されてい
る。更に該揺動板４０の一部はそれぞれ案内板移動体４
４に対して回転自在に支持されている。次いでこの一対
の案内板移動体４４は移動体軸４６のそれぞれ右ねじ又
は左ねじ部分に例えばボールネジを介して螺合してい
る。移動体軸４６は両端部を軸受け４８により支持され
ており、該移動体軸４６に形成されている右ねじ及び左
ねじは封筒幅案内軸３４に設けたそれぞれのねじと同一
のリードを有するようになっている。なお封筒幅案内部
材３２及び案内板移動体４４が倒れるのを防止するため
それぞれ摺動案内板５０、５２が設けてある。

【００１２】更に移動体軸４６の一端は歯付ベルト等の
タイミングベルト５４によって封筒幅案内軸３４の一端
に連結されている。これにより封筒幅案内軸３４のノブ
３６を回転すると、封筒幅案内軸３４と同時に移動体軸
４６も同時に同量だけ回転するようになっている。

【００１３】而して、封入案内板３８が規制する寸法は
封筒幅案内部材３２が規制する封筒幅寸法より常に一定
寸法だけ短く設定すれば良いことが分かっている。この
ため当初から案内板移動体４４の設定位置を封筒幅案内
部材３２の設定位置より左右それぞれ所定寸法だけ短く
なるようにオフセットして設置することにより、ノブ３
６を回転し封筒幅案内部材３２の寸法を調整したときに
同時に同一量だけ案内板移動体４４が所定のオフセット
を維持したまま寸法調整される。 図示の例ではノブ３
６が封筒幅案内軸３４に取り付けてあるが、移動体軸４
６に取り付けても同様の作用が得られるのである。

【００１４】なお封筒供給、封筒搬送、同封物供給、同
封物封入、同封物封入封筒の搬出等に関する装置全体の
作動は図３及び図４に示す装置の作動と実質的に同一で
ある。

【００１５】図２は本発明の別の実施例を示す。この実
施例が図１の実施例と異なる点は、封入案内板３８を有
する揺動板４０及び揺動軸４２が同封物封入位置（１
２）の下側に位置しており、かつ、封筒ホッパ（２）か
ら供給される封筒（４）に一対の押圧ローラ６０によっ
てくせ付けすることにより封筒開口部に封入案内板３８
が入るのを容易化し、かつ同封物（１４）の封入を容易
化するものである。しかも図２の実施例においては、封
筒サイズを変更した場合に、封筒幅案内部材３２及び揺
動板４０の幅寸法調整と同時にこの押圧ローラ６０の幅
調整をも同時に達成できる装置を提供している。このた
め該押圧ローラ６０を支えるローラアーム６２が、一端
がタイミングベルト５４に螺合しているスプライン軸６
４に、スプライン係合している。

【００１６】

【発明の効果】これまでの封入封緘装置においては、使
用する封筒のサイズを変更した場合に、封筒ホッパ内の
寸法調整と、封入側の寸法調整と、を別々に独立して行
っていたため、その調整に多くの時間と多くの経験とを
必要としていたが、本発明においては、封筒ホッパ内の
寸法調整と、封入側の寸法調整と、を連動して同時に適
正量だけ行うことができるようにしたため、その調整が
著しく容易となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す平面図である。

【図２】本発明の第２の実施例を示す立面図である。

【図３】公知の装置の全体説明図を示す図である。

【図４】公知の装置の封筒供給部と封入部とを示す図で
ある。

【符号の説明】

３２ 封筒幅案内部材 ３４ 封筒幅案
内軸 ３６ ノブ ３８ 封入案内
板 ４０ 揺動板 ４２ 揺動軸 ４４ 案内板移動体 ４６ 移動体軸 ５４ タイミングベルト

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 封入封緘機において、封筒ホッパ部に収
   容される封筒の幅サイズに応じて封筒を適切に案内する
   ための一対の封筒案内板の間隔を調整する調整機構と、
   封筒へ同封物を封入する封入部における一対の封入案内
   板の間隔を調整する調整機構と、を連動させ、使用する
   封筒サイズの変更に伴って一方機構を調整すると他方の
   機構も同時に調整出来るようにしたことを特徴とする封
   入封緘機。
2. 【請求項２】 封筒幅案内軸の両側にそれぞれ右ねじ及
   び左ねじを形成し、これらのねじ部に封筒幅案内部材が
   螺合し、封入案内板を有しかつ揺動運動するスプライン
   軸にスプライン係合している揺動板が案内板移動体を介
   して移動体軸へ形成してあるそれぞれ右ねじ部及び左ね
   じ部に螺合し、これらの封筒幅案内軸と移動体軸とをタ
   イミングベルトで連結し、封筒幅案内軸に形成してある
   左右のねじ部のリードと移動体軸に形成してある左右の
   ねじ部のリードとが同一であって、封入案内板の間隔を
   封筒幅案内部材の間隔より所定量だけ短く設定してお
   き、封筒幅案内軸又は移動体軸の少なくとも一方を回転
   することにより、封筒幅案内部材の間隔と封入案内板の
   間隔とを常に一定の関係を保持したまま調整することが
   出来ることを特徴とする請求項１の封入封緘機。