JPH05162076A - 遊離微粒子噴射加工装置 - Google Patents

遊離微粒子噴射加工装置

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JPH05162076A
JPH05162076A JP35209991A JP35209991A JPH05162076A JP H05162076 A JPH05162076 A JP H05162076A JP 35209991 A JP35209991 A JP 35209991A JP 35209991 A JP35209991 A JP 35209991A JP H05162076 A JPH05162076 A JP H05162076A
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JP
Japan
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mask
processing
gas
phase flow
solid
Prior art date
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JP35209991A
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English (en)
Inventor
Akio Mishima
彰生 三島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 遊離微粒子とガスとの固気2相流を被加工物
に噴射して加工を行なう際に、固気2相流によって加工
用マスク14が浮上がって加工精度が劣化するのを防止
する。 [構成] 遊離微粒子とガスとの固気2相流を噴射する
際に加工物の上に装着されるメタルマスクを、パターン
を形成するための加工用マスク14と、この加工用マス
ク14を押える押え用マスク15とから構成するように
したものであって、押え用マスク15で加工用マスク1
4を押えることによって、固気2相流による加工用マス
ク14の浮上がりを規制し、忠実な加工を行なうように
したものである。そして必要に応じて、さらに押え用マ
スク15の表面にゴムシート18を装着して耐久性を向
上させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遊離微粒子噴射加工装置
に係り、とくに被加工物の表面に加工用マスクを施すと
ともに、その上から遊離微粒子と気体との固気2相流を
噴射して加工を行なうようにした遊離微粒子噴射加工装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は例えば特願平1−1717
07号によって、微細な砥粒から成る遊離微粒子を気体
とともに固気2相流として噴射することにより、被加工
物の表面に所定の加工を行なうようにした加工装置を提
案している。このような装置においては、図8に示すよ
うに、被加工物1の表面に例えば金属板から成るマスク
2を装着するとともに、マスク2の開口3に対応する部
分において、被加工物1の表面に加工を行なうようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被加工物1の表面に施
される金属板から成るマスク2は、例えばその厚さが5
〜100μmの金属板であって、化学薬品によるエッチ
ングや、レーザ、放電加工等の加工方法によってパター
ンを形成するようにしたものである。このようなマスク
2を施した被加工物1に対して、0.1〜30μmの粒
径の微粒子をノズルによって噴射すると、そのときに使
用する高圧ガス、例えば空気、窒素、アルゴン等によっ
て図8に示すように、マスク2のとくに開口3のエッジ
に対応する部分においてマスク2が浮上がり、微粒子が
その隙間に入って加工していくようになる。このような
マスク2の浮上がりによって、パターンに忠実に被加工
物1を加工できないという問題がある。また金属板から
成るマスク2は比較的容易に遊離微粒子によって加工さ
れるために、耐久性の点でも問題があった。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、遊離微粒子による噴射加工の際にマス
クが浮上がることなく、これによってマスクのパターン
に忠実な加工が行なわれるとともに、その耐久性が向上
するようにした遊離微粒子噴射加工装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、被加工物
の表面に加工用マスクを施すとともに、その上から遊離
微粒子と気体との固気2相流を噴射して加工を行なうよ
うにした装置において、 前記加工用マスクの上に押え
用マスクを別体または一体に設けるようにしたことを特
徴とする遊離微粒子噴射加工装置に関するものである。
【0006】また第2の発明は、上記第1の発明におい
て、前記押え用マスクの表面にゴムシートを接合して覆
うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊離微
粒子噴射加工装置に関するものである。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、その上に押え用マスクが
別体または一体に設けられた加工用マスクが被加工物の
表面に施されるようになり、その上から遊離微粒子と気
体との固気2相流が噴射され、上記加工用マスクのパタ
ーンに応じた加工が行なわれることになる。
【0008】第2の発明によれば、その上に押え用マス
クとゴムシートとが接合された加工用マスクが被加工物
の表面に施されるとともに、その上から遊離微粒子と気
体との固気2相流が噴射されるようになり、上記加工用
マスクのパターンに応じた加工が被加工物の表面に施さ
れることになる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る遊離砥粒噴射
加工装置の要部を示すものであって、この加工装置は遊
離微粒子と気体との固気2相流を噴射するためのノズル
10を備えている。ノズル10の先端側は噴口11にな
っており、この噴口11を通して固気2相流12を被加
工物13に噴射するようになっている。その表面に加工
が施される被加工物13の上には、加工用マスク14と
押え用マスク15とがそれぞれ装着されるようになって
いる。
【0010】すなわち被加工物13の上には、パターン
形成用のマスク14と押え用マスク15の2枚のマスク
が装着されるようになっている。パターン形成用の加工
用マスク14は、その厚さが5〜100μmのステレン
ス、チタン、鉄等の薄板を化学エッチング、レーザ加
工、放電加工の方法によって加工して製作されている。
これに対して押え用マスクは、厚さが0.1〜10mm
のステンレス、鉄、チタン等の金属板を化学エッチン
グ、レーザ加工、放電加工等の方法によって加工して製
作したものである。押え用マスク15のパターン(開
口)の寸法は、パターン形成用マスク14のパターン
(開口16)の寸法に比べて大きな値に設定されてい
る。
【0011】このようにパターンを形成するための加工
用マスク14の他に押え用マスク15を用いることによ
って、遊離微粒子と気体との固気2相流12を被加工物
13の表面に噴射する際に、加工用マスク14の開口1
6のエッジの部分が固気2相流によって浮上がるのが押
さえ用マスク15によって防止される。従って加工用マ
スク14のパターン16に忠実な加工が行なわれること
になる。また加工用マスク14はその表面の大部分が押
え用マスク15によって覆われるようになるために、固
気2相流12中の遊離微粒子によって加工用マスク14
が加工されることがなく、これによってマスク14の耐
久性が良好になる。また被加工物13の表面に加工用マ
スク14を配置し、その上に押え用マスク15を載置す
るだけでよく、このためにマスク加工が非常に容易にな
る利点をもたらす。
【0012】図2は変形例を示しており、この変形例に
おいては、押え用マスク15のパターン(開口)のエッ
ジの部分が傾斜するようにしたものである。
【0013】図3はさらに別の変形例を示している。こ
の変形例においては、加工用マスク14と押え用マスク
15とが一体になっている例を示している。すなわち加
工用マスク14の上部に一体に押え用マスク15を形成
するようにしたものであって、1枚の板でパターンの形
成と押えとを兼ねるうにしたものである。
【0014】図4はゴムシート18をさらに装着して耐
久性をより向上させるようにしたものである。すなわち
被加工物13の表面にまず加工用マスク14を装着する
とともに、その上に押え用マスク15を装着し、そして
その上に例えば複合メタルマスクの耐久性を改善するた
めに、感光性ウレタンゴム、CRゴム等のゴムシートを
装着するようにしたものである。
【0015】図5は図4に示す構成にさらにゴムシート
19を付加するようにしたものである。すなわち被加工
物13の上に設けられている加工用マスク14の上にゴ
ムシート19を重ねるとともに、その上に押え用マスク
15を施し、そしてその上にゴムシート18を固着する
ようにしたものである。なおここでゴムシート18、1
9は例えば感光性ウレタンゴム、CRゴム等のゴムシー
トであってよい。
【0016】遊離微粒子とガスとの固気2相流12を加
工用マスク14の上から噴射して加工を行なう場合にお
いて、さらに押え用マスク15を装着したときのマスク
のパターンのアスペクト比、すなわち開口の高さと横方
向の大きさとの比、すなわちアスペクト比a/bは、加
工速度に対して大きな影響をもつ。図6はアスペクト比
と加工速度との関係を示している。アスペクト比が1以
上になると、遊離微粒子の噴射加工の場合において、加
工速度が急激に低下する。このために図1〜図5に示す
ような複合メタルマスクにおいては、アスペクト比a/
bを1よりも小さい値にすることが好ましい。
【0017】図7は複合メタルマスクの実際の使用例を
示している。すなわちサンプル固定台22上に被加工物
13を載置するとともに、この被加工物13のエッジの
部分を押え治具23によって押えるようにし、押え用ね
じ24によって固定するようにしている。このようにし
て配置された被加工物が図1に示すノズル10の下側に
配されるようになり、被加工物13に対してノズル10
を相対的に移動させることにより、所定の加工が行なわ
れるようになっている。
【0018】
【発明の効果】以上のように第1の発明は、加工用マス
クの上に押え用マスクを別体または一体に設けるように
したものである。従って加工用マスクの上に配される押
え用マスクによって、遊離微粒子と気体との固気2相流
によって加工用マスクが浮上がることが防止され、マス
クのパターンに忠実な加工ができるようになる。
【0019】第2の発明は加工用マスクの上に押え用マ
スクを別体または一体に設けるとともに、さらにその上
にゴムシートを覆うようにしたものである。従ってゴム
シートによってさらに確実に加工用マスクが押えられる
ともに、ゴムシートによって押え用マスクが保護される
ようになり、その耐久性が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊離微粒子噴射加工装置の概要を示す要部断面
図である。
【図2】変形例のマスクを示す要部縦断面図である。
【図3】別の変形例のマスクを示す要部縦断面図であ
る。
【図4】さらに別の変形例のマスクを示す要部縦断面図
である。
【図5】さらに別の変形例のマスクを示す要部縦断面図
である。
【図6】アスペクト比と加工速度の関係を示すグラフで
ある。
【図7】複合メタルマスクの具体的な取付けを示す縦断
面図である。
【図8】従来の噴射加工装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 ノズル 11 噴口 12 固気2相流 13 被加工物 14 加工用マスク 15 押え用マスク 16 開口(パターン) 18、19 ゴムシート 22 サンプル固定台 23 押え治具 24 押え用ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の表面に加工用マスクを施すと
    ともに、その上から遊離微粒子と気体との固気2相流を
    噴射して加工を行なうようにした装置において、 前記加工用マスクの上に押え用マスクを別体または一体
    に設けるようにしたことを特徴とする遊離微粒子噴射加
    工装置。
  2. 【請求項2】 前記押え用マスクの表面にゴムシートを
    接合して覆うようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の遊離微粒子噴射加工装置。
JP35209991A 1991-12-13 1991-12-13 遊離微粒子噴射加工装置 Pending JPH05162076A (ja)

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