JPH0516237Y2 - - Google Patents
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- JPH0516237Y2 JPH0516237Y2 JP1987165276U JP16527687U JPH0516237Y2 JP H0516237 Y2 JPH0516237 Y2 JP H0516237Y2 JP 1987165276 U JP1987165276 U JP 1987165276U JP 16527687 U JP16527687 U JP 16527687U JP H0516237 Y2 JPH0516237 Y2 JP H0516237Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Decoration Of Textiles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はブラジヤー等の女性用下着、ブラウス
等のウエア、シヨーツ等のワンポイントマーク、
テーブルクロスの模様部などに利用できる押花を
挾み込んだ装飾用生地に関するものである。
等のウエア、シヨーツ等のワンポイントマーク、
テーブルクロスの模様部などに利用できる押花を
挾み込んだ装飾用生地に関するものである。
(従来の技術)
従来押花を色紙などに貼付け、額縁に入れて壁
掛けにしたもの等が提案されており、また押花を
フイルムや不織布で被覆し、これを衣服や袋物等
の一部に模様として適用しようとする試みもなさ
れている。
掛けにしたもの等が提案されており、また押花を
フイルムや不織布で被覆し、これを衣服や袋物等
の一部に模様として適用しようとする試みもなさ
れている。
(考案が解決しようとする問題点)
押花は本来植物を紙に挾み押圧して脱水乾燥し
たものであるため、脆く、また色も天然色素のた
め経時変化により退色し易い。従つてこの押花を
衣服に利用した場合、衣服は頻繁に洗濯をした
り、日光に当てて乾燥させなければならないた
め、押花は退色したり、変色したりしてしまい、
また形態が崩れ易いなどの問題があつた。
たものであるため、脆く、また色も天然色素のた
め経時変化により退色し易い。従つてこの押花を
衣服に利用した場合、衣服は頻繁に洗濯をした
り、日光に当てて乾燥させなければならないた
め、押花は退色したり、変色したりしてしまい、
また形態が崩れ易いなどの問題があつた。
本考案は前記従来の問題点を解決するために提
案されたものである。
案されたものである。
(問題点を解決するための手段)
このため本考案は、押花が透視可能な上面の布
帛と、下面の基布との間に、透明な熱可塑性樹脂
フイルムで上下面を挾着され、該押花は次亜鉛素
酸ナトリウム、亜鉛素酸ナトリウム等の酸化漂白
剤を使用して脱色後、媒染剤としてタンニン酸を
使用し、該タンニン酸を脱色した押花に吸着させ
た後、吐酒石で押花に該タンニン酸を固着させ、
このタンニン酸、吐酒石で媒染した押花をカチオ
ン染料で染色し、該タンニン酸とカチオン染料が
押花上で不溶化合物を作るか、脱色した押花を染
料アルカリ浴で染料を押花に吸着させ、押花の官
能基が共有結合により反応染色されており、か
つ、これらを一体に密着してなるもので、これを
問題点解決のための手段とするものである。
帛と、下面の基布との間に、透明な熱可塑性樹脂
フイルムで上下面を挾着され、該押花は次亜鉛素
酸ナトリウム、亜鉛素酸ナトリウム等の酸化漂白
剤を使用して脱色後、媒染剤としてタンニン酸を
使用し、該タンニン酸を脱色した押花に吸着させ
た後、吐酒石で押花に該タンニン酸を固着させ、
このタンニン酸、吐酒石で媒染した押花をカチオ
ン染料で染色し、該タンニン酸とカチオン染料が
押花上で不溶化合物を作るか、脱色した押花を染
料アルカリ浴で染料を押花に吸着させ、押花の官
能基が共有結合により反応染色されており、か
つ、これらを一体に密着してなるもので、これを
問題点解決のための手段とするものである。
(作用)
乾燥して完成された押花を次亜鉛素酸ナトリウ
ム、亜鉛素酸ナトリウム等の酸化漂白剤を使用し
て脱色後、媒染剤としてタンニン酸を使用し、該
タンニン酸を脱色した押花に吸着させた後、吐酒
石で押花に該タンニン酸を固着させ、このタンニ
ン酸、吐酒石で媒染した押花をカチオン染料で染
色し、該タンニン酸とカチオン染料が押花上で不
溶化合物を作るか、脱色した押花を染料アルカリ
浴で染料を押花に吸着させ、押花の官能基が共有
結合により反応染色されており、この得られた押
花を上下面の熱可塑性樹脂フイルムで挾着したも
のを、押花が透視可能な上面の布帛と下面の基布
の間に挾み込んだ後、熱セツトしてこれらを密着
させることにより、押花を挾み込んだ装飾生地を
得る。この得られた装飾用生地における押花は、
任意の色に染色可能であり、しかも優れた染色堅
ろう度を有し、かつ耐久性に富んでいる。
ム、亜鉛素酸ナトリウム等の酸化漂白剤を使用し
て脱色後、媒染剤としてタンニン酸を使用し、該
タンニン酸を脱色した押花に吸着させた後、吐酒
石で押花に該タンニン酸を固着させ、このタンニ
ン酸、吐酒石で媒染した押花をカチオン染料で染
色し、該タンニン酸とカチオン染料が押花上で不
溶化合物を作るか、脱色した押花を染料アルカリ
浴で染料を押花に吸着させ、押花の官能基が共有
結合により反応染色されており、この得られた押
花を上下面の熱可塑性樹脂フイルムで挾着したも
のを、押花が透視可能な上面の布帛と下面の基布
の間に挾み込んだ後、熱セツトしてこれらを密着
させることにより、押花を挾み込んだ装飾生地を
得る。この得られた装飾用生地における押花は、
任意の色に染色可能であり、しかも優れた染色堅
ろう度を有し、かつ耐久性に富んでいる。
(実施例)
以下本考案を図面の実施例について説明する
と、第1図は第1実施例、第2図は第2実施例を
示す押花を挾み込んだ装飾用生地の断面図、第3
図〜第5図は夫々本考案を実施した商品の斜視図
である。
と、第1図は第1実施例、第2図は第2実施例を
示す押花を挾み込んだ装飾用生地の断面図、第3
図〜第5図は夫々本考案を実施した商品の斜視図
である。
先ず第1図において、1は押花、2は例えば15
デニールのハーフトリコツト、荒目のネツト等の
押花1が透視可能な布帛、3は本考案の押花を挾
み込んだ装飾用生地を取付ける被服、テーブルク
ロス等を構成する生地の材質と同じか、又はこれ
に近い材質の布帛、4,5はポリエチレン等のポ
リオレフイン系フイルムなどの透明な熱可塑性樹
脂フイルムであり、これらが第1図の如く上下に
配置され、熱セツトにより密着している。
デニールのハーフトリコツト、荒目のネツト等の
押花1が透視可能な布帛、3は本考案の押花を挾
み込んだ装飾用生地を取付ける被服、テーブルク
ロス等を構成する生地の材質と同じか、又はこれ
に近い材質の布帛、4,5はポリエチレン等のポ
リオレフイン系フイルムなどの透明な熱可塑性樹
脂フイルムであり、これらが第1図の如く上下に
配置され、熱セツトにより密着している。
前記の如く上下にフイルム4,5に挾着されて
いる押花1は、該フイルム4,5に挾着される前
に脱色された後、染色される。押花の脱色に用い
る漂白剤としては、例えば次亜塩素酸ナトリウ
ム、亜塩素酸ナトリウム、さらし粉、過酸化水素
などの酸化漂白剤が使用され、脱色後の染色には
カチオン染料、反応性染料などが用いられる。な
お、カチオン染料による場合は、脱色した押花に
は直接染着性が無いため、予めタンニン酸を押花
に吸着させ、次いで吐酒石によつてタンニン酸を
固着し、その後染色することによつて、タンニン
酸とカチオン染料が不溶化合物を作る。また反応
性染料による場合は、押花を染料アルカリ浴で処
理し、押花の官能基を共有結合により反応染色す
る方法による。
いる押花1は、該フイルム4,5に挾着される前
に脱色された後、染色される。押花の脱色に用い
る漂白剤としては、例えば次亜塩素酸ナトリウ
ム、亜塩素酸ナトリウム、さらし粉、過酸化水素
などの酸化漂白剤が使用され、脱色後の染色には
カチオン染料、反応性染料などが用いられる。な
お、カチオン染料による場合は、脱色した押花に
は直接染着性が無いため、予めタンニン酸を押花
に吸着させ、次いで吐酒石によつてタンニン酸を
固着し、その後染色することによつて、タンニン
酸とカチオン染料が不溶化合物を作る。また反応
性染料による場合は、押花を染料アルカリ浴で処
理し、押花の官能基を共有結合により反応染色す
る方法による。
第2図は他の実施例を示し、第1図の如く生地
全面に配置されたフイルム4,5に代え、押花1
の上下面のみにフイルム6,7を載置し、これを
上面の布帛2と下面の基布3間に挾着して熱セツ
トすることにより、これらを第1図の場合と同様
に一体に密着させてなるものであるが、第1図の
場合と作用効果において差異はない。なお、この
場合布帛2又は基布3の少なくとも一方は、熱可
塑性合成繊維を用いる必要がある。またフイルム
6,7に代え熱可塑性樹脂系の接着剤を押花の上
下面に塗布してフイルムを形成するようにしても
よい。
全面に配置されたフイルム4,5に代え、押花1
の上下面のみにフイルム6,7を載置し、これを
上面の布帛2と下面の基布3間に挾着して熱セツ
トすることにより、これらを第1図の場合と同様
に一体に密着させてなるものであるが、第1図の
場合と作用効果において差異はない。なお、この
場合布帛2又は基布3の少なくとも一方は、熱可
塑性合成繊維を用いる必要がある。またフイルム
6,7に代え熱可塑性樹脂系の接着剤を押花の上
下面に塗布してフイルムを形成するようにしても
よい。
次に第3図はブラウス8のポケツト9と襟10
に第1図又は第2図に示す装飾用生地を適用した
場合であり、ポケツト9の場合はポケツト状に裁
断した後縫着し、襟10の場合は襟全体を第2図
の装飾用生地で形成してもよいが、襟先のみに該
生地を取付けてもよい。
に第1図又は第2図に示す装飾用生地を適用した
場合であり、ポケツト9の場合はポケツト状に裁
断した後縫着し、襟10の場合は襟全体を第2図
の装飾用生地で形成してもよいが、襟先のみに該
生地を取付けてもよい。
第4図はシヨーツ11の腹部に前記装飾用生地
を取付けた場合であり、第5図はテーブルクロス
12に適用した場合であるが、このテーブルクロ
スの場合は所定の大きさ、形状の基布上に、フイ
ルム5を置き、その上に数個の押花を載せた後フ
イルム4を置き、更にその上にハーフトリコツト
等の布帛を載せた後熱セツトして一体に密着させ
るようにするか、或は小さく形成した該装飾用生
地をテーブルクロスを構成する基布上に載置し、
その周囲を縫着することにより、該装飾用生地を
固定する。
を取付けた場合であり、第5図はテーブルクロス
12に適用した場合であるが、このテーブルクロ
スの場合は所定の大きさ、形状の基布上に、フイ
ルム5を置き、その上に数個の押花を載せた後フ
イルム4を置き、更にその上にハーフトリコツト
等の布帛を載せた後熱セツトして一体に密着させ
るようにするか、或は小さく形成した該装飾用生
地をテーブルクロスを構成する基布上に載置し、
その周囲を縫着することにより、該装飾用生地を
固定する。
(考案の効果)
以上詳細に説明した如く本考案に用いる押花
は、酸化漂白剤を使用して脱色後、媒染剤として
タンニン酸を使用し、該タンニン酸を脱色した押
花に吸着させた後、吐酒石で押花に該タンニン酸
を固着させ、このタンニン酸、吐酒石で媒染した
押花をカチオン染料で染色し、該タンニン酸とカ
チオン染料が押花上で不溶化合物を作るか、脱色
した押花を染料アルカリ浴で染料を押花に吸着さ
せ、押花の官能基が共有結合により反応染色され
ているので、任意な好みの色相の押花とすること
が可能であり、また洗濯後日光に当てて乾燥して
も長期間にわたり退色するのを防止でき、優れた
接触堅ろう度を有する押花を得ることができる。
更に押花はタンニン酸を吸着しているので厚さが
増して強度も増加しており、かつ押花の上下面に
は熱可塑性樹脂フイルムが密着しているので、押
花の強度は更に増大しており、また防水になつて
いるので水が浸透するようなことはなく、洗濯の
際折り曲げるなどしても押花が破損するような虞
れは全くない。なお、下面の基布の被服等の本体
生地と類似のものを用いれば、被服等に取付けた
場合に何らの違和感もない。従つて本考案の装飾
用生地を用いると、従来にない新鮮な装飾模様を
有する被服等を得ることができる。
は、酸化漂白剤を使用して脱色後、媒染剤として
タンニン酸を使用し、該タンニン酸を脱色した押
花に吸着させた後、吐酒石で押花に該タンニン酸
を固着させ、このタンニン酸、吐酒石で媒染した
押花をカチオン染料で染色し、該タンニン酸とカ
チオン染料が押花上で不溶化合物を作るか、脱色
した押花を染料アルカリ浴で染料を押花に吸着さ
せ、押花の官能基が共有結合により反応染色され
ているので、任意な好みの色相の押花とすること
が可能であり、また洗濯後日光に当てて乾燥して
も長期間にわたり退色するのを防止でき、優れた
接触堅ろう度を有する押花を得ることができる。
更に押花はタンニン酸を吸着しているので厚さが
増して強度も増加しており、かつ押花の上下面に
は熱可塑性樹脂フイルムが密着しているので、押
花の強度は更に増大しており、また防水になつて
いるので水が浸透するようなことはなく、洗濯の
際折り曲げるなどしても押花が破損するような虞
れは全くない。なお、下面の基布の被服等の本体
生地と類似のものを用いれば、被服等に取付けた
場合に何らの違和感もない。従つて本考案の装飾
用生地を用いると、従来にない新鮮な装飾模様を
有する被服等を得ることができる。
第1図及び第2図は夫々本考案の異なる実施例
を示す押花を挾み込んだ装飾用生地の側断面図、
第3図,第4図及び第5図は夫々本考案の1実施
例である装飾用生地を取付けたブラウス、シヨー
ツ及びテーブルクロスの例を示す斜視図である。 図の主要部分の説明、1……押花、2……上面
の布帛、3……下面の基布、4,5,6,7……
フイルム。
を示す押花を挾み込んだ装飾用生地の側断面図、
第3図,第4図及び第5図は夫々本考案の1実施
例である装飾用生地を取付けたブラウス、シヨー
ツ及びテーブルクロスの例を示す斜視図である。 図の主要部分の説明、1……押花、2……上面
の布帛、3……下面の基布、4,5,6,7……
フイルム。
Claims (1)
- 透視可能な上面の布帛と、下面の基布との間
に、透明な熱可塑性樹脂フイルムで上下面を挟着
された押花を配置したものであつて、該押花は次
亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム等の酸
化漂白剤を使用して脱色後、媒染剤としてタンニ
ン酸を使用し、該タンニン酸を脱色した押花に吸
着させた後、吐酒石で押花に該タンニン酸を固着
させ、このタンニン酸、吐酒石で媒染した押花を
カチオン染料で染色し、該タンニン酸とカチオン
染料が押花上で不溶化合物を作るか、脱色した押
花を染料アルカリ浴で染料を押花に吸着させ、押
花の官能基が共有結合により反応染色されてお
り、かつこれらを一体に密着してなることを特徴
とする押花を挟み込んだ装飾用生地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987165276U JPH0516237Y2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987165276U JPH0516237Y2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0170896U JPH0170896U (ja) | 1989-05-11 |
JPH0516237Y2 true JPH0516237Y2 (ja) | 1993-04-28 |
Family
ID=31451613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987165276U Expired - Lifetime JPH0516237Y2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0516237Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4311502Y1 (ja) * | 1965-08-25 | 1968-05-18 | ||
JPS62231091A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-09 | 河村 健三郎 | 加飾繊維生地及びその製造法 |
-
1987
- 1987-10-30 JP JP1987165276U patent/JPH0516237Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4311502Y1 (ja) * | 1965-08-25 | 1968-05-18 | ||
JPS62231091A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-09 | 河村 健三郎 | 加飾繊維生地及びその製造法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0170896U (ja) | 1989-05-11 |
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