JPH05163151A - ラクツロース含有ゼリー製剤 - Google Patents

ラクツロース含有ゼリー製剤

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JPH05163151A
JPH05163151A JP33486391A JP33486391A JPH05163151A JP H05163151 A JPH05163151 A JP H05163151A JP 33486391 A JP33486391 A JP 33486391A JP 33486391 A JP33486391 A JP 33486391A JP H05163151 A JPH05163151 A JP H05163151A
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JP
Japan
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lactulose
jelly
preparation
amount
active component
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Pending
Application number
JP33486391A
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English (en)
Inventor
Ryoshi Konishi
良士 小西
Keiko Yamazaki
啓子 山崎
Toshimitsu Takagi
敏光 高木
Toshiaki Shinomiya
敏章 四宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食物摂取機能の低下した患者、特に老人等へ
の経口投与に対して困難を与えることなく容易に一定量
を確実に投与することができるラクツロース含有製剤を
提供する。 【構成】 ラクツロース10〜40重量%を含有してな
るゼリー状腸機能改善剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、服用が容易なラクツロ
ース含有組成物、さらに詳しくはラクツロースを有効成
分とするゼリー状腸機能改善剤に関する。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ラク
ツロース(4−O−β−D−ガラクトピラノシル−D−
グルコース)は、従来よりシロップ剤または結晶形状で
下剤として用いられており、また、シロップ剤が腸機能
改善および高アンモニア血症改善剤として臨床適用され
ている。
【0002】しかしながら、社会の高齢化が進むにす
れ、老人医療の抱える問題の一つとして、薬剤の投与、
特に経口投与の際の問題が提起されている。すなわち、
高齢化に伴う諸機能の低下および老人性痴呆症などによ
る食物摂取機能(咀嚼、嚥下など)の低下または障害など
により、薬剤を粉末剤、顆粒剤、錠剤、液剤、シロップ
剤などの剤型で投与した場合に充分に嚥下できず、投与
された薬剤を口から吐き出してしまったり、口腔内に留
どめてしまったりして充分な治療効果が得られず、また
患者自身も不快な思いをしているのが現状である。
【0003】本発明者らは、かかる問題点に鑑み、ラク
ツロース含有製剤について経口投与が容易な剤型につい
て種々検討した結果、一回服用量の形態にしたゼリー状
の製剤が上記問題を解決できることを知り、本発明を完
成した。すなわち、本発明は、ラクツロースを10〜4
0重量%含有してなるゼリー状の腸機能改善剤に関す
る。本発明のラクツロース含有ゼリー状製剤には、剤型
をゼリー状とするためにゲル化剤を添加してある。本発
明のラクツロース含有ゼリー状製剤を調製するには、適
当なゲル化剤を適量の水に加温溶解した後、ラクツロー
スシロップその他の添加物を加えて加温し、撹拌溶解さ
せればよい。
【0004】本発明の製剤に使用するゲル化剤として
は、アルギン酸またはその塩(たとえば、ナトリウム
塩)、ローカストビーンガム、ゼラチン、メチルセルロ
ース、ポリアクリル酸塩、繊維素グリコール酸塩、デン
プングリコール酸塩などが挙げられ、これらの1種また
は2種以上を組み合わせて用いることができる。特に、
アルギン酸Na、ローカストビーンガムが好ましい。そ
の配合量は、製剤全量に対して約0.05〜5.0%(重
量%、以下同様)、好ましくは約0.1〜2.0%の範囲
である。本発明のゼリー状製剤において、薬効成分であ
るラクツロースの含量は、製剤全量に対して約10〜4
0重量%の範囲が好ましい。
【0005】本発明のゼリー状製剤にはまた、上記成分
以外に、薬学的に許容できるpH調整剤を添加してもよ
い。その量は、製剤のpHを2.5〜5、好ましくは3
〜4とするに要する量である。pH調整剤の例としては
有機酸が好ましく、特にクエン酸、酒石酸などが好まし
い。その配合量は、製剤全量に対して約0.1〜2重量
%が好ましい。また、ラクツロースの味をマスキングす
るため、適当量の香味剤を加えることができる。香味剤
としては、通常、食品に用いられるものが使用できる。
【0006】さらに、抗菌剤を加えることにより、製剤
の保存安定性を一層向上させることができる。抗菌剤の
具体例としては、ソルビン酸カリウムが挙げられ、その
配合量は製剤全量に対して約0.01〜0.5%が好まし
い。本発明のゼリー状製剤は、服用時の容易性を与える
ため、ゼリーの物性をゲル強度5000〜200,00
0dyn/cm2、凝集性0.1〜1.0、ガム性500
0〜80,000dyn/cm2、付着性500〜800
0dyn/cm2の範囲の値に設定することが好まし
い。
【0007】
【発明の効果】本発明のラクツロース含有ゼリー状製剤
は、1回服用量の形態にすることにより、食物摂取機能
の低下した患者、特に老人等への経口投与に対して困難
を与えることなく容易に一定量を確実に投与することが
でき、そのため適切な薬効が期待でき、また治療の中止
期間中、未使用の薬剤を安定に保存することができる。
【0008】
【実施例】つぎに実施例に基づいて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1 成分 配合量(g) ラクツロースシロップ(ラクツロース50%含有) 51.0 アルギン酸ナトリウム 0.55 ローカストビーンガム 0.16 第二リン酸カルシウム 0.05 第二リン酸ナトリウム 0.10 ソルビン酸カリウム 0.08 クエン酸 0.58 クエン酸ナトリウム 0.39 オレンジエッセンス(w−2096P) 0.24 オレンジエッセンス(w−1020A) 0.16 合成着色料(黄色5号) 0.01 精製水 適量 全量 100g
【0009】上記成分および量を用いてラクツロース含
有ゼリー状製剤を調製した。すなわち、ゲル化剤として
アルギン酸ナトリウムおよびローカストビーンガムを適
量の水に加温溶解させ、さらにラクツロースシロップお
よびその他の添加物を加えて加温し(70°C)、撹拌し
て溶解した。ついで、この溶液を600μmのふるいを
通し、規定の1回服用量ずつ容器(カップ)に分注し、シ
ール後、殺菌(65°C、15分間)して冷却し、本発明
の製剤を得た(pH4.00)。レオメーターを用いて本
製剤のゼリー物性を調べたところ、下記の値が得られ
た。 1)ゲル強度:3,9000dyn/cm2 2)凝集力:0.37 3)ガム性:1,3000dyn/cm2 4)付着性:2000dyn/cm2
【0010】実施例2 成分 配合量(g) ラクツロースシロップ(ラクツロース50%含有) 51.0 アルギン酸ナトリウム 0.83 ローカストビーンガム 0.16 第二リン酸カルシウム 0.075 第二リン酸ナトリウム 0.15 ソルビン酸カリウム 0.08 クエン酸 0.58 クエン酸ナトリウム 0.39 オレンジエッセンス(w−2096P) 0.24 オレンジエッセンス(w−1020A) 0.16 合成着色料(黄色5号) 0.01 精製水 適量 全量 100g
【0011】上記成分を用いて実施例1と同様の操作を
行い、本発明の製剤を得た。レオメーターを用いて本製
剤のゼリー物性を調べたところ、下記の値が得られた。 1)ゲル強度:8,9000dyn/cm2 2)凝集力:0.35 3)ガム性:2,9000dyn/cm2 4)付着性:2200dyn/cm2
【0012】安定性試験 本発明の製剤の保存時における安定性を調べるため、実
施例1および2の製剤を4°C、15°Cおよび30°
Cで2カ月間保存した。その結果を図1〜4示す。図1
〜4に示すように、本発明の製剤は15°C以下の保存
条件で安定なことが示された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1および2で調製したゲル状製剤のゲ
ル強度の経時変化を示す図である。
【図2】 実施例1および2で調製したゲル状製剤の凝
集性の経時変化を示す図である。
【図3】 実施例1および2で調製したゲル状製剤のガ
ム性の経時変化を示す図である。
【図4】 実施例1および2で調製したゲル状製剤の付
着性の経時変化を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクツロース10〜40重量%を含有し
    てなるゼリー状腸機能改善剤。
JP33486391A 1991-12-18 1991-12-18 ラクツロース含有ゼリー製剤 Pending JPH05163151A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995022976A1 (fr) * 1994-02-25 1995-08-31 Jouveinal Laboratoires Gelee laxative hypocalorique a base d'huile de paraffine liquide et de lactulose, son procede de preparation
EP1228699A1 (de) * 2001-02-02 2002-08-07 Nutrinova Nutrition Specialties & Food Ingredients GmbH Sorbinsäurepräparat als Futtermittelzusatz in der Nutztieraufzucht
JP2011074090A (ja) * 2011-01-14 2011-04-14 Medorekkusu:Kk リドカイン含有ゼリー剤

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