JPH0516496Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はメータケースに関するものであり、更
に詳しくはデイジタル計器を内蔵したメータケー
スにおける単位表示シートの交換装着機構に関す
るものである。

従来の技術 電圧計、電流計、温度計あるいは受信計等のデ
イジタル表示機構を具えたメータ機器類は、メー
タケース内に収納された状態で機械装置本体の開
口ボツクス内に挿入することによつて機械装置に
組み込まれる。上記メータ機器を収納するメータ
ケースは、第３図に示すように周枠１０の前面に
取付けられたパネルプレート１１に計測値の表示
窓１２や動作表示ランプの点灯窓１３，１４，１
５を形成すると共に、このパネルプレートの表面
に計量単位を印刷または彫刻するか、あるいは計
量値の単位表示シート１６を接着等の適当な固定
手段を利用して固着していた。

考案が解決しようとする問題点 在来のメータケースにおいては上記のように計
測量値の単位表示シートがパネルプレートに固着
されているため、表示窓に現れるデイジタル計量
値の単位を変更する際には、メータ機器本体の計
量値表示機構を調整すると共に、パネルプレート
に接着されていた古い単位表示シートを剥がし、
代わりの単位表示シートを貼付けるか、あるいは
パネルプレート自体を交換しなければならなかつ
た。このような理由によつて在来のメータ機器に
おいては汎用性や計測機能の連続性が損なわれる
場合が少なくなく、その対応策の確立が強く要望
されていた。

本考案の主要な目的は、在来のデイジタル表示
機構を具えたメータ機器において問題となつてい
たデイジタル計量値の単位の変更の困難性を解消
し得る着脱自在な単位表示シートを具えたメータ
ケースを提供することにある。

問題点を解決するための手段 上記の目的に鑑みで本考案は、周枠の前面にパ
ネルプレートを装着してなるメータケースにおい
て、前記パネルプレートの前面の所定個所に単位
表示シートの嵌装支持くぼみを形成すると共に、
上記パネルプレートの前面に着脱自在に取付けら
れるマスクに、前記単位表示シートの透視窓を設
けたメータケースを提供するものである。

作 用 単位表示シートをパネルプレートの前面に形成
された嵌装支持くぼみ内に収納した後、単位表示
シートの前面を覆うようにパネルプレートに透視
窓を具えたマスクを固着することによつて、単位
表示シートの交換可能なメータ機器を構成する。

実施例 第１図は本考案に係るメータケースの分解斜視
図であり、第２図は組み立て状態にあるメータケ
ースの斜視図である。

これらの図面において、メータケースの本体部
分を構成する合成樹脂製の周枠１の前面には、パ
ネルプレート２が、先端に返りを形成してなる係
止爪２ａと、周枠１の前縁部に形成された嵌まり
込み溝１ａとの弾撥的な係合を利用して着脱自在
に装着されている。パネルプレート２は、周枠１
と同様の合成樹脂材料から噴出成形等の周知の成
形手段を利用して製造されているが、このパネル
プレート２には周枠１内に収納されているデイジ
タル表示機構を具えたメータ機器（図示省略）に
記録された計測値を読み取るための長方形の開口
部２ｂ、機械装置の作動状態表示ランプの点灯窓
２ｃ，２ｄ，２ｅおよびデイジタルスイツチの操
作窓２ｆ等が所定の配設パターンに従つて形成さ
れている。一方、パネルプレート２の前面には、
前記メータ機器に記録された計量値の単位を表示
する薄いシート状部材３が着脱自在に取付けられ
ている。図示する実施態様においては、計量単位
を印刷した比較的小型の方形シートによつて単位
表示シート３が形成されており、これに対応して
前記パネルプレート２の前面の所定個所に単位表
示シート内燃機関の嵌挿支持くぼみ４を形成する
と共に、パネルプレート２の前面に着脱自在に取
付けられる合成樹脂製マスク５に、前記単位表示
シート３の透視窓６を設けている。更に詳しく説
明すると、比較的薄い可撓性の合成樹脂シートか
ら製作されたマスク５は、前記開口部２ｂ、作動
状態表示ランプの点灯窓２ｃ，２ｄ，２ｅおよび
単位表示シート３との対向部位を透明な可視窓５
ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅおよび６に形成すると共
に、デイジタルスイツチの操作窓２ｆとの対向部
位を通し孔５ｆに形成することによつて、パネル
プレート２の前面に着脱自在な単位表示シート３
の固定機構を形成している。そして前記マスク５
は、可視窓５ｂ，５ｃ，５ｄ，５ｅ，６、および
通し孔５ｆの形成域を除き不透明に着色されてお
り、その表面には表示ランプの点灯モードやデイ
ジタルスイツチの作動モード等が印刷されてい
る。一方、単位表示プレート３を前記嵌挿支持く
ぼみ４内に位置決め固定するため、マスク５の周
縁部にはパネルプレート２の側縁部に形成された
スリツト２ｇ内に嵌まり込む切り起こし５ｇが設
けられている。

本考案に係るメータケースは以上説明したよう
な構造的特徴を具えているから、周枠１内に収納
されているメータ機器の計量単位を変更する場合
には、メータ機器本体の計量値表示機構を新たな
計量単位に適合するように調整すると共に、パネ
ルプレート２の嵌挿支持くぼみ４内から古い単位
表示シート、例えばKg／m²なる計量単位が印刷さ
れた単位表示シート３ａを抜き出し、代わりに新
しい単位表示シート、例えばＶ／mmなる計量単位
が印刷された単位表示シート３ｂを前記嵌挿支持
くぼみ４内に嵌め込み、次いで前記スリツト２ｇ
と切起し５ｇとの弾撥的な係合を利用してマスク
５をパネルプレート２の前面に固着し、これによ
つて単位表示シート３ｂに位置ずれのない取付け
状態を保証する。このとき、新たな単位表示シー
ト３ｂに印刷された計量単位は、マスク５に設け
られた透視窓６を通して読み取ることができる。

考案の効果 以上の説明から理解されるように、本考案に係
るメータケース使用することによつて、メータ機
器の計量単位を切り換える際、単位表示シートを
迅速に交換することができる。従つてメータ機器
の汎用性や計量動作の連続性を損なうことなく、
新たな計測体制に迅速に移行することができる。
また単位表示シートは、マスクによつてパネルプ
レートの嵌挿支持くぼみ内に確実に係止されてい
るから、位置ずれを起こさず長期間に亘つて安定
した計量単位表示機能を保持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るメータケースの分解斜視
図であり、第２図は組み立て状態にあるメータケ
ースの斜視図である。また第３図は在来のパネル
プレートならびに単位表示シートの斜視図であ
る。 １……周枠、２……パネルプレート、３……計
量単位の表示シート、４……嵌挿支持くぼみ、５
……マスク、６……透視窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周枠の前面にパネルプレートを装着してなるメ
   ータケースにおいて、前記パネルプレートの前面
   の所定個所に単位表示シートの嵌装支持くぼみを
   形成すると共に、上記パネルプレートの前面に着
   脱自在に取付けられるマスクに、前記単位表示シ
   ートの透視窓を設けたことを特徴とするメータケ
   ース。