JP3049434U - 衣 類 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法、かつ低い製造コストで異なった
カラーに形成することのできる衣類をうること。 【解決手段】 内部にパッディング３の入れられたカバ
ーリング２を有し、カバーリング２は、少なくとも端部
が互いに縫製手段などの接合手段により接合された２つ
の部分４、５を有し、一方の部分４は外側部、他方の部
分は着用者に接触する部分とされる衣類において、パッ
ディング３がそれ自体カラーを有し、そのカラーが衣類
１の少なくとも外側部分の色付けを行うように衣類１の
外側部とされるカバーリングの一方の部分４は少なくと
もその一部が透明とされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衣類、特にスポーツ用等の衣類に関する。

【０００２】

【従来の技術】

衣類、特にカバーリングの内部にパッディングの入れられた袖付きあるいは袖 なしのウインドジャケットやカジュアルジャケット、ズボン、グラブなどのよう なスポーツ用衣類が知られている。

【０００３】 カバーリングは少なくとも端部が縫製などによって接合された２つの部分を有 している。これらの一方の部分は、衣類の外側あるいは表面の部分として設定さ れ、他方の部分は着用者に接触する部分となる。上記外側部分は、通常は不透過 性[気密性]を有している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の衣類では、カバーリング自体のカラー（色）によって、衣類のカラ ーが決められているので、カバーリングのカラーを設定、変更、調整することの みによって衣類のカラーによる審美的効果が得られる。したがって、カラー調整 のための製造コストは高く、また衣類購入者が自らカラー調整を行うことも困難 であった。

【０００５】 本発明の目的は、非常に簡単な方法で、かつ低い製造コストで異なったカラー に形成するすることのできる衣類を提供することにある。更に他の目的は、様々 なやり方で複数のカラーに調整することができ、かつそのような衣類を低い製造 コストで得ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１に係る衣類は、 内部にパッディングの入れられたカバーリングを有し、該カバーリングは、少 なくとも端部が互いに縫製手段などの接合手段により接合された２つの部分を有 し、一方の部分は外側部、他方の部分は着用者に接触する部分とされる衣類にお いて、 前記パッディングがそれ自体カラーを有し、そのカラーが前記衣類の少なくと も外側部分の色付けを行うように前記衣類の外側部とされる前記カバーリングの 一方の部分は少なくともその一部が透明とされている。

【０００７】 請求項２に係る衣類は、 前記パッディングが、ガンの羽毛のような天然の素材で構成されている。

【０００８】 請求項３に係る衣類は、 前記パッディングが、人工の素材で構成されている。

【０００９】 請求項４に係る衣類は、 前記外側部分を構成する一方の部分が、不透過性を有している。

【００１０】 請求項５に係る衣類は、 前記パッディングは、各部分で異なったカラーを有している。

【００１１】 上記各発明によれば、パッディングのカラーによって、衣類のカラーの設定、 調整がなされる。更に、パッディング自体が複数のカラーを有する場合には、使 用者自身でそのパッディングに変化を与えることで、カラーの変更調整を行うこ とも可能である。

【００１２】

【実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案に係る実施の形態について説明する。図において 、ジップファスナー１０の設けられたパッディング入りの袖なしジャケット１が 、衣類として例示されている。このジャケット１０は内部にパッディング３の入 れられたカバーリング２を備えている。パッディング３はガンの羽毛のような天 然タイプあるいは人工タイプのものが用いられる。

【００１３】 カバーリングは、はジャケット１の外側に位置するように設けられる第１の部 分４と内側の第２の部分５によって構成されている。そして、これらの部分は端 部で公知の方法、例えば縫製などによって接合されており、また、衣類の他の部 分上にステッチングされた表面も備えている。

【００１４】 第１の部分４は、不透過性及び透明性を有することが好適である。例えば、未 染色であり、不純物が除去され、漂白された公知の樹脂製ガーゼ、例えば、ナイ ロン（商標）に接合されたポリエステルのようなものを用いることができる。そ して、このようなガーゼに対し、それを不透過性とするために公知の方法で透明 のゴムコーティングが行われる。

【００１５】 第２の部分５は、直接着用者に接触するので、天然素材（例えば、コットンな ど）を用いるのを基本とするのが好適である。

【００１６】 本発明では、パッディング３はそれ自体カラーを有している。そして、第１の 部分４は透明性を有しているので、パッディング３が有するカラーは、その衣類 のカラーそのものとなる。この結果、同一のカバーリング２にて形成された類似 する衣類が、それらに使用されたパッディング３のカラーに依って異なるものと なり得る。

【００１７】 このことは、このような衣類の製造工程の重要な標準化、規格化、簡易化を可 能にし、それらの製造コストの削減や取引過程における衣類の差別化が非常に容 易なものとなる。

【００１８】 なお、パッディング３は、各部分で異なったカラーを有するように構成するこ とも可能である。

【００１９】 また、本発明は、商業的な観点からも有利な点が存する。すなわち、購買者の 希望するなら購買者自身がカラーを変える調整をすることが可能である。このよ うな調整は、ファッションの世界では、頻繁に行われることである。

【００２０】 更に、有利な点は、このような衣類のカラーをより明瞭なものとすることがで きることであり、すなわちカバーリング２の各部分４又は５の１つをパッディン グ３と同じカラーを有する層（織物あるいは樹脂）と接合させることでこれを行 うことができる。

【００２１】 本発明は、パッディング３の特徴によって、審美的な面の効果も達成する。す なわち、このパッディング３は、その１つのパッディングを複数種類のカラーで 構成することで、従来の同種の衣類においては許容範囲内のコストでは達成が困 難な特殊な審美的効果を衣類に与えることができる。

【００２２】 なお、本発明は、例示された上記実施例の構成に限定されるものではなく、発 明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。

【００２３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る衣類によれば、パッディングが有するカラ ーが、その衣類のカラーとなり得る。これにより、衣類の製造工程の標準化、規 格化、簡易化が促進され製造コストの削減が図られ、また取引過程における衣類 の差別化も容易なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明ぼ実施の形態に係る衣類の斜視図であ
る。

【図２】図１に示された衣類の２−２断面図である。

【符号の説明】

１ 衣類 ２ カバーリング ３ パッディング ４ カバーリングの一方の部分（第１の部分） ５ カバーリングの他方の部分（第２の部分）

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部にパッディングの入れられたカバー
   リングを有し、該カバーリングは、少なくとも端部が互
   いに縫製手段などの接合手段により接合された２つの部
   分を有し、一方の部分は外側部、他方の部分は着用者に
   接触する部分とされる衣類において、 前記パッディングがそれ自体カラーを有し、そのカラー
   が前記衣類の少なくとも外側部分の色付けを行うように
   前記衣類の外側部とされる前記カバーリングの一方の部
   分は少なくともその一部が透明とされていることを特徴
   とする衣類。
2. 【請求項２】 前記パッディングが、ガンの羽毛のよう
   な天然の素材で構成されたことを特徴とする請求項１に
   記載の衣類。
3. 【請求項３】 前記パッディングが、人工の素材で構成
   されたことを特徴とする請求項１に記載の衣類。
4. 【請求項４】 前記外側部分を構成する一方の部分は、
   不透過性を有することを特徴とする請求項１に記載の衣
   類。
5. 【請求項５】 前記パッディングは、各部分で異なった
   カラーを有することを特徴とする請求項１に記載の衣
   類。