JPH05168914A - 吸液性多孔体 - Google Patents
吸液性多孔体Info
- Publication number
- JPH05168914A JPH05168914A JP3342960A JP34296091A JPH05168914A JP H05168914 A JPH05168914 A JP H05168914A JP 3342960 A JP3342960 A JP 3342960A JP 34296091 A JP34296091 A JP 34296091A JP H05168914 A JPH05168914 A JP H05168914A
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- Japan
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- calcium silicate
- liquid
- temperature
- porous body
- crystalline calcium
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮強度に優れ、耐水性があり、かつ高い吸
液性を有する吸液性多孔体を得ること。 【構成】 粘土系無機粉末と結晶珪酸カルシウムとの低
温焼成成形体である吸液多孔体およびその製法。
液性を有する吸液性多孔体を得ること。 【構成】 粘土系無機粉末と結晶珪酸カルシウムとの低
温焼成成形体である吸液多孔体およびその製法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸液性多孔体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から有機または無機の多くの吸液材
料が知られおり、吸取紙、おしめ、触媒、医薬・農薬キ
ャリア、徐放剤等の様々な用途に使用されている。無機
吸液性多孔体としては、ベントナイト、タルク、カオリ
ナイト等の無機層状化合物、即ち所謂粘土類その変性
物、無機物中に有機物を分散して焼成し、有機物を灰化
させて多孔化した多孔体等多くのものが提案されてい
る。
料が知られおり、吸取紙、おしめ、触媒、医薬・農薬キ
ャリア、徐放剤等の様々な用途に使用されている。無機
吸液性多孔体としては、ベントナイト、タルク、カオリ
ナイト等の無機層状化合物、即ち所謂粘土類その変性
物、無機物中に有機物を分散して焼成し、有機物を灰化
させて多孔化した多孔体等多くのものが提案されてい
る。
【0003】特公昭59−27783号公報には珪酸カ
ルシウムの粉末を、特開昭56−28640号公報には
珪酸カルシウムと繊維状物からなる成形体が開示されて
いる。これらの技術から得られ吸液性多孔体は配合物を
成形する際、低圧力を採用すると成形物の強度が低いも
のしか得られず、高圧力を採用すると吸液量が低いもの
しか得られないと言った問題を有していた。また一般に
耐水性が低い欠点を有していた。
ルシウムの粉末を、特開昭56−28640号公報には
珪酸カルシウムと繊維状物からなる成形体が開示されて
いる。これらの技術から得られ吸液性多孔体は配合物を
成形する際、低圧力を採用すると成形物の強度が低いも
のしか得られず、高圧力を採用すると吸液量が低いもの
しか得られないと言った問題を有していた。また一般に
耐水性が低い欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は低い成形圧力
で成型しても高い強度を有し、かつ耐水性に優れた吸液
性多孔体を得ることを目的とする。
で成型しても高い強度を有し、かつ耐水性に優れた吸液
性多孔体を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は粘土系無機粉末
と結晶珪酸カルシウムとの低温焼成成形体である吸液性
多孔体に関する。
と結晶珪酸カルシウムとの低温焼成成形体である吸液性
多孔体に関する。
【0006】更に本発明は粘土系無機粉末、結晶珪酸カ
ルシウムに水を加え混練成形後、乾燥し、粘度系無機粉
末の半セラミック化(脱水化)温度以上でかつ珪酸カルシ
ウムの収縮温度以下の温度で焼成することを特徴とする
吸液性多孔体の製法に関する。
ルシウムに水を加え混練成形後、乾燥し、粘度系無機粉
末の半セラミック化(脱水化)温度以上でかつ珪酸カルシ
ウムの収縮温度以下の温度で焼成することを特徴とする
吸液性多孔体の製法に関する。
【0007】本発明に用いられる結晶珪酸カルシウムは
従来の天然または合成珪酸カルシウムに認められなかっ
た極めて大きなBET比表面積、細孔容積、吸油量を示
す多孔性の粉末または粒子であって、それ自体、BET
比表面積100m2/g以上、細孔容積2.0cc/g
以上、吸油量4ml/g以上を有するジャイロライト系
花弁状結晶珪酸カルシウム。従来のものはBET比表面
積30〜60m2/g、細孔容積0.1〜0.3cc/
g、吸油量0.1〜0.3ml/gである。結晶珪酸カ
ルシウムの好ましい粒径は10〜30μm、より好まし
くは20〜30μmである。
従来の天然または合成珪酸カルシウムに認められなかっ
た極めて大きなBET比表面積、細孔容積、吸油量を示
す多孔性の粉末または粒子であって、それ自体、BET
比表面積100m2/g以上、細孔容積2.0cc/g
以上、吸油量4ml/g以上を有するジャイロライト系
花弁状結晶珪酸カルシウム。従来のものはBET比表面
積30〜60m2/g、細孔容積0.1〜0.3cc/
g、吸油量0.1〜0.3ml/gである。結晶珪酸カ
ルシウムの好ましい粒径は10〜30μm、より好まし
くは20〜30μmである。
【0008】本発明に使用する粘土系無機粉末は、結晶
珪酸カルシウム用バインダーとして作用する。この目的
に特に好適な粘土系無機粉末の例は、カオリナイト、ベ
ントナイト、パイロフィライト、ハロイサイト等の珪酸
アルミニウム系粘土類、およびタルク、セピオライト、
アタパルジャイト、セリサイト等の珪酸マグネシウム系
粘土類である。特に好ましい粘土類はセピオライトであ
り、これは、水性分散液の粘度が低く、操作し易い上、
それ自体の吸油量が高いためである。粘土系無機粉体の
粒度は100メッシュ以下、特に好ましくは300メッ
シュ以下である。(その他粘度系無機粉体に必要な特
性、例えば融点、嵩密度、結晶構造、吸液度・・・・・等)
珪酸カルシウム用バインダーとして作用する。この目的
に特に好適な粘土系無機粉末の例は、カオリナイト、ベ
ントナイト、パイロフィライト、ハロイサイト等の珪酸
アルミニウム系粘土類、およびタルク、セピオライト、
アタパルジャイト、セリサイト等の珪酸マグネシウム系
粘土類である。特に好ましい粘土類はセピオライトであ
り、これは、水性分散液の粘度が低く、操作し易い上、
それ自体の吸油量が高いためである。粘土系無機粉体の
粒度は100メッシュ以下、特に好ましくは300メッ
シュ以下である。(その他粘度系無機粉体に必要な特
性、例えば融点、嵩密度、結晶構造、吸液度・・・・・等)
【0009】粘土系無機粉末である珪酸アルミニウムや
珪酸マグネシウムは、珪酸カルシウムの収縮温度より低
い半セラミック化温度有しているため、両温度間で混合
物を焼成すると、珪酸カルシウムの多孔性を維持したま
ま粘度系無機粉末のみが半セラミック化して、珪酸カル
シウムを固結する。従って完全に無機物のみからなる多
孔体を得ることができる。
珪酸マグネシウムは、珪酸カルシウムの収縮温度より低
い半セラミック化温度有しているため、両温度間で混合
物を焼成すると、珪酸カルシウムの多孔性を維持したま
ま粘度系無機粉末のみが半セラミック化して、珪酸カル
シウムを固結する。従って完全に無機物のみからなる多
孔体を得ることができる。
【0010】珪酸アルミニウム、例えばカオリナイト、
ベントナイト等の半セラミック化温度は500〜600
℃であるから焼成温度はそれ以上の温度を採用すればよ
い。珪酸マグネシウム、例えばタルフ、セピオライト等
の半セラミック化温度は550〜800℃であるから焼
成温度はそれ以上の温度を採用すればよい。また珪酸カ
ルシウムの収縮温度は760℃であるから、焼成温度は
それ以下に設定する。粘度系無機粉末の使用量は結晶珪
酸カルシウム100重量部当り40〜150重量部、特
に50〜80重量部が適当である。
ベントナイト等の半セラミック化温度は500〜600
℃であるから焼成温度はそれ以上の温度を採用すればよ
い。珪酸マグネシウム、例えばタルフ、セピオライト等
の半セラミック化温度は550〜800℃であるから焼
成温度はそれ以上の温度を採用すればよい。また珪酸カ
ルシウムの収縮温度は760℃であるから、焼成温度は
それ以下に設定する。粘度系無機粉末の使用量は結晶珪
酸カルシウム100重量部当り40〜150重量部、特
に50〜80重量部が適当である。
【0011】本発明多孔質体はさらにその他の添加剤、
例えば無機顔料、シリカ、アルミナ等を含んでいてもよ
い。これらの添加剤は粘土系無機粉末や結晶珪酸カルシ
ウムと共に焼成すればよい。無機顔料としてはべんが
ら、酸化チタン、等焼成温度で安定で使用目的にとって
有害でないものであれば特に限定的でない。使用量は全
固形分の0〜20重量%、より好ましくは10〜20重
量%である。
例えば無機顔料、シリカ、アルミナ等を含んでいてもよ
い。これらの添加剤は粘土系無機粉末や結晶珪酸カルシ
ウムと共に焼成すればよい。無機顔料としてはべんが
ら、酸化チタン、等焼成温度で安定で使用目的にとって
有害でないものであれば特に限定的でない。使用量は全
固形分の0〜20重量%、より好ましくは10〜20重
量%である。
【0012】本発明吸液性多孔体を製造するには、粘土
系無機粉末と無機添加剤に所定量の水を添加し混練しペ
ーストとする。ペーストに結晶珪酸カルシウムを配合し
その吸液性を利用し、含水粉体としたものを所定形状に
成形、乾燥し、次いで焼成する。水の量は、粘度系粉末
と無機添加剤とを混練したときのペーストが成形するに
十分な塑性を有し、かつ珪酸カルシウム配合で粉体化す
る程度用いる。標準的水量は含水粉体全重量の50〜8
0重量%、より好ましくは62〜67重量%である。
系無機粉末と無機添加剤に所定量の水を添加し混練しペ
ーストとする。ペーストに結晶珪酸カルシウムを配合し
その吸液性を利用し、含水粉体としたものを所定形状に
成形、乾燥し、次いで焼成する。水の量は、粘度系粉末
と無機添加剤とを混練したときのペーストが成形するに
十分な塑性を有し、かつ珪酸カルシウム配合で粉体化す
る程度用いる。標準的水量は含水粉体全重量の50〜8
0重量%、より好ましくは62〜67重量%である。
【0013】成形圧力は、15〜30kg/cm2、よ
り好ましくは20〜25kg/cm2である。成形圧力
が高すぎると、吸液性が低下し、低すぎると強度が弱く
なる。含水成形体は20〜100℃、より好ましくは4
0〜70℃で予備乾燥する。乾燥は含水成形体中の水分
が0〜30%より好ましくは0〜10%となるまで行
う。含水量が高すぎると焼成時に割れを生ずることがあ
る。
り好ましくは20〜25kg/cm2である。成形圧力
が高すぎると、吸液性が低下し、低すぎると強度が弱く
なる。含水成形体は20〜100℃、より好ましくは4
0〜70℃で予備乾燥する。乾燥は含水成形体中の水分
が0〜30%より好ましくは0〜10%となるまで行
う。含水量が高すぎると焼成時に割れを生ずることがあ
る。
【0014】乾燥品は、粘土系無機粉末が半セラミック
化する温度より高く、結晶珪酸カルシウムの収縮温度よ
り低い温度、通常550〜760℃、より好ましくは6
00〜700℃で、成形体が半セラミック状となるま
で、通常厚さや大きさにもよるが3〜10時間行なう。
化する温度より高く、結晶珪酸カルシウムの収縮温度よ
り低い温度、通常550〜760℃、より好ましくは6
00〜700℃で、成形体が半セラミック状となるま
で、通常厚さや大きさにもよるが3〜10時間行なう。
【0015】本発明で得られる吸液性多孔体は、吸油量
(サモアシ油)1.7ml/g以上、吸水量1.7ml/
g以上のものを得ることができる。嵩密度0.15〜
0.25g/cm3、圧縮破壊強度7〜10kg/cm
2の耐水性成形体が得られる。
(サモアシ油)1.7ml/g以上、吸水量1.7ml/
g以上のものを得ることができる。嵩密度0.15〜
0.25g/cm3、圧縮破壊強度7〜10kg/cm
2の耐水性成形体が得られる。
【0016】本発明吸液性多孔体は吸油、吸水剤、香
料、消臭剤、忌避剤、防錆剤、農薬、肥料、医薬等の徐
放性基材、触媒担体、吸臭、吸塵剤等種々の用途に使用
し得る。例えば水系芳香剤(香料を界面活性剤で水に可
溶化させたもの)を含浸させる事により容器の転倒、破
損による液漏れが防止できる他、容器形状も簡便なもの
とすることが可能。
料、消臭剤、忌避剤、防錆剤、農薬、肥料、医薬等の徐
放性基材、触媒担体、吸臭、吸塵剤等種々の用途に使用
し得る。例えば水系芳香剤(香料を界面活性剤で水に可
溶化させたもの)を含浸させる事により容器の転倒、破
損による液漏れが防止できる他、容器形状も簡便なもの
とすることが可能。
【0017】以下、実施例をあげて本発明を説明する。
【実施例1】セピオライト(粒径:300メッシュフル
イ品、半セラミック化温度:550℃、吸油量:150
g/cc)0.6g、酸化チタン(粒径:0.5μm、融
点:1858℃)0.6g、結晶珪酸カルシウム(ジャイ
ロライト型花弁状、粒径:20μm、収縮温度:760
℃、嵩密度:0.1g/cc、BET比表面積:100
m2/g、細孔容積:2.0cc/g、吸油量:5ml
/g)1.8gおよび水6gを混練し、ペースト状と
し、これをモールドに入れ20kg/cm2で成形し直
径36mm×厚7mmの成形体を得た。常温で1日間自
然乾燥し、次いで600℃で5時間焼成した。得られた
多孔体の特性を表1に示す。
イ品、半セラミック化温度:550℃、吸油量:150
g/cc)0.6g、酸化チタン(粒径:0.5μm、融
点:1858℃)0.6g、結晶珪酸カルシウム(ジャイ
ロライト型花弁状、粒径:20μm、収縮温度:760
℃、嵩密度:0.1g/cc、BET比表面積:100
m2/g、細孔容積:2.0cc/g、吸油量:5ml
/g)1.8gおよび水6gを混練し、ペースト状と
し、これをモールドに入れ20kg/cm2で成形し直
径36mm×厚7mmの成形体を得た。常温で1日間自
然乾燥し、次いで600℃で5時間焼成した。得られた
多孔体の特性を表1に示す。
【0018】
【実施例2】セピオライトをベントナイト(粒径:30
0メッシュフルイ品、半セラミック温度:600℃、膨
潤力:5.5g/g24hr)に代える以外、実施例1
と同様にして吸液性多孔体を得た。得られた多孔体の特
性を表1に示す。
0メッシュフルイ品、半セラミック温度:600℃、膨
潤力:5.5g/g24hr)に代える以外、実施例1
と同様にして吸液性多孔体を得た。得られた多孔体の特
性を表1に示す。
【0019】
【比較例1〜3】実施例1で用いたのと同じ珪酸カルシ
ウムを単体で用い、成形圧をそれぞれ20kg/cm2
(比較例1)、50kg/cm2(比較例2)および100
kg/cm2(比較例3)とする以外、実施例1と同様に
して吸液性多孔体を得た。得られた吸液性多孔体の特性
を表1に示す。
ウムを単体で用い、成形圧をそれぞれ20kg/cm2
(比較例1)、50kg/cm2(比較例2)および100
kg/cm2(比較例3)とする以外、実施例1と同様に
して吸液性多孔体を得た。得られた吸液性多孔体の特性
を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】特性評価は以下の方法で行なった。
【含浸率】多孔体(重量W1)に香料(サモア油)を添加
し、香料を吸液しなくなった所を終点(W2)として次式
により算出。
し、香料を吸液しなくなった所を終点(W2)として次式
により算出。
【数1】
【0022】
【圧縮破壊強度】直径35mmの内板を直角方向に圧縮
破壊した時の応力を断面積で割った値。
破壊した時の応力を断面積で割った値。
【保形成】多孔体を水に浸漬し、5時間後の状態をみ
る。
る。
【0023】
【発明の効果】本発明吸液性多孔体は圧縮強度が高く、
耐水性にも優れており、しかも高い吸液性を示す。
耐水性にも優れており、しかも高い吸液性を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】更に本発明は粘土系無機粉末、結晶珪酸カ
ルシウムに水を加え混練成形後、乾燥し、粘土系無機粉
末の半セラミック化(脱水化)温度以上でかつ珪酸カルシ
ウムの収縮温度以下の温度で焼成することを特徴とする
吸液性多孔体の製法に関する。
ルシウムに水を加え混練成形後、乾燥し、粘土系無機粉
末の半セラミック化(脱水化)温度以上でかつ珪酸カルシ
ウムの収縮温度以下の温度で焼成することを特徴とする
吸液性多孔体の製法に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明に使用する粘土系無機粉末は、結晶
珪酸カルシウム用バインダーとして作用する。この目的
に特に好適な粘土系無機粉末の例は、カオリナイト、ベ
ントナイト、パイロフィライト、ハロイサイト等の珪酸
アルミニウム系粘土類、およびタルク、セピオライト、
アタパルジャイト、セリサイト等の珪酸マグネシウム系
粘土類である。特に好ましい粘土類はセピオライトであ
り、これは、水性分散液の粘土が低く、操作し易い上、
それ自体の吸油量が高いためである。粘土系無機粉体の
粒度は100メッシュ以下、特に好ましくは300メッ
シュ以下である。
珪酸カルシウム用バインダーとして作用する。この目的
に特に好適な粘土系無機粉末の例は、カオリナイト、ベ
ントナイト、パイロフィライト、ハロイサイト等の珪酸
アルミニウム系粘土類、およびタルク、セピオライト、
アタパルジャイト、セリサイト等の珪酸マグネシウム系
粘土類である。特に好ましい粘土類はセピオライトであ
り、これは、水性分散液の粘土が低く、操作し易い上、
それ自体の吸油量が高いためである。粘土系無機粉体の
粒度は100メッシュ以下、特に好ましくは300メッ
シュ以下である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】粘土系無機粉末である珪酸アルミニウムや
珪酸マグネシウムは、珪酸カルシウムの収縮温度より低
い半セラミック化温度有しているため、両温度間で混合
物を焼成すると、珪酸カルシウムの多孔性を維持したま
ま粘土系無機粉末のみが半セラミック化して、珪酸カル
シウムを固結する。従って完全に無機物のみからなる多
孔体を得ることができる。
珪酸マグネシウムは、珪酸カルシウムの収縮温度より低
い半セラミック化温度有しているため、両温度間で混合
物を焼成すると、珪酸カルシウムの多孔性を維持したま
ま粘土系無機粉末のみが半セラミック化して、珪酸カル
シウムを固結する。従って完全に無機物のみからなる多
孔体を得ることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】珪酸アルミニウム、例えばカオリナイト、
ベントナイト等の半セラミック化温度は500〜600
℃であるから焼成温度はそれ以上の温度を採用すればよ
い。珪酸マグネシウム、例えばタルク、セピオライト等
の半セラミック化温度は550〜800℃であるから焼
成温度はそれ以上の温度を採用すればよい。また珪酸カ
ルシウムの収縮温度は760℃であるから、焼成温度は
それ以下に設定する。粘土系無機粉末の使用量は結晶珪
酸カルシウム100重量部当り40〜150重量部、特
に50〜80重量部が適当である。
ベントナイト等の半セラミック化温度は500〜600
℃であるから焼成温度はそれ以上の温度を採用すればよ
い。珪酸マグネシウム、例えばタルク、セピオライト等
の半セラミック化温度は550〜800℃であるから焼
成温度はそれ以上の温度を採用すればよい。また珪酸カ
ルシウムの収縮温度は760℃であるから、焼成温度は
それ以下に設定する。粘土系無機粉末の使用量は結晶珪
酸カルシウム100重量部当り40〜150重量部、特
に50〜80重量部が適当である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明吸液性多孔体を製造するには、粘土
系無機粉末と無機添加剤に所定量の水を添加し混練しペ
ーストとする。ペーストに結晶珪酸カルシウムを配合し
その吸液性を利用し、含水粉体としたものを所定形状に
成形、乾燥し、次いで焼成する。水の量は、粘土系粉末
と無機添加剤とを混練したときのペーストが成形するに
十分な塑性を有し、かつ珪酸カルシウム配合で粉体化す
る程度用いる。標準的水量は含水粉体全重量の50〜8
0重量%、より好ましくは62〜67重量%である。
系無機粉末と無機添加剤に所定量の水を添加し混練しペ
ーストとする。ペーストに結晶珪酸カルシウムを配合し
その吸液性を利用し、含水粉体としたものを所定形状に
成形、乾燥し、次いで焼成する。水の量は、粘土系粉末
と無機添加剤とを混練したときのペーストが成形するに
十分な塑性を有し、かつ珪酸カルシウム配合で粉体化す
る程度用いる。標準的水量は含水粉体全重量の50〜8
0重量%、より好ましくは62〜67重量%である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】以下、実施例をあげて本発明を説明する。
【実施例1】セピオライト(粒径:300メッシュフル
イ品、半セラミック化温度:550℃、吸油量:150
g/cc)0.6g、酸化チタン(粒径:0.5μm、融
点:1858℃)0.6g、結晶珪酸カルシウム(ジャイ
ロライト型花弁状、粒径:20μm、収縮温度:760
℃、嵩密度:0.1g/cc、BET比表面積:100
m2/g、細孔容積:2.0cc/g、吸油量:5ml
/g)1.8gおよび水6gを混練し、含水粉体とし、
これをモールドに入れ20kg/cm2で成形し直径3
6mm×厚7mmの成形体を得た。常温で1日間自然乾
燥し、次いで600℃で5時間焼成した。得られた多孔
体の特性を表1に示す。
イ品、半セラミック化温度:550℃、吸油量:150
g/cc)0.6g、酸化チタン(粒径:0.5μm、融
点:1858℃)0.6g、結晶珪酸カルシウム(ジャイ
ロライト型花弁状、粒径:20μm、収縮温度:760
℃、嵩密度:0.1g/cc、BET比表面積:100
m2/g、細孔容積:2.0cc/g、吸油量:5ml
/g)1.8gおよび水6gを混練し、含水粉体とし、
これをモールドに入れ20kg/cm2で成形し直径3
6mm×厚7mmの成形体を得た。常温で1日間自然乾
燥し、次いで600℃で5時間焼成した。得られた多孔
体の特性を表1に示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 粘土系無機粉末と結晶珪酸カルシウムと
の低温焼成成形体である吸液性多孔体。 - 【請求項2】 結晶珪酸カルシウム100重量部に対
し、粘土系無機粉末を40〜150重量部含む組成物の
低温焼成成形体である請求項1記載の吸液性多孔体。 - 【請求項3】 粘土系無機粉末がカオリナイト、ベント
ナイト、タルク、セピオライト、ハロイサイト、セリサ
イト、パイロフィライト、アタパルジャイトからなる群
から選ばれる請求項1記載の吸液性多孔体。 - 【請求項4】 結晶珪酸カルシウムがジャイロ状花弁状
結晶珪酸カルシウムである請求項1記載の吸液性多孔
体。 - 【請求項5】 粘土系無機粉末、結晶珪酸カルシウムお
よび所望によりその他の添加剤に水を加え混練成形後、
乾燥し、粘度系無機粉末の半セラミック化温度以上でか
つ珪酸カルシウムの収縮温度以下の温度で焼成すること
を特徴とする吸液性多孔体の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3342960A JPH05168914A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 吸液性多孔体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3342960A JPH05168914A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 吸液性多孔体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05168914A true JPH05168914A (ja) | 1993-07-02 |
Family
ID=18357845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3342960A Pending JPH05168914A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 吸液性多孔体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05168914A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010022785A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Shinwa Corp | 脱臭フィルタ |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP3342960A patent/JPH05168914A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010022785A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Shinwa Corp | 脱臭フィルタ |
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