JPH05161919A - ロール成形機 - Google Patents

ロール成形機

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JPH05161919A
JPH05161919A JP35107291A JP35107291A JPH05161919A JP H05161919 A JPH05161919 A JP H05161919A JP 35107291 A JP35107291 A JP 35107291A JP 35107291 A JP35107291 A JP 35107291A JP H05161919 A JPH05161919 A JP H05161919A
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roll
roller
face plate
lip
die face
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Akio Akahori
明夫 赤堀
Norikazu Takano
典師 高野
Masanori Tomita
正徳 富田
Kenichi Motoki
健一 元木
Eikichi Kaji
英吉 鍛冶
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Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品サイズ変更時のロール組み替えを能率的
に行う。 【構成】 板材の送り駆動は送り駆動専用のピンチロー
ル23,25,27,28で行う。リップ部の成形はリ
ップ成形ゾーン24で行い,リップ部を成形した後のフ
ランジ部の成形はフランジ成形ゾーン26で行う。リッ
プ成形ゾーン24は1種類のローラダイス面板ユニット
70からなり,各製品サイズに兼用される。フランジ成
形ゾーン26は,3つの製品サイズに対応して専用の3
つのローラダイス面板ユニット31,32,33を中央
列と左右列との3列をなすように並列して備える。か
つ,このローラダイス面板ユニット群全体を一体に左右
に移動可能にする。製品サイズ変更時には,ローラダイ
ス面板ユニット群全体を右または左に移動させ,所望の
ローラダイス面板ユニットを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,金属帯板よりリップ
付き溝形鋼等のように水平なウエブ部の両側に折曲され
たフランジ部を持ちその両側にさらに折曲されたリップ
部を持つ断面形状を成形する場合に好適なロール成形機
に関する。
【0002】
【従来の技術】ロール成形機においては,成形品種の変
更に伴うロール組み替えを能率的に行うことが強く求め
られている。ロール組み替えを能率的に行うことができ
るロール成形機として,図12に示すように,複数(た
だし図では明示されない)のロールスタンド1をソール
プレート2に設置してなる成形ユニット3を成形機ベッ
ド4上に着脱可能に設けるロール成形機が知られてい
る。ロールスタンド1は,成形ロール5を組み込んだロ
ールシャフト6の両側を支持する。符号7はロールシャ
フト6を駆動する駆動部で,カップリング8を介してロ
ールスタンド1側の入力軸に連結される。通常,1つの
ソールプレート2上には,全成形スタンド段数,あるい
はその半分あるいは3分の1等の数のロールスタンド1
が設置される。このソールプレート方式のロール成形機
において,製品サイズの変更に伴うロール組み替えを行
う場合,図示のようにロールスタンド1をソールプレー
ト2ごと(つまり成形ユニット3ごと)成形機ベッド4
から取り外し,ロールを次の製品サイズにセットしたロ
ールスタンド1をソールプレート2ごとクレーン9で吊
って運搬し,成形機ベッド4上に設置する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のソールプレ
ート方式のロール成形機は,複数のロールスタンド1を
ソールプレート2ごと交換するので,単にロールおよび
ロールシャフトだけをロールスタンドから取り外す方法
と比べて能率的であるが,それでも,次に成形する製品
サイズに合わせてロール予備組み替えをする作業が必要
であり,また,複数のロールスタンド1をソールプレー
ト2ごとクレーンで運搬する作業は必ずしも簡単でな
い。また,ロール予備組み替えを済ませた成形ユニット
3を置くスペースと,成形機から取り外した成形ユニッ
ト3を置くスペースとの両方が必要であり,ロール組み
替えを行うためのスペースを広く必要とするという問題
もある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,主としてリップ付溝形鋼のごとき断面形状の製品を
成形する場合に,製品サイズの変更に伴うロール組み替
えをきわめて能率的に行うことが可能で,また,クレー
ンを操作する作業が不要であり,さらにロール組み替え
のために広いスペースを必要としないロール成形機を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のロール成形機は,コーナー部の内側アール部に接触
する遊転の突き当てローラとコーナー部近傍においてコ
ーナー部を挟む2辺の外側面にそれぞれ接触する遊転の
2つの受けローラとを備えたローラダイス面板ユニット
における前記突き当てローラと受けロールとにより板材
の折り曲げ成形を行うとともに,板材の送り駆動は送り
駆動専用の送り駆動専用ロールで行うローラダイス成形
法により,水平なウエブ部の両側に折曲されたフランジ
部を持ちその両側にさらに折曲されたリップ部を持つ断
面形状を成形するロール成形機であって,前記リップ部
を折り曲げ成形するリップ成形ゾーンと,このリップ成
形ゾーンの下流側で前記フランジ部を折り曲げ成形する
フランジ成形ゾーンとを備え,前記リップ成形ゾーン
は,前記突き当てローラとこれに対向する2つの受けロ
ーラとを製品サイズに応じて移動調整可能な,各製品サ
イズに兼用のローラダイス面板ユニットを備え,前記フ
ランジ成形ゾーンは,3つの製品サイズに対して専用の
3つのローラダイス面板ユニットを中央列と左右列との
3列をなすように並列して備え,かつこのローラダイス
面板ユニット群全体を一体に左右に移動可能に備えたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】上記ロール成形機において,板材の送り駆動は
板材の折り曲げを行わない送り駆動専用ロールで行う。
そして,リップ部の成形は,リップ成形ゾーンにおい
て,板材がローラダイス面板ユニットにおける突き当て
ローラとこれに対向する2つの受けローラとの間を通過
することで行われる。フランジ部の成形は,板材が3列
のローラダイス面板ユニット列のうちの成形機センター
ライン上に位置させたローラダイス面板ユニットにおけ
る突き当てローラとこれに対向する2つの受けローラと
の間を通過することで行われる。
【0007】製品サイズの変更時には,リップ成形ゾー
ンにおいては,ローラダイス成形面板上の突き当てロー
ラと対向する2つの受けローラとを移動調整して,製品
サイズに対応させる。一方,フランジ成形ゾーンでは,
3列・複数段のローラダイス面板ユニットからなるロー
ラダイス面板ユニット群を全体として右または左に移動
させて,所望の製品サイズに対応するローラダイス面板
ユニット列を成形機センターラインに一致させる。フラ
ンジ成形ゾーンの各ローラダイス面板ユニットは,既に
突き当てローラおよびこれに対向する2つの受けローラ
がそれぞれ製品サイズに正しく対応したものとなってい
るので,前述のローラダイス面板ユニット群全体の移動
のみでロール組み替えが完了する。
【0008】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図1〜図7を参照
して説明する。実施例では,図8に示すように,水平な
ウエブ部20aとその両側のフランジ部20bおよびリ
ップ部20cを持つリップ付き溝形鋼20を成形するも
のである。図1は本発明の一実施例を示すロール成形機
の概略全体平面図,図2は同概略側面図である。成形機
ベッド21上に,板材20(なお,材料も成形途中のも
のも最終形状の製品も同じく符号20で示す)の左右エ
ッジを案内する入り口ガイド22,板材の送り駆動のみ
を行う上下の円筒ロールによる第1のピンチロール23
(なお,図面中の符号はピンチロール自体とピンチロー
ルスタンドとを明確に区別せずに付している),リップ
部20cの折り曲げ成形を行うリップ成形ゾーン24,
リップ部20cのみが成形された板材20を送り駆動す
る第2のピンチロール25,リップ部20cが成形され
た後,フランジ部20bを折り曲げ成形するフランジ成
形ゾーン26,リップ付き溝形断面の最終形状に成形さ
れた板材(製品20)を送り駆動する第3のピンチロー
ル27,および第4のピンチロール28を備えている。
【0009】前記フランジ成形ゾーン26は,リップ付
き溝形鋼の製品サイズの例えばC100×50×20に
専用のローラダイス面板ユニット31と,C75×45
×15に専用のローラダイス面板ユニット32と,C6
0×30×10に専用のローラダイス面板ユニット33
との3種のローラダイス面板ユニットを中央列と左右列
との3列をなすように並列して設けている。図示例のフ
ランジ成形ゾーン26は7段式である。つまり3つのロ
ーラダイス面板ユニット列はそれぞれタンデム方向に7
つのローラダイス面板ユニットを備えている。この3列
をなすローラダイス面板ユニット31,32,33は,
送り方向に延びる上部枠材34と下部枠材35とこの下
部枠材35を成形機幅方向に一体連結するベース部材3
6とからなる成形機幅方向に移動可能な可動フレーム3
7の前記上部枠材34と下部枠材35とに固定されてい
る。一方,成形機ベッド21上側には成形機幅方向に延
びるレール38が固定され,このレール38に嵌合して
案内されるガイド部39が前記可動フレーム37のベー
ス部材36の下面に固定され,こうして,3列・7段の
ローラダイス面板ユニット31,32,33を一体に固
定した可動フレーム37がレール38に沿って成形機幅
方向に移動可能にされている。符号40は可動フレーム
37の移動限度を規定するとともに,位置決めを行うス
トッパである。さらに,前記可動フレーム37を成形機
幅方向に駆動する駆動装置として,成形機ベッド21上
にエアシリンダ42が設けられ,このエアシリンダ42
のシリンダロッド42aの先端が可動フレーム37の底
面に固定したブラケット43に連結されている。
【0010】前記ローラダイス面板ユニット31,3
2,33の詳細を説明すると,図5,図6に示すよう
に,各ローラダイス面板ユニット31,32,33の面
板31a,32a,33aに,板材20の内側アール部
に接触する遊転の突き当てローラ51と,コーナー部近
傍においてウエブ部20aの外側面に接触する同じく遊
転のベースローラ(受けローラ)52と,同じくコーナ
ー部近傍においてフランジ部20bの外側面に接触する
同じく遊転のサイドローラ(受けローラ)53とをそれ
ぞれ左右一組ずつ取り付けている。各面板31a,32
a,33aには,板材が通る穴31b,32b,33b
があけられている。符号55は前記突き当てローラ51
の軸51aを支持する突き当てローラホルダである。こ
の突き当てローラホルダ51は,面板31a,32a,
33aに固定したブロック59にピン56を介してほぼ
上下方向に回転可能に支持され,突き当てローラ55の
上部と面板31a,32a,33aとの間には,軸57
に嵌装させた皿バネ58を介在させている。この皿バネ
58の存在により,成形する板材の板厚が変更されて
も,必要な圧下力を与えつつ板厚増減分の変位が可能な
ので,ライナー調整などの板厚調整を行う必要がなく,
自動的にその板厚に対応可能である。符号60は前記ベ
ースローラ52の軸52aを支持するベースローラホル
ダである。符号61は前記サイドローラ53の軸53a
を支持するサイドローラホルダである。前記ベースロー
ラホルダ60,およびサイドローラホルダ61は,ボル
ト62,63でそれぞれ面板31a,32a,33aに
固定されている。突き当てローラ51,ベースローラ5
2,サイドローラ53は,特定の製品サイズに固有であ
るので,大きく移動調整可能にすることは必要ないが,
微調整はできるようにしておくとよい。なお,符号64
は面板31a,32a,33aを補強するリブプレート
である。
【0011】前記リップ成形ゾーン24は,フランジ成
形ゾーン26と同様にローラダイス成形法を採用してい
るが,このリップ成形ゾーン24では,各製品サイズに
兼用する1種類のローラダイス面板ユニット70を備え
ている。図示例では6段式,つまりタンデム方向に6つ
のローラダイス面板ユニットを備えている。各ローラダ
イス面板ユニット70は,図7にも示すように,成形機
ベッド21に固定したベース68上に固定し上部を上部
枠材69で連結した主面板71と,この主面板71上の
水平なガイド72に沿って成形機幅方向にスライド可能
に設けた左右の副面板73とを備え,左右の各副面板7
3には,前記フランジ成形ゾーン26における突き当て
ローラ51,ベースローラ52,サイドローラ53と同
様な働きをする突き当てローラ81,ベースローラ(受
けローラ)82,サイドローラ(受けローラ)83をそ
れぞれ設けている。しかし,3つの製品サイズに兼用と
するため,左右の各副面板73にめねじブロック76を
固定し,このめねじブロック76を,右ねじ部75aお
よび左ねじ部75bを左右部にそれぞれ持ち,主面板7
1側に設けた軸受け部74に回転のみ可能に設けた調整
用スクリュウ75に螺合させており,調整用スクリュウ
75を回すことで左右のめねじブロック76およびこれ
と一体の左右の副面板73を左右に移動調整する構成と
している。また,符号85は突き当てローラ81の軸8
1aを支持する突き当てローラホルダ,符号86は前記
サイドローラ83の軸83aを支持するサイドローラホ
ルダで,それぞれ副面板73に固定されている。前記ベ
ースローラ82の軸82aは前記めねじブロック76に
支持されている。また,主面板71には板材が通る穴7
1aがあけられ,副面板73には板材を通すための切り
欠きを設けている。
【0012】上記のロール成形機において,板材20の
送り駆動は第1のピンチロール23と,第2のピンチロ
ール25と,第3のピンチロール27および第4のピン
チロール28により行われる。リップ部20cの成形は
リップ成形ゾーン24において6段のローラダイス面板
ユニット70により行われる。すなわち,板材20がロ
ーラダイス面板ユニット70における突き当てローラ8
1とこれに対向するベースローラ82およびサイドロー
ラ83との間を通過することで,コーナー部が漸次深く
折り曲げられる。また,フランジ部20bの成形は,3
列のローラダイス面板ユニット列31,32,33のう
ちの成形機センターライン上に配置されている特定のロ
ーラダイス面板ユニットにより行われる。ローラダイス
面板ユニットにおける折り曲げ成形自体は,前記リップ
成形ゾーン24の場合と同様で,板材20が突き当てロ
ーラ51とこれに対向するベースローラ52およびサイ
ドローラ53との間を通過することで行われる。
【0013】製品サイズの変更時には,リップ成形ゾー
ン24においては,ススリュウ75を回し,この調整用
スクリュウ75に螺合するめねじブロック76およびこ
れと一体の左右の副面板73を左右に対称的に移動調整
し,これにより突き当てローラ81とベースローラ82
とサイドローラ83との組みを左右それぞれの折り曲げ
位置に応じた所定位置まで移動させる。
【0014】一方,フランジ成形ゾーン26では,3列
・7段のローラダイス面板ユニット31,32,33群
を全体として右または左に移動させて,所望の製品サイ
ズに対応するローラダイス面板ユニット列を成形機セン
ターラインに一致させる。フランジ成形ゾーンでは,既
にローラダイス面板ユニット31,32,33上の突き
当てローラ51,ベースローラ52,サイドローラ53
はそれぞれ製品サイズに正しく対応したものとなってい
るので,前述のローラダイス面板ユニット31,32,
33群全体の移動のみでロール組み替えが完了する。
【0015】また,製品サイズが同一で板厚のみ変更す
る場合,リップ成形ゾーン24およびフランジ成形ゾー
ン26においては,突き当てローラ51または81が皿
ばね58の弾性変位により必要な圧下力を与えつつ自動
的に板厚変更に対応する。また,各ピンチロール23,
25,27,28についても,上ロールの圧下力を受け
る部分に皿ばねを配置することで,板厚変更の際の調整
作業は不要となる。皿ばねをピンチロール23,25,
27,28に配置する場合の具体的実施例を図8〜図1
0を参照して説明する。
【0016】図8はピンチロールスタンドの上部部分の
一部切り欠きの拡大図で,符号101はロールスタン
ド,102は上ピンチロール103を取り付けた上ロー
ルシャフト,104は上ロールシャフト102を支持す
る上側チョック(軸受け箱),105はロールナット,
106は下ピンチロール,107はスタンドキャップで
ある。スタンドキャップ107に溶接固定したナット1
08にねじ部109aを持つ押さえ軸109のねじ部1
09aを螺合させる。押さえ軸109は下端部につば部
109bを持つ。上側チョック104の上面に皿ばねケ
ース本体110と押さえ蓋部111とからなる皿ばねケ
ース120をボルト112で固定する。皿ばねケース本
体110は円筒状の穴110aおよび大径の円筒状の空
所110bを有する。この空所110bに例えば8枚の
皿ばね116を配置する。頭付きガイド軸115の軸部
115aを前記皿ばね116の穴内に嵌入し,かつ皿ば
ねケース本体110の穴110a内に摺動可能に嵌合さ
せる。頭付きガイド軸115の頭部115bの上面側に
設けた凹部にロードセル117を収容する。前記押さえ
蓋部111は,中央に軸穴111bを有し,この軸穴1
11b部分に回り止めされた中間軸118が上下に摺動
可能に配置され,この中間軸118の上面に前記押さえ
軸109の下端のつば部109bが接触する。
【0017】上記のピンチロールに板材20が通板され
る時,上ロール103の圧下力(圧下荷重)は皿ばね1
16を介して押さえ軸109に伝達される。ナット10
8に螺合している押さえ軸109は,スタンドキャップ
107に固定的に保持されているので,上ロール103
の圧下力は8枚の皿ばね116が受けることになる。し
たがって,通板される板材20の板厚が変更されても,
皿ばね116がその弾性変位により必要な圧下力を与え
つつ自動的に板厚に対応できる。
【0018】第1〜第4の各ピンチロール23,25,
27,28に使用する皿ばね116のばね反発力の設定
は実験により決定するとよい。図10は同一の製品サイ
ズで板厚がそれぞれ1.6mm,2.3mm,3.2m
mである場合に,第1のピンチロール23,第2のピン
チロール25,第3のピンチロール27,第4のピンチ
ロール28のそれぞれにどの程度の圧下力があれば通板
可能かを調べた実験結果をグラフで示したものである。
横軸が板厚,縦軸が各ピンチロールの圧下力(圧下荷
重)である。ここで,第1のピンチロール23に必要な
圧下力とは,第1のピンチロール23により板材の先端
を第2のピンチロール25まで送り込むことが可能な送
り駆動力を発生させる圧下力である。第2のピンチロー
ル25に必要な圧下力とは,前記第1のピンチロール2
3で送り駆動力(先に実験的に求めた必要な圧下力に設
定した場合の送り駆動力)が与えられている条件のもと
で,第2のピンチロール25において板材を第3のピン
チロール27まで送り込むことが可能な送り駆動力を発
生させる圧下力である。第3,第4のピンチロール2
7,28に必要な圧下力とは,板材の後端が第2のピン
チロール25を抜けた後,第3,第4のピンチロール2
7,28において板材を送り出すことが可能な送り駆動
力を発生させる圧下力である。図8に記載した圧下力の
数値(1425Kg,1825Kg,2325Kg等)
は,駆動側および作業側の各チョックにおいてそれぞれ
作用する荷重の平均値である。各ピンチロール23,2
5,27,28においてそれぞれ,変位(板厚に対応)
とばね反発力(圧下力に対応)との関係が図10と同様
な特性(1個の皿ばねの特性および使用枚数)となる皿
ばね116を使用すると,上述のように板厚の変更に自
動的に対応する。
【0019】なお,上記のロール成形機において,フラ
ンジ成形ゾーン26では,板材縁部側コーナー部の折り
曲げを終えた後の中央側コーナー部の折り曲げ成形であ
るから,既に板材の幅は狭くなっており,3つのローラ
ダイス面板ユニット31,32,33を並列させてもあ
まり広い幅を必要としないので,3つのローラダイス面
板ユニットを並列して設けることに伴う成形機幅の極端
な増大は生じない。一方,リップ成形ゾーン24では板
材の縁部側コーナー部の折り曲げ成形であり,この段階
では板材の幅が広くローラダイス面板ユニットも広い幅
を必要とするので,これを3つ並列させるとすると,ロ
ーラダイス面板ユニットはかなり広い幅を必要とし成形
機幅が著しく増大するが,このリップ部成形ゾーンでは
1種類のローラダイス面板ユニットのみを持つ構造であ
るから,成形機幅が著しく増大する問題はない。
【0020】なお,実施例ではリップ付き溝形鋼を成形
する場合について説明したが,必ずしもこれに限らず,
リップ付き溝形鋼のフランジ部に相当する部分とリップ
部に相当する部分とを持つ類似の断面形状のものであれ
ば適用可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば,フランジ成形ゾーンに
おいては,3列・複数段のローラダイス面板ユニット群
全体を左右に移動させるだけで,新しい製品サイズに対
応可能となるので,製品サイズ変更時のロール組み替え
作業が著しく能率的になる。
【0022】製造する3種の製品サイズを具体的に決め
ておくことにより,ローラダイス面板ユニットの各ロー
ラの調整が不要なので,ロール組み替え時の作業には熟
練を要せず,高度の技能を持った作業者が不要となる。
また,クレーンを用いる作業が不要となる。
【0023】フランジ成形ゾーンでは,板材縁部側コー
ナー部の折り曲げを終えた後の中央側コーナー部の折り
曲げ成形であるから,既に板材の幅は狭くなっており,
3つのローラダイス面板ユニットを並列させてもあまり
広い幅を必要としないので,3つのローラダイス面板ユ
ニットを並列して設けることに伴う成形機幅の極端な増
大は避けられ。
【0024】従来のソールプレート方式のようにロール
組み替え時にソールプレートを置くための広い床面を別
に必要とせず,成形機スペースのみでよいから,工場床
面の省スペース化が図られる。
【0025】製品サイズ変更用としての予備ロールを別
途必要としないから,ロール管理が単純になり,製造現
場全体としての作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すロール成形機の概略の
平面図である。
【図2】同概略の側面図である。
【図3】図1における概略のA−A線断面図である。
【図4】図1における概略のB−B線断面図である。
【図5】フランジ成形ゾーンにおけるローラダイス面板
ユニットの一部の正面図である。
【図6】図5のローラダイス面板ユニットの側面図であ
る。
【図7】リップ成形ゾーンにおけるローラダイス面板ユ
ニットの正面図である。
【図8】圧下力を受ける部分に皿ばねを用いたピンチロ
ールスタンドの実施例を示す要部の一部切り欠き側面図
である。
【図9】図8における皿ばねケース部分を示すもので同
図のC−C線断面図である。
【図10】材料板厚と板材を送り駆動するために必要な
ピンチロール圧下力との関係を実験的に求めた結果を示
すグラフである。
【図11】実施例において成形しようとする製品の一例
であるリップ付き溝形鋼の断面図である。
【図12】従来のロール成形機を示す正面図である。
【符号の説明】
20 リップ付き溝形鋼(板材) 20a ウエブ部 20b フランジ部 20c リップ部 21 成形機ベッド 23,25,27,28 ピンチロール(駆動専用ロー
ル) 24 リップ成形ゾーン 26 フランジ成形ゾーン 31,32,33 ローラダイス面板ユニット 31a,32a,33a 面板 37 可動フレーム 38 レール 51,81 突き当てローラ 52,82 ベースローラ(受けローラ) 53,83 サイドローラ(受けローラ) 70 ローラダイス面板ユニット 71 主面板 72 ガイド 73 副面板 75 調整用スクリュウ 101 ロールスタンド 103 上ロール 104 上側チョック 106 下ロール 110 皿ばねケース本体 111 押さえ蓋部 116 皿ばね 117 スタンドキャップ 118 中間軸 120 皿ばねケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鍛冶 英吉 千葉県船橋市芝山4−17−18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーナー部の内側アール部に接触する遊
    転の突き当てローラとコーナー部近傍においてコーナー
    部を挟む2辺の外側面にそれぞれ接触する遊転の2つの
    受けローラとを備えたローラダイス面板ユニットにおけ
    る前記突き当てローラと受けロールとにより板材の折り
    曲げ成形を行うとともに,板材の送り駆動は送り駆動専
    用の送り駆動専用ロールで行うローラダイス成形法によ
    り,水平なウエブ部の両側に折曲されたフランジ部を持
    ちその両側にさらに折曲されたリップ部を持つ断面形状
    を成形するロール成形機であって,前記リップ部を折り
    曲げ成形するリップ成形ゾーンと,このリップ成形ゾー
    ンの下流側で前記フランジ部を折り曲げ成形するフラン
    ジ成形ゾーンとを備え,前記リップ成形ゾーンは,前記
    突き当てローラとこれに対向する2つの受けローラとを
    製品サイズに応じて移動調整可能な,各製品サイズに兼
    用のローラダイス面板ユニットを備え,前記フランジ成
    形ゾーンは,3つの製品サイズに対して専用の3つのロ
    ーラダイス面板ユニットを中央列と左右列との3列をな
    すように並列して備え,かつこのローラダイス面板ユニ
    ット群全体を一体に左右に移動可能に備えたことを特徴
    とするロール成形機。
  2. 【請求項2】 送り駆動専用ロールとしてのピンチロー
    ルを前記リップ成形ゾーンの上流と,リップ成形ゾーン
    とフランジ成形ゾーンとの間と,フランジ成形ゾーンの
    下流とに配置したことを特徴とする請求項1記載のロー
    ル成形機。
  3. 【請求項3】 前記送り駆動専用ロールとしてのピンチ
    ロールは,上側のロールシャフトを支持する上側チョッ
    クとスタンドキャップとの間に,圧下力を受ける皿ばね
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のロール成形
    機。
  4. 【請求項4】 上側チョックの上面に固定した皿ばねケ
    ース内に皿ばねを収容するとともに,スタンドキャップ
    に垂直な押さえ軸を上下方向の位置を調整可能に取り付
    け,この押さえ軸の下端部を前記皿ばねケースに上下方
    向に移動可能に係合させ,かつこの押さえ軸の下端面に
    より前記皿ばねの反力を受けるようにしたことを特徴と
    する請求項3記載のロール成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5461896A (en) * 1994-02-18 1995-10-31 Abbey Etna Machine Company Automated changeover tube mill
EP1961500A1 (en) * 2007-02-20 2008-08-27 Olimpia 80 SRL Improved system for manufacturing welded pipes of different diameters
WO2010131277A1 (en) * 2009-05-14 2010-11-18 Mav S.R.L. Roll forming machine equipped with roll profiler integrated in the shaft and cutting former integrated in straightening group

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WO2010131277A1 (en) * 2009-05-14 2010-11-18 Mav S.R.L. Roll forming machine equipped with roll profiler integrated in the shaft and cutting former integrated in straightening group

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