JPH05164477A - プローブからの溶融金属サンプル採取室取出装置 - Google Patents

プローブからの溶融金属サンプル採取室取出装置

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JPH05164477A
JPH05164477A JP35251491A JP35251491A JPH05164477A JP H05164477 A JPH05164477 A JP H05164477A JP 35251491 A JP35251491 A JP 35251491A JP 35251491 A JP35251491 A JP 35251491A JP H05164477 A JPH05164477 A JP H05164477A
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Masanori Kumakura
政宣 熊倉
Kazuo Ide
和夫 井出
Shinji Matsuo
慎二 松尾
Yoshiharu Kimura
善春 木村
Masao Takai
正雄 高井
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Okumura Machinery Corp
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Okumura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下端部に溶融金属炉から抽出した溶融金属サ
ンプルの採取室を有するプローブを所定の位置で切断し
て該サンプル採取室からサンプルを自動的に取り出す。 【構成】 垂直下方に供給されるプローブPの下端面を
所定位置で開閉シャッタ5により受止させたのち、該開
閉シャッタ5を開放することによりこの開閉シャッタ5
の上方に配設している位置決めクランプ1によって吊支
してそのサンプル採取室部分を切断位置に位置させ、そ
の位置で挟持クランプ2によりサンプル採取室部分を掴
持させ、切断機構のディスクカッタ8を前進させること
によりサンプル採取室部分の上端部を切断させるように
構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属サンプル採取
室を有するプローブを用いて溶融金属炉内からサンプル
を採取した際に、その採取室部分をプローブから切断し
てサンプルの取り出しを自動的に行い得るようにした溶
融金属サンプル採取室の取出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、溶融金属炉内の溶融金属の成
分等を分析検査する場合、下端部にサンプル採取室を有
する筒状のプローブを使用してこのプローブを溶融金属
炉の溶融金属内に没入させることによりサンプル採取室
に溶融金属サンプルを採取し、次いで、溶融金属炉から
取り出したプローブの溶融金属サンプル採取室部分を作
業員がプローブから切断して採取室から溶融金属サンプ
ルを取り出したのち、空輸パイプを利用して成分等の分
析室に送っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融金
属炉からのサンプルの採取は、1日に数十回以上も行わ
れており、サンプルを採取したプローブから高温のサン
プル採取室の切断作業を人手により行うことは、多大な
労力と時間を要して作業能率が低下するばかりでなく極
めて危険であり、さらに、その切断も精度よく行うこと
ができなくてサンプル採取室から取り出したサンプル塊
にバリ等が生じた状態となり、空輸パイプによる分析室
への円滑な空気輸送が困難となる等の問題点があった。
【0004】本発明はこのような問題点を解消して正確
且つ能率よくプローブから溶融金属サンプル採取室部分
を分断してサンプルの取り出しを可能にし得るプローブ
からの溶融金属サンプル取出装置の提供を目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の溶融金属サンプル採取室取出装置は、下端
部に溶融金属サンプル採取室を有するプローブから該溶
融金属サンプル採取室部分を取り出す装置であって、送
給されるプローブの下端面を受止して該プローブを一
旦、停止させる開閉シャッタと、該開閉シャッタの開放
によりプローブの上端大径部の下端面に係脱自在に係止
して該プロープを所定位置に吊支する開閉自在な位置決
めクランプと、プローブの溶融金属サンプル採取室部分
を切断位置で挟持する開閉自在なクランプと、このクラ
ンプに接離自在に対向してプローブの溶融金属サンプル
採取室上端部分を切断するカッタを有する切断機構とか
ら構成している。
【0006】このような装置において、請求項2に記載
しているように、上記開閉シャッタの上方に、該開閉シ
ャッタによってプローブの下端が受止される前にプロー
ブの下端を衝撃的に受止する中間開閉シャッタを配設す
ると共に、請求項3に記載しているように、上記挟持ク
ランプの上方にプローブの上端部を挟持する開閉自在な
上部クランプを配設しておくことが好ましい。
【0007】
【作用】溶融金属炉から取り出されたプローブがシュー
ト等を通じて垂直下方に搬出されると、開放している位
置決めクランプを通過しながらその下端面が閉止してい
る開閉シャッタによって受止され、プローブはその上端
部を位置決めクランプから上方に突出させた状態で一旦
停止する。この場合、該開閉シャッタの上方に中間開閉
シャッタを配設しておけば、プローブを段階的に受止す
ることができる。次いで、位置決めクランプを閉止させ
たのち、開閉シャッタを開放させると、プローブがその
位置から下方に移動して該プローブの上端大径部の下端
面が位置決めクランプ上に係止し、位置決めクランプに
よって垂直状態に吊支される。
【0008】しかるのち、挟持クランプを作動させる
と、プローブが切断位置においてその溶融金属サンプル
採取室部分が挟持クランプにより挟持される。この状態
にして切断機構をクランプ機構側に移動させると、該挟
持クランプにより挟着されたプローブの溶融金属サンプ
ル採取室部分の上端部がプローブ断面方向に切断され、
プローブから分離する。この分断した溶融金属サンプル
採取室内の溶融金属サンプルは、挟持クランプの反転等
の適宜な手段によりその切断面側から取り出されて空輸
パイプ側に自動送給される。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1及び図2は装置全体の概略図であって、円筒
状シュート4から供給されるプローブPの位置決めクラ
ンプ1は架台Fの上方に配設されてあり、プローブPの
溶融金属サンプル採取室部分を挟持する挟持クランプ2
は、該位置決めクランプ1の垂直下方における架台F内
に配設され、切断機構3はこの挟持クランプ2の側方に
対向して進退自在に配設されている。さらに、シュート
4から供給されるプローブPが前記位置決めクランプ1
によって吊支させる前に、該プローブPの下端面を衝撃
的に受止する開閉シャッタ5は前記挟持クランプ2の垂
直下方に近接した位置に配設されている。
【0010】位置決めクランプ1は、溶融金属炉から溶
融金属サンプルを採取したプローブPを垂直状態に送給
する前記シュート4の開口下端に近接して配設されてあ
り、図3、図4に示すように、互いに開閉自在に対向し
た左右一対のクランプ片1a、1aよりなり、これらのクラ
ンプ片1a、1aのアーム部1b、1bを一体的に固着させてい
る回動軸11、11を架台Fに立設した支持枠12に回動自在
に軸支させてある。この支持枠12はその下面に固着した
支持脚12a を架台F上に固定した螺子孔部材13に螺通さ
せて高さ調整が可能に支持されている。
【0011】又、この位置決めクランプ1の開閉機構
は、前記回動軸11、11に互いに噛合した歯車14、14を介
してレバー15、15の一端部を固着し、これらのレバー1
5、15の他端部間をシリンダ16によって連結してなるも
ので、このシリンダ16のロッドを伸縮させることにより
歯車14、14を介してクランプ片1a、1aを同時に同一角
度、開閉させるようにしているものである。
【0012】これらのクランプ片1a、1aの先端部対向面
には、図5、図6に示すように、後述するプローブPの
小径紙管部38を両側からルーズに掴むようにしてプロー
ブPの係止端面41に係合する半円形の受止爪部1c、1cを
凹設してある。さらに、これらの受止爪部1c、1cの下面
側に重合状態にしてこれらの受止爪部1cよりも大きく凹
弧状に湾曲した芯出し爪部1d、1dを一体的に取付けてあ
る。
【0013】プローブPの挟持クランプ2は、図1、図
2に示すように、架台F内に配設された水平旋回台17上
に水平軸18を回動自在に軸支すると共に、図7及び図8
からも明らかなように、この水平軸18の先端に反転移動
台19を一体に固着し、該反転移動台19の先端部に、該ク
ランプ2を構成する左右一対のクランプ片2a、2aを開閉
自在に配設してなるものである。
【0014】これらのクランプ片2a、2aは、反転移動台
19の先端部両側に回動自在に軸支持された回動軸20、20
にその基端部を固着してあり、この回動軸20、20に夫々
固着した噛合歯車21、21と一体のレバー22、22間を、上
記位置決めクランプ1と同様にシリンダ23によって連結
して、該シリンダ23の作動により開閉させられるもので
ある。
【0015】さらに、前記旋回台17は架台Fに軸支され
た旋回軸24にその一端部を固着、支持させていると共
に、架台Fの適所と該旋回台17間をエアシリンダ25によ
って連結して、該エアシリンダ25の作動により水平方向
に旋回移動可能となっている。又、前記水平軸18は旋回
台17上に設置したモータ26によって適宜な駆動伝達機構
を介し反転回動させられるものである。
【0016】この挟持クランプ2の上方において、前記
位置決めクランプ1の下方に、この位置決めクランプ1
と同軸的にプローブPの小径紙管部挟持用上部クランプ
7が配設されている。この上部クランプ7は上記下部挟
持クランプ2と同一構造を有し、該クランプ7を構成す
る左右一対のクランプ片7a、7aを支持枠12に軸支されて
いる回動軸27、27に夫々固着した噛合歯車28、28と一体
のレバー29、29間を、上記位置決めクランプ1と同様に
シリンダ30によって連結して、該シリンダ30の作動によ
り開閉させられるものである。
【0017】これらの上下クランプ2、7を構成する左
右一対のクランプ片2a、7aは、図9及び図10に示すよう
に、それらの先端対向面はプローブPの小径紙管部38の
径と同一径の円弧状に凹設した挟持面31、31に形成され
ている。そして、クランプ片2a、7aの裏側には前記挟持
面31、31の円弧よりも大きな円弧状の凹部を形成したク
ランプ爪部32、32を一体に固着してあり、これらのクラ
ンプ爪が上下に重なり合うようにして後述するプローブ
Pを案内するように構成していると共に、前記対向する
クランプ爪部32、32の円弧状端面をプローブPの径より
も大きな曲率半径でもって拡開させ、送給経路から外れ
たプローブPを求心的に引き寄せて、挟持面31、31に案
内し、挟持面31、31の所定の中心線上で挟持するように
構成している。
【0018】切断機構3は、架台F内において下部クラ
ンプ2と対向して配設されてあり、ディスクカッタ8
と、該カッタ8の回転駆動用モータ9と、カッタ8の進
退機構10とから構成されている。この進退機構10は図2
に示すように、スコットラッセル式直線運動機構からな
る。
【0019】即ち、架台Fに回転自在に軸支された送り
螺子33に螺合している移動ナット34にリンク35の一端を
枢着すると共に該リンク35の他端に前記ディスクカッタ
8を回転自在に支持させ、このリンク35に回転駆動用モ
ータ9を配設すると共に該リンク35の中央にこのリンク
35の半分の長さを有するリンク36の一端を枢着し、他端
を架台Fの適所に回動自在に枢支持させてなるものであ
り、送りモータ37によって送り螺子33を回転させること
により、ディスクカッタ8を一直線上で進退移動させて
プローブPの溶融金属サンプル採取室部の上端部を切断
するように構成しているものである。
【0020】一方、溶融金属炉内からサンプルを採取す
るプローブPは、図11、図12に示すように、長尺の小径
紙管部38の上下端に適宜長さの大径紙管部39、40を一体
に設けて全長が前記シュート4の開口端と下部挟持クラ
ンプ2間の距離よりもやゝ長い本体を有し、その上側大
径紙管部39の下端部内にセラミック製の溶融金属受入筒
42と開口上端に向かって徐々に大径に形成された截頭円
錐形状の鉄製のサンプル採取室43とを互いに連通させた
状態でシール44を介して上下に分離可能に収納している
と共に一側周面に溶融金属受入筒42に連通する取入口45
を開設してなるものであり、さらに、該紙管部40の下面
に温度センサー46を装着してある。41は上側の大径紙管
部39の下端と小径紙管部38の上端との連設部で形成した
係止端面である。
【0021】6は水平板状体からなる中間開閉シャッタ
で、架台Fの上面に配設したシリンダ48のロッド端に固
着されて該シリンダ48の作動により水平方向に進退し、
上記上部クランプ7とこの上部シャッタ47との間に配設
された中間シュート49内を通じて落下するプローブPの
下端を該中間シュート49の開口下端に臨ませて受止する
ものである。
【0022】5は下部挟持クランプ2の下方に近接して
配設した下部開閉シャッタで、下部シュート51の上端に
その一端部を上下回動自在に枢着されていると共に該下
部シュート51に一体に取付けている垂直シリンダ52のロ
ッド端に連結してこのシリンダ52の作動により、下部シ
ュート51の上端開口部を開閉するように構成している。
下部シュート51は旋回アーム53を介して垂直旋回軸54に
取付けられてあり、この旋回アーム53を架台Fに配設し
たシリンダ55の作動によって旋回させ、挟持クランプ2
の下方におけるプローブ送給経路を遮断するように構成
している。
【0023】挟持クランプ2を配設している上記反転移
動台19の移動経路上における架台適所には溶融金属サン
プル塊のシュート47が配設されてあり、このシュート47
の下端は空輸パイプ50に連結、連通してある。さらに、
該シュート47の上方に近接して、シリンダ等の適宜な機
構により上下動する打撃装置56が配設されている。
【0024】このように構成した実施例における装置の
作用を述べると、まず、プローブPを適宜な掴持部材
(図示せず)の先端で掴持させ、該掴持部材を溶融金属
炉内に挿入してプローブPに設けた取入口45を通じ、サ
ンプル採取室43にサンプルを採取したのち、掴持部材を
引き上げて上側のシュート4に該プローブPを、そのサ
ンプル採取室部分を下方に向けた状態で送り込む。な
お、このような掴持部材による溶融金属炉内からのサン
プルの採取は、人手によって行ってもよいが、適宜な自
動サンプリング装置(図示せず)を使用して行われる。
【0025】サンプルを採取したプローブPを送給シュ
ート4に供給する時には、図13に示すように、位置決め
クランプ1は開、シャッタ5、6は閉、上下部挟持クラ
ンプ2、7は開の状態にあり、送給シュート4から中間
シュート49の開口下端まで該プローブPの下端部が通過
した時に中間シャッタ6によってプローブPの下端面が
受止され、プローブPを一旦垂直状態で停止させる。そ
の時の中間シャッタ6に作用する衝撃力を適宜な検出手
段によっ検出して、プローブPの受止を検知させる。
【0026】その検知によって該中間シャッタ6のシリ
ンダ48が作動し、中間シャッタ6を後退させてプローブ
Pの受止を開放する。その開放によってプローブPが中
間シュート49によって垂直状態にガイドされながら降下
してその下端が下部開閉シャッタ5に達し、図14に示す
ように、該シャッタ5上に受止されて停止する。この状
態においては、プローブPの上側大径紙管部40の下端係
止端面41は位置決めクランプ1の上方近接位置まで達し
ている。
【0027】下部開閉シャッタ5にプローブPが当接、
受止されると、その時の該シャッタ5に作用する衝撃力
は上記同様に適宜な検出手段によって検出され、プロー
ブPの受止の検知と同時に、その検知信号を位置決めク
ランプ1に伝達して該位置決めクランプ1のクランプ片
1a、1aの作動用シリンダ16が動作し、クランプ片1a、1a
の半円形受止爪部1c、1cがプローブPの小径紙管部38の
上端部周囲を囲むように閉止する。この際、該クランプ
片1a、1aの下部側に一体に設けている芯出し爪部1d、1d
の凹弧状端面によってプローブPが垂直中心線上に引き
寄せられる。
【0028】この閉止と連動して開閉シャッタ5のシリ
ンダ52が作動し、該シャッタ5が下部シュート51内の垂
直状に倒れてプローブPの受止を開放すると共に、旋回
用シリンダ55が作動して下部シュート51をシャッタ5と
一体にプローブPの送給経路下から側方に後退させ、爾
後におけるプローブ切断工程が支障なく行えるようにす
る。なお、プローブPの切断の邪魔にならないように、
開閉シャッタ5を下部シュート51と共にプローブPの落
下線上の定位置に固定させた構造としておいてもよいこ
とは勿論である。
【0029】開閉シャッタ5の後退によってプローブP
の支持が解かれると、プローブPは落下するが、僅かに
落下した時点で大径紙管部40の下端係止端面41が位置決
めクランプ1の円形状に閉止した受止爪部1c、1c上に受
止され、図15に示すように、この位置決めクランプ1に
より吊支持された状態となって、その切断すべき溶融金
属サンプル採取室43の上端部を切断機構3の移動経路上
に位置させる。
【0030】さらに、上記下部開閉シャッタ5の後退と
連動して上部のクランプ7のクランプ片7a、7aが閉止
し、これらのクランプ爪部32、32の対向挟持面31、31に
よってプローブPの小径紙管部29の上端部を垂直中心線
上に引き寄せながら挟持させると共に下部挟持クランプ
2のクランプ片2a、2aも同時に閉止してこれらのクラン
プ片2a、2aの挟持面31、31によりプローブPの溶融金属
サンプル採取室43部分の上端部を挟持させる。この挟持
工程に連動して上記位置決めクランプ1は開放し、次の
プローブの供給に待機する(図16)。
【0031】プローブPが上下部クランプ2、7によっ
て挟持されると、それに連動して切断機構3の送りモー
タ37及びカッター回転駆動用モータ9が作動し、ディス
クカッタ8は回転しながらプローブP側に向かってリン
クモーションにより所定の送り速度で一直線上を前進し
てプローブPの溶融金属サンプル採取室43の上端部のセ
ラミック製溶融金属受入筒42の開口底部を切断XーXす
る。この切断時に該溶融金属受入筒42の開口底部がカッ
タ8によって粉砕されてシール44から除去され、逆截頭
円錐形状のサンプル採取室43からのサンプル塊Dの離脱
を容易にする。
【0032】こうしてプローブPの下端部から溶融金属
サンプル採取室43が切り取られると、ディスクカッタ8
が送りモータ37の逆回転によって後退して回転を停止し
た状態で次の切断に待機する一方、該後退と連動してシ
リンダ16が作動し、溶融金属サンプル採取室43を掴持し
た下部挟持クランプ2を配設している旋回台17が空輸パ
イプ50側のシュート47に向かって旋回移動する。なお、
プローブPの切断時に下部開閉シャッタ5を後退させる
ように構成している場合には、その切断後、該シャッタ
5を開放させた状態で切断されたプローブPの垂直下方
に復帰させるように構成している。
【0033】挟持クランプ2によって掴持された溶融金
属サンプル採取室43がシュート47上に達すると、モータ
26が作動して水平軸18と一体の反転移動台19が180 度反
転し、溶融金属サンプル採取室43を逆転させることによ
って該採取室43の大径開口端を下向きにする。その下向
き動作が完了するのと連動して打撃装置56が作動し、該
採取室43の上向き外底面あるは挟持クランプ2の適所を
叩打して採取室43内からサンプル塊Dを離脱させ、シュ
ート47内に落下させる。落下したサンプル塊Dは空輸パ
イプ50によって分析室に空気輸送される。
【0034】一方、下部挟持クランプ2がシュート47側
に移動を開始した際に、その移動と連動して上部クラン
プ7のクランプ片7a、7aが開口し、採取室43部分を切断
されたプローブPの掴持を解いて、開放している下部開
閉シャッタ5から下部シュート51を通じて架台Fの下方
に落下させ、適宜の収納箱等に収納して捨て去る。
【0035】こうして、第1クランプ1が開口して採取
室43の切除されたプローブPが落下処理されると、中間
シャッタ6が閉じて次のプローブPの受止に待機すると
共にサンプル塊Dの無くなった空の採取室43を掴持して
いる挟持クランプ2が、旋回台17の復動によって元位置
まで旋回復帰し、その位置で該クランプ2のクランプ片
2a、2aを開放させて空の採取室43を下部シュート51を通
じて下方に落下させ、しかるのち、下部開閉シャッタ5
を閉止させて次のプローブPの切断処理工程の準備が完
了するものである。なお、下部シュート51は必ずしも配
設しておく必要はない。
【0036】以上の各機構の動作が適宜な検出手段を介
して電気的に或いは機械的に連動して順次、所定のタイ
ムスケジュールにより作動するように構成され、送給シ
ュート4に供給されるプローブPを、順次切断処理して
採取室43からサンプル塊Dを取り出して空輸パイプ50に
送り込むものであるが、本発明においては、中間シャッ
タ6や上部クランプ7を必ずしも設けておく必要はな
く、下部開閉シャッタ5によりプローブPを受止させた
のち、下部挟持クランプ2によって挟着させるように構
成しておけばよい。。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、溶融金属
炉からサンプルを採取したプローブを、まず、開閉シャ
ッタによって受止させて、切断位置決めが容易に行い得
る状態に定置させることができ、次いで、該開閉シャッ
タを開放させることにより、プローブを僅かに降下させ
て位置決めクランプにより切断位置に安定的に吊支する
ことができるものであり、従って、プローブの切断位置
設定が迅速且つ精度良く行い得るものである。
【0038】さらに、この状態から切断機構に対向して
いるクランプによって該プローブのサンプル採取室部分
を正確な切断位置で強固に挟着させることができ、切断
機構のカッタによってバリ等のの発生を生じさせること
なく円滑且つ安全にサンプル室部分の上端部を切断し、
サンプル採取室からのサンプル塊の取り出しを可能にし
得るものである。
【0039】従って、溶融金属炉からのサンプル抽出工
程から切断によって採取したサンプル塊の成分分析室へ
の送給工程の連続自動化を図ることができ、数多く行わ
れるサンプル取り出し作業の作業能率を著しく向上させ
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプ機構と切断装置を備えた全体
の簡略側面図、
【図2】その要部の一部切欠平面図、
【図3】位置決めクランプ配設部分の側面図、
【図4】その一部切欠平面図、
【図5】位置決めクランプの平面図、
【図6】その縦断正面図、
【図7】挟持クランプを配設した反転移動台の簡略斜視
図、
【図8】その旋回反転状態を示す斜視図、
【図9】挟持クランプの一部縦断正面図、
【図10】その裏側平面図、
【図11】プローブの一部を切断した正面図、
【図12】その要部の拡大縦断正面図、
【図13】プローブを上部シャッタにより受止した状態
の簡略斜視図、
【図14】プローブを下部シャッタにより受止した状態
の簡略斜視図、
【図15】プローブを位置決めクランプにより吊支した
状態の簡略斜視図、
【図16】プローブ挟持した状態の簡略斜視図、
【図17】プローブの切断工程を示す簡略斜視図、
【図18】サンプル塊の斜視図。
【符号の説明】
1 位置決めクランプ 2 挟持クランプ 3 切断機構 5 開閉シャッタ 6 中間シャッタ 7 上部クランプ 8 ディスクカッタ 41 係止端面 43 サンプル採取室 P プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 慎二 大分市大字西ノ洲1番地 新日本製鐵株式 会社大分製鐵所内 (72)発明者 木村 善春 大阪市西淀川区姫島3丁目5番26号 奥村 機械製作株式会社内 (72)発明者 高井 正雄 大阪市西淀川区姫島3丁目5番26号 奥村 機械製作株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部に溶融金属サンプル採取室を有す
    るプローブから該溶融金属サンプル採取室部分を取り出
    す装置であって、送給されるプローブの下端面を受止し
    て該プローブを一旦、停止させる開閉シャッタと、該開
    閉シャッタの開放によりプローブの上端大径部の下端面
    に係脱自在に係止して該プロープを所定位置に吊支する
    開閉自在な位置決めクランプと、プローブの溶融金属サ
    ンプル採取室部分を切断位置で挟持する開閉自在なクラ
    ンプと、このクランプに接離自在に対向してプローブの
    溶融金属サンプル採取室上端部分を切断するカッタを有
    する切断機構とから構成していることを特徴とするプロ
    ーブからの溶融金属サンプル採取室取出装置。
  2. 【請求項2】 上記開閉シャッタの上方に、該開閉シャ
    ッタによってプローブの下端が受止される前にプローブ
    の下端を衝撃的に受止する中間開閉シャッタを配設して
    いることを特徴とする請求項1記載のプローブからの溶
    融金属サンプル採取室取出装置。
  3. 【請求項3】 上記挟持クランプの上方にプローブの上
    端部を挟持する開閉自在な上部クランプを配設している
    こと特徴とする請求項1記載のプローブからの溶融金属
    サンプル採取室取出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020000676A (ko) * 2000-06-27 2002-01-05 이구택 프로브 절단기능을 구비한 용선시료 채취장치
KR100910304B1 (ko) * 2002-12-28 2009-08-04 주식회사 포스코 정련로의 시료 자동 처리장치

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JPS59109838A (ja) * 1982-12-16 1984-06-25 Suzuki Giken Kogyo Kk サンプルの自動取出し装置

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