JPH05169777A - 熱転写カラーインクシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一対の光センサー１１ａ，１１ｂにより検出
されるインクの頭だしの為のマーカーを、光センサー１
１ａ，１１ｂの状態が同一となるような第１のマーカー
５０ａと相異なる状態となるような第２のマーカー５１
ｂとを一組みとして、受像層５の前後に設けてなる。 【効果】 光センサーの感度の高低にかかわらず、確実
にインクの頭だしができ、プリンターの信頼性が向上
し、更には光センサーの使用可能な感度範囲が広がるの
でコストダウンにもつながる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カラービデオプリンタ
ー等の熱転写カラープリンターに使用される熱転写カラ
ーインクシートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の普通紙用昇華型熱転写カラーイン
クシートを図２に示す。

【０００３】図２に於いて、１は受像層５の頭だしを行
うための第１のマーカーであり、２はイエローインク６
の頭だしを行うための第２のマーカー、３はマゼンタイ
ンク７の頭だしを行うための第３のマーカー、４はシア
インク８の頭だしを行うための第４のマーカー、１０は
インクシートである。

【０００４】上記のように構成されたインクシート１０
は、例えば、図３に示すカラープリンターに装着され、
次のように動作する。

【０００５】印画紙２５がピンチローラー１９及び送り
ローラー１７により矢印Ａ方向に送られ、光センサー１
６により先端２５ａが検出されてから所定時間経過後、
ピンチローラー１５が紙送りローラー１４に印画紙２５
を圧着する。印画紙２５は更に矢印Ａ方向に送られ、印
画紙後端２５ｂが光センサー１６により検出されると印
画開始位置への頭だしが完了する。一方、サーマルヘッ
ド１２は図示しない待機位置より図３に示すインクシー
ト読み取り位置まで回動し、ヘッドホルダー２４に固定
され、インクシート１０の幅方向に設けられた２個の光
センサー１１ａ，１１ｂにより、まず、インクシート１
０の第１のマーカー１が検出されて受像層５の頭だしが
完了する。

【０００６】次にサーマルヘッド１２がプラテンローラ
ー１３との間に印画紙２５とインクシート１０とを圧着
するとサーマルヘッド１２が、例えば、１００％黒の映
像信号に相当する条件で通電駆動されて１ラインの印画
が行われる。

【０００７】次に、紙送りローラー１４が所定角度回転
して印画紙２５を所定長さ送ると再びサーマルヘッド１
２が通電駆動されて、次の１ラインの印画が行われる。
このようにして順次ラインプリントが行われて受像層５
の熱転写プリントが完了する。

【０００８】受像層プリントが完了するとサーマルヘッ
ド１２は再びインクシート読み取り位置まで回動し、光
センサー１１ａ，１１ｂによって、第２のマーカー２が
検出されるまで矢印Ｂ方向に送られ、イエローインク６
の頭だしが行われる。一方、印画紙２５は紙送りローラ
ー１４により矢印Ｃ方向に送られて印画開始位置に頭だ
しされる。

【０００９】次にサーマルヘッド１２が再びプラテンロ
ーラー１３との間にインクシート１０と印画紙２５とを
圧着して映像信号に基づいてサーマルヘッド１２が通電
駆動され、順次ラインプリントが行われてイエロープリ
ントが完了する。同様にして第３、第４のマーカー３，
４が光センサー１１ａ，１１ｂにより検出されてマゼン
タインク７、シアンインク８が頭だしされてそれぞれの
プリントが行われて普通紙へのカラープリントが完了す
る。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところが、受像層はセ
ンサー光の透過性がイエローインク、マゼンタインク、
シアンインク等より悪く、感度の低いセンサーではブラ
ックマークと同様な状態となり、インクカートリッジの
装着時に光センサーの検出位置が受像層であった場合や
受像層プリント終了後のイエローインクの頭だし時に、
マーカーではなく、受像層をマーカーと誤認してしま
い、正常なプリントが得られない場合があった。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明の普通紙用昇華型
（熱転写）インクシートは、上記課題を解決するために
一対の光センサーにより検出されるインクの頭だしのた
めのマーカーを、光センサーの出力状態が同一となるよ
うな第１のマーカーと相異なる状態となるような第２の
マーカーとを一組みとして、受像層の前後に設けた構成
にしたものである。

【００１２】

【作用】受像層の前後のマーカーを、光センサーの出力
状態が同一となるような第１のマーカーと相異なる状態
となるような第２のマーカーとを一組みとして設けてい
るため、光センサーの感度の高低にかかわらず受像層を
マーカーと誤認することがなく、確実にインクの頭だし
を行うことができる。

【００１３】

【実施例】図１に本考案の一実施例を示す。

【００１４】図１に於いて、５０は受像層５の頭だしの
ためのマーカーであり、一対の光センサーの出力状態が
同一となるようにインクシート６０の幅方向に黒インク
が塗布された第１のマーカー５０ａと相異なる状態とな
るように一方のセンサーの読み取り位置に黒インクが塗
布された第２のマーカー５０ｂとから構成されている。
５１はイエローインク６の頭だしのためのマーカーであ
り、一方の光センサーの読み取り位置に黒インクが塗布
された第２のマーカー５１ｂと光センサーの出力状態が
同一となるようにインクシート６０の幅方向に黒インク
が塗布された第１のマーカー５１ａとから構成されてい
る。前記の受像層５の前後のマーカー５０、５１以外は
従来例と同様の構成であり、同一の符号を付す。

【００１５】このように構成されたインクシート６０は
従来例と同様に、例えば、図３に示すプリンターに装着
されて普通紙へのカラープリントが行われるが、従来例
と異なる点は、受像層５の前後のマーカー５０、５１を
検出するモードに於いては第１のマーカーと第２のマー
カーとをそれぞれ検出して初めてマーカーと判断するよ
うにマイクロコンピュータがプログラムされていること
である。前記のマーカー５０、５１の検出動作以外は従
来例と同様に動作して、普通紙へのカラープリントが行
われる。

【００１６】

【発明の効果】以上、本発明の熱転写カラーインクシー
トによる場合には、光センサーの出力状態が同一となる
ような第１のマーカーと相異なる状態となるような第２
のマーカーとを一組みとして、受像層の前後に設けてい
るため、光センサーの感度の高低にかかわらず、確実に
インクの頭だしができ、プリンターの信頼性が向上す
る。更には、光センサーの使用可能な感度範囲が広がる
ので、コストダウンにもつながる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の熱転写カラインクシートの一実施例の
説明図である。

【図２】従来の熱転写カラーインクシートの一実施例の
説明図である。

【図３】熱転写カラーインクシートを使用するカラープ
リンタの要部説明図である。

【符号の説明】

１ 第１のマーカー ２ 第２のマーカー ３ 第３のマーカー ４ 第４のマーカー ５ 受像層 ６ イエローインク ７ マゼンタインク ８ シアンインク １０ インクシート １１ａ，１１ｂ 光センサー ５０ａ 第１のマーカー ５０ｂ 第２のマーカー ５１ａ 第１のマーカー ５１ｂ 第２のマーカー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受像層と昇華型インクとが面順次に塗布
   された普通紙用昇華型インクシートであって、一対の光
   センサーにより検出されるインクの頭だしの為のマーカ
   ーを、光センサーの出力状態が同一となるような第一の
   マーカーと相異なる状態となるような第２のマーカーと
   を一組みとして、受像層の前後に設けたことを特徴とす
   る熱転写カラーインクシート。