JPH05170203A - 散薬供給装置 - Google Patents
散薬供給装置Info
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- JPH05170203A JPH05170203A JP34760091A JP34760091A JPH05170203A JP H05170203 A JPH05170203 A JP H05170203A JP 34760091 A JP34760091 A JP 34760091A JP 34760091 A JP34760091 A JP 34760091A JP H05170203 A JPH05170203 A JP H05170203A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、複数種類の散薬のなかから任意の
種類の散薬を必要量だけ排出させて、それを所定の供給
口から自動的に供給することを目的とするものである。 【構成】そのため、この発明は、各種類の散薬を収容し
た複数の散薬収容器1、1、…と、制御装置2と、供給
口3とを具え、散薬収容器1、1、…または制御装置2
を移動させて、散薬収容器1、1、…の任意のものと制
御装置2とを選択的に対応させ、制御装置2と対応した
散薬収容器1の散薬を必要量だけ供給口3に供給するよ
うに構成したものであり、それにより、各散薬収容器
1、1、…に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く
要することなく、散薬収容器1、1、…または制御装置
2の移動によって、制御装置2と選択的に対応された任
意の種類のものが、必要量だけ排出されて、供給口3か
ら自動的に供給されるように構成されている。
種類の散薬を必要量だけ排出させて、それを所定の供給
口から自動的に供給することを目的とするものである。 【構成】そのため、この発明は、各種類の散薬を収容し
た複数の散薬収容器1、1、…と、制御装置2と、供給
口3とを具え、散薬収容器1、1、…または制御装置2
を移動させて、散薬収容器1、1、…の任意のものと制
御装置2とを選択的に対応させ、制御装置2と対応した
散薬収容器1の散薬を必要量だけ供給口3に供給するよ
うに構成したものであり、それにより、各散薬収容器
1、1、…に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く
要することなく、散薬収容器1、1、…または制御装置
2の移動によって、制御装置2と選択的に対応された任
意の種類のものが、必要量だけ排出されて、供給口3か
ら自動的に供給されるように構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数種類の散薬のな
かから任意の種類の散薬を、所定の供給口から供給する
ようになった散薬供給装置に関するものである。
かから任意の種類の散薬を、所定の供給口から供給する
ようになった散薬供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院薬局等において取り扱われ
る散薬には、多くの種類があるが、これらの散薬は、各
種類ごとに別々に、装置瓶と呼ばれる保管容器に比較的
大量に収容されたうえ、調剤台の上方に架設された棚に
並べて配置されている。このような装置瓶に収容されて
いる任意の種類の散薬を、医師の処方箋に基づいて患者
に投薬するため調剤する場合、まず、処方箋に指示され
た必要量だけその散薬を、装置瓶から調剤台に取り出さ
なければならない。すなわち、一般には、処方箋に指示
された種類の散薬を、処方箋に指示された1処方分の分
量だけ、装置瓶から調剤台に取り出し、つぎに、これを
1回服用分の分量ずつに分割し、つぎに、1回服用分が
それぞれ1包となるように分包して、このような分包体
を患者に投薬することが行われている。このように、散
薬の調剤作業は、一般に、装置瓶から調剤台への1処方
分の散薬取り出し作業、1処方分から1回服用分への分
割作業、および、1回服用分ごとの分包作業に大別され
るが、このうち、分割作業および分包作業については、
従来から、自動化の要求にしたがって、種々の分割装
置、分包装置が開発され、一部実用化されている。
る散薬には、多くの種類があるが、これらの散薬は、各
種類ごとに別々に、装置瓶と呼ばれる保管容器に比較的
大量に収容されたうえ、調剤台の上方に架設された棚に
並べて配置されている。このような装置瓶に収容されて
いる任意の種類の散薬を、医師の処方箋に基づいて患者
に投薬するため調剤する場合、まず、処方箋に指示され
た必要量だけその散薬を、装置瓶から調剤台に取り出さ
なければならない。すなわち、一般には、処方箋に指示
された種類の散薬を、処方箋に指示された1処方分の分
量だけ、装置瓶から調剤台に取り出し、つぎに、これを
1回服用分の分量ずつに分割し、つぎに、1回服用分が
それぞれ1包となるように分包して、このような分包体
を患者に投薬することが行われている。このように、散
薬の調剤作業は、一般に、装置瓶から調剤台への1処方
分の散薬取り出し作業、1処方分から1回服用分への分
割作業、および、1回服用分ごとの分包作業に大別され
るが、このうち、分割作業および分包作業については、
従来から、自動化の要求にしたがって、種々の分割装
置、分包装置が開発され、一部実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、棚に上
げられている装置瓶の中から、散薬だけを必要量だけ自
動的に調剤台へ取り出すことは不可能であり、そのため
従来は、散薬の調剤作業のうち、少なくとも、装置瓶か
ら調剤台への散薬取り出し作業については、薬剤師が手
作業で行わなければならず、このことは、ただ単に薬剤
師にとって大きな負担になるというだけでなく、散薬の
調剤作業の自動化を図るうえで決定的な阻害要因であ
り、きわめて重大な問題点であった。
げられている装置瓶の中から、散薬だけを必要量だけ自
動的に調剤台へ取り出すことは不可能であり、そのため
従来は、散薬の調剤作業のうち、少なくとも、装置瓶か
ら調剤台への散薬取り出し作業については、薬剤師が手
作業で行わなければならず、このことは、ただ単に薬剤
師にとって大きな負担になるというだけでなく、散薬の
調剤作業の自動化を図るうえで決定的な阻害要因であ
り、きわめて重大な問題点であった。
【0004】この発明は上記従来のもののもつ問題点を
解決して、複数種類の散薬のなかから任意の種類の散薬
を必要量だけ排出させて、それを所定の供給口から自動
的に供給することのできる散薬供給装置を提供すること
を目的とするものである。
解決して、複数種類の散薬のなかから任意の種類の散薬
を必要量だけ排出させて、それを所定の供給口から自動
的に供給することのできる散薬供給装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器
と、制御装置と、供給口とを具え、前記散薬収容器また
は前記制御装置を移動させて、前記散薬収容器の任意の
ものと前記制御装置とを選択的に対応させ、前記制御装
置と対応した散薬収容器の散薬を必要量だけ前記供給口
に供給するように構成したものである。
成するため、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器
と、制御装置と、供給口とを具え、前記散薬収容器また
は前記制御装置を移動させて、前記散薬収容器の任意の
ものと前記制御装置とを選択的に対応させ、前記制御装
置と対応した散薬収容器の散薬を必要量だけ前記供給口
に供給するように構成したものである。
【0006】
【作用】この発明は上記手段を採用したことにより、各
散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く
要することなく、散薬収容器または制御装置の移動によ
って、制御装置と選択的に対応された任意の種類のもの
が、必要量だけ排出されて、供給口から自動的に供給さ
れることとなる。
散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全く
要することなく、散薬収容器または制御装置の移動によ
って、制御装置と選択的に対応された任意の種類のもの
が、必要量だけ排出されて、供給口から自動的に供給さ
れることとなる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明による散薬供給装置の一実施
例をブロック図で示したものであり、この散薬供給装置
は、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器1、1、
…と、制御装置2と、供給口3とを具え、散薬収容器
1、1、…または制御装置2を移動させて、散薬収容器
1、1、…の任意のものと制御装置2とを選択的に対応
させ、制御装置2と対応した散薬収容器1の散薬を必要
量だけ供給口3に供給するように構成されている。制御
装置2を定位置に設置し、この制御装置2に対して、散
薬収容器1、1、…を移動させることによって任意の散
薬収容器1を対応させる場合、散薬収容器1、1、…の
配置、移動の方法およびその軌跡等については、種々の
設計が可能であるため、具体的な図示を省略してある。
たとえば、一例を挙げると、散薬収容器1、1、…を円
形に配置し、これらを、適宜の移動機構26によって、
その円の中心(移動機構26に連なる一点鎖線で示す)
のまわりに回転移動させるように構成し、その回転軌跡
の一箇所に対応した位置に、制御装置2を設置すること
ができる。また、このような円形配置の散薬収容器1、
1、…を、上下に複層構造とすることもでき、その場
合、各層の散薬収容器1、1、…ごとに制御装置2をそ
れぞれ設置してもよいが、単一の制御装置2を使用する
場合は、その制御装置2を、各層の散薬収容器1、1、
…の高さに選択的に対応できるように、上下に移動可能
に構成するか、または、複層構造の散薬収容器1、1、
…を、一体的に上下移動(および回転移動)可能に構成
することによって、単一の制御装置2に対して、複層構
造の任意の散薬収容器1を対応させることができる。さ
らに、適宜に配置された散薬収容器1、1、…のすべて
をつねに移動させるのでなく、必要な一部(1個または
数個)の散薬収容器1だけを移動させることによって
も、散薬収容器1、1、…の任意のものと、制御装置2
とを選択的に対応させることが可能である。各散薬収容
器1は、任意の種類の散薬を充分大量にストックしてお
ける内容積を有するストック部11と、ストックした散
薬を少量ずつ排出させる排出部13と、排出部13から
散薬を連続的に排出させるため、ストック部11から排
出部13へ散薬を供給する供給部12とから構成されて
いる。一方、制御装置2は、散薬収容器1、1、…のな
かから、散薬を排出させるべき任意の散薬収容器1を選
択する選択部21と、排出させるべき散薬の必要量を任
意に設定する設定部22と、選択部21によって選択さ
れた散薬収容器1が、制御装置2に対応した位置にくる
ように、その散薬収容器1または必要なすべての散薬収
容器1、1、…を移動させる駆動部27と、選択部21
によって選択され、かつ、駆動部27によって制御装置
2に対応した位置まで移動された散薬収容器1の排出動
作にともなって、排出部13から排出される散薬を秤量
する秤量部23と、秤量部23の秤量値と設定部22の
設定値とを比較して、秤量値すなわち散薬の排出量が、
設定値すなわち散薬の必要量に達したとき、その散薬収
容器1の排出動作を終了させる制御部24とから構成さ
れている。また、制御装置2には、秤量部23で秤量さ
れ終わった必要量の散薬を、供給口3に向けて給送する
ための適宜の給送装置25が設けられている。給送装置
25は、たとえば、電磁フィーダ等の振動フィーダによ
って構成することができるが、これに限定するものでな
く、また、秤量部23が、秤量終了にともなって、必要
量の散薬を供給口3に向けて送り出すことができるよう
な構成のものである場合は、省略することが可能であ
る。図2は散薬収容器1の一実施例の概略的構成を示し
たものであり、ストック部11、供給部12および排出
部13は、いずれも、所要の内容積および形状を有する
空所を具え、しかも、ストック部11の空所と供給部1
2の空所とは少なくとも一部で連通しており、また、供
給部12の空所と排出部13の空所とは少なくとも一部
で連通しているが、それらの空所の内容積、形状、連通
の箇所および形態等については、種々の設計が可能であ
るため、具体的な図示を省略してある。たとえば、一例
を挙げると、ストック部11の下方に供給部12を配置
し、供給部12のさらに下方に排出部13を配置して、
ストック部11の空所の下端と、供給部12の空所の上
端とが連通し、かつ、供給部12の空所の下端と、排出
部13の空所の上端とが連通するように構成し、それに
より、ストック部11の空所内の散薬が、円滑に落下し
さえすれば供給部12の空所内に入り込み、そこからさ
らに円滑に落下しさえすれば、供給部12の空所を通っ
て排出部13の空所内に入り込むように設計することが
可能である。排出部13の空所内には、適宜の排出部材
14が設けられ、また、その空所の適宜箇所に形成した
排出口には、適宜のシャッタ15が設けられている。排
出部材14は、たとえば、支軸を中心としてその周囲に
螺旋状のつばが張り出して形成されたスクリューによっ
て構成することができ、この場合、空所は円筒形に形成
して、この円筒内にスクリュー状の排出部材14を配置
することが好ましく、また、この円筒の先端に排出口を
形成して、ここにシャッタ15を配置することが好まし
い。そして、排出部材14には、排出部材14を回転さ
せて、円筒形空所内の散薬を排出口に向かって移動させ
るようになった適宜のモータ16を接続し、また、シャ
ッタ15には、シャッタ15を開閉させて、それにとも
なって円筒形空所の排出口を開閉させるようになった適
宜の作動部材17を接続しておく。そのため、モータ1
6によって排出部材14を回転させるとともに、作動部
材17によってシャッタ15を開ければ、排出部13の
円筒形空所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口
から排出され、一方、排出部材14の回転を停止させる
とともに、シャッタ15を閉めれば、排出部13におけ
る散薬の移動および排出が停止するように構成されてい
る。また、供給部12の空所内には、適宜の攪拌部材1
8が設けられている。攪拌部材18は、たとえば、支軸
を中心としてその周囲に複数本の腕材が突き出して形成
されたスクレーパによって構成することができ、そし
て、攪拌部材18には、攪拌部材18を回転させるよう
になった適宜のモータ19を接続しておく。そのため、
モータ19によって攪拌部材18を回転させれば、供給
部12の空所内の散薬が、攪拌されながら、排出部13
の円筒形空所内へ円滑に供給されるとともに、供給部1
2の空所内へストック部11から散薬が供給されるよう
に構成されている。また、ストック部11の空所内の散
薬は、排出部13の散薬排出動作およびそれにともなう
供給部12の散薬供給動作にしたがって、供給部12の
空所に向かって徐々に移動することとなるが、この移動
を円滑に行わせるためには、ストック部11の空所の断
面積を、上流から下流に向けて徐々に大きくするか、あ
るいは、少なくとも、上流から下流まで同程度にするこ
とが望ましい。しかし、ストック部11の限られた外形
寸法でなるべく大量の散薬をストックする目的や、散薬
収容器1の設置スペースを抑制する目的等の関係で、下
流に比べて上流側を大きくすることが要求される場合に
は、供給部12の攪拌部材18とは別に、ストック部1
1自体にも、適宜の攪拌部材20を設けることが必要不
可欠である。このような攪拌部材20は、独立した専用
のモータによって回転させるようにしてもよいが、供給
部12の攪拌部材18用のモータ19を共用して、モー
タ19によって、攪拌部材18とともに攪拌部材20も
回転するように構成することができる。そして、このよ
うな攪拌部材20の設置は、ストック部11の空所の断
面積が、下流に比べて上流側が大きくなっている場合に
限らず、上流から下流まで同程度である場合も、さらに
は、上流から下流に向けて徐々に大きくなっている場合
にも、ともに有効である。
例をブロック図で示したものであり、この散薬供給装置
は、各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器1、1、
…と、制御装置2と、供給口3とを具え、散薬収容器
1、1、…または制御装置2を移動させて、散薬収容器
1、1、…の任意のものと制御装置2とを選択的に対応
させ、制御装置2と対応した散薬収容器1の散薬を必要
量だけ供給口3に供給するように構成されている。制御
装置2を定位置に設置し、この制御装置2に対して、散
薬収容器1、1、…を移動させることによって任意の散
薬収容器1を対応させる場合、散薬収容器1、1、…の
配置、移動の方法およびその軌跡等については、種々の
設計が可能であるため、具体的な図示を省略してある。
たとえば、一例を挙げると、散薬収容器1、1、…を円
形に配置し、これらを、適宜の移動機構26によって、
その円の中心(移動機構26に連なる一点鎖線で示す)
のまわりに回転移動させるように構成し、その回転軌跡
の一箇所に対応した位置に、制御装置2を設置すること
ができる。また、このような円形配置の散薬収容器1、
1、…を、上下に複層構造とすることもでき、その場
合、各層の散薬収容器1、1、…ごとに制御装置2をそ
れぞれ設置してもよいが、単一の制御装置2を使用する
場合は、その制御装置2を、各層の散薬収容器1、1、
…の高さに選択的に対応できるように、上下に移動可能
に構成するか、または、複層構造の散薬収容器1、1、
…を、一体的に上下移動(および回転移動)可能に構成
することによって、単一の制御装置2に対して、複層構
造の任意の散薬収容器1を対応させることができる。さ
らに、適宜に配置された散薬収容器1、1、…のすべて
をつねに移動させるのでなく、必要な一部(1個または
数個)の散薬収容器1だけを移動させることによって
も、散薬収容器1、1、…の任意のものと、制御装置2
とを選択的に対応させることが可能である。各散薬収容
器1は、任意の種類の散薬を充分大量にストックしてお
ける内容積を有するストック部11と、ストックした散
薬を少量ずつ排出させる排出部13と、排出部13から
散薬を連続的に排出させるため、ストック部11から排
出部13へ散薬を供給する供給部12とから構成されて
いる。一方、制御装置2は、散薬収容器1、1、…のな
かから、散薬を排出させるべき任意の散薬収容器1を選
択する選択部21と、排出させるべき散薬の必要量を任
意に設定する設定部22と、選択部21によって選択さ
れた散薬収容器1が、制御装置2に対応した位置にくる
ように、その散薬収容器1または必要なすべての散薬収
容器1、1、…を移動させる駆動部27と、選択部21
によって選択され、かつ、駆動部27によって制御装置
2に対応した位置まで移動された散薬収容器1の排出動
作にともなって、排出部13から排出される散薬を秤量
する秤量部23と、秤量部23の秤量値と設定部22の
設定値とを比較して、秤量値すなわち散薬の排出量が、
設定値すなわち散薬の必要量に達したとき、その散薬収
容器1の排出動作を終了させる制御部24とから構成さ
れている。また、制御装置2には、秤量部23で秤量さ
れ終わった必要量の散薬を、供給口3に向けて給送する
ための適宜の給送装置25が設けられている。給送装置
25は、たとえば、電磁フィーダ等の振動フィーダによ
って構成することができるが、これに限定するものでな
く、また、秤量部23が、秤量終了にともなって、必要
量の散薬を供給口3に向けて送り出すことができるよう
な構成のものである場合は、省略することが可能であ
る。図2は散薬収容器1の一実施例の概略的構成を示し
たものであり、ストック部11、供給部12および排出
部13は、いずれも、所要の内容積および形状を有する
空所を具え、しかも、ストック部11の空所と供給部1
2の空所とは少なくとも一部で連通しており、また、供
給部12の空所と排出部13の空所とは少なくとも一部
で連通しているが、それらの空所の内容積、形状、連通
の箇所および形態等については、種々の設計が可能であ
るため、具体的な図示を省略してある。たとえば、一例
を挙げると、ストック部11の下方に供給部12を配置
し、供給部12のさらに下方に排出部13を配置して、
ストック部11の空所の下端と、供給部12の空所の上
端とが連通し、かつ、供給部12の空所の下端と、排出
部13の空所の上端とが連通するように構成し、それに
より、ストック部11の空所内の散薬が、円滑に落下し
さえすれば供給部12の空所内に入り込み、そこからさ
らに円滑に落下しさえすれば、供給部12の空所を通っ
て排出部13の空所内に入り込むように設計することが
可能である。排出部13の空所内には、適宜の排出部材
14が設けられ、また、その空所の適宜箇所に形成した
排出口には、適宜のシャッタ15が設けられている。排
出部材14は、たとえば、支軸を中心としてその周囲に
螺旋状のつばが張り出して形成されたスクリューによっ
て構成することができ、この場合、空所は円筒形に形成
して、この円筒内にスクリュー状の排出部材14を配置
することが好ましく、また、この円筒の先端に排出口を
形成して、ここにシャッタ15を配置することが好まし
い。そして、排出部材14には、排出部材14を回転さ
せて、円筒形空所内の散薬を排出口に向かって移動させ
るようになった適宜のモータ16を接続し、また、シャ
ッタ15には、シャッタ15を開閉させて、それにとも
なって円筒形空所の排出口を開閉させるようになった適
宜の作動部材17を接続しておく。そのため、モータ1
6によって排出部材14を回転させるとともに、作動部
材17によってシャッタ15を開ければ、排出部13の
円筒形空所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口
から排出され、一方、排出部材14の回転を停止させる
とともに、シャッタ15を閉めれば、排出部13におけ
る散薬の移動および排出が停止するように構成されてい
る。また、供給部12の空所内には、適宜の攪拌部材1
8が設けられている。攪拌部材18は、たとえば、支軸
を中心としてその周囲に複数本の腕材が突き出して形成
されたスクレーパによって構成することができ、そし
て、攪拌部材18には、攪拌部材18を回転させるよう
になった適宜のモータ19を接続しておく。そのため、
モータ19によって攪拌部材18を回転させれば、供給
部12の空所内の散薬が、攪拌されながら、排出部13
の円筒形空所内へ円滑に供給されるとともに、供給部1
2の空所内へストック部11から散薬が供給されるよう
に構成されている。また、ストック部11の空所内の散
薬は、排出部13の散薬排出動作およびそれにともなう
供給部12の散薬供給動作にしたがって、供給部12の
空所に向かって徐々に移動することとなるが、この移動
を円滑に行わせるためには、ストック部11の空所の断
面積を、上流から下流に向けて徐々に大きくするか、あ
るいは、少なくとも、上流から下流まで同程度にするこ
とが望ましい。しかし、ストック部11の限られた外形
寸法でなるべく大量の散薬をストックする目的や、散薬
収容器1の設置スペースを抑制する目的等の関係で、下
流に比べて上流側を大きくすることが要求される場合に
は、供給部12の攪拌部材18とは別に、ストック部1
1自体にも、適宜の攪拌部材20を設けることが必要不
可欠である。このような攪拌部材20は、独立した専用
のモータによって回転させるようにしてもよいが、供給
部12の攪拌部材18用のモータ19を共用して、モー
タ19によって、攪拌部材18とともに攪拌部材20も
回転するように構成することができる。そして、このよ
うな攪拌部材20の設置は、ストック部11の空所の断
面積が、下流に比べて上流側が大きくなっている場合に
限らず、上流から下流まで同程度である場合も、さらに
は、上流から下流に向けて徐々に大きくなっている場合
にも、ともに有効である。
【0008】つぎに、上記のように構成された散薬供給
装置の作用について説明する。まず、各散薬収容器1、
1、…のストック部11内に、それぞれ所定の種類の散
薬を、充分大量に投入してストックしておく。つぎに、
モータ19によって、ストック部11の攪拌部材20お
よび供給部12の攪拌部材18を回転させて、ストック
部11内の散薬を、攪拌させながら供給部12に供給す
るとともに、供給部12内の散薬を、攪拌させながら排
出部13に供給して、排出部13に充填させる。このと
き、必要があれば、モータ16によって排出部材14を
所望の量だけ回転させることによって、排出部13にお
ける散薬の充填を確実に行わせる。もちろん、このよう
な排出部13への散薬の充填作業は、制御装置2の指示
によって行うことができるが、初回のみ有効なものであ
るから、省略しても差し支えない。一方、制御装置2の
選択部21で、散薬収容器1、1、…のなかから、排出
させるべき種類の散薬を収容した任意の散薬収容器1を
選択するとともに、設定部22で、その散薬の排出させ
るべき任意の必要量を設定する。すると、駆動部27
が、この選択された散薬収容器1が制御装置2に対応し
た位置にくるように、移動機構26を作動させて、その
散薬収容器1または必要なすべての散薬収容器1、1、
…を移動させる。そして、この散薬収容器1が制御装置
2に対応した位置まで移動されると、駆動部27が移動
機構26を停止させ、制御部24が、この散薬収容器1
に排出動作を行わせることとなり、その散薬収容器1
は、制御装置2の指示により、モータ16を駆動させて
排出部材14を回転させるとともに、作動部材17を作
動させてシャッタ15を開ける。すると、散薬の排出動
作が開始することとなって、排出部13の円筒形空所内
の散薬が、排出口に向かって徐々に移動して、排出口か
ら連続的に排出される。このとき、排出部材14の回転
によって排出部13から排出される量にほぼ見合う量の
散薬が、攪拌部材18の回転によって供給部12から排
出部13内へ円滑に供給されるとともに、供給部12か
ら排出部13へ供給される量にほぼ見合う量の散薬が、
攪拌部材18および攪拌部材20の回転によってストッ
ク部11から供給部12内へ円滑に移動する結果、排出
部13からの散薬の排出は、途切れなく連続的に行われ
ることとなる。そして、排出部13から排出される散薬
の排出量(すなわち秤量部23による秤量値)が、排出
すべき必要量(すなわち設定部22による設定値)に達
すると、制御装置2の指示により、モータ16を停止さ
せて排出部材14の回転を停止させるとともに、作動部
材17を作動させてシャッタ15を閉め、同時に、モー
タ19による攪拌部材18および攪拌部材20の回転も
停止する。そして、散薬収容器1の排出部13から排出
され、秤量部23で秤量され終わった必要量(たとえば
1回服用分)の散薬は、給送装置25によって、供給口
3に向けて給送され、供給口3から供給されることとな
る。
装置の作用について説明する。まず、各散薬収容器1、
1、…のストック部11内に、それぞれ所定の種類の散
薬を、充分大量に投入してストックしておく。つぎに、
モータ19によって、ストック部11の攪拌部材20お
よび供給部12の攪拌部材18を回転させて、ストック
部11内の散薬を、攪拌させながら供給部12に供給す
るとともに、供給部12内の散薬を、攪拌させながら排
出部13に供給して、排出部13に充填させる。このと
き、必要があれば、モータ16によって排出部材14を
所望の量だけ回転させることによって、排出部13にお
ける散薬の充填を確実に行わせる。もちろん、このよう
な排出部13への散薬の充填作業は、制御装置2の指示
によって行うことができるが、初回のみ有効なものであ
るから、省略しても差し支えない。一方、制御装置2の
選択部21で、散薬収容器1、1、…のなかから、排出
させるべき種類の散薬を収容した任意の散薬収容器1を
選択するとともに、設定部22で、その散薬の排出させ
るべき任意の必要量を設定する。すると、駆動部27
が、この選択された散薬収容器1が制御装置2に対応し
た位置にくるように、移動機構26を作動させて、その
散薬収容器1または必要なすべての散薬収容器1、1、
…を移動させる。そして、この散薬収容器1が制御装置
2に対応した位置まで移動されると、駆動部27が移動
機構26を停止させ、制御部24が、この散薬収容器1
に排出動作を行わせることとなり、その散薬収容器1
は、制御装置2の指示により、モータ16を駆動させて
排出部材14を回転させるとともに、作動部材17を作
動させてシャッタ15を開ける。すると、散薬の排出動
作が開始することとなって、排出部13の円筒形空所内
の散薬が、排出口に向かって徐々に移動して、排出口か
ら連続的に排出される。このとき、排出部材14の回転
によって排出部13から排出される量にほぼ見合う量の
散薬が、攪拌部材18の回転によって供給部12から排
出部13内へ円滑に供給されるとともに、供給部12か
ら排出部13へ供給される量にほぼ見合う量の散薬が、
攪拌部材18および攪拌部材20の回転によってストッ
ク部11から供給部12内へ円滑に移動する結果、排出
部13からの散薬の排出は、途切れなく連続的に行われ
ることとなる。そして、排出部13から排出される散薬
の排出量(すなわち秤量部23による秤量値)が、排出
すべき必要量(すなわち設定部22による設定値)に達
すると、制御装置2の指示により、モータ16を停止さ
せて排出部材14の回転を停止させるとともに、作動部
材17を作動させてシャッタ15を閉め、同時に、モー
タ19による攪拌部材18および攪拌部材20の回転も
停止する。そして、散薬収容器1の排出部13から排出
され、秤量部23で秤量され終わった必要量(たとえば
1回服用分)の散薬は、給送装置25によって、供給口
3に向けて給送され、供給口3から供給されることとな
る。
【0009】図3は散薬収容器1の他の実施例の概略的
構成を示したものであり、この散薬収容器1の場合は、
制御装置2に、図示してないが、散薬の排出量に応じて
排出動作を加減するため、加減すべき前後の排出動作レ
ベル(すなわち単位時間当たり排出量)と、それを行う
べき排出量(すなわち排出動作レベルを切り換えるべき
タイミング)とを指示する適宜の調節部を設けてあり、
散薬収容器1の排出動作期間中、制御部24は、調節部
が指示する排出動作レベルにしたがって、散薬収容器1
の排出動作を行わせるようになっている。排出部13の
空所内には、適宜の排出部材14a、14bが並列に設
けられ、また、その空所の適宜箇所に形成した排出口に
は、適宜のシャッタ15が設けられている。排出部材1
4a、14bは、たとえば、支軸を中心としてその周囲
に螺旋状のつばが張り出して形成されたスクリューによ
って構成することができ、この場合、空所は2つの分離
または接合した円筒形に形成して、この各円筒内にスク
リュー状の排出部材14a、14bをそれぞれ配置する
ことが好ましく、また、この両円筒の先端に排出口を形
成して、ここに共通のシャッタ15を配置することが好
ましい。そして、排出部材14a、14bには、排出部
材14a、14bを回転させて、空所内の散薬を排出口
に向かって移動させるようになった適宜のモータ16
a、16bをそれぞれ接続し、また、シャッタ15に
は、シャッタ15を開閉させて、それにともなって空所
の排出口を開閉させるようになった適宜の作動部材17
を接続しておく。そのため、モータ16a、16bによ
って排出部材14a、14bを回転させるとともに、作
動部材17によってシャッタ15を開ければ、排出部1
3の空所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口か
ら排出され、一方、排出部材14a、14bの回転を停
止させるとともに、シャッタ15を閉めれば、排出部1
3における散薬の移動および排出が停止するように構成
されている。また、排出部材14a、14bによる散薬
の単位時間当たり排出量を、互いに異なるように構成し
ておく。すなわち、排出部材14aによる散薬の単位時
間当たり排出量は、排出部材14bによる散薬の単位時
間当たり排出量よりも多く、反対に、排出部材14bに
よる散薬の単位時間当たり排出量は、排出部材14aに
よる散薬の単位時間当たり排出量よりも少なくしてお
く。このようなことは、たとえば、排出部材14aの直
径を、排出部材14bの直径に比べて大きくするか、ま
たは、排出部材14aのスクリューピッチを、排出部材
14bのスクリューピッチに比べて長くするか、あるい
は、その両者を組み合わせることによって、排出部材1
4a、14bが互いに同速で回転する場合でも達成する
ことができ、さらに、モータ16aによる排出部材14
aの回転速度を、モータ16bによる排出部材14bの
回転速度に比べて速くすることによっても、達成するこ
とができる。そして、このように散薬の単位時間当たり
排出量が互いに異なる排出部材14a、14bは、制御
装置2の制御部24および図示しない調節部と、つぎの
ようにして組み合わされている。すなわち、たとえば、
散薬収容器1の排出動作期間の初期から終期のやや手前
までの間、排出部材14a、14bをともに回転させ
て、それにより、散薬を単位時間当たり比較的大量に排
出させる一方、排出動作期間の終期のやや手前になった
ら、排出部材14bはそのまま回転させるが、排出部材
14aの回転を停止させて、それにより、散薬を単位時
間当たり微量ずつしか排出させないように、モータ16
aの駆動から停止への切り換えタイミングが調節部によ
って指示され、制御部24はこの指示にしたがって、モ
ータ16a、16bを制御するようになっている。この
ようにすることによって、たとえば、散薬収容器1の排
出動作期間中ずっと、排出部材14a、14bをともに
回転させて、散薬を単位時間当たり比較的大量に排出さ
せ、それにより、排出させるべき必要量の散薬が比較的
短時間で排出され終わる反面、大量排出に起因して、排
出動作期間の終期において避けられない大きな分量誤差
が発生する不利を回避することができ、また、たとえ
ば、散薬収容器1の排出動作期間中ずっと、排出部材1
4bだけを回転させて、散薬を単位時間当たり微量ずつ
しか排出させず、それにより、微量排出に起因して、排
出動作期間の終期において実質的に分量誤差が発生しな
い反面、排出させるべき必要量の散薬が排出され終わる
までにかなりの長時間を要する不利を回避することがで
きるように構成されている。このような散薬収容器1を
使用すると、排出させるべき必要量の散薬が、比較的短
時間で、しかも、実質的に分量誤差なく排出されること
となり、したがって、散薬排出の速度と精度との両立
が、無理なく、有効に実現することとなる。
構成を示したものであり、この散薬収容器1の場合は、
制御装置2に、図示してないが、散薬の排出量に応じて
排出動作を加減するため、加減すべき前後の排出動作レ
ベル(すなわち単位時間当たり排出量)と、それを行う
べき排出量(すなわち排出動作レベルを切り換えるべき
タイミング)とを指示する適宜の調節部を設けてあり、
散薬収容器1の排出動作期間中、制御部24は、調節部
が指示する排出動作レベルにしたがって、散薬収容器1
の排出動作を行わせるようになっている。排出部13の
空所内には、適宜の排出部材14a、14bが並列に設
けられ、また、その空所の適宜箇所に形成した排出口に
は、適宜のシャッタ15が設けられている。排出部材1
4a、14bは、たとえば、支軸を中心としてその周囲
に螺旋状のつばが張り出して形成されたスクリューによ
って構成することができ、この場合、空所は2つの分離
または接合した円筒形に形成して、この各円筒内にスク
リュー状の排出部材14a、14bをそれぞれ配置する
ことが好ましく、また、この両円筒の先端に排出口を形
成して、ここに共通のシャッタ15を配置することが好
ましい。そして、排出部材14a、14bには、排出部
材14a、14bを回転させて、空所内の散薬を排出口
に向かって移動させるようになった適宜のモータ16
a、16bをそれぞれ接続し、また、シャッタ15に
は、シャッタ15を開閉させて、それにともなって空所
の排出口を開閉させるようになった適宜の作動部材17
を接続しておく。そのため、モータ16a、16bによ
って排出部材14a、14bを回転させるとともに、作
動部材17によってシャッタ15を開ければ、排出部1
3の空所内の散薬が排出口に向かって移動して排出口か
ら排出され、一方、排出部材14a、14bの回転を停
止させるとともに、シャッタ15を閉めれば、排出部1
3における散薬の移動および排出が停止するように構成
されている。また、排出部材14a、14bによる散薬
の単位時間当たり排出量を、互いに異なるように構成し
ておく。すなわち、排出部材14aによる散薬の単位時
間当たり排出量は、排出部材14bによる散薬の単位時
間当たり排出量よりも多く、反対に、排出部材14bに
よる散薬の単位時間当たり排出量は、排出部材14aに
よる散薬の単位時間当たり排出量よりも少なくしてお
く。このようなことは、たとえば、排出部材14aの直
径を、排出部材14bの直径に比べて大きくするか、ま
たは、排出部材14aのスクリューピッチを、排出部材
14bのスクリューピッチに比べて長くするか、あるい
は、その両者を組み合わせることによって、排出部材1
4a、14bが互いに同速で回転する場合でも達成する
ことができ、さらに、モータ16aによる排出部材14
aの回転速度を、モータ16bによる排出部材14bの
回転速度に比べて速くすることによっても、達成するこ
とができる。そして、このように散薬の単位時間当たり
排出量が互いに異なる排出部材14a、14bは、制御
装置2の制御部24および図示しない調節部と、つぎの
ようにして組み合わされている。すなわち、たとえば、
散薬収容器1の排出動作期間の初期から終期のやや手前
までの間、排出部材14a、14bをともに回転させ
て、それにより、散薬を単位時間当たり比較的大量に排
出させる一方、排出動作期間の終期のやや手前になった
ら、排出部材14bはそのまま回転させるが、排出部材
14aの回転を停止させて、それにより、散薬を単位時
間当たり微量ずつしか排出させないように、モータ16
aの駆動から停止への切り換えタイミングが調節部によ
って指示され、制御部24はこの指示にしたがって、モ
ータ16a、16bを制御するようになっている。この
ようにすることによって、たとえば、散薬収容器1の排
出動作期間中ずっと、排出部材14a、14bをともに
回転させて、散薬を単位時間当たり比較的大量に排出さ
せ、それにより、排出させるべき必要量の散薬が比較的
短時間で排出され終わる反面、大量排出に起因して、排
出動作期間の終期において避けられない大きな分量誤差
が発生する不利を回避することができ、また、たとえ
ば、散薬収容器1の排出動作期間中ずっと、排出部材1
4bだけを回転させて、散薬を単位時間当たり微量ずつ
しか排出させず、それにより、微量排出に起因して、排
出動作期間の終期において実質的に分量誤差が発生しな
い反面、排出させるべき必要量の散薬が排出され終わる
までにかなりの長時間を要する不利を回避することがで
きるように構成されている。このような散薬収容器1を
使用すると、排出させるべき必要量の散薬が、比較的短
時間で、しかも、実質的に分量誤差なく排出されること
となり、したがって、散薬排出の速度と精度との両立
が、無理なく、有効に実現することとなる。
【0010】なお、上記実施例では、図1に示すよう
に、制御装置2に秤量部23を設けて、散薬収容器1か
ら排出される散薬の排出量を、秤量によって制御するよ
うにしたが、これに限定するものでなく、散薬収容器1
から排出される散薬の排出量は、たとえば、排出部材1
4を回転させるモータ16の回転角度ないし駆動時間に
応じて制御できるから、秤量によらない制御方法を採用
することも可能である。また、上記実施例では、散薬収
容器1、1、…の任意のものと、制御装置2とを選択的
に対応させる一例として、散薬収容器1、1、…を円形
に配置して、その円のまわりに回転移動させる構成を例
示したが、これに限定するものでなく、散薬収容器1、
1、…を移動させる場合、その配置、移動の方法および
その軌跡等は必要に応じて任意に設計することができる
し、また、散薬収容器1、1、…に代えて、あるいは、
散薬収容器1、1、…とともに、制御装置2を適宜に移
動させることによって、散薬収容器1、1、…の任意の
ものと、制御装置2とを選択的に対応させることも可能
である。また、上記実施例では、排出部材14を、支軸
を中心としてその周囲に螺旋状のつばが張り出して形成
されたスクリューによって構成したが、これに限定する
ものでなく、たとえば、コイル状その他適宜の形状、構
造からなる排出部材14を使用することが可能である。
また、上記実施例では、攪拌部材18を、支軸を中心と
してその周囲に複数本の腕材が突き出して形成されたス
クレーパによって構成したが、これに限定するものでな
く、適宜の形状、構造からなる攪拌部材18を使用する
ことが可能である。また、上記実施例では、ストック部
11の攪拌部材20用のモータとして、供給部12の攪
拌部材18用のモータ19を共用して、モータ19によ
って、攪拌部材18とともに攪拌部材20も回転するよ
うに構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、ストック部11の攪拌部材20用に専用のモータを
独立して設けることもできる。また、上記実施例では、
排出部13の排出部材14用のモータ16とは別に、供
給部12の攪拌部材18用のモータ19を設けたが、こ
れに限定するものでなく、たとえば、モータ16だけを
設けて、このモータ16によって、排出部13の排出部
材14を回転させるし、供給部12の攪拌部材18も回
転させるし、さらにはストック部11の攪拌部材20も
回転させるように構成することができ、その場合、排出
部材14または攪拌部材18、20のいずれかを選択的
に独立して回転させる必要がある場合は、適宜のクラッ
チを介して、モータ16と、排出部材14または攪拌部
材18、20とを、分離可能に結合するように構成すれ
ばよい。また、上記実施例では、ストック部11とは別
に、供給部12を設けたが、これに限定するものでな
く、たとえば、ストック部11が、任意の種類の散薬を
充分大量にストックしておく機能と、ストックしてある
散薬を排出部13へ供給する機能とを具えている場合に
は、ストック部11と供給部12とを区別する必要はな
い。また、上記実施例では、排出部材14a、14b
に、モータ16a、16bをそれぞれ接続したが、これ
に限定するものでなく、たとえば、モータ16a、16
bのいずれか一方だけを設けて、このモータ16によっ
て、適宜のクラッチを介して、排出部材14a、14b
のいずれか一方または両方を選択的に回転させるように
することも可能である。また、上記実施例では、排出部
13の排出口に、共通のシャッタ15を1つだけ設けた
が、これに限定するものでなく、たとえば、排出部材1
4a、14bにそれぞれ対応した排出口を形成して、そ
れぞれ独立したシャッタ15a、15bを配置すること
もでき、その場合には、独立した作動部材17a、17
bをそれぞれシャッタ15a、15bに接続しておけば
よい。また、上記実施例では、排出部材14a、14b
による散薬の単位時間当たり排出量を、互いに異なるよ
うに構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、両者を同一に構成して、いずれか一方だけを使用す
るか、または両方を同時に使用するかの区別によって、
散薬の単位時間当たり排出量を全体として変化させるよ
うにすることもできるし、また、排出部材の個数は、2
つに限らず、3つ以上設けて、それらを選択的に使用す
ることもできる。また、たとえば、モータ16aまたは
16bの駆動速度を、散薬収容器1の排出動作期間の途
中で切り換えるように構成することもでき、そのように
すれば、排出部材14aまたは14bのいずれか一方、
すなわち単一の排出部材によっても、散薬収容器1の排
出動作期間の途中で、散薬の単位時間当たりの排出量を
変更することが可能である。さらに、上記実施例では、
制御装置2のはたらきによって、散薬収容器1から排出
させた必要量(たとえば1回服用分)の散薬を、供給口
3から供給するようにしたが、これに限定するものでな
く、たとえば、排出させるべき散薬の必要量として、1
回服用分の分量ではなく、1処方分の分量を指示して、
これを設定部22に設定することもでき、その場合は、
排出された必要量(1処方分)の散薬を、適宜の分割装
置によって1回服用分ずつに分割したうえ、適宜の分包
装置によって、1回服用分がそれぞれ1包となるように
分包することが可能である。そして、たとえば、排出部
材14a、14bのうち、単位時間当たり大量排出可能
な排出部材14aを、1処方分の散薬を取り出すための
排出部材とし、一方、単位時間当たり微量排出可能な排
出部材14bを、1回服用分の散薬を取り出すための排
出部材として、使い分けることもできる。したがって、
調節部による排出動作の調節方法は、上記実施例に示し
たように、散薬収容器1の排出動作期間の途中で、排出
動作レベル(単位時間当たり排出量)を切り換えるもの
に限定されず、たとえば、散薬の排出量が1処方分の場
合は、それに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせ
て、単位時間当たり比較的大量の散薬を排出させる一
方、散薬の排出量が1回服用分(1包分)の場合は、そ
れに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせて、単位時
間当たり比較的微量の散薬を排出させるように、処方排
出の場合と、1包排出の場合とで、散薬収容器1の排出
動作を切り換えることも可能である。
に、制御装置2に秤量部23を設けて、散薬収容器1か
ら排出される散薬の排出量を、秤量によって制御するよ
うにしたが、これに限定するものでなく、散薬収容器1
から排出される散薬の排出量は、たとえば、排出部材1
4を回転させるモータ16の回転角度ないし駆動時間に
応じて制御できるから、秤量によらない制御方法を採用
することも可能である。また、上記実施例では、散薬収
容器1、1、…の任意のものと、制御装置2とを選択的
に対応させる一例として、散薬収容器1、1、…を円形
に配置して、その円のまわりに回転移動させる構成を例
示したが、これに限定するものでなく、散薬収容器1、
1、…を移動させる場合、その配置、移動の方法および
その軌跡等は必要に応じて任意に設計することができる
し、また、散薬収容器1、1、…に代えて、あるいは、
散薬収容器1、1、…とともに、制御装置2を適宜に移
動させることによって、散薬収容器1、1、…の任意の
ものと、制御装置2とを選択的に対応させることも可能
である。また、上記実施例では、排出部材14を、支軸
を中心としてその周囲に螺旋状のつばが張り出して形成
されたスクリューによって構成したが、これに限定する
ものでなく、たとえば、コイル状その他適宜の形状、構
造からなる排出部材14を使用することが可能である。
また、上記実施例では、攪拌部材18を、支軸を中心と
してその周囲に複数本の腕材が突き出して形成されたス
クレーパによって構成したが、これに限定するものでな
く、適宜の形状、構造からなる攪拌部材18を使用する
ことが可能である。また、上記実施例では、ストック部
11の攪拌部材20用のモータとして、供給部12の攪
拌部材18用のモータ19を共用して、モータ19によ
って、攪拌部材18とともに攪拌部材20も回転するよ
うに構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、ストック部11の攪拌部材20用に専用のモータを
独立して設けることもできる。また、上記実施例では、
排出部13の排出部材14用のモータ16とは別に、供
給部12の攪拌部材18用のモータ19を設けたが、こ
れに限定するものでなく、たとえば、モータ16だけを
設けて、このモータ16によって、排出部13の排出部
材14を回転させるし、供給部12の攪拌部材18も回
転させるし、さらにはストック部11の攪拌部材20も
回転させるように構成することができ、その場合、排出
部材14または攪拌部材18、20のいずれかを選択的
に独立して回転させる必要がある場合は、適宜のクラッ
チを介して、モータ16と、排出部材14または攪拌部
材18、20とを、分離可能に結合するように構成すれ
ばよい。また、上記実施例では、ストック部11とは別
に、供給部12を設けたが、これに限定するものでな
く、たとえば、ストック部11が、任意の種類の散薬を
充分大量にストックしておく機能と、ストックしてある
散薬を排出部13へ供給する機能とを具えている場合に
は、ストック部11と供給部12とを区別する必要はな
い。また、上記実施例では、排出部材14a、14b
に、モータ16a、16bをそれぞれ接続したが、これ
に限定するものでなく、たとえば、モータ16a、16
bのいずれか一方だけを設けて、このモータ16によっ
て、適宜のクラッチを介して、排出部材14a、14b
のいずれか一方または両方を選択的に回転させるように
することも可能である。また、上記実施例では、排出部
13の排出口に、共通のシャッタ15を1つだけ設けた
が、これに限定するものでなく、たとえば、排出部材1
4a、14bにそれぞれ対応した排出口を形成して、そ
れぞれ独立したシャッタ15a、15bを配置すること
もでき、その場合には、独立した作動部材17a、17
bをそれぞれシャッタ15a、15bに接続しておけば
よい。また、上記実施例では、排出部材14a、14b
による散薬の単位時間当たり排出量を、互いに異なるよ
うに構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、両者を同一に構成して、いずれか一方だけを使用す
るか、または両方を同時に使用するかの区別によって、
散薬の単位時間当たり排出量を全体として変化させるよ
うにすることもできるし、また、排出部材の個数は、2
つに限らず、3つ以上設けて、それらを選択的に使用す
ることもできる。また、たとえば、モータ16aまたは
16bの駆動速度を、散薬収容器1の排出動作期間の途
中で切り換えるように構成することもでき、そのように
すれば、排出部材14aまたは14bのいずれか一方、
すなわち単一の排出部材によっても、散薬収容器1の排
出動作期間の途中で、散薬の単位時間当たりの排出量を
変更することが可能である。さらに、上記実施例では、
制御装置2のはたらきによって、散薬収容器1から排出
させた必要量(たとえば1回服用分)の散薬を、供給口
3から供給するようにしたが、これに限定するものでな
く、たとえば、排出させるべき散薬の必要量として、1
回服用分の分量ではなく、1処方分の分量を指示して、
これを設定部22に設定することもでき、その場合は、
排出された必要量(1処方分)の散薬を、適宜の分割装
置によって1回服用分ずつに分割したうえ、適宜の分包
装置によって、1回服用分がそれぞれ1包となるように
分包することが可能である。そして、たとえば、排出部
材14a、14bのうち、単位時間当たり大量排出可能
な排出部材14aを、1処方分の散薬を取り出すための
排出部材とし、一方、単位時間当たり微量排出可能な排
出部材14bを、1回服用分の散薬を取り出すための排
出部材として、使い分けることもできる。したがって、
調節部による排出動作の調節方法は、上記実施例に示し
たように、散薬収容器1の排出動作期間の途中で、排出
動作レベル(単位時間当たり排出量)を切り換えるもの
に限定されず、たとえば、散薬の排出量が1処方分の場
合は、それに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせ
て、単位時間当たり比較的大量の散薬を排出させる一
方、散薬の排出量が1回服用分(1包分)の場合は、そ
れに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせて、単位時
間当たり比較的微量の散薬を排出させるように、処方排
出の場合と、1包排出の場合とで、散薬収容器1の排出
動作を切り換えることも可能である。
【0011】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
各散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全
く要することなく、散薬収容器または制御装置の移動に
よって、制御装置と選択的に対応された任意の種類のも
のが、必要量だけ排出されて、供給口から自動的に供給
することができ、そのため、複数種類の散薬のなかか
ら、任意の種類の散薬を必要量だけ排出させて、それを
所定の供給口から自動的に供給することができ、したが
って、散薬の調剤作業の自動化を図るうえできわめて有
益であり、ひいては、散薬の取り出し作業から分包作業
までを自動的に行う自動散薬分包機の実現にとって、欠
くことのできない役割を果たすことができる等のすぐれ
た効果を有するものである。
各散薬収容器に収容された散薬は、薬剤師の手作業を全
く要することなく、散薬収容器または制御装置の移動に
よって、制御装置と選択的に対応された任意の種類のも
のが、必要量だけ排出されて、供給口から自動的に供給
することができ、そのため、複数種類の散薬のなかか
ら、任意の種類の散薬を必要量だけ排出させて、それを
所定の供給口から自動的に供給することができ、したが
って、散薬の調剤作業の自動化を図るうえできわめて有
益であり、ひいては、散薬の取り出し作業から分包作業
までを自動的に行う自動散薬分包機の実現にとって、欠
くことのできない役割を果たすことができる等のすぐれ
た効果を有するものである。
【図1】この発明による散薬供給装置の一実施例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】図1の散薬供給装置の散薬収容器を示す概略的
構成図である。
構成図である。
【図3】散薬収容器の他の実施例を示す概略的構成図で
ある。
ある。
1:散薬収容器 2:制御装置 3:供給口 11:ストック部 12:供給部 13:排出部 14:排出部材 14a:排出部材 14b:排出部
材 15:シャッタ 16:モータ 16a:モータ 16b:モータ 17:作動部材 18:攪拌部材 19:モータ 20:攪拌部材 21:選択部 22:設定部 23:秤量部 24:制御部 25:給送装置 26:移動機構 27:駆動部
材 15:シャッタ 16:モータ 16a:モータ 16b:モータ 17:作動部材 18:攪拌部材 19:モータ 20:攪拌部材 21:選択部 22:設定部 23:秤量部 24:制御部 25:給送装置 26:移動機構 27:駆動部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】なお、上記実施例では、図1に示すよう
に、制御装置2に秤量部23を設けて、散薬収容器1か
ら排出される散薬の排出量を、秤量によって制御するよ
うにしたが、これに限定するものでなく、散薬収容器1
から排出される散薬の排出量は、たとえば、排出部材1
4を回転させるモータ16の回転角度ないし駆動時間に
応じて制御できるから、秤量によらない制御方法を採用
することも可能である。また、上記実施例では、散薬収
容器1、1、…の任意のものと、制御装置2とを選択的
に対応させる一例として、散薬収容器1、1、…を円形
に配置して、その円のまわりに回転移動させる構成を例
示したが、これに限定するものでなく、散薬収容器1、
1、…を移動させる場合、その配置、移動の方法および
その軌跡等は必要に応じて任意に設計することができる
し、また、散薬収容器1、1、…に代えて、あるいは、
散薬収容器1、1、…とともに、制御装置2を適宜に移
動させることによって、散薬収容器1、1、…の任意の
ものと、制御装置2とを選択的に対応させることも可能
である。また、上記実施例では、排出部材14を、支軸
を中心としてその周囲に螺旋状のつばが張り出して形成
されたスクリューによって構成したが、これに限定する
ものでなく、たとえば、コイル状その他適宜の形状、構
造からなる排出部材14を使用することが可能である。
また、上記実施例では、攪拌部材18を、支軸を中心と
してその周囲に複数本の腕材が突き出して形成されたス
クレーパによって構成したが、これに限定するものでな
く、適宜の形状、構造からなる攪拌部材18を使用する
ことが可能であり、攪拌部材20についても同様であ
る。そして、攪拌部材18は、だだ単に、供給部12内
の散薬を攪拌させるだけでなく、散薬を排出部13に向
けて積極的に供給するのに適した講成とすることが好ま
しく、また、攪拌部材20は、ただ単に、ストック部1
1内の散薬を攪拌させるだけでなく、散薬を供給部12
に向けて積極的に供給するのに適した構成とすることが
好ましい。また、上記実施例では、ストック部11の攪
拌部材20用のモータとして、供給部12の攪拌部材1
8用のモータ19を共用して、モータ19によって、攪
拌部材18とともに攪拌部材20も回転するように構成
したが、これに限定するものでなく、たとえば、ストッ
ク部11の攪拌部材20用に専用のモータを独立して設
けることもできる。また、上記実施例では、排出部13
の排出部材14用のモータ16とは別に、供給部12の
攪拌部材18用のモータ19を設けたが、これに限定す
るものでなく、たとえば、モータ16だけを設けて、こ
のモータ16によって、排出部13の排出部材14を回
転させるし、供給部12の攪拌部材18も回転させる
し、さらにはストック部11の攪拌部材20も回転させ
るように構成することができ、その場合、排出部材14
または攪拌部材18、20のいずれかを選択的に独立し
て回転させる必要がある場合は、適宜のクラッチを介し
て、モータ16と、排出部材14または攪拌部材18、
20とを、分離可能に結合するように構成すればよい。
また、上記実施例では、供給部12に攪拌部材18を設
けたが、これに限定するものでなく、たとえば、供給部
12が、ストック部11と排出部13とを連通させる単
なる連通孔ないし短い連通路として形成されている場合
には、構造を単純にするため、攪拌部材18を省略する
ことができる。また、上記実施例では、ストック部11
とは別に、供給部12を設けたが、これに限定するもの
でなく、たとえば、ストック部11が、任意の種類の散
薬を充分大量にストックしておく機能と、ストックして
ある散薬を排出部13へ供給する機能とを具えている場
合には、ストック部11と供給部12とを区別する必要
はない。また、上記実施例では、排出部材14a、14
bに、モータ16a、16bをそれぞれ接続したが、こ
れに限定するものでなく、たとえば、モータ16a、1
6bのいずれか一方だけを設けて、このモータ16によ
って、適宜のクラッチを介して、排出部材14a、14
bのいずれか一方または両方を選択的に回転させるよう
にすることも可能である。また、上記実施例では、排出
部13の排出口に、共通のシャッタ15を1つだけ設け
たが、これに限定するものでなく、たとえば、排出部材
14a、14bにそれぞれ対応した排出口を形成して、
それぞれ独立したシャッタ15a、15bを配置するこ
ともでき、その場合には、独立した作動部材17a、1
7bをそれぞれシャッタ15a、15bに接続しておけ
ばよい。また、上記実施例では、排出部材14a、14
bによる散薬の単位時間当たり排出量を、互いに異なる
ように構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、両者を同一に構成して、いずれか一方だけを使用す
るか、または両方を同時に使用するかの区別によって、
散薬の単位時間当たり排出量を全体として変化させるよ
うにすることもできるし、また、排出部材の個数は、2
つに限らず、3つ以上設けて、それらを選択的に使用す
ることもできる。また、たとえば、モータ16aまたは
16bの駆動速度を、散薬収容器1の排出動作期間の途
中で切り換えるように構成することもでき、そのように
すれば、排出部材14aまたは14bのいずれか一方、
すなわち単一の排出部材によっても、散薬収容器1の排
出動作期間の途中で、散薬の単位時間当たりの排出量を
変更することが可能である。また、上記実施例では、制
御装置2のはたらきによって、散薬収容器1から排出さ
せた必要量(たとえば1回服用分)の散薬を、供給口3
から供給するようにしたが、これに限定するものでな
く、たとえば、排出させるべき散薬の必要量として、1
回服用分の分量ではなく、1処方分の分量を指示して、
これを設定部22に設定することもでき、その場合は、
排出された必要量(1処方分)の散薬を、適宜の分割装
置によって1回服用分ずつに分割したうえ、適宜の分包
装置によって、1回服用分がそれぞれ1包となるように
分包することが可能である。そして、たとえば、排出部
材14a、14bのうち、単位時間当たり大量排出可能
な排出部材14aを、1処方分の散薬を取り出すための
排出部材とし、一方、単位時間当たり微量排出可能な排
出部材14bを、1回服用分の散薬を取り出すための排
出部材として、使い分けることもできる。したがって、
調節部による排出動作の調節方法は、上記実施例に示し
たように、散薬収容器1の排出動作期間の途中で、排出
動作レベル(単位時間当たり排出量)を切り換えるもの
に限定されず、たとえば、散薬の排出量が1処方分の場
合は、それに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせ
て、単位時間当たり比較的大量の散薬を排出させる一
方、散薬の排出量が1回服用分(1包分)の場合は、そ
れに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせて、単位時
間当たり比較的微量の散薬を排出させるように、処方排
出の場合と、1包排出の場合とで、散薬収容器1の排出
動作を切り換えることも可能である。そして、制御装置
2と選択的に対応させるようにした多数の散薬収容器1
にそれぞれ任意の種類の散薬を収容しておく一方、供給
口3の下流側に、制御装置2に対応した散薬収容器1か
ら排出された必要量(たとえば1処方分)の散薬を1回
服用分ずつに分割する適宜の分割装置を配置し、さち
に、それらを1包ずつに分包する適宜の分包装置を配置
しておけば、全体が、複数種類の散薬を取り扱う散薬自
動分包機として構成されることとなる。このような散薬
自動分包機を構成する場合、各散薬収容器1にそれぞれ
モータ16a、16b(およびそれと共用しない場合は
モータ19も)を設けたのでは、モータが多数必要にな
るだけでなく、制御装置2と対応させるため各散薬収容
器1を移動させる際、各モータの電源ケーブルが複雑に
絡み合うことが避けられないことから、モータ16a、
16bモータ19はモータ16a、16bと共用するこ
とが好ましい。)は制御装置2に対応した位置にだけ設
け、その位置にきた散薬収容器1とだけクラッチで結合
するように構成することが好ましい。さらに、各散薬収
容器1を移動させるには、任意の散薬収容器1を個別に
移動させてもよいし、集団で移動させてもよく、また、
平面的に移動させることもできるし、上下方向に移動さ
せることもできるし、所定の軸線のまわりに移動させる
こともでき、いずれの場合も、適宜の機構を使って各散
薬収容器1の移動メカニズムを構成することが可能であ
る。
に、制御装置2に秤量部23を設けて、散薬収容器1か
ら排出される散薬の排出量を、秤量によって制御するよ
うにしたが、これに限定するものでなく、散薬収容器1
から排出される散薬の排出量は、たとえば、排出部材1
4を回転させるモータ16の回転角度ないし駆動時間に
応じて制御できるから、秤量によらない制御方法を採用
することも可能である。また、上記実施例では、散薬収
容器1、1、…の任意のものと、制御装置2とを選択的
に対応させる一例として、散薬収容器1、1、…を円形
に配置して、その円のまわりに回転移動させる構成を例
示したが、これに限定するものでなく、散薬収容器1、
1、…を移動させる場合、その配置、移動の方法および
その軌跡等は必要に応じて任意に設計することができる
し、また、散薬収容器1、1、…に代えて、あるいは、
散薬収容器1、1、…とともに、制御装置2を適宜に移
動させることによって、散薬収容器1、1、…の任意の
ものと、制御装置2とを選択的に対応させることも可能
である。また、上記実施例では、排出部材14を、支軸
を中心としてその周囲に螺旋状のつばが張り出して形成
されたスクリューによって構成したが、これに限定する
ものでなく、たとえば、コイル状その他適宜の形状、構
造からなる排出部材14を使用することが可能である。
また、上記実施例では、攪拌部材18を、支軸を中心と
してその周囲に複数本の腕材が突き出して形成されたス
クレーパによって構成したが、これに限定するものでな
く、適宜の形状、構造からなる攪拌部材18を使用する
ことが可能であり、攪拌部材20についても同様であ
る。そして、攪拌部材18は、だだ単に、供給部12内
の散薬を攪拌させるだけでなく、散薬を排出部13に向
けて積極的に供給するのに適した講成とすることが好ま
しく、また、攪拌部材20は、ただ単に、ストック部1
1内の散薬を攪拌させるだけでなく、散薬を供給部12
に向けて積極的に供給するのに適した構成とすることが
好ましい。また、上記実施例では、ストック部11の攪
拌部材20用のモータとして、供給部12の攪拌部材1
8用のモータ19を共用して、モータ19によって、攪
拌部材18とともに攪拌部材20も回転するように構成
したが、これに限定するものでなく、たとえば、ストッ
ク部11の攪拌部材20用に専用のモータを独立して設
けることもできる。また、上記実施例では、排出部13
の排出部材14用のモータ16とは別に、供給部12の
攪拌部材18用のモータ19を設けたが、これに限定す
るものでなく、たとえば、モータ16だけを設けて、こ
のモータ16によって、排出部13の排出部材14を回
転させるし、供給部12の攪拌部材18も回転させる
し、さらにはストック部11の攪拌部材20も回転させ
るように構成することができ、その場合、排出部材14
または攪拌部材18、20のいずれかを選択的に独立し
て回転させる必要がある場合は、適宜のクラッチを介し
て、モータ16と、排出部材14または攪拌部材18、
20とを、分離可能に結合するように構成すればよい。
また、上記実施例では、供給部12に攪拌部材18を設
けたが、これに限定するものでなく、たとえば、供給部
12が、ストック部11と排出部13とを連通させる単
なる連通孔ないし短い連通路として形成されている場合
には、構造を単純にするため、攪拌部材18を省略する
ことができる。また、上記実施例では、ストック部11
とは別に、供給部12を設けたが、これに限定するもの
でなく、たとえば、ストック部11が、任意の種類の散
薬を充分大量にストックしておく機能と、ストックして
ある散薬を排出部13へ供給する機能とを具えている場
合には、ストック部11と供給部12とを区別する必要
はない。また、上記実施例では、排出部材14a、14
bに、モータ16a、16bをそれぞれ接続したが、こ
れに限定するものでなく、たとえば、モータ16a、1
6bのいずれか一方だけを設けて、このモータ16によ
って、適宜のクラッチを介して、排出部材14a、14
bのいずれか一方または両方を選択的に回転させるよう
にすることも可能である。また、上記実施例では、排出
部13の排出口に、共通のシャッタ15を1つだけ設け
たが、これに限定するものでなく、たとえば、排出部材
14a、14bにそれぞれ対応した排出口を形成して、
それぞれ独立したシャッタ15a、15bを配置するこ
ともでき、その場合には、独立した作動部材17a、1
7bをそれぞれシャッタ15a、15bに接続しておけ
ばよい。また、上記実施例では、排出部材14a、14
bによる散薬の単位時間当たり排出量を、互いに異なる
ように構成したが、これに限定するものでなく、たとえ
ば、両者を同一に構成して、いずれか一方だけを使用す
るか、または両方を同時に使用するかの区別によって、
散薬の単位時間当たり排出量を全体として変化させるよ
うにすることもできるし、また、排出部材の個数は、2
つに限らず、3つ以上設けて、それらを選択的に使用す
ることもできる。また、たとえば、モータ16aまたは
16bの駆動速度を、散薬収容器1の排出動作期間の途
中で切り換えるように構成することもでき、そのように
すれば、排出部材14aまたは14bのいずれか一方、
すなわち単一の排出部材によっても、散薬収容器1の排
出動作期間の途中で、散薬の単位時間当たりの排出量を
変更することが可能である。また、上記実施例では、制
御装置2のはたらきによって、散薬収容器1から排出さ
せた必要量(たとえば1回服用分)の散薬を、供給口3
から供給するようにしたが、これに限定するものでな
く、たとえば、排出させるべき散薬の必要量として、1
回服用分の分量ではなく、1処方分の分量を指示して、
これを設定部22に設定することもでき、その場合は、
排出された必要量(1処方分)の散薬を、適宜の分割装
置によって1回服用分ずつに分割したうえ、適宜の分包
装置によって、1回服用分がそれぞれ1包となるように
分包することが可能である。そして、たとえば、排出部
材14a、14bのうち、単位時間当たり大量排出可能
な排出部材14aを、1処方分の散薬を取り出すための
排出部材とし、一方、単位時間当たり微量排出可能な排
出部材14bを、1回服用分の散薬を取り出すための排
出部材として、使い分けることもできる。したがって、
調節部による排出動作の調節方法は、上記実施例に示し
たように、散薬収容器1の排出動作期間の途中で、排出
動作レベル(単位時間当たり排出量)を切り換えるもの
に限定されず、たとえば、散薬の排出量が1処方分の場
合は、それに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせ
て、単位時間当たり比較的大量の散薬を排出させる一
方、散薬の排出量が1回服用分(1包分)の場合は、そ
れに応じた排出動作を散薬収容器1に行わせて、単位時
間当たり比較的微量の散薬を排出させるように、処方排
出の場合と、1包排出の場合とで、散薬収容器1の排出
動作を切り換えることも可能である。そして、制御装置
2と選択的に対応させるようにした多数の散薬収容器1
にそれぞれ任意の種類の散薬を収容しておく一方、供給
口3の下流側に、制御装置2に対応した散薬収容器1か
ら排出された必要量(たとえば1処方分)の散薬を1回
服用分ずつに分割する適宜の分割装置を配置し、さち
に、それらを1包ずつに分包する適宜の分包装置を配置
しておけば、全体が、複数種類の散薬を取り扱う散薬自
動分包機として構成されることとなる。このような散薬
自動分包機を構成する場合、各散薬収容器1にそれぞれ
モータ16a、16b(およびそれと共用しない場合は
モータ19も)を設けたのでは、モータが多数必要にな
るだけでなく、制御装置2と対応させるため各散薬収容
器1を移動させる際、各モータの電源ケーブルが複雑に
絡み合うことが避けられないことから、モータ16a、
16bモータ19はモータ16a、16bと共用するこ
とが好ましい。)は制御装置2に対応した位置にだけ設
け、その位置にきた散薬収容器1とだけクラッチで結合
するように構成することが好ましい。さらに、各散薬収
容器1を移動させるには、任意の散薬収容器1を個別に
移動させてもよいし、集団で移動させてもよく、また、
平面的に移動させることもできるし、上下方向に移動さ
せることもできるし、所定の軸線のまわりに移動させる
こともでき、いずれの場合も、適宜の機構を使って各散
薬収容器1の移動メカニズムを構成することが可能であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】各種類の散薬を収容した複数の散薬収容器
と、制御装置と、供給口とを具え、前記散薬収容器また
は前記制御装置を移動させて、前記散薬収容器の任意の
ものと前記制御装置とを選択的に対応させ、前記制御装
置と対応した散薬収容器の散薬を必要量だけ前記供給口
に供給するように構成したことを特徴とする散薬供給装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3347600A JP2816420B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 散薬供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3347600A JP2816420B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 散薬供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170203A true JPH05170203A (ja) | 1993-07-09 |
JP2816420B2 JP2816420B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=18391319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3347600A Expired - Lifetime JP2816420B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 散薬供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816420B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015000194A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | システムエルエスアイ株式会社 | 薬剤分包装置 |
JP2015000193A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | システムエルエスアイ株式会社 | 薬剤分包装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62135106A (ja) * | 1985-12-06 | 1987-06-18 | 株式会社東京商会 | 散薬自動分包機 |
JPS63141101U (ja) * | 1987-03-04 | 1988-09-16 | ||
JPH01103501U (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-13 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP3347600A patent/JP2816420B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62135106A (ja) * | 1985-12-06 | 1987-06-18 | 株式会社東京商会 | 散薬自動分包機 |
JPS63141101U (ja) * | 1987-03-04 | 1988-09-16 | ||
JPH01103501U (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-13 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015000194A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | システムエルエスアイ株式会社 | 薬剤分包装置 |
JP2015000193A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | システムエルエスアイ株式会社 | 薬剤分包装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2816420B2 (ja) | 1998-10-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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