JPH0628097Y2 - マッサージ機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、足裏等を載置する本体ハウジングから出没駆
動される叩打子にて叩きマッサージを行うマッサージ機
に関する。

〔従来の技術〕 従来、叩打子を出没駆動して叩きマッサージを行うマッ
サージ機においては、施療面の面積が異なる各種の叩打
子を取り換え可能にして、ツボへのポイント的な強いマ
ッサージや広い面でソフトなマッサージ等の切り換えを
できるようにしたものがある。

ところが、これでは各種の叩打子を備える必要があり、
またマッサージの切り換えに際してこれらの叩打子の取
り換えが面倒であるという問題があった。

そこで、第６図及び第７図に示すように、叩打子を柱状
の第１の叩打子１９，５９と、環状の第２の叩打子４
０，５０とで構成し、第１の叩打子１９，５９と第２の
叩打子４０，５０をねじ結合したものが考えられてい
る。即ち、第６図において雄ねじ４２と雌ねじ４１、第
７図において雄ねじ５２と雌ねじ５１とでねじ結合して
いる。第７図においては、第１の叩打子５９の下端に突
設したガイド棒５８を、第２の叩打子５０に形成した第
１の叩打子５９を納める凹所の底面に形成されたガイド
孔５７にてガイドしている。第１の叩打子１９，５９の
先端施療面と第２の叩打子４０，５０の先端施療面とを
面一にして広い施療面を構成したり、第１の叩打子１
９，５９を第２の叩打子４０，５０の先端施療面より突
出させて第１の叩打子１９，５９のみによって狭い施療
面を構成して、広い面でのソフトなマッサージとツボへ
のポイント的な強いマッサージ等を切り換え可能にした
ものがある。

〔考案の解決しようとする課題〕

ところが、この場合各種の叩打子を備える必要はない
が、マッサージの切り換えに際して第１の叩打子１９，
５９または第２の叩打子４０，５０を回転させて互いの
相対位置を調節する必要があり、マッサージの切り換え
の度にこのような調節をするのは面倒であるという問題
があった。

本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、マッサージの切り換えに際し
て面倒な調節を必要とせず、使い勝手の良いマッサージ
機を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案のマッサージ機は、ハウジングから出没駆動され
る叩打子を柱状の第１の叩打子と、環状の第２の叩打子
とで構成し、第１の叩打子を駆動手段に連結するととも
に第２の叩打子をその中心の貫通孔に第１の叩打子を臨
ませつつ第１の叩打子に弾性体を介して連結したことを
特徴とするものである。

〔作用〕

上記構成によって、足裏等の被施療部の叩打子に対する
押し付けの具合を変えることにより、強く押し付けると
第２の叩打子を支持している弾性体の撓み量が多くなっ
て第２の叩打子の先端施療面からの第１の叩打子の突出
量が多くなり、実質的に第１の叩打子のみにて被施療部
が叩打され、ツボをポイント的に叩く強いマッサージが
でき、反対に押し付けを弱くすると弾性体の撓み量が少
なくなって第１の叩打子と第２の叩打子の先端施療面が
略面一となり、両叩打子の施療面が併せられて広い施療
面が構成されてソフトなマッサージができ、マッサージ
の切り換えを面倒な調節なしに行うことを可能にしたも
のである。

〔実施例〕

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

マッサージ機本体を構成するハウジング１の底板６にモ
ータ７及び一対の取付板８を取り付け、一対の取付板８
にベアリング９を介して回転軸１０を回転自在に支持し
ている。また、回転軸１０の軸方向の中間部においても
ベアリング９を設けて支持している。モータ７の出力軸
１１に出力プーリ１２を取り付け、回転軸１０に従動プ
ーリ１３を取り付け、両プーリ１２，１３間に伝導ベル
ト１４を巻掛けてモータ７にて回転軸１０を回転駆動さ
せるようにしてある。回転軸１０にはその回転軸心Ｃか
ら偏心している偏心部１５が形成され、この偏心部１５
にベアリング１６の内レース１６Ｃを固定して、ベアリ
ング１６を偏心部１５に取り付け、ベアリング１６を回
転軸１０の回転軸心Ｃに対して偏心回転できるようにし
てある。叩打子１７を有する叩きアーム１８を取付板
８，８に架設した軸２４に揺動自在に支持している。そ
して叩きアーム１８には長孔２５が形成され、この長孔
２５に回転軸１０の偏心部１５に取り付けたベアリング
１６を挿合している。しかして、回転軸１０の回転にて
その偏心部１５が偏心回転されるのに伴って叩きアーム
１８を揺動させ、叩打子１７をハウジング１の上面に形
成した孔２７から出没させて、ハウジング１の上面に載
置した足裏等を叩いたり指圧したりしてマッサージす
る。ハウジング１の側面にはモータ７への通電を切り換
える電源スイッチ２９が設けてある。

第１図及び第２図に示すようにハウジング１にはフック
２８が複数設けられ、これらのフック２８にてハウジン
グ１上面に載置した足を囲うフード４をハウジング１に
取り付け及び取り外し自在にしてある。

第３図及び第４図に示すように、略Ｌ字状に形成された
叩きアーム１８の先端に取り付けられた叩打子１７は、
叩きアーム１８の先端に一体に形成された柱状の第１の
叩打子１９と、環状の第２の叩打子２０とを弾性体２１
を介して連結して構成されている。第２の叩打子２０は
断面が略Ｕ字状に形成されており、第４図の如く第２の
叩打子２０の中心の貫通孔に第１の叩打子１９を臨ませ
つつ、コイルばねである弾性体２１の両端を第２の叩打
子２０の下面に開口した環状の溝と第１の叩打子１９に
一体に形成した鍔部１８ａとに嵌合して第１の叩打子１
９に連結されている。弾性体２１は蛇腹状のカバー２２
で被覆されている。しかして、以上の構成によって、ハ
ウジング１上面に足裏等の被施療部を載置して叩打子１
７に強く押し付けた状態でマッサージを行うと、第２の
叩打子２０が弾性体２１を圧縮しつつ押し下げられ、第
１の叩打子１９が第２の叩打子２０の先端施療面より突
出して足裏を叩くため、第１の叩打子１９のみによって
ポイント的な強いマッサージが行われる。反対に押し付
けを弱くすると、第２の叩打子２０が弾性体２１にて押
し上げられていることから、第１の叩打子１９と第２の
叩打子２０とを併せた広い施療面によるソフトなマッサ
ージが行われる。

第５図は本考案の他の実施例を示す。この実施例は第２
の叩打子３０を弾性体にて形成して、第１の叩打子１９
と第２の叩打子３０とを連結する弾性体を第２の叩打子
３０にて兼用したものである。第２の叩打子３０は硬質
の発泡ウレタン等の弾性体で構成されており、その中心
の貫通孔に第１の叩打子１９を臨ませつつ、第１の叩打
子１９に一体に形成された鍔部１８ａに接着材等にて固
定されている。しかして、足裏等を叩打子１７に強く押
し付けると弾性体からなる第２の叩打子３０自体が撓ん
で第１の叩打子１９のみによるマッサージとなり、押し
付けを弱くすると第１の叩打子１９と第２の叩打子３０
とを併せたソフトなマッサージとなる。

〔考案の効果〕

以上のように本考案は、ハウジングから出没駆動される
叩打子を柱状の第１の叩打子と、環状の第２の叩打子と
で構成し、第１の叩打子を駆動手段に連結するとともに
第２の叩打子をその中心の貫通孔に第１の叩打子を臨ま
せつつ第１の叩打子に弾性体を介して連結してあるか
ら、足裏等の被施療部を叩打子に強く押し付けると、第
２の叩打子が弾性体を撓ませつつ押し下げられて第１の
叩打子が第２の叩打子の先端施療面より突出して第１の
叩打子のみによるツボをポイント的に叩く強いマッサー
ジが行われ、反対に押し付けを弱くすると、弾性体にて
第２叩打子が支持されていることから、第１の叩打子と
第２の叩打子との先端施療面が面一となって広い施療面
が構成され、ソフトなマッサージが行われ、且つこれら
のマッサージの切り換えが面倒な調節なしに被施療部の
叩打子への押し付け具合を変えるだけで行うことができ
るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は同上の内
部機構を説明する平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断
面図、第４図は同上の叩打子の断面図、第５図は本考案
の他の実施例の断面図、第６図及び第７図は従来の叩打
子の断面図である。 １……ハウジング、１７……叩打子、１９……第１の叩
打子、２０，３０……第２の叩打子、２１……弾性体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】叩打子と、この叩打子を出没自在に設けた
   ハウジングと、ハウジング内に収納されて叩打子を出没
   駆動する駆動手段とを備えたマッサージ機において、前
   記叩打子を柱状の第１の叩打子と、環状の第２の叩打子
   とで構成し、第１の叩打子を駆動手段に連結するととも
   に第２の叩打子をその中心の貫通孔に第１の叩打子を臨
   ませつつ第１の叩打子に弾性体を介して連結したことを
   特徴とするマッサージ機。