JPH0516403A - プリント装置 - Google Patents

プリント装置

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JPH0516403A
JPH0516403A JP3196096A JP19609691A JPH0516403A JP H0516403 A JPH0516403 A JP H0516403A JP 3196096 A JP3196096 A JP 3196096A JP 19609691 A JP19609691 A JP 19609691A JP H0516403 A JPH0516403 A JP H0516403A
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JP
Japan
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roller
ink
printing
pores
paper
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JP3196096A
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Masahiro Kobori
雅宏 小堀
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Sony Corp
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  • Electronic Switches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 表面に複数の細孔を配した毛管プレートロー
ラ10と、毛管プレートローラ10の表面を加熱するラ
インヘッド11と、加熱により液化するインク層ISを
有するインクローラ20とを有してなる。 【効果】 ランニングコストが低く、カラー化への対応
及び高速印刷が可能で、小型化、低価格化、既存のデバ
イスの使用、更に、メンテナンスフリーとすることが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写紙に例えば文字,
画像情報等を転写するプリント装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント装置としては、例えば、
いわゆるシリアルプリンタ,ラインプリンタ,ページプ
リンタ等がある。
【0003】上記シリアルプリンタとは、例えば、印字
データを用紙水平方向に1文字毎に逐次印字していく印
刷装置であり、主に小規模の計算機システム等の表示装
置のいわゆるハードコピー用の出力装置として使用され
ている。当該シリアルプリンタには、例えば、衝撃力に
より打字するインパクト形と、上記インパクト形と異な
り熱や静電気を利用し音の静かさを特徴とするノンイン
パクト形等がある。
【0004】ここで、上記ノンインパクト形は、サーマ
ルヘッドを用いるサーマル方式と、インクの粒子を紙面
に飛ばすインクジェット方式等がある。上記サーマル式
には、熱を感知して発色する特殊紙を使用する感熱式
と、感熱インクをリボンにしてこのインクを溶かして紙
(普通紙)に転写,発色させる熱転写方式とがある。上
記サーマル方式は、機構が非常に簡素であり小型の文書
作成装置(いわゆるワードプロセッサ)等に、小型,低
価格を特徴として使用され、多色インクリボンを用いて
カラー印刷も可能となっている。
【0005】上記インクジェット方式は、インク粒子の
飛行の制御方法によって、例えば、ドロップオンデマン
ド方式と連続方式とに分類される。上記ドロップオンデ
マンド方式とは、文字を構成するのに必要なインク滴の
みを電わい素子を利用して飛行させる方式が主流であ
り、上記電わい素子を使用せずに発熱抵抗素子を印加し
インクの蒸気圧を利用する方式もある。また、上記連続
方式は、常時、インク粒子を発生させておき、必要な粒
子だけを電荷量制御や電界制御により歪曲させ用紙に衝
突させる方式である。
【0006】上述したシリアルプリンタに対して、上記
ラインプリンタは、高速印字を可能とするものである。
このラインプリンタには、例えば、インパクト式ライン
プリンタがあり、このプリンタは、上記シリアルプリン
タと異なり印字情報を行単位で処理し、機械的に印字可
能な桁から印字する構造を有している。印字機構には、
活字やインクリボンを使用し、電磁ソレノイドの力で用
紙を機械的に打撃し印刷する。ここで、上記シリアルプ
リンタとの違いは、常に移動している活字を打撃する方
式(フライングプリント方式)を採用していることであ
り、また、活字部は活字搬送部とよばれ200〜100
00個以上の活字を装着している点である。
【0007】また、上記ラインプリンタには、例えば、
ドットマトリクス式ラインプリンタもある。このドット
マトリクス式のラインプリンタには、上記シリアルプリ
ンタの印字ヘッドを複数(例えば4〜5個)使用するマ
ルチヘッド式と、70個程度のピンを水平1列に並べ印
字ヘッド部を往復させるシャトル式とがある。
【0008】更に、上記ページプリンタは、上記インパ
クトラインプリンタでは対応しきれない高速印字又は日
本語,図形,イメージの情報出力装置として開発された
ものである。すなわち、これら出力情報は、微細なドッ
トの組合せで表現しなければならず、また、上述したよ
うな行単位の印刷ではなくなるため、印字情報をページ
単位で処理することになるため、ページプリンタと呼ば
れる。
【0009】上記ページプリンタは、文字,図形等の印
刷過程のうち、像を発生する記録方式によって、静電記
録式,サーマルプリンタ,電子写真プリンタ(主にいわ
ゆるレーザプリンタ)等に分類される。これらの方式は
全て打撃力を使用しないことからノンインパクトプリン
タである。
【0010】ここで、上記静電記録式プリンタの記録原
理は、静電記録用の専用用紙を使用し、高密度の金属電
極を用いて用紙面上に電荷像を作り、現像,定着を行う
ような方式である。
【0011】また、上記サーマルプリンタにおけるサー
マル記録方式には、熱エネルギによって発色する感熱紙
を使用する感熱式と、熱により溶融し易いインクリボン
を使用して用紙にインクを移す熱転写方式とがある。
【0012】更に、上記電子写真式プリンタ(いわゆる
レーザプリンタ等)は、主にレーザ光線を用いて極めて
高い集光性のある光学系と一般的な事務用複写機に使用
している電子写真記録方式とを組み合わせた記録部と、
この機構を印刷制御する制御部より構成されるものであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の各プリンタにおいて、例えば、上記シリアルプリン
タのインパクト形は、打撃力により印字を行うため音が
大きく、騒音の少ないプリンタが望まれる今日の状況に
はそぐわないものである。まだ、上記シリアルプリンタ
のノンインパクト形は、打撃による印字を行わないため
騒音は少ないが、印刷の高速化に対応し難いものであ
る。
【0014】更に、上記シリアルプリンタよりも、高速
印字を可能とする上記ラインプリンタにおいても、上記
インパクト式ラインプリンタは打撃力による印字のため
騒音が大きく、また、これは上記ドットマトリクス式ラ
インプリンタでも同様である。
【0015】上記ページプリンタは、上記ラインプリン
タでは対応しきれない高速印字又は日本語,図形,イメ
ージの印刷を可能とするが、上記静電記録式は、静電記
録用の専用用紙が必要であり普通紙への印刷ができな
い。また、上記サーマルプリンタは、普通紙が使えず感
熱紙を使用する必要のある上記感熱式と、インクリボン
を使用する上記熱転写方式ともにランニングコストが高
いものである。更に、電子写真プリンタにおいては、主
にレーザプリンタとされ、これはレーザ光線と光学系と
一般的な事務用複写機に使用される電子写真記録方式と
を組み合わせた記録部とが必要であると共に、この機構
を印刷制御する制御部も必要となり、構成が大型化し、
小型化が困難となっている。
【0016】なお、シリアルプリンタや、ページプリン
タに用いられる熱転写方式では、インクリボンにおいて
転写される部分よりも捨てられる部分の方が多く、ラン
ニングコトスが高くなると共に、産業廃棄物としての問
題もある。また、文字或いは画像の生成と転写を熱によ
り同時に行うため、蓄熱の影響を受け易く、このことは
高速化への限界と、品質の低い(表面平滑性の低い)普
通紙への対応の限界とを低くする原因となっている。更
に、カラー化への対応も、コスト高,印刷速度の低下を
引き起こすようになっている。
【0017】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、ランニングコストが低く、
カラー化への対応及び高速印刷が可能で、かつ、構成の
小型化,低価格化、更に、既存のデバイスを使用すると
こができ、メンテナンスフリーのプリント装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント装置
は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、表面に複数の細孔を配した第1のローラと、上記第
1のローラの裏面から当該第1のローラの上記表面を加
熱する加熱手段と、加熱により粘度が低下するインクを
表面に保持する第2のローラとを有してなるものであ
る。
【0019】すなわち、本発明のプリント装置は、上記
第1のローラと第2のローラの表面を圧接すると共に当
該第1のローラと第2のローラとの圧接部と対向する上
記第1のローラの裏面側に上記加熱手段を配し、上記加
熱手段によって上記第1のローラの表面を介して上記第
2のローラの表面を加熱することにより、上記第2のロ
ーラの表面に保持されたインクの粘度を低下させる(液
化させる)ようにしている。これにより、上記液化した
インクが上記第1のローラの表面の上記細孔内に毛細管
現象により流入すると共に当該細孔内に保持されるよう
になる。この時、上記第2のローラの表面のインクのう
ち液化させる位置を任意に制御することで、上記第1の
ローラの表面の複数の細孔のうち任意の細孔にのみ、当
該液化したインクが流入することになる。例えば、印刷
情報(印刷信号)に応じて上記第2のローラの表面のイ
ンクを液化させるようにすることで、この印刷信号に応
じた位置の細孔にのみ液化したインクが流入するように
なる。次に、この第1のローラに対して転写紙を接触或
いは巻き付けることで、上記細孔内に保持されたインク
が当該細孔の開口部から当該転写紙に移動し、その後温
度が低下することにより、当該転写紙に転写されたイン
クが定着する(すなわち印刷がなされる)ようになる。
ここで、上記第1のローラの上記細孔内に上記インクが
流入した状態で例えば冷却されて当該インクの粘度(粘
性)が高くなると、上記転写紙へのインクの移動が不良
になる。この場合は、上記転写紙と上記第1のローラの
表面とが接している部分を再度加熱すれば、上記細孔内
のインクの粘度が低下し、上記転写紙へのインクの移動
が可能となる。
【0020】更に、本発明のプリント装置は、上記第2
のローラに保持されるインクとして、上述したような熱
により粘度が変化するものの他に、例えば、光,磁力,
各種化学変化等の要因により粘度の変化するものを使用
することが可能である。この場合、上記加熱手段は、上
記第2のローラの表面に保持されるインクの粘度を変化
させる要因(上記光,磁力,化学変化等)を発生する要
因発生手段とされることになる。
【0021】
【作用】本発明によれば、第2のローラの表面に加熱に
より液化するインクを保持し、第1のローラの表面に複
数の細孔を設けている。この時例えば、第1のローラと
第2のローラの表面を圧接すると共に第1のローラと第
2のローラとの圧接部と対向する第1のローラの裏面側
に加熱手段を配し、加熱手段により上記第1のローラの
表面を介して第2のローラの表面を加熱することによ
り、第2のローラの表面に保持されたインクが液化して
第1のローラの表面の細孔に流入保持されるようにな
る。したがって、この細孔に保持されたインクを紙に転
写することで印刷が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0023】本発明のプリント装置は、図1及び図2に
示すように、表面SO に複数の細孔Pを配した第1のロ
ーラである毛管プレートローラ10と、上記毛管プレー
トローラ10の裏面SB の側から当該毛管プレートロー
ラ10の上記表面SO の側を加熱する加熱手段としての
例えばラインヘッド11と、加熱により粘度が低下する
(液化する)インク層ISを表面に保持する第2のロー
ラであるインクローラ20とを有してなるものである。
【0024】すなわち、本実施例のプリント装置は、前
記ラインプリンタを適用した例を示しており、上記毛管
プレートローラ10にインクローラ20の表面を圧接す
ると共に当該毛管プレートローラ10とインクローラ2
0との当該圧接部CPと対向する上記毛管プレートロー
ラ10の裏面SB 側に上記ラインヘッド(発熱するライ
ンヘッド)11を配し、上記ラインヘッド11により上
記毛管プレートローラ10の表面SO を介して上記イン
クローラ20の表面を加熱することにより、上記インク
ローラ20の表面に保持されたインク層ISのインクを
液化させる(液化したインクLISを図2に示す)ように
している。
【0025】上記ラインヘッド11は発熱体であり、こ
のラインヘッド11が上述のように上記圧接部CPと対
向する上記毛管プレートローラ10の裏面SB 側に配さ
れている。このため、上記ラインヘッド11を発熱させ
れば、上記圧接部CPで上記ラインヘッド11と対向す
る位置にある上記インクローラ20の上記インク層IS
のインクが液化する(粘度が低下する)ようになる。
【0026】この時、図2に示すように、上記液化した
インクLISは、上記毛管プレートローラ10の表面SO
の上記細孔P内に毛細管現象によって流入する(吸引さ
れる)と共に、当該細孔P内に保持されるようになる。
【0027】ここで、上記毛管プレートローラ10は軸
10を回転中心として図1の図中矢印R10方向に回転
し、上記インクローラ20は軸O20を回転中心として図
1の図中矢印R20方向に回転する。また、上記ラインヘ
ッド11は、例えば、行単位で処理された印刷情報(印
刷信号)に応じて発熱するようになされる。
【0028】したがって、上記毛管プレートローラ10
の表面SO 上の上記複数の細孔Pのうち上記液化したイ
ンクLISが吸入される細孔Pは、上記毛管プレートロー
ラ10の回転及び上記印刷信号に基づくラインヘッド1
1の発熱タイミングに応じた位置の細孔Pとなる。
【0029】更に、本実施例のプリント装置におて、上
記毛管プレートローラ10の裏面SB 側には、軸O12
中心として図1の図中矢印R12方向に回転すると共に例
えば表面全体が発熱する発熱ローラ12が配されてい
る。
【0030】ここで、上記液化したインクLISが保持さ
れた上記細孔Pの位置は、キャリアとなる上記毛管プレ
ートローラ10の回転により、上記発熱ローラ12側に
移動することになる。
【0031】この間、上記細孔P内に保持される液化さ
れたインクLISは、時間と共に冷えて粘度が高まるよう
になる。上記冷えたことにより粘度が高まったインク
は、当該インクを保持している上記細孔Pが上記毛管プ
レートローラ10の回転に伴って上記発熱ローラ12の
位置まで移動すると、当該発熱ローラ12により、再び
加熱されて粘度が低下するようになる。
【0032】また、本実施例のプリント装置において、
上記毛管プレートローラ10の表面SO を介した上記発
熱ローラ12と対向する位置には、軸O30を中心として
図1の図中矢印R30方向に回転するゴムローラ30が配
されている。更に、上記毛管プレートローラ10の表面
Oと上記ゴムローラ30との間には、例えば紙(印刷
用紙或いは転写紙)40が挿入される。したがって、こ
の紙40は、当該毛管プレートローラ10とゴムローラ
30の回転に伴って移動する(追従する)ことになる。
【0033】ここで、上記発熱ローラ12によって当該
毛管プレートローラ10を上記裏面SB から加熱するこ
とにより、上記細孔P内のインクは粘度が低下し、当該
液化したインクLISが上記毛管プレートローラ10とゴ
ムローラ30との間に挿入された上記紙40上に移動す
る(転写される)ことになる。すなわち、上記紙40に
は、上記印刷信号に応じてインクが保持された細孔Pか
ら流出したインクLISが転写されるようになり、したが
って、当該紙40には印刷が行われるようになる。
【0034】このインクが転写された紙40は、上記ロ
ーラ10,30の回転に伴い上記発熱ローラ12から遠
ざかることになる。これにより、上記紙40上に転写さ
れた液化したインクLISは、冷えて当該紙40上に定着
するようになる。これにより印刷が終了する。
【0035】なお、上述した実施例では、上記細孔P内
で冷えて粘度の低下したインクを上記発熱ローラ12で
加熱して再び液化させることによって、上記細孔P内か
ら上記紙40上へインクを移動させるようにしている
が、例えば、当該液化したインクLISが冷える前に上記
紙40に転写を終了させるようにすれば、上記発熱ロー
ラ12は不要となる。
【0036】また、上記ラインヘッド11としては、図
2に示したような構成の他に、例えば、図3に示すよう
な構成とすることも可能である。すなわち、この図3に
おいては、毛管プレートローラ10の裏面SB 側に発熱
層HS及び導電性膜(例えばアルミニュウム層AS)を
設け、ラインヘッドとして電極14及び13を用いるよ
うにすることも可能である。
【0037】更に、上記図2及び図3に示したラインヘ
ッドのような電気的に発熱させる発熱体の代わりに、例
えば、レーザ光発振器を用いて、このレーザ光発振器を
上記印刷信号に応じて点滅させると共に、上記圧接部C
Pに照射して、加熱するようにすることも可能である。
【0038】ところで、上述した実施例では、上記液化
したインクLISを保持する細孔Pは、上記毛管プレート
ローラ10の全ての細孔Pの内から上記印刷信号に応じ
て選ばれた細孔Pのみとなされているが、本発明の他の
実施例として、予め上記全ての細孔Pにインクを保持さ
せるようにし、当該全ての細孔Pの内から上記印刷信号
に応じた一部の細孔P内のインクのみを液化させて上記
紙40に転写するような構成とすることも可能である。
【0039】すなわち、この他の実施例では、上記図1
の構成において、上記ラインヘッド11と発熱ローラ1
2との配置位置を入れ換えるようにする。換言すれば、
図1において、上記発熱ローラ12を上記インクローラ
20と対向する位置に配置(発熱ローラ12aとする)
し、上記ラインヘッド11を上記ゴムローラ30と対向
する位置(すなわち紙40と接する位置)に配置(ライ
ンヘッド11aとする)する。
【0040】これにより、先ず、発熱ローラ12aによ
って上記圧接部CPの上記インクローラ20のインク層
ISが液化し、当該圧接部CPの位置を通過する全ての
細孔P内に上記液化したインクLISが保持されるように
なる。
【0041】次に、上記インクLISが保持された細孔P
は、上記毛管プレートローラ10の回転に伴い、上記ラ
インヘッド11aの位置に移動する。この時、上記イン
ク(冷えたインク)が保持された全ての細孔Pのうち、
上記印刷信号に応じて発熱する上記ラインヘッド11a
により加熱された細孔Pのみから、液化されたインクL
ISが流れ出して上記紙40に転写されるようになる。以
下、上述同様に、紙40に転写されたインクが冷えて定
着する。
【0042】なお、上記インクローラ20のインク層I
Sに保持されるインクの具体例としては、例えば、図4
及び図5に示すようなインクを用いることができる。
【0043】図4は、上記インクとしてワックス(ろ
う)とエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂と
を配合したものを用いた場合の配合比と、該インクの温
度に対する溶融粘度との関係を示す図である。この図4
の図中isAは上記ワックスとEVAとの配合比(ワッ
クス/EVA)が5/5のインクであり、図中isBは
上記配合比(ワックス/EVA)が7/3のインクであ
り、図中isCは上記配合比(ワックス/EVA)が9
/1のインクである。なお、粘度測定にはB型粘度計を
用い、ロータ#3,30rpmで測定を行っている。
【0044】図5は、インクとして、ワックスとEVA
とカーボンとを配合したものを用いた場合の配合比と、
該インクの回転粘度計の回転数に対する溶融粘度との関
係を示したものである。この図5の図中isDは上記ワ
ックスとEVAとカーボンとの配合比(ワックス/EV
A/カーボン)が65/10/25のインクであり、図
中isEは上記配合比(ワックス/EVA/カーボン)
が70/10/20のインクであり、図中isFは上記
配合比(ワックス/EVA/カーボン)が75/10/
15のインクである。なお、粘度測定にはB型粘度計を
用い、ロータ#3で測定温度120℃で測定を行ってい
る。
【0045】上記図4及び図5に示す上記各配合比のイ
ンクにおいていずれのものを用いるかは、上記毛管プレ
ートローラ10上の細孔Pの形状や孔径、及び上記ライ
ンヘッド11や加熱ローラ12での加熱温度等の各種要
因によって決定し、最適となるものを選ぶことができ
る。
【0046】上述したように、本発明のプリント装置の
各実施例によれば、インクローラ20の表面に加熱によ
り液化するインク層ISを保持し、毛管プレートローラ
10の表面SO に複数の細孔Pを設けており、この時例
えば、毛管プレートローラ10とインクローラ20の表
面を圧接すると共に毛管プレートローラ10とインクロ
ーラ20との圧接部CPと対向する当該毛管プレートロ
ーラ10の裏面SB 側にラインヘッド11(或いは発熱
ローラ12a)を配し、このラインヘッド11(或いは
発熱ローラ12a)によって上記毛管プレートローラ1
0の表面SO を介してインクローラ20の表面を加熱す
ることにより、当該インクローラ20の表面に保持され
たインクが液化して上記毛管プレートローラ10の表面
O の細孔Pに流入保持されるようになる。この細孔P
に保持されたインクを紙40に転写するようにしてい
る。
【0047】すなわち、本発明の各実施例においては、
印刷時に必要なインクのみが上記インクローラ20のイ
ンク層ISから溶け出す(上記他の実施例においては細
孔Pから溶け出す)ため、必要以上にインクを消費する
ことがなく、従来の例えば熱転写方式よりも遙かにラン
ニングコストが低くなる。また、インクローラ11のイ
ンク層ISを単なる黒インクとせずカラーインクとする
と共に、上記細孔Pをカラー画像を構成するドット程度
の大きさとすることで、カラー印刷にも対応することが
可能となり、かつこのカラー印刷への対応は安価で容易
かつ速やかに可能となる。更に、本発明実施例の構成は
簡単であるため、小型化が容易であると共に、セット価
格を低く設定することが可能となる。また更に、本実施
例の各構成要素は、既存のデバイスを流用或いは小変更
するのみで実現することができ、複雑な構成ではないた
めメンテナンスフリーとすることが可能である。
【0048】なお、上述した各実施例は、本発明をライ
ンプリンタに適用した例であるが、本実施例のプリント
装置は、この他に前記シリアルプリンタや、ページプリ
ンタにも適用することができる。
【0049】更に、上述した各実施例では、インクロー
ラ20のインク層ISのインクは、加熱により粘度が変
化(低下)するものとしているが、例えば、光,磁力,
各種化学変化等の要因により粘度の変化するものを使用
することも可能である。この場合、上記ラインヘッド1
1(11a)のような加熱手段は、これら光,磁力,各
種化学変化等の要因に応じたものが用いられることにな
る。すなわち、上記インクローラ20の表面に保持され
るインクの粘度を変化させる要因(上記光,磁力,化学
変化等)を発生する要因発生手段とされることになる。
【0050】
【発明の効果】上述のように、本発明のプリント装置に
おいては、表面に複数の細孔を配した第1のローラと、
第1のローラの裏面からこの第1のローラの表面を加熱
する加熱手段と、加熱により粘度が低下するインクを表
面に保持する第2のローラとを有してなることにより、
ランニングコストが低く、カラー化への対応及び高速印
刷が可能で、かつ、構成の小型化及び低価格化、更に、
既存のデバイスを使用するとこができ、メンテナンスフ
リーとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のプリント装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】毛細管現象による液化したインクの細孔への流
入を説明するための図である。
【図3】ラインヘッドの他の例を示す図である。
【図4】具体例のインクの配合比と温度に対する溶融粘
度との関係を示す図である。
【図5】具体例のインクの配合比と回転粘度計の回転数
に対する溶融粘度との関係を示す図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・・毛管プレートローラ 11・・・・・・・・・ラインヘッド 12・・・・・・・・・発熱ローラ 20・・・・・・・・・インクローラ 30・・・・・・・・・ゴムローラ 40・・・・・・・・・紙 SO ・・・・・・・・・毛管プレートローラの表面 SB ・・・・・・・・・毛管プレートローラの裏面 IS・・・・・・・・・インク層 CP・・・・・・・・・圧接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8305−2H B41M 5/26 A

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 表面に複数の細孔を配した第1のローラ
    と、 上記第1のローラの裏面から当該第1のローラの上記表
    面を加熱する加熱手段と、 加熱により粘度が低下するインクを表面に保持する第2
    のローラとを有してなることを特徴とするプリント装
    置。
JP3196096A 1991-07-11 1991-07-11 プリント装置 Withdrawn JPH0516403A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05192228A (ja) * 1992-01-18 1993-08-03 Toyosetsuto Kk ワゴン
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JP2006026929A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Ricoh Co Ltd 被吸入流動体の吸引方法及びその排出方法及び被吸入流動体の吸引装置及び吸引排出装置及びこれを用いた分注装置並びにこれを用いた画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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