JPH05168515A - スチームヘアーセット器 - Google Patents

スチームヘアーセット器

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JPH05168515A
JPH05168515A JP13610892A JP13610892A JPH05168515A JP H05168515 A JPH05168515 A JP H05168515A JP 13610892 A JP13610892 A JP 13610892A JP 13610892 A JP13610892 A JP 13610892A JP H05168515 A JPH05168515 A JP H05168515A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スチームヘアーセット器において、毛髪セッ
ト部を着脱自在にするとともに、取り脱した際の火傷を
防止することを目的とする。 【構成】 本体ケース1の先端に設けた棒状のスチーム
発生用ヒータ装置8と該ヒータ装置8の外周を着脱自在
な毛髪セット部11との間に吸湿体10を配し、該吸湿
体10を前記スチーム発生用ヒータ装置8側に取り付け
る。これにより、スチーム発生用ヒータ装置は常に空気
断熱層を有した吸湿体で覆われており、指等が誤って触
れてもやけど負うことが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチームヘアーセット
器に係り、特に毛髪セット部を本体ケースに着脱自在に
したスチームヘアーセット器の局部的湯滴だまりを防止
し、毛髪セット部を取り脱した際に誤って触れた場合の
火傷を回避するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年のヘアスタイルは個々人の好みによ
り多様化し、くせ付け用の毛髪セット部は、各々のヘア
スタイルに応じて種々の形態のものが要求されている。
【0003】これを満足するには、複数種のスチームヘ
アセット器を所持することになるが、これでは不経済で
ある。そこで複数種の毛髪セット部を用意し、これを本
体ケースのスチーム発生用ヒータ装置に着脱自在にする
ことが考えられ、これによれば各自の好みのヘアスタイ
ルを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、毛髪セット部
を着脱自在にするものでは、スチーム用水が無くなるま
で使用し、毛髪セット部を取り脱した際に、空焚き状態
の高温のスチーム発生用ヒータ装置が露出し誤って触れ
て火傷するおそれがある。
【0005】また毛髪セット部をスチーム発生用ヒータ
装置に対して、スムースな着脱自在とするために、両者
間に適度のすき間を持たせた場合には、ここに結露現象
が発生して湯滴がたまり、上記着脱する際に溜まってい
た湯滴が滴下して危険である。上記ヒータ装置の両端付
近はヒータの発熱が少なく、しかも冷却されやすいので
温度が上昇しにくく、結露はこの付近に多く発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような点に
鑑みてなされたもので、本体ケース1の先端に設けた棒
状のスチーム発生用ヒータ装置8と該ヒータ装置8の外
周を着脱自在な毛髪セット部11との間に吸湿体10を
配し、該吸湿体10を前記スチーム発生用ヒータ装置8
側に取り付けていることに特徴を有している。
【0007】
【作用】本発明によれば、スチーム発生用ヒータ装置8
と着脱自在な毛髪セット部11との間のすき間に、仮え
結露が生じても湯滴は吸湿体により保持され、毛髪セッ
ト部11の着脱時に湯滴が滴下することによる不安感を
与えることなく、また毛髪セット部11の取り脱ずし後
のスチーム発生用ヒータ装置8には、吸湿体10が取り
付けられているので、誤って触れても直ちに火傷するこ
とがないものである。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る実施例を各図を参照して
説明する。まず、図1は本発明の一実施例に係るスチー
ムヘアーセット器の断面図、図2は図1のA−A線に沿
う拡大断面図、図3は図2に示すものにおける穴あき吸
湿体と毛髪セット部との小穴を不一致とした構成を示す
要部断面図である。
【0009】図で、1は本体に係るドライヤーの本体ケ
ース、1aは把持部、2はファン、3はファン2を駆動
するモータ、4は熱風発生用ヒータ、5は吸込口、6は
電源コード、7は吹出口であり、8はスチーム発生用ヒ
ータ9に係る棒状のスチーム発生用ヒータ装置で本体ケ
ース1の先端に配置されており、10は穴あき状吸湿
体、11はアタッチメントに係る毛髪セット部、12,
13は小穴(1),(2)である。また、14は水タン
ク、15は吸湿体、16はねじ、17は取付台、18は
パッキンで、19はスイッチである。
【0010】すなわち、本体ケース1は、内部に通常の
ファン2,モータ3,熱風発生用ヒータ4などを有し、
兼用の把持部1aがあり、前端(右側)には吸込口5
と、後端には吹出口7を形成している。
【0011】スチーム発生用ヒータ装置8は、図2に示
すごとく、正特性サーミスタからなるスチーム発生用ヒ
ータ9を内蔵した筒状のもので、その外側の外周面と毛
髪セット部11の内周面との空間に、その長手方向に沿
って複数個の小穴12(1)を有する穴あき吸湿体10
をスチーム発生用ヒータ装置8を被覆するように取り付
けてあり、さらに、この穴あき吸湿体10の外側には、
小穴13(2)を有する毛髪セット部11を設けてあっ
て、これら小穴12(1),13(2)からスチームが
毛髪セット部11の外側へ噴出するようになっているも
のである。
【0012】毛髪セット部11の先端に、両端が開口し
た取付台17を取り付け、その一方開口側を毛髪セット
部11の外形より大きくなるよう形成して上記先端に外
装するように取着するとともに、他方開口側内壁と水タ
ンク14の口筒側先端部外壁との間にねじのような装着
手段16を設けている。
【0013】水タンク14を取付台17に螺着させて装
着した状態で水タンク14の径方向外径が取付台17の
径方向外形より大きくなるよう水タンク外壁を突出形成
してある。18は水漏れ防止用のパッキン18で上記螺
着手段の形成位置よりも更に先端側に位置している。
【0014】そして、上記の吸湿体15は、さきの穴あ
き吸湿体10とは分割された別体であるが、当接して連
接するようになっており、水タンク14内に水を入れる
と、吸湿体15の毛細管現象により、スチーム発生用ヒ
ータ装置8における穴あき吸湿体10まで伝わり、給送
されるようになるものであり、また、上記の吸湿体15
は、スチーム発生用ヒータ装置8の端面に当接する構成
となっている。
【0015】したがって水タンク14を毛髪セット部1
1の先端に装着するには、水タンク14の口筒側先端部
を取付台17に差し込み後螺合することにより行われる
が、水タンク14の外形が螺合径より充分大きいため、
婦女子のように力の弱い使用者であっても、大きなトル
クで確実に螺着させることができ使用時の外力例えば毛
束巻付力により螺着が緩んで水タンク14が不測に脱れ
ることはなく、また毛髪セット部11の熱膨張により増
し締め現象が生じても容易に螺脱させることができる。
【0016】しかも使用時に、毛髪セット部11に手を
添える場合であっても取付台17より水タンク14の外
形が大きいため高温状態の取付台17に触れることなく
比較的低温の水タンク14を握ることができ、熱の不快
感を受けることがなく使用できる。
【0017】なお、穴あき吸湿体10は固定して形設さ
れているものであり、毛髪セット部11は、この穴あき
吸湿体10の外周において回転摺動できるようになって
いるとともに着脱自在の構成となっているものである。
【0018】この取り脱し時には、水タンク14の外形
は取付台17より大きいため、水タンク14だけがスチ
ーム発生用ヒータ装置8側に残ることはなく、このため
毛髪セット部11を取り脱したままで水タンク14から
吸湿体10に水が供給されることがなく、不必要にスチ
ームを発生することはない。
【0019】このため、毛髪セット部11を取り脱した
状態で通電し昇温させても、スチーム発生用ヒータ装置
8は乾燥した吸湿体10で覆われているため、これの持
つ空気断熱層効果により、誤って触れても直ちに火傷を
することはなく安全である。
【0020】次に上記のような構成の実施例に係るスチ
ームヘアーセット器の使用態様について説明する。 こ
こで、図7,図8は、図1に示す実施例に係るものの回
路結線図で、図7はコンセントを入れると直ちにスチー
ム発生用ヒータ9に通電される回路、図8はスイッチ1
9を入れないと切になっている回路で、図9,図10は
図7,図8に対応するスイッチ19の正面図である。
【0021】ここでは、図8,図10に係るものについ
て説明する。すなわち、このスチームヘアーセット器
で、くせ付け(カール付け)を行うに際しては、まず、
電源コード6をコンセントに入れ、スイッチ19を操作
すると、スチーム発生用ヒータ9に通電されて、約1.
5分程度で、スチームが毛髪セット部11の小穴13
(2)から噴出する。
【0022】そして、その後もスチームは連続的に発生
している。例えば、スチーム発生用ヒータ容量が30〜
40Wのとき、スチーム発生量は0.4〜0.6cc/
minである。 これにより、毛髪セット部11に、毛
髪を巻始めてから巻終わるまでには、毛髪にほどよい湿
気を与えるものである。
【0023】しかして、巻終り後、スイッチ19を操作
して、熱風発生用ヒータ4とモータ3とを通電させるこ
とにより、吹出口7から熱風が吹出され、スチームを吹
飛ばしながら乾燥して、くせ付けを行うものである。
【0024】その後は、熱風発生用ヒータ4の通電を停
止し、モータ3にのみ通電し、冷風によりスチームを吹
飛ばし、固めながら巻戻すものである。 以上のように
して、その使用に供されるものであるが、上記実施例の
ものでは、先にも述べたとおり、水タンク14を着脱可
能な毛髪セット部11側に設けたので、水の補給時、万
一、水がこぼれてもスイッチ19,熱風発生用ヒータ4
などの把持部にある電気部品にかかって、その電気的絶
縁性能を低下させるようなことがないものである。
【0025】すなわち、水の補給時は、水タンク14を
取付台17から外すことにより、水タンク14内に水を
注水,補給することができるようにしたものであって、
さらには水タンク14単体となり、重量も軽くなるもの
であり、この場合、穴あき吸湿体10と吸湿体15とが
分離される分割構成となっていることは、上記の取外し
操作性を良くしているものである。
【0026】さらに、水タンクを把持部分などの限定さ
れた狭いところに収納,形設していないので、そのタン
ク容量を15〜40cc程度に大きくでき、連続スチー
ム発生でも、一回使用時間が約15〜90分となり、充
分なくせ付けができるものであり、また、タンク容量が
大きくなるほどその操作性が悪くなるが、アタッチメン
トの先端に容積15〜40cc程度のタンクであれば、
実用上、何ら支障をきたさないものであって、外観をも
損なわないものである。
【0027】なお、上記に加えて、本実施例に係るもの
では、穴あき吸湿体10に複数個の小穴12(1)を設
けているので、スチームが小穴12(1)から噴出する
ために、毛髪セット部11の毛髪セット部からほぼ均等
に噴出するものである。
【0028】実験によると、スチーム発生用ヒータ容量
が、30〜40Wのとき、小穴12(1)を設けた場合
のスチーム発生量は、0.4〜0.6cc/minであ
り、小穴12(1)を設けないときには、0.3〜0.
5cc〜minで、穴あき吸湿体10の小穴12(1)
の効果が明確であることが分る。
【0029】また、穴あき吸湿体10の材料としては、
芳香族ポリアミド系を主にした不織布シート状のものを
使用しているものであるが、吸湿性能を有していれば良
い。
【0030】しかして、穴あき吸湿体10に対して、毛
髪セット部11が回転摺動できるようになっているの
で、図1に示すように、穴あき吸湿体10の小穴12
(1)と毛髪セット部11の小穴13(2)とを一致さ
せた場合は、スチーム発生量が多くなり、充分にスチー
ムを毛髪に与えることができるものである。
【0031】また、図3に示すように、図1に示すもの
を回転摺動させ、前記双方の小穴をずらして、不一致の
ものとした場合、スチーム発生量は図1に比べ少なくな
るが、このような図1の一致させた場合と、図3の不一
致の場合とに調整すれば、その使用に応じた、好ましい
スチーム量に調整することができるものである。
【0032】さらに、さきに、穴あき吸湿体10と吸湿
体15とに2分割しているため、使用後、水タンク14
に水を補給する場合、操作性がよいことを述べたがその
性能においても、すなわち毛細管現象も一体としたもの
と、ほとんど同じのため、スチーム発生量が低下するこ
とはないものである。
【0033】これに加え、吸湿体15は、スチーム発生
用ヒータ装置8の端面に、穴あき吸湿体10は、スチー
ム発生用ヒータ装置の外周面に接するようにしたため、
スチーム発生効率が非常によいものである。
【0034】次に、図4ないし図6は、穴あき吸湿体の
他の形状を示す斜視図である。すなわち、さきの図1に
おける穴あき吸湿体10は、図示のごとく一重のシート
状のものであるが、まず、図4に示す形状のものは、さ
きの穴あき吸湿体10と同一材料の、薄い不織布シート
状のものを数回重ね巻きして、穴あき吸湿体10Aとし
たものである。
【0035】このようにすると、その重ね巻きの程度に
より、取付けた場合には、スチーム発生用ヒータ装置8
の外径と毛髪セット部11の内径との間隙を任意に調整
でき不必要な結露量を修正できるものである。
【0036】したがって、毛髪セット部11の本体ケー
ス1に対する着脱性が良好となるものである。また、薄
いシート状のものを重ね巻きしているので、スチーム発
生用ヒータ装置8と毛髪セット部11の軸芯ずれが少な
くなるものである。
【0037】次に、図5の形状は、一枚のシート状のも
のをスパイラル状にして穴あき吸湿体10Bとしたもの
で、溶着部20を施して形成したものである。このよう
に吸湿体10に小穴12を設けることにより、スチーム
発生用ヒータ装置8の表面と吸湿体10との間に発生し
たスチームを効率よく毛髪セット部11の小穴13から
噴出させることができるが、上記吸湿体10の小穴12
の各々からは、その各小穴の限られた周囲のスチームを
噴出させることはできるものの、毛髪セット部11の長
手方向のスチーム量変動を補正することができるもので
はない。
【0038】この場合には図6に示すような長手方向の
スチーム量変動を補正することができる吸湿体10の形
状が有効である。すなわち、図6の実施例は、図5のも
のと異なり、小穴12(1)のほかに、スチーム発生溝
21も形設したもので、このスチーム発生溝21は、吸
湿体10をスチーム発生用ヒータ装置8に被覆した状態
で、スチーム発生用ヒータ装置8の表面が毛髪セット部
11の長手方向に吸湿体10から露出するようにして形
成されている。これにより、スチームの毛髪セット部1
1に対するスチーム発生の均等性をより効果的にするよ
うにしたものである。
【0039】また、図5,図6に示すごとき、穴あき吸
湿体10B,10Cの取付けで、スチーム発生用ヒータ
装置8と毛髪セット部11の軸芯ずれの程度は、図4の
ものに比べて、スパイラル形状のため、よくなじみ、さ
らに、より向上するものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明は、本体ケース1
の先端に設けた棒状のスチーム発生用ヒータ装置8と該
ヒータ装置8の外周を着脱自在な毛髪セット部11との
間に吸湿体10を配し、該吸湿体10を前記スチーム発
生用ヒータ装置8側に取り付けたので、毛髪セット部1
1を取り脱した状態で、誤って触れても直ちに火傷を負
うことはなく、またすき間に発生する結露を、被覆する
吸湿体10で保持するため、湯滴が滴下することがなく
使用者に不安感を与えずに済み、使い易いものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスチームヘアーセット
器の断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】図2に示すものにおける吸湿体と毛髪セット部
との小穴を不一致とした構成を示す要部断面図である。
【図4】吸湿体の他の形状を示す斜視図である。
【図5】吸湿体の更に他の形状を示す斜視図である。
【図6】吸湿体の更に他の形状を示す斜視図である。
【図7】上記図1に示す実施例に係るものの回路接線図
である。
【図8】上記図1に示す実施例に係るものの他の変形例
の回路接線図である。
【図9】図7に対するスイッチの正面図である。
【図10】図8に対するスイッチの正面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 8 スチーム発生用ヒータ装置 9 スチーム発生用ヒータ 10 吸湿体 11 毛髪セット部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1の先端に設けた棒状のスチ
    ーム発生用ヒータ装置8と該ヒータ装置8の外周を着脱
    自在な毛髪セット部11との間に吸湿体10を配し、 該吸湿体10を前記スチーム発生用ヒータ装置8側に取
    り付けてなるスチームヘアーセット器。
JP4136108A 1992-04-27 1992-04-27 スチームヘアーセット器 Expired - Lifetime JPH0675526B2 (ja)

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