JPH05161353A - 共振形コンバータ - Google Patents
共振形コンバータInfo
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- JPH05161353A JPH05161353A JP34034391A JP34034391A JPH05161353A JP H05161353 A JPH05161353 A JP H05161353A JP 34034391 A JP34034391 A JP 34034391A JP 34034391 A JP34034391 A JP 34034391A JP H05161353 A JPH05161353 A JP H05161353A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 位相制御型の共振形コンバータにおいて、2
つのFETの位相が一致した後に、入力電圧が上昇した
り、負荷が軽くなった場合でも、出力電圧を設定電圧に
維持することができる共振形コンバータを提供すること
を目的とするものである。 【構成】 共振形コンバータの出力電圧が、第1の設定
電圧以下であるときには位相制御のみを行ない、その出
力電圧が、第1の設定電圧よりも高い第2の設定電圧以
上であるときには、周波数制御のみを行なうものであ
る。
つのFETの位相が一致した後に、入力電圧が上昇した
り、負荷が軽くなった場合でも、出力電圧を設定電圧に
維持することができる共振形コンバータを提供すること
を目的とするものである。 【構成】 共振形コンバータの出力電圧が、第1の設定
電圧以下であるときには位相制御のみを行ない、その出
力電圧が、第1の設定電圧よりも高い第2の設定電圧以
上であるときには、周波数制御のみを行なうものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共振形コンバータに関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の共振形コンバータとしては、図4
に示す周波数制御型が知られている。この周波数制御型
の共振形コンバータは、電源Bと直列に、トランスTの
1次側巻線、共振インダクタンスL1、FET1が接続
され、このFET1と並列に共振コンデンサC1が接続
され、共振形コンバータの出力電圧と設定電圧(基準電
圧源の電圧)との差電圧である誤差電圧が誤差増幅回路
30で検出され、この誤差電圧に応じた周波数の信号を
電圧/周波数変換回路20が出力し、この電圧/周波数
変換回路20の出力信号がFET1に印加される。そし
て、電圧/周波数変換回路20が所定の周波数の信号を
出力すると、この周波数に応じてFET1がオン、オフ
を繰り返し、トランスTの励磁インダクタンスと共振イ
ンダクタンスL1と共振コンデンサC1とが共振し、ト
ランスTの2次側巻線に所定電圧が出力される。なお、
トランスTの2次側巻線には、整流用ダイオードDと平
滑コンデンサC3とが設けられている。
に示す周波数制御型が知られている。この周波数制御型
の共振形コンバータは、電源Bと直列に、トランスTの
1次側巻線、共振インダクタンスL1、FET1が接続
され、このFET1と並列に共振コンデンサC1が接続
され、共振形コンバータの出力電圧と設定電圧(基準電
圧源の電圧)との差電圧である誤差電圧が誤差増幅回路
30で検出され、この誤差電圧に応じた周波数の信号を
電圧/周波数変換回路20が出力し、この電圧/周波数
変換回路20の出力信号がFET1に印加される。そし
て、電圧/周波数変換回路20が所定の周波数の信号を
出力すると、この周波数に応じてFET1がオン、オフ
を繰り返し、トランスTの励磁インダクタンスと共振イ
ンダクタンスL1と共振コンデンサC1とが共振し、ト
ランスTの2次側巻線に所定電圧が出力される。なお、
トランスTの2次側巻線には、整流用ダイオードDと平
滑コンデンサC3とが設けられている。
【0003】ところで、図4のような共振形コンバータ
では、出力電圧が設定電圧よりも高くなると、電圧/周
波数変換回路20は、コンバータの変換周波数を上げる
ことによって(たとえば最低周波数の200%の周波数
に上昇させ)、トランスTの2次側巻線に出力される電
圧を低下させる。逆に、共振形コンバータの出力電圧が
設定電圧よりも低くなると、電圧/周波数変換回路20
は出力周波数を下降させ、トランスTの2次側巻線に出
力される電圧を上昇させ、これらの動作を通じて出力電
圧を設定値に等しくする。
では、出力電圧が設定電圧よりも高くなると、電圧/周
波数変換回路20は、コンバータの変換周波数を上げる
ことによって(たとえば最低周波数の200%の周波数
に上昇させ)、トランスTの2次側巻線に出力される電
圧を低下させる。逆に、共振形コンバータの出力電圧が
設定電圧よりも低くなると、電圧/周波数変換回路20
は出力周波数を下降させ、トランスTの2次側巻線に出
力される電圧を上昇させ、これらの動作を通じて出力電
圧を設定値に等しくする。
【0004】しかし、図4に示す周波数制御型の共振形
コンバータでは、入出力フィルタFやスナバ回路(ダイ
オードDと並列に接続された抵抗RとコンデンサCとで
構成される直列回路であり、ダイオードDの両端に発生
する電圧パルスを吸収する回路)の形状が大きくなると
いう欠点がある。つまり、入出力フィルタFは最低周波
数に合わせて設計し、スナバ回路は最高周波数に合わせ
て設計するので、入出力フィルタF、スナバ回路の形状
が大きくなる。
コンバータでは、入出力フィルタFやスナバ回路(ダイ
オードDと並列に接続された抵抗RとコンデンサCとで
構成される直列回路であり、ダイオードDの両端に発生
する電圧パルスを吸収する回路)の形状が大きくなると
いう欠点がある。つまり、入出力フィルタFは最低周波
数に合わせて設計し、スナバ回路は最高周波数に合わせ
て設計するので、入出力フィルタF、スナバ回路の形状
が大きくなる。
【0005】この欠点を解消するものとして、図5に示
す位相制御型の共振形コンバータが知られている。この
位相制御型の共振形コンバータは、図4に示す共振イン
ダクタンスL1とFET1との直列回路の他に、共振イ
ンダクタンスL2とFET2との直列回路が設けられ、
この直列回路が電源B、トランスTの1次側巻線と直列
に接続され、FET1、2には、それぞれ共振用コンデ
ンサC1、C2が並列に接続されている。そして、FE
T1は発振器OSCの出力信号で駆動され、FET2
は、発振器OSCの出力信号が位相制御回路40によっ
て位相制御された信号によって駆動される。一方、誤差
増幅回路30が共振形コンバータの出力電圧と設定電圧
との差電圧である誤差電圧を検出し、位相制御回路40
は、この検出された誤差に応じた位相差だけ、発振器O
SCの出力信号の位相を遅くする。つまり、共振形コン
バータの出力電圧が高くなる程、誤差電圧が大きくな
り、位相差が大きくなり、共振形コンバータの出力電圧
が低くなる。そして、位相が一致したときに最大出力に
なり、位相のずれが大きい程、その出力が低下する。こ
のようにして出力電圧の制御が行われる。
す位相制御型の共振形コンバータが知られている。この
位相制御型の共振形コンバータは、図4に示す共振イン
ダクタンスL1とFET1との直列回路の他に、共振イ
ンダクタンスL2とFET2との直列回路が設けられ、
この直列回路が電源B、トランスTの1次側巻線と直列
に接続され、FET1、2には、それぞれ共振用コンデ
ンサC1、C2が並列に接続されている。そして、FE
T1は発振器OSCの出力信号で駆動され、FET2
は、発振器OSCの出力信号が位相制御回路40によっ
て位相制御された信号によって駆動される。一方、誤差
増幅回路30が共振形コンバータの出力電圧と設定電圧
との差電圧である誤差電圧を検出し、位相制御回路40
は、この検出された誤差に応じた位相差だけ、発振器O
SCの出力信号の位相を遅くする。つまり、共振形コン
バータの出力電圧が高くなる程、誤差電圧が大きくな
り、位相差が大きくなり、共振形コンバータの出力電圧
が低くなる。そして、位相が一致したときに最大出力に
なり、位相のずれが大きい程、その出力が低下する。こ
のようにして出力電圧の制御が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示す位
相制御型の共振形コンバータでは、入力電圧が最低で定
格出力電流のときにFET1とFET2との位相が一致
するように設定してあり、入力電圧が上昇したり、負荷
が軽くなった場合には、FET1とFET2との位相差
を大きくすることによって出力電圧を一定に制御する。
したがって、入力電圧が上昇したり、負荷が軽くなる
と、FET1、FET2の位相差が大きくなり、位相差
が最大となった後に、入力電圧がさらに上昇したり、負
荷がさらに軽くなると、出力電圧を制御することができ
ず、出力電圧が設定電圧よりも高くなるという問題があ
る。
相制御型の共振形コンバータでは、入力電圧が最低で定
格出力電流のときにFET1とFET2との位相が一致
するように設定してあり、入力電圧が上昇したり、負荷
が軽くなった場合には、FET1とFET2との位相差
を大きくすることによって出力電圧を一定に制御する。
したがって、入力電圧が上昇したり、負荷が軽くなる
と、FET1、FET2の位相差が大きくなり、位相差
が最大となった後に、入力電圧がさらに上昇したり、負
荷がさらに軽くなると、出力電圧を制御することができ
ず、出力電圧が設定電圧よりも高くなるという問題があ
る。
【0007】本発明は、位相制御型の共振形コンバータ
において、2つのFETの位相差が最大になった後に、
入力電圧が上昇したり、負荷が軽くなった場合にでも、
出力電圧を設定電圧に維持することができる共振形コン
バータを提供することを目的とするものである。
において、2つのFETの位相差が最大になった後に、
入力電圧が上昇したり、負荷が軽くなった場合にでも、
出力電圧を設定電圧に維持することができる共振形コン
バータを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、共振形コンバ
ータの出力電圧を第1の設定電圧以下に保つためには位
相制御のみを行ない、その出力電圧が、第1の設定電圧
よりも高い第2の設定電圧に達したときには、周波数制
御のみを行なうものである。
ータの出力電圧を第1の設定電圧以下に保つためには位
相制御のみを行ない、その出力電圧が、第1の設定電圧
よりも高い第2の設定電圧に達したときには、周波数制
御のみを行なうものである。
【0009】
【作用】本発明は、共振形コンバータの出力電圧を第1
の設定電圧以下に保つためには位相制御のみを行ない、
その出力電圧が、第1の設定電圧よりも高い第2の設定
電圧に達したときには、周波数制御を行なうので、2つ
のFETの位相差が最大になり、制御不能になったとき
にでも、周波数制御によって、出力電圧を設定電圧に維
持することができる。
の設定電圧以下に保つためには位相制御のみを行ない、
その出力電圧が、第1の設定電圧よりも高い第2の設定
電圧に達したときには、周波数制御を行なうので、2つ
のFETの位相差が最大になり、制御不能になったとき
にでも、周波数制御によって、出力電圧を設定電圧に維
持することができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す回路図であ
る。
る。
【0011】第1のFET11は、第1の共振インダク
タンスL1を介して、トランスTの1次側巻線と直列に
接続され、第2のFET12は、第2の共振インダクタ
ンスL2を介して、トランスTの1次側巻線と直列に接
続されている。また、FET11、12とそれぞれ並列
に、共振コンデンサC1、C2が接続されている。
タンスL1を介して、トランスTの1次側巻線と直列に
接続され、第2のFET12は、第2の共振インダクタ
ンスL2を介して、トランスTの1次側巻線と直列に接
続されている。また、FET11、12とそれぞれ並列
に、共振コンデンサC1、C2が接続されている。
【0012】第1の誤差増幅回路31は、第1の設定電
圧を発生する第1の基準電圧源と比較回路とを有し、共
振形コンバータの出力電圧と第1の設定電圧との誤差を
検出する第1の誤差検出手段一例である。また、第2の
誤差増幅回路32は、第1の設定電圧よりも高い第2の
設定電圧を発生する第2の基準電圧源と比較回路とを有
し、共振形コンバータの出力電圧が、第2の設定電圧以
上であるときに、その誤差を検出する第2の誤差検出手
段の一例である。
圧を発生する第1の基準電圧源と比較回路とを有し、共
振形コンバータの出力電圧と第1の設定電圧との誤差を
検出する第1の誤差検出手段一例である。また、第2の
誤差増幅回路32は、第1の設定電圧よりも高い第2の
設定電圧を発生する第2の基準電圧源と比較回路とを有
し、共振形コンバータの出力電圧が、第2の設定電圧以
上であるときに、その誤差を検出する第2の誤差検出手
段の一例である。
【0013】電圧/周波数変換回路21は、第2の誤差
検出回路32が検出した誤差が大きい程、周波数が高く
なる信号を第1のFET11に供給する手段である。
検出回路32が検出した誤差が大きい程、周波数が高く
なる信号を第1のFET11に供給する手段である。
【0014】位相制御回路40は、第1の誤差検出回路
31が検出した誤差が大きい程、電圧/周波数変換回路
21の出力信号との位相差を大きくした信号を、第2の
FET12に供給する手段である。
31が検出した誤差が大きい程、電圧/周波数変換回路
21の出力信号との位相差を大きくした信号を、第2の
FET12に供給する手段である。
【0015】なお、共振形コンバータの出力電圧が第1
の設定電圧以上であるときには、位相制御回路40によ
って位相を固定し、共振形コンバータの出力電圧が第2
の設定電圧以下であるときには、電圧/周波数変換回路
21によって出力周波数を固定するようになっている。
の設定電圧以上であるときには、位相制御回路40によ
って位相を固定し、共振形コンバータの出力電圧が第2
の設定電圧以下であるときには、電圧/周波数変換回路
21によって出力周波数を固定するようになっている。
【0016】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
る。
【0017】まず、FET11、12に供給される信号
の位相差が零である場合の動作について説明する。
の位相差が零である場合の動作について説明する。
【0018】この場合、FET11、12がオンしてい
ると、電源Bから、トランスT、共振インダクタンスL
1、L2、FET11、12を通って電流が流れ、トラ
ンスTと共振インダクタンスL1、L2とにエネルギー
が蓄積される。その後、FET11、12がオフする
と、トランスTの1次側の励磁インダクタンスと共振イ
ンダクタンスL1、L2と共振コンデンサC1、C2と
によって共振が起こり、共振コンデンサC1、C2の電
圧は徐々に上昇し、トランスTの1次側巻線の電圧が、
出力電圧の1次側換算値に達すると、出力整流ダイオー
ドDが導通し、出力側にエネルギーが伝達される。出力
整流ダイオードDが導通すると、トランスTの1次側は
等価的に短絡状態と考えられるので、このときから共振
インダクタンスL1、L2と共振コンデンサC1、C2
による共振に切り換わる。共振コンデンサC1、C2の
電圧が零ボルトになると、共振電流は、FET11、1
2のボディードレインダイオード、共振インダクタンス
L1、L2、トランスTの1次側巻線を通って、電源B
に流れる。なお、このダイオードが導通している間にF
ET11、12をオンすると、スイッチングロスが零に
なる。
ると、電源Bから、トランスT、共振インダクタンスL
1、L2、FET11、12を通って電流が流れ、トラ
ンスTと共振インダクタンスL1、L2とにエネルギー
が蓄積される。その後、FET11、12がオフする
と、トランスTの1次側の励磁インダクタンスと共振イ
ンダクタンスL1、L2と共振コンデンサC1、C2と
によって共振が起こり、共振コンデンサC1、C2の電
圧は徐々に上昇し、トランスTの1次側巻線の電圧が、
出力電圧の1次側換算値に達すると、出力整流ダイオー
ドDが導通し、出力側にエネルギーが伝達される。出力
整流ダイオードDが導通すると、トランスTの1次側は
等価的に短絡状態と考えられるので、このときから共振
インダクタンスL1、L2と共振コンデンサC1、C2
による共振に切り換わる。共振コンデンサC1、C2の
電圧が零ボルトになると、共振電流は、FET11、1
2のボディードレインダイオード、共振インダクタンス
L1、L2、トランスTの1次側巻線を通って、電源B
に流れる。なお、このダイオードが導通している間にF
ET11、12をオンすると、スイッチングロスが零に
なる。
【0019】次に、FET11、12に供給される信号
の位相差が零ではない場合(負荷が軽くなったり、入力
電圧が高くなった場合)の動作について説明する。
の位相差が零ではない場合(負荷が軽くなったり、入力
電圧が高くなった場合)の動作について説明する。
【0020】FET11、12がともにオンしている
と、電源BからトランスT、共振インダクタンスL1、
L2、FET11、12を通って電流が流れ、トランス
Tと共振インダクタンスL1、L2とにエネルギーが蓄
積される。その後、たとえばFET11のみがオフする
と、トランスTの1次側の励磁インダクタンスと共振イ
ンダクタンスL1と共振コンデンサC1の開ループおよ
び、共振インダクタンスL1、共振コンデンサC1、F
ET12、共振インダクタンスL2の閉ループによって
共振が起こり、共振コンデンサC1の電圧は徐々に上昇
し、トランスTの1次側巻線の電圧が出力電圧の1次側
換算値に達すると、出力整流ダイオードDが導通し、出
力側にエネルギーが伝達される。
と、電源BからトランスT、共振インダクタンスL1、
L2、FET11、12を通って電流が流れ、トランス
Tと共振インダクタンスL1、L2とにエネルギーが蓄
積される。その後、たとえばFET11のみがオフする
と、トランスTの1次側の励磁インダクタンスと共振イ
ンダクタンスL1と共振コンデンサC1の開ループおよ
び、共振インダクタンスL1、共振コンデンサC1、F
ET12、共振インダクタンスL2の閉ループによって
共振が起こり、共振コンデンサC1の電圧は徐々に上昇
し、トランスTの1次側巻線の電圧が出力電圧の1次側
換算値に達すると、出力整流ダイオードDが導通し、出
力側にエネルギーが伝達される。
【0021】出力整流ダイオードDが導通すると、トラ
ンスTの1次側励磁インダクタンスは等価的に短絡状態
と考えられるので、このときから共振インダクタンスL
1、L2と共振コンデンサC1との共振に切り換わる。
この後、誤差増幅回路30からの信号によって位相制御
された信号でFET12がオフすると、電源B、共振イ
ンダクタンスL2、共振コンデンサC2の閉ループと共
振インダクタンスL2、共振コンデンサC2、共振コン
デンサC1、共振インダクタンスL1の閉ループで共振
が起こり、共振コンデンサC2の電圧は徐々に上昇す
る。この間、コンデンサC1の電圧は、共振現象によっ
て引き続き振動している。
ンスTの1次側励磁インダクタンスは等価的に短絡状態
と考えられるので、このときから共振インダクタンスL
1、L2と共振コンデンサC1との共振に切り換わる。
この後、誤差増幅回路30からの信号によって位相制御
された信号でFET12がオフすると、電源B、共振イ
ンダクタンスL2、共振コンデンサC2の閉ループと共
振インダクタンスL2、共振コンデンサC2、共振コン
デンサC1、共振インダクタンスL1の閉ループで共振
が起こり、共振コンデンサC2の電圧は徐々に上昇す
る。この間、コンデンサC1の電圧は、共振現象によっ
て引き続き振動している。
【0022】そして、共振コンデンサC1の電圧が共振
現象によって零ボルトになると、FET11のボディー
ドレインダイオード、共振インダクタンスL1、トラン
スTの1次側巻線、電源Bの閉ループと、FET11の
ボディードレインダイオード、共振インダクタンスL
1、共振インダクタンスL2、共振コンデンサC2の閉
ループとに、共振電流が流れる。このときに、FET1
1はオンするが、共振コンデンサC2の電圧が共振現象
によって上昇して、出力整流ダイオードDが引き続き導
通し、出力側にエネルギーが伝達される。そして、トラ
ンスTに蓄積されたエネルギーがなくなるまで2次側に
流れ続ける。その後、共振コンデンサC2の電圧が共振
現象によって零ボルトになると、FET12のボディー
ドレインダイオード、共振インダクタンスL2、トラン
スTの1次側巻線、電源Bの閉ループと、FET12の
ボディードレインダイオード、共振インダクタンスL
2、共振インダクタンスL1、共振コンデンサC2の閉
ループとに、共振電流が流れる。このときに、FET1
2はオンする。
現象によって零ボルトになると、FET11のボディー
ドレインダイオード、共振インダクタンスL1、トラン
スTの1次側巻線、電源Bの閉ループと、FET11の
ボディードレインダイオード、共振インダクタンスL
1、共振インダクタンスL2、共振コンデンサC2の閉
ループとに、共振電流が流れる。このときに、FET1
1はオンするが、共振コンデンサC2の電圧が共振現象
によって上昇して、出力整流ダイオードDが引き続き導
通し、出力側にエネルギーが伝達される。そして、トラ
ンスTに蓄積されたエネルギーがなくなるまで2次側に
流れ続ける。その後、共振コンデンサC2の電圧が共振
現象によって零ボルトになると、FET12のボディー
ドレインダイオード、共振インダクタンスL2、トラン
スTの1次側巻線、電源Bの閉ループと、FET12の
ボディードレインダイオード、共振インダクタンスL
2、共振インダクタンスL1、共振コンデンサC2の閉
ループとに、共振電流が流れる。このときに、FET1
2はオンする。
【0023】つまり、このような共振形コンバータで
は、FET11、12の一方または双方がオフし、トラ
ンスTの1次側巻線の電圧が出力電圧の1次側換算値に
達しているときに、出力側にエネルギーを供給し、それ
以外のときに、トランスTの入力からそのトランスTに
エネルギーが蓄えられる。
は、FET11、12の一方または双方がオフし、トラ
ンスTの1次側巻線の電圧が出力電圧の1次側換算値に
達しているときに、出力側にエネルギーを供給し、それ
以外のときに、トランスTの入力からそのトランスTに
エネルギーが蓄えられる。
【0024】図2は、上記実施例の動作説明図である。
【0025】上記実施例において、負荷変動に応じて上
記のように位相制御を行なうが、負荷が軽くなった場合
または入力電圧が高くなった場合には、共振コンバータ
の出力電圧を第1の設定電圧Vr1(たとえば12V)
に保つように位相差が大きくなるが、位相差が最大に達
すると位相制御が停止される。そして、さらに負荷が軽
くなりまたは入力電圧がさらに上昇すると、共振コンバ
ータの出力電圧が第2の設定電圧Vr2(たとえば1
2.5V)に到達する。共振コンバータの出力電圧が第
1の設定電圧Vr1よりも高く、第2の設定電圧Vr2
の直前である場合には、出力電圧の制御に関しては何も
行なわない。
記のように位相制御を行なうが、負荷が軽くなった場合
または入力電圧が高くなった場合には、共振コンバータ
の出力電圧を第1の設定電圧Vr1(たとえば12V)
に保つように位相差が大きくなるが、位相差が最大に達
すると位相制御が停止される。そして、さらに負荷が軽
くなりまたは入力電圧がさらに上昇すると、共振コンバ
ータの出力電圧が第2の設定電圧Vr2(たとえば1
2.5V)に到達する。共振コンバータの出力電圧が第
1の設定電圧Vr1よりも高く、第2の設定電圧Vr2
の直前である場合には、出力電圧の制御に関しては何も
行なわない。
【0026】そして、共振コンバータの出力電圧が第2
の設定電圧Vr2に到達すると、第2誤差増幅回路32
が誤差信号の出力を開始する。つまり、共振コンバータ
の出力電圧と第2の設定電圧Vr2との差が大きくなる
にしたがって、誤差出力信号が大きなり、電圧/周波数
変換回路21が出力する信号の周波数が次第に高くな
る。この結果、電圧/周波数変換回路21が存在しなけ
れば共振コンバータの出力電圧が第2の設定電圧Vr2
よりも高くなる場合であっても、第2の設定電圧Vr2
に制御される。
の設定電圧Vr2に到達すると、第2誤差増幅回路32
が誤差信号の出力を開始する。つまり、共振コンバータ
の出力電圧と第2の設定電圧Vr2との差が大きくなる
にしたがって、誤差出力信号が大きなり、電圧/周波数
変換回路21が出力する信号の周波数が次第に高くな
る。この結果、電圧/周波数変換回路21が存在しなけ
れば共振コンバータの出力電圧が第2の設定電圧Vr2
よりも高くなる場合であっても、第2の設定電圧Vr2
に制御される。
【0027】図3は、本発明の他の実施例を示す回路図
である。
である。
【0028】この実施例は、図1の実施例を電圧クラン
プタイプに応用したものであり、図1の実施例におい
て、共振インダクタンスL1、L2の代わりに、トラン
スT1、T2を設け、ダイオードD1、D2を接続した
ものであり、入力電圧とトランスT1、T2の巻数比と
で決まる値に、共振電圧がクランプされるものである。
つまり、トランスTの1次側巻線とFET11との間に
トランスT1の1次側巻線を接続し、トランスT1の2
次側巻線と直列にダイオードD1を接続し、トランスT
1の2次側巻線に発生した電圧のうち、電源Bの電圧以
上の電圧を入力電源B側に返すものであり、トランスT
の1次側巻線とFET12との間にトランスT2の1次
側巻線を接続し、トランスT2の2次側巻線と直列にダ
イオードD2を接続し、トランスT2の2次側巻線に発
生した電圧のうち、電源Bの電圧以上の電圧を入力電源
B側に返すものである。
プタイプに応用したものであり、図1の実施例におい
て、共振インダクタンスL1、L2の代わりに、トラン
スT1、T2を設け、ダイオードD1、D2を接続した
ものであり、入力電圧とトランスT1、T2の巻数比と
で決まる値に、共振電圧がクランプされるものである。
つまり、トランスTの1次側巻線とFET11との間に
トランスT1の1次側巻線を接続し、トランスT1の2
次側巻線と直列にダイオードD1を接続し、トランスT
1の2次側巻線に発生した電圧のうち、電源Bの電圧以
上の電圧を入力電源B側に返すものであり、トランスT
の1次側巻線とFET12との間にトランスT2の1次
側巻線を接続し、トランスT2の2次側巻線と直列にダ
イオードD2を接続し、トランスT2の2次側巻線に発
生した電圧のうち、電源Bの電圧以上の電圧を入力電源
B側に返すものである。
【0029】上記実施例において、FET11、12を
使用しているが、これらの代わりに他のスイッチング素
子を使用してもよい。この場合、FETのボディードレ
インダイオードに対応するダイオードを上記スイッチン
グ素子と並列に接続する必要がある。なお、電源Bとし
て、直流バッテリを使用してもよく、交流電源を整流し
たものを使用してもよい。
使用しているが、これらの代わりに他のスイッチング素
子を使用してもよい。この場合、FETのボディードレ
インダイオードに対応するダイオードを上記スイッチン
グ素子と並列に接続する必要がある。なお、電源Bとし
て、直流バッテリを使用してもよく、交流電源を整流し
たものを使用してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、共振形コンバータの出
力電圧が、第1の設定電圧以下であるときには位相制御
のみを行ない、その出力電圧が、第1の設定電圧よりも
高い第2の設定電圧以上であるときには、周波数制御を
行なうので、2つのFETの位相が一致した後に、入力
電圧が上昇したり負荷が軽くなった場合には、周波数制
御によって、出力電圧を設定電圧に維持することができ
るという効果を奏する。
力電圧が、第1の設定電圧以下であるときには位相制御
のみを行ない、その出力電圧が、第1の設定電圧よりも
高い第2の設定電圧以上であるときには、周波数制御を
行なうので、2つのFETの位相が一致した後に、入力
電圧が上昇したり負荷が軽くなった場合には、周波数制
御によって、出力電圧を設定電圧に維持することができ
るという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す実施例の変形例を示すブロック図で
ある。
ある。
【図4】従来例を示すブロック図である。
【図5】他の従来例を示すブロック図である。
B…電源、 21…電圧/周波数変換回路、 31…第1誤差増幅回路、 32…第2誤差増幅回路、 40…位相制御回路、 11、12…FET、 C1、C2…共振コンデンサ、 L1、L2…共振インダクタンス。
Claims (1)
- 【請求項1】 第1の共振インダクタンスを介して、ト
ランスの1次側巻線と直列に接続された第1のスイッチ
ング素子と;第2の共振インダクタンスを介して、上記
トランスの1次側巻線と直列に接続された第2のスイッ
チング素子と;共振形コンバータの出力電圧と第1の設
定電圧との誤差を検出する第1の誤差検出手段と;上記
共振形コンバータの出力電圧が、上記第1の設定電圧よ
りも高い第2の設定電圧以上であるときに、その誤差を
検出する第2の誤差検出手段と;上記第1の誤差検出手
段が検出した誤差が大きい程、上記電圧/周波数変換手
段の出力信号との位相差を大きくする信号を、上記第2
のスイッチング素子に供給し、出力電圧を安定化制御す
る位相制御手段と;上記第2の誤差検出手段が検出した
誤差が大きい程、周波数が高くなる信号を上記第1のス
イッチング素子に供給する電圧/周波数変換手段と;を
有し、上記共振コンバータの出力電圧が上記第1の設定
電圧を越えるときには、上記位相制御手段による位相を
固定し、上記共振コンバータの出力電圧が上記第2の設
定電圧以下であるときには、上記電圧/周波数変換手段
による出力周波数を固定することを特徴とする共振形コ
ンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34034391A JPH05161353A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 共振形コンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34034391A JPH05161353A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 共振形コンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05161353A true JPH05161353A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18336032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34034391A Withdrawn JPH05161353A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 共振形コンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05161353A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019142318A1 (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | 新電元工業株式会社 | Dc/dcコンバータの制御方法及び制御装置 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP34034391A patent/JPH05161353A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019142318A1 (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | 新電元工業株式会社 | Dc/dcコンバータの制御方法及び制御装置 |
JPWO2019142318A1 (ja) * | 2018-01-19 | 2020-12-17 | 新電元工業株式会社 | Dc/dcコンバータの制御方法及び制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990204 |