JPH05169589A - 被覆方法 - Google Patents

被覆方法

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JPH05169589A
JPH05169589A JP34073191A JP34073191A JPH05169589A JP H05169589 A JPH05169589 A JP H05169589A JP 34073191 A JP34073191 A JP 34073191A JP 34073191 A JP34073191 A JP 34073191A JP H05169589 A JPH05169589 A JP H05169589A
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JP
Japan
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metal
frp
isocyanate group
solution
compound
Prior art date
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Pending
Application number
JP34073191A
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English (en)
Inventor
Shigekazu Seto
茂和 瀬戸
Akio Kuno
昭夫 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Soda Co Ltd
Original Assignee
Daiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ブラスト処理を行った金属表面に、イソシア
ネート基を含む分子量100〜1000の化合物の有機
溶剤溶液(溶液中のイソシアネート基含量0.1〜30
重量%)を塗布後、FRPを接着させる。 【効果】 強固な接着強度を持つ金属−FRP複合体が
得られ、特にチタン等の金属板に適用すると、板厚を薄
くしてもFRPの補強により強度の大きい製品が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属表面にFRPを接着
させて被覆体を作る際の被覆方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属特にチタンのような高級な材料を例
えばタンク等の製品に使用する場合、強度と板厚がその
製品の価格を大きく左右するものであり、金属単体を用
いると汎用品として経済的に不利になることは明らかで
ある。通常チタン板加工においては、板厚が1.0mm
より溶接可能であるが、製品としての必要な強度から板
厚を1.5mm以上にするのが一般的である。したがっ
て経済的観点より板厚を薄くして強度を保たせるために
はFRP等の耐食材料を補強材として被覆させた複合材
が知られている。
【0003】しかしながらチタンのような金属にFRP
を十分に接着させることは容易でなく、金属表面をブラ
スト処理を行ったのみでFRPを被覆させているのが通
常であるが、接着強度は全く無く、ルースライニングの
用途としてしか用いることができなかった。特にFRP
自体には耐食性はあるが、強酸性を示す薬液や、浸透性
の大きい薬液を接触させる場合には、FRPの補強繊維
と樹脂との界面が侵されて耐食性が著しく低下するとい
う問題点がある。このような場合にはFRPの被覆を金
属製タンクの外側に施すことにより強度を保たせること
ができるが、上記のようなルースライニング法ではタン
ク内を減圧状態で使用する際には、板厚の薄い金属板で
はFRPとの接着が十分でないため内側に歪みを生じ
る。そのため、常圧または加圧状態のみでの使用に限定
され、減圧の場合は金属の板厚を厚くして使用するしか
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、金属
特にチタン等の高級材料をFRPにて被覆させ複合材料
として用いるために、FRPを強固に接着させる方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はすなわち、ブラ
スト処理を行った金属表面に、イソシアネート基を含み
かつ分子量が100〜1000の化合物の有機溶剤溶液
であって該溶液中のイソシアネート基が0.1〜30重
量%である溶液を塗布した後、FRPを接着させること
を特徴とする金属表面の被覆方法である。ブラスト処理
には大別してサンドブラストとショットブラストがあ
り、何れでも接着力に影響はない。チタン等の金属にサ
ンドブラストを行った後、直接FRPを被覆した場合は
アンカー効果のみの接着力となってしまい、耐衝撃性に
乏しくまた接着強度も小さい。
【0006】本発明に使用されるFRPとしては、ガラ
ス繊維,ポリエステル繊維,カーボン繊維,アラミド繊
維等を補強材料とし、不飽和ポリエステル、ビニエステ
ル樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂をマトリックス
とする通常のFRPを対象とし、特に補強材料,樹脂を
限定するものではない。
【0007】本発明に使用されるイソシアネート基を含
む化合物としてはイソシアネート基を有する有機化合物
であれば特に限定されないが、通常ベンゼン環あるいは
ナフタレン環を1個以上有する芳香族モノマー,芳香族
ポリマーあるいはその混合物でベンゼン環あるいはナフ
タレン環の1個に対しイソシアネート基が1個以上付加
した化合物が用いられる。例えばトルエンジイソシアネ
ート,ジフェニルメタンジイソシアネート,ナフタレン
ジイソシアネート,ポリメリックイソシアネート等が挙
げられる。これらの化合物の分子量は100〜1000
の範囲が適当であり1種又は2種以上混合して使用する
ことができる。また、これらの化合物のうち同分子内あ
るいは他分子内にヒドロキシ基又はアミノ基を有するも
のは好ましくない。すなわちイソシアネート基とヒドロ
キシ基又はアミノ基とは互に反応しやすく長期保存性に
問題がある。
【0008】上記イソシアネート基を含む化合物(以下
イソシアネート類という)を有機溶剤に溶解させて金属
板表面に塗布する。溶剤としてはイソシアネート類と簡
単に混合でき、かつ2種以上混合しても爆発性あるいは
反応性のない芳香族系モノマーが良いが、イソシアネー
ト類を溶解させ、反応しなければ特に限定はない。例え
ばトルエン,キシレン,スチレン,ビニルトルエン,α
−メチルスチレン,クロロスチレン,ジビニルベンゼ
ン,シクロヘキサン,エーテル類,クロロホルム等が挙
げられる。
【0009】以上のようなイソシアネート類の有機溶剤
溶液は、この溶液中のイソシアネート基を全重量の0.
1〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%含有す
るように調節する。イソシアネート基の含有率が30重
量%を超えると基材に塗布した場合乾燥し難くなり、イ
ソシアネート基の含有率が0.1重量%未満であれば、
基材に対し強固な接着力が得られない。これは2種以上
のイソシアネート類又は2種以上の有機溶剤を用いた場
合も同様である。
【0010】本発明法において上記の塗料を用いてFR
Pと強固に接着させる金属板基材の種類は限定されない
が、特に薬品に対する耐食性に優れ、高価な金属、例え
ばチタン,ニッケル,ニッケル合金等が工業的に有利で
ある。このような耐食性の金属を用いる際は、ライニン
グタンク等に加工する場合、接液面を上記金属としFR
Pを外面に接着して用いればよい。FRPの耐食性で十
分な場合はFRPを金属板の内面に接着して用いること
もできる。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。なお例
中、部,%は何れも重量基準である。
【0012】実施例1 イソシアネート基を30%含有する平均分子量500の
ポリメリックイソシアネート(三井高圧(株)製「MD
1−GR200」)30部とスチレン70部とを室温で
混合攪拌して、均一な溶液を得た(以下この溶液をA液
という)。上記A液を、ブラスト処理を行ったチタン板
表面に約100g/m2 になるように均一に塗布し、そ
の上からイソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂(武田
薬品工業(株)製「8210」)でチョップドストラン
ドマット(日東紡績(株)製「MC450C」)2プラ
イの積層を行った。この場合、上記樹脂100部に対し
ナフテン酸コバルト(コバルト含有率6%)0.6部を
加えて、良く攪拌し、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド2部を加えて室温硬化させた。
【0013】実施例2 A液と濃度は同じでただスチレンの代りにキシレンを使
用した溶液(以下この溶液をB液という)を、実施例1
と同様にチタン板表面に塗布し、その上から実施例1の
イソフタル酸ポリエステル樹脂の代りに、ビニルエステ
ル樹脂(ダウケミカル社製「デラケーン411−C4
5」)を用い、ナフテン酸コバルトの添加量を0.5部
に代えた以外は、実施例1と同様にしてチョップドスト
ランドマットの積層を行った。
【0014】実施例3 イソシアネート基を40%含有する分子量210のナフ
タレンジイソシアネート(三井東圧(株)製「ND
1」)60部とキシレン40部とを室温で混合攪拌して
均一な溶液を得た(以上この溶液をC液という)。以下
の操作は実施例1と同様である。
【0015】実施例4 実施例1のA液の代りに、A液とB液とを1:1で混合
した以外は実施例1と同様の操作を行った。
【0016】実施例5 実施例2のチタン板の代りに耐食性ニッケル合金(商品
名「ハステロイB」)板を使用し、他は実施例2と同様
の操作を行った。
【0017】実施例6 実施例2のチタン板をニッケル板に代え、他は実施例2
と同様の操作を行った。
【0018】実施例7 イソシアネート基を30%含有する平均分子量500の
ポリメリックイソシアネート(実施例1と同じ)3部と
スチレン97部とを室温で混合攪拌して均一な溶液を得
た(以下この溶液をD液という)。上記D液を、ブラス
ト処理を行ったチタン板表面に約100g/m2 になる
ように均一に塗布し、その上から実施例1と同じイソフ
タル酸系不飽和ポリエステル樹脂でチョップドストラン
ドマット2プライの積層を行った。この場合上記樹脂1
00部に対し、ナフテン酸コバルト(コバルト含有率6
%)0.6部を加えて、良く攪拌しメチルエチルケトン
パーオキサイド2部を加えて室温硬化させた。
【0019】比較例1 チタン板の表面をブラスト処理を行ったのみでイソシア
ネート溶液を塗布せず他は実施例1と同様の操作を行っ
た。
【0020】比較例2 チタン板の表面をブラスト処理を行ったのみでイソシア
ネート溶液を塗布せず他は実施例2と同様の操作を行っ
た。
【0021】比較例3 実施例1で用いたものと同様のポリメリックイソシアネ
ート0.2部とスチレン99.8部とを室温で攪拌して
均一な溶液としこれを塗料とした以外は実施例1と同様
の操作を行った。
【0022】接着性試験 以上の各試料における金属板とFRPとの接着性を測定
するために、FRP積層部分をサンディング(ディスク
CC−16)処理し、エポキシ樹脂系接着剤(コニシ
(株)製,商品名「コニシボンドE250」)でアタッ
チメント(接着面4cm×4cm)を接着してポータブ
ル引張試験器(モトフジ(株)製「プルゲージ50
型」)にて、1サンプルにつき5点の測定を行い、その
平均値を求めて表1,表2に示した。また試験の際に剥
離した面の観察を行い、以下のような評価を行った。 a: 金属面とFRP間での剥離 b: FRPのマット間での破壊
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明法は金属−FRP複合体を製作す
る場合、接着力の良好な塗材を予めブラスト処理を行っ
た金属表面に塗布することによりFRPを強固に接着し
た製品を得ることができる。特にチタン等高価な金属板
に本発明法を適用すれば、板厚を薄くしても強度を保つ
ことが可能になるので、大容量のタンク等の材料費が節
減され工業的に有用である。またアクリル酸等を含有す
る樹脂を接着剤として使用する場合に比較し強い臭気を
放つことがなく、作業環境上,衛生上の問題が軽減され
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラスト処理を行った金属表面に、イソ
    シアネート基を含みかつ分子量が100〜1000の化
    合物の有機溶剤溶液であって該溶液中のイソシアネート
    基が0.1〜30重量%である溶液を塗布した後、FR
    Pを接着させることを特徴とする金属表面の被覆方法。
  2. 【請求項2】 イソシアネート基を含む化合物がベンゼ
    ン環もしくはナフタレン環を1個以上有する芳香族モノ
    マー及び/又は芳香族ポリマーである請求項1に記載の
    被覆方法。
  3. 【請求項3】 イソシアネート基を含む化合物が水酸基
    又はアミノ基を有しない化合物である請求項1又は2に
    記載の被覆方法。
  4. 【請求項4】 基材となる金属板がチタン,ニッケル,
    ニッケル合金の板である請求項1に記載の被覆方法。
JP34073191A 1991-12-24 1991-12-24 被覆方法 Pending JPH05169589A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000061365A1 (fr) * 1999-04-08 2000-10-19 Showa Co., Ltd. Materiau composite au titane
WO2011045895A1 (ja) * 2009-10-16 2011-04-21 アイシン精機株式会社 複合成形品

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