JPH05168670A - ハンディマッサージャ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】局部的に強い刺激が得られると共に湾曲した部
位に対しても効果的なマッサージを行うことのできるハ
ンディマッサージャを提供する。 【構成】動力伝達部材６を第２基台１１に選択的に取付
け、第１基台１０及び第２基台１１の向かい合う面にそ
れぞれ配されたローラ９ａ，９ｂの相対位置を変えるこ
とによって異なるマッサージを行う。また、ローラ９
ａ，９ｂを第１基台１０及び第２基台１１の端部より一
部突出させることにより、湾曲した部位に対してもマッ
サージを行わせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ハンディマッサージャ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ローラを使ってマッサージを行う
ハンディマッサージャとしては、実公昭４３−２５２７
３号公報に示されるように、モータで回転する回転軸の
下端部に水平な多数の軸を放射状に取り付け、この軸に
円錐台状のローラを遊転自在に取り付けたものが知られ
ている。

【０００３】そして、使用する際には、回転軸を中心と
して公転しながら自転するローラをこのローラが当接す
るように配されたシートに転接させ、このシートを介し
て人体の腰部や腹部等の部位にローラの回転を伝え、も
みほぐすような刺激を与えるようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のハンディマッサージャにおいては、もみほぐすよ
うな刺激を与えることはできるものの、ローラの接触面
の面積が広く、しかもローラが放射状に多数設けられて
いるため、ローラによる刺激は平面的であり局部的に強
いたたきマッサージに近いような刺激を与えることはで
きないばかりでなく、首筋や肩等の湾曲している部位の
マッサージを適切に行うことができないというという問
題点があった。

【０００５】本発明は、局部的に強い刺激が得られると
共に湾曲した部位に対しても効果的なマッサージを行う
ことのできるハンディマッサージャを提供することを目
的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、モータにより
回転する第１回転軸と、前記第１回転軸の下部に固定さ
れると共に、外周に前記第１回転軸と平行に垂設された
複数の第２回転軸にそれぞれ取り付けられたマッサージ
用のローラを備えた円盤状の第１基台と、前記第１回転
軸の先端部に固定される動力伝達部材と、外周に前記第
１回転軸と平行に垂設された複数の第３回転軸にそれぞ
れ取り付けられたマッサージ用のローラを備え、このロ
ーラと前記第１基台のローラとの相対位置を変化可能に
前記動力伝達部材に選択的に取り付けられる前記第１基
台上方の円盤状の第２基台とを有するものである。

【０００７】

【作用】この構成により、動力伝達部材を第２基台に選
択的に取付け、第１基台及び第２基台の向かい合う面に
それぞれ配されたローラの相対位置を変えることによっ
て異なるマッサージを行うことができる。また、ローラ
を第１基台及び第２基台の端部より一部突出させること
により、湾曲した部位に対してもマッサージを行うこと
ができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【０００９】図１は、本発明の一実施例に係るハンディ
マッサージャの側面部分断面図である。同図において、
１はハンディマッサージャ本体（以下本体という）であ
り、この本体１はマッサージを行うマッサージ部２と、
硬質プラスチック等からなる円筒状の把持部３とからな
っている。なお、３ａはマッサージ部２の回転速度を制
御するための速度調整用ボリューム、３ｂは電源スイッ
チ、３ｃは電源コードである。

【００１０】この把持部３の上部内側には、マッサージ
部２を回転させるモータ４が固定されており、このモー
タ４の回転はギアボックス５を介して第１回転軸である
回転シャフト（以下シャフトという）６に伝わる。な
お、このシャフト６はベアリング７を備えた軸受８によ
り回転自在に保持されている。

【００１１】そして、このシャフト６には、湾曲した部
位に対してもマッサージを行うことができるよう、それ
ぞれ円盤状に形成されると共に端部近傍に複数個、本実
施例においては４個のローラ９を配した第１基台である
第１ホルダ１０と、第２基台である第２ホルダ１１とが
取り付けられている。

【００１２】ここで、第１ホルダ１０は、その中央に設
けられた円筒部１０ａにシャフト６を貫通させた状態で
シャフト６に固定されている。また、この第１ホルダ１
０はその外周に第２回転軸１０ｂを４本、シャフト６と
平行に垂設し、これらの第２回転軸１０ｂにローラ９ａ
を取り付けている。なお、このローラ９ａは、第２回転
軸１０ｂに取り付けられた状態で第１ホルダ１０の縁部
から外方に一部突出するような幅を有して形成されてい
る。

【００１３】一方、第２ホルダ１１は、第１ホルダ１０
の円筒部１０ａの外側に回動自在に取り付けられてお
り、ピン１２によりシャフト６の先端部に固定されてい
る動力伝達部材である止め金具１３と係合することによ
りシャフト６に固定されるものである。

【００１４】そして、この第２ホルダ１１は、第１ホル
ダ１０と同様、その外周に第３回転軸１１ｂを４本、シ
ャフト６と平行に垂設し、これらの第３回転軸１１ｂに
ローラ９ｂを取り付けている。

【００１５】また、第２ホルダ１１は第１ホルダ１０の
円筒部１０ａに沿って摺動可能に取り付けられており、
通常は第１ホルダ１０の円筒部１０ａに巻設されたコイ
ルバネ１４により上方に付勢されて止め金具１３と係合
している。そして、手によりこの第２ホルダ１１が押し
下げられると、図２に示すようにコイルバネ１４を圧縮
しながら下方に移動し、止め金具１３との係合を解除す
るようになっている。

【００１６】さらに、この第２ホルダ１１には、図３に
示すようにそれぞれ対となった第１，第２嵌入孔１５
ａ，１５ｂが所定の角度、例えば４５度の角度を形成し
て設けられている。ここで、これらの第１，第２嵌入孔
１５ａ，１５ｂは、湾曲した部位に対しても異なったマ
ッサージ、例えば通常のマッサージと強い刺激を与える
マッサージを行うためそれぞれ選択的に止め金具１３の
端部を嵌入させて、第２ホルダ１１と止め金具１３とを
係合させるものである。

【００１７】ここで、１５ａを通常のマッサージを行う
ための第１嵌入孔とし、１５ｂを強い刺激を与えるマッ
サージを行うための第２嵌入孔とする。そして、第１嵌
入孔１５ａに止め金具１３の端部が嵌入された場合に
は、第１ホルダ１０及び第２ホルダ１１のそれぞれのロ
ーラ９ａ，９ｂの位置は図３に示すように、同じ位置に
あるものとする。

【００１８】また、第２ホルダ１１を時計回りに４５度
だけ回転させて第２嵌入孔１５ｂに嵌入させると、第１
ホルダ１０及び第２ホルダ１１のそれぞれのローラ９
ａ，９ｂの相対位置は図４に示すように４５度だけずれ
るようになる。

【００１９】なお、このような嵌入孔１５ａ，１５ｂの
変更は、手により第２ホルダ１１を押し下ることにより
一旦止め金具１３の端部の嵌入を解除し、その後第２ホ
ルダ１１を水平方向に回動させ、コイルバネ１４による
バネ力により再び止め金具１３の端部を第２ホルダ１１
に嵌入することにより行う。１６は、止め金具１３を覆
うと共に第２ホルダ１１に当接するように設けられた透
明のキャップである。

【００２０】次に、このように構成されたハンディマッ
サージャのマッサージ動作について説明する。

【００２１】まず、使用者が通常のマッサージを希望す
る場合について説明する。この場合、使用者は図３に示
すように止め金具１３を第１嵌入孔１５ａに嵌入する。
この後、電源スイッチ３ｂを入れてモータ４を回転さ
せ、このモータ４の回転をギアボックス５を介してシャ
フト６に伝えることによりシャフト６を回転させる。

【００２２】この時、この第２ホルダ１１は止め金具１
３を介してシャフト６に固定されていることから、この
シャフト６の回転により第１ホルダ１０及び第２ホルダ
１１が回転する。

【００２３】そして、このハンディマッサージャをマッ
サージを希望する部位に押し当てると、第１ホルダ１０
及び第２ホルダ１１のそれぞれのローラ９ａ，９ｂは同
じ位置にあることから、ローラ９ａ，９ｂはシャフト６
が１／４回転する毎にその部位に圧接し、もみほぐすよ
うな刺激を得ることができる。

【００２４】また、図５の（ａ），（ｂ）のように首筋
等湾曲した部位に対しても、ローラ９ａ，９ｂが第１ホ
ルダ１０及び第２ホルダ１１の縁部から外方に所定の長
さだけ突出していることから、効果的なマッサージを行
うことができる。なお、そのマッサージの速さは速度調
整用ボリューム３ａにより行う。

【００２５】次に、使用者が局部的に強い刺激のマッサ
ージを希望する場合について説明する。この場合には、
使用者はキャップ１６を押し下げることにより第２ホル
ダ１１を下方に押し下げて、４５度時計回りに回転さ
せ、図４に示すように止め金具１３の端部を嵌入孔１５
ｂに嵌入する。なお、透明なキャップ１６によりこの動
作は視認でき、このマッサージの切換を確実に行うこと
ができる。この後、電源スイッチ３ｂを入れて第１ホル
ダ１０及び第２ホルダ１１を回転させる。

【００２６】そして、このハンディマッサージャをマッ
サージを希望する部位に押し当てると、第１ホルダ１０
及び第２ホルダ１１のローラ９ａ，９ｂの相対位置は４
５度だけずれているため、シャフト６が１／８回転する
毎にその部位に圧接するため強いたたきマッサージに近
いような刺激を与えることができる。

【００２７】このように、止め金具１３端部の嵌入位置
を変えることにより、シャフト６の回転数が同じでもマ
ッサージを希望する部位にローラ９ａ，９ｂが圧接する
回数を増やすことができるため、局部的に強い刺激を得
ることができる。

【００２８】なお、これまでの説明においては、第２ホ
ルダ１１を固定するため止め金具１３を嵌入孔１５ｂに
嵌入するものとしたが、第２ホルダ１１を止め金具１３
により固定できるならば、第２ホルダ１１の上面に受け
部を設けて、この受け部に止め金具１３を嵌合させるよ
うにしても良い。また、嵌合がコイルバネ１４を用いる
ことなく行えるようにすれば、コイルバネ１４は当然使
用することはない。

【００２９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、動力伝達
部材を第２基台に選択的に取付け、第１基台及び第２基
台の向かい合う面にそれぞれ配されたローラの相対位置
を変えることによって異なるマッサージを行うことがで
きる。また、ローラを第１基台及び第２基台の端部より
一部突出させることにより、湾曲した部位に対してもマ
ッサージを行うことができる。これにより、局部的に強
い刺激が得られると共に湾曲した部位に対しても効果的
なマッサージを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るハンディマッサージャ
の側面部分断面図。

【図２】第２ホルダが押し下げられた時の上記ハンディ
マッサージャの側面部分断面図。

【図３】通常のマッサージを行うための嵌入孔に止め金
具が嵌入された状態を示す図。

【図４】強い刺激が得られるマッサージを行うための嵌
入孔に止め金具が嵌入された状態を示す図。

【図５】上記ハンディマッサージャを湾曲した部位に対
して使用する様子を表した図。

【符号の説明】

４ モータ ６ 回転シャフト ９ ローラ １０ 第１ホルダ １１ 第２ホルダ １３ 止め金具 １４ コイルバネ １５ａ，１５ｂ 嵌入孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータにより回転する第１回転軸と、 前記第１回転軸の下部に固定されると共に、外周に前記
   第１回転軸と平行に垂設された複数の第２回転軸にそれ
   ぞれ取り付けられたマッサージ用のローラを備えた円盤
   状の第１基台と、 前記第１回転軸の先端部に固定される動力伝達部材と、 外周に前記第１回転軸と平行に垂設された複数の第３回
   転軸にそれぞれ取り付けられたマッサージ用のローラを
   備え、このローラと前記第１基台のローラとの相対位置
   を変化可能に前記動力伝達部材に選択的に取り付けられ
   る前記第１基台上方の円盤状の第２基台とを有すること
   を特徴とするハンディマッサージャ。