JPH05163601A - 水着またはレオタード - Google Patents
水着またはレオタードInfo
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- JPH05163601A JPH05163601A JP33325191A JP33325191A JPH05163601A JP H05163601 A JPH05163601 A JP H05163601A JP 33325191 A JP33325191 A JP 33325191A JP 33325191 A JP33325191 A JP 33325191A JP H05163601 A JPH05163601 A JP H05163601A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- knitted fabric
- leotard
- swimsuit
- parts
- knitted
- Prior art date
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- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 脇部や背中部などに縫合部がなく、着用感、
フィット性、外観に優れた水着またはレオタードを低コ
ストで提供する。 【構成】 2種以上の異なる組織を有する編地部分が着
用する人体の部位に合せて連続して編成された丸編地か
ら成り、該丸編地の首部、両腕部および両脚部に対応す
る部分が所望の形状に裁断されており、且つ肩部および
股部のみが接合縫製されていることを特徴とする水着ま
たはレオタード。
フィット性、外観に優れた水着またはレオタードを低コ
ストで提供する。 【構成】 2種以上の異なる組織を有する編地部分が着
用する人体の部位に合せて連続して編成された丸編地か
ら成り、該丸編地の首部、両腕部および両脚部に対応す
る部分が所望の形状に裁断されており、且つ肩部および
股部のみが接合縫製されていることを特徴とする水着ま
たはレオタード。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水着またはレオタードに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水着やレオタードに用いられる布地は、
一般に丸編みや経編みなどによる編地であり、これらの
編地は、従来の汎用編機の構造や工業的生産性などの事
情から、1〜3m程度の広幅で編成されている。したが
って水着やレオタードの場合、編地の幅方向に何着分も
の裁断パーツがとれることになる。この編地が縫製工場
へ送られ編地へのパターンマーキング、裁断の後、脇部
や背中部などのミシン縫合、衿ぐりなど裁断端部の端か
がり縫製、仕上げセットなどの工程により、水着やレオ
タード製品が完成する。すなわち従来の水着やレオター
ドはカットアンドソウ工程によって製造されている。し
かしこのようなカットアンドソウ工程で作られた水着、
レオタードには編地を輪にするためにどうしても脇部あ
るいは背中部などに縫合部が残るため、縫合部が肌に直
接触れて異和感があり、激しい運動時には、こすれて痛
くなったり、敏感な人では皮膚に炎症を起こすことがあ
った。また、縫合された編地間の伸度が異なるため、縫
合部でつりが出ることがしばしばあり、デザイン上の制
約を受けた。特にシングル編地とダブル編地を縫合する
場合、縫合部につりが出やすかった。また、水着やレオ
タードでは、身体を美しく見せるために、編地中に弾性
糸を用いて、着用時に身体のラインを補正する効果のあ
るものが好まれるが、従来の脇部や背中部などに縫合部
のあるものでは、着用、洗濯を繰り返す内に、縫合部に
傷みが出てくるので、強いしめつけ力をもたせることが
できず、身体の補正効果に限界があった。また、プリン
ト柄や、編地に立体的な凹凸をもたせたブリスター柄な
どの場合、脇部や背中部などの縫合部で、柄に継ぎ目が
出来てしまうのを避けられなかった。
一般に丸編みや経編みなどによる編地であり、これらの
編地は、従来の汎用編機の構造や工業的生産性などの事
情から、1〜3m程度の広幅で編成されている。したが
って水着やレオタードの場合、編地の幅方向に何着分も
の裁断パーツがとれることになる。この編地が縫製工場
へ送られ編地へのパターンマーキング、裁断の後、脇部
や背中部などのミシン縫合、衿ぐりなど裁断端部の端か
がり縫製、仕上げセットなどの工程により、水着やレオ
タード製品が完成する。すなわち従来の水着やレオター
ドはカットアンドソウ工程によって製造されている。し
かしこのようなカットアンドソウ工程で作られた水着、
レオタードには編地を輪にするためにどうしても脇部あ
るいは背中部などに縫合部が残るため、縫合部が肌に直
接触れて異和感があり、激しい運動時には、こすれて痛
くなったり、敏感な人では皮膚に炎症を起こすことがあ
った。また、縫合された編地間の伸度が異なるため、縫
合部でつりが出ることがしばしばあり、デザイン上の制
約を受けた。特にシングル編地とダブル編地を縫合する
場合、縫合部につりが出やすかった。また、水着やレオ
タードでは、身体を美しく見せるために、編地中に弾性
糸を用いて、着用時に身体のラインを補正する効果のあ
るものが好まれるが、従来の脇部や背中部などに縫合部
のあるものでは、着用、洗濯を繰り返す内に、縫合部に
傷みが出てくるので、強いしめつけ力をもたせることが
できず、身体の補正効果に限界があった。また、プリン
ト柄や、編地に立体的な凹凸をもたせたブリスター柄な
どの場合、脇部や背中部などの縫合部で、柄に継ぎ目が
出来てしまうのを避けられなかった。
【0003】これに対し、脇部や背中部に縫合部のない
衣類として、下着やTシャツがあるが、これらの衣類に
おいて、弾性糸を入れた径の小さい丸編地を筒状のまま
で用いて、ウエスト部だけ弾性糸を太くして締めつけ力
を強くし、身体にある程度フィットさせるものが、検討
されてきた。しかし、この方法では、コース方向のみに
締めつけ力を変えることができるだけで、ウェール方向
には変化させることができない。即ち、着用した時、弾
性糸の太くなっている段から急に締めつけ力が強くなる
が、横方向の変化はないのでバスト部やヒップ部など3
次元的な身体の凹凸へのフィット性が不十分となる。し
たがって水着やレオタードのように編地が比較的厚く、
水中や多量の発汗時に、激しい運動を伴なって用いられ
る衣類には適さない方法であり、従来の水着やレオター
ドとしては、脇部や背中部に縫合部がなく、かつ、身体
に適切なフィット性をもつものはなかった。
衣類として、下着やTシャツがあるが、これらの衣類に
おいて、弾性糸を入れた径の小さい丸編地を筒状のまま
で用いて、ウエスト部だけ弾性糸を太くして締めつけ力
を強くし、身体にある程度フィットさせるものが、検討
されてきた。しかし、この方法では、コース方向のみに
締めつけ力を変えることができるだけで、ウェール方向
には変化させることができない。即ち、着用した時、弾
性糸の太くなっている段から急に締めつけ力が強くなる
が、横方向の変化はないのでバスト部やヒップ部など3
次元的な身体の凹凸へのフィット性が不十分となる。し
たがって水着やレオタードのように編地が比較的厚く、
水中や多量の発汗時に、激しい運動を伴なって用いられ
る衣類には適さない方法であり、従来の水着やレオター
ドとしては、脇部や背中部に縫合部がなく、かつ、身体
に適切なフィット性をもつものはなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脇部や背中
部などに接合部がなく、かつ身体へのフィット性が非常
に優れた水着またはレオタード、即ち、接合部が身体に
触れることによる異和感がないため着ごこちが良く、運
動後の炎症の発生もなく、また、接合部での編地のひき
つれや柄の継ぎ目がないために見た目にすっきり美し
く、かつ、身体へのフィット性に非常に優れた水着また
はレオタードを提供することを目的とする。
部などに接合部がなく、かつ身体へのフィット性が非常
に優れた水着またはレオタード、即ち、接合部が身体に
触れることによる異和感がないため着ごこちが良く、運
動後の炎症の発生もなく、また、接合部での編地のひき
つれや柄の継ぎ目がないために見た目にすっきり美し
く、かつ、身体へのフィット性に非常に優れた水着また
はレオタードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前述の目的は、
2種以上の異なる組織を有する編地部分が着用する人体
の部位に合せて連続して編成された丸編地から成り、該
丸編地の首部、両腕部および両脚部に対応する部分が所
望の形状に裁断されており、且つ肩部および股部のみが
接合縫製されていることを特徴とする水着またはレオタ
ードによって達成される。
2種以上の異なる組織を有する編地部分が着用する人体
の部位に合せて連続して編成された丸編地から成り、該
丸編地の首部、両腕部および両脚部に対応する部分が所
望の形状に裁断されており、且つ肩部および股部のみが
接合縫製されていることを特徴とする水着またはレオタ
ードによって達成される。
【0006】前記丸編地を構成する糸の中に弾性糸を用
いるとよい。本発明の水着またはレオタードにおいては
デザイン効果と体形のフィット性に応じて各種のタイプ
の編地部分(異なる編組織をもった編地部分)が用いら
れる。例えばウエスト部の如く、円周長の短い部分につ
いては弾性回復率の高い組織を有する編地部分をコース
方向の少くとも1/2以上の区域に配置するとよい。
いるとよい。本発明の水着またはレオタードにおいては
デザイン効果と体形のフィット性に応じて各種のタイプ
の編地部分(異なる編組織をもった編地部分)が用いら
れる。例えばウエスト部の如く、円周長の短い部分につ
いては弾性回復率の高い組織を有する編地部分をコース
方向の少くとも1/2以上の区域に配置するとよい。
【0007】本発明の水着またはレオタードは前述のよ
うに、2種以上の異なる組織を有する編地部分が連続し
て編成されている。用いる組織としては、いわゆる編物
の種々の組織、例えば天竺編、ゴム編、鹿の子編など
や、これらを基本にしてメッシュ調にしたり、凹凸感を
つけたものなど、その他多数のものが可能である。ダイ
ヤル、シリンダ間の編目ループの目移しの可能な目移し
機構を有する編機を利用したメッシュ調の編地柄を用い
ると、よりファッション性の高い水着またはレオタード
が得られる。尚、各々の単一の組織からなる部分は、コ
ース方向、ウェール方向に制約を受けることなく2次元
的にいかなる形状でもよい。本発明では、これらの異な
る各々の組織からなる部分が縫製によって接続している
のではなく、編目を形成している糸が組織間で連続的に
続いているのが特徴である。したがって、本発明では、
ひとつづきの丸編地上に締めつけ力の強い組織、例えば
ゴム編と、締めつけ力の比較的弱い編地、例えば天竺編
が2次元的に連続して存在しているため、身体のバスト
部分やヒップ部など3次元的な凹凸にも非常によくフィ
ットする。すなわち異なる組織を有する編地部分の境界
線が丸編地の編立方向に対して傾斜又は湾曲するように
編成するとよい。このような構成にすれば、特にバスト
部においてバストの適切なカバーすなわちフィットを確
実に行うことができる。
うに、2種以上の異なる組織を有する編地部分が連続し
て編成されている。用いる組織としては、いわゆる編物
の種々の組織、例えば天竺編、ゴム編、鹿の子編など
や、これらを基本にしてメッシュ調にしたり、凹凸感を
つけたものなど、その他多数のものが可能である。ダイ
ヤル、シリンダ間の編目ループの目移しの可能な目移し
機構を有する編機を利用したメッシュ調の編地柄を用い
ると、よりファッション性の高い水着またはレオタード
が得られる。尚、各々の単一の組織からなる部分は、コ
ース方向、ウェール方向に制約を受けることなく2次元
的にいかなる形状でもよい。本発明では、これらの異な
る各々の組織からなる部分が縫製によって接続している
のではなく、編目を形成している糸が組織間で連続的に
続いているのが特徴である。したがって、本発明では、
ひとつづきの丸編地上に締めつけ力の強い組織、例えば
ゴム編と、締めつけ力の比較的弱い編地、例えば天竺編
が2次元的に連続して存在しているため、身体のバスト
部分やヒップ部など3次元的な凹凸にも非常によくフィ
ットする。すなわち異なる組織を有する編地部分の境界
線が丸編地の編立方向に対して傾斜又は湾曲するように
編成するとよい。このような構成にすれば、特にバスト
部においてバストの適切なカバーすなわちフィットを確
実に行うことができる。
【0008】弾性糸としては、ウレタン系、ポリエステ
ル・エーテル系、ポリブチレンテレフタレート等伸度5
0%以上、50%伸長時の伸長回復率90%以上の糸が
挙げられる。その使用法としては、種々可能であるが、
例えば、弾性糸をエステル、ナイロン、ポリエチレン、
アクリル、綿など弾性糸でない、いわゆるレギュラー糸
の間に数本毎に入れて編成する方法や、あるいは、これ
らのレギュラー糸と弾性糸を引き揃えて編成する方法、
あるいは、弾性糸の周囲にレギュラー糸をらせん状にカ
バリングしたカバリング糸の使用が挙げられる。尚、カ
バリング糸としては、レギュラー糸を一重に巻いたシン
グルカバリング糸でも、二重に巻いたダブルカバリング
糸でもよい。
ル・エーテル系、ポリブチレンテレフタレート等伸度5
0%以上、50%伸長時の伸長回復率90%以上の糸が
挙げられる。その使用法としては、種々可能であるが、
例えば、弾性糸をエステル、ナイロン、ポリエチレン、
アクリル、綿など弾性糸でない、いわゆるレギュラー糸
の間に数本毎に入れて編成する方法や、あるいは、これ
らのレギュラー糸と弾性糸を引き揃えて編成する方法、
あるいは、弾性糸の周囲にレギュラー糸をらせん状にカ
バリングしたカバリング糸の使用が挙げられる。尚、カ
バリング糸としては、レギュラー糸を一重に巻いたシン
グルカバリング糸でも、二重に巻いたダブルカバリング
糸でもよい。
【0009】以上のような本発明でいう丸編地を編成す
る方法としては、ダブルの丸編機で、かつ、目移し機構
を有するジャガード編機で編成することが挙げられる。
ダブルとは、針床が2つある編機であり、丸編機の場合
シリンダとダイアルの2つの針床をいう。また、目移し
機構は、編目ループがシリンダ側からダイアル側へ、あ
るいはダイアル側からシリンダ側へ任意に移すことので
きる機構である。目移し機構を有する柄出しの任意なジ
ャガード編機により、コース方向、ウェール方向に任意
に、編目の連続した2種以上の異なる組織を編成でき
る。このような丸編地を編成できる編機としては例え
ば、スイスのDUBIED社製のTRANSNITがあ
る。尚、ジャガードの柄出しにあたっては選針が非常に
複雑になるので、できれば、コンピューター選針機構を
もつ編機で行なうと生産性が良く好ましい。
る方法としては、ダブルの丸編機で、かつ、目移し機構
を有するジャガード編機で編成することが挙げられる。
ダブルとは、針床が2つある編機であり、丸編機の場合
シリンダとダイアルの2つの針床をいう。また、目移し
機構は、編目ループがシリンダ側からダイアル側へ、あ
るいはダイアル側からシリンダ側へ任意に移すことので
きる機構である。目移し機構を有する柄出しの任意なジ
ャガード編機により、コース方向、ウェール方向に任意
に、編目の連続した2種以上の異なる組織を編成でき
る。このような丸編地を編成できる編機としては例え
ば、スイスのDUBIED社製のTRANSNITがあ
る。尚、ジャガードの柄出しにあたっては選針が非常に
複雑になるので、できれば、コンピューター選針機構を
もつ編機で行なうと生産性が良く好ましい。
【0010】さらに編地の幅についてであるが、本発明
の輪にするための接合部がない水着またはレオタードで
は、丸編地の幅がそのまま水着またはレオタードの幅と
なるので、編機の釜径は、10〜24インチであること
が好ましく、より好ましくは、12〜20インチであ
る。
の輪にするための接合部がない水着またはレオタードで
は、丸編地の幅がそのまま水着またはレオタードの幅と
なるので、編機の釜径は、10〜24インチであること
が好ましく、より好ましくは、12〜20インチであ
る。
【0011】以下本発明の水着またはレオタードの実施
例を示す添付図面を参照して本発明を詳述する。図1は
本発明の水着またはレオタードの製造に用いられる丸編
地の一例を示す平面図であり、図1(A)は着用時に前
面になる側の編地の平面図、図1(B)は着用時に後面
になる側の編地である。図1(A)においてリブ(1×
1ゴム)組織の編地部分1の下側に湾曲した境界線5を
経て、ブリスター組織の編地部分2(2aは凸部、2b
は凹部)が連続して編成され、以下同様に湾曲した境界
線6を経てリブ(2×1ゴム)組織の編地部分3が、さ
らに編地部分3の両側にスムース組織の編地部分4が連
続して編成されている。図1(B)に示す裏側ではスム
ース組織の編地部分4aが編成され、その編地部分4a
の中間部分3aには境界線8を介してリブ(2×1ゴ
ム)の編地部分が配置されている。図1(A)で示す前
面の編地と図1(B)で示す後面の編地はコース方向に
連続して編成されている(丸編地)。
例を示す添付図面を参照して本発明を詳述する。図1は
本発明の水着またはレオタードの製造に用いられる丸編
地の一例を示す平面図であり、図1(A)は着用時に前
面になる側の編地の平面図、図1(B)は着用時に後面
になる側の編地である。図1(A)においてリブ(1×
1ゴム)組織の編地部分1の下側に湾曲した境界線5を
経て、ブリスター組織の編地部分2(2aは凸部、2b
は凹部)が連続して編成され、以下同様に湾曲した境界
線6を経てリブ(2×1ゴム)組織の編地部分3が、さ
らに編地部分3の両側にスムース組織の編地部分4が連
続して編成されている。図1(B)に示す裏側ではスム
ース組織の編地部分4aが編成され、その編地部分4a
の中間部分3aには境界線8を介してリブ(2×1ゴ
ム)の編地部分が配置されている。図1(A)で示す前
面の編地と図1(B)で示す後面の編地はコース方向に
連続して編成されている(丸編地)。
【0012】図2は図1で示した丸編地から得られた水
着又はレオタードの一例を示す平面図であり、図2
(A)は着用時に前面になる水着又はレオタードの平面
図、図2(B)は着用時に後面になる水着又はレオター
ドの平面図である。図2に示す水着又はレオタードは図
1に示す丸編地を9で示す被線に沿って裁断し、10で
示す肩部及び11で示す股部を縫製によって互いに接合
し、その他の裁断縁部はオーバロック縫いの後に本縫い
したり、三つ巻き、パイピングによってまとめ、水着又
はレオタードにする。
着又はレオタードの一例を示す平面図であり、図2
(A)は着用時に前面になる水着又はレオタードの平面
図、図2(B)は着用時に後面になる水着又はレオター
ドの平面図である。図2に示す水着又はレオタードは図
1に示す丸編地を9で示す被線に沿って裁断し、10で
示す肩部及び11で示す股部を縫製によって互いに接合
し、その他の裁断縁部はオーバロック縫いの後に本縫い
したり、三つ巻き、パイピングによってまとめ、水着又
はレオタードにする。
【0013】図3は本発明の水着またはレオタードの製
造に用いられる丸編地の他の例を示す平面図であり、図
3(A)は前面になる側の編地の平面図、図3(B)は
後面になる側の編地である。図3に示す丸編地において
も図1に示す丸編地と同様に境界線15,16,18を
介してリブ(2×1ゴム)組織の編地部分13,13a
がスムース組織の編地部分14,14aと連続して編成
され、19で示す被線に沿って裁断し、肩部20及び股
部21を縫製によって接合し、且つその他の裁断縁部を
適切にまとめることによって図4(A)および図4
(B)に示す水着又はレオタードが得られる。なお編地
部分17は編地部分14に柄をプリントしたものであ
る。
造に用いられる丸編地の他の例を示す平面図であり、図
3(A)は前面になる側の編地の平面図、図3(B)は
後面になる側の編地である。図3に示す丸編地において
も図1に示す丸編地と同様に境界線15,16,18を
介してリブ(2×1ゴム)組織の編地部分13,13a
がスムース組織の編地部分14,14aと連続して編成
され、19で示す被線に沿って裁断し、肩部20及び股
部21を縫製によって接合し、且つその他の裁断縁部を
適切にまとめることによって図4(A)および図4
(B)に示す水着又はレオタードが得られる。なお編地
部分17は編地部分14に柄をプリントしたものであ
る。
【0014】図2および図4に示すようにそれぞれの編
地部分の境界線は編立方向に対して傾斜又は湾曲してお
り、境界線の形状を境界線の両側の編地部分の性能(主
として弾性回復力)に応じて定めれば水着又はレオター
ドのフィット性を向上させることができる。又リブ組織
の編地部分を後面側にも拡げて設けることにより、その
部位のフィット性を向上させることができる。なお図2
および図4に示す水着またはレオタードは図1および図
3に示す丸編地の幅をそのまゝ利用したものである。
地部分の境界線は編立方向に対して傾斜又は湾曲してお
り、境界線の形状を境界線の両側の編地部分の性能(主
として弾性回復力)に応じて定めれば水着又はレオター
ドのフィット性を向上させることができる。又リブ組織
の編地部分を後面側にも拡げて設けることにより、その
部位のフィット性を向上させることができる。なお図2
および図4に示す水着またはレオタードは図1および図
3に示す丸編地の幅をそのまゝ利用したものである。
【0015】図2及び図4にはハイレッグの水着または
レオタードを示した。しかし本発明は図示の形状に限定
されるものではなく、図5に例示するように太腿部23
をカバーする形状であってもよく、又図5に示すように
スムース組織の編地部分21にメッシュ調柄22を配置
したものであってもよい。
レオタードを示した。しかし本発明は図示の形状に限定
されるものではなく、図5に例示するように太腿部23
をカバーする形状であってもよく、又図5に示すように
スムース組織の編地部分21にメッシュ調柄22を配置
したものであってもよい。
【0016】
【実施例】次に実施例によって本発明を詳述する。実施例1 ナイロン糸とFTY糸を使用して、16ゲージ、釜径1
6インチの丸編機(DUBIED社製、TRANSNI
T)で図1に示すような丸編地を作成した。給糸は、8
給糸で、給糸口 No.,,,にナイロン糸(10
0d×2本引き揃え)を、 No.,,,にFTY
糸(ナイロン70d/ウレタン系弾性糸70dより数5
00T/M、ドラフト2.5倍)を用いた。 No.,
,,のナイロン糸は、ダイヤル側とシリンダー側
の両方で編成し、 No.,,,のFTY糸はダイ
ヤル側のみ編成した。
6インチの丸編機(DUBIED社製、TRANSNI
T)で図1に示すような丸編地を作成した。給糸は、8
給糸で、給糸口 No.,,,にナイロン糸(10
0d×2本引き揃え)を、 No.,,,にFTY
糸(ナイロン70d/ウレタン系弾性糸70dより数5
00T/M、ドラフト2.5倍)を用いた。 No.,
,,のナイロン糸は、ダイヤル側とシリンダー側
の両方で編成し、 No.,,,のFTY糸はダイ
ヤル側のみ編成した。
【0017】編成に際して編地部分1、編地部分4aか
ら順次編地部分2、編地部分3および編地部分4へと編
成した。編地部分2におけるブリスター柄の凸部2a
は、給糸 No.,,,のナイロン糸をダイヤル側
で編目をつくらず(ウエルト)、シリンダー側のみ編成
することにより、浮き出させた。以上の柄出しにあたっ
ては、コンピューター上で柄を設計し、自動選針させ
た。以上の操作により図1の編地を得た。次にこれを、
衿ぐり、袖ぐり、足囲りをカットし、端部の端かがり縫
製を行ない、本発明の1例である水着、図2を作成し
た。
ら順次編地部分2、編地部分3および編地部分4へと編
成した。編地部分2におけるブリスター柄の凸部2a
は、給糸 No.,,,のナイロン糸をダイヤル側
で編目をつくらず(ウエルト)、シリンダー側のみ編成
することにより、浮き出させた。以上の柄出しにあたっ
ては、コンピューター上で柄を設計し、自動選針させ
た。以上の操作により図1の編地を得た。次にこれを、
衿ぐり、袖ぐり、足囲りをカットし、端部の端かがり縫
製を行ない、本発明の1例である水着、図2を作成し
た。
【0018】出来上がった水着は脇や背、柄のつなぎ目
に縫合部がないため、着用時の肌ざわりがなめらかで心
地よく、また水中及び乾燥時とも身体へのフィット性が
非常に優れ、着用感、動きやすさ、見た目ともに良かっ
た。
に縫合部がないため、着用時の肌ざわりがなめらかで心
地よく、また水中及び乾燥時とも身体へのフィット性が
非常に優れ、着用感、動きやすさ、見た目ともに良かっ
た。
【0019】尚、比較例として、実施例1と同じ糸づか
いで、リブ(総ゴム)、リブ(2×1ゴム)、ブリスタ
ー、スムースの4種の編地を各1枚ずつ編成し、これよ
り各々パターンをとってカッティングし、ミシン縫合に
より水着(比較例1)を作成した。比較例1は、縫合部
が異なる組織の編地間及び脇部にあるため、縫合部が多
く、着用時に異和感を感じた。ミシン縫合時に、リブと
ブリスターのウエスト部の縫合部が難しく作業性が悪
く、出来上がりも縫合部にひきつれが見られた。また、
実施例1が編地編成後5分で完成したのに対し、比較例
2では、完成まで20分かかった。
いで、リブ(総ゴム)、リブ(2×1ゴム)、ブリスタ
ー、スムースの4種の編地を各1枚ずつ編成し、これよ
り各々パターンをとってカッティングし、ミシン縫合に
より水着(比較例1)を作成した。比較例1は、縫合部
が異なる組織の編地間及び脇部にあるため、縫合部が多
く、着用時に異和感を感じた。ミシン縫合時に、リブと
ブリスターのウエスト部の縫合部が難しく作業性が悪
く、出来上がりも縫合部にひきつれが見られた。また、
実施例1が編地編成後5分で完成したのに対し、比較例
2では、完成まで20分かかった。
【0020】実施例2 ナイロン糸70d(2本引き揃え)とFTY糸(ナイロ
ン70d/ウレタン系弾性糸20d、より数500T/
M、ドラフト3倍)を用いて、18ゲージ、釜径16イ
ンチの丸編機で図3に示すような丸編地を作成した。給
糸は、8給糸で、給糸口 No.,,,にナイロン
糸を No.,,,にFTY糸を用いた。次に編地
のスムース組織の編地部分16にプリントで柄をつけ
た。さらにこれを、衿ぐり、袖ぐり、足囲りをカッティ
ング後、端部を端かがり縫製して、図4に示す実施例2
のレオタードを作成した。
ン70d/ウレタン系弾性糸20d、より数500T/
M、ドラフト3倍)を用いて、18ゲージ、釜径16イ
ンチの丸編機で図3に示すような丸編地を作成した。給
糸は、8給糸で、給糸口 No.,,,にナイロン
糸を No.,,,にFTY糸を用いた。次に編地
のスムース組織の編地部分16にプリントで柄をつけ
た。さらにこれを、衿ぐり、袖ぐり、足囲りをカッティ
ング後、端部を端かがり縫製して、図4に示す実施例2
のレオタードを作成した。
【0021】出来上がったレオタードは、衿ぐり等の端
部以外の縫合部がないため、肌ざわりが大変良かった。
また、フィット性が非常に優れ、運動時の身体への追随
性が良く、着用感、動きやすさ、見た目ともに優れた。
尚、比較例として、実施例2と同じ糸づかいで、リブ
(2×1ゴム)、スムースの2種の編地を各々編成し、
スムース編地にプリントで柄をのせた。2種の編地より
パターンをとってカッティングし、ミシン縫合によりレ
オタード(比較例2)を作成した。比較例は縫合部が多
く、着用感に劣った。また、実施例2が編成、プリント
後5分で完成したのに対し、比較例2は、完成まで18
分かかった。
部以外の縫合部がないため、肌ざわりが大変良かった。
また、フィット性が非常に優れ、運動時の身体への追随
性が良く、着用感、動きやすさ、見た目ともに優れた。
尚、比較例として、実施例2と同じ糸づかいで、リブ
(2×1ゴム)、スムースの2種の編地を各々編成し、
スムース編地にプリントで柄をのせた。2種の編地より
パターンをとってカッティングし、ミシン縫合によりレ
オタード(比較例2)を作成した。比較例は縫合部が多
く、着用感に劣った。また、実施例2が編成、プリント
後5分で完成したのに対し、比較例2は、完成まで18
分かかった。
【0022】
【発明の効果】本発明により、組織柄の複雑な組み合わ
せもミシン縫合部もなく、また脇部や背中部などに輪に
するための縫合部がなく、かつ、身体へのフィット性が
非常に優れた水着またはレオタード、即ち、縫合部が身
体に触れることによる異和感がないため着ごこちが良
く、運動後の炎症の発生もなく、また、縫合部での編地
のひきつれや柄の継ぎ目がないため見た目に美しく、か
つ、身体へのフィット性に極めて優れた水着またはレオ
タードを提供することができる。また、カッティング、
縫製の工程が簡略になるため、低コストで短時間に生産
できる水着またはレオタードを提供することができる。
せもミシン縫合部もなく、また脇部や背中部などに輪に
するための縫合部がなく、かつ、身体へのフィット性が
非常に優れた水着またはレオタード、即ち、縫合部が身
体に触れることによる異和感がないため着ごこちが良
く、運動後の炎症の発生もなく、また、縫合部での編地
のひきつれや柄の継ぎ目がないため見た目に美しく、か
つ、身体へのフィット性に極めて優れた水着またはレオ
タードを提供することができる。また、カッティング、
縫製の工程が簡略になるため、低コストで短時間に生産
できる水着またはレオタードを提供することができる。
【図1】本発明の水着またはレオタードの製造に用いら
れる丸編地の一例を示す平面図。図1(A)は着用時に
前面になる側の編地の平面図、図1(B)は着用時に後
面になる側の編地の平面図である。
れる丸編地の一例を示す平面図。図1(A)は着用時に
前面になる側の編地の平面図、図1(B)は着用時に後
面になる側の編地の平面図である。
【図2】本発明による水着またはレオタードの一例を示
す平面図。図2(A)は着用時に前面になる側の平面
図、図2(B)は着用時に後面になる側の平面図であ
る。
す平面図。図2(A)は着用時に前面になる側の平面
図、図2(B)は着用時に後面になる側の平面図であ
る。
【図3】本発明の水着またはレオタードの製造に用いら
れる丸編地の他の例を示す平面図。図3(A)及び図3
(B)は図1と同様に前面側及び後面側をそれぞれ示す
平面図である。
れる丸編地の他の例を示す平面図。図3(A)及び図3
(B)は図1と同様に前面側及び後面側をそれぞれ示す
平面図である。
【図4】本発明による水着またはレオタードの他の例を
示す平面図。図4(A)及び図4(B)は図2と同様に
前面側及び後面側をそれぞれ示す平面図である。
示す平面図。図4(A)及び図4(B)は図2と同様に
前面側及び後面側をそれぞれ示す平面図である。
【図5】本発明による水着またはレオタードのさらに他
の例を示す前面側の平面図である。
の例を示す前面側の平面図である。
1…リブ(1×1ゴム)組織の編地部分 2…ブリスター組織の編地部分 3,3a…リブ(2×1ゴム)組織の編地部分 4,4a…スムース組織の編地部分 5,6,7,8…境界線 9…裁断線 10,11…縫製によって接合される部分(肩部、股
部)
部)
Claims (1)
- 【請求項1】 2種以上の異なる組織を有する編地部分
が着用する人体の部位に合せて連続して編成された丸編
地から成り、該丸編地の首部、両腕部および両脚部に対
応する部分が所望の形状に裁断されており、且つ肩部お
よび股部のみが接合縫製されていることを特徴とする水
着またはレオタード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33325191A JPH05163601A (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 水着またはレオタード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33325191A JPH05163601A (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 水着またはレオタード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163601A true JPH05163601A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18264020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33325191A Withdrawn JPH05163601A (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 水着またはレオタード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05163601A (ja) |
-
1991
- 1991-12-17 JP JP33325191A patent/JPH05163601A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |