JPH0623604A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH0623604A JPH0623604A JP20310392A JP20310392A JPH0623604A JP H0623604 A JPH0623604 A JP H0623604A JP 20310392 A JP20310392 A JP 20310392A JP 20310392 A JP20310392 A JP 20310392A JP H0623604 A JPH0623604 A JP H0623604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- tip
- nose
- cutting edge
- land
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミック製のブレーカー溝付で、鋳鉄等の
粗切削に適するチップ形状を得る。 【構成】 切刃２に沿って形成されるランド４を、各ノ
ーズ３，３の先端からノーズ相互間の直線切刃の略中央
に向かうに従って幅を広くして設ける。仕上げ面はラン
ド４の幅が狭くて切れ味の良いノーズ３の先端で切削さ
れ、被削性の悪い鋳肌部位は、ランド４の幅が広くて強
度の高い切刃部位で切削される。
粗切削に適するチップ形状を得る。 【構成】 切刃２に沿って形成されるランド４を、各ノ
ーズ３，３の先端からノーズ相互間の直線切刃の略中央
に向かうに従って幅を広くして設ける。仕上げ面はラン
ド４の幅が狭くて切れ味の良いノーズ３の先端で切削さ
れ、被削性の悪い鋳肌部位は、ランド４の幅が広くて強
度の高い切刃部位で切削される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スローアウェイチップ
に関し、とくに、薄物鋳鉄部品の粗（荒）切削に好適な
スローアウェイチップ（以下単に「チップ」ともいう）
に関する。
に関し、とくに、薄物鋳鉄部品の粗（荒）切削に好適な
スローアウェイチップ（以下単に「チップ」ともいう）
に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のワークの切削には、超硬合金製
やそれにコーティング（薄膜被覆）処理のされた、いわ
ゆるコーテッドチップ（超硬コーティングチップ）、或
いは、セラミック（窒化けい素）製で、ブレーカー溝の
ない、ネガタイプのチップがよく使用される。
やそれにコーティング（薄膜被覆）処理のされた、いわ
ゆるコーテッドチップ（超硬コーティングチップ）、或
いは、セラミック（窒化けい素）製で、ブレーカー溝の
ない、ネガタイプのチップがよく使用される。
【０００３】超硬チップやコーテッドチップは、じん性
が高くセラミック製チップの場合のような刃先の欠損が
問題とならないため、ブレーカー溝付きのネガタイプ
（ネガチップ）のものが主として使用され、薄物鋳鉄、
特にその鋳肌（黒皮）付近等の被削性の悪い領域の切削
にも適している。
が高くセラミック製チップの場合のような刃先の欠損が
問題とならないため、ブレーカー溝付きのネガタイプ
（ネガチップ）のものが主として使用され、薄物鋳鉄、
特にその鋳肌（黒皮）付近等の被削性の悪い領域の切削
にも適している。
【０００４】一方、こうしたワークの切削に使用される
窒化けい素系のセラミック製のチップは、ブレーカー溝
のないものが一般である。これは、切れ味の増大のため
にはブレーカー溝のある方がよいわけであるが、超硬な
どと比べるとじん性の低いセラミックはブレーカー溝を
設けると刃先の強度が十分でなく、チップの欠損が多発
し、実用的でなくなるからである。とりわけ、薄物鋳鉄
の鋳肌のように被削性の悪いワークの粗切削の場合に
は、偏心などにより断続切削となりやすく、また砂かみ
等により切刃に過大な力が掛かり、チップの欠損が頻発
する。したがって、一般には、セラミック製のチップ
は、ブレーカー溝のないネガタイプのものが使用され、
ブレーカー溝付きのものは、被削性のよい仕上げ等の一
部の用途（切削領域）に使用される程度である。
窒化けい素系のセラミック製のチップは、ブレーカー溝
のないものが一般である。これは、切れ味の増大のため
にはブレーカー溝のある方がよいわけであるが、超硬な
どと比べるとじん性の低いセラミックはブレーカー溝を
設けると刃先の強度が十分でなく、チップの欠損が多発
し、実用的でなくなるからである。とりわけ、薄物鋳鉄
の鋳肌のように被削性の悪いワークの粗切削の場合に
は、偏心などにより断続切削となりやすく、また砂かみ
等により切刃に過大な力が掛かり、チップの欠損が頻発
する。したがって、一般には、セラミック製のチップ
は、ブレーカー溝のないネガタイプのものが使用され、
ブレーカー溝付きのものは、被削性のよい仕上げ等の一
部の用途（切削領域）に使用される程度である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のう
ち、前者の超硬コーティングチップ（コーテッドチッ
プ）は、ブレーカー溝があるので切れ味はよいが、ネガ
タイプのセラミックのチップと比較すると耐摩耗性が低
いために、高速加工（切削）には使用できない。したが
って、その分、加工時間やコストが増大し、加工効率が
悪いといった問題や工具の寿命が短いといった欠点があ
った。
ち、前者の超硬コーティングチップ（コーテッドチッ
プ）は、ブレーカー溝があるので切れ味はよいが、ネガ
タイプのセラミックのチップと比較すると耐摩耗性が低
いために、高速加工（切削）には使用できない。したが
って、その分、加工時間やコストが増大し、加工効率が
悪いといった問題や工具の寿命が短いといった欠点があ
った。
【０００６】また、後者のセラミック製チップで、ブレ
ーカー溝のないものは耐摩耗性は高いものの切れ味が悪
い。したがって、その分、加工精度や耐久性が低いとい
った問題があった。つまり、ブレーカー溝がないから切
刃強度は高いものの、切削抵抗が大きいために、上記し
た薄肉鋳物のようなワークに使用する場合には、切れ味
や切り屑処理の点、さらには加工精度の点で今一歩であ
るとの指摘があった。本発明は、こうした中、案出した
ものであって、一部の仕上げ加工等に使用される、セラ
ミック製でブレーカー溝を備えたスローアウェイチップ
を改良することで、薄物鋳鉄等の粗切削に使用しても切
れ味の低下を招くことなく、しかも切刃強度の十分なチ
ップ形状を提供することを目的とする。
ーカー溝のないものは耐摩耗性は高いものの切れ味が悪
い。したがって、その分、加工精度や耐久性が低いとい
った問題があった。つまり、ブレーカー溝がないから切
刃強度は高いものの、切削抵抗が大きいために、上記し
た薄肉鋳物のようなワークに使用する場合には、切れ味
や切り屑処理の点、さらには加工精度の点で今一歩であ
るとの指摘があった。本発明は、こうした中、案出した
ものであって、一部の仕上げ加工等に使用される、セラ
ミック製でブレーカー溝を備えたスローアウェイチップ
を改良することで、薄物鋳鉄等の粗切削に使用しても切
れ味の低下を招くことなく、しかも切刃強度の十分なチ
ップ形状を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、窒化けい素等のセラミック製で、三
角、四角等の多角形の板状に形成され、すくい面側にブ
レーカー溝を備えたスローアウェイチップにおいて、切
刃に沿って形成されるランドを、少なくともノーズの近
傍においてノーズの先端から離れるに従って幅を広くし
て設けたものである。切刃に沿って形成されるランド
は、各ノーズの先端からノーズ相互間の切刃の略中央に
向かうに従って幅を広くして設けるとよい。
めに、本発明は、窒化けい素等のセラミック製で、三
角、四角等の多角形の板状に形成され、すくい面側にブ
レーカー溝を備えたスローアウェイチップにおいて、切
刃に沿って形成されるランドを、少なくともノーズの近
傍においてノーズの先端から離れるに従って幅を広くし
て設けたものである。切刃に沿って形成されるランド
は、各ノーズの先端からノーズ相互間の切刃の略中央に
向かうに従って幅を広くして設けるとよい。
【０００８】
【作用】上記の構成により、例えばノーズの先端で薄物
鋳鉄の鋳肌部位（ワーク）を粗切（旋）削する場合には
次のようである。すなわち、ノーズの先端の切刃部位は
ランドの幅が狭いので切れ味がよい。一方、ワークの外
周、すなわち鋳肌面に近い部位ほど、ノーズの先端から
離れランドの幅の広い切刃部位で切削される。つまり、
ノーズの先端ほど切れ味が良く、しかも、偏心や砂かみ
の少ない被削性の比較的安定した部位を切削することと
なる。そして鋳肌に近い不安定な部位の切削は、ランド
の幅が広く切刃強度の高い部位で受け持たれるが、この
部位は切削抵抗も小さいから切れ味にほとんど影響を与
えない。かくして、本発明のチップによれば、セラミッ
ク製でありながら、薄物鋳鉄等被削性の悪いワークの粗
切削に使用しても切れ味が良く、しかも切刃の強度もブ
レーカー溝のないタイプのものと同等に高く、したがっ
て極めて効率的な加工ができる。
鋳鉄の鋳肌部位（ワーク）を粗切（旋）削する場合には
次のようである。すなわち、ノーズの先端の切刃部位は
ランドの幅が狭いので切れ味がよい。一方、ワークの外
周、すなわち鋳肌面に近い部位ほど、ノーズの先端から
離れランドの幅の広い切刃部位で切削される。つまり、
ノーズの先端ほど切れ味が良く、しかも、偏心や砂かみ
の少ない被削性の比較的安定した部位を切削することと
なる。そして鋳肌に近い不安定な部位の切削は、ランド
の幅が広く切刃強度の高い部位で受け持たれるが、この
部位は切削抵抗も小さいから切れ味にほとんど影響を与
えない。かくして、本発明のチップによれば、セラミッ
ク製でありながら、薄物鋳鉄等被削性の悪いワークの粗
切削に使用しても切れ味が良く、しかも切刃の強度もブ
レーカー溝のないタイプのものと同等に高く、したがっ
て極めて効率的な加工ができる。
【０００９】
【実施例】次に本発明を具体化した一実施例について図
１ないし図５を参照して詳細に説明する。本例における
スローアウェイチップ（ネガティブタイプ）１は、両面
の周角縁に切刃（稜）２を備えて略正方形（四角形）の
板状に形成され、以下に詳述するとおりに構成されてい
る。すなわち、各ノーズ３，３，は、所定の大きさのノ
ーズ半径Ｒを備え、また各ノーズ３，３及びノーズ間の
切刃２，２のすくい面側には、次記するようにランド
４，４が形成されている。すなわち、ランド４，４は、
その幅が、本例では、各ノーズ３の先端のアール（約１
／４円弧）部分で一番狭く、またそのアール尻から、各
ノーズ相互間の中間（切刃の略中央）で一番幅広となる
ように直線的な変化で形成されている（図２，３，４参
照）。なお、ランド４の幅は、本例では、ノーズの先端
の一番狭いところ（アール部分）で、０．１ｍｍとさ
れ、中央の一番広いところで、０．３ｍｍとされてい
る。
１ないし図５を参照して詳細に説明する。本例における
スローアウェイチップ（ネガティブタイプ）１は、両面
の周角縁に切刃（稜）２を備えて略正方形（四角形）の
板状に形成され、以下に詳述するとおりに構成されてい
る。すなわち、各ノーズ３，３，は、所定の大きさのノ
ーズ半径Ｒを備え、また各ノーズ３，３及びノーズ間の
切刃２，２のすくい面側には、次記するようにランド
４，４が形成されている。すなわち、ランド４，４は、
その幅が、本例では、各ノーズ３の先端のアール（約１
／４円弧）部分で一番狭く、またそのアール尻から、各
ノーズ相互間の中間（切刃の略中央）で一番幅広となる
ように直線的な変化で形成されている（図２，３，４参
照）。なお、ランド４の幅は、本例では、ノーズの先端
の一番狭いところ（アール部分）で、０．１ｍｍとさ
れ、中央の一番広いところで、０．３ｍｍとされてい
る。
【００１０】一方、ランド４，４と内方の中央平坦面５
と間には、ブレーカー溝６，６が凹設され、したがっ
て、すくい角はポジとなっている。ただし、ブレーカー
溝６，６は平面視ほぼ同一の幅で全周に設けられてい
る。なお、本例では、中央平坦面５は、詳しくは図示し
ないが両面平行に形成され、切刃２，２のランド４，４
も中央平坦面５と同一平面（仮想平面）上に形成されて
いる。こうして、本例のチップ１は、表裏各面において
四隅にノーズ３，３を備えた一般旋削用の全周ブレーカ
付きタイプのものとされている。因みに、本例のチップ
１は、窒化けい素製とされ、型押し（プレス）成形品
を、定法により焼結して得たものである。
と間には、ブレーカー溝６，６が凹設され、したがっ
て、すくい角はポジとなっている。ただし、ブレーカー
溝６，６は平面視ほぼ同一の幅で全周に設けられてい
る。なお、本例では、中央平坦面５は、詳しくは図示し
ないが両面平行に形成され、切刃２，２のランド４，４
も中央平坦面５と同一平面（仮想平面）上に形成されて
いる。こうして、本例のチップ１は、表裏各面において
四隅にノーズ３，３を備えた一般旋削用の全周ブレーカ
付きタイプのものとされている。因みに、本例のチップ
１は、窒化けい素製とされ、型押し（プレス）成形品
を、定法により焼結して得たものである。
【００１１】さて、次に上記の構成による本例チップ１
の作用等について、例えば鋳鉄の丸棒（黒皮）の外径を
粗切削する場合で説明する。この場合には、従来と同様
に、図５に示すよう、図示しないホルダーにチップ１を
クランプし、ノーズ３をワークＷに押付けて所定の切込
量、送り速度で加工する。仕上げ面Ｗｓは、ノーズ３の
先端の切刃２で仕上げられるが、その部位のランド４は
狭いから切れ味が良い。したがって、所定の表面粗さの
下、所望とする寸法に、従来の超硬や超硬コーティング
チップによる場合と同様の切れ味で、しかも高速で切削
することができる。同時に、この加工においては、黒皮
Ｗｋに近付く部位ほどランド４幅の広い部位の切刃２で
切削されるが、外周面に近づくほど、切削抵抗も小さく
なるから、その切削への影響はない。すなわち、大きな
切削抵抗を受けるノーズの先端ほど高い切れ味性能が付
与され、切削抵抗が比較的小さく黒皮など被削性の悪い
部位の切削を受け持つ切刃（直線切刃の中央寄りの部
位）の強度が高いので、チップ全体としてみると、切れ
味と共に耐チッピング性能にも優れる。
の作用等について、例えば鋳鉄の丸棒（黒皮）の外径を
粗切削する場合で説明する。この場合には、従来と同様
に、図５に示すよう、図示しないホルダーにチップ１を
クランプし、ノーズ３をワークＷに押付けて所定の切込
量、送り速度で加工する。仕上げ面Ｗｓは、ノーズ３の
先端の切刃２で仕上げられるが、その部位のランド４は
狭いから切れ味が良い。したがって、所定の表面粗さの
下、所望とする寸法に、従来の超硬や超硬コーティング
チップによる場合と同様の切れ味で、しかも高速で切削
することができる。同時に、この加工においては、黒皮
Ｗｋに近付く部位ほどランド４幅の広い部位の切刃２で
切削されるが、外周面に近づくほど、切削抵抗も小さく
なるから、その切削への影響はない。すなわち、大きな
切削抵抗を受けるノーズの先端ほど高い切れ味性能が付
与され、切削抵抗が比較的小さく黒皮など被削性の悪い
部位の切削を受け持つ切刃（直線切刃の中央寄りの部
位）の強度が高いので、チップ全体としてみると、切れ
味と共に耐チッピング性能にも優れる。
【００１２】本例では、ランド４の幅を各ノーズ３，３
の先端からノーズ相互間の直線切刃の略中央まで直線状
に広くしたが、適宜の変化率のもと幅広に設定すればよ
い。また、本発明においては、ランド４は、少なくとも
ノーズ３の近傍、つまり実質的に切削を受け持つ切刃の
範囲において、ノーズ３の先端から離れるに従って幅を
広くして設けてあればよい。ただし、上記実施例では、
切刃に沿って形成されるランドを、各ノーズの先端から
ノーズ相互間の切刃の略中央に向かうに従って幅を広く
して設けたから、各ノーズ（コーナー）における切れ味
や切刃強度の均一化、ないし切削性能の安定化に有効で
ある。また、ノーズ３の先端では切れ味が重要である
が、先端から遠ざかるに従い、切れ味よりも、むしろ耐
チッピング性が重要となるので、ノーズ相互の中間では
なるべくランド幅を大きくするとよく、例えばその中間
で中央平坦部５と連設し、ブレーカー溝を平面視Ｌ形と
して４か所独立して設けるようにしてもよい。
の先端からノーズ相互間の直線切刃の略中央まで直線状
に広くしたが、適宜の変化率のもと幅広に設定すればよ
い。また、本発明においては、ランド４は、少なくとも
ノーズ３の近傍、つまり実質的に切削を受け持つ切刃の
範囲において、ノーズ３の先端から離れるに従って幅を
広くして設けてあればよい。ただし、上記実施例では、
切刃に沿って形成されるランドを、各ノーズの先端から
ノーズ相互間の切刃の略中央に向かうに従って幅を広く
して設けたから、各ノーズ（コーナー）における切れ味
や切刃強度の均一化、ないし切削性能の安定化に有効で
ある。また、ノーズ３の先端では切れ味が重要である
が、先端から遠ざかるに従い、切れ味よりも、むしろ耐
チッピング性が重要となるので、ノーズ相互の中間では
なるべくランド幅を大きくするとよく、例えばその中間
で中央平坦部５と連設し、ブレーカー溝を平面視Ｌ形と
して４か所独立して設けるようにしてもよい。
【００１３】なお、切れ味の向上のためには、ノーズ部
（最先端）のランド幅は可及的に小さくするとよい。こ
の部位は、仕上げ面となるところの切削を受け持つとこ
ろであるから、ランド幅を小さくしてもさほど大きな強
度の低下はない。上記実施例では、ノーズ３の先端の狭
い部分を約１／４円弧部分に設定したが、最先端部位の
み最狭にしてもよい。ランドの幅は、ノーズの先端（狭
い部位）で、０．１〜０．２ｍｍ、広いところで、０．
３〜０．４ｍｍ程度が適当とされるが、切込量、送り量
或いは、チップやワークの材質等、切削条件に応じて適
宜に設定すればよい。
（最先端）のランド幅は可及的に小さくするとよい。こ
の部位は、仕上げ面となるところの切削を受け持つとこ
ろであるから、ランド幅を小さくしてもさほど大きな強
度の低下はない。上記実施例では、ノーズ３の先端の狭
い部分を約１／４円弧部分に設定したが、最先端部位の
み最狭にしてもよい。ランドの幅は、ノーズの先端（狭
い部位）で、０．１〜０．２ｍｍ、広いところで、０．
３〜０．４ｍｍ程度が適当とされるが、切込量、送り量
或いは、チップやワークの材質等、切削条件に応じて適
宜に設定すればよい。
【００１４】なお、上記実施例では、四角のチップに適
用したが、当然、三角形や菱形のチップにも適用できる
し、片面切刃のチップにも適用できる。また、ノーズを
Ｒ形状としたが、これに限定されるものではなく、面取
り形状のものにも適用し得る。さらに、チップの材質と
しては、窒化けい素系以外のセラミックにも適用するこ
とが可能である。さらに、上記実施例では、クランプオ
ンタイプ（穴なし）のものを例示したが、取付け穴のあ
るピンタイプ用（穴あり）のものにも適用できることは
言うまでもない。
用したが、当然、三角形や菱形のチップにも適用できる
し、片面切刃のチップにも適用できる。また、ノーズを
Ｒ形状としたが、これに限定されるものではなく、面取
り形状のものにも適用し得る。さらに、チップの材質と
しては、窒化けい素系以外のセラミックにも適用するこ
とが可能である。さらに、上記実施例では、クランプオ
ンタイプ（穴なし）のものを例示したが、取付け穴のあ
るピンタイプ用（穴あり）のものにも適用できることは
言うまでもない。
【００１５】
【発明の効果】本発明に係るスローアウェイチップは、
以上のように構成されているので、セラミック製であり
ながら、薄物鋳鉄等の被削性の悪いワークの粗切削に使
用しても切れ味がよく、しかも切刃強度もブレーカー溝
のないタイプのものと同等に保持し得る。したがって、
加工効率の向上や工具寿命の安定化に極めて有効であ
り、加工コストの低減や生産性の向上が期待される。
以上のように構成されているので、セラミック製であり
ながら、薄物鋳鉄等の被削性の悪いワークの粗切削に使
用しても切れ味がよく、しかも切刃強度もブレーカー溝
のないタイプのものと同等に保持し得る。したがって、
加工効率の向上や工具寿命の安定化に極めて有効であ
り、加工コストの低減や生産性の向上が期待される。
【図１】本発明に係るスローアウェイチップを具体化し
た実施例の平面図である。
た実施例の平面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ線部位の拡大断面図であ
る。
る。
【図３】図１におけるＢ−Ｂ線部位の拡大断面図であ
る。
る。
【図４】図１におけるＣ−Ｃ線部位の拡大断面図であ
る。
る。
【図５】図１のスローアウェイチップを使用して旋削加
工している状態を説明する部分平面図である。
工している状態を説明する部分平面図である。
１ スローアウェイチップ ２ 切刃 ３ ノーズ ４ ランド ６ ブレーカー溝
Claims (2)
- 【請求項１】 窒化けい素等のセラミック製で、三角、
四角等の多角形の板状に形成され、すくい面側にブレー
カー溝を備えたスローアウェイチップにおいて、切刃に
沿って形成されるランドを、少なくともノーズの近傍に
おいてノーズの先端から離れるに従って幅を広くして設
けたことを特徴とするスローアウェイチップ。 - 【請求項２】 窒化けい素等のセラミック製で、三角、
四角等の多角形の板状に形成され、すくい面側にブレー
カー溝を備えたスローアウェイチップにおいて、切刃に
沿って形成されるランドを、各ノーズの先端からノーズ
相互間の切刃の略中央に向かうに従って幅を広くして設
けたことを特徴とするスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20310392A JPH0623604A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20310392A JPH0623604A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0623604A true JPH0623604A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16468443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20310392A Pending JPH0623604A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0623604A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0857709A (ja) * | 1994-08-23 | 1996-03-05 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | スローアウェイチップ |
| US7234901B2 (en) | 2002-09-11 | 2007-06-26 | Kyocera Corporation | Throw-away tip |
| JP2007216386A (ja) * | 2007-05-30 | 2007-08-30 | Kyocera Corp | スローアウェイチップ |
| JP2007216385A (ja) * | 2007-05-30 | 2007-08-30 | Kyocera Corp | スローアウェイチップ |
| JP2008000837A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Tungaloy Corp | スローアウェイチップ |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP20310392A patent/JPH0623604A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0857709A (ja) * | 1994-08-23 | 1996-03-05 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | スローアウェイチップ |
| US7234901B2 (en) | 2002-09-11 | 2007-06-26 | Kyocera Corporation | Throw-away tip |
| US7494302B2 (en) | 2002-09-11 | 2009-02-24 | Kyocera Corporation | Throw-away tip |
| JP2008000837A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Tungaloy Corp | スローアウェイチップ |
| JP2007216386A (ja) * | 2007-05-30 | 2007-08-30 | Kyocera Corp | スローアウェイチップ |
| JP2007216385A (ja) * | 2007-05-30 | 2007-08-30 | Kyocera Corp | スローアウェイチップ |
| JP4722085B2 (ja) * | 2007-05-30 | 2011-07-13 | 京セラ株式会社 | スローアウェイチップおよびそれを用いた切削工具 |
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