JPH0522543A - 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 - Google Patents

熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置

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JPH0522543A
JPH0522543A JP3167908A JP16790891A JPH0522543A JP H0522543 A JPH0522543 A JP H0522543A JP 3167908 A JP3167908 A JP 3167908A JP 16790891 A JP16790891 A JP 16790891A JP H0522543 A JPH0522543 A JP H0522543A
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JP
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ink
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JP3167908A
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Takehiro Yoshida
武弘 吉田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体とインクシートとの分離を良くし
て、インクシート及び記録媒体を良好に搬送できる熱転
写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置を提供
することある。 【構成】 インクシート14に作用して記録媒体に記録
を行い、直前に記録したラインの記録ドット数と、1つ
前のラインで記録された記録ドット数との差を求め、こ
の差が所定値以上の時、次ラインの記録開始前に、イン
クシート14を搬送するためのインクシート搬送部によ
り、インクシートを所定量搬送するように動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクシートの有するイ
ンクを記録媒体に転写して、前記記録媒体に画像の記録
を行う熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(或
は熱昇華性等)インクをベースフィルムに塗布したイン
クシートを使用し、サーマルヘッドによりそのインクシ
ートを画像信号に対応して選択的に加熱し、溶融(或は
昇華等)したインクを記録紙に転写して画像記録を行っ
ている。一般に、このインクシートは、1回の画像記録
により完全にインクが記録紙に転写されるもの(所謂ワ
ンタイムインクシート)であるため、1文字或いは1ラ
インの記録終了後、その記録された長さに対応する分だ
けインクシートを搬送し、次に記録する位置に確実にイ
ンクシートの未使用部分をもってくる必要があった。こ
のため、インクシートの使用量が増大し、感熱紙に記録
する通常の感熱プリンタに比べ、熱転写プリンタのラン
ニングコストが高くなる傾向があった。
【0003】このような問題点を解決するために、特開
昭57−83471号や特開昭58−201686号及
び特公昭62−58917号公報にみられるように、記
録紙とインクシートとを速度差を設けて搬送するように
した熱転写プリンタが提案されている。本願発明は、前
記公報に記載されている発明を更に発展させたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載されて
いるように、複数(n)回の画像記録が可能なインクシ
ート(所謂マルチプリントインクシート)が知られてお
り、このインクシートを用いれば、記録長さLを連続し
て記録するとき、各画像記録の終了後あるいは画像記録
中に搬送されるインクシートの搬送長を、その長さLよ
りも小さく(L/n,n>1)して記録することができ
る。これにより、インクシートの使用効率が従来のn倍
になり、熱転写プリンタのランニングコストの低下が期
待できる。以下、この記録方式をマルチプリントと呼
ぶ。
【0005】このようなインクシートを用いたマルチプ
リントの場合は、インクシートのインク層のインクがn
回に分けて加熱される。そして、この各加熱毎に、加熱
したインク層のうち1/nの部分を剪断力を発生させて
記録紙に転写を行っている。このため、例えば1ライン
の記録後、次のラインまでの時間が長くなってインクの
温度が低下すると、転写するインクと転写しないインク
との間の剪断力が大きくなり、インクシートと記録紙と
が離れにくくなるという問題がある。これは特に、1ラ
インの記録データに黒情報が多い時に顕著に発生し、ま
たファクシミリ装置等のように、直前に記録したライン
と次に記録するライン間の時間間隔が一定でなく、その
時間間隔が比較的長くなるような装置では問題になる。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、その目的は、記録媒体とインクシートとの分離を良
くして、インクシート及び記録媒体を良好に搬送できる
熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱転写記録装置は以下の様な構成からなる。
即ち、インクシートの有するインクを記録媒体に転写し
て前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置であって、
前記インクシートに作用して前記記録媒体に記録を行う
ための記録手段と、前記インクシートを搬送するための
インクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬送するため
の記録媒体搬送手段と、1ラインで記録される記録ドッ
ト数を計数する計数手段と、直前に記録したラインより
も、1つ前のラインで記録した記録ドット数から直前に
記録したラインの記録ドット数を引いた値を求め、この
差が所定値以上の時、前記記録媒体を搬送することなく
前記インクシート搬送手段により前記インクシートを所
定量搬送するように制御する制御手段とを有する。
【0008】また、上記目的を達成するために本発明の
ファクシミリ装置は以下の様な構成からなる。即ち、イ
ンクシートの有するインクを記録媒体に転写して前記記
録媒体に記録を行うファクシミリ装置であって、画像デ
ータを送受信する送受信手段と、前記送受信手段により
受信した画像データを復号して記録データに変換する変
換手段と、前記変換手段により変換された記録データに
基づいて前記インクシートに作用して、前記記録媒体に
記録を行うための記録手段と、前記インクシートを搬送
するためのインクシート搬送手段と、前記記録媒体を搬
送するための記録媒体搬送手段と、1ラインで記録され
る記録ドット数を計数する計数手段と、直前に記録した
ラインのよりも、1つ前のラインで記録した記録ドット
数から直前に記録したラインの記録ドット数を引いた値
を求め、この差が所定値以上の時、前記記録媒体を搬送
することなく前記インクシート搬送手段により前記イン
クシートを所定量搬送するように制御する制御手段とを
有する。
【0009】
【作用】以上の構成において、記録手段により直前に記
録したラインよりも1つ前のラインで記録した記録ドッ
ト数から、前記直前に記録したラインの記録ドット数を
引いた値を求め、この差が所定値以上の時、次ラインの
記録開始前に、インクシートを搬送するインクシート搬
送手段によりインクシートを所定量搬送するように動作
する。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。 <ファクシミリ装置の説明 (図1〜図4)>図1〜図
4は本発明の一実施例を用いた熱転写プリンタを、ファ
クシミリ装置に適用した例を示す図で、図1は制御部と
記録部との電気的接続を示す図、図2はファクシミリ装
置の概略構成を示すブロック図、図3はファクシミリ装
置の側断面図、図4は記録紙とインクシートの搬送機構
を示す図である。
【0011】まず、図2をもとにファクシミリ装置の概
略構成を説明する。
【0012】図2において、100は原稿を光電的に読
取ってデジタル画像信号として制御部101に出力する
読取部で、原稿搬送用モータやCCDイメージセンサな
どを備えている。次に、この制御部101の構成を説明
する。まず、110は画像データの各ラインのイメージ
データを格納するラインメモリである。このラインメモ
リ110は、原稿の送信(ファクシミリモードの場合)
或いはコピー(コピーモードの場合)のときは読取部1
00よりの1ライン分のイメージデータが格納され、画
像データの受信のときは復号された受信画像データの1
ラインデータが格納される。そして、格納されたデータ
が記録部102に出力されることによって画像形成が行
われる。更に、111は送信する画像情報をMH符号化
などにより符号化するとともに、受信した符号化画像デ
ータを復号してイメージデータに変換する符号化/復号
化部である。また、112は送信する或いは受信された
符号化画像データを格納するバッファメモリである。こ
れら制御部101の各部は、例えばマイクロプロセッサ
などのCPU113により制御されている。そして、前
記制御部101には、このCPU113の他に、CPU
113の制御プログラムや各種データを記憶しているR
OM114、CPU113のワークエリアとして各種デ
ータを一時保存するRAM115などを備えている。
【0013】102はサーマルラインヘッド(記録幅に
わたって複数個の発熱素子132を有している)を備
え、熱転写記録法により記録紙に画像の記録を行う記録
部である。この構成については図1及び図3を参照して
詳しく後述する。103は送信開始などの各種機能指示
キーや電話番号の入力キーなどを含む操作部である。1
03aは使用するインクシート14の種類を指示するス
イッチで、このスイッチ103aがオンのときはマルチ
プリントのインクシートが、オフのときは通常のインク
シートが装着されたことを指示している。104は通
常、操作部103に設けられており、各種機能や装置の
状態、更にはインクシートの残量などを表示する表示部
である。105は装置全体に電力を供給するための電源
部である。また、106は信号の交直変換を行うモデム
(変復調器)、107は回線との間で通信制御を実行す
る網制御部(NCU)、108は電話番号を入力するキ
ーなどを備えた電話機である。
【0014】次に、図3の側断面図を参照して記録部1
02の構成を詳しく説明する。なお、図2と共通部材は
同一図番で示している。
【0015】図3において、10は普通紙である記録紙
11をコア10aにロール状に捲回したロール紙であ
る。このロール紙10は、プラテンローラ12の矢印方
向への回転により、記録紙11をサーマルヘッド13が
設けられている記録位置に供給できるように、回転自在
に装置内に収納されている。尚、10bはロール紙装填
部であって、ロール紙10を着脱可能に装填している。
さらに、12はプラテンローラであって、記録紙11を
矢印b方向に搬送する。尚、このプラテンローラ12
は、サーマルヘッド13の発熱体132との間で、イン
クシート14と記録紙11を押圧する。そしてこのサー
マルヘッド13の発熱体132の発熱により画像記録の
行われた記録紙11は、プラテンローラ12のさらなる
回転によって排出ローラ16(16a,16b) 方向に搬送さ
れ、1頁分の画像記録が終了するとカッタ15(15a,15
b) の噛合によって頁単位に切断されて、排出される。
【0016】17はインクシート14を捲回しているイ
ンクシート供給ロール、18はインクシート巻取りロー
ルであって、後述するインクシート搬送用モータにより
駆動され、インクシート14を矢印a方向に巻取るもの
である。なお、このインクシート供給ロール17及びイ
ンクシート巻取りロール18は、装置本体内のインクシ
ート装填部70に着脱可能に装填されている。さらに、
19はインクシート14の残量検出やインクシート14
の搬送速度を検出するためのセンサである。また、20
はインクシート14の有無、及びインクシート14に付
されたマークを基にインクシート14の残量を検出する
ためのインクシートセンサである。更に21はスプリン
グで、記録紙11とインクシート14とを介して、前記
プラテンローラ12に対してサーマルヘッド13を押圧
する。また、22は記録紙の有無を検出するための記録
紙センサである。
【0017】次に、読取部100の構成を説明する。
【0018】図3において、30は原稿32を照射する
光源で、原稿32で反射された光は光学系(ミラー5
0,51,レンズ52)を通してCCDセンサ31に入
力され、電気信号に変換される。原稿32は原稿搬送用
モータ(図示せず)により駆動される搬送用ローラ5
3,54,55,56により、原稿32の読取り速度に
対応して搬送される。なお、57は原稿積載台であっ
て、この積載台57に積載された複数枚の原稿32は、
搬送用ローラ54と押圧分離片58との協動によって1
枚ずつに分離されて、読取部100へ搬送される。
【0019】41は制御部101の主要部を構成する制
御基板で、この制御基板41より装置の各部に各種制御
信号が出力される。また106はモデム基板ユニット、
107はNCU基板ユニットである。
【0020】図4はインクシート14と記録紙11の搬
送機構の詳細を示す図で、前述した図面と同一部分は同
じ図番で示し、それらの説明を省略する。
【0021】図4において、25はインクシート14を
矢印a方向に搬送するインクシート搬送用モータ、24
はプラテンローラ12を回転駆動し、記録紙11を矢印
a方向と反対の矢印b方向に搬送する記録紙搬送用モー
タである。26,27は記録紙用モータ24の回転をプ
ラテンローラ12に伝達する伝達ギア、73,74はイ
ンクシート用モータ25の回転をキャプスタンローラ7
1に伝達するための伝達ギアである。また、75は滑り
クラッチユニットである。
【0022】ここで、ギア75aの回転により巻取りロ
ール18に巻き取られるインクシート14の長さを、キ
ャプスタンローラ71により搬送されるインクシート長
よりも長くなるようにギア74と75の比を設定してお
くことにより、インクシートの巻取り量と、キャプスタ
ンローラ71により送られたインクシート14の差分量
に相当する分が、滑りクラッチユニット75で吸収され
る。これにより、巻取りロール18の巻取り径の変動に
よるインクシート14の搬送速度(量)の変動を抑える
ことができる。
【0023】図1は本実施例のファクシミリ装置におけ
る制御部101と記録部102との電気系の接続を示す
図で、他の図面と共通する部分は同一図番で示してい
る。
【0024】サーマルヘッド13は前述した通りライン
ヘッドである。そして、このサーマルヘッド13は、制
御部101よりの1ライン分のシリアル記録データ43
aやシフトクロック43bを入力するためのシフトレジ
スタ130、ラッチ信号44によりシフトレジスタ13
0のデータをラッチするラッチ回路131、1ライン分
の発熱抵抗体からなる発熱素子132を備えている。こ
こで、発熱抵抗体132は132−1〜132−mで示
されたm個のブロックに分割して駆動されている。ま
た、133はサーマルヘッド13に取付けられている、
サーマルヘッド13の温度を検出するための温度センサ
である。この温度センサ133の出力信号42は、前記
制御部101内でA/D変換されてCPU113に入力
される。これによりCPU113はサーマルヘッド13
の温度を検知し、その温度に対応してストローブ信号4
7のパルス幅を変更したり、或いはサーマルヘッド13
の駆動電圧などを変更して、インクシート14の特性
(種類)に応じてサーマルヘッド13への印加エネルギ
ーを変更している。116はプログラマブル・タイマ
で、CPU113より計時時間がセットされ、計時の開
始が指示されると計時を開始する。そして、指示された
時間毎にCPU113に割り込み信号やタイムアウト信
号等を出力するように動作する。
【0025】また、134は、1ラインの黒ドット数を
カウントする黒ドットカウンタで、クリアパルス43c
が出力されると、その計数値を“0”にクリアし、シフ
トクロック43bが出力された時、シリアル記録データ
43aに出力されているデータが黒情報(例えば
“1”)であれば、その計数値を+1している。そし
て、この黒ドットカウンタ134は、計数した黒ドット
数を信号線134aを介して制御部101に出力してい
る。
【0026】制御部101は、エラーが発生しない1ラ
イン分の受信データのデコードを終了すると、クリアパ
ルス43cを出力してカウンタ134をリセットした
後、復号した記録データを順次、シフトクロック43b
に同期してシリアル記録データ43aとしてサーマルヘ
ッド13に出力する。こうして、1ライン分の記録デー
タの転送が終了すると、黒ドットカウンタ134により
計数された黒ドット数134aを入力して、これから記
録する1ラインに含まれる黒ドット数を認識する。そし
て、ラッチ回路131にラッチ信号44を出力し、現ラ
インの記録動作に移行する。
【0027】なお、このインクシート14の種類(特
性)は前述したスイッチ103aにより指示されてい
る。また、このインクシート14の種類や特性などは、
インクシート14に印刷されたマークなどを検出するこ
とによって自動的に検出するようにしても良い。またイ
ンクシートのカートリツジに付されたマークや、カート
リツジに設けられた切り欠きあるいは突起などをもとに
判別して行うようにしても良い。
【0028】更に、46は前記制御部101よりサーマ
ルヘッド13の駆動信号を入力し、サーマルヘッド13
を各ブロック単位で駆動するストローブ信号47を出力
する駆動回路である。なお、この駆動回路46は前記制
御部101の指示により、前記サーマルヘッド13の発
熱素子132に電流を供給する電源線45に出力する電
圧を変更してサーマルヘッド13の印加エネルギーを変
更することができる。36はカッタ15を噛合させて駆
動する駆動回路で、カッタ駆動用のモータなどを含んで
いる。39は排紙用ローラ16を回転駆動する排紙用モ
ータである。35,48,49は、それぞれ対応する排
紙用モータ39、記録紙搬送用モータ24及びインクシ
ート搬送用モータ25を回転駆動するドライバ回路であ
る。尚、これら排紙用モータ36や記録紙搬送用モータ
24及びインクシート搬送用モータ25は、この実施例
ではステッピングモータであるがこれに限定されるもの
でなく、例えばDCモータなどであっても良い。 <記録動作の説明 (図1〜図10)>図5〜図9はこ
の実施例のファクシミリ装置における記録処理を示すフ
ローチャートである。この記録処理を実行する制御プロ
グラムは制御部101のROM114に記憶されてい
る。
【0029】この処理は記録する1ライン分のイメージ
データがラインメモリ110に格納されて、記録動作が
開始できる状態になることにより開始され、マルチイン
クシート14が装着されていることが、スイッチ103
a等により制御部101で判別されているものとする。
【0030】まずステップS1で、クリア信号43cに
より黒ドットカウンタ134を“0”にクリアし、ステ
ップS2で、記録間隔を測定するためのタイマ116を
クリアする。次にステップS3に進み、直前に記録した
ラインよりも1ライン前に記録を行ったラインの黒ドッ
ト数領域を“0”にする。この黒ドット数はRAM11
5のメモリ領域に設けられた(前黒ドット数)に格納さ
れている。次にステップS4で直前に記録した記録ライ
ンの黒ドット数を“0”にする。この黒ドット数はメモ
リ領域に設けられた(現黒ドット数)に格納されてい
る。次にステップS5に進み、1ライン分の記録データ
をシリアルでシフトレジスタ130に出力する。そし
て、1ラインの記録データの転送が終了すると、ステッ
プS6でラッチ信号44を出力して、ラッチ回路131
に1ライン分の記録データを格納する。
【0031】このときステップS7で、RAM115の
前黒ドット数に、現黒ドット数に記憶されているドット
数を転送する。そして、ステップS8で、黒ドットカウ
ンタ134により計数された計数値を読取って現黒ドッ
ト数に記憶する。これにより、現黒ドット数には直前に
記録した1ラインの黒ドット数が、前黒ドット数には1
つ前に記録されたラインの黒ドット数が記憶される。次
にステップS9に進み、インクシート搬送用モータ25
を駆動して、インクシート14を(1/n)ライン分、
図4の矢印a方向に搬送する。このインクシート14の
搬送は、図10のタイミング図に示すように、サーマル
ヘッド13の各ブロックに通電する少し前のタイミング
で、インクシート搬送用モータ25の相を切り換えて、
インクシート14を搬送している。そして、次にステッ
プS10で記録紙搬送用モータ24を駆動して、記録紙
11を図4の矢印b方向に1ライン分搬送する。より正
確には、図10のタイミング図に示すように、サーマル
ヘッド13の発熱抵抗体132の1,3ブロックの通電
タイミングの少し前のタイミングで、記録紙搬送用モー
タ24の相を切り換えて記録紙11を搬送している。な
お、この1ラインの長さは、この実施例のファクシミリ
装置では、約(1/7.7)mmにセットされており、
記録紙11とインクシート14の搬送量は、それぞれ記
録紙搬送用モータ24とインクシート搬送用モータ25
の励磁パルス数を変更することにより設定できる。
【0032】次にステップS11に進み、サーマルヘッ
ド13の発熱素子132の1つのブロックに通電して画
像の記録を行い、ステップS12でサーマルヘッド13
の全てのブロック(4ブロック)への通電が終了したか
をみる。ステップS12で、サーマルヘッド13の全ブ
ロックへの通電が終了していなければステップS13に
進み、全ブロックへの通電が終了しているとステップS
19に進む。
【0033】ステップS13では、次のラインの記録デ
ータの生成が終了したかを調べる。次のラインの記録デ
ータの生成が終了していなければステップS17に進
み、次のラインの復号処理を行って、データの生成を実
行してステップS18に進む。次のラインの記録データ
の生成が終了するとステップS14に進み、次ラインデ
ータの生成終了後の最初の通過であるかどうかを調べ、
最初の通過であればステップS15で、クリア信号43
cにより黒ドットカウンタ134を“0”にクリアす
る。次にステップS16に進み、シフトクロック43b
に同期してシリアル記録データ43aをシフトレジスタ
130に出力して、次ラインの記録データをサーマルヘ
ッド13に転送する。次にステップS18で、サーマル
ヘッド13の1ブロックの通電時間(約1200μs)
が経過したかどうかを調べ、通電時間が経過していなけ
ればステップS13に戻るが、通電時間が経過するとス
テップS11に戻り、次のブロックの通電処理を実行す
る。尚、この実施例では、サーマルヘッド13の発熱抵
抗体132は4つのブロックに分割されており、1ライ
ンの記録に要する所要時間はほぼ5.0ms(1200
μs×4)となっている。
【0034】ステップS12で、全てのブロックに通電
されて1ラインの画像記録が終了するとステップS19
に進み、1つ前の前ライン情報を記録してからの経過時
間と、直前に記録した現ライン情報の黒ドット数、即
ち、RAM115の(現黒ドット数)に記憶されている
ドット数により、インクシート14を搬送するための所
定の条件が成立したかどうかをみる。所定の条件が成立
するとステップS20に進み、インクシート14を(1
/2n)ライン分だけ搬送する。これにより、例えばフ
ァインモードでの記録時では、インクシート14は(1
/7.7)×(1/2)×(1/n)mmだけ搬送され
ることになる。尚、前述したステップS19における判
定条件については後述する。又、このインクシート14
の搬送は、記録周期が長くなったとき、インクシート1
4と記録紙11との分離を容易にするために行われる。
【0035】一方、ステップS19でインクシート14
の搬送条件が成立しない時はステップS21に進み、1
ライン前に記録を行ったライン情報の黒ドット数[(前
黒ドット数)に記憶されている値]と、直前に記録され
た現ラインの黒ドット数[(現黒ドット数)に記憶され
ている値]の値との差が所定値以上かどうかを調べる。
具体的には、例えば1024ドット以上であるかどうか
を調べ、そうであればステップS22に進み、インクシ
ート14を1/nライン分搬送する。これにより、例え
ばファインモードでの記録時では、インクシート14は
(1/7.7)×(1/n)mmだけ搬送されることに
なる。この処理は、例えば罫線等を記録した後におけ
る、インクシート14と記録紙11との分離をよくする
ためのものである。尚、ステップS21の条件が成立し
ない時はステップS23に進む。
【0036】次にステップS23では、1頁分の画像記
録が終了したかどうかを調べ、1ページの画像記録が終
了していない時はステップS24に進み、タイマ116
をクリアする。次にステップS25に進み、次ラインの
記録データをサーマルヘッド13に転送したかどうかを
調べ、転送を終了していればステップS6に戻るが、そ
うでない時はステップS26に進む。ステップS26で
は、次ラインのデータの生成が終了しているかを調べ、
終了していない時はステップS27に進み、次のライン
のデータの復号、生成処理を行う。
【0037】次ラインデータの生成が終了している時
は、前述のステップS13〜S16と同様にして、ステ
ップS28で次ラインデータの生成終了後の最初の通過
かどうかを調べ、そうであればステップS29で黒ドッ
トカウンタ134を“0”にクリアする。そして、ステ
ップS30で、サーマルヘッド13のシフトレジスタ1
30に1ライン分のデータを転送する。
【0038】一方、ステップS23で、1ページ分の画
像記録が終了するとステップS31に進み、記録紙11
を所定量排紙ローラ16a,16b方向に搬送する。そ
して、ステップS32で固定刃15bに対して移動刃1
5aを駆動してカッタ15を噛合させ、記録紙11を頁
単位に切断する。次にステップS33で、記録紙搬送用
モータ24を反転駆動し、記録紙11をサーマルヘッド
13とカッタ15との間隔に相当する距離だけ戻して、
記録位置の頭出しを行う。
【0039】図8は前述のステップS19における所定
条件を判断するための条件を示した図で、この条件を基
に判定するステップS19の詳しい処理が図9のフロー
チャートに示されている。
【0040】図8において、記録周期(ms)は、直前
に記録したラインよりも1つ前の前ライン情報を記録し
てから直前に記録した現ライン情報の記録が終了するま
での時間とし、黒率は、1ラインの全ドット数に含まれ
る黒ドットの割合を示している。
【0041】図8及び図9より明らかなように、記録周
期が30ms以下の場合は、ステップS41からステッ
プS52に進み、条件不成立としてインクシート14の
搬送は行わない。又、記録周期が30msより長く、か
つ40ms以下の時はステップS42からステップS4
8に進み、RAM115の(現黒ドット数)に記憶され
ている黒ドット数が“1843”以上(B4記録にて、
黒率90%以上に相当)かどうかを調べる。そうであれ
ばステップS47に進み、インクシート14の搬送条件
が成立したものとするが、そうでない時はステップS5
2に進み、条件が不成立と判断する。こうしてステップ
S47を通過して条件が成立すると、インクシート14
が次のステップ20で(1/2n)ライン分搬送する
が、ステップS52を通過して条件が成立しない時は、
インクシート14の余分な搬送を行わないようにしてい
る。
【0042】以下同様にして、記録周期t(ms)が4
0<t≦60の時は、ステップS49で現ラインの黒ド
ット数が“1331”ドット以上(B4記録で黒率65
%以上)かどうかを調べ、そうであればステップS47
に進んで、条件成立と判定する。又、記録周期tが60
<t≦250であればステップS50で現ラインの黒ド
ット数が“1536”以上かを調べ、そうであればステ
ップS47に進む。更に、また記録周期tが250<t
≦500の時はステップS51で現ラインの黒ドット数
が“1024”以上か、また記録周期tが500<tの
時はステップS46で現ラインの黒ドット数が“51
2”以上かを調べ、いずれの場合も条件が満足されると
ステップS47に進み、条件成立としてインクシート1
4が余分に搬送されることになる。
【0043】このように本実施例によれば、各ライン毎
の記録の終了後に、直前に記録したラインよりも1つ前
の前ライン情報の記録を終了してから直前に記録した現
ラインの記録が終了するまでの経過時間と、記録した現
ライン情報の黒ドット数の所定条件が成立した時、或い
は直前に記録したラインよりも1ライン前に記録したラ
イン情報の黒ドット数から、直前に記録した現ラインの
黒ドット数を引いた値が所定値以上の時、記録媒体であ
る記録紙11を搬送することなくインクシート14を所
定長搬送することにより、インクシート14の走行性を
良くすると共に、インク層におけるインク同士の剪断力
を小さくして、インクシート14及び記録紙11の搬送
時に、インクシート14と記録紙11との分離が良くな
るようにしている。
【0044】図10はこの実施例の画像記録処理におけ
るサーマルヘッド13への通電タイミング及びインクシ
ート14と記録紙11の搬送タイミングを示す図で、こ
こではサーマルヘッド13の発熱抵抗体132は4つの
ブロックに分割されて通電されている。なお、ストロー
ブ信号1〜4のそれぞれは、サーマルヘッド13の発熱
抵抗体132の各ブロックの通電信号に対応している。
ここでは、ファインモードにおける記録動作を表してい
る。記録紙11の搬送、インクシート14の搬送は、パ
ルス発生時、それぞれのモータの相が切り換え(1/2
ハーフステップ)られることにより行われる。ここでは
記録紙11は2ハーフステップで(1/7.7)mm搬
送され、インクシート14は4ハーフステップで(1/
7.7)mm搬送される。又、ここではn=5としてい
る。
【0045】タイミングT1は次のラインの記録データ
がサーマルヘッド13に全て転送され、次のラインの記
録が可能になったタイミングを示している。このタイミ
ングT1で、インクシート搬送用モータ25と記録紙搬
送用モータ24の相が切り換えられ、共にハーフステッ
プ駆動される。実際に記録紙11とインクシート14と
が搬送が開始されるまでには遅延があるので、サーマル
ヘッド13への通電が開始される前にこれらモータの相
切り換えを行う。
【0046】続いて61で、1ラインの記録が行われ
る。タイミングT2’は、次のラインの記録が終了した
時を示している。このとき、記録間隔(T1’からT
2’までの時間)と、62で記録されたライン情報の黒
ドット数、及び1つ前のライン情報と現ライン(62で
記録した)の黒ドット数との差より、インクシート14
を余分に搬送するかどうかを判断する。この場合は、前
述の搬送条件に該当していないため、インクシート14
の余分な搬送は行われない。
【0047】一方、タイミングT3では、次のラインの
記録データがサーマルヘッド13に転送され、次のライ
ンの記録が可能になったことを示している。このとき、
記録間隔(T2’からT3’までの時間)と、64で記
録されるライン情報の黒ドット数から判断して、このラ
インの記録終了後に、66に示すようにインクシート1
4が余分(1/2nライン分)に搬送されている。又、
タイミングT4で次のライン(67)の記録が可能にな
ると、記録間隔(T3”からT4’までの時間)と、ラ
イン情報(67)の黒ドット数及びライン情報(64)
の黒ドット数の差から、インクシート14を余分に搬送
する必要がないと判断している。
【0048】更に、タイミングT5で次のライン(6
9)の記録が可能になると、記録間隔(T4’からT
5’までの時間)と、ライン情報(69)の黒ドット数
に基づく判断(前述の図5のステップS19に該当)で
は、インクシート14の余分な搬送を行う条件が成立し
ていない。しかしながら、図5のステップS21の判定
条件、即ち、ライン情報(67)の黒ドット数からライ
ン情報(69)の黒ドット数を引いた値が“1024”
ドット以上であるため、ライン情報(69)の記録後、
71で示すようにインクシート14を余分に搬送してい
る。具体的には、ここでは、(1/7.7)×(1/
5)mm搬送している(n=5)。 <記録原理の説明 (図11)>図11はこの実施例に
おける記録紙11とインクシート14の搬送方向を逆に
して、画像記録を行うときの画像記録状態を示す図であ
る。
【0049】図示したように、プラテンローラ12とサ
ーマルヘッド13との間には記録紙11とインクシート
14が挾持されており、サーマルヘッド13はスプリン
グ21により所定圧でプラテンローラ12に押圧されて
いる。ここで記録紙11はプラテンローラ12の回転に
より矢印b方向に速度VP で搬送される。一方、インク
シート14はインクシート搬送用モータ25の回転によ
り矢印a方向に速度V I で搬送される。
【0050】いま、サーマルヘッド13の発熱抵抗体1
32に電源部105から通電されて加熱されると、イン
クシート14の斜線部81で示す部分が加熱される。こ
こで、14aはインクシート14のベースフィルム、1
4bはインクシート14のインク層を示している。発熱
抵抗体132に通電することにより加熱されたインク層
81のインクは溶融し、そのうち82で示す部分が記録
紙11に転写される。この転写されるインク層部分82
は、81で示すインク層のほぼ1/nに相当している。
【0051】この転写時において、インク層14bの境
界線83で、インクに対する剪断力を生じさせて82で
示すインク層部分だけを記録紙11に転写する必要があ
る。また、インクシート14と記録紙11との相対速度
を大きくすれば、転写すべきインク層をインクシート1
4から確実に剥離させることができる。 <インクシートの説明 (図12)>図12はマルチプ
リントに使用するインクシート14の断面図である。こ
こでは4層からなるインクシートの場合で説明する。
【0052】第2層はインクシート14の支持体となる
ベースフィルムである。マルチプリントの場合、同一個
所に何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高
い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利であ
るが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐える。
これらの厚さは媒体という役割から、なるべく薄い方が
印字品質の点から有利であるが、強度の関係より3〜8
μmが望ましい。
【0053】第3層は記録紙(記録シート)にn回分の
転写記録が可能な量のインクが塗布されているインク層
である。この成分は接着剤としてのEVAなどの樹脂、
着色のためのカーボンブラックやニグロシン染料、バイ
ンディング材としてのカルナバワックス、パラフィンワ
ックスなどを主成分として同一個所でn回の使用に耐え
るように配合されている。この塗布量は4〜8g/m2
が望ましいが、塗布量によつて感度や濃度が異なり任意
に選択できる。
【0054】第4層は印字をしない部分で記録紙に第3
層のインクが圧力転写されないように設けられたトップ
コーティング層であり、透明なワックスなどで構成され
る。これにより圧力転写されるのは透明な第4層だけと
なり、記録紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマル
ヘッド13の熱から第2層のベースフィルムを保護する
耐熱コート層である。これは同一個所にnライン分の熱
エネルギーを与える可能性のある(黒情報が続いた場
合)マルチプリントにおいては好適であるが、用いるか
用いないかは適宜選択できる。また、ポリエステルフィ
ルムのように、比較的耐熱性の低いベースフィルムの場
合には有効である。
【0055】なお、インクシート14の構成はこの実施
例に限定されるものでなく、例えばベース層及びベース
層の片側に設けられインクが含有された多孔性インク保
持層とからなるインクシートでも、あるいはベースフィ
ルム上に微細多孔質網状構造を有する耐熱性インク層を
設け、そのインク層内にインクを含有させたインクシー
トであっても良い。
【0056】また、ベースフィルムとしては、例えば、
ポリアミド、トリアセチルセルロース、ナイロン、ポリ
塩化ビニル、ポリプロピレンなどからなるフィルムまた
は紙であってもよい。さらに、耐熱コート層は必ずしも
必要としないが、その材質としては例えば、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂などであってもよ
い。
【0057】また、熱転写プリンタにおける加熱方式
は、前述したサーマルヘッドを用いるサーマルヘッド方
式に限定されるものでなく、例えば通電転写方式あるい
はレーザ転写方式などを用いることができる。
【0058】またこの実施例では、記録中における記録
紙11とインクシート14との搬送方向が互いに逆の場
合で説明したがこれに限定されるものでなく、同一方向
に搬送されて記録される場合にも適用できる。
【0059】さらに、記録媒体としては記録紙に限定さ
れるものでなく、インクの転写が可能な材質のもの、例
えば布、プラスチックシートなどでもよい。また、イン
クシートの装着は実施例で示されたロール構成に限定さ
れるものでなく、例えば記録装置本体に着脱可能な筺体
内にインクシートを内蔵して、この筺体ごと記録装置本
体に着脱する、所謂インクシートカセットタイプであっ
てもよい。
【0060】また、前述各実施例ではフルライン型の場
合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでな
く、所謂シリアル型の熱転写記録装置であっても良い。
【0061】さらに、前述各実施例では、熱転写記録装
置としてファクシミリ装置に適用した場合で説明した
が、本発明の熱転写記録装置はこれに限定されるもので
なく、例えばワードプロセツサ、タイプライタあるいは
複写装置などにも適用できることはことは勿論である。
【0062】またこの実施例では、記録紙11のバック
フィードを、カツタ15による記録紙11の切断処理に
伴なう場合としたが、これに限定されるものでなく、例
えば記録紙11の交換時、その記録紙11の先端をカツ
タ位置まで搬送するときや、記録紙11の先端をサーマ
ルヘッド13による画像記録位置までバックフィードす
る場合などにも適用できる。
【0063】以上説明したようにこの実施例によれば、
熱転写プリンタにおいて、前のラインの記録終了後から
次のラインの記録開始までの記録時間間隔と、現記録ラ
インの黒ドット数により所定の条件が成立した時、或い
は1ライン前に記録されたライン情報の黒ドット数か
ら、現ラインとして記録した1ラインの黒ドット数を引
いた値が所定値以上の時にインクシートを所定長搬送す
ることにより、インクシートの走行性を良くすることが
できると共に、インクシートと記録紙とを容易に分離で
きる効果がある。
【0064】又、この実施例によれば、ファクシミリ装
置において、そのモード(標準、ファイン、スーパーフ
ァイン等)により、インクシートを余分に搬送する量を
最適に制御している。
【0065】また、前ラインを記録してからの経過時間
と、現ラインとして記録した黒ドット数との条件が成立
した時、1ライン前に記録したラインの黒ドット数から
現ラインの黒ドット数を引いた値が所定値以上の時に、
現ラインの記録終了後に搬送するインクシート14の搬
送量を変更してもよい。
【0066】又、B4記録、A4記録等の記録サイズに
応じて、インクシート14の搬送長を変更してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
ラインの記録終了後、インクシートと記録媒体との分離
を良くして搬送することができるため、インクシートと
記録媒体との貼り付き等による搬送不良やインクシート
の破損等を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のファクシミリ装置における制御部と
記録部の電気的接続を示す図である。
【図2】本実施例のファクシミリ装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】本実施例のファクシミリ装置の機構部を示す側
断面図である。
【図4】本実施例のファクシミリ装置におけるインクシ
ートと記録紙の搬送系の構造を示す図である。
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】本実施例のファクシミリ装置における1ページ
分の記録処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施例のファクシミリ装置におけるインクシ
ートの搬送条件を示した図である。
【図10】本実施例のファクシミリ装置における通電タ
イミング及び記録紙とインクシートの搬送タイミングを
示すタイミング図である。
【図11】本実施例のファクシミリ装置における記録原
理を説明するための図である。
【図12】この実施例で使用されるインクシートの断面
図である。
【符号の説明】
10 ロール状記録紙 11 記録紙 12 プラテンローラ 13 サーマルヘッド 14 インクシート 15 カッタ 17 インクシート供給ロール 18 インクシート巻取ロール 22 記録紙有無センサ 24 記録紙搬送用モータ 25 インクシート搬送用モータ 100 読取部 101 制御部 102 記録部 103 操作部 104 表示部 110 ラインメモリ 111 符号化/復号化部 112 バッファメモリ 113 CPU 114 ROM 115 RAM 132 発熱抵抗体(発熱素子) 134 黒ドットカウンタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 102 9186−5C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置で
    あって、 前記インクシートに作用して前記記録媒体に記録を行う
    ための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録媒体を搬送するための記録媒体搬送手段と、 1ラインで記録される記録ドット数を計数する計数手段
    と、 直前に記録したラインよりも、1つ前のラインで記録し
    た記録ドット数から直前に記録したラインの記録ドット
    数を引いた値を求め、この差が所定値以上の時、前記記
    録媒体を搬送することなく前記インクシート搬送手段に
    より前記インクシートを所定量搬送するように制御する
    制御手段と、 を有することを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 直前に記録したラインよりも1つ前のラ
    インの記録終了後より直前に記録したラインの記録終了
    までの記録時間間隔を計時する計時手段を更に有し、前
    記制御手段は更に、直前に記録したラインの記録ドット
    数と、前記計時手段により計時された計時値とに応じ
    て、前記インクシート搬送手段により前記インクシート
    を所定量搬送するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】 インクシートの有するインクを記録媒体
    に転写して前記記録媒体に記録を行うファクシミリ装置
    であって、 画像データを送受信する送受信手段と、 前記送受信手段により受信した画像データを復号して記
    録データに変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された記録データに基づいて前
    記インクシートに作用して、前記記録媒体に記録を行う
    ための記録手段と、 前記インクシートを搬送するためのインクシート搬送手
    段と、 前記記録媒体を搬送するための記録媒体搬送手段と、 1ラインで記録される記録ドット数を計数する計数手段
    と、 直前に記録したラインよりも、1つ前のラインで記録し
    た記録ドット数から直前に記録したラインの記録ドット
    数を引いた値を求め、この差が所定値以上の時、前記記
    録媒体を搬送することなく前記インクシート搬送手段に
    より前記インクシートを所定量搬送するように制御する
    制御手段と、 を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 直前に記録したラインよりも1つ前のラ
    インの記録終了後より直前に記録したラインの記録終了
    までの記録時間間隔を計時する計時手段を更に有し、前
    記制御手段は更に、直前に記録したラインの記録ドット
    数と、前記計時手段により計時された計時値とに応じ
    て、前記インクシート搬送手段により前記インクシート
    を所定量搬送するようにしたことを特徴とする請求項3
    に記載のファクシミリ装置。
JP3167908A 1991-07-09 1991-07-09 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 Withdrawn JPH0522543A (ja)

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