JPH05162551A - トラクタのｐｔｏ伝動構造 - Google Patents
トラクタのｐｔｏ伝動構造Info
- Publication number
- JPH05162551A JPH05162551A JP33176591A JP33176591A JPH05162551A JP H05162551 A JPH05162551 A JP H05162551A JP 33176591 A JP33176591 A JP 33176591A JP 33176591 A JP33176591 A JP 33176591A JP H05162551 A JPH05162551 A JP H05162551A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spline
- shift sleeve
- shaft
- gear
- pto
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸の駆動形態の
多様化を図り、作業範囲を拡大するとともに、その操作
性および取扱性を優れたものとする。 【構成】 リヤＰＴＯ軸３４に連動連結された伝動軸２
５に大径スプライン部Ｓ1 を形成し、この大径スプライ
ン部Ｓ1 の両側に入力用ギヤＧ11とミッドＰＴＯ軸３１
への出力用ギヤＧ15とを夫々遊嵌するとともに、両ギヤ
Ｇ11，Ｇ15の各ボス部の外周に前記大径スプライン部Ｓ
1 と同径のスプライン部Ｓ2,Ｓ3 を形成しこの間をスラ
イド自在なシフトスリーブ３２を外嵌装着し、このシフ
トスリーブの内周には大径スプライン部への嵌合を回避
する内周溝３５と、この内周溝の両側に位置する第１内
周スプライン部Ｓ4 と第２内周スプライン部Ｓ5 とを形
成し、シフトスリーブのスライドによって各ＰＴＯ軸の
駆動が多様化出来る。
多様化を図り、作業範囲を拡大するとともに、その操作
性および取扱性を優れたものとする。 【構成】 リヤＰＴＯ軸３４に連動連結された伝動軸２
５に大径スプライン部Ｓ1 を形成し、この大径スプライ
ン部Ｓ1 の両側に入力用ギヤＧ11とミッドＰＴＯ軸３１
への出力用ギヤＧ15とを夫々遊嵌するとともに、両ギヤ
Ｇ11，Ｇ15の各ボス部の外周に前記大径スプライン部Ｓ
1 と同径のスプライン部Ｓ2,Ｓ3 を形成しこの間をスラ
イド自在なシフトスリーブ３２を外嵌装着し、このシフ
トスリーブの内周には大径スプライン部への嵌合を回避
する内周溝３５と、この内周溝の両側に位置する第１内
周スプライン部Ｓ4 と第２内周スプライン部Ｓ5 とを形
成し、シフトスリーブのスライドによって各ＰＴＯ軸の
駆動が多様化出来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、機体の後部に備えたリ
ヤＰＴＯ軸と機体の前後中間部位に備えたミッドＰＴＯ
軸とを駆動する伝動構造に関するものである。
ヤＰＴＯ軸と機体の前後中間部位に備えたミッドＰＴＯ
軸とを駆動する伝動構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸とを備え
たトラクタとしては、例えば、実開昭６３−１２９６２
９号公報に示されるように、リヤＰＴＯ軸への伝動系を
延長してミッドＰＴＯ軸に動力伝達するものが知られて
おり、リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸とを同時に駆動で
きる他に、伝動上手のＰＴＯ用ギヤ変速機構を中立にす
ることでリヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸とをともに非伝
動状態にすることができ、また、ミッドＰＴＯ軸への伝
動系に備えたクラッチを切ることでリヤＰＴＯ軸のみを
駆動することができるようになっている。また、特開平
２−３１０１２９号公報に示されるように、リヤＰＴＯ
軸への伝動系の途中からミッドＰＴＯ軸への伝動系を分
岐するものも知られており、この構成では、伝動上手の
ＰＴＯ用ギヤ変速機構を操作することでリヤＰＴＯ軸と
ミッドＰＴＯ軸とを常に同時に駆動および停止するよう
になっている。
たトラクタとしては、例えば、実開昭６３−１２９６２
９号公報に示されるように、リヤＰＴＯ軸への伝動系を
延長してミッドＰＴＯ軸に動力伝達するものが知られて
おり、リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸とを同時に駆動で
きる他に、伝動上手のＰＴＯ用ギヤ変速機構を中立にす
ることでリヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸とをともに非伝
動状態にすることができ、また、ミッドＰＴＯ軸への伝
動系に備えたクラッチを切ることでリヤＰＴＯ軸のみを
駆動することができるようになっている。また、特開平
２−３１０１２９号公報に示されるように、リヤＰＴＯ
軸への伝動系の途中からミッドＰＴＯ軸への伝動系を分
岐するものも知られており、この構成では、伝動上手の
ＰＴＯ用ギヤ変速機構を操作することでリヤＰＴＯ軸と
ミッドＰＴＯ軸とを常に同時に駆動および停止するよう
になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前者では、リヤＰＴＯ
軸とミッドＰＴＯ軸の同時駆動、同時停止、およびリヤ
ＰＴＯ軸のみの駆動は可能であるが、この切り換えを行
うには、ＰＴＯ用ギヤ変速機構とミッドＰＴＯ軸用のク
ラッチの操作が要求され、操作が煩雑になっていた。し
かも、ミッドＰＴＯ軸のみの駆動は不能であった。ま
た、後者においては、リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸の
同時駆動、同時停止ができるだけであり、一方のみの使
用時にも他方が無駄に駆動されるものであった。本発明
は、リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸の同時駆動、同時停
止はもちろんのこと、リヤＰＴＯ軸のみの駆動、および
ミッドＰＴＯ軸のみの駆動を可能にし、しかも、その操
作を簡単に行うことのできるＰＴＯ伝動構造を提供する
ことを目的とするものである。
軸とミッドＰＴＯ軸の同時駆動、同時停止、およびリヤ
ＰＴＯ軸のみの駆動は可能であるが、この切り換えを行
うには、ＰＴＯ用ギヤ変速機構とミッドＰＴＯ軸用のク
ラッチの操作が要求され、操作が煩雑になっていた。し
かも、ミッドＰＴＯ軸のみの駆動は不能であった。ま
た、後者においては、リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸の
同時駆動、同時停止ができるだけであり、一方のみの使
用時にも他方が無駄に駆動されるものであった。本発明
は、リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴＯ軸の同時駆動、同時停
止はもちろんのこと、リヤＰＴＯ軸のみの駆動、および
ミッドＰＴＯ軸のみの駆動を可能にし、しかも、その操
作を簡単に行うことのできるＰＴＯ伝動構造を提供する
ことを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リヤＰＴＯ軸に連動連結された伝動軸に
大径スプライン部を形成し、この大径スプライン部の両
側に入力用ギヤとミッドＰＴＯ軸への出力用ギヤとを夫
々遊嵌するとともに、両ギヤの各ボス部の外周に前記大
径スプライン部と同径のスプライン部を形成し、これら
大径スプライン部とその両側のスプライン部とに亘って
スライド自在なシフトスリーブを外嵌装着し、このシフ
トスリーブの内径には前記大径スプライン部への嵌合を
回避する内周溝と、この内周溝の両側に位置する第１内
周スプライン部と第２内周スプライン部とを形成し、シ
フトスリーブが全体的に入力用ギヤのボス部に嵌合する
中立位置と、シフトスリーブの第１内周スプライン部が
入力用ギヤのボス部のスプライン部に嵌合するとともに
第２内周スプライン部が大径スプライン部に嵌合するリ
ヤＰＴＯ駆動位置と、シフトスリーブの第１内周スプラ
イン部が入力用ギヤのボス部のスプライン部に嵌合する
とともに第２内周スプライン部が大径スプライン部と出
力用ギヤのボス部のスプライン部に亘って嵌合するリヤ
／ミッドＰＴＯ駆動位置と、シフトスリーブの第１内周
スプライン部が入力用ギヤのボス部のスプライン部に嵌
合するとともに第２内周スプライン部が出力用ギヤのボ
ス部のスプライン部に嵌合し、かつ、シフトスリーブの
内周溝が前記大径スプライン部に対応するリヤＰＴＯ駆
動位置と、に亘って前記シフトスリーブをスライド操作
可能に構成した。
に、本発明は、リヤＰＴＯ軸に連動連結された伝動軸に
大径スプライン部を形成し、この大径スプライン部の両
側に入力用ギヤとミッドＰＴＯ軸への出力用ギヤとを夫
々遊嵌するとともに、両ギヤの各ボス部の外周に前記大
径スプライン部と同径のスプライン部を形成し、これら
大径スプライン部とその両側のスプライン部とに亘って
スライド自在なシフトスリーブを外嵌装着し、このシフ
トスリーブの内径には前記大径スプライン部への嵌合を
回避する内周溝と、この内周溝の両側に位置する第１内
周スプライン部と第２内周スプライン部とを形成し、シ
フトスリーブが全体的に入力用ギヤのボス部に嵌合する
中立位置と、シフトスリーブの第１内周スプライン部が
入力用ギヤのボス部のスプライン部に嵌合するとともに
第２内周スプライン部が大径スプライン部に嵌合するリ
ヤＰＴＯ駆動位置と、シフトスリーブの第１内周スプラ
イン部が入力用ギヤのボス部のスプライン部に嵌合する
とともに第２内周スプライン部が大径スプライン部と出
力用ギヤのボス部のスプライン部に亘って嵌合するリヤ
／ミッドＰＴＯ駆動位置と、シフトスリーブの第１内周
スプライン部が入力用ギヤのボス部のスプライン部に嵌
合するとともに第２内周スプライン部が出力用ギヤのボ
ス部のスプライン部に嵌合し、かつ、シフトスリーブの
内周溝が前記大径スプライン部に対応するリヤＰＴＯ駆
動位置と、に亘って前記シフトスリーブをスライド操作
可能に構成した。
【０００５】
【作用】上記構成によると、リヤＰＴＯ軸とミッドＰＴ
Ｏ軸の同時駆動、同時停止、リヤＰＴＯ軸のみの駆動、
およびミッドＰＴＯ軸のみの駆動を、一つのシフトスリ
ーブをスライド操作することで任意に選択することがで
き、例えば、ミッドＰＴＯ軸でミッドマウント型のモー
アを駆動するとともに、リヤＰＴＯ軸で刈芝吸引回収装
置（スイーパー）や肥料・薬剤散布装置を駆動する芝刈
り作業、あるいは、ミッドＰＴＯ軸でフロントマウント
型の除雪装置を駆動するとともに、リヤＰＴＯ軸で凍結
用の塩散布装置を駆動する除雪作業などをおこなうこと
ができ、また、機体後部に連結したロータリー耕耘装置
をはじめとする各種農作業装置をリヤＰＴＯ軸のみを用
いて駆動する農作業や、モーアのみをミッドＰＴＯ軸で
駆動する芝刈り作業などを簡単に選択できる。そして、
これらの作業中に駆動しているＰＴＯ軸を停止、あるい
は駆動再開するのに、ＰＴＯ用ギヤ変速機構を操作する
必要はなく、予め所望のＰＴＯ回転数を設定したままで
ＰＴＯ軸の駆動・停止を行うことができる。
Ｏ軸の同時駆動、同時停止、リヤＰＴＯ軸のみの駆動、
およびミッドＰＴＯ軸のみの駆動を、一つのシフトスリ
ーブをスライド操作することで任意に選択することがで
き、例えば、ミッドＰＴＯ軸でミッドマウント型のモー
アを駆動するとともに、リヤＰＴＯ軸で刈芝吸引回収装
置（スイーパー）や肥料・薬剤散布装置を駆動する芝刈
り作業、あるいは、ミッドＰＴＯ軸でフロントマウント
型の除雪装置を駆動するとともに、リヤＰＴＯ軸で凍結
用の塩散布装置を駆動する除雪作業などをおこなうこと
ができ、また、機体後部に連結したロータリー耕耘装置
をはじめとする各種農作業装置をリヤＰＴＯ軸のみを用
いて駆動する農作業や、モーアのみをミッドＰＴＯ軸で
駆動する芝刈り作業などを簡単に選択できる。そして、
これらの作業中に駆動しているＰＴＯ軸を停止、あるい
は駆動再開するのに、ＰＴＯ用ギヤ変速機構を操作する
必要はなく、予め所望のＰＴＯ回転数を設定したままで
ＰＴＯ軸の駆動・停止を行うことができる。
【０００６】
【発明の効果】従って、本発明によると、リヤＰＴＯ軸
とミッドＰＴＯ軸とを同時に使用する形態、一方のみを
使用する形態、および他方のみを使用する形態を一つの
部材のスライド操作によって簡単に選択設定でき、作業
範囲を拡大できるようになった。しかも、作業中に設定
したＰＴＯ変速状態を維持したままＰＴＯ軸の駆動・停
止を行えるので、ＰＴＯ軸を駆動再開するたびにＰＴＯ
変速設定をやり直す必要がなく、取扱性に優れたものと
なった。
とミッドＰＴＯ軸とを同時に使用する形態、一方のみを
使用する形態、および他方のみを使用する形態を一つの
部材のスライド操作によって簡単に選択設定でき、作業
範囲を拡大できるようになった。しかも、作業中に設定
したＰＴＯ変速状態を維持したままＰＴＯ軸の駆動・停
止を行えるので、ＰＴＯ軸を駆動再開するたびにＰＴＯ
変速設定をやり直す必要がなく、取扱性に優れたものと
なった。
【０００７】
【実施例】図６に、４輪駆動型トラクターの全体側面
が、また、図５に、このトラクターにおける走行伝動系
およびＰＴＯ伝動系のギヤトレインが示されている。機
体の前部に搭載したエンジン１の出力はフライホイール
２、主クラッチ３、主伝動軸４、およびギヤＧ1 , Ｇ2
を介して第１伝動軸５に入力され、ここで走行系とＰＴ
Ｏ系に分岐されることになり、以下、各伝動系の詳細を
説明する。
が、また、図５に、このトラクターにおける走行伝動系
およびＰＴＯ伝動系のギヤトレインが示されている。機
体の前部に搭載したエンジン１の出力はフライホイール
２、主クラッチ３、主伝動軸４、およびギヤＧ1 , Ｇ2
を介して第１伝動軸５に入力され、ここで走行系とＰＴ
Ｏ系に分岐されることになり、以下、各伝動系の詳細を
説明する。
【０００８】（走行伝動系）前記第１伝動軸５とこれと
平行な第２伝動軸６との間に、２個のシフトスリーブ
７，８を択一的にシフト操作して４段の変速を行うシン
クロメッシュ式の主変速機構９が設けられ、前記第２伝
動軸６の後端に油圧クラッチ１０を介して連結された第
３伝動軸１１と、これと平行な第４伝動軸１２との間
に、シフトスリーブ１３をシフト操作して正・逆転の切
り換えを行うシンクロメッシュ式の前後進切換え機構１
４が設けられ、さらに、この第４伝動軸１２の後端にカ
ップリングスリーブ１５を介して直結された第５伝動軸
１６と、最終変速軸１７に遊嵌された筒軸１８との間に
シフトスリーブ１９をシフト操作して２段の変速を行う
シンクロメッシュ式の副変速機構２０が設けられてい
る。また、最終変速軸１７と平行に配備した第６伝動軸
２１が前記筒軸１８に大きい減速比でギヤ連動され、前
記筒軸１８、第６伝動軸２１および前記最終変速軸１７
の間には、シフトギヤＧ3 を前方にシフト操作して筒軸
１８と最終変速軸１７を同軸上で連動連結する標準伝動
状態と、後方にシフト操作したシフトギヤＧ3 を第６伝
動軸２１のギヤＧ4 に噛合わせて最終変速軸１７を大き
く減速駆動する超減速伝動状態とに切り換え可能なコン
スタントメッシュ・ギヤ噛合い式の超減速機構２２が設
けられている。前記最終変速軸１７の出力は、その後端
に備えたベベルピニオンギヤＧ5 およびデフ機構２３を
介して後輪２４に伝達される。また、前記最終変速軸１
７に固設したギヤＧ6 が、最終変速軸１７と平行なＰＴ
Ｏ系の伝動軸２５に遊嵌した中間ギヤＧ7 の入力側ギヤ
Ｇ7aに噛合わされ、前輪用出力軸２６に備えたシフトギ
ヤＧ8 を前方にシフトして前記中間ギヤＧ7 の出力側ギ
ヤＧ7bに噛合わせることで前輪２７に動力伝達を行い、
シフトギヤＧ8を後方にシフトして出力側ギヤＧ7bから
外すことで、前輪２７への動力伝達を絶つことができる
ようになっている。
平行な第２伝動軸６との間に、２個のシフトスリーブ
７，８を択一的にシフト操作して４段の変速を行うシン
クロメッシュ式の主変速機構９が設けられ、前記第２伝
動軸６の後端に油圧クラッチ１０を介して連結された第
３伝動軸１１と、これと平行な第４伝動軸１２との間
に、シフトスリーブ１３をシフト操作して正・逆転の切
り換えを行うシンクロメッシュ式の前後進切換え機構１
４が設けられ、さらに、この第４伝動軸１２の後端にカ
ップリングスリーブ１５を介して直結された第５伝動軸
１６と、最終変速軸１７に遊嵌された筒軸１８との間に
シフトスリーブ１９をシフト操作して２段の変速を行う
シンクロメッシュ式の副変速機構２０が設けられてい
る。また、最終変速軸１７と平行に配備した第６伝動軸
２１が前記筒軸１８に大きい減速比でギヤ連動され、前
記筒軸１８、第６伝動軸２１および前記最終変速軸１７
の間には、シフトギヤＧ3 を前方にシフト操作して筒軸
１８と最終変速軸１７を同軸上で連動連結する標準伝動
状態と、後方にシフト操作したシフトギヤＧ3 を第６伝
動軸２１のギヤＧ4 に噛合わせて最終変速軸１７を大き
く減速駆動する超減速伝動状態とに切り換え可能なコン
スタントメッシュ・ギヤ噛合い式の超減速機構２２が設
けられている。前記最終変速軸１７の出力は、その後端
に備えたベベルピニオンギヤＧ5 およびデフ機構２３を
介して後輪２４に伝達される。また、前記最終変速軸１
７に固設したギヤＧ6 が、最終変速軸１７と平行なＰＴ
Ｏ系の伝動軸２５に遊嵌した中間ギヤＧ7 の入力側ギヤ
Ｇ7aに噛合わされ、前輪用出力軸２６に備えたシフトギ
ヤＧ8 を前方にシフトして前記中間ギヤＧ7 の出力側ギ
ヤＧ7bに噛合わせることで前輪２７に動力伝達を行い、
シフトギヤＧ8を後方にシフトして出力側ギヤＧ7bから
外すことで、前輪２７への動力伝達を絶つことができる
ようになっている。
【０００９】（ＰＴＯ伝動系）前記第１伝動軸５に入力
された動力の一部は、主変速機構９の第３速用のギヤＧ
9 を介して第７伝動軸２８に分岐出力され、この第７伝
動軸２８の後端にワンウェイクラッチ２９を介して連動
連結した第８伝動軸３０の出力用ギヤＧ10と、前記伝動
軸２５の前部に遊嵌した入力用ギヤＧ11とが噛み合い連
動されている。前記入力用ギヤＧ11と前記中間ギヤＧ7
との間に、機体の下腹部に設けたミッドＰＴＯ軸３１の
ギヤＧ12に中間増速ギヤＧ13，Ｇ14を介して連動連結さ
れた出力用ギヤＧ15が遊嵌されるとともに、これら入力
用ギヤＧ11と出力用ギヤＧ15とで挟まれるように前記伝
動軸２５の中間部位に大径スプライン部Ｓ1 が設けら
れ、かつ、前記入力用ギヤＧ11と出力用ギヤＧ15の各ボ
ス部の外周に前記大径スプライン部Ｓ1 と同径のスプラ
イン部Ｓ2 、Ｓ3 が夫々形成され、これらスプライン部
Ｓ2 、Ｓ3 および大径スプライン部Ｓ1 に亘ってスライ
ド自在にシフトスリーブ３２が外嵌装備されている。そ
して、前記伝動軸２５は、カップリングスリーブ３３を
介して機体後端に突設したリヤＰＴＯ軸３４に直接連動
連結されている。前記シフトスリーブ３２は、大径スプ
ライン部Ｓ1 よりも長く形成されるとともに、その内周
には、前記大径スプライン部Ｓ1 への嵌合を回避する内
周溝３５と、その前後両側に位置する第１内周スプライ
ン部Ｓ4 と第２内周スプライン部Ｓ5 とが形成されてい
る。前記シフトスリーブ３２を最も前方にスライド操作
すると、シフトスリーブ３２全体が入力用ギヤＧ11のス
プライン部Ｓ2 に嵌合して、伝動軸２５および出力用ギ
ヤＧ15への動力伝達が絶たれた中立状態が得られる。ま
た、この中立位置から１段後方にシフトスリーブ３２を
スライド操作すると、シフトスリーブ３２の第１内周ス
プライン部Ｓ4 が入力用ギヤＧ11のスプライン部Ｓ2 に
嵌合するとともに、シフトスリーブ３２の第２内周スプ
ライン部Ｓ5が大径スプライン部Ｓ1 に嵌合して、入力
用ギヤＧ11に入力された動力が伝動軸２５にのみ伝達さ
れるリヤＰＴＯ軸駆動状態が得られる。また、このリヤ
ＰＴＯ軸駆動位置からさらに１段後方にシフトスリーブ
３２をスライド操作すると、シフトスリーブ３２の第１
内周スプライン部Ｓ4 が入力用ギヤＧ11のスプライン部
Ｓ2 に嵌合するとともに、シフトスリーブ３２の第２内
周スプライン部Ｓ5 が大径スプライン部Ｓ1 と出力用ギ
ヤＧ15のスプライン部Ｓ3 とに亘って嵌合して、入力用
ギヤＧ11の動力が伝動軸２５および出力用ギヤＧ15とに
伝達されるリヤＰＴＯ軸／ミッドＰＴＯ軸駆動状態が得
られる。さらに、シフトスリーブ３２を最も後方にスラ
イド操作すると、シフトスリーブ３２の第１内周スプラ
イン部Ｓ4 が入力用ギヤＧ11のスプライン部Ｓ2 に嵌合
するとともに、シフトスリーブ３２の第２内周スプライ
ン部Ｓ5 が出力用ギヤＧ15のスプライン部Ｓ3 にのみ嵌
合して、入力用ギヤＧ11の動力が出力用ギヤＧ15にのみ
伝達されるミッドＰＴＯ軸駆動状態が得られる。
された動力の一部は、主変速機構９の第３速用のギヤＧ
9 を介して第７伝動軸２８に分岐出力され、この第７伝
動軸２８の後端にワンウェイクラッチ２９を介して連動
連結した第８伝動軸３０の出力用ギヤＧ10と、前記伝動
軸２５の前部に遊嵌した入力用ギヤＧ11とが噛み合い連
動されている。前記入力用ギヤＧ11と前記中間ギヤＧ7
との間に、機体の下腹部に設けたミッドＰＴＯ軸３１の
ギヤＧ12に中間増速ギヤＧ13，Ｇ14を介して連動連結さ
れた出力用ギヤＧ15が遊嵌されるとともに、これら入力
用ギヤＧ11と出力用ギヤＧ15とで挟まれるように前記伝
動軸２５の中間部位に大径スプライン部Ｓ1 が設けら
れ、かつ、前記入力用ギヤＧ11と出力用ギヤＧ15の各ボ
ス部の外周に前記大径スプライン部Ｓ1 と同径のスプラ
イン部Ｓ2 、Ｓ3 が夫々形成され、これらスプライン部
Ｓ2 、Ｓ3 および大径スプライン部Ｓ1 に亘ってスライ
ド自在にシフトスリーブ３２が外嵌装備されている。そ
して、前記伝動軸２５は、カップリングスリーブ３３を
介して機体後端に突設したリヤＰＴＯ軸３４に直接連動
連結されている。前記シフトスリーブ３２は、大径スプ
ライン部Ｓ1 よりも長く形成されるとともに、その内周
には、前記大径スプライン部Ｓ1 への嵌合を回避する内
周溝３５と、その前後両側に位置する第１内周スプライ
ン部Ｓ4 と第２内周スプライン部Ｓ5 とが形成されてい
る。前記シフトスリーブ３２を最も前方にスライド操作
すると、シフトスリーブ３２全体が入力用ギヤＧ11のス
プライン部Ｓ2 に嵌合して、伝動軸２５および出力用ギ
ヤＧ15への動力伝達が絶たれた中立状態が得られる。ま
た、この中立位置から１段後方にシフトスリーブ３２を
スライド操作すると、シフトスリーブ３２の第１内周ス
プライン部Ｓ4 が入力用ギヤＧ11のスプライン部Ｓ2 に
嵌合するとともに、シフトスリーブ３２の第２内周スプ
ライン部Ｓ5が大径スプライン部Ｓ1 に嵌合して、入力
用ギヤＧ11に入力された動力が伝動軸２５にのみ伝達さ
れるリヤＰＴＯ軸駆動状態が得られる。また、このリヤ
ＰＴＯ軸駆動位置からさらに１段後方にシフトスリーブ
３２をスライド操作すると、シフトスリーブ３２の第１
内周スプライン部Ｓ4 が入力用ギヤＧ11のスプライン部
Ｓ2 に嵌合するとともに、シフトスリーブ３２の第２内
周スプライン部Ｓ5 が大径スプライン部Ｓ1 と出力用ギ
ヤＧ15のスプライン部Ｓ3 とに亘って嵌合して、入力用
ギヤＧ11の動力が伝動軸２５および出力用ギヤＧ15とに
伝達されるリヤＰＴＯ軸／ミッドＰＴＯ軸駆動状態が得
られる。さらに、シフトスリーブ３２を最も後方にスラ
イド操作すると、シフトスリーブ３２の第１内周スプラ
イン部Ｓ4 が入力用ギヤＧ11のスプライン部Ｓ2 に嵌合
するとともに、シフトスリーブ３２の第２内周スプライ
ン部Ｓ5 が出力用ギヤＧ15のスプライン部Ｓ3 にのみ嵌
合して、入力用ギヤＧ11の動力が出力用ギヤＧ15にのみ
伝達されるミッドＰＴＯ軸駆動状態が得られる。
【００１０】〔別実施例〕図７に、ＰＴＯ伝動系が主ク
ラッチ３および走行系に対して完全に独立した伝動系と
して構成された場合（インディペンデントＰＴＯ）の実
施例が示されている。この場合、前記フライホイール２
にＰＴＯ系の主伝動軸３６がスプライン連結されて直接
動力が伝達されるとともに、走行系の主伝動軸３７は筒
軸に構成されてＰＴＯ系主伝動軸３６に遊嵌支持され、
この主伝動軸３６以降の走行伝動系は先の実施例と同様
に構成されている。また、ＰＴＯ伝動系の主伝動軸３６
は、ギヤＧ16，Ｇ17を介して前記第７伝動軸２８に連動
連結されるとともに、この第７伝動軸２８と前記第８伝
動軸３０とが油圧クラッチ３８を介して連結され、以降
のＰＴＯ伝動系は先の実施例と同様に構成されている。
ラッチ３および走行系に対して完全に独立した伝動系と
して構成された場合（インディペンデントＰＴＯ）の実
施例が示されている。この場合、前記フライホイール２
にＰＴＯ系の主伝動軸３６がスプライン連結されて直接
動力が伝達されるとともに、走行系の主伝動軸３７は筒
軸に構成されてＰＴＯ系主伝動軸３６に遊嵌支持され、
この主伝動軸３６以降の走行伝動系は先の実施例と同様
に構成されている。また、ＰＴＯ伝動系の主伝動軸３６
は、ギヤＧ16，Ｇ17を介して前記第７伝動軸２８に連動
連結されるとともに、この第７伝動軸２８と前記第８伝
動軸３０とが油圧クラッチ３８を介して連結され、以降
のＰＴＯ伝動系は先の実施例と同様に構成されている。
【００１１】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】ミッドＰＴＯ軸のみの駆動状態を示すＰＴＯ伝
動系の要部断面図
動系の要部断面図
【図２】ＰＴＯ伝動系の中立状態を示す断面図
【図３】リヤＰＴＯ軸のみの駆動状態を示す要部断面図
【図４】リヤＰＴＯ軸／ミッドＰＴＯ軸駆動状態を示す
要部断面図
要部断面図
【図５】走行伝動系およびＰＴＯ伝動系の全体を示すギ
ヤトレイン
ヤトレイン
【図６】トラクタの全体側面図
【図７】別実施例のギヤトレイン
２５ 伝動軸 ３１ ミッドＰＴＯ軸 ３２ シフトスリーブ ３４ リヤＰＴＯ軸 ３５ 内周溝 Ｓ1 大径スプライン部 Ｓ2 スプライン部 Ｓ3 スプライン部 Ｓ4 第１内周スプライン部 Ｓ5 第２内周スプライン部 Ｇ11 入力用ギヤ Ｇ15 出力用ギヤ
Claims (1)
- 【請求項１】 リヤＰＴＯ軸（３４）に連動連結された
伝動軸（２５）に大径スプライン部（Ｓ1 ）を形成し、
この大径スプライン部（Ｓ1 ）の両側に入力用ギヤ（Ｇ
11）とミッドＰＴＯ軸（３１）への出力用ギヤ（Ｇ15）
とを夫々遊嵌するとともに、両ギヤ（Ｇ11），（Ｇ15）
の各ボス部の外周に前記大径スプライン部（Ｓ1 ）と同
径のスプライン部（Ｓ2 ），（Ｓ3 ）を形成し、これら
大径スプライン部（Ｓ1 ）とその両側のスプライン部
（Ｓ2 ），（Ｓ3 ）とに亘ってスライド自在なシフトス
リーブ（３２）を外嵌装着し、このシフトスリーブ（３
２）の内径には前記大径スプライン部（Ｓ1 ）への嵌合
を回避する内周溝（３５）と、この内周溝（３５）の両
側に位置する第１内周スプライン部（Ｓ4 ）と第２内周
スプライン部（Ｓ5 ）とを形成し、 シフトスリーブ（３２）が全体的に入力用ギヤ（Ｇ11）
のボス部のスプライン部（Ｓ2 ）に嵌合する中立位置
と、 シフトスリーブ（３２）の第１内周スプライン部（Ｓ4
）が入力用ギヤ（Ｇ11）のボス部のスプライン部（Ｓ2
）に嵌合するとともに第２内周スプライン部（Ｓ5 ）
が大径スプライン部（Ｓ1 ）に嵌合するリヤＰＴＯ駆動
位置と、 シフトスリーブ（３２）の第１内周スプライン部（Ｓ4
）が入力用ギヤ（Ｇ11）のボス部のスプライン部（Ｓ2
）に嵌合するとともに第２内周スプライン部（Ｓ5 ）
が大径スプライン部（Ｓ1 ）と出力用ギヤ（Ｇ15）のボ
ス部のスプライン部（Ｓ3 ）に亘って嵌合するリヤ／ミ
ッドＰＴＯ駆動位置と、 シフトスリーブ（３２）の第１内周スプライン部（Ｓ4
）が入力用ギヤ（Ｇ11）のボス部のスプライン部（Ｓ2
）に嵌合するとともに第２内周スプライン部（Ｓ5 ）
が出力用ギヤ（Ｇ15）のボス部のスプライン部（Ｓ3 ）
に嵌合し、かつ、シフトスリーブ（３２）の内周溝（３
５）が前記大径スプライン部（Ｓ1 ）に対応するリヤＰ
ＴＯ駆動位置と、 に亘って前記シフトスリーブ（３２）をスライド操作可
能に構成してあるトラクタのＰＴＯ伝動構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33176591A JPH05162551A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | トラクタのｐｔｏ伝動構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33176591A JPH05162551A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | トラクタのｐｔｏ伝動構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05162551A true JPH05162551A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18247374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33176591A Pending JPH05162551A (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | トラクタのｐｔｏ伝動構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05162551A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2872100A1 (fr) | 2004-06-25 | 2005-12-30 | Kubota Kk | Tracteur avec prise de force |
| JP2007269061A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Kubota Corp | トラクタのｐｔｏ伝動構造 |
| DE102006061258A1 (de) * | 2006-12-22 | 2008-06-26 | Zf Friedrichshafen Ag | Lageranordnung für eine Nebenabtriebswelle |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP33176591A patent/JPH05162551A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2872100A1 (fr) | 2004-06-25 | 2005-12-30 | Kubota Kk | Tracteur avec prise de force |
| US7421917B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-09-09 | Kubota Corporation | Tractor with a PTO apparatus |
| JP2007269061A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Kubota Corp | トラクタのｐｔｏ伝動構造 |
| DE102006061258A1 (de) * | 2006-12-22 | 2008-06-26 | Zf Friedrichshafen Ag | Lageranordnung für eine Nebenabtriebswelle |
| EP1936215A3 (de) * | 2006-12-22 | 2012-02-29 | ZF Friedrichshafen AG | Lageranordnung für eine Nebenabtriebswelle |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US2975656A (en) | Change-speed gear unit for motor vehicles | |
| GB2053386A (en) | Power take-off system | |
| KR101107021B1 (ko) | 농업용 트랙터의 옵션 변경이 용이한 트랜스미션 | |
| CN107461472B (zh) | 动力换挡及动力换向拖拉机变速箱 | |
| US5970809A (en) | Transmission for farm tractors | |
| JPH05162551A (ja) | トラクタのｐｔｏ伝動構造 | |
| JP3750166B2 (ja) | 変速装置 | |
| US11560936B2 (en) | Shift transmission | |
| CN218670432U (zh) | 一种传动控制装置、动力系统及四轮微型耕作设备 | |
| US3040588A (en) | Control arrangement for powertake-off systems | |
| CN218818014U (zh) | 一种履带拖拉机履带旋耕机专用变速箱 | |
| JPH05162550A (ja) | トラクタのｐｔｏ伝動構造 | |
| CN216078186U (zh) | 农用机械用行走减速箱 | |
| JP3680960B2 (ja) | 部分逆転ロータリ耕耘装置 | |
| CN216078161U (zh) | 碎草机用行走减速箱 | |
| JPS5921319Y2 (ja) | 農用トラクタの走行変速構造 | |
| JP2953802B2 (ja) | 耕うん機の動力伝達装置 | |
| JPS5939075Y2 (ja) | トラクタにおける変速装置 | |
| JPH0737973Y2 (ja) | 歩行型農作業機 | |
| JP2001219754A (ja) | 歩行型作業機のミッション | |
| JP2892344B2 (ja) | 水田作業機における操作装置 | |
| JPH08502B2 (ja) | トラクタのｐｔｏ軸駆動装置 | |
| JPH0111550Y2 (ja) | ||
| JP5045288B2 (ja) | 作業車両 | |
| JP2513084Y2 (ja) | 歩行型単車軸作業車の伝動装置 |