JPH05161930A - 締結方法及び締結装置 - Google Patents

締結方法及び締結装置

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JPH05161930A
JPH05161930A JP3351940A JP35194091A JPH05161930A JP H05161930 A JPH05161930 A JP H05161930A JP 3351940 A JP3351940 A JP 3351940A JP 35194091 A JP35194091 A JP 35194091A JP H05161930 A JPH05161930 A JP H05161930A
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diameter
fastening
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Keiji Ishino
圭二 石野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 締結しよとうする金属板の前加工における過
剰の加工精度の削減、締結のための工程数の減少、作業
性の向上、及び締結強度の確保を目的とする。 【構成】 上型は第1のガイド部材3とパンチ5とパン
チガイド6からなり、パンチ5の先端部の直径は第2の
金属板2の貫通孔よりも小さく、パンチ5の本体部の直
径は第2の金属板2の貫通孔よりも大きいが第1の金属
板1の貫通孔よりも小さく、パンチの先端部とパンチの
本体部とは直径が徐々に大きくなっているパンチの傾斜
部によって接合されており、パンチ5は上下に駆動さ
れ、下型は第2のガイド部材4とインジェクタ7からな
り、第2のガイド部材4には第1の金属板1の貫通孔よ
り大きい直径の貫通孔を有することを特徴とする締結装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板と金属板の締結
方法及びその方法に関する。また、金属と非金属の締結
にも応用が考えられている。
【0002】
【従来の技術】従来、バーリングを施した金属板のバー
リング部に別の金属板の穴を組み合わせ、バーリング部
を変形させるカシメ締結方法がある。又、バーリングを
利用しない締結方法として特開58−81537に記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には、次のよ
うな問題点がある。 (1)一方の金属板に予めバ−リング部を成形し、他方
の金属板に予め穴をあけて、次いで、バーリング部と穴
とを組み合わせ、その後にカシメるものであり、多数の
工程を要するという問題。 (2)締結部位が2ケ所以上となる場合、バーリング部
とそれに組み合わせる穴の位置精度を2つの部品(バー
リング部を成形しようとする金属板と穴を成形しようと
する金属板)で、それぞれ精度よく作り込まねばならな
い。あるいは穴形状を長円等の形として、部品の作り込
み、組み合わせ作業の効率化を図ると締結強度の低下を
余儀なくさせられる。すなわち、従来の方法は、部品の
作り込みが必要であり、作業性が悪くなる問題に加え
て、締結強度の低下という問題がある。
【0004】そこで、本発明の第1の目的は、(イ)部
品の前加工における過剰の加工精度の削減、(ロ)締結
のための工程数の減少、(ハ)作業性の向上、及び
(ニ)締結強度の確保である。
【0005】また、従来技術では、次のような問題点も
ある。 (3)締結を行うための成形(変形)加工と締結力を生
み出すための変形加工が別の作業(工程)で行われてい
るという問題。
【0006】そこで、本発明の第2の目的は、(ホ)締
結を行うための成形(変形)加工と、締結力を生み出す
ための変形加工を1つの作業(工程)で行うのを可能に
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的は、請
求項1に記載の本発明、すなわち、第1の金属板と第2
の金属板の締結方法にであって、第1の金属板に締結用
貫通孔を形成し、第1の金属板貫通孔の径より小さい径
の貫通孔を第2の金属板に形成し、第1の金属板の上に
第2の金属板を重ね、互いの貫通孔の中心をパンチの中
心軸に一致するように位置合わせし、第2の金属板の上
方には第1のガイド部材とパンチを配置し、パンチの先
端部の直径は第2の金属板の貫通孔よりも小さく、パン
チの本体部の直径は第2の金属板の貫通孔よりも大きい
が第1の金属板の貫通孔よりも小さく、パンチの先端部
とパンチの本体部とは直径が徐々に大きくなっているパ
ンチの傾斜部によって接合されており、第1の金属板の
下方には第1の金属板の貫通孔より大きい直径の貫通孔
を有する第2のガイド部材を配置し、第1のガイド部材
と第2のガイド部材によって第1の金属板及び第2の金
属板をはさみ、続いて、パンチを第2の金属板の側から
第1の金属板の貫通孔へと押し込んで、第1の金属板と
第2の金属板を締結することを特徴とする金属板の締結
方法によって、達成される。
【0008】上記の第2の目的は、請求項2に記載の本
発明、すなわち、上型は第1のガイド部材とパンチとパ
ンチガイドからなり、パンチの先端部の直径は第2の金
属板の貫通孔よりも小さく、パンチの本体部の直径は第
2の金属板の貫通孔よりも大きいが第1の金属板の貫通
孔よりも小さく、パンチの先端部とパンチの本体部とは
直径が徐々に大きくなっているパンチの傾斜部によって
接合されており、パンチはパンチの本体部がパンチガイ
ドに沿って上下に駆動され、下型は第2のガイド部材と
イジェクタからなり、第2のガイド部材には第1の金属
板の貫通孔より大きい直径の貫通孔を有し、第2のガイ
ド部材の貫通孔内でイジェクタは上下摺動することを特
徴とする金属板締結装置によって、達成される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、本発明は図示の実施例の寸法、形
状、構造、材質等に限定されるものではない。
【0010】本発明の締結装置の構成は、図1に示すよ
うに、上方には、第1のガイド部材3とパンチ5を設
け、下方には、第2のガイド部材4とイジェクタ7とを
設けてあり、パンチ5は第1のガイド部材3の中に上下
方向に駆動可能に組み込まれ、イジェクタ7は第2のガ
イド部材4の中に上下方向に駆動可能に組み込まれてな
る。第1のガイド部材3と第2のガイド部材4との間に
は、上から金属板2、金属板1の順に積み重ね、挟まれ
ている。
【0011】本発明の締結装置の動作は、次のとおりで
ある。イジェクタ7を有する第2のガイド部材4の上に
締結用の貫通孔を予め成形した金属板1を貫通孔の中心
とイジェクタ7の軸が一致するように位置決めセットす
る。次に、金属板1の上に金属板1の貫通孔よりも小さ
い貫通孔を予め設けた金属板2を中心を一致させるよう
にセットする。その後、上型に保持された第1のガイド
部材3とパンチ5が下降し、まず、第1のガイド部材3
が金属板2に接し、金属板1と金属板2を押さえる。こ
の状態を図1に示している。第1のガイド部材3はその
位置に留まり、上型の下降とともにパンチ5はさらに下
降し、パンチ5の先端部は金属板2、金属板1のそれぞ
れの貫通孔を通り、イジェクタ7に接して、イジェクタ
7を押し下げる。パンチ5の傾斜部は、金属板2と接
し、金属板2を変形させ、金属板1の貫通孔の中へと押
し込んでいく。金属板1の貫通孔は、金属板2の変形ダ
イの役目を成し、大きな変形は起きない。パンチ5はさ
らに下降し、パンチガイドの内径とほぼ同径のパンチ5
の円筒部と金属板1の貫通孔の側面とによって、金属板
2を変形させて行く。金属板2は、金属板1の貫通孔を
通過後、パンチ5により、第2のガイド部材に設けられ
たイジェクタ7とほぼ同径の孔の側面に密着させられ
て、金属板1の貫通孔の径よりも大きくなる。その後、
パンチ5は上昇し、イジェクタ7も同時に上昇する。や
がて、第1のガイド部材3も金属板2と離れ上昇し、金
属板2の変形部は、イジェクタ7により、第2のガイド
部材4から押し出され、締結が完了する。
【0012】締結された金属板は、図2のようになる。
図2のφd、φDは、それぞれ、パンチ5、第2のガイ
ド部材4により精度良く加工され、図3のA部に示すよ
うな、従来見られた内径への凸変形もない。
【0013】図1の第2のガイド部材4に設けられた孔
をさらに大きくし、金属板2の変形部に接することのな
い程度にして、同様の動作を行うと、図4のようにな
る。外径の精度は低下するが、図1で示したイジェクタ
7がなくとも締結部の取り出しが容易になる。この方法
で締結した状態を図5に示す。
【0014】また、図1の金属板2に予め設けた貫通孔
を加工せず、第2のガイド部材に設けられた孔をさらに
大きくした場合、同様の動作を行うと、図6の状態とな
り、締結強度は、さらに向上する。
【0015】図1の実施例においては、パンチ5の位置
合わせを第1のガイド部材3で行っている。しかし、パ
ンチ5を別の部分(金型の上型で強度を確保しながら)
で位置決め保持をした場合でも、この締結法は有効であ
る。その場合、第1のガイド部材3は通常の金型のスト
リッパプレートと同様に、金属板の押さえ及び加工部か
らのパンチ5の分離をさせる作用を有する部材として置
き換える必要がある。
【0016】本実施例では締結部の平面形状を丸形状と
して説明しているが、長円、欠き円等の形状でも締結可
能である。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明の締結方法によ
って、次のような顕著な効果が得られる。 (a)締結のための変形と、締結力を生じさせるための
変形が同時に行えるので、工程の短縮が出来る。 (b)締結力を発生させる前の凸部と穴の組み合わせ等
の作業がなくなるので、作業の効率を向上させることが
できる。 (c)締結力を発生させる前の凸部と穴の組み合わせが
なくなるので、部品の凸ピッチ(穴ピッチ)の過剰な精
度を不要にできる。 (d)金属板自体をダイとしているので、金属板どおし
の密着力が高く締結の強度を向上させることができる。 (e)締結部の内径部が精度良く仕上がるので、軸等の
圧入、位置決め等に利用できる。 (f)締結部の外径部が精度良く仕上がるので、他部材
等との位置決め等に利用できる。
【0018】また、請求項2に記載の本発明の締結装置
によって、締結のための変形と、締結力を生じさせる変
形が同時に行えるので、工程の短縮ができるという顕著
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締結装置の概略図である。
【図2】本発明の締結装置によって締結された金属板の
断面図である。
【図3】従来の締結方法によって締結された金属板の断
面図である。
【図4】本発明の他の実施例の締結装置を用いた金属板
の締結を示す説明図である。
【図5】図4に示した締結装置によって締結された金属
板の断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例の締結方法によって
締結された金属板の断面図である。
【符号の説明】
1 金属板 2 金属板 3 第1のガイド部材 4 第2のガイド部材 5 パンチ 6 パンチガイド 7 イジェクタ 11 金属板 12 金属板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の金属板と第2の金属板の締結方法
    にであって、第1の金属板に締結用貫通孔を形成し、第
    1の金属板貫通孔の径より小さい径の貫通孔を第2の金
    属板に形成し、第1の金属板の上に第2の金属板を重
    ね、互いの貫通孔の中心をパンチの中心軸に一致するよ
    うに位置合わせし、第2の金属板の上方には第1のガイ
    ド部材とパンチを配置し、パンチの先端部の直径は第2
    の金属板の貫通孔よりも小さく、パンチの本体部の直径
    は第2の金属板の貫通孔よりも大きいが第1の金属板の
    貫通孔よりも小さく、パンチの先端部とパンチの本体部
    とは直径が徐々に大きくなっているパンチの傾斜部によ
    って接合されており、第1の金属板の下方には第1の金
    属板の貫通孔より大きい直径の貫通孔を有する第2のガ
    イド部材を配置し、第1のガイド部材と第2のガイド部
    材によって第1の金属板及び第2の金属板をはさみ、続
    いて、パンチを第2の金属板の側から第1の金属板の貫
    通孔へと押し込んで、第1の金属板と第2の金属板を締
    結することを特徴とする締結方法。
  2. 【請求項2】 上型は第1のガイド部材とパンチとパン
    チガイドからなり、パンチの先端部の直径は締結対象の
    1つである第2の金属板の貫通孔よりも小さく、パンチ
    の本体部の直径は第2の金属板の貫通孔よりも大きいが
    締結対象の他の1つである第1の金属板の貫通孔よりも
    小さく、パンチの先端部とパンチの本体部とは直径が徐
    々に大きくなっているパンチの傾斜部によって接合され
    ており、パンチはパンチの本体部がパンチガイドに沿っ
    て上下に駆動され、下型は第2のガイド部材とイジェク
    タからなり、第2のガイド部材には第1の金属板の貫通
    孔より大きい直径の貫通孔を有し、第2のガイド部材の
    貫通孔内でイジェクタは上下摺動することを特徴とする
    締結装置。
  3. 【請求項3】 パンチの先端部が円錐形状であることを
    特徴とする請求項2に記載の締結装置。
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