JPH0516508A - 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 - Google Patents

熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置

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JPH0516508A
JPH0516508A JP17368691A JP17368691A JPH0516508A JP H0516508 A JPH0516508 A JP H0516508A JP 17368691 A JP17368691 A JP 17368691A JP 17368691 A JP17368691 A JP 17368691A JP H0516508 A JPH0516508 A JP H0516508A
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ink sheet
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sticking
ink
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JP17368691A
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Takehiro Yoshida
武弘 吉田
Takashi Fuse
高志 布施
Makoto Kobayashi
誠 小林
Minoru Yokoyama
実 横山
Akihiro Asada
昭宏 朝田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体とインクシートとが貼り付いたこと
を検知できる熱転写記録装置及び該装置を用いたファク
シミリ装置を提供することある。また、このようなイン
クシートと記録媒体の貼り付きを解除し、記録動作を続
行できるようにした熱転写記録装置及び該装置を用いた
ファクシミリ装置を提供することある。 【構成】 インクシートの有するインクを記録媒体に転
写して前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置及び該
装置を用いたファクシミリ装置であって、インクシート
14に作用して記録紙11に記録を行うための記録部
と、インクシート14を搬送するためのインクシート搬
送用モータ24と、記録紙11を搬送するための記録紙
搬送モータ25と、インクシート14と記録媒体11と
の貼り付きを検出する検出器9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクシートの有するイ
ンクを記録媒体に転写して、前記記録媒体に画像の記録
を行う熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(或
は熱昇華性等)インクをベースフィルムに塗布したイン
クシートを使用し、サーマルヘッドによりそのインクシ
ートを画像信号に対応して選択的に加熱し、溶融(或は
昇華等)したインクを記録紙に転写して画像記録を行っ
ている。一般に、このインクシートは、1回の画像記録
により完全にインクが記録紙に転写されるもの(所謂ワ
ンタイムインクシート)であるため、1文字或いは1ラ
インの記録終了後、その記録された長さに対応する分だ
けインクシートを搬送し、次に記録する位置に確実にイ
ンクシートの未使用部分をもってくる必要があった。こ
のため、インクシートの使用量が増大し、感熱紙に記録
する通常の感熱プリンタに比べ、熱転写プリンタのラン
ニングコストが高くなる傾向があった。
【0003】このような問題点を解決するために、特開
昭57−83471号や特開昭58−201686号及
び特公昭62−58917号公報にみられるように、記
録紙とインクシートとを速度差を設けて搬送するように
した熱転写プリンタが提案されている。本願発明は、前
記公報に記載されている発明を更に発展させたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載されて
いるように、複数(n)回の画像記録が可能なインクシ
ート(所謂マルチプリントインクシート)が知られてお
り、このインクシートを用いれば、記録長さLを連続し
て記録するとき、各画像記録の終了後あるいは画像記録
中に搬送されるインクシートの搬送長を、その長さLよ
りも小さく(L/n,n>1)して記録することができ
る。これにより、インクシートの使用効率が従来のn倍
になり、熱転写プリンタのランニングコストの低下が期
待できる。以下、この記録方式をマルチプリントと呼
ぶ。
【0005】このようなインクシートを用いたマルチプ
リントの場合は、インクシートのインク層のインクがn
回に分けて加熱される。そして、この各加熱毎に、イン
ク層の溶融されたインクと、溶融されないインク間での
剪断力を発生させて記録紙に転写を行っている。このた
め、例えば1ラインの記録後、次のラインまでの時間が
長くなってインクの温度が低下すると、溶融されたイン
クと溶融されないインクとの間の剪断力が大きくなり、
インクシートと記録紙とが離れにくくなるという問題が
ある。これは特に、1ラインの記録データに黒情報が多
い時に顕著に発生し、またファクシミリ装置等のよう
に、現ラインと次ライン間の時間間隔が一定でなく、そ
の時間間隔が比較的長くなるような装置では問題にな
る。そして、最悪のケースでは、インクシートと記録紙
とが貼付いてしまい、更に記録動作を続行しようとする
と、インクシートが破損する等の虞があった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録媒体とインクシートとが貼り付いたことを検知
できる熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ
装置を提供することある。
【0007】また、このようなインクシートと記録媒体
の貼り付きを解除し、記録動作を続行できるようにした
熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置を
提供することある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱転写記録装置は以下の様な構成からなる。
即ち、インクシートの有するインクを記録媒体に転写し
て前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置であって、
前記インクシートに作用して前記記録媒体に記録を行う
ための記録手段と、前記インクシートを搬送するための
インクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬送するため
の記録媒体搬送手段と、前記インクシートと前記記録媒
体との貼り付きを検出する検出手段とを有する。
【0009】上記目的を達成するために本発明のファク
シミリ装置は以下の様な構成からなる。即ち、インクシ
ートの有するインクを記録媒体に転写して前記記録媒体
に記録を行うファクシミリ装置であって、画像データを
送受信する送受信手段と、前記送受信手段により受信し
た画像データを復号して記録データに変換する変換手段
と、前記変換手段により変換された記録データに基づい
て前記インクシートに作用して、前記記録媒体に記録を
行うための記録手段と、前記インクシートを搬送するた
めのインクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬送する
ための記録媒体搬送手段と、前記インクシートと前記記
録媒体との貼り付きを検出する検出手段とを有する。
【0010】
【作用】以上の構成において、インクシートと記録媒体
との貼り付きを検出することができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。 <ファクシミリ装置の説明 (図1〜図4)>図1〜図
4は本発明の一実施例を用いた熱転写プリンタをファク
シミリ装置に適用した例を示す図で、図1はファクシミ
リ装置の制御部と記録部との電気的接続を示す図、図2
はファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図、図3
はファクシミリ装置の側断面図、そして図4は記録紙と
インクシートの搬送機構を示す図である。
【0012】まず、図2をもとにファクシミリ装置の概
略構成を説明する。
【0013】図2において、100は原稿を光電的に読
取ってデジタル画像信号として制御部101に出力する
読取部で、原稿搬送用モータやCCDイメージセンサな
どを備えている。次に、この制御部101の構成を説明
する。まず、110は画像データの各ラインのイメージ
データを格納するラインメモリである。このラインメモ
リ110は、原稿の送信(ファクシミリモードの場合)
或いはコピー(コピーモードの場合)のときは読取部1
00よりの1ライン分のイメージデータが格納され、画
像データの受信のときは復号された受信画像データの1
ラインデータが格納される。そして、格納されたデータ
が記録部102に出力されることによって画像形成が行
われる。更に、111は送信する画像情報をMH符号化
などにより符号化するとともに、受信した符号化画像デ
ータを復号してイメージデータに変換する符号化/復号
化部である。また、112は送信する或いは受信された
符号化画像データを格納するバッファメモリである。こ
れら制御部101の各部は、例えばマイクロプロセッサ
などのCPU113により制御されている。そして、前
記制御部101には、このCPU113の他に、CPU
113の制御プログラムや各種データを記憶しているR
OM114、CPU113のワークエリアとして各種デ
ータを一時保存するRAM115などを備えている。
【0014】102はサーマルラインヘッド(記録幅に
わたって複数個の発熱素子132を有している)を備
え、熱転写記録法により記録紙に画像の記録を行う記録
部である。この構成については図1及び図3を参照して
詳しく後述する。103は送信開始などの各種機能指示
キーや電話番号の入力キーなどを含む操作部である。1
03aは使用するインクシート14の種類を指示するス
イッチで、このスイッチ103aがオンのときはマルチ
プリントのインクシートが、オフのときは通常のインク
シートが装着されたことを指示している。104は通
常、操作部103に設けられており、各種機能や装置の
状態、更にはインクシートの残量などを表示する表示部
である。105は装置全体に電力を供給するための電源
部である。また、106は信号の交直変換を行うモデム
(変復調器)、107は回線との間で通信制御を実行す
る網制御部(NCU)、108は電話番号を入力するキ
ーなどを備えた電話機である。
【0015】次に、図3の側断面図を参照して記録部1
02の構成を詳しく説明する。なお、図2と共通な部分
は同一図番で示している。
【0016】図3において、10は普通紙である記録紙
11をコア10aにロール状に捲回したロール紙であ
る。このロール紙10は、プラテンローラ12の矢印方
向への回転により、記録紙11をサーマルヘッド13が
設けられている記録位置に供給できるように、回転自在
に装置内に収納されている。尚、10bはロール紙装填
部であって、ロール紙10を着脱可能に装填している。
さらに、12はプラテンローラであって、記録紙11を
矢印b方向に搬送する。尚、このプラテンローラ12
は、サーマルヘッド13の発熱体132との間で、イン
クシート14と記録紙11を押圧する。
【0017】9はプラテンローラ12の回転方向を検出
するための検出器である。通常、プラテンローラ12は
図3の矢示方向に回転して記録紙11を矢示b方向に搬
送しており、この回転方向を正方向と定義する。この検
出器9はプラテンローラ12の回転軸と連動して回転す
るアーム9a(図4)と、このアーム9aの動きにより
オン、オフされるマイクロスイッチ9b(図4)とで構
成されている。この構成により、プラテンローラ12が
逆方向に所定角度α回転すると、アーム9aによりスイ
ッチ9bがオンされ、これによりプラテンローラ12が
逆転したことが検出される。このようにプラテンローラ
12が逆転して、スイッチ9bがオンになっている状態
で、プラテンローラ12が所定角度βだけ正転すると再
びマイクロスイッチ9bがオフになり、プラテンローラ
12が正転し始めたことが検出される。
【0018】このプラテンローラ12の回転によりサー
マルヘッド13の位置まで搬送された記録紙11は、サ
ーマルヘッド13の発熱体132の発熱により画像が記
録され、プラテンローラ12の更なる回転によって排出
ローラ16(16a,16b) 方向に搬送され、1頁分の画像記
録が終了するとカッタ15(15a,15b) の噛合によって頁
単位に切断されて、排出される。
【0019】17はインクシート14を捲回しているイ
ンクシート供給ロール、18はインクシート巻取りロー
ルであって、後述するインクシート搬送用モータにより
駆動され、インクシート14を矢印a方向に巻取るもの
である。なお、このインクシート供給ロール17及びイ
ンクシート巻取りロール18は、装置本体内のインクシ
ート装填部70に着脱可能に装填されている。さらに、
19はインクシート14の残量検出やインクシート14
の搬送速度を検出するためのセンサである。また、20
はインクシート14の有無、及びインクシート14に付
されたマークを基にインクシート14の残量を検出する
ためのインクシートセンサである。更に21はスプリン
グで、記録紙11とインクシート14とを介して、前記
プラテンローラ12に対してサーマルヘッド13を押圧
する。また、22は記録紙の有無を検出するための記録
紙センサである。71はキャプスタンローラ、72はピ
ンチローラで、これらのローラでインクシート14を挾
持して、矢示a方向にインクシート14を搬送してい
る。
【0020】次に、読取部100の構成を説明する。
【0021】図3において、30は原稿32を照射する
光源で、原稿32で反射された光は光学系(ミラー5
0,51,レンズ52)を通してCCDセンサ31に入
力され、電気信号に変換される。原稿32は原稿搬送用
モータ(図示せず)により駆動される搬送用ローラ5
3,54,55,56により、原稿32の読取り速度に
対応して搬送される。なお、57は原稿積載台であっ
て、この積載台57に積載された複数枚の原稿32は、
搬送用ローラ54と押圧分離片58との協動によって1
枚ずつに分離されて、読取部100へ搬送される。
【0022】41は制御部101の主要部を構成する制
御基板で、この制御基板41より装置の各部に各種制御
信号が出力される。また106はモデム基板ユニット、
107はNCU基板ユニットである。
【0023】図4はインクシート14と記録紙11の搬
送機構の詳細を示す図で、前述した図面と同一部分は同
じ図番で示し、それらの説明を省略する。
【0024】図4において、25はインクシート14を
矢印a方向に搬送するインクシート搬送用モータ、24
はプラテンローラ12を回転駆動し、記録紙11を矢印
a方向と反対の矢印b方向に搬送する記録紙搬送用モー
タである。26,27は記録紙用モータ24の回転をプ
ラテンローラ12に伝達する伝達ギア、73,74はイ
ンクシート用モータ25の回転をキャプスタンローラ7
1に伝達するための伝達ギアである。また、75は滑り
クラッチユニットである。
【0025】ここで、ギア75aの回転により巻取りロ
ール18に巻き取られるインクシート14の長さを、キ
ャプスタンローラ71により搬送されるインクシート長
よりも長くなるようにギア74と75の比を設定してお
くことにより、インクシートの巻取り量と、キャプスタ
ンローラ71により送られたインクシート14の差分量
に相当する分が、滑りクラッチユニット75で吸収され
る。これにより、巻取りロール18の巻取り径の変動に
よるインクシート14の搬送速度(量)の変動を抑える
ことができる。
【0026】尚、ここで、キャプスタンローラ71によ
るインクシート14の搬送力は、プラテンローラ12に
よる記録紙11の搬送力よりも大きくなるように設計さ
れている。このため、インクシート14と記録紙11と
が貼り付くと、記録紙11はインクシート14に引っ張
られて逆方向に移動される。このように記録紙11が逆
方向(矢示a方向)に移動されると、これにつれてプラ
テンローラ12も逆転し、その回転角度が所定量以上に
なると前述の検出器9のマイクロスイッチ9bがオンと
なり、プラテンローラ12の逆転が検出される。これに
より、インクシート14と記録紙11との貼り付きが検
出される。
【0027】このような貼り付きが発生した時は、サー
マルヘッド13へのエネルギーの印加を中断し、記録紙
11の搬送のみを行う。これにより、インクシート14
と記録紙11との貼り付きが解除される。そして、この
後、記録紙11を矢示b方向に、インクシート14を矢
示a方向に搬送することにより、検出器9のマイクロス
イッチ9bがオフとなる。
【0028】図1は本実施例のファクシミリ装置におけ
る制御部101と記録部102との電気系の接続を示す
図で、他の図面と共通する部分は同一図番で示してい
る。
【0029】サーマルヘッド13は前述した通りライン
ヘッドである。そして、このサーマルヘッド13は、制
御部101よりの1ライン分のシリアル記録データ43
aやシフトクロック43bを入力するためのシフトレジ
スタ130、ラッチ信号44によりシフトレジスタ13
0のデータをラッチするラッチ回路131、1ライン分
の発熱抵抗体からなる発熱素子132を備えている。こ
こで、発熱抵抗体132は132−1〜132−mで示
されたm個のブロックに分割して駆動されている。ま
た、133はサーマルヘッド13に取付けられている、
サーマルヘッド13の温度を検出するための温度センサ
である。この温度センサ133の出力信号42は、前記
制御部101内でA/D変換されてCPU113に入力
される。これによりCPU113はサーマルヘッド13
の温度を検知し、その温度に対応してストローブ信号4
7のパルス幅を変更したり、或いはサーマルヘッド13
の駆動電圧などを変更して、インクシート14の特性
(種類)に応じてサーマルヘッド13への印加エネルギ
ーを変更している。116はプログラマブル・タイマ
で、CPU113より計時時間がセットされ、計時の開
始が指示されると計時を開始する。そして、指示された
時間毎にCPU113に割り込み信号やタイムアウト信
号等を出力するように動作する。
【0030】なお、このインクシート14の種類(特
性)は前述したスイッチ103aにより指示されてい
る。また、このインクシート14の種類や特性などは、
インクシート14に印刷されたマークなどを検出するこ
とによって自動的に検出するようにしても良い。またイ
ンクシートのカートリツジに付されたマークや、カート
リツジに設けられた切り欠きあるいは突起などをもとに
判別して行うようにしても良い。
【0031】更に、46は前記制御部101よりサーマ
ルヘッド13の駆動信号を入力し、サーマルヘッド13
を各ブロック単位で駆動するストローブ信号47を出力
する駆動回路である。なお、この駆動回路46は前記制
御部101の指示により、前記サーマルヘッド13の発
熱素子132に電流を供給する電源線45に出力する電
圧を変更してサーマルヘッド13の印加エネルギーを変
更することができる。36はカッタ15を噛合させて駆
動する駆動回路で、カッタ駆動用のモータなどを含んで
いる。39は排紙用ローラ16を回転駆動する排紙用モ
ータである。35,48,49は、それぞれ対応する排
紙用モータ39、記録紙搬送用モータ24及びインクシ
ート搬送用モータ25を回転駆動するドライバ回路であ
る。尚、これら排紙用モータ36や記録紙搬送用モータ
24及びインクシート搬送用モータ25は、この実施例
ではステッピングモータであるがこれに限定されるもの
でなく、例えばDCモータなどであっても良い。
【0032】9は前述した検出器で、インクシート14
と記録紙11との貼り付きを検知するために、プラテン
ローラ12の回転方向を検出している。即ち、この検出
器9は、プラテンローラ12が正転して(マイクロスイ
ッチ9bがオフ)いて、インクシート14と記録紙11
との貼り付きが発生していない時は、信号線9cにレベ
ル“0”の信号を出力している。また、マイクロスイッ
チ9bがオンで、プラテンローラ12の逆転を検出して
いる時(インクシート14と記録紙11とが貼り付いて
いる時)は、信号線9cにレベル“1”の信号を出力し
ている。 <記録動作の説明 (図1〜図12)>図5〜図12
は、この実施例のファクシミリ装置における1頁分の記
録処理を示すフローチャートで、この処理を実行する制
御プログラムは制御部101のROM114に記憶され
ている。
【0033】この処理は、記録する1ライン分のイメー
ジデータがラインメモリ110に格納されて、記録動作
が開始できる状態になることにより開始され、マルチイ
ンクシート14が装着されていることがスイッチ103
aなどにより制御部101で判別されているものとす
る。
【0034】記録処理が開始されるとまずステップS1
で、1ライン分の記録データをシリアルで、サーマルヘ
ッド13のシフトレジスタ130に出力する。次にステ
ップS2に進み、1ページの記録ライン数をカウントす
るカウンタPRCNTを“0”にし、次にステップS3
では、記録紙の1ラインの搬送毎に、前述した検出器9
のマイクロスイッチ9bの連続したオン或いはオフ状態
を計数するためのカウンタCNCNTを“0”に、次に
ステップS4に進み、インクシート14と記録紙11と
の貼り付きが発生したか否かを表わすCNフラグを
“0”をセットする。
【0035】次にステップS5に進み、貼り付きのチェ
ックを開始する記録長(mm)(この長さはCONST
1で定義されていて、この実施例では例えば10mmと
する)を、現在設定されている記録モード(標準モー
ド,ファインモード,スーパーファインモード)で記録
すると何ラインに相当するかを求め、その値をカウンタ
CCNT1に格納するためのライン数の設定処理をコー
ルする。このサブルーチンの詳細は、図8のフローチャ
ートに詳しく記述されている。
【0036】図8のフローチャートを簡単に説明する
と、ステップS41でCONST1で定義されている記
録長(10mm)を読取り、ステップS42で、このと
きの動作モード(標準、ファインモード等)に応じて、
この記録長に対する記録ライン数を求める。この値をカ
ウンタCCNT1に格納する。
【0037】この貼り付きのチェックを開始するまでの
記録長(CONST1)の持つ意味について説明する。1頁の記
録終了後、記録紙11のカット動作を行った後、記録紙
11はサーマルヘッド13による記録位置まで戻される
ため、プラテンローラ12は逆転した状態で止まってい
る。このため、1ページの記録を開始した時、(CONST1)
に記憶されている所定長(ここでは10mm)分の記録
が終了し、プラテンローラ12が所定角度だけ正転する
と、インクシート14と記録紙11との貼り付きを検知
するためのマイクロスイッチ9bがオフになる。このよ
うにして、マイクロスイッチ9bがオフになった後、イ
ンクシート14と記録紙11とが貼り付いているかどう
かを検出する検出処理を開始するようにしている。
【0038】次にステップS6に進み、インクシート1
4と記録紙11との貼り付きが発生したとみなす記録
長、或いは貼り付きの発生後、インクシート14と記録
紙11との貼り付き状態が解除されたとみなす記録長C
ONST2(この実施例では、例えば3mmとする)
が、現在のモード(標準モード,ファインモード,スー
パーファインモード)において相当するライン数を求
め、このライン数をカウンタCCNT2に格納するため
のサブルーチンをコールする。このサブルーチンの処理
は図9のフローチャートに詳しく説明されている。
【0039】図9のフローチャートでは、まずステップ
S51でCONST2に記憶されている記録長(ここで
は3mm)を読出し、ステップS52で、現在の記録モ
ードに応じて、この記録長に対応するライン数を求め、
その値をCCNT2に記憶する。
【0040】次にステップS7に進み、ラッチ信号44
を出力して、サーマルヘッド13のラッチ回路131に
1ライン分の記録データを格納する。そして、ステップ
S8で、インクシート搬送用モータ25を回転駆動し
て、図4の矢示a方向にインクシート14を1/nライ
ン分(記録紙11の搬送長の1/n倍)搬送し、ステッ
プS9では記録紙搬送用モータ24を回転駆動して、記
録紙11を図4の矢示b方向に1ライン分搬送する。な
お、この1ラインの長さは、この実施例のファクシミリ
装置では、約(1/15.4)mmにセットされてお
り、記録紙11とインクシート14の搬送量は、それぞ
れ記録紙搬送用モータ24とインクシート搬送用モータ
25の励磁パルス数を変更することにより設定できる。
【0041】次にステップS10に進み、サーマルヘッ
ド13の発熱素子132の1つのブロックに通電して画
像の記録を行い、ステップS11でサーマルヘッド13
の全てのブロック(4ブロック)への通電が終了したか
をみる。ステップS11で、サーマルヘッド13の全ブ
ロックへの通電が終了していなければステップS12に
進み、全ブロックへの通電が終了しているとステップS
16に進む。
【0042】ステップS12では、次のラインの記録デ
ータの生成が終了したかを調べる。次のラインの記録デ
ータの生成が終了していなければステップS14に進
み、次のラインの復号処理を行って、データの生成を実
行してステップS15に進む。一方、ステップS12で
次のラインの記録データの生成が終了するとステップS
13に進み、シフトクロック43bに同期してシリアル
記録データ43aをシフトレジスタ130に出力して、
次ラインの記録データをサーマルヘッド13に転送す
る。次にステップS15で、サーマルヘッド13の1ブ
ロックの通電時間(約600μs)が経過したかどうか
を調べ、通電時間が経過していなければステップS12
に戻るが、通電時間が経過するとステップS10に戻
り、次のブロックの通電処理を実行する。尚、この実施
例では、サーマルヘッド13の発熱抵抗体132は4つ
のブロックに分割されており、1ラインの記録に要する
所要時間はほぼ2.5ms(600μs×4)となって
いる。
【0043】ステップS11で、全てのブロックに通電
されて1ラインの画像記録が終了するとステップS16
に進み、1ラインの記録が終了したので、カウンタPR
CNTを+1する。次にステップS17に進み、インク
シート14と記録紙11とが貼り付いているかどうかを
チェックするためのサブルーチンをコールする。このサ
ブルーチンの処理は、図10のフローチャートに詳しく
示されている。
【0044】次に図10を参照して、この貼り付きチェ
ック処理を詳しく説明する。
【0045】まずステップS61では、記録ライン数
(PRCNTの値)が貼り付きチェックを開始するライ
ン数(CCNT1の値)以上であるかどうかを判断し、
以上でない時は、記録したライン数が貼り付きのチェッ
クを開始するライン数未満である(まだ貼り付きをチェ
ックする段階でない)としてステップS65に進み、キ
ャリフラグCF=1として元のルーチンに戻る。
【0046】一方、貼り付きをチェックする状態にある
時はステップS62に進み、検出器9の出力である信号
線9cの状態を入力し、ステップS63でマイクロスイ
ッチ9bがオンであるかオフであるかを判断する。この
信号線9cの信号レベルが“1”、即ちプラテンローラ
12が逆転している時はステップS66に進む。一方、
マイクロスイッチ9bがオフ(信号線9cの値が
“0”)、即ちプラテンローラ12が正転している時に
はステップS64に進み、この場合は貼り付きが発生し
ていないので、カウンタCNCNTに“0”をセットす
る。
【0047】一方、ステップS66では、インクシート
14と記録紙11とが貼り付いている可能性があるの
で、カウンタCNCNTを+1する。次にステップS6
7に進み、このカウンタCNCNTの値と、前述の貼り
付きを判定するためのライン数を記憶しているCCNT
2の値とを比較する。このCCNT2には、前述したよ
うに貼り付きが発生したと考えられるライン数がセット
されているため、このカウンタCNCNTの値がCCN
T2の値以上になると、インクシート14と記録紙11
との間に貼り付きが発生したと判断してステップS68
に進み、CNフラグをオンし、ステップS69でキャリ
フラグCFに“0”をセットして元の処理に戻る。尚、
カウンタCNCNTの値により貼り付きが発生していな
いと考えられる時はステップS67よりステップS65
に進み、キャリフラグCFを“1”にセットして元の処
理に戻る。
【0048】再び図6のフローチャートに戻り、ステッ
プS18ではキャリフラグCFが“0”であるか、即ち
インクシート14と記録紙11との間に貼り付きが発生
したか否かが判断される。キャリフラグCFが“0”、
即ち貼り付きが発生したと判断するとステップS19に
進み、貼り付きが発生していないときはステップS23
に進む。ステップS19では、貼り付きの発生を検出し
た後、この貼り付きを解除するための処理ルーチンをコ
ールする。このルーチンは図11及び図12のフローチ
ャートに示されている。
【0049】次に図11及び図12のフローチャートを
参照して、本実施例のファクシミリ装置における記録紙
11とインクシート14との貼り付きの解除処理を詳し
く説明する。
【0050】まずステップS71で、ステップS76に
おけるトリガコマンドに対して、スーパーファインモー
ドで8ライン分搬送するモードにセットする。次にステ
ップS72に進み、最大16cmだけ記録紙11を図4
の矢示b方向に搬送し、このときインクシート14も
(16/n)cmだけ図4の矢示a方向に搬送する。こ
のとき、貼り付きが解除したかをチェックするために、
その長さに相当するトリガコマンド数をカウンタWPC
にセットする。即ち、WPCには、160×(15.4
/8)=308がセットされる。次にステップS73に
進み、インクシート14と記録紙11とのをチェックす
るためのマイクロスイッチ9bの連続オフをカウントし
ているカウンタCNCNTを“0”にセットする。そし
てステップS74で、記録紙11をCONST2に記憶
されている記録長(3mm)だけ搬送するのに相当する
トリガコマンド数をCCNT2にセットする。これによ
り、CCNT2=CONST2×(15.4/8)とな
る。
【0051】次にステップS75に進み、記録紙搬送用
モータ24及びインクシート搬送用モータ25がともに
ビジーでなくなるまでウェイトする。こうして、各モー
タが動作可能になるとステップS76に進み、記録紙1
1及びインクシート14を搬送するためのトリガを出力
し、スーパーファインモードにて8ライン分、記録紙1
1及びインクシート14のそれぞれを対応する方向に搬
送する。次にステップS77に進み、検出器9のマイク
ロスイッチ9bがオンであるか否かを調べ、オン(即
ち、プラテンローラ12が逆転状態にある時)にはステ
ップS78に進み、カウンタCNCNTを“0”にクリ
アする。また、マイクロスイッチ9bがオフ、即ちプラ
テンローラ12が正転状態にある時にはステップS79
に進み、カウンタCNCNTを+1し、次にステップS
80で、このカウンタCNCNTの値が、記録紙11を
CONST2の値(3mm)に相当する距離だけ搬送す
るトリガコマンド数(CCNT2の値)以上であるか否
かを判断する。
【0052】カウンタCNCNTの値が、記録紙11を
3mm(CONST2)搬送するのに相当するトリガコマンド数
(CCNT2)以上である時にはステップS84に進む
が、そうでない時はステップS81に進み、カウンタW
PCの値を−1する。そして、ステップS82で、この
カウンタWPCの値が“0”かどうかを調べ、“0”で
あればステップS83に進み、そうでなければステップ
S75に戻る。ステップS83は、記録紙搬送用モータ
24を記録紙11が16cm矢示b方向に搬送されるよ
うに回転駆動しても、インクシート14と記録紙11と
の貼り付きが解除されない場合を示しており、このとき
はキャリフラグ(CF)に“0”にセットしてリターン
する。
【0053】一方、ステップS80で、記録紙11を3
mm(CONST2)搬送するのに相当するトリガコマンド数
(CCNT2)以上である時はステップS84に進む。
この場合は、記録紙11を16cm搬送する以内にイン
クシート14と記録紙11の貼り付きが解除された状態
を示しており、ステップS84,S85において搬送し
た記録紙11の搬送長を求めている。即ち、WPCの値
に(8/15.4)を乗算し、その結果を160より引
くことにより、記録紙11の搬送長を求める。そしてス
テップS86に進み、標準,ファイン,スーパーファイ
ンモードに応じて、WPCの値(mm)から搬送された
ライン数を求め、そのライン数分、バッファメモリ11
2に格納されている画像データを削除する。即ち、記録
するポインタを、そのライン数分進める。そして、ステ
ップS87に進み、インクシート14と記録紙11との
貼り付きが解除できたので、CNフラグに“0”をセッ
トする。次にステップS88に進み、前述のステップS
6と同様に、及び貼り付けを解除するためのライン数を
セットするルーチンをコールする。そして、ステップS
89に進み、キャリフラグ(CF)に“1”をセットし
て元の処理にリターンする。
【0054】再び図6のフローチャートに戻り、ステッ
プS20でキャリフラグ(CF)が“1”であるか、即
ち記録紙11とインクシート14の貼り付きが解除され
たか否かが判断され、キャリフラグ(CF)が“1”で
ある時はステップS21に進み、貼り付きエラーが発生
したことを記憶するだけでステップS23に進む。一
方、キャリフラグ(CF)が“0”のままであれば、イ
ンクシート14と記録紙11との貼り付きが解除してい
ないためステップS22に進み、次ページ以降の記録を
中断し、エラー終了とする。
【0055】こうして貼り付きが発生していないか、或
いは貼り付きが解除されるとステップS23に進み、1
頁分の画像記録が終了したか否かが判断される。1頁分
の画像記録が終了していればステップS24に進む。ま
た、1頁分の画像記録が終了していなければステップS
27に進む。ステップS24では記録紙11を所定量排
紙ローラ16a,16b方向に搬送する。そして、ステ
ップS25で固定刃15bに対して移動刃15aを駆動
してカッタ15を噛合させ、記録紙11を頁単位に切断
する。次にステップS26で、記録紙搬送用モータ24
を反転駆動し、記録紙11をサーマルヘッド13とカッ
タ15との間隔に相当する距離だけ戻して、記録位置の
頭出しを行う。
【0056】又、ステップS23で1頁の記録が終了し
ていない時はステップS27に進み、次ラインのデータ
がサーマルヘッド13に転送されたかを調べ、転送が終
了していればステップS7に戻る。一方、転送が終了し
ていない時はステップS28に進み、次ラインのデータ
の復号が終了しているかを調べ、終了していればステッ
プS29に進み、サーマルヘッド13のシフトレジスタ
130に次ラインのデータをシリアルで転送する。又、
ステップS28で次ラインのデータの復号が終了してい
ない時はステップS30に進み、次ラインのデータの復
号を行ってステップS28に戻る。 <記録原理の説明 (図13)]図13はこの実施例に
おける記録紙11とインクシート14の搬送方向を逆に
して、画像記録を行うときの画像記録状態を示す図であ
る。
【0057】図示したように、プラテンローラ12とサ
ーマルヘッド13との間には記録紙11とインクシート
14が挾持されており、サーマルヘッド13はスプリン
グ21により所定圧でプラテンローラ12に押圧されて
いる。ここで記録紙11はプラテンローラ12の回転に
より矢印b方向に速度VP で搬送される。一方、インク
シート14はインクシート搬送用モータ25の回転によ
り矢印a方向に速度V I で搬送される。
【0058】いま、サーマルヘッド13の発熱抵抗体1
32に電源部105から通電されて加熱されると、イン
クシート14の斜線部81で示す部分が加熱される。こ
こで、14aはインクシート14のベースフィルム、1
4bはインクシート14のインク層を示している。発熱
抵抗体132に通電することにより加熱されたインク層
81のインクは溶融し、そのうち82で示す部分が記録
紙11に転写される。この転写されるインク層部分82
は、81で示すインク層のほぼ1/nに相当している。
この転写時において、インク層14bの境界線83で、
インクに対する剪断力を生じさせて82で示すインク層
部分だけを記録紙11に転写する必要がある。また、イ
ンクシート14と記録紙11との相対速度を大きくすれ
ば、転写すべきインク層をインクシート14から確実に
剥離させることができる。 <インクシートの説明 (図14)>図14はマルチプ
リントに使用するインクシート14の断面図である。こ
こでは4層からなるインクシートの場合で説明する。
【0059】第2層はインクシート14の支持体となる
ベースフィルムである。マルチプリントの場合、同一個
所に何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高
い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利であ
るが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐える。
これらの厚さは媒体という役割から、なるべく薄い方が
印字品質の点から有利であるが、強度の関係より3〜8
μmが望ましい。
【0060】第3層は記録紙(記録シート)にn回分の
転写記録が可能な量のインクが塗布されているインク層
である。この成分は接着剤としてのEVAなどの樹脂、
着色のためのカーボンブラックやニグロシン染料、バイ
ンディング材としてのカルナバワックス、パラフィンワ
ックスなどを主成分として同一個所でn回の使用に耐え
るように配合されている。この塗布量は4〜8g/m2
が望ましいが、塗布量によつて感度や濃度が異なり任意
に選択できる。
【0061】第4層は印字をしない部分で記録紙に第3
層のインクが圧力転写されないように設けられたトップ
コーティング層であり、透明なワックスなどで構成され
る。これにより圧力転写されるのは透明な第4層だけと
なり、記録紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマル
ヘッド13の熱から第2層のベースフィルムを保護する
耐熱コート層である。これは同一個所にnライン分の熱
エネルギーを与える可能性のある(黒情報が続いた場
合)マルチプリントにおいては好適であるが、用いるか
用いないかは適宜選択できる。また、ポリエステルフィ
ルムのように、比較的耐熱性の低いベースフィルムの場
合には有効である。
【0062】なお、インクシート14の構成はこの実施
例に限定されるものでなく、例えばベース層及びベース
層の片側に設けられインクが含有された多孔性インク保
持層とからなるインクシートでも、あるいはベースフィ
ルム上に微細多孔質網状構造を有する耐熱性インク層を
設け、そのインク層内にインクを含有させたインクシー
トであっても良い。
【0063】また、ベースフィルムとしては、例えば、
ポリアミド、トリアセチルセルロース、ナイロン、ポリ
塩化ビニル、ポリプロピレンなどからなるフィルムまた
は紙であってもよい。さらに、耐熱コート層は必ずしも
必要としないが、その材質としては例えば、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂などであってもよ
い。
【0064】また、熱転写プリンタにおける加熱方式
は、前述したサーマルヘッドを用いるサーマルヘッド方
式に限定されるものでなく、例えば通電転写方式あるい
はレーザ転写方式などを用いることができる。
【0065】またこの実施例では、記録中における記録
紙11とインクシート14との搬送方向が互いに逆の場
合で説明したがこれに限定されるものでなく、同一方向
に搬送されて記録される場合にも適用できる。
【0066】さらに、記録媒体としては記録紙に限定さ
れるものでなく、インクの転写が可能な材質のもの、例
えば布、プラスチックシートなどでもよい。また、イン
クシートの装着は実施例で示されたロール構成に限定さ
れるものでなく、例えば記録装置本体に着脱可能な筺体
内にインクシートを内蔵して、この筺体ごと記録装置本
体に着脱する、所謂インクシートカセットタイプであっ
てもよい。
【0067】また、前述各実施例ではフルライン型の場
合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでな
く、所謂シリアル型の熱転写記録装置であっても良い。
又、本実施例では、マルチプリントの場合で説明したが
これに限定されるものでなく、ワンタイムインクシート
による通常の熱転写記録の場合にも適用できる。
【0068】さらに、前述各実施例では、熱転写記録装
置としてファクシミリ装置に適用した場合で説明した
が、本発明の熱転写記録装置はこれに限定されるもので
なく、例えばワードプロセッサ、タイプライタあるいは
複写装置などにも適用できることはことは勿論である。
【0069】尚、前述の実施例においては、インクシー
ト14と記録紙11との貼り付きを検出した時、記録紙
11を16cm搬送する以内に貼り付きが解除された時
に、貼り付きの発生したページ情報を連続して受信する
ことを考えた。しかし、このページ情報はエラーとし、
次ページ移行から受信を行ってもよい。これは、記録紙
11を16cm搬送するうちに、受信している画像デー
タを記憶するバッファメモリ112がオーバフローする
虞がある場合に有効となる。
【0070】又、前記実施例においては、1ページの記
録を開始してから1cm(10mm)記録するまでは記録紙1
1とインクシート14の貼り付きを検知しないようにし
ている。また、貼り付きが発生したと判断するため、或
いは貼り付きが発生している状態においてが解除したと
判断するために、マイクロスイッチ9bのオンあるいは
オフの状態が記録紙11を3mm搬送する間、連続して
発生することとしたが、これらの長さは本実施例に限定
されるものでなく、他の長さでもよいこともちろんであ
る。
【0071】図15は、本実施例のファクシミリ装置に
おける、受信記録動作を示すフローチャートで、ここで
は貼り付きの発生したページ情報に対してはRTNを送
出し、一度RTNを送出した場合は、エラー音を発生す
るようにしている。
【0072】図15において、まずステップS91で前
手順を行い、次にステップS92で画信号の受信を行
う。ステップS93では、画信号の受信が終了したか否
かを判断し、画信号の受信が終了するとステップS94
に進み、中間手順を行う。
【0073】次にステップS95に進み、所定ライン数
以上のエラーが発生したか否かを判断し、所定ライン数
以上のエラーが発生するとステップS105に進み、R
TNを送出する。一方、所定ライン数以上のエラーが発
生していない時はステップS96に進み、インクシート
14と記録紙11との間に貼り付きが発生したかどうか
をみる。そして、貼り付きが発生していない場合にはス
テップS97に進み、貼り付きが発生した場合にはステ
ップS103に進む。
【0074】ステップS97ではMCF信号を送出し、
次にステップS98に進み、次ページデータの受信があ
るか否かを判断する。次ページデータの受信がある場合
にはステップS99に進んで中間手順を行ってステップ
S91に戻る。一方、次ページデータの受信がない場合
にはステップS100に進んで後手順を行い、次にステ
ップS101に進んで、RTNを今回の受信で送出した
か否かをみる。ここで、RTNを送出しているとステッ
プS102に進んでエラー音を発生するが、RTNを送
出していないと処理を終了する。
【0075】一方、ステップS96で貼り付きが発生す
るとステップS103に進み、記録紙11を16cm搬
送する内に、その貼り付きが解除したかどうかを判断す
る。記録紙11の16cmの搬送以内に貼り付きが解除
しているとステップS105に進み、RTN信号を送出
する。又、16cmの記録紙11の搬送以内に貼り付き
が解除しない場合にはステップS104に進み、RTN
信号を送出してステップS98に進む。
【0076】尚、記録紙11とインクシート14との間
に貼り付きが発生し、記録紙11を16cm搬送して
も、その貼り付きが解除できない時には、オペレータが
何かのキーを押下するまで、「インクシートを確認して
下さい」と表示部104に表示してもよい。
【0077】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0078】以上説明したように本実施例によれば、イ
ンクシート14と記録紙11とが貼り付いた時、これを
検出し、そのページ情報をエラー処理として相手送信機
に対して、その旨を通知することが可能になった。
【0079】また、熱転写記録装置にて、記録紙とイン
クシートとの貼り付きを自動的に解除し、次ページ以降
の記録動作を正常に続行することが可能になった。これ
により、インクシート14と記録紙11との貼り付きに
よる、インクシート切れ等の重大なトラブルを招くこと
がなくなった。
【0080】また、インクシートと記録紙との貼り付き
を検出した時、その貼り付きが解除されるまでの記録紙
の搬送長を検出し、それに相当する画情報を削除した
後、記録処理を続行して画情報の記録を行うことによ
り、その貼り付きが解除された後の画情報も正しく記録
することができる。
【0081】また、インクシートと記録紙の貼り付きが
発生した場合において、次ページ以降の記録を続行する
かどうかを選択することが可能になった。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクシートと記録媒体との貼り付きに伴う不具合いを解
消できる。
【0083】又、このようなを自動的解除できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファクシミリ装置における制御部と
記録部の電気的接続を示す図である。
【図2】本実施例のファクシミリ装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】本実施例のファクシミリ装置の機構部を示す側
断面図である。
【図4】本実施例のファクシミリ装置におけるインクシ
ートと記録紙の搬送系の構造を示す図である。
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】本実施例のファクシミリ装置における1ペー
ジ分の記録処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施例のファクシミリ装置における記録原
理を説明するための図である。
【図14】この実施例で使用されるインクシートの断面
図である。
【図15】本実施例のファクシミリ装置の受信処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
9 検出器 9a アーム 9b マイクロスイッチ 10 ロール状記録紙 11 記録紙 12 プラテンローラ 13 サーマルヘッド 14 インクシート 15 カッタ 17 インクシート供給ロール 18 インクシート巻取ロール 22 記録紙有無センサ 24 記録紙搬送用モータ 25 インクシート搬送用モータ 100 読取部 101 制御部 102 記録部 103 操作部 104 表示部 110 ラインメモリ 111 符号化/復号化部 112 バッファメモリ 113 CPU 114 ROM 115 RAM 132 発熱抵抗体(発熱素子)
フロントページの続き (72)発明者 横山 実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 朝田 昭宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置で
    あって、 前記インクシートに作用して前記記録媒体に記録を行う
    ための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録媒体を搬送するための記録媒体搬送手段と、 前記インクシートと前記記録媒体との貼り付きを検出す
    る検出手段と、 を有することを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インクシートと前記記録媒体とは互
    いに対向する方向に搬送され、前記検出手段は前記記録
    媒体搬送手段により前記記録媒体を所定量以上搬送して
    も、前記記録媒体が正方向に搬送されない時貼り付きが
    発生したと検出するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクシートと前記記録媒体との貼
    り付きを解除する解除手段を更に有することを特徴とす
    る請求項1に記載の熱転写記録装置。
  4. 【請求項4】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に記録を行うファクシミリ装置
    であって、 画像データを送受信する送受信手段と、 前記送受信手段により受信した画像データを復号して記
    録データに変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された記録データに基づいて前
    記インクシートに作用して、前記記録媒体に記録を行う
    ための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録媒体を搬送するための記録媒体搬送手段と、 前記インクシートと前記記録媒体との貼り付きを検出す
    る検出手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記インクシートと前記記録媒体との貼
    り付きを解除する解除手段と、前記検出手段により前記
    貼り付きを検出した後、前記解除手段により前記貼り付
    きを解除するまでの前記記録媒体の搬送長を計数する計
    数手段と、前記計数手段により計数された前記記録媒体
    の搬送長に応じて、受信した画像データの記録位置を変
    更してファクシミリ信号の受信記録を続行するように制
    御する制御手段とを更に有することを特徴とする請求項
    4に記載のファクシミリ装置。
JP17368691A 1991-03-20 1991-07-15 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 Withdrawn JPH0516508A (ja)

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DE69220114T DE69220114T2 (de) 1991-03-20 1992-03-19 Bildaufzeichnungsvorrichtung
EP92104785A EP0504878B1 (en) 1991-03-20 1992-03-19 Image recording apparatus
US07/853,961 US5430468A (en) 1991-03-20 1992-03-19 Image recording apparatus

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