JPH0516287U - 発泡硬化型制振材 - Google Patents

発泡硬化型制振材

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JPH0516287U
JPH0516287U JP4047891U JP4047891U JPH0516287U JP H0516287 U JPH0516287 U JP H0516287U JP 4047891 U JP4047891 U JP 4047891U JP 4047891 U JP4047891 U JP 4047891U JP H0516287 U JPH0516287 U JP H0516287U
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JP
Japan
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foam
vibration damping
matrix
mixed
damping
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Withdrawn
Application number
JP4047891U
Other languages
English (en)
Inventor
宇留治  泰
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Publication date
Application filed by 三菱自動車工業株式会社 filed Critical 三菱自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温から高温まで広い温度域で制振性を発揮
でき、剛性の高い発泡硬化型制振材を提供すること。 【構成】 熱硬化性樹脂に発泡材を混合したマトリクス
14に、ガラス転移点の異なる複数種の高分子材料粉末
15a,15bを混合した制振材12を鋼板11に貼着
し、これを加熱して前記マトリクス14を発泡させて鋼
板11に発泡制振層16を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のボデ−パネル材料として使用される発泡硬化型制振 材に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック強化材は、軽量性、剛性、制振性、低コスト性に優れていること から、自動車のポデ−パネル材料として好適することで注目されている。
【0003】 このプラスチック強化材は、塩化ビニルとエポキシ樹脂と可塑材からなり、強 化したい鋼板の裏面に接着し、これを加熱して発泡させることにより、発泡及び 樹脂の硬化を促進し、強化材及び制振性の機能を付与する。 この強化材は、従来品と同等の強度で、約63%の軽量化が可能であり、また 制振特性では同等の制振性で約43%の軽量化が可能である。
【0004】 また、自動車のポデ−パネル材料として使用した場合、通常の自動車使用温度 20〜50℃で剛性を求めると、エポキシ樹脂が適当であるが、ガラス転移点が 高いため、良好な制振性を得ることができない。また、発泡塩化ビニルは制振材 としては適するが、剛性を得ることが難しく、前述のようにマトリクスを塩化ビ ニルとエポキシとの混合材料として剛性と制振性を両立させている。
【0005】 図2は従来のプラスチック強化材であって、図2(a)に示すように、鋼板1 の片面に塩化ビニル、エポキシまたはこれらの混合材に発泡材を混入したシ−ト 状の制振材2を接着材3によって貼着する。次ぎに、これらを塗装炉に通し、1 50〜180℃の温度で加熱し、同図(b)に示すように2〜6倍の発泡倍率に 発泡して発泡制振材4を形成する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、前述した従来のプラスチック強化材は、マトリクスとしての塩化ビ ニルとエポキシの混合材料の熱的性質のみによって制振性を発揮する温度域が決 定されるため、常温から高温まで使用できる制振材ではない。また、発泡のみに よって崇を稼いでいるので、発泡倍率を上げないと剛性の効果が十分に発揮でき ないため、肉厚になり、また剛性の向上には限度があった。
【0007】 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は低温から高温まで広い 温度域で制振性を発揮でき、剛性の高い発泡硬化型制振材を提供することにある 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、熱硬化性樹脂に発泡材を混合したマトリクスに、ガラス転移点の異 なる複数種の高分子材料粉末を混合した制振材を鋼板に貼着し、これを加熱して 前記マトリクスを発泡させて鋼板に発泡制振層を形成したことを特徴とする発泡 硬化型制振材である。
【0009】
【作用】
マトリクスの発泡層にガラス転移点の異なる複数種の高分子材料粉末を混合し 、低発泡倍率であっても所望の肉厚の発泡制振層を確保でき、剛性アップが図れ る。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の一実施例について説明する。図1は本発明に係 わる発泡硬化型制振材の製造工程を示すものである。図中、11は鋼板である。 この鋼板11は、例えば自動車のボデ−パネルに使用するものである。この鋼板 11の裏面に図1の(a)に示すように、シ−ト状の制振材12を接着剤として 貼着する。
【0011】 制振材12は、塩化ビニル、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に発泡材を混合し たマトリクス14に、ガラス転移点の異なる複数種の高分子材料粉末15a、1 5bを混合したものである。
【0012】 すなわち、15aはガラス転移点の低い高分子材料粉末であり、15bはガラ ス転移点の高い高分子材料粉末である。ここで、高分子材料粉末15a,15b はマトリクス14の100重量部に対して1.0〜100重量部程度が混入され ている。
【0013】 従って、自動車のボデ−パネルの剛性、制振性等が必要とする部位、例えばボ デ−パネル、フェンダパネル等の裏面に制振剤12を接着し、焼き付け塗装炉を 通すことにより、鋼板11とともに制振剤12が加熱されてマトリクス14が発 泡する。
【0014】 前記塗装炉は、150〜180℃であり、塗装炉を通過中に熱硬化性樹脂に混 入された発泡材が発泡し、図1の(b)に示すように、マトリクス14に複数種 の高分子材料粉末15a,15bが混在した発泡制振層16が鋼板11と一体的 に形成される。
【0015】 この場合、従来のように発泡材の発泡のみで崇を稼いだものと異なり、複数種 の高分子材料粉末15a,15bが混在した発泡制振層16であるため、発泡倍 率が2倍程度の低発泡で所望の肉厚を確保でき、剛性アップが図れる。
【0016】 さらに、マトリクス14に、ガラス転移点が10〜50℃程度異なる複数種の 高分子材料粉末15a,15bを混合することにより、つまり常温で軟質となる 樹脂、高温で軟質となる樹脂を混入させることにより、低温から高温に亘って広 い温度域で制振性を発揮できるとともに、材料を変更することにより選択的に温 度設定をすることが可能である。 なお、上記実施例においてはマトリクス14に高分子材料粉末15a,15b を混合させるようにしたが、中空バル−ンも混合させるようにしても良い。
【0017】 さらに、上記実施例においては、自動車のボデ−パネルの剛性、制振性等が必 要とする部位、例えばドアパネル、フェンダパネル等に使用した場合について説 明したが、各種機器、住宅設備等にも使用できる。
【0018】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、低温から高温まで広い温度域で制振性を 発揮でき、剛性の高い発泡硬化型制振材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す発泡硬化型制振材の断
面図。
【図2】従来のプラスチック強化材の断面図。
【符号の説明】
11…鋼板、12…制振材、14…マトリクス、15
a,15b…高分子材料粉末、16…発泡制振層。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂に発泡材を混合したマトリ
    クスに、ガラス転移点の異なる複数種の高分子材料粉末
    を混合した制振材を鋼板に貼着し、これを加熱して前記
    マトリクスを発泡させて鋼板に発泡制振層を形成したこ
    とを特徴とする発泡硬化型制振材。
JP4047891U 1991-05-31 1991-05-31 発泡硬化型制振材 Withdrawn JPH0516287U (ja)

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JPH0516287U true JPH0516287U (ja) 1993-03-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4698103B2 (ja) * 1999-06-23 2011-06-08 テイ・エス テック株式会社 自動二輪車用スイングアーム及び自動二輪車用スイングアームの製造方法

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