JPH0516952U - 軒 樋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋外配管を体裁良く納めて保持することがで
きる軒樋を提供する。 【構成】 軒樋本体１の後側に溝部３が設けられてお
り、この溝部３内に屋外配管２が体裁良く納められて保
持される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、軒先に設けられて屋根上から落下する雨水を受けて排水する軒樋に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図３に示す如く、アンテナ配線（イ）は、建物の外壁面（ロ）に取着金 具（ハ）等にて固定され、同外壁面（ロ）上に露出していた。又、エアコンの屋 外機（ニ）より配管されるエアコン配管（ホ）が、建物の外壁面（ロ）に配設固 定されるカバ−配管（ヘ）内に納められて施工されることもあった。これらアン テナ配線（イ）或いはエアコン配管（ホ）等は、屋内の適切な箇所へ案内される ために、建物の外壁面（ロ）上を水平方向に這設されるものである。又、同建物 の軒先（ト）には、該軒先（ト）に沿って軒樋（チ）が支持固定されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の技術においては、アンテナ配線（イ）或いはカバ− 配管（ヘ）等の屋外配管が、建物の外周の煩雑に露出して外観が悪く、又、各々 別々に取着固定しており、施工が面倒になるものであった。

【０００４】 本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたものであ り、すなわちその課題は、屋外配管を体裁良く納めて保持することができる軒樋 を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の軒樋は、軒樋本体の後側に屋外配管が納められる溝部を設けてなり、 この構成によって上記課題が解決されたものである。

【０００６】

【作用】 本考案の軒樋においては、軒樋本体の後側に屋外配管が納められる溝部が設け られているため、該溝部内に屋外配管が納められて該屋外配管は同軒樋本体と共 に簡単且つ確実に保持され、しかも、同屋外配管は軒樋本体と一緒になって該軒 樋本体の後側に目立たないように外観良好に納められるものである。

【０００７】

【実施例】

図１に示す軒樋は、本考案の一実施例で、軒樋本体１の後側に屋外配管２が納 められる溝部３を設けてなるものである。

【０００８】 軒樋本体１は、前壁部４と後壁部５と該両者を結合する底部６とでなり、該底 部６の後端部分が後方へ略Ｌ字状に延出されて溝部３が設けられており、該軒樋 本体１は合成樹脂にて一体に押出成形されたものである。該軒樋本体１の前壁部 ４の上部は後方へ傾倒しており、軒先と連続した一体感を有する意匠外観が現出 されるものである。又、該軒樋本体１の前壁部４及び後壁部５の上端部分には各 々中空形状の耳部７が一体に形成されており、前側の耳部７は内側に折り返って いてその内側に係止溝８が設けられている。

【０００９】 軒樋本体１は、軒樋支持具20に保持されて軒先に取着固定されている。該軒樋 支持具20は、保持部材９と取着部材10とでなり、該取着部材10の後端部分には取 着板11が結合固着されていて、該取着板11において固定釘12が打ち込まれること によって、同取着部材10は軒先前面13に固定されるものである。又、保持部材９ の前端部分には後方へ折り返った前支持片部14が形成され、同保持部材９の後端 部分には略コ字型に折曲した耳保持部15が形成されており、前支持片部14上に軒 樋本体１の後方へ傾倒した前壁部４の上部が載置支持され、同前支持片部14の先 端が軒樋本体１の係止溝８に係止されると共に、耳保持部15に軒樋本体１の後側 の耳部７が係止されて、該軒樋本体１は同軒樋支持具20の保持部材９に吊下保持 されるものである。

【００１０】 屋外配管２は、エアコン、電話等の電気配線16を収納した電線管であり、軒樋 本体１後側の溝部３内に収納保持されている。又、軒樋本体１の溝部３の底角部 分には水抜き孔17が穿設されており、該水抜き孔17から同溝部３内に入り込んだ 雨水が適宜排水除去されるものである。又、溝部３内に収納保持された屋外配管 ２は、必要に応じて、同溝部３の底部分を貫通させてその下方へ送出配管される ものである。

【００１１】 したがって、該実施例の軒樋においては、軒樋本体１の後側に設けられる溝部 ３内に屋外配管２が納められて、該屋外配管２は同軒樋本体１と共に簡単且つ確 実に保持されるものであり、しかも、同屋外配管２は軒樋本体１と一緒になって 該軒樋本体１の後側に目立たないように外観良好に納められるものである。

【００１２】 又、該実施例の軒樋においては、軒樋本体１の下端後側に突設される溝部３に よって、軒樋本体１と軒先前面13との隙間が体裁良く塞ぎ隠されるものであり、 この場合、軒樋本体１の底部６と軒先下面とが溝部３を介して一平面状に連続し ており、極めて外観良好に仕上げられている。

【００１３】 なお、本考案の軒樋においては、図２に示す実施例の如きであっても良いもの である。すなわち、該実施例の軒樋は軒樋支持具20によって下側から支持される ものであり、この場合、軒樋支持具20の保持部材９上に軒樋本体１が載置保持さ れ、同保持部材９の前後両端に形成される耳係合部18が軒樋本体１の前後両上縁 端に形成される耳部７に係合されている。又、軒樋本体１の後壁部５の下角部分 が内方に屈曲されて凹段部19が形成されており、該凹段部19の下部に溝部３が設 けられて、該溝部３内に屋外配管２が体裁良く納められている。

【００１４】 又、本考案における屋外配管２としては、電線管の他、アンテナ線、エアコン 配管等が採用されても良いものである。

【００１５】

【考案の効果】

上述の如く、本考案の軒樋においては、軒樋本体の後側に設けられる溝部内に 屋外配管が納められて、該屋外配管は同軒樋本体と共に簡単且つ確実に保持され るものであり、しかも、同屋外配管は軒樋本体と一緒になって該軒樋本体の後側 に目立たないように外観良好に納められるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である軒樋の施工状態を示す
断面図である。

【図２】別の実施例である軒樋の施工状態を示す断面図
である。

【図３】本考案の従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 軒樋本体 ２ 屋外配管 ３ 溝部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軒樋本体の後側に屋外配管が納められる
   溝部を設けてなる軒樋。