JPH05168495A - 酵素的測定方法 - Google Patents

酵素的測定方法

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JPH05168495A
JPH05168495A JP34290891A JP34290891A JPH05168495A JP H05168495 A JPH05168495 A JP H05168495A JP 34290891 A JP34290891 A JP 34290891A JP 34290891 A JP34290891 A JP 34290891A JP H05168495 A JPH05168495 A JP H05168495A
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JP
Japan
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enzymatic
glycerol
sulfopropyl
ethyl
test solution
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JP34290891A
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Moichi Yamamoto
茂一 山本
Shigeru Ueda
成 植田
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KAINOSU KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
KAINOSU KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被検液中に存在するホスファチジルグリセロー
ルを酵素的定量反応を用いて測定する場合に、被検液中
に存在して反応に関与するために測定結果に誤差を生じ
させる物質がある。このような測定の妨害となる物質を
消去して測定を正確にかつ簡単な操作で行うことを目的
とする。 【構成】被検液中に存在するホスファチジルグリセロー
ル(PG)をグリセロール−3−リン酸(G3P)−ジ
ヒドロキシアセトンリン酸(DAP)のサイクリング反
応を用いて酵素的に定量する酵素的定量反応系による方
法において、被検液中に混在するPG酵素的反応系の妨
害因子を少なくともアルカリホスファターゼ含有消去試
薬にて前処理してなる被検液中のPGの酵素的測定方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検液中に存在するホ
スファチジルグリセロール(PG)を酵素的に定量する
PG酵素的定量反応系において、被検液中に存在する測
定の妨害となる物質を消去して測定を正確に行うPGの
酵素的測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より酵素的サイクリング反応として
いくつかの系が知られているが、その一つに、グリセロ
ール−3−リン酸(G3P)を基質としてO2 を消費し
てH2 2 およびジヒドロキシアセトンリン酸(DA
P)を生成するグリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(GPO)と、DAPを基質として還元型ニコチンアミ
ド・アデニン・ジヌクレオチド(還元型NAD)を消費
してNADおよびG3Pを生成するグリセロール−3−
リン酸デヒドロゲナーゼ(G3PDH)とを用いて形成
するG3P−DAPサイクリング反応が知られている
(特公平2−20239号公報)。これを以下に示す。
【0003】
【化1】
【0004】上記[1]式のサイクリング反応は、周産
期の胎児呼吸機能検査における羊水被検体中のホスファ
チジルグリセロール(PG)の定量に応用できる。すな
わち、羊水などのPG含有被検液中にホスフォリパーゼ
−D(PL−D)(EC3.1.4.4 )を作用させて、ホスフ
ァチジン酸とグリセロールを遊離させる。このグリセロ
ールを基質としてグリセロキナーゼ(GK)−アデノシ
ントリホスフェート(ATP)−Mg2+によりG3Pを
生成させ、このG3Pを上記サイクリング反応により定
量するものである。あるいは、PG含有被検液にホスフ
ォリパーゼC(EC3.1.4.3)を作用させてジグリセライド
とG3Pを遊離させ、このG3Pを上記サイクリング反
応により定量するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
羊水被検液中のPGの定量では、被検液中に既に存在す
るG3P,DAPあるいはグリセロールが反応して正確
な定量を妨害することになる。したがって、被検液中の
G3P,DAPあるいはグリセロールを予め除去してお
かなければならない。
【0006】このような被検液中に内在する成分の除去
は、従来の酵素的定量方法においてもなされていた。例
えば、従来の生体液などの被検液中の成分の酵素的な定
量測定においては、検出しようとする目的物質を過酸化
水素に導き、この過酸化水素にPOD−4AAP(ペル
オキシダーゼ−4アミノアンチピリン)とトリンダー試
薬を反応させてキノン色素を生成させ、これを比色定量
していた。この場合、目的物質から過酸化水素に至る生
成過程の中間物質と同じ物質がもともとの被検液中に存
在して定量測定を妨害することがあるが、目的物質から
過酸化水素へ導く2つ以上の酵素からなる系では、ま
ず、中間物質に働く酵素により内在する中間物質を過酸
化水素に導き、これをカタラーゼで水にするか、もしく
はPOD−4AAPにより無色物質にして、比色定量の
対象から除去していた(特開昭62−215398号参
照)。
【0007】これを例示すると、次のようになる。例え
ば、PGを過酸化水素に導く非サイクリング反応系で
は、
【化2】 で示される反応により、目的物質であるPGを最終的に
色素に導いて比色定量するが、被検液中にもともと存在
するグリセロールまたはG3Pが定量に正の誤差を生じ
させるので、これを除去しなければならない。その場
合、まず、以下の反応式で示すように、GKおよびGP
Oの作用でこの内因性グリセロールおよびG3PをH2
2 に導き、このH2 2 をカタラーゼにより水にする
かもしくはPOD−4AAPにより無色物質とする。
【0008】
【化3】 その後、上記[2]式により目的物質であるPGをH2
2 に導いて定量する。しかしながら、従来のこの方法
をサイクリング反応に適用すると、[1]式に示すよう
に、G3P−DAP間にサイクリング反応があるので、
生成したDAPは再びG3Pに戻り、その全てをH2
2 にまで導いて水または無色物質に変化させることが不
可能になる。したがって、サイクリング反応を用いた生
体液中の成分の定量では、上記従来の手法により内因性
の妨害物質を除去することができない。
【0009】また、被検液中の妨害物質を除去する他の
方法としては、上記の例で述べると、PGを反応させな
いで(すなわち、[2]式においてPL−Dを除いた系
とし、PGからグリセロールへの反応を生じさせないよ
うにする)、検体ブランクのみを反応させ、それによっ
て得た測定値Nを[2]式で測定した値Sから差し引く
という方法が考えられる。しかしながら、この方法で
は、2つの測定を行うということと、さらにその差を求
めるという繁雑な手間を必要とし、またSとNの比が小
さければそれだけ誤差要因も多くなるという欠点があ
る。
【0010】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、被検液中に存在するPGを酵素的に定量するPG酵
素的定量反応系による方法において、被検液中に存在す
る測定の妨害となる物質を除去して測定を正確に行う方
法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、被
検液中に存在するPGを酵素的に定量する酵素的定量反
応系による方法において、被検液中に混在するPG酵素
的定量反応系の妨害因子を少なくともアルカリホスファ
ターゼ含有消去試薬にて前処理することを特徴とするP
Gの酵素的測定方法に関する。特に、被検液中に存在す
るPGをG3P−DAPの酵素的サイクリング反応を用
いて定量する酵素的測定方法において、被検液中に存在
するG3PまたはDAPをあらかじめアルカリホスファ
ターゼ(ALP)含有消去試薬により消去することから
なる被検液中のPGの定量方法に関する。
【0012】まず、本発明の対象とする被検液として
は、好ましくはPGを含有する羊水が挙げられる。この
羊水中には測定対象たるPGのほかに妨害因子となるG
3P、DHAやグリセロールを含むものであって、PG
測定における被検液に混在するPG酵素的定量反応系の
妨害因子としてこれらの因子が挙げられる。
【0013】またこのPG酵素的定量反応系としては、
G3P−DAPの酵素的サイクリング反応が挙げられ、
その主たる酵素としてはGPOとG3PDHとが挙げら
れ、その試薬組成物としては、特公平2−20239号
公報を参照すればよい。より詳しくは、例えば被検液中
のPGをホスホリパーゼDによりグリセロールを遊離せ
しめ、次いで遊離されたグリセロールをグリセロキナー
ゼとATP,マグネシウムイオンの存在下にG3Pとな
す。または被検液中のPGをホスホリパーゼCにてG3
Pを遊離せしめる。この遊離、生成したG3Pについて
G3P−DAPの酵素的サイクリング反応を用いて定量
する。
【0014】次いで本発明におけるALP含有消去試薬
としては、例えば少なくともALP,グリセロールオキ
シダーゼ(GO)およびカタラーゼ(CAT)を含有し
た試薬や少なくともALP,GO,PODおよび4AA
Pを含有した試薬が挙げられる。
【0015】本発明においては、被検液の一定量を、ま
ず例えば37℃にて上記ALP含有消去試薬にて一定時
間、例えば2分〜10分間前処理し、被検液中の妨害因子
を消去する。次いで前処理を終了した後ALP含有消去
試薬の活性を止めるため反応停止剤を添加する。この反
応停止剤としては、少なくともALP,GOおよびCA
Tを含有した試薬のALP含有消去試薬の場合にはアジ
化ナトリウム,ATPが用いられ、また少なくともAL
P,GO,PODおよび4AAPを含有した試薬のAL
P含有消去試薬の場合には水素供与体、例えばフェノー
ル、 3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン
酸、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプ
ロピル)−m−アニシジン(ADOS)、N−エチル−
N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アニリン
(ALOS)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3
−スルホプロピル)− 3,5−ジメチルアニリン(MAO
S)、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホ
プロピル)−m−トルイジン(TOOS)、N−エチル
−N(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)− 3,5−
ジメトキシアニリン(DAOS)、N−エチル−N−ス
ルホプロピル−m−アニシジン(ADPS)、N−エチ
ル−N−スルホプロピル−アニリン(ALPS)、N−
エチル−N−スルホプロピル− 3,5−ジメトキシアニリ
ン(DAPS)、N−エチル−N−スルホプロピル−m
−トルイジン(TOPS)が挙げられる。これらの反応
停止剤は、前処理した後単独にて前処理した被検液に添
加してもよく、またはPGを酵素的に定量するPG酵素
的定量反応系の試薬組成とともに用いてもよく、反応停
止は30秒〜5分にて行われる。
【0016】次いで前処理した被検液について、PGを
定量するもので、上記したPG酵素的定量反応系による
方法を実施するものであって、特にG3P−DAPの酵
素的サイクリング反応を行うことが好適である。
【0017】
【作用】本発明者らは、検討を重ねた結果、従来とまっ
たく異なった観点から、被検液中に内在するG3Pおよ
びDAPを予め消去し、PGの定量を正確に行う方法を
見出した。
【0018】すなわち、本発明は被検液にALP,G
O,CATを含有するALP含有消去試薬を添加して被
検液中のG3Pをグリセロールに、またDAPをジヒド
ロキシアセトンに変化させ、このグリセロールおよびジ
ヒドロキシアセトンをそれぞれGOおよびCATによっ
て[1]式の反応に関与しないグリセルアルデヒドおよ
びH2 O,O2 に導くものである。この反応を以下に示
す。
【0019】
【化4】
【0020】また本発明は被検液にALP,GO,PO
D,4AAPを含有するALP含有消去試薬を添加して
被検液中のG3PやDAPを消去するに、上記反応にて
生成したH2 2 をPODおよび4AAPにて無色物質
として反応に関与しないものとして反応系から消去する
ものである。この場合、目的とするPGの定量に当って
は、すでに添加したPOD,4AAPに上記した水素供
与体を加えることにより、PGに応じて生成されたH2
2 について発色反応をなし得、PGの定量をなし得る
ものである。
【0021】かかる方法により、被検液中のG3PやD
APはこのサイクリング反応に関与しない物質に変化
し、反応系外のものとなるので、目的物質であるPGを
サイクリング反応を用いて高感度に直接測定することが
できる。
【0022】本発明の方法は、被検液中のG3Pおよび
DAPを予め消去した後、そのまま引き続いてサイクリ
ング反応を用いて定量測定を行うことができるので、従
来、検体ブランクをとるために1検体で2回以上の測定
が必要であったのに比べて操作が簡単になり、しかも測
定結果が正確である。したがって、本発明の方法は特に
自動分析に極めて適している。
【0023】
【実施例】本発明を実施例により説明する。 (実施例 1)下記の組成を有する測定用試薬を調製し
た。第1試薬 30mM ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタン
スルホン酸) 2mM 塩化マグネシウム 0.2mM エチレンジアミン四酢酸 1mM コール酸 0.2% ミオイノシトール 0.1% 牛血清アルブミン 1.5mM 4アミノアンチピリン 0.1mM ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
酸化型 40単位/ml グリセロールオキシダーゼ 1000単位/ml カタラーゼ 200単位/ml グリセロール−3−リン酸デヒドロゲナ
ーゼ 40単位/ml アルカリホスファターゼ pH 8.0
【0024】第2試薬 80mM ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタン
スルホン酸) 1mM 塩化マグネシウム 0.2mM エチレンジアミン四酢酸 4mM 塩化カルシウム 0.1% ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル 0.1% アジ化ナトリウム 1.5mM N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3
−スルホプロピル)−m−トルイジン 3mM アデノシン−5′−三リン酸 8単位/ml ペルオキシダーゼ 100単位/ml L−α−グリセロホスフェートオキシダ
ーゼ 8単位/ml ホスホリパーゼD 0.6単位/ml グリセロキナーゼ 2単位/ml 12−α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲ
ナーゼ
【0025】試料として2μMのPG水溶液に0〜 500
μMのG3Pを添加したものを用い、各試料中のPGの
測定を行って、G3Pが存在することによるPG測定値
への影響を調べた。測定は下記の方法により行った。す
なわち、試料50μlに上記第1試薬 0.5mlを加え、37℃
で5分間加温した後、上記第2試薬を加え、さらに37℃
で5分間加温し、試薬盲検を対照として570nm での吸光
度を測定した。なお、試薬盲検は、試料として精製水50
μlを用いて同様の操作を行った。
【0026】(比較例1)下記の組成を有する測定用試
薬を調製した。 第1試薬(PG測定用) 30mM ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタン
スルホン酸) 7mM 塩化カルシウム 3mM グリコールエーテルジアミン四酢酸 1mM コール酸 1mM 塩化マグネシウム 5mM 硫酸アンモニウム 0.1% ミオイノシトール 1.5mM 4アミノアンチピリン 13mM アデノシン−5′−三リン酸 1mM エチレンジアミン四酢酸 0.1mM ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
酸化型 25単位/ml グリセロール−3−リン酸デヒドロゲナー
ゼ 第1試薬(検体ブランク用) 上記第1試薬(PG測定用)から7mMの塩化カルシウム
を除いたもの。
【0027】第2試薬 50mM ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタン
スルホン酸) 0.1% アジ化ナトリウム 4mM 塩化マグネシウム 0.2mM エチレンジアミン四酢酸 0.3mM 塩化カルシウム 0.1% ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル 1.5mM N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3
−スルホプロピル)−m−アニシジン 0.1mM 塩化カリウム 8単位/ml ペルオキシダーゼ 0.6単位/ml グリセロキナーゼ 8単位/ml ホスホリパーゼD 2単位/ml 12−α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲ
ナーゼ 100単位/ml L−α−グリセロホスフェートオキシダ
ーゼ
【0028】実施例1と同じ試料を用い、上記従来試薬
により各試料中のPGの測定を行って、G3PのPG測
定値への影響を調べた。測定は次のようにして行った。
実施例1と同様に試料50μlに上記第1試薬(PG測定
用) 0.5mlを加え、37℃で5分間加温した後、上記第2
試薬を加え、さらに37℃で5分間加温し、試薬盲検を対
照として 570nmでの吸光度を測定した。また、第1試薬
(PG測定用)を第1試薬(検体ブランク用)に替えて
まったく同様に行い、吸光度を測定した。両測定値の差
(PG測定値−検体ブランク値)からPG値を求めた。
【0029】上記実施例1および比較例において得られ
た結果を表1に示す。
【表1】
【0030】表1から明らかなように、従来の試薬によ
り測定した場合はG3Pの影響を大きく受け、PG測定
に大きな誤差が生ずるが、本発明の試薬を用いて測定し
た場合はG3Pの影響をほとんど受けていないことが分
かる。
【0031】(実施例 2)試料としてヒト羊水を用
い、それ以外は実施例1とまったく同様にしてPGの測
定を行った。また、比較のためこの試料について、上記
比較例とまったく同様にしてPGの測定を行った。結果
を表2に示す。また、この実験における本発明の方法と
従来の方法のそれぞれのPG定量結果の相関図(No. 5
を除く)を図1に示す。
【0032】
【表2】 表2から、従来の方法では検体ブランクの大きな場合
(No. 5)にはPG値が正確に測定されていないことが
分かる。
【0033】なお、以上の実施例ではいずれもPGの定
量について説明したが、他の酵素的サイクリング反応に
おいても、試料に内在する妨害物質を当該サイクリング
反応系外の物質に酵素を使って変化させればよく、本発
明はPGの定量に限らず種々の酵素的サイクリング反応
による測定に適用することができる。
【0034】(実施例 3)下記の組成を有する測定用
試薬を調製した。 第1試薬 30mM ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタン
スルホン酸) 2mM 塩化マグネシウム 0.2mM エチレンジアミン四酢酸 1mM コール酸 0.2% ミオイノシトール 0.1% 牛血清アルブミン 1.5mM 4アミノアンチピリン 0.1mM ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド
酸化型 40単位/ml グリセロールオキシダーゼ 16単位/ml ペルオキシダーゼ 200単位/ml グリセロール−3−リン酸デヒドロゲナ
ーゼ 40単位/ml アルカリホスファターゼ
【0035】第2試薬 80mM ピペラジン−N,N′−ビス(2−エタン
スルホン酸) 1mM 塩化マグネシウム 0.2mM エチレンジアミン四酢酸 4mM 塩化カルシウム 0.1% ポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テル 0.1% アジ化ナトリウム 1.5mM N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−
スルホプロピル)−m−アニシジン 3mM アデノシン−5′−三リン酸 100単位/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ 8単位/ml ホスホリパーゼD 0.6単位/ml グリセロキナーゼ 2単位/ml 12−α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲ
ナーゼ
【0036】0,1,2,3,4,5μmol /lPG水
溶液、各々50μlに上記第1試薬を加え37℃にて5分間
加温した後、上記第2試薬 0.5mlを加え、さらに37℃に
て加温して、第2試薬添加後の 542nmにおける3分目と
5分目の吸光度を読み取り、その差を求めた。次に、各
々に 200μmol /lのグリセロール−3−リン酸(G3
P)を含む0,1,2,3,4,5μmol /lPG水溶
液についても、同様の操作を行い、吸光度差を求めた。
その結果、図2に示すように、G3P含有のPG水溶液
についてもG3Pの影響を全く受けずに測定されている
ことが示された。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
酵素的サイクリング反応を利用して生体液中の成分を測
定する場合に、生体液に存在して従来の方法ではサイク
リング反応の故に完全に消去することができなかった測
定の妨害となる物質を、サイクリング反応の系外の物質
に変化させ、そのままサイクリング反応を続けて定量測
定を行うことができる。したがって、検体ブランクのた
めの測定も必要がなくなり、操作が簡単で、特に自動分
析に極めて適している。また測定結果も正確である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例および従来の方法におけるPG
定量結果の相関図。
【図2】本発明の他の実施例におけるPG水溶液および
G3P含有PG水溶液についてのPG定量結果を示す
図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12Q 1/48 Z 6807−4B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検液中に存在するホスファチジルグリ
    セロール(PG)を酵素的に定量するPG酵素的定量反
    応系による方法において、被検液に混在するPG酵素的
    定量反応系の妨害因子を少なくともアルカリホスファタ
    ーゼ含有消去試薬にて前処理することを特徴とする被検
    液のPGの酵素的測定方法。
  2. 【請求項2】 PG酵素的定量反応系による方法が、グ
    リセロール−3−リン酸(G3P)−ジヒドロキシアセ
    トンリン酸(DAP)の酵素的サイクリング反応である
    請求項1記載の酵素的測定方法。
  3. 【請求項3】 グリセロール−3−リン酸(G3P)−
    ジヒドロキシアセトンリン酸(DAP)の酵素的サイク
    リング反応が、PGから遊離されたグリセロールをグリ
    セロキナーゼ酵素作用にてG3Pとなすか、またはPG
    からG3Pを遊離し、このG3Pをグリセロール−3−
    リン酸オキシダーゼおよびグリセロール−3−リン酸デ
    ヒドロゲナーゼにてG3P−DAPの酵素的サイクリン
    グ反応である請求項2記載の酵素的測定方法。
  4. 【請求項4】 被検液に混在するPG酵素的定量反応系
    の妨害因子が、少なくともG3PまたはDAPである請
    求項1記載の酵素的測定方法。
  5. 【請求項5】 アルカリホスファターゼ含有消去試薬
    が、少なくともアルカリホスファターゼ、グリセロール
    オキシダーゼおよびカタラーゼを含有した試薬である請
    求項1記載の酵素的測定方法。
  6. 【請求項6】 前処理の反応停止剤が、アジ化ナトリウ
    ム、アデノシントリホスフェートである請求項1記載の
    酵素的測定方法。
  7. 【請求項7】 アルカリホスファターゼ含有消去試薬
    が、少なくともアルカリホスファターゼ、グリセロール
    オキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび4−アミノアン
    チピリンを含有した試薬である請求項l記載の酵素的測
    定方法。
  8. 【請求項8】 前処理の反応停止剤が水素供与体であ
    り、かつPGの検出がペルオキシダーゼ、4−アミノア
    ンチピリン、水素供与体の存在下に過酸化水素の発色反
    応によってなされる請求項7記載の酵素的測定方法。
  9. 【請求項9】 水素供与体が、フェノール、 3,5−ジク
    ロロ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、N−エチル
    −N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−
    アニシジン(ADOS)、N−エチル−N−(2−ヒド
    ロキシ−3−スルホプロピル)アニリン(ALOS)、
    N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
    ル)− 3,5−ジメチルアニリン(MAOS)、N−エチ
    ル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m
    −トルイジン(TOOS)、N−エチル−N−(2−ヒ
    ドロキシ−3−スルホプロピル)− 3,5−ジメトキシア
    ニリン(DAOS)、N−エチル−N−スルホプロピル
    −m−アニシジン(ADPS)、N−エチル−N−スル
    ホプロピル−アニリン(ALPS)、N−エチル−N−
    スルホプロピル− 3,5−ジメトキシアニリン(DAP
    S)、N−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジ
    ン(TOPS)からなる群より選ばれたものである請求
    項7記載の酵素的測定方法。
  10. 【請求項10】 被検液が、羊水である請求項1記載の
    酵素的測定方法。
JP34290891A 1991-12-25 1991-12-25 酵素的測定方法 Withdrawn JPH05168495A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999061657A1 (en) * 1998-05-29 1999-12-02 Roche Diagnostics Corporation Liquid reagent set for l-lactate determination

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WO1999061657A1 (en) * 1998-05-29 1999-12-02 Roche Diagnostics Corporation Liquid reagent set for l-lactate determination

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