JPH05162049A - 自己診断誤検知防止付き工具折損検出装置 - Google Patents

自己診断誤検知防止付き工具折損検出装置

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JPH05162049A
JPH05162049A JP3351697A JP35169791A JPH05162049A JP H05162049 A JPH05162049 A JP H05162049A JP 3351697 A JP3351697 A JP 3351697A JP 35169791 A JP35169791 A JP 35169791A JP H05162049 A JPH05162049 A JP H05162049A
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JP
Japan
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diagnosis
self
tool
breakage detection
timer
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Pending
Application number
JP3351697A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kitano
博之 北野
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削油の飛沫を検出した際や、振動による光
軸の瞬間的ずれ等に際して出力される工具折損検出セン
サの自己診断異常の誤検知を防止する。 【構成】 工具折損検出センサ4として、受光量が正常
範囲外であるときに自己診断異常信号を出力する機能を
備えた光電式のものを用いる。自己診断の診断対象期間
taを設定したタイマTAと、自己診断異常出力の許容
持続時間tbを設定したタイマTBと、自己診断異常の
判定手段9とを設ける。判定手段9は、診断対象期間t
aに許容持続時間tb以上の自己診断異常信号が検出さ
れたときのみ、自己診断異常の判定を行うものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、旋盤等の工作機械に
設けられて光電式の工具折損検出センサで工具折損を検
出する装置において、センサの自己診断異常の誤検知を
防止する機能を付加した工具折損検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タレット旋盤等の工作機械におい
て、図3に示すように、刃物台51の工具52を光電セ
ンサからなる工具折損検出センサ53で折損検出するも
のがある。すなわち、工具52を鎖線で示すように所定
位置まで移動させ、このときにセンサ53の光路が遮断
されると、検出信号gがオンとなって工具52に折損が
生じていないと判断される。所定位置へ工具52を移動
させてもセンサ53がオンしない場合は、工具52が折
損または摩耗している場合であり、折損状態と判断され
る。センサ53は、この例では回帰反射形のものを使用
しており、投光器および受光器を1個のセンサヘッド内
に備えていて、回帰反射板54からの反射光が遮断され
たときにオン信号を出力する。
【0003】このような工具折損検出センサ53におい
て、検出出力gとは別に、自己診断出力fを出す機能を
備えたものがある。自己診断出力fは、センサ53のほ
こりの堆積、入力電圧の低下、温度異常等により、セン
サ53に適正な受光量が得られないときに、自己診断異
常の信号状態になる。
【0004】工作機械の制御装置では、この自己診断出
力fを監視し、自己診断異常の信号状態になると、工作
機械を止めてセンサ53の保守を行う等の処置が取られ
る。これにより、工具折損検出の誤検出が防止され、加
工不良品の発生が未然に防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自己診断出力
は、切削油の飛沫を検出した際や、振動により光軸が瞬
間的にずれた際にも自己診断異常の信号状態となるた
め、前記のように自己診断出力fのみを見てセンサ53
の異常と判断すると、正常状態のときにもセンサ異常と
して機械を停止させ、無駄な保守作業を行わせることに
なる。
【0006】この発明の目的は、工具折損検出センサの
自己診断異常の誤検知防止が行える工具折損検出装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施例
に対応する図1と共に説明する。この工具折損検出装置
は、工具折損検出センサ(4)として、受光量が正常範
囲外であるときに自己診断異常信号を出力する機能を有
する光電式のものを用いる。このようなセンサ(4)を
用いた工具折損検出装置において、自己診断の診断対象
期間(ta)を設定したタイマ(TA)と、自己診断異
常信号の許容持続時間(tb)を設定したタイマ(T
B)と、自己診断異常の判定手段(9)とを設ける。
【0008】
【作用】この構成によると、前記各タイマ(TA),
(TB)に各々設定された診断対象期間(ta)に許容
持続時間(tb)以上の自己診断異常信号が検出された
ときに、判定手段(9)により自己診断異常の判定が行
われる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1および図2に基づ
いて説明する。工具1は、タレット等の刃物台2に取付
けられたものであり、サーボモータおよびボールねじ等
からなる工具送り装置3により、切り込み方向(X軸方
向)の送りが行われる。工具折損検出センサ4は、工具
1の所定送り位置で工具1の刃先を検出可能な位置に設
置してある。
【0010】工具折損検出センサ4は、回帰反射形の光
電センサからなり、センサヘッド部4aに投光器および
受光器を内蔵し、投光器から照射されて回帰反射板5で
反射された光が、受光器で受光される。工具折損検出セ
ンサ4は、光路が遮断されたときにオン状態となる折損
検出出力g(図2(G))の他に、自己診断出力h(図
2(H))を出す機能を備えたものである。自己診断出
力hは、受光量が正常範囲外であるときに、例えば光路
の非遮断時の基準受光量に対して80%以下であるとき
にオフ状態になり、正常範囲であるときにオン状態とな
る。
【0011】図1にブロック表示した工作機械制御手段
6は、工作機械の全体を制御する手段であり、NC装置
およびプログラマブルコントローラ等からなる。工作機
械制御手段6には、制御プログラムに従って刃物台2等
に工具折損検出等の動作指令を与える折損検出指令手段
7が設けられている。
【0012】折損検出・自己診断手段8は、前記折損検
出の動作指令に応答して、工具折損検出センサ4の信号
処理を行い、折損検出および自己診断異常の判定を行う
手段であり、前記プログラマブルコントローラの一部の
制御プログラムや制御部品等によって構成される。
【0013】折損検出・自己診断手段8を構成する機能
手段として、主に対象期間設定タイマTAと、持続時間
設定タイマTBと、自己診断異常判定手段9と、折損判
定手段10とが設けられている。対象期間設定タイマT
Aは、自己診断異常の診断対象期間taを設定したタイ
マである。持続時間設定タイマTbは、自己診断異常信
号の許容持続時間tbを設定したタイマである。これら
タイマTA,TBは、独立部品である可変タイマによ
り、あるいは制御プログラム中のソフトウェアタイマ等
により構成される。
【0014】自己診断異常判定手段9は、前記診断対象
期間taに許容持続時間tb以上の自己診断異常信号が
検出されたとき、または診断対象期間taに持続許容時
間tb以上の工具折損検出出力gが検出されたときに自
己診断異常の判定出力kを出す手段である。折損判定手
段10は、所定の期間に工具折損検出センサ4の折損検
出出力gが入力されたときに、折損判定信号mを出力す
る手段である。
【0015】上記構成の動作を、図2のタイムチャート
と共に説明する。図2の(A)は、図1の折損検出指令
手段7から出力される折損検出開始指令の読み取りタイ
ミングを示し、同図(E)は折損検出終了指令の読み取
りタイミングを示す。この開始指令および終了指令は、
例えばNCコードにおける所定の準備コードで与えられ
る。
【0016】工具1は、前記開始指令により所定の待機
位置から図中に鎖線で示す折損検出位置まで前進させら
れ、終了指令によって待機位置に後退させられる。この
前進および後退を行う期間は、工具1が工具折損検出セ
ンサ4に干渉することのない期間であり、この前進およ
び後退期間が自己診断の診断対象期間taとしてタイマ
TA,TBに設定される。
【0017】図2(B)は、前進時の自己診断の診断対
象期間taを示すフラグ(M57A)であり、前記開始
指令の読み取りに応答してオンになり、タイマTAのア
ップに応答してオフになる。タイマTAの診断対象期間
taは、例えば1000msに設定される。図2(D)
は、検出開始指令から終了指令があるまでの折損検出全
期間を示すフラグ(M57ST)である。図2(F)は
工具後退時の診断対象期間taを示すフラグであり、終
了指令に応答してオンし、タイマTAのアップによって
オフする。これら工具前進時の診断対象期間taと、後
退時の診断対象期間taとの間に、実際の工具折損検出
が行われる。
【0018】図2(G)は、工具折損検出センサ4の折
損検出出力の出力例を示し、検出時にオンになる。
(H)は自己診断出力の出力例を示し、正常時にオンに
なる。(I)は持続時間設定タイマTBの出力例を示
し、その設定許容持続時間tbは例えば500msに設定
される。
【0019】いま、前進時の診断対象期間taにおい
て、図2(H)に示すように、短い持続時間の自己診断
異常信号h1があった場合、タイマTBはカウントを開
始するが、オンするまでに信号h1の立上りによってリ
セットされる。そのため、この信号h1は図1の自己診
断異常判定手段9において無視される。タイマTBの持
続許容時間tbよりも長い自己診断異常信号h2があっ
たときは、自己診断異常判定手段9によって異常と判定
され、その判定出力kによって機械の停止やアラーム出
力が行われる。後退時の診断対象期間taにおいても、
前進時と同様な判定が行われ、自己診断異常信号h3が
あった場合も、持続時間が短いために無視される。
【0020】前進時および後退時の診断対象期間ta
に、工具折損検出センサ4の折損検出信号g1があった
場合も、自己診断異常信号の場合と同様に自己診断異常
判定手段9による判定が行われる。図2(G)の例で示
すと、折損検出信号g1,g2は、いずれも短いために
無視され、折損検出信号g3があったときは、タイマT
Bの持続許容時間tbよりも長いために自己診断異常の
判定信号k(図1)が出力される。
【0021】なお、診断対象期間ta以外の期間におい
て、タイマTBの許容持続時間tbを超える自己診断異
常信号または折損検出信号があっても、自己診断異常判
定手段9はこれらの信号を無視し、異常判定信号kを出
力しない。
【0022】この工具折損検出装置は、このように診断
対象期間taに許容持続時間tb以上の自己診断異常出
力が検出されたときに、判定手段9により自己診断異常
と判定するようにしたため、切削油の飛沫を検出した際
や、振動による光軸の瞬間的ずれ等に際して出力される
工具折損検出センサ4の自己診断異常の誤検知が防止さ
れる。そのため、頻繁な自己診断異常の誤検知出力によ
って、無駄な保守を行う必要がなくなる。
【0023】なお、前記実施例では診断対象期間taに
折損検出信号があったときにも自己診断異常と判定する
ようにしたが、必ずしも折損検出信号は自己診断異常の
判定に使用しなくても良い。また、前記実施例では工具
折損検出センサ4として回帰反射形のものを使用した
が、透過形の光電センサを使用しても良い。
【0024】
【発明の効果】この発明の工具折損検出装置によると、
自己診断の診断対象期間を設定したタイマと、自己診断
異常出力の許容持続時間を設定したタイマとを設け、前
記診断対象期間に許容持続時間以上の自己診断異常出力
が検出されたときのみ判定手段により自己診断異常と判
定するようにしたため、切削油の飛沫を検出した際や、
振動による光軸の瞬間的ずれ等に際して出力される工具
折損検出センサの自己診断異常の誤検知が防止されると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概念構成を示すブロック
図である。
【図2】その動作例を示すタイミングチャートである。
【図3】従来の工具折損検出方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1…工具、2…刃物台、4…工具折損検出センサ、5…
回帰反射板、9…自己診断異常判定手段、h…自己診断
出力、g…折損検出出力、TA…対象期間設定タイマ、
TB…持続時間設定タイマ、ta…診断対象期間、tb
…許容持続時間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光量が正常範囲外であるときに自己診
    断異常信号を出力する機能を有する光電式の工具折損検
    出センサと、自己診断の診断対象期間を設定したタイマ
    と、自己診断異常出力の許容持続時間を設定したタイマ
    と、前記診断対象期間に許容持続時間以上の自己診断異
    常信号が検出されたときに自己診断異常と判定する判定
    手段とを備えた自己診断誤検知防止付き工具折損検出装
    置。
JP3351697A 1991-12-11 1991-12-11 自己診断誤検知防止付き工具折損検出装置 Pending JPH05162049A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3351697A JPH05162049A (ja) 1991-12-11 1991-12-11 自己診断誤検知防止付き工具折損検出装置

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JPH05162049A true JPH05162049A (ja) 1993-06-29

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ID=18419012

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JP3351697A Pending JPH05162049A (ja) 1991-12-11 1991-12-11 自己診断誤検知防止付き工具折損検出装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110539205A (zh) * 2019-09-24 2019-12-06 宁波爱柯迪精密部件有限公司 断刀检测系统及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110539205A (zh) * 2019-09-24 2019-12-06 宁波爱柯迪精密部件有限公司 断刀检测系统及方法
CN110539205B (zh) * 2019-09-24 2024-04-09 宁波爱柯迪精密部件有限公司 断刀检测系统及方法

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