JPH05164109A - サーボバルブ - Google Patents

サーボバルブ

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Publication number
JPH05164109A
JPH05164109A JP33322991A JP33322991A JPH05164109A JP H05164109 A JPH05164109 A JP H05164109A JP 33322991 A JP33322991 A JP 33322991A JP 33322991 A JP33322991 A JP 33322991A JP H05164109 A JPH05164109 A JP H05164109A
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JP
Japan
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spool
valve
servo valve
spring
force
Prior art date
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Application number
JP33322991A
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English (en)
Inventor
Tadahiko Nogami
忠彦 野上
Ichiro Nakamura
一朗 中村
Hiroyuki Sadamori
博之 貞森
Hironori Shimogama
宏徳 下釜
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サーボバルブにおいて、少ない駆動エネルギで
高い応答性を得、電気系異常時にも暴走などを起こさな
いようにすること。 【構成】スプール1は引張ばね7,8によってケーシン
グ3および調整終了後ケーシング3に固定される中立点
調整ねじ9に結合され、スプール1の全運動範囲で引張
ばね7,8には常に引張力が作用するように調節されて
いる。また、スプール1には可動子4が一体的に結合さ
れており、スプール1の変位量を変位検出器10を用い
て帰還している。引張ばね7,8のばね定数は電気系異
常時に最低限の機能を持ち得るだけの小さな値とし、通
常運転時に必要な応答性は位置帰還の方で実現してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーボバルブに係り、特
に、摺動抵抗が小さくて良好な動作性が得られる上、少
ない駆動エネルギで高い応答性が得られ、電気系異常時
のシステムの暴走もなく信頼性の高い直動形サーボバル
ブを実現するのに好適なサーボバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のサーボバルブとしては次
のような構造が採られていた。
【0003】弁体をなすスプールがケーシングをなすス
リーブに対して直線運動することによって流体の流れを
制御するスプールバルブを弁部に用いたサーボバルブで
は、スプール両端とスリーブとの間をばねで結合し、ス
プールの運動範囲全域にわたって常にこれらのばねに圧
縮力が作用するようにしていた。
【0004】また、弁体がケーシングに対して回転運動
することによって流体の流れを制御するロータリバルブ
を弁部に用いたロータリ・サーボバルブでは、例えば、
特開平1−283483 号公報に記載されているように、角変
位量検出器を設け、弁体の角変位量を検出し帰還するこ
とによって弁体を電気的に位置決めする構造が採られて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種のサーボバルブ
では、高い制御精度と信頼性が要求されるとともに、小
さなエネルギで駆動できて高い応答性が得られることが
望まれる。
【0006】しかし、従来技術では次のような問題があ
った。
【0007】まず、スプール両端に圧縮ばねを設けた従
来技術のスプールバルブを用いたサーボバルブでは、両
圧縮ばねの圧縮によってスプールに作用するばね力の作
用点がスプールおよびスリーブの中心軸と完全には一致
しないためスリーブに対してスプールを傾けようとする
力のモーメントが作用し、スプールとスリーブが接触し
て摺動抵抗が大きくなるために動作性が損なわれるとい
う問題があった。特に、コイルばねを用いた場合には、
ばねの座面からスプール端面に力が伝わる際、スプール
の中心軸から離れた位置で伝わる上にその力の分布が均
一でないために偏心荷重となりやすく、この問題はより
顕著となる。また、スプールを動かすためにはばね力に
打ち勝つだけの駆動力が必要であるが、高い応答性を得
るためにはある程度大きなばね定数が必要なので大きな
駆動エネルギが必要となるという問題もあった。
【0008】一方、弁体の角変位量を帰還することによ
って電気的に弁体を位置決めする従来技術のロータリ・
サーボバルブでは、何らかの異常が生じて電気系が停止
してしまった場合、弁体の位置決めができなくなりシス
テムの暴走を招く恐れがあるという問題があった。
【0009】これらの問題は、特に、油圧増幅部を持た
ず、電磁力によって弁体を直接駆動する直動形サーボバ
ルブでは一層重要な問題であった。
【0010】本発明の目的は、ケーシングに対して弁体
を傾けようとする力のモーメントが小さくなるので良好
な動作性が得られる上、ばね定数を小さくできるので駆
動エネルギが少なくて済み、しかも、少ない駆動エネル
ギで高い応答性が得られ、さらに、弁体を機械的に支持
するばねを備えているので電気系異常時にも暴走などを
生ずることがなく高い信頼性を有し、直動形サーボバル
ブを実現するに好適なサーボバルブを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第一の特徴は、弁体とケーシングとを引張ば
ねで結合したことにある。
【0012】また、本発明の第二の特徴は、弁体とケー
シングとを引張ばねで結合するとともに、弁体の位置を
帰還するように構成したことにある。
【0013】
【作用】上記従来技術のスプールバルブにおいてスプー
ル両端に設けるばねを圧縮ばねとしているのは、主にば
ねの強度上の問題に起因する。すなわち、弁体の位置決
めをばねのみで行う場合、高い応答性を実現するために
はある程度大きなばね定数が必要となる。しかるに、引
張ばねではばね端部に設けるフックなどの強度が不足す
るため、充分なばね定数を得ることができないからであ
る。
【0014】しかし、ばねを用いた機械的な弁体支持機
構には油圧源停止時の中立点保持や電気系異常時の最低
限の応答性確保など必要最小限の性能だけを持たせ、所
望の応答性を得るための強いばねの代わりとして位置帰
還による電気的な位置決めを併用するように構成すれば
ばねは小さなばね定数で済むので、これに引張ばねを用
いることが可能となる。
【0015】引張ばねが使用できれば次のような効果が
得られる。
【0016】すなわち、圧縮ばねは偏心荷重が生じやす
い上、この偏心荷重によってスプールを傾けようとする
力のモーメントはばね力がある限りスリーブに対するス
プールの傾きを無限に増大させようとする。これに対
し、引張ばねではばね力がフックなどを介してほぼスプ
ールの中心軸付近に作用するのでスプールを傾けようと
する力のモーメントが小さく、しかも、このモーメント
は両引張ばねのばね力の向きが互いに正反対の向きとな
ったところで消滅するのでスプールの傾きをそれ以上に
増大させることはなく、自ずからスリーブに対するスプ
ールの傾きを小さく抑える機能をもっている。その上、
位置帰還の併用によってばね定数が小さくてよいので、
スプールを傾けようとする力のモーメントは一層小さく
なる。従って、スプールとスリーブの接触を抑えること
ができるので摺動抵抗が小さくなり、良好な動作性が得
られるようになる。
【0017】また、スプールの位置帰還による位置決め
方法では目標値と実際のスプール変位量との偏差の分だ
けを駆動力として与えてやれば良いので、良く追従し偏
差が小さいときにはエネルギをほとんど必要としない。
従って、この偏差に応じた分とばね力に打ち勝つための
分を合わせても小さな駆動力で済む。
【0018】しかも、引張ばねを用いた機械的な弁体支
持機構を備えているので、万一、何らかの異常のために
電気系が停止してしまったとしても弁体は確実に支持さ
れ、予め設定された位置に戻るからシステムの暴走など
の事故を防止することができる。
【0019】また、引張ばねによる支持と位置帰還とを
併用しているので、引張ばねの製作上の誤差等によって
ばね定数に誤差が生じてもサーボバルブの性能に与える
影響は小さく、安定した品質を得ることができる。
【0020】尚、この作用はロータリバルブを弁部に用
いたロータリ・サーボバルブにおいても同様である。
【0021】特に、ロータリ・サーボバルブの場合、2
つの引張ばねを互いに正反対の向きのばね力を発生する
よう、同一の中心軸上に対向して設ければ、ばね力のた
めに弁体の軸にラジアル力が作用することもなく、より
小さい摺動抵抗に抑えることができる。
【0022】従って、本発明によれば、摺動抵抗が小さ
くて良好な動作性が得られる上、少ない駆動エネルギで
高い応答性が得られ、電気系異常時のシステムの暴走も
なく信頼性の高いサーボバルブを実現することができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
用いて説明する。本実施例はスプールバルブを弁部に用
いたサーボバルブの一実施例を示す。
【0024】スプール1はケーシング3内に保持された
スリーブ2の内径部に所定の間隙をもって軸方向に直線
運動可能に設けられており、スプール1の端部には巻線
5をもつ可動子4が一体的に結合されている。可動子4
はケーシング3およびスリーブ2に対して一体的に結合
された磁気回路6の空隙内に所定の間隙をもって軸方向
に直線運動可能に設けられている。また、スプール1お
よび可動子4からなる可動部は引張ばね7および8によ
ってケーシング3および調整終了後はケーシング3に固
定される中立点調整ねじ9と結合されている。そして、
中立点調整ねじ9によって、スプール1の運動範囲全域
にわたって引張ばね7,8には常に引張力が作用し、か
つ、駆動力のないときにはスプール1が中立点に戻るよ
うに調節されている。さらに、スプール1には変位量検
出器10の検出子が結合されており、その出力信号11
を制御装置12に帰還して目標値13と比較し、これら
の偏差に応じた制御指令14を可動子4上の巻線5に与
えるように構成している。すなわち、目標値13に応じ
て可動子4がスプール1を直接駆動し、目標値に比例し
た流量を出力する直動形サーボバルブを構成している。
【0025】さて、引張ばね7,8からフックを介して
スプール1に作用する引張力は基本的にはスプール1の
中心軸上に作用する。だが、図2中に二点鎖線で示した
ように、引張力の作用点が中心軸からわずかに偏心して
いたとすると、これらの引張力のためにスプール1をス
リーブ2に対して傾けようとする力のモーメントが生
じ、スプール1とスリーブ2の接触が生じて摺動抵抗が
大きくなってしまう。しかし、作用点の偏心量はわずか
なのでこの力のモーメントは小さく、しかも、図2中に
実線で示したように、両引張力が互いに正反対の向きと
なったところでこの力のモーメントは消滅してしまい、
スプール1の傾きをそれ以上に増大させることはない。
その上、引張ばね7,8には油圧源停止時に中立点を保
持し電気系異常時に最低限の応答性を確保する必要最小
限の機能だけを与えており、所望の応答性を得るために
は変位量検出器10を用いた電気的な位置帰還によって
固有値を高める構成を採っているから、引張ばね7,8
のばね定数は小さくしてある。従って、スプール1を傾
けようとする力のモーメントは一層小さくなる。
【0026】よって、本実施例によれば、スプール1と
スリーブ2の間の摺動抵抗は極めて小さいので常に良好
な動作性を得ることができる。また、ばね力が小さい
上、位置帰還による位置決め方法では目標値13と変位
量11の偏差の分だけを駆動力として与えるので、少な
い駆動エネルギで高い応答性を得ることができる。
【0027】さらに、引張ばねによる支持と位置帰還と
を併用しているので、引張ばねの製作上の誤差等によっ
てばね定数に誤差が生じてもサーボバルブの性能に与え
る影響は小さく、安定した品質を得ることができる。
【0028】また、万一、何らかの異常のために電気系
が停止してしまったとしても、引張ばねを用いた機械的
なスプール支持機構を備えているのでスプールはばね力
によって確実に中立点に戻るから、システムの暴走など
の事故を招くことがなく、信頼性の高いサーボバルブを
得ることができる。
【0029】次に、図3ないし図6に本発明のロータリ
・サーボバルブの一実施例を示す。
【0030】弁体21はケーシング22および23によ
って、弁体21よりも所定の厚み差だけ厚く成形された
スペーサ24とともに狭設されており、弁体21の端面
からは一体成形、あるいは、一体結合された駆動軸25
が突出し、ケーシング23の軸穴26と嵌合して軸受を
形成している。従って、弁体21はケーシング22,2
3に対して回動することができる。また、弁体21は引
張ばね27および28によってスペーサ24および調整
終了後はスペーサ24に固定される中立点調整ねじ29
と結合されている。そして、中立点調整ねじ29によっ
て、弁体21の運動範囲全域にわたって引張ばね27,
28には常に引張力が作用し、かつ、駆動力のないとき
には弁体21が中立点に戻るように調整されている。一
方、ケーシング23には、磁石30とヨークを兼ねるケ
ーシング23によって構成された磁気回路が固定されて
おり、磁気回路の空隙内には巻線32をもち弁体21の
駆動軸25に一体的に結合された可動子31が設けられ
ている。さらに、弁体21の駆動軸25には角変位量検
出器33の検出軸が結合され、その出力信号34を制御
装置35に帰還して目標値36と比較し、その偏差に応
じた制御指令37を可動子31上の巻線32に与えるよ
うに構成している。すなわち、目標値36に応じて可動
子31が弁体21を直接駆動し、目標値に比例した流量
を出力する直動形ロータリ・サーボバルブを構成してい
る。
【0031】また、弁体21には円筒穴38と貫通孔3
9が設けられており、ケーシング22,23には、弁体
21の円筒穴38の内径と同等の外径に成形され、か
つ、円筒穴38と同心に設けられたスリーブ40および
41と、スリーブ40,41によって互いに分離される
ように構成された流路42,43および44,45がそ
れぞれ設けられ、ケーシング22において、スリーブ4
0の内径部には制御ポート46が、流路42には供給ポ
ート47が、また、流路43には排出ポート48がそれ
ぞれ接続されている。従って、スリーブ40と41の内
径部と円筒穴38はともに制御ポート46に接続し、流
路42と44は貫通孔39を介してともに供給ポート4
7に接続している。また、弁体21は制御ポート46に
接続するスリーブ40,41と供給ポート47に接続す
る流路42,44の全体を覆い、流路43,45につい
ては一部だけを覆う形状に成形してあるので、流路43
と45も互いに連通し、ともに排出ポート48に接続し
ている。
【0032】従って、可動子31上の巻線32に電流を
流す際に発生する電磁力によって弁体21が回動する
と、円筒穴38とスリーブ40および41との間にオリ
フィスが形成され、このオリフィスによって流量を制御
することができる。本実施例の弁部および駆動部の詳細
な作用については特開平1−283483 号公報に記載されて
いる通りである。
【0033】さて、引張ばね27,28からフックを介
して作用する引張力は基本的には弁体21の軸方向中央
に作用するように構成してある。だが、これらの引張力
の作用点が軸方向中央からわずかにずれていたとする
と、これらの引張力のために弁体21をケーシング2
2,23に対して傾けようとする力のモーメントが生
じ、弁体21の端面など軸受部以外の場所で接触が生じ
て摺動抵抗が大きくなってしまう。しかし、作用点のず
れは小さいのでこの力のモーメントは小さい。その上、
引張ばね27,28には油圧源停止時に中立点を保持し
電気系異常時に最低限の応答性を確保する必要最小限の
機能だけを与えており、所望の応答性を得るためには変
位量検出器33を用いた電気的な位置帰還によって固有
値を高める構成を採っているから、引張ばね27,28
のばね定数は小さくしてある。従って、弁体21を傾け
ようとする力のモーメントは一層小さくなる。
【0034】よって、本実施例によれば、弁体21とケ
ーシング22,23の間の摺動抵抗は極めて小さいので
常に良好な動作性を得ることができる。また、ばね力が
小さい上、位置帰還による位置決め方法では目標値36
と変位量34の偏差の分だけを駆動力として与えるの
で、少ない駆動エネルギで高い応答性を得ることができ
る。
【0035】さらに、引張ばねによる支持と位置帰還と
を併用しているので、引張ばねの製作上の誤差等によっ
てばね定数に誤差が生じてもサーボバルブの性能に与え
る影響は小さく、安定した品質を得ることができる。
【0036】また、万一、何らかの異常のために電気系
が停止してしまったとしても、引張ばねを用いた機械的
な弁体支持機構を備えているので弁体はばね力によって
確実に中立点に戻るから、システムの暴走などの事故を
招くことがなく、信頼性の高いサーボバルブを得ること
ができる。
【0037】尚、図7に示すように、弁体21に突起5
0を設け、引張ばね27と28を同一の中心軸上に対向
して設けても良い。このようにすれば、両ばねの引張力
によって弁体21の軸25にラジアル荷重が作用するこ
とがないので摺動抵抗を一層小さくすることができる。
【0038】また、以上に示した実施例では弁部を3方
弁としたが、4方弁など他の形式としても良い。さら
に、以上に示した実施例では引張ばねをコイルばねとし
たが、弁体に対して引張力を作用させるものであれば、
ゴムばね,板ばね,トーションバーなど他のばね機構を
用いても良い。
【0039】図8に、本発明のサーボバルブを用いた圧
延機の油圧制御装置の一実施例を示す。
【0040】圧延機60には圧延材61に圧延荷重を与
えるための押圧手段として油圧シリンダ62が設けられ
ており、この油圧シリンダ62に供給あるいは排出する
圧油の流れを制御するために油圧シリンダ62と油圧源
63の間にはサーボバルブ64が設けられている。この
サーボバルブは図1に示した実施例の直動形サーボバル
ブであり、スプール両端とケーシングとの間は引張ばね
で結合され、かつ、スプールの変位量を帰還して電気的
にスプールの位置決めをする機構も備えている。また、
油圧シリンダ62には変位量検出器65が設けられてお
り、ここで検出された変位量信号66は主フィードバッ
ク信号として制御装置67に帰還されている。そして、
制御装置67は目標値68と変位量信号66とを比較
し、その偏差に応じた制御指令69をサーボバルブ64
に与えてこれを駆動する。
【0041】本実施例によれば、サーボバルブ64は摺
動抵抗が小さくて動作性が良く、少ないエネルギで高い
応答性が得られるので、システムの制御性と応答性が向
上し、圧延製品の品質が向上する。また、サーボバルブ
64の品質が安定しているので、サーボバルブを交換し
てもシステムの再調整を行う必要がないから、稼働率も
向上する。さらに、電気系に異常が生じた場合などにも
スプールは確実に設定された位置に戻るから、システム
が暴走することもなく、信頼性の高いシステムを実現す
ることができる。
【0042】また、予めサーボバルブの駆動力がない状
態でスプールが中立点からわずかに油圧シリンダを開放
する側に位置するように中立点調整ねじで調整しておけ
ば、電気系異常時には速やかに油圧シリンダが開放され
るので、板切れや急激な蛇行などの事故を防止すること
ができ、信頼性が一層高くなる。
【0043】尚、サーボバルブ64は図3に示した直動
形ロータリ・サーボバルブとしても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明のサーボバルブによれば、ケーシ
ングに対して弁体を傾けようとする力のモーメントが小
さくなるので良好な動作性が得られる。また、ばね定数
を小さくできるので駆動エネルギが少なくて済む上、少
ない駆動エネルギで高い応答性を得ることができる。さ
らに、引張ばねの製作上の誤差等によってばね定数に誤
差が生じてもサーボバルブの性能に与える影響は小さ
く、安定した品質を得ることができる。その上、弁体を
機械的に支持するばねを備えているので電気系異常時に
も暴走などを生じることがなく、高い信頼性を実現する
ことができる。従って、特に、油圧増幅部を持たず、電
磁力によって弁体を直接駆動する直動形サーボバルブを
実現するのに好適である。
【0045】また、本発明のサーボバルブを圧延機の油
圧制御装置に適用すれば、サーボバルブの性能向上によ
ってシステムの性能や信頼性が向上するのは勿論のこ
と、圧延製品の品質向上や稼働率の向上など、経済上の
効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプールバルブを用いたサーボバルブ
の一実施例を示す断面図。
【図2】図1の引張ばねの作用を示す説明図。
【図3】本発明のロータリ・サーボバルブの一実施例を
分解的に示す斜視図。
【図4】図3のロータリ・サーボバルブを組立てた状態
を示すA−A線断面図。
【図5】図3のロータリ・サーボバルブの内部構造を示
す図4のB−B線矢視図。
【図6】図3のロータリ・サーボバルブの中立状態を示
す図5のC−C線展開図。
【図7】本発明のロータリ・サーボバルブの他の実施例
を示す説明図。
【図8】本発明のサーボバルブを用いた圧延機の油圧制
御装置の一実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1…スプール、2…スリーブ、3…ケーシング、7,8
…引張ばね、9…中立点調整ねじ、10…変位量検出
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下釜 宏徳 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングおよび前記ケーシング内に運動
    可能に設けた弁体を有する弁部と、前記弁体を駆動する
    駆動部とを備え、前記ケーシングと前記弁体との相対運
    動によって流体の流れを制御するサーボバルブにおい
    て、前記ケーシングと前記弁体とを引張ばねで結合した
    ことを特徴とするサーボバルブ。
JP33322991A 1991-12-17 1991-12-17 サーボバルブ Pending JPH05164109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33322991A JPH05164109A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 サーボバルブ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33322991A JPH05164109A (ja) 1991-12-17 1991-12-17 サーボバルブ

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JPH05164109A true JPH05164109A (ja) 1993-06-29

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ID=18263771

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