JPH05168091A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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Publication number
JPH05168091A
JPH05168091A JP33652091A JP33652091A JPH05168091A JP H05168091 A JPH05168091 A JP H05168091A JP 33652091 A JP33652091 A JP 33652091A JP 33652091 A JP33652091 A JP 33652091A JP H05168091 A JPH05168091 A JP H05168091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
edge
speaker
resonance
rising portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP33652091A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiji Takahashi
利治 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP33652091A priority Critical patent/JPH05168091A/ja
Publication of JPH05168091A publication Critical patent/JPH05168091A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種音響機器や自動車に使用されるスピーカ
において、エッジの逆共振の影響が小さく、振動板の分
割共振を抑えた音圧レベル−周波数特性が平坦でしかも
大入力を印加できることを目的とする。 【構成】 振動板18がエッジ19の輻射面を覆うよう
にエッジ19と振動板18が固着されている位置よりも
外側に立上がり部20とツバ21を設けることにより、
エッジ19の逆共振の影響を小さくし、機械的強度を高
めて分割共振を抑えて平坦な音圧レベル−周波数特性が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器をはじめと
した自動車などに使用されるスピーカに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、特に自動車用に利用されるスピー
カに大入力が印加できる大出力型のオーディオアンプが
多く使用されるようになってきて、高耐入力スピーカの
開発要求が高まってきた。
【0003】以下に従来のエッジの輻射面を振動板の外
周で覆ったスピーカについて図を用いて説明する。図6
は実開昭52−79925号公報に記載された従来のこ
の種のスピーカの構造断面図である。
【0004】図6において、センターポール1を有する
下部プレート2、リング状のマグネット3、同じくリン
グ状の上部プレート4によって磁気回路5を構成し、こ
の磁気回路5の上面にはフレーム6が結合されている。
また、ボイスコイル7の下部が前記磁気回路5の磁気ギ
ャップ8に偏心することなくはまりこむように、サスペ
ンション9はボイスコイル7の中間部を保持してフレー
ム6に固着されている。さらに、振動板10はエッジ1
1の輻射面を覆うように外周部を大きくし、振動板10
の外縁部に平坦状のツバ12が設けられ、このエッジ1
1の外周部はガスケット13と共に前記フレーム6に固
着され、振動板10の中央部にはボイスコイル7の上部
が結合され、振動板10の中央上面にはダストキャップ
14が固着された構成であった。
【0005】以上のように構成されたスピーカについ
て、以下その動作について説明する。まず、入力信号が
印加されるとフレミング左手の法則によりボイスコイル
7が動き、この力によって振動板10が振幅して空気中
に音を放射するのであるが、振動板10の動きと、エッ
ジ11の動きが反対になるところがある。これはエッジ
の逆共振と称されているもので、振動板10がエッジ1
1の輻射面を覆っていないとスピーカの最低共振周波数
の10倍付近の周波数に現われて音圧レベル−周波数特
性にディップが生じてしまう。
【0006】この従来例の場合、エッジ11から輻射さ
れる音波を振動板10の外周部がさえぎって、振動板1
0から放射される音波だけを再生するので、このエッジ
11の逆共振の影響を抑え、音圧レベル−周波数特性に
現われるディップを小さくすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、振動板10の上下方向の振幅により振動
板10のツバ12がエッジ11と当たってしまうという
ことが起こるので、スピーカに大きな入力を印加できな
いという問題があった。この問題を解決するには、振動
板10の全高を高くして、傾斜角度θを小さなものに
し、ツバ12とエッジ11の垂直方向の距離を大きくと
らなければならない。しかしこの場合、スピーカの全高
も高くなってしまうので、特に自動車用スピーカなど薄
型で高耐入力を必要とするものには実現できないという
課題があった。
【0008】また、振動板の形状が長円もしくは楕円形
状の場合、円周方向で振動板の傾斜角度が異なるので、
振動板外周を切断する金型が非常に複雑で高価になると
いう欠点を有していた。
【0009】この場合について図を用いて詳しく説明す
る。図7(a)は従来の方法で構成した場合の振動板が
楕円形状のスピーカの長軸方向の断面図である。同図に
おいて構成は従来例で説明したものと同じであるが、エ
ッジ15をロール形状にし、ダストキャップ16をボイ
スコイル7の上面にかぶせる形状に変えてある。図7
(b)は同スピーカの短軸方向の断面図である。両図を
比較してみるとわかるように、振動板17の長軸方向の
傾斜角度αが大きく、短軸方向の傾斜角度βは小さくな
っているので、長軸方向の振動板17の高さHαと短軸
方向の高さHβは同じにならない。つまり、振動板17
の高さは円周方向で異なったものになるので、振動板1
7の外周を切断する金型の構造が複雑になってしまう。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、大きな入力が印加されても、振動板とエッジが接触
して異常音が発生することが無く、しかも、振動板の形
状が長円もしくは楕円形状であっても容易に実現するこ
とができるエッジの逆共振の影響が少ないスピーカを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスピーカは、振動板の外周部近くに立上がり
部とその外側に平坦状もしくはロール状のツバを設けて
エッジの輻射面が振動板で覆い隠れるように前記振動板
の立上がり部の内側にエッジの内周部を結合した構成を
有している。
【0012】
【作用】この構成によって、振動板の外周部近くに設け
た立上がり部がエッジと振動板の外周の垂直方向の距離
を確保するのでエッジと振動板が接触して異常音を発生
することがない。また、振動板の形状が長円または楕円
形状のスピーカの場合は、振動板近くに設けた立上がり
部の寸法を円周方向で変化させることにより振動板の高
さを一定にすることができるので、長円または楕円形状
の振動板の外周切断金型を容易に製作することができる
ようになる。
【0013】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図を参照しながら説明する。従来例と同一の場合
は、同じ番号を付与しその詳しい説明を省略する。図1
(a),図1(b)は本発明の第1の実施例におけるス
ピーカの構造断面図である。図1(a)において、セン
ターポール1を有する下部プレート2、マグネット3、
上部プレート4によって磁気回路5を構成し、ボイスコ
イル7の下部が磁気ギャップ8に正しくはまりこむよう
にサスペンション9はボイスコイル7を保持してフレー
ム6に固着する。さらに振動板18はエッジ19の輻射
面を覆うように外周部を大きくし、エッジ19と振動板
18が固着されている位置よりも外側に立上がり部20
を設け外縁部には平坦状のツバ21を備えてある。その
上、エッジ19の外周部はガスケット13と共にフレー
ム6に固着し、振動板18の中央部とボイスコイル7を
結合して、ダストキャップ14を固着する。図1(b)
は振動板18の外周付近の拡大断面図である。
【0014】以上のように構成されたスピーカについ
て、以下その動作を説明する。まず、入力信号が印加さ
れるとフレミングの左手の法則に従ってボイスコイル7
が動いて振動板18が振幅して、音を空気中に放射す
る。この場合も従来例で説明したのと同様に、エッジ1
9から放射される音波を振動板18の外周部がさえぎる
ので、エッジ19の逆共振の影響を抑えて音圧レベル−
周波数特性に現われるディップを小さくすることができ
る。また、振動板18に設けた立上がり部20がツバ2
1とエッジ19の垂直距離を大きく確保するので、大入
力が印加されて、振動板18が大きく振幅してもツバ2
1がエッジ19と接触して、異常音を発生することが無
い。さらに、立上がり部20とツバ21は振動板18の
折曲したリブとして働き、振動板18のピストン運動に
対する機械的強度が増して、振動板18の高域分割共振
を抑えるという効果を有して、音圧レベル−周波数特性
の乱れを防いで平坦な特性を得ることができる。
【0015】以上のように、振動板18の外周部近くに
立上がり部20とその外側にツバ21を設けてエッジ1
9の輻射面が振動板18で覆い隠れるように立上がり部
20より内側でエッジ19の内周部を振動板18と結合
した構成にすることにより、エッジ19の逆共振の影響
を抑え大きな入力が印加されても振動板18のツバ21
とエッジ19が接触して異常音を発生することが無く、
しかも振動板18の分割共振を抑制して音圧レベル−周
波数特性が平坦な優れたスピーカを構成することができ
る。ここでガスケット13の内側と振動板18のツバ2
1の端との隙間Lは1〜2mm程度が望ましいことを付け
加えておく。
【0016】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図2(a),
(b)は本発明の第2の実施例を示す振動板の形状が楕
円形状のスピーカの構造断面図である。図2(a)は長
軸方向の断面図で図2(b)は短軸方向の断面図であ
る。基本的な構成は図7と同様なものなので、ここでは
違う箇所だけについて説明を加える。楕円形状の振動板
22に設けた立上がり部23の寸法を、長軸方向のH1
と短軸方向のH2では変化させて、振動板22の高さH0
を全周にわたって同じにした構成にしたものである。
【0017】以上のように構成したスピーカの動作も第
1の実施例で説明したのと同様に、エッジ19の逆共振
の影響を抑えエッジ19と振動板22に備えたツバ24
との接触を回避し、振動板22の機械的強度を高めて分
割共振を抑制して音圧レベル−周波数特性が平坦なもの
にできる。本実施例の場合、振動板22に設けた立上が
り部23の寸法を全周にわたって変化させることによ
り、振動板22の高さH 0を同じにできるので振動板2
2の外周の切断金型を容易に安価に製作でき、しかも金
型のメンテナンスも極めて単純なものにすることができ
る。
【0018】ここで本発明の第2の実施例の実験例につ
いて説明する。実験品は振動板22の寸法が長軸側21
5.6mm、短軸側146mmの楕円形状で、立上がり部2
3の寸法は長軸方向H1=3.1mmで短軸方向H2=3.
5mmに変化させて振動板22の高さH0=45.5mmに
仕上げた。この場合の音圧レベル−周波数特性を図3に
示す。図3において、実線は本発明の第2の実施例の構
成の特性で、破線は振動板に立上がり部の無い従来の構
成の特性である。両者を比較してわかるように本発明は
振動板22に立上がり部23を設けたことにより、振動
板22の機械的強度が高まり高域の分割共振が抑えられ
てピーク、ディップの少ない特性に仕上がっている。ま
た、本発明の構成にすると最低共振周波数が55Hzと低
いにもかかわらず、正弦波信号を15W印加してもツバ
24とエッジ19が当たることが無い。しかし、従来の
構成の場合、6.3Wで振動板17のツバとエッジ15
が接触して異常音が発生してしまっているので、本発明
により耐入力を2倍以上にできることができた。
【0019】つぎに、振動板に設ける立上がり部とその
外側の平坦部の形状例について説明を加える。図4は本
発明におけるスピーカの他の形状を示す振動板の外周付
近の拡大断面図である。同図において、立上がり部25
の外側に立上がり寸法より小さな立下がり部26を設け
た構成にしたものである。この構成にすると、振動板2
2のピストン運動に対する機械的強度が飛躍的に増大す
るので、分割共振を極めて小さいものにすることができ
る。図5は本発明におけるスピーカのもうひとつの形状
を示す振動板の外周付近の拡大断面図である。図5の形
状は、立上がり部27の外側にロール状のツバ28を設
けたもので、この形状にすると平坦部が無いので、外縁
部の共振がほとんど無く特に大入力のスピーカに適して
いる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、振動板の外周部
近くに立上がり部とその外側に平坦状またはロール状の
ツバを設けてエッジの輻射面が振動板で覆い隠れるよう
に、立上がり部より内側でエッジの内周部と振動板を結
合したことにより、エッジの逆共振の影響と振動板の分
割共振を抑え、音圧レベル−周波数特性が平坦で、しか
も大きな入力を印加できる優れたスピーカを実現できる
ものである。さらに、振動板が長円もしくは楕円形状で
あっても、立上がり部の寸法を円周方向で変化させるこ
とにより、振動板の高さを全周にわたって同じにできる
ので、振動板の外周切断金型を容易に製作することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例におけるスピーカ
の断面図 (b)第1の実施例におけるスピーカの振動板外周付近
の断面図
【図2】(a)本発明の第2の実施例における振動板が
楕円形状のスピーカの長軸方向の断面図 (b)第2の実施例における振動板が楕円形状のスピー
カの短軸方向の断面図
【図3】本発明の第2の実施例で構成したスピーカの音
圧レベル−周波数特性と、従来の構成のスピーカの特性
【図4】本発明のスピーカの他の形状を示す振動板外周
付近の断面図
【図5】本発明のスピーカのもうひとつの形状を示す振
動板外周付近の断面図
【図6】従来のスピーカの断面図
【図7】(a)従来の方法で構成した場合の振動板が楕
円形状のスピーカの長軸方向の断面図 (b)同スピーカの短軸方向の断面図
【符号の説明】
1 センターポール 2 下部プレート 3 マグネット 4 上部プレート 5 磁気回路 6 フレーム 7 ボイスコイル 8 磁気ギャップ 9 サスペンション 13 ガスケット 14 ダストキャップ 18 振動板 19 エッジ 20 立上がり部 21 ツバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部プレートとマグネットとセンターポー
    ルを備えた下部プレートからなる磁気回路と、この磁気
    回路に形成された磁気ギャップに中間部をサスペンショ
    ンで保持されて下部を偏心することなくはめこまれたボ
    イスコイルと、前記磁気回路に結合したフレームに周縁
    部を固着したサスペンションと、中央部に上記ボイスコ
    イルを結合しその外周部近くに立上がり部とその外側に
    平坦状もしくはロール状のツバを設けてエッジの輻射面
    が覆われるように構成した振動板と、前記振動板の立上
    がり部の内側に内周部を結合し、外縁部をガスケットと
    共にフレームに固着したエッジからなるスピーカ。
  2. 【請求項2】振動板の形状が、長円または楕円形状であ
    る請求項1記載のスピーカ。
JP33652091A 1991-12-19 1991-12-19 スピーカ Pending JPH05168091A (ja)

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JP33652091A JPH05168091A (ja) 1991-12-19 1991-12-19 スピーカ

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JP33652091A JPH05168091A (ja) 1991-12-19 1991-12-19 スピーカ

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ID=18299979

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JP (1) JPH05168091A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011166493A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Million Entertech:Kk スピーカ
KR101258293B1 (ko) * 2006-11-14 2013-04-25 엘지전자 주식회사 스피커

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101258293B1 (ko) * 2006-11-14 2013-04-25 엘지전자 주식회사 스피커
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