JPH05163686A - タイヤ補強用ケーブルビード - Google Patents
タイヤ補強用ケーブルビードInfo
- Publication number
- JPH05163686A JPH05163686A JP35129291A JP35129291A JPH05163686A JP H05163686 A JPH05163686 A JP H05163686A JP 35129291 A JP35129291 A JP 35129291A JP 35129291 A JP35129291 A JP 35129291A JP H05163686 A JPH05163686 A JP H05163686A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead
- core wire
- cable
- wire
- wires
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2023—Strands with core
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ゴムとの接着性および一体性が良好であるとと
もに、タイヤの軽量化を図ることができ、また製造も容
易なケーブルビードを提供することにある。 【構成】芯ワイヤの周りに複数本の側ワイヤを配して撚
った形式のビード補強材であって、芯ワイヤと側ワイヤ
がすべて同一径のめっき付き硬鋼線からなり、ケーブル
構成が、１＋（６ｎ−１）但しｎは層数、側ワイヤは各
層が背腹よりとなっている。
もに、タイヤの軽量化を図ることができ、また製造も容
易なケーブルビードを提供することにある。 【構成】芯ワイヤの周りに複数本の側ワイヤを配して撚
った形式のビード補強材であって、芯ワイヤと側ワイヤ
がすべて同一径のめっき付き硬鋼線からなり、ケーブル
構成が、１＋（６ｎ−１）但しｎは層数、側ワイヤは各
層が背腹よりとなっている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はタイヤ補強用ケーブルビ
ードに関するものである。
ードに関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその技術的課題】自動車用タイヤのビ
ード部の補強材として、図４のようにケーブルビードＡ
が汎用されている。このケーブルビードは、ビードワイ
ヤ１本ごとにゴムを被覆した６角ビードや４角ビードに
比べて、ゴムの接着力で形状保持を行なうことによる不
安定さがないなどの利点から、レーシングタイヤ用ビー
ド部など利用されている。しかし、従来のケーブルビー
ドは、図３のように、炭素量が０.０６％のめっきなし
の軟鋼線芯体ｄのまわりに、めっき付きの硬鋼線からな
る側ワイヤｂ，ｃを少なくとも１層巻き付けることで構
成されていた。このため、次のような問題があった。 芯ワイヤにめっきが施されていないため、ビード成形
後に行なわれるゴム被覆において、芯ワイヤがゴムと接
着せず、したがって、ゴムと接着した側ワイヤと別挙動
して摩耗しやすい。 ゴムが湿潤した場合に、めっきされていない芯ワイヤ
が腐食されやすい。 芯ワイヤが軟鋼線であるため、ビード強力の面から太
いワイヤ径が必要であり、 この分だけビード重量が重
くなる。 ビードが２種類の材質と線径のワイヤで構成されてい
るため、製造工程が煩雑となり、コストアップにつなが
る。
ード部の補強材として、図４のようにケーブルビードＡ
が汎用されている。このケーブルビードは、ビードワイ
ヤ１本ごとにゴムを被覆した６角ビードや４角ビードに
比べて、ゴムの接着力で形状保持を行なうことによる不
安定さがないなどの利点から、レーシングタイヤ用ビー
ド部など利用されている。しかし、従来のケーブルビー
ドは、図３のように、炭素量が０.０６％のめっきなし
の軟鋼線芯体ｄのまわりに、めっき付きの硬鋼線からな
る側ワイヤｂ，ｃを少なくとも１層巻き付けることで構
成されていた。このため、次のような問題があった。 芯ワイヤにめっきが施されていないため、ビード成形
後に行なわれるゴム被覆において、芯ワイヤがゴムと接
着せず、したがって、ゴムと接着した側ワイヤと別挙動
して摩耗しやすい。 ゴムが湿潤した場合に、めっきされていない芯ワイヤ
が腐食されやすい。 芯ワイヤが軟鋼線であるため、ビード強力の面から太
いワイヤ径が必要であり、 この分だけビード重量が重
くなる。 ビードが２種類の材質と線径のワイヤで構成されてい
るため、製造工程が煩雑となり、コストアップにつなが
る。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を解消するために創案されたもので、その目的とす
るところは、ゴムとの接着性および一体性が良好である
とともに、タイヤの軽量化を図ることができ、また製造
も容易なケーブルビードを提供することにある。 上記
目的を達成するため本発明は、芯ワイヤの周りに複数本
の側ワイヤを配して撚った形式のビード補強材であっ
て、芯ワイヤと側ワイヤがすべて同一径のめっき付き硬
鋼線からなり、ケーブル構成が１＋（６ｎ−１）但しｎ
は層数、側ワイヤは各層が背腹よりとなっている構造と
したものである。
題点を解消するために創案されたもので、その目的とす
るところは、ゴムとの接着性および一体性が良好である
とともに、タイヤの軽量化を図ることができ、また製造
も容易なケーブルビードを提供することにある。 上記
目的を達成するため本発明は、芯ワイヤの周りに複数本
の側ワイヤを配して撚った形式のビード補強材であっ
て、芯ワイヤと側ワイヤがすべて同一径のめっき付き硬
鋼線からなり、ケーブル構成が１＋（６ｎ−１）但しｎ
は層数、側ワイヤは各層が背腹よりとなっている構造と
したものである。
【０００４】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図１と図２は本発明によるケーブルビードの一例
を示しており、図１では、芯ａと第１外層ｂと第２外層
ｃからなっている。前記芯ａは１本の芯ワイヤδ0から
なり、第１層ｂは５本の側ワイヤδ1からなり、第２層
ｃは１１本の側ワイヤδ2からなっている。図２では芯
ａと外層ｂからなっており、外層ｂは５本の側ワイヤδ
1で構成されている。前記芯ワイヤδ0と側ワイヤδ1，
δ2は、すべてが硬鋼線からなり、表面にゴムとの接着
性の良好なめっき層を有している。すなわち、具体的に
は炭素量が０.７２〜０.８２％の鋼線材を伸線後、２０
０〜４００℃でブルーイング処理し、次いでＢｚ、Ｂ
ｒ、Ｂｎなどのめっきを施すことによって作られてい
る。ブルーイング処理によって弾性限を高め、内部応力
を除去し、強靭性を与え、クリープ性を向上させること
ができる。
する。図１と図２は本発明によるケーブルビードの一例
を示しており、図１では、芯ａと第１外層ｂと第２外層
ｃからなっている。前記芯ａは１本の芯ワイヤδ0から
なり、第１層ｂは５本の側ワイヤδ1からなり、第２層
ｃは１１本の側ワイヤδ2からなっている。図２では芯
ａと外層ｂからなっており、外層ｂは５本の側ワイヤδ
1で構成されている。前記芯ワイヤδ0と側ワイヤδ1，
δ2は、すべてが硬鋼線からなり、表面にゴムとの接着
性の良好なめっき層を有している。すなわち、具体的に
は炭素量が０.７２〜０.８２％の鋼線材を伸線後、２０
０〜４００℃でブルーイング処理し、次いでＢｚ、Ｂ
ｒ、Ｂｎなどのめっきを施すことによって作られてい
る。ブルーイング処理によって弾性限を高め、内部応力
を除去し、強靭性を与え、クリープ性を向上させること
ができる。
【０００５】さらに、芯ワイヤδ0と側ワイヤδ1，δ2
は、すべてが同一の線径であり、したがって、コード構
成すなわち１＋(６ｎ−１)とあいまって、第１外層ｂを
構成する側ワイヤδ1間および第２外層ｃを構成する側
ワイヤδ2間は密接しておらず、隙間３を有している。
そしてまた、第１外層ｂと第２外層ｃは方向が異なる背
腹よりとなっている。すなわち、第１外層ｂがＳよりで
あれば、第２外層ｃはＺよりであり、第１外層ｂがＺよ
りであれば、第２外層ｃはＳよりとなっている。
は、すべてが同一の線径であり、したがって、コード構
成すなわち１＋(６ｎ−１)とあいまって、第１外層ｂを
構成する側ワイヤδ1間および第２外層ｃを構成する側
ワイヤδ2間は密接しておらず、隙間３を有している。
そしてまた、第１外層ｂと第２外層ｃは方向が異なる背
腹よりとなっている。すなわち、第１外層ｂがＳよりで
あれば、第２外層ｃはＺよりであり、第１外層ｂがＺよ
りであれば、第２外層ｃはＳよりとなっている。
【０００６】本発明によるケーブルビードは、同径かつ
同材質のめっき付き硬鋼線を作った後、芯ワイヤδ0用
として１本分を切断し、それを所定径のリングにし端部
を溶接する。一方、側ワイヤδ1，δ2用として必要な長
さ分と本数分を切断しそれらをボビンに巻取り、ボビン
から繰り出して、エンドレスリング状の芯ａの周りに順
次巻きつけ、一層ごとにスリーブを使用して端末止めを
行なうことによって作られる。なお、本発明は、図示す
るような１＋５＋１１や１＋５のケーブル構成に限定さ
れるものではなく、１＋５＋１１＋１７など１＋(６ｎ
−１)のすべてのものを含むものである。
同材質のめっき付き硬鋼線を作った後、芯ワイヤδ0用
として１本分を切断し、それを所定径のリングにし端部
を溶接する。一方、側ワイヤδ1，δ2用として必要な長
さ分と本数分を切断しそれらをボビンに巻取り、ボビン
から繰り出して、エンドレスリング状の芯ａの周りに順
次巻きつけ、一層ごとにスリーブを使用して端末止めを
行なうことによって作られる。なお、本発明は、図示す
るような１＋５＋１１や１＋５のケーブル構成に限定さ
れるものではなく、１＋５＋１１＋１７など１＋(６ｎ
−１)のすべてのものを含むものである。
【０００７】
【発明の効果】本発明によれば、背腹より構造であるた
め非反発であり、形状保持も良好であるというケーブル
ビードの特性に加えて、芯ワイヤとして硬鋼線を使用し
ているため、ケーブルビードの強力を向上することがで
き、したがって、従来のケーブルビードと同一強力下で
の軽量化が可能であり、ひていはこれを使用したタイヤ
の軽量化を図ることができる。芯ワイヤにもめっきが施
され、しかも芯ワイヤが細くケーブルビードがオープン
構造で側ワイヤ間の隙間が大きいため、芯ワイヤまで多
くのゴムが浸透して接着する。これによって芯ワイヤと
側ワイヤともゴムと接着してケーブルビードが一体化す
るため、耐摩耗性や疲労性を向上することができる。ま
た、芯ワイヤがゴムと接着するため、ゴムが湿潤しても
腐食しにくくなる。さらに芯ワイヤと側ワイヤが同素
材、同一線径で構成されているため、製造工程が単純と
なり、また、ワイヤ１本ごとにゴム被覆する必要がない
ため、コストを安価にすることができるなどのすぐれた
効果が得られる。
め非反発であり、形状保持も良好であるというケーブル
ビードの特性に加えて、芯ワイヤとして硬鋼線を使用し
ているため、ケーブルビードの強力を向上することがで
き、したがって、従来のケーブルビードと同一強力下で
の軽量化が可能であり、ひていはこれを使用したタイヤ
の軽量化を図ることができる。芯ワイヤにもめっきが施
され、しかも芯ワイヤが細くケーブルビードがオープン
構造で側ワイヤ間の隙間が大きいため、芯ワイヤまで多
くのゴムが浸透して接着する。これによって芯ワイヤと
側ワイヤともゴムと接着してケーブルビードが一体化す
るため、耐摩耗性や疲労性を向上することができる。ま
た、芯ワイヤがゴムと接着するため、ゴムが湿潤しても
腐食しにくくなる。さらに芯ワイヤと側ワイヤが同素
材、同一線径で構成されているため、製造工程が単純と
なり、また、ワイヤ１本ごとにゴム被覆する必要がない
ため、コストを安価にすることができるなどのすぐれた
効果が得られる。
【図１】本発明にかかるタイヤ補強用ケーブルビードの
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
【図２】本発明にかかるタイヤ補強用ケーブルビードの
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
【図３】従来のタイヤ補強用ケーブルビードの斜視図で
ある。
ある。
【図４】ビード部の断面図である。
ａ 芯 ｂ 第１外層(外層) ｃ 第２外層 δ0，δ1，δ2 硬鋼線からなる芯ワイヤと側ワイヤ
Claims (1)
- 【請求項１】芯ワイヤの周りに複数本の側ワイヤを配し
て撚った形式のビード補強材であって、芯ワイヤと側ワ
イヤがすべて同一径のめっき付き硬鋼線からなり、ケー
ブル構成が１＋（６ｎ−１）但しｎは層数、側ワイヤは
各層が背腹よりとなっていることを特徴とするタイヤ補
強用ケーブルビード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35129291A JPH05163686A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | タイヤ補強用ケーブルビード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35129291A JPH05163686A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | タイヤ補強用ケーブルビード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05163686A true JPH05163686A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18416321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35129291A Pending JPH05163686A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | タイヤ補強用ケーブルビード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05163686A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6622766B1 (en) | 2002-06-07 | 2003-09-23 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Light weight cable bead core |
| JP2005271716A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Fuji Seiko Kk | タイヤ用ケーブルビードの環状芯線、そのための芯線及び環状芯線の製造方法 |
| WO2006004054A1 (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-12 | Sumitomo(Sei) Steel Wire Corp. | 環状同芯撚りビードコード |
| WO2006129709A1 (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-07 | Sumitomo(Sei) Steel Wire Corp. | 環状同芯撚りビードコードおよびその製造方法 |
| WO2009069373A1 (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | タイヤ用のスチールコード及びそれを用いた空気入りタイヤ |
| WO2009113641A1 (ja) | 2008-03-14 | 2009-09-17 | 栃木住友電工株式会社 | 環状同芯撚りビードコード、その製造方法、及び車両用タイヤ |
| US7661453B2 (en) * | 2001-10-30 | 2010-02-16 | Pirelli Pneumatici S.P.A. | Annular reinforcing element for a tyre and tyre including the annular reinforcing element |
| JP2017165398A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | ハンコック タイヤ カンパニー リミテッド | ビード部の剛性を強化した空気入りタイヤ |
| WO2020031761A1 (ja) * | 2018-08-09 | 2020-02-13 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP35129291A patent/JPH05163686A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7661453B2 (en) * | 2001-10-30 | 2010-02-16 | Pirelli Pneumatici S.P.A. | Annular reinforcing element for a tyre and tyre including the annular reinforcing element |
| US6991017B2 (en) | 2002-06-07 | 2006-01-31 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Light weight cable bead core |
| US6622766B1 (en) | 2002-06-07 | 2003-09-23 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Light weight cable bead core |
| JP2005271716A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Fuji Seiko Kk | タイヤ用ケーブルビードの環状芯線、そのための芯線及び環状芯線の製造方法 |
| JP4539957B2 (ja) * | 2004-03-24 | 2010-09-08 | 不二精工株式会社 | タイヤ用ケーブルビードの環状芯線、そのための芯線及び環状芯線の製造方法 |
| EP2213485A1 (en) | 2004-07-05 | 2010-08-04 | Sumitomo (SEI) Steel Wire Corp. | Bead cord for a pneumatic tire |
| US7735307B2 (en) | 2004-07-05 | 2010-06-15 | Sumitomo (Sei) Steel Wire Corp. | Annular concentric-lay bead cord |
| WO2006004054A1 (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-12 | Sumitomo(Sei) Steel Wire Corp. | 環状同芯撚りビードコード |
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| WO2009113641A1 (ja) | 2008-03-14 | 2009-09-17 | 栃木住友電工株式会社 | 環状同芯撚りビードコード、その製造方法、及び車両用タイヤ |
| JP2017165398A (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | ハンコック タイヤ カンパニー リミテッド | ビード部の剛性を強化した空気入りタイヤ |
| WO2020031761A1 (ja) * | 2018-08-09 | 2020-02-13 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
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