JPH05161116A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH05161116A
JPH05161116A JP3324287A JP32428791A JPH05161116A JP H05161116 A JPH05161116 A JP H05161116A JP 3324287 A JP3324287 A JP 3324287A JP 32428791 A JP32428791 A JP 32428791A JP H05161116 A JPH05161116 A JP H05161116A
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signal
circuit
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head
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Application number
JP3324287A
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Inventor
Masako Yamada
まさ子 山田
Hideki Kaneko
秀樹 金子
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速再生時において、ノイズのない良好な変
速再生画像が得られる磁気記録再生装置を得る。 【構成】 変速再生時において、再生信号の出力を所定
の比較基準値と比較するとき、エンベロープ検波回路後
段におけるコンパレータ回路の比較基準値を各ヘッドに
応じて切り換えて、それぞれのヘッドで最適な比較基準
値が与えられるよう構成する。また、各ヘッドに対して
エンベロープ検波回路、コンパレータ回路を独立して持
ち、それぞれのコンパレータ回路出力を選択し切り換え
るセレクタを設けて、各ヘッドでコンパレータ回路の比
較基準値を適切なレベル値にするように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号をFM変調し
て記録再生し、変速再生を行う磁気記録再生装置(以
下、VTRと称す。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変速再生を行う多セグメント記録方式を
用いたVTRとして、例えば1フィールドの広帯域なコ
ンポーネントカラーTV信号を色信号線順次時分割多重
カラーTV信号(以下、TCI信号と称す。)に変換
し、3つのセグメントに分割して記録再生を行うVTR
について以下に説明する。
【0003】図13は1フィールドのコンポーネントカ
ラーTV信号をTCI信号に変換し、セグメント分割し
て記録する信号処理方式の概念図を示している。ここ
で、図中に示した1Hとは、映像信号の1水平走査期間
を示している。図13(a)は入力カラーTV信号を示
し、まず、このうちの色差信号R−Y、B−Y信号を同
図(b)に示すように線順次処理を施し、1チャンネル
の線順次色信号Cに変換する。その後、輝度信号Y、お
よび線順次色信号Cをそれぞれ時間軸圧縮し、時間軸多
重して同図(c)に示すようなTCI信号に変換する。
同図(d)には1H内の映像信号形態を示した。
【0004】そして、回転ヘッドで記録する際にドラム
の回転数をフィールド周波数の3倍にすることにより、
1フィールドの映像情報を図13(c)にあるような3
つのセグメントに分割して記録する。したがって、1フ
ィールドの映像情報は同図(e)に示すように磁気テー
プ上の計3本のトラックに記録されることになる。な
お、図中に記した数字はそれぞれ第1、第2、第3セグ
メントの映像情報が記録されているトラックを示す。
【0005】図14及び図15は上記TCI信号をセグ
メント分割して記録再生する従来のVTRの記録系およ
び再生系の一例を示すブロック図であり、図14は記録
系、図15は再生系を示す。図14の記録系において、
1a、1b、1cはカラーTV信号入力端子、2a、2
b、2cはアナログ信号をディジタル信号に変換するA
/D変換器、3は輝度信号あるいは外部同期信号より同
期分離を行う同期分離回路I 、4は記録信号処理回路
で、上記同期分離回路I 3より出力される同期信号を基
準にして入力カラーTV信号を上記TCI信号に変換す
る。その際、同期信号と、バースト信号および変速再生
時にセグメントを判別するための基準信号であるセグメ
ント判別信号などのブランキング・データを輝度信号Y
と線順次色信号Cとともに時分割に多重し、記録TCI
信号(図17参照)を作成する。また、ヘッド切り換え
期間で発生するスキューを吸収するためのセグメントブ
ランキング期間を予め設ける処理等も記録信号処理回路
4で行う。5はディジタル信号をアナログ信号に変換す
るD/A変換器、6は記録TCI信号をFM変調するF
M変調器、7は記録アンプ、8a、8bは信号を記録再
生するそれぞれアジマス角が異なる回転ヘッド、9は磁
気テープである。
【0006】また、図15の再生系において、12a、
12bは回転ヘッド8a、8bの再生信号を増幅するヘ
ッドアンプ、13は上記ヘッドアンプ12aおよび12
bの出力をヘッド切換信号に基づき切り換えるヘッド切
換回路、14はFM復調器、23は再生信号のエンベロ
ープを検波するエンベロープ検波回路、24は上記エン
ベロープ検波回路23の出力を所定のレベルと比較する
コンパレータ回路である。15は上記FM復調器14の
出力である再生映像信号をアナログ信号からディジタル
信号に変換するA/D変換器、16は再生映像信号から
同期信号を分離する同期分離回路II、17は上記同期分
離回路II16の出力に基づき再生映像信号の時間軸補
正、ドロップアウト補償などの再生信号処理を行う再生
信号処理回路I である。
【0007】18は上記記録信号処理回路4において記
録時に付加されたセグメント判別信号を用いてセグメン
トを検出するセグメント検出回路、19はフィールドメ
モリ、20はメモリ制御回路で、上記フィールドメモリ
19への書き込み制御を同期分離回路II16より出力さ
れる同期分離信号に同期して行い、読み出し制御を上記
同期分離信号とは非同期に行う。21は再生信号処理回
路IIで、上記フィールドメモリ19より出力されるTC
I信号を元の輝度信号Yと色差信号R−Y、およびB−
Yに復元し、D/A変換して出力端子22a、22b、
22cへと出力する。
【0008】図16はVTRで用いられる回転ドラムを
上面から見た図であり、10は回転ヘッド8a、8bが
180゜の間隔で取り付けられている回転ドラム、11
a、11bは磁気テープ9を回転ドラム10に巻き付け
るガイドピンである。
【0009】次に、動作について説明する。
【0010】図14の記録系ブロック図において、記録
時に入力端子1a、1b、1cから入力されたカラーT
V信号は、A/D変換器2a、2b、2cでA/D変換
された後、記録信号処理回路4へ送られる。記録信号処
理回路4では、同期分離回路I 3から出力される同期信
号を基準にして、入力映像信号を図17に示すような記
録TCI信号に変換し、D/A変換器5へ出力する。な
お、記録TCI信号の同期信号およびセグメント判別信
号などのブランキングデータ等の付加も上記記録信号処
理回路4で行う。D/A変換器5においてディジタル信
号からアナログ信号に変換された記録TCI信号は、F
M変調器6でFM変調され、その後記録アンプ7で増幅
されて、回転ヘッド8a、8bで磁気テープ9上に記録
される。
【0011】この時、磁気テープ9は回転ドラム10に
対して図16のように180゜強巻かれており、常に回
転ヘッド8a、8bに記録電流が流れていても磁気テー
プ9上に記録されるのは回転ヘッドが磁気テープ9に当
接している期間だけである。したがって、磁気テープ9
上の記録パターンは図18のように各2つの領域a、b
に分けて記録されることになる。図中、aは回転ヘッド
8aにより記録されるトラックを示し、bは回転ヘッド
8bにより記録されるトラックを示している。
【0012】図15の再生系ブロック図において、通常
再生時には、回転ヘッド8a、8bがそれぞれ磁気テー
プ9より再生信号を読み出し、ヘッドアンプ12a、1
2bで増幅し、その後ヘッド切換回路13でヘッド切換
信号に基づいて切り換えられ、1つの再生信号となりF
M復調器14へと送られる。そして、FM復調器14で
は再生信号をFM復調して再生映像信号として、A/D
変換器15へ送り、アナログ信号からディジタル信号に
変換して再生信号処理回路I 17へ出力する。また、同
期分離回路II16ではFM復調器14からの再生映像信
号から同期信号を分離する。
【0013】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により上記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、上記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
20より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【0014】次に、このような記録フォーマットを採用
するVTRで変速再生を行った場合の動作について説明
する。回転ヘッド8a、8bが磁気テープ9より再生し
た再生信号は、それぞれヘッドアンプ12a、12bで
増幅され、その後ヘッド切換回路13でヘッド切換信号
に基づき切り換えられ、1つの再生信号となる。ここ
で、図19(a)は例えば7倍速の正方向高速再生を行
った場合のトラックパターンと回転ヘッドの走査軌跡と
の関係を示す図であり、アジマス効果により、回転ヘッ
ド8a、および8bのそれぞれから再生される再生信号
は同図の黒く塗りつぶした部分となる。7倍速の正方向
高速再生時に回転ヘッド8aから出力される再生信号波
形は図19(b)のようになり、回転ヘッド8bから出
力される再生信号波形は同図(c)に示すようになる。
そして、例えば図19(e)に示すようなヘッド切換信
号により、同図(b)および(c)に示した再生信号が
ヘッド切換回路13で切り換えられて、図19(d)の
ような1つの再生信号となり出力される。なお、図中に
記した1、2、3の数字はそれぞれ第1、第2、第3セ
グメントの映像信号が記録されているトラックを示し、
a、bは回転ヘッド8a、8bそれぞれにより記録され
たトラックを示している。
【0015】次に、上記ヘッド切換回路13の出力であ
る再生信号(図19(d)および図20(c))は、F
M復調器14によりFM復調されて再生映像信号とな
る。ここで、図20に示す期間Aは、回転ヘッドのアジ
マス効果により再生信号の出力が得られない部分や非常
に小さい出力しか得られない部分であり、この部分での
FM復調後の再生映像信号のS/N比は非常に劣化した
ものとなり本来の映像信号情報は得られず、ノイズ状と
なって出力される。その再生映像信号の波形は図20
(f)示すようになる。また、エンベロープ検波回路2
3では再生信号のエンベロープ検波を行い、その出力
(図20(d))はコンパレータ回路24に送られて、
所定の比較基準値Ea[v] と比較され、その大小関係
を示す信号(詳しくは後述するが、図20(e)に出力
波形を示す。)をメモリ制御回路20へと出力する。メ
モリ制御回路20は、このコンパレータ回路24の出力
を受けて上記エンベロープ検波回路23の出力が比較基
準値以上のときに、再生信号処理回路I 17の出力であ
る再生映像信号情報をフィールドメモリ19に書き込む
ように制御する。
【0016】つまり、上記でも述べたように、変速再生
時の再生信号は図20(c)に示したような再生信号波
形となり、期間Aのように回転ヘッドのアジマス効果に
より再生出力が十分に得られない部分やFM復調しても
再生映像信号のS/N比が非常に劣化した信号となる部
分があるため、そのFM復調後の再生映像信号では図2
0(f)のように、ノイズ状となり出力される期間が存
在する。よって、このFM復調した再生映像信号をその
まま再生映像信号情報としてフィールドメモリ19へ書
き込むのではなく、コンパレータ回路24において、F
M復調後の再生映像信号情報が得られるような再生信号
の期間を検出し、その期間でフィールドメモリ19への
書き込みを行うように、メモリ制御回路20で制御す
る。
【0017】ここで、図21に上記コンパレータ回路2
4の一構成例を示す。図において、25はコンパレータ
回路24の比較基準値を決定する可変抵抗器である。
【0018】コンパレータ回路24に入力されたエンベ
ロープ検波回路23の出力は、所定の比較基準値と比較
され、その比較基準値は可変抵抗器25により、FM復
調後の再生映像信号波形がノイズとならず、本来の再生
映像信号情報が得られるようなレベル値を示すE
a[v] に設定される。したがって、コンパレータ回路
24からは、図20(e)に示すようなパルス、つま
り、エンベロープ検波回路24の出力が比較基準値Ea
[v] 以上の場合はHigh、それ以外はLowとな
るパルスが出力されることになる。
【0019】FM復調器14から出力される再生映像信
号は、A/D変換器15でアナログ信号からディジタル
信号にA/D変換され、再生信号処理回路I 17へ入力
され、また、同期分離回路II16では再生映像信号から
同期信号を分離する。そして、再生信号処理回路I 17
では、同期分離回路II16から出力される同期分離信号
を基準にして、時間軸補正などの変速再生時に施される
所定の動作を行う。セグメント検出回路18では同期分
離回路II16からの同期分離信号をもとにして、記録時
に予め付加されたセグメント判別信号を用いてセグメン
トを判別し、その結果をメモリ制御回路20へと出力す
る。
【0020】メモリ制御回路20では、同期分離回路II
16からの同期分離信号に同期してフィールドメモリ1
9への書き込み制御を行うのであるが、フィールドメモ
リへの書き込みはFM復調後の再生映像信号がノイズと
ならず、本来の再生映像信号情報が十分に得られる部
分、つまり上記コンパレータ回路24から送られるパル
スがHighの期間のみ書き込むように制御している。
そして、その際のメモリへの書き込みアドレスは、上記
セグメント検出回路18からのセグメント判別結果、お
よびヘッド切換信号を基準にして発生させている。(セ
グメント内での書き込みアドレスの発生は、ヘッド切り
換えが行われてからの時間を基準にして発生させてい
る。)また、フィールドメモリ19からの読み出し制御
は、上記同期分離回路II16の出力とは非同期に行う。
【0021】そして、上記フィールドメモリ19から読
み出されたTCI信号は再生信号処理回路II21おい
て、もとのカラーTV信号Y、R−Y、B−Y信号に復
号されて、出力端子22a、22b、22cへと出力さ
れ、変速再生時の再生画像が得られる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のV
TRでは、変速再生時におけるフィールドメモリ19へ
の書き込みは、メモリ制御回路20により、FM復調後
の再生映像信号がノイズとならず、再生映像信号情報が
十分に得られる期間、つまり上記コンパレータ回路24
から送られるパルスがHighの期間のみで行うよう制
御されている。また、コンパレータ回路24において
は、比較基準値は所定のレベル値Ea[v]のみを設定
している。
【0023】ところで、ヘッドのバラツキや特性などに
より、再生信号の出力が各ヘッド毎で異なる場合があ
り、この時、変速再生時にエンベロープ検波回路23で
エンベロープ検波を行うと、その出力は例えば図22
(d)に示すように、回転ヘッド8aの走査期間と回転
ヘッド8bの走査期間でエンベロープ検波の出力が違っ
てしまう。そして、コンパレータ回路24の比較基準値
を一方の回転ヘッド8aのエンベロープ検波結果に合わ
せてEa[v] に設定しておくと、上記コンパレータ回
路24の出力は図22(e)に示すように、もう一方の
回転ヘッド8bの再生信号に対してはHighとなる期
間が狭くなることになる。
【0024】一方、ヘッドのC/N比などの特性によ
り、変速再生時の再生信号をFM復調した再生映像信号
において、信号波形がノイズ状となり再生映像信号情報
が得られない期間は、再生信号の出力によらない場合が
ある。このとき、上記の再生出力が異なる再生信号をF
M復調した再生映像信号は、図22(f)に示すよう
に、再生出力が異なっていても再生映像信号波形がノイ
ズ状にならず再生映像信号情報が得られる期間は同じと
なる。したがって、上記コンパレータ回路24の出力に
よりフィールドメモリ19への書き込み制御を行なうと
き、図22(e)および(f)から示されるように、回
転ヘッド8aから再生される再生信号をFM復調した再
生映像信号に対しては十分な映像信号情報がフィールド
メモリ19へ書き込まれるが、回転ヘッド8bから再生
される再生信号をFM復調した再生映像信号に対して
は、コンパレータ回路24からの出力が適切でないため
に、映像信号情報が十分にフィールドメモリ19に書き
込まれず、再生画像においてノイズの帯が発生するなど
して良好な変速再生画像が得られないなどの問題点があ
った。
【0025】また、図23に示すように、再生出力がヘ
ッド毎で同じであっても、上記と同様ヘッドのC/N比
などの特性により再生映像信号情報が得られる期間が異
なる場合があり、この場合においても、図23(e)お
よび(f)から示されるように、回転ヘッド8aから再
生される再生信号をFM復調した再生映像信号に対して
は十分な映像信号情報がフィールドメモリ19へ書き込
まれるが、回転ヘッド8bから再生される再生信号をF
M復調した再生映像信号に対しては、コンパレータ回路
24からの出力が適切でないため、映像信号情報が十分
にフィールドメモリ19に書き込まれず、再生画像にお
いてノイズの帯が発生するなどして良好な変速再生画像
が得られないなどの問題点があった。
【0026】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、変速再生時において、再生信
号の出力を所定の比較基準値と比較するコンパレータ回
路での比較基準値を各ヘッドに対して最適なレベル値と
することが出来るとともに、ノイズのない良好な変速再
生画像が得られるVTRを得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるVTR
は、エンベロープ検波回路後段におけるコンパレータ回
路の比較基準値を各ヘッドに応じて切り換えて、それぞ
れのヘッドで最適な比較基準値が与えられるよう構成し
たものである。
【0028】また、本発明に係わるVTRは、各ヘッド
に対してエンベロープ検波回路、コンパレータ回路を独
立して持ち、それぞれのコンパレータ回路出力を選択し
切り換えるセレクタを設けて、各ヘッドでコンパレータ
回路の比較基準値を適切なレベル値にするようにしたも
のである。
【0029】また、本発明に係わるVTRは、再生信号
の直流電圧レベルを調整するバイアス調整回路を各ヘッ
ド毎に設け、それぞれのバイアス調整回路出力をスイッ
チ回路、エンベロープ検波回路、コンパレータ回路と直
流結合して、どのヘッドについてもコンパレータ回路の
比較基準値が最適なレベル値になるようにしたものであ
る。
【0030】また、本発明に係わるVTRは、ヘッド切
り換え回路出力以降に再生信号の直流成分を遮断して、
各ヘッドに応じた直流バイアスをヘッド毎に切り換えて
印加するバイアス印加回路を設けるとともに、上記バイ
アス印加回路出力をエンベロープ検波回路、コンパレー
タ回路と直流結合して、どのヘッドについてもコンパレ
ータ回路の比較基準値が最適なレベル値となるようにし
たものである。
【0031】
【作用】本発明におけるVTRは、変速再生時にエンベ
ロープ検波回路出力をコンパレータ回路で比較基準値と
比較する際、コンパレータ回路における比較基準値を各
ヘッドに応じて選択し切り換えるように構成したので、
コンパレータ回路の比較基準値を各ヘッドに対して最適
なレベル値とすることができ、ノイズのない良好な変速
再生時の再生画像を得ることが出来る。
【0032】また、本発明におけるVTRは、変速再生
時に再生信号をエンベロープ検波し所定のレベル値と比
較する際、各ヘッドに対してエンベロープ検波回路、コ
ンパレータ回路を独立して設け、各コンパレータ回路の
出力をセレクタで選択して切り換えるように構成したの
で、コンパレータ回路の比較基準値を各ヘッドに対して
最適なレベル値とすることができ、ノイズのない良好な
変速再生時の再生画像を得ることが出来る。
【0033】また、本発明におけるVTRは、変速再生
時の再生信号の直流電圧レベルを調整するバイアス調整
回路を各ヘッド毎に設け、各バイアス調整回路出力とス
イッチ回路、エンベロープ検波回路、及びコンパレータ
回路を直流結合する構成にしたので、コンパレータ回路
の比較基準値を各ヘッドに対して最適なレベル値とする
ことができ、ノイズのない良好な変速再生時の再生画像
を得ることが出来る。
【0034】また、本発明におけるVTRは、変速再生
時にヘッド切り換え回路後段に再生信号の直流成分を遮
断して、各ヘッドに応じた直流バイアスを切り換えて印
加するバイアス印加回路を設け、上記バイアス印加回路
出力とエンベロープ検波回路、コンパレータ回路を直流
結合する構成にしたので、コンパレータ回路の比較基準
値を各ヘッドに対して最適なレベル値とすることがで
き、ノイズのない良好な変速再生時の再生画像を得るこ
とが出来る。
【0035】
【実施例】実施例1.以下、本発明の実施例1を図につ
いて説明する。図1は本実施例1によるVTRの再生系
を示すブロック図である。なお、本実施例による記録系
の構成は、図14の従来例と同一であるため、図示およ
び説明を省略する。また、記録フォーマットは従来例と
同一のものとする。
【0036】図1において、8〜9、12〜23は上記
従来装置と全く同一のものである。30はヘッド切換信
号に基づきコンパレータ回路内の比較基準値が切り換え
可能なコンパレータ回路である。
【0037】図2は本発明の実施例1における上記コン
パレータ回路30の構成例を示す図である。図におい
て、31はコンパレータ、32、33は各ヘッドの比較
基準値を決定する可変抵抗器、34はヘッド切り換え信
号により切り換え制御が可能なスイッチ回路である。
【0038】次に、動作について図1〜図3を用いて説
明する。
【0039】通常再生時には、回転ヘッド8a、8bが
それぞれ磁気テープ9より再生信号を再生し、ヘッドア
ンプ12a、12bで増幅して、その後ヘッド切換回路
13でヘッド切換信号に基づいて切り換えられて、1つ
の再生信号となりFM復調器14へと送られる。そし
て、FM復調器14では再生信号をFM復調して再生映
像信号として、A/D変換器15へ送り、アナログ信号
からディジタル信号に変換して再生信号処理回路I 17
へ出力する。また、同期分離回路II16ではFM復調器
14からの再生映像信号から同期信号を分離する。
【0040】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により上記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、上記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
19より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【0041】ここまでの通常再生時における動作は従来
例と同様である。次に、変速再生を行った場合の動作に
ついて説明する。
【0042】変速再生時には、回転ヘッド8a、8bが
磁気テープ9より再生した再生信号は、それぞれヘッド
アンプ12a、12bで増幅され、その後ヘッド切換回
路13でヘッド切換信号に基づき切り換えられ、1つの
再生信号となる。ここで、図3(a)は例えば7倍速の
正方向高速再生を行った場合のトラックパターンと回転
ヘッドの走査軌跡との関係を示す図であり、アジマス効
果により、回転ヘッド8a、および8bのそれぞれから
再生される再生信号は同図の黒く塗りつぶした部分とな
る。なお、図中に記した1、2、3の数字はそれぞれ第
1、第2、第3セグメントの映像信号が記録されている
場合を示している。
【0043】上記ヘッド切換回路13の出力である再生
信号は、次にFM復調器14によりFM復調されて再生
映像信号となるとともに、エンベロープ検波回路23に
送られて再生信号のエンベロープ検波を行い、その出力
はヘッド切換信号に基づき比較基準値の切り換えが可能
なコンパレータ回路30に送られて、各ヘッド毎に設定
された所定の比較基準値と比較される。
【0044】ここで、上記コンパレータ回路30は図2
のように構成され、コンパレータ31の比較基準値は、
コンパレータ回路30内のスイッチ回路34においてヘ
ッド切換信号に基づき切り換えられる。可変抵抗器3
2、33は図のように電源+V ccとグランド間に接続さ
れており、可変抵抗器の接点はそれぞれスイッチ回路3
4に接続されている。
【0045】上記ヘッド切換回路13からの出力である
再生信号が、例えば図3(c)のように回転ヘッド8a
と8bで異なっているものとする。即ち、回転ヘッドよ
り再生される再生信号の出力レベルが回転ヘッド8aと
8bとの間で出力差がある場合、ヘッド切換信号(図3
(b))によりスイッチ回路34を切り換え、回転ヘッ
ド8aが磁気テープ9に当接している期間は、スイッチ
回路34において、可変抵抗器32により決定される第
1の比較基準値Ea[v] を選択し、回転ヘッド8bが
磁気テープ9に当接している期間は、可変抵抗器33に
より決定される第2の比較基準値Eb[v] を選択す
る。
【0046】つまり、変速再生時の再生信号は図3
(c)に示したような再生信号波形となり、回転ヘッド
のアジマス効果により再生出力が十分に得られない部分
やFM復調しても再生映像信号のS/N比が非常に劣化
した信号となる部分があるため、そのFM復調後の再生
映像信号では図3(f)のように、ノイズ状となり出力
される期間が存在する。この期間は再生信号のC/N比
などの特性により、再生信号の出力レベルが異なってい
ても、再生映像信号波形においては同じ期間だけノイズ
状に出力される場合がある。したがって、上記コンパレ
ータ回路30の比較基準値は、各回転ヘッド8a、8b
に対し、再生信号の出力が十分に得られてFM復調後の
再生映像信号波形がノイズ状とならずに、本来の再生映
像信号情報が得られるようなレベル値となるように設定
する。よって、上記可変抵抗器32、33により決定さ
れる第1および第2の比較基準値Ea[v] およびEb
[v]は、図3(d)にあるように、各回転ヘッド8a
および8bに対して、それぞれのFM復調後の再生映像
信号がノイズとならず、再生映像信号情報が得られる期
間が指定される最適なレベル値になるように設定してお
く。そして、上記スイッチ回路34の選択値をコンパレ
ータ31の比較基準値入力へと送る。
【0047】このように、上記スイッチ回路34により
各ヘッドの比較基準値を切り換え、コンパレータ31の
比較基準値入力へ送ることになるので、回転ヘッド8a
と8bどちらに対しても最適なコンパレータの比較基準
値が与えられ、コンパレータ回路30からは、図3
(e)および(f)に示すような、それぞれのヘッドに
対して、再生信号をFM復調した後の本来の再生映像信
号情報が得られる期間を正確に示すパルスが出力される
ことになる。そして、このコンパレータ回路30の出力
はメモリ制御回路20へと送られる。
【0048】FM復調器14から出力される再生映像信
号は、A/D変換器15でアナログ信号からディジタル
信号にA/D変換され、再生信号処理回路I 17へ入力
され、また、同期分離回路II16では再生映像信号から
同期信号を分離する。そして、再生信号処理回路I 17
では、同期分離回路II16から出力される同期分離信号
を基準にして、時間軸補正などの変速再生時に施される
所定の動作を行う。セグメント検出回路18では同期分
離回路II16からの同期分離信号をもとにして、記録時
に予め付加されたセグメント判別信号を用いてセグメン
トを判別し、その結果をメモリ制御回路20へと出力す
る。
【0049】メモリ制御回路20では、同期分離回路II
16からの同期分離信号に同期してフィールドメモリ1
9への書き込み制御を行うのであるが、フィールドメモ
リへの書き込みは再生映像信号情報が十分に得られる期
間、つまり上記コンパレータ回路30から送られる出力
パルスがHighの期間のみ書き込むように制御してい
る。そして、その際のメモリへの書き込みアドレスは、
上記セグメント検出回路18からのセグメント判別結
果、およびヘッド切り換え信号を基準にして発生させて
いる。(セグメント内での書き込みアドレスの発生は、
ヘッド切り換えが行われてからの時間を基準にして発生
させている。)また、フィールドメモリ19からの読み
出し制御は、前記同期分離回路II16の出力とは非同期
に行う。
【0050】そして、上記フィールドメモリ19から読
み出されたTCI信号は再生信号処理回路II21におい
て、もとのカラーTV信号Y、R−Y、B−Y信号に復
号されて、出力端子22a、22b、22cへと出力さ
れ、変速再生時の再生画像が得られる。
【0051】以上にような構成により、コンパレータ回
路30において、各ヘッドに対してFM復調後の再生映
像信号情報が十分に得られる期間を適切に示すパルスを
得ることができるので、変速再生時に十分な映像信号情
報がフィールドメモリ19に書き込まれることになり、
ノイズのない良好な変速再生時の再生画像を得ることが
出来る。
【0052】なお、上記実施例1では図において、ヘッ
ド切換信号は回転ヘッド8aの走査期間でLow、回転
ヘッド8bの走査期間でHighとなるパルスとして示
しているが、これに限るものではなく、磁気テープに当
接する回転ヘッドを示すような信号であればよい。
【0053】また、上記実施例1ではコンパレータ回路
30において、各ヘッドに対し再生映像信号情報が十分
に得られる期間をHighとするパルスを出力し、この
コンパレータ回路30の出力がHighの期間にフィー
ルドメモリ19への書き込みを行うよう制御する構成の
場合について説明したが、例えば、コンパレータ回路で
各ヘッドに対する再生映像信号情報が十分に得られる期
間をLowとするパルスを出力し、このパルスがLow
の期間にフィールドメモリへの書き込みを行うよう制御
する構成でもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0054】また、上記実施例1では、7倍速の正方向
高速再生(スピード再生)時について説明しているが、
どの様な速度の正方向高速再生でも、また、逆方向の高
速再生であっても、低速再生(スロー再生)であって
も、エンベロープ検波回路出力をコンパレータ回路で所
定の比較基準値と比較するとき、各ヘッドの再生信号の
出力および再生映像信号情報が得られる期間に応じて、
各ヘッドに最適な比較基準値をスイッチ回路で切り換え
てコンパレータの比較基準値入力に与える構成であれ
ば、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0055】また、上記実施例1では1フィールドの映
像信号を3つのセグメントに分割して、磁気テープを1
80゜巻き付けで2個の回転ヘッドにより記録再生する
場合について説明したが、これに限るものではなく、セ
グメント分割を行わず記録再生する場合や、2つのセグ
メントもしくはそれ以上の複数のセグメントに分割する
場合でも、また多チャンネルでもよく、さらには巻き付
け角、回転ヘッド数および記録フォーマットもこれに限
るものではなく、記録時に1水平走査期間単位でシャフ
リング処理を行い記録再生するような多チャンネル多セ
グメント記録のVTRでも、2個以上の回転ヘッドで記
録再生するVTRでもよく、コンパレータ回路内の比較
基準値が、ドラムに装着された各回転ヘッド毎にヘッド
の数だけ設定でき、変速再生時に比較基準値と比較する
際に切り換えるのであれば、上記実施例と同様の効果を
奏する。
【0056】また、上記実施例1では、コンパレータ回
路30内において各ヘッドに対するコンパレータの比較
基準値が可変抵抗器32、33により決定される場合に
ついて説明したが、各ヘッドに対する比較基準値を決定
する手段はこれに限るものではなく、例えば各回転ヘッ
ドからの再生信号の出力レベルやFM復調後の再生映像
信号のノイズ状態を予め記憶しておき、その値によりそ
れぞれのヘッドに対する比較基準値を決定する構成の場
合でもよく、エンベロープ検波回路出力をコンパレータ
回路で所定の比較基準値と比較するとき、各ヘッドの再
生信号の出力および再生映像信号情報が得られる期間を
示すように、各ヘッドに最適な比較基準値をスイッチ回
路で切り換えてコンパレータの比較基準値入力に与える
構成であれば、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0057】また、上記実施例1では入力カラーTV信
号をTCI信号に変換して記録再生する場合について説
明したが、TCI信号に限るものではなく、NTSC信
号に代表されるようなコンポジット信号、あるいはハイ
ビジョン信号に代表されるようなコンポーネント信号な
どを記録再生する場合でもよく、上記実施例と同様の効
果を奏する。
【0058】実施例2.また、図4は本発明の実施例2
によるVTRの再生系を示すブロック図である。なお、
本実施例による記録系の構成は、図14の従来例と同一
であるので図示および説明を省略する。また、記録フォ
ーマットは従来例と同一のものとする。
【0059】図4において、8〜9、12〜22は上記
従来装置と全く同一のものである。41はヘッドアンプ
12aからの出力である回転ヘッド8aの再生信号のエ
ンベロープ検波を行うエンベロープ検波回路I 、42は
ヘッドアンプ12bの出力である回転ヘッド8bの再生
信号のエンベロープ検波を行うエンベロープ検波回路I
I、43は上記エンベロープ検波回路I 41の出力を所
定の比較基準値と比較するコンパレータ回路I 、44は
上記エンベロープ検波回路II42の出力を所定の比較基
準値と比較するコンパレータ回路II、45はヘッド切り
換え信号に基づき上記コンパレータ回路I 43およびコ
ンパレータ回路II44の出力を選択し出力するセレクタ
である。
【0060】図5は本発明の実施例2における上記コン
パレータ回路I 43およびコンパレータ回路II44の構
成例を示す図である。図において、46、47は各コン
パレータ回路の比較基準値を決定する可変抵抗器であ
る。
【0061】次に、動作について図4〜図6説明する。
【0062】通常再生時には、回転ヘッド8a、8bが
それぞれ磁気テープ9より再生信号を再生し、ヘッドア
ンプ12a、12bで増幅して、その後ヘッド切換回路
13でヘッド切換信号に基づいて切り換えられて、1つ
の再生信号となりFM復調器14へと送られる。そし
て、FM復調器14では再生信号をFM復調して再生映
像信号として、A/D変換器15へ送り、アナログ信号
からディジタル信号に変換して再生信号処理回路I 17
へ出力する。また、同期分離回路II16ではFM復調器
14からの再生映像信号から同期信号を分離する。
【0063】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路19により上記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ20からの読み出し制御は、上記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
20より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【0064】ここまでの通常再生時における動作は従来
例と同様である。次に、変速再生を行った場合の動作に
ついて説明する。
【0065】変速再生時には、回転ヘッド8a、8bが
磁気テープ9より再生した再生信号は、それぞれヘッド
アンプ12a、12bで増幅され、その後ヘッド切換回
路13でヘッド切換信号に基づき切り換えられ、1つの
再生信号となる。そして、上記ヘッド切換回路13の出
力である再生信号はFM復調器14に入力され、FM復
調されて再生映像信号となる。また、上記ヘッドアンプ
12aおよび12bにより増幅されたそれぞれの再生信
号は、エンベロープ検波回路I 41およびエンベロープ
検波回路II42のそれぞれにも入力され、各ヘッドの再
生信号のエンベロープ検波を行う。
【0066】ここで、例えば7倍速の正方向高速再生を
行い、上記回転ヘッド8aおよび8bで再生信号の出力
レベルが異なっているとした場合、エンベロープ検波回
路I41の出力波形は図6(d)に示すように、エンベ
ロープ検波回路II42の出力波形は図6(g)に示すよ
うになる。なお、図6中に記した1、2、3の数字はそ
れぞれ第1、第2、第3セグメントの映像信号が記録さ
れている場合を示している。その後、上記エンベロープ
検波回路I 41の出力はコンパレータ回路I43に、上
記エンベロープ検波回路II42の出力はコンパレータ
回路II44にそれぞれ入力され、それぞれの所定の比較
基準値と比較される。
【0067】上記コンパレータ回路I 43およびコンパ
レータ回路II44は、図5のように構成され、それぞれ
の比較基準値は可変抵抗器46、47により決定され
る。可変抵抗器46、47は、図のように電源+Vcc
グランド間に接続されており、可変抵抗器の接点がそれ
ぞれのコンパレータ回路の比較基準値入力に接続されて
いる。先に述べたように、変速再生時の再生信号は、回
転ヘッドのアジマス効果により再生出力が十分に得られ
ない部分やFM復調しても再生映像信号のS/N比が非
常に劣化した信号となる部分があるため、そのFM復調
後の再生映像信号では図6(f)のように、ノイズ状と
なり出力される期間が存在する。この期間は再生信号の
C/N比などの特性により、再生信号の出力レベルが異
なっていても、再生映像信号波形においては同じ期間だ
けノイズ状に出力される場合がある。したがって、それ
ぞれのコンパレータ回路の比較基準値では、各ヘッドの
再生信号の出力が十分に得られ、FM復調後の再生映像
信号波形がノイズとならずに、再生映像信号情報が十分
に得られるレベル値が指定されるよう設定する。つま
り、上記コンパレータ回路I 43内の可変抵抗器46で
は、図6(d)にあるように、回転ヘッド8aの再生信
号出力が十分得られ、FM復調後の再生映像信号がノイ
ズとならず、再生映像信号情報が得られる期間を示すパ
ルスが出力される比較基準値Ea[v] を設定し、コン
パレータ回路II44内の可変抵抗器47では、図6
(g)にあるように、回転ヘッド8bの再生信号出力が
十分得られ、FM復調後の再生映像信号がノイズとなら
ず、再生映像信号情報が得られる期間を示すパルスが出
力される比較基準値Eb[v] を設定する。
【0068】したがって、それぞれのコンパレータ回路
の比較基準値は、各回転ヘッド8aおよび8bに対し
て、それぞれのFM復調後の再生映像信号がノイズとな
らず、再生映像信号情報が得られる期間が指定される最
適なレベル値となるように設定されており、コンパレー
タ回路I 43およびコンパレータ回路II44からのそれ
ぞれの出力は、図6(e)および(h)のようなパルス
が出力され、これらの出力をセレクタ45へと送る。こ
のセレクタ45は、ヘッド切換信号に応じて入力された
コンパレータ回路I 43およびコンパレータ回路II44
の出力を選択して出力する。したがって、上記セレクタ
45からは、図6(i)に示すような、それぞれのヘッ
ドのに対して、再生信号をFM復調した後の再生映像信
号情報が十分に得られる期間を正確に示すパルスが出力
されることになる。そして、上記セレクタ45の出力は
メモリ制御回路20へと送られる。
【0069】FM復調器14から出力される再生映像信
号は、A/D変換器15でアナログ信号からディジタル
信号にA/D変換され、再生信号処理回路I 17へ入力
され、また、同期分離回路II16では再生映像信号から
同期信号を分離する。そして、再生信号処理回路I 17
では、同期分離回路II16から出力される同期分離信号
を基準にして、時間軸補正などの変速再生時に施される
所定の動作を行う。セグメント検出回路18では同期分
離回路II16からの同期分離信号をもとにして、記録時
に予め付加されたセグメント判別信号を用いてセグメン
トを判別し、その結果をメモリ制御回路20へと出力す
る。
【0070】メモリ制御回路20では、同期分離回路II
16からの同期分離信号に同期してフィールドメモリ1
9への書き込み制御を行うのであるが、フィールドメモ
リへの書き込みは再生映像信号がノイズとならず、再生
映像信号情報が十分に得られる期間、つまり上記セレク
タ45から送られる出力パルスがHighの期間のみ書
き込むように制御している。そして、その際のメモリへ
の書き込みアドレスは、上記セグメント検出回路18か
らのセグメント判別結果、およびヘッド切換信号を基準
にして発生させている。(セグメント内での書き込みア
ドレスの発生は、ヘッド切り換えが行われてからの時間
を基準にして発生させている。)また、フィールドメモ
リ19からの読み出し制御は、上記同期分離回路II16
の出力とは非同期に行う。
【0071】そして、上記フィールドメモリ19から読
み出されたTCI信号は再生信号処理回路II21におい
て、もとのカラーTV信号Y、R−Y、B−Y信号に復
号されて、出力端子22a、22b、22cへと出力さ
れ、変速再生時の再生画像が得られる。
【0072】以上にような構成により、各ヘッド毎にエ
ンベロープ検波回路とコンパレータ回路を設けて、各ヘ
ッドに対してFM復調後の再生映像信号情報が十分に得
られる期間を適切に示すパルスを得ることができるの
で、変速再生時に十分な映像信号情報がフィールドメモ
リ19に書き込まれることになり、ノイズのない良好な
変速再生時の再生画像を得ることが出来る。
【0073】なお、上記実施例2では図において、ヘッ
ド切換信号は回転ヘッド8aの走査期間でLow、回転
ヘッド8bの走査期間でHighとなるパルスとして示
しているが、これに限るものではなく、磁気テープに当
接する回転ヘッドを示すような信号であればよい。
【0074】また、上記実施例2ではコンパレータ回路
において、各ヘッドに対し再生映像信号情報が十分に得
られる期間をHighとするパルスを出力し、このコン
パレータ回路の出力がHighの期間にフィールドメモ
リへの書き込みを行うよう制御する構成の場合について
説明したが、例えば、コンパレータ回路で各ヘッドに対
する再生映像信号情報が十分に得られる期間をLowと
するパルスを出力し、このパルスがLowの期間にフィ
ールドメモリへの書き込みを行うよう制御する構成でも
よく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0075】また、上記実施例2では、7倍速の正方向
高速再生(スピード再生)時について説明しているが、
どの様な速度の正方向高速再生でも、また、逆方向の高
速再生であっても、低速再生(スロー再生)であっても
よく、各ヘッド毎にエンベロープ検波回路、コンパレー
タ回路が設けられており、各コンパレータ回路の比較基
準値が各ヘッドの再生信号の出力と再生映像信号情報が
得られる期間に最適なレベル値で設定され、上記各コン
パレータ回路の出力をセレクタで切り換える構成であれ
ば、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0076】また、上記実施例2では1フィールドの映
像信号を3つのセグメントに分割して、磁気テープを1
80゜巻き付けで2個の回転ヘッドにより記録再生する
場合について説明したが、これに限るものではなく、セ
グメント分割を行わず記録再生する場合や、2つのセグ
メントもしくはそれ以上の複数のセグメントに分割する
場合でも、また多チャンネルでもよく、さらには巻き付
け角、回転ヘッド数および記録フォーマットもこれに限
るものではなく、記録時に1水平走査期間単位でシャフ
リング処理を行い記録再生するような多チャンネル多セ
グメント記録のVTRでも、2個以上の回転ヘッドで記
録再生するVTRでもよく、エンベロープ検波回路とコ
ンパレータ回路が、ドラムに装着された各回転ヘッド毎
にヘッドの数だけ設けられ、それぞれのコンパレータ回
路の出力をセレクタで切り換えるのであれば、上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0077】また、上記実施例2では、コンパレータ回
路I 43およびコンパレータ回路II44における比較基
準値が可変抵抗器46および47により決定される場合
について説明したが、各コンパレータ回路の比較基準値
を決定する手段はこれに限るものではなく、例えば各回
転ヘッドからの再生信号の出力レベルやFM復調後の再
生映像信号のノイズ状態を予め記憶しておき、その値に
よりそれぞれのコンパレータ回路における比較基準値を
決定する構成の場合でもよく、各ヘッド毎にエンベロー
プ検波回路、コンパレータ回路が設けられており、各コ
ンパレータ回路の比較基準値が各ヘッドの再生信号の出
力と再生映像信号情報が得られる期間に最適なレベル値
で設定され、上記各コンパレータ回路の出力をセレクタ
で切り換える構成であれば、上記実施例と同様の効果を
奏する。
【0078】また、上記実施例2では入力カラーTV信
号をTCI信号に変換して記録再生する場合について説
明したが、TCI信号に限るものではなく、NTSC信
号に代表されるようなコンポジット信号、あるいはハイ
ビジョン信号に代表されるようなコンポーネント信号な
どを記録再生する場合でもよく、上記実施例と同様の効
果を奏する。
【0079】実施例3.また、図7は本発明の実施例3
によるVTRの再生系を示すブロック図である。なお、
本実施例による記録系の構成は、図14の従来例と同一
であるので図示および説明を省略する。また、記録フォ
ーマットは従来例と同一のものとする。
【0080】図7において、8〜9、12〜22及び2
3、24は上記従来装置と全く同一のものである。51
はヘッドアンプ12aからの出力である回転ヘッド8a
の再生信号に直流バイアスを与えて直流電位を調整する
バイアス調整回路I 、52はヘッドアンプ12bの出力
である回転ヘッド8bの再生信号に直流バイアスを与え
て直流電位を調整するバイアス調整回路II、53はヘッ
ド切換信号に基づき上記バイアス調整回路I 51および
バイアス調整回路II52の出力を切り換えて出力するス
イッチ回路であり、バイアス調整回路I 51およびバイ
アス調整回路II52の出力はスイッチ回路53、エンベ
ロープ検波回路23、コンパレータ回路24まで直流結
合されている。
【0081】図8は本発明の実施例3における上記バイ
アス調整回路I 51およびバイアス調整回路II52の構
成例を示す図である。図において、54、56は直流成
分を遮断するコンデンサ、55、57は可変抵抗器であ
る。可変抵抗器55、57は図のように電源+Vccとグ
ランド間に接続されており、可変抵抗器55、57の接
点の電圧が直流成分の遮断された再生信号に再度直流バ
イアスを与える構成となっており、この出力はスイッチ
回路53、エンベロープ検波回路23、コンパレータ回
路24まで直流結合されている。
【0082】次に、動作について図7〜図9を用いて説
明する。
【0083】通常再生時には、回転ヘッド8a、8bが
それぞれ磁気テープ9より再生信号を再生し、ヘッドア
ンプ12a、12bで増幅して、その後ヘッド切換回路
13でヘッド切換信号に基づいて切り換えられて、1つ
の再生信号となりFM復調器14へと送られる。そし
て、FM復調器14では再生信号をFM復調して再生映
像信号として、A/D変換器15へ送り、アナログ信号
からディジタル信号に変換して再生信号処理回路I 17
へ出力する。また、同期分離回路II16ではFM復調器
14からの再生映像信号から同期信号を分離する。
【0084】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により前記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、前記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
20より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【0085】ここまでの通常再生時における動作は従来
例と同様である。次に、変速再生を行った場合の動作に
ついて説明する。
【0086】変速再生時には、回転ヘッド8a、8bが
磁気テープ9より再生した再生信号は、それぞれヘッド
アンプ12a、12bで増幅され、その後ヘッド切換回
路13へ送られるとともに、それぞれの再生信号はバイ
アス調整回路I51およびバイアス調整回路II52へも
送られる。上記ヘッド切換回路13では、上記ヘッドア
ンプ12aおよび12bからの再生信号をヘッド切換信
号に基づき切り換え、1つの再生信号とし、FM復調器
14へと送り、FM復調器14では再生信号をFM復調
して再生映像信号を出力する。一方、バイアス調整回路
I 51およびバイアス調整回路II52では、それぞれの
入力された再生信号に直流バイアスを与え、直流電位を
調整する。
【0087】ここで、図9(a)に、例えば7倍速の正
方向高速再生を行った場合のトラックパターンと回転ヘ
ッドの走査軌跡との関係を示す。アジマス効果により、
回転ヘッド8a、および8bのそれぞれから再生される
再生信号は同図の黒く塗りつぶした部分となる。なお、
図中に記した1、2、3の数字はそれぞれ第1、第2、
第3セグメントの映像信号が記録されている場合を示し
ている。ヘッドアンプ12aと12bの出力である再生
信号の出力レベルが回転ヘッド8aと8bで異なってい
るものとした場合、バイアス調整回路I 51およびバイ
アス調整回路II52の出力は、図9(c)および(d)
示すようになる。そして、上記バイアス調整回路それぞ
れの出力がスイッチ回路53により切り換えられ、エン
ベロープ検波回路23でエンベロープ検波された後、コ
ンパレータ回路24で所定の比較基準値と比較するとき
に、どの回転ヘッドに対しても比較基準値が最適なレベ
ル値とはなるよう、それぞれのバイアス調整回路におい
て再生信号の直流電位を調整する。
【0088】つまり、上記でも述べたように、変速再生
時の再生信号は、回転ヘッドのアジマス効果により再生
出力が十分に得られない部分やFM復調しても再生映像
信号のS/N比が非常に劣化した信号となる部分がある
ため、そのFM復調後の再生映像信号では図9(g)の
ように、ノイズ状となり出力される期間が存在する。こ
の期間は再生信号のC/N比などの特性により、再生信
号の出力レベルが異なっていても、再生映像信号波形に
おいては同じ期間だけノイズ状に出力される場合があ
る。したがって、上記コンパレータ回路24の比較基準
値は、各ヘッドに対し再生信号の出力が十分に得られ、
再生信号をFM復調した後の再生映像信号波形がノイズ
とならずに再生映像信号情報が十分得られるような期間
が指定されるよう設定する必要があり、よって、上記コ
ンパレータ回路24の比較基準値が図9(e)にあるよ
うにEa[v] と設定されているとすると、この比較基
準値Ea[v] が各ヘッドに対して最適なレベル値とな
るように、それぞれのバイアス調整回路を調整すること
になる。例えば、バイアス調整回路I 51では、コンパ
レータ回路24の比較基準値Ea[v] が回転ヘッド8
aの再生信号に対して最適なレベル値となるように、可
変抵抗器55で決定される直流電位を図9(c)に示す
ようにEc[v] と設定し、また、バイアス調整回路II
52では、同図(d)に示すように、可変抵抗器57で
決定される直流電位を上記バイアス調整回路I 51での
電位よりα[v]だけ高くして、Ed[v]=Ec+α
[v]と設定する。
【0089】上記バイアス調整回路I 51およびバイア
ス調整回路II52のそれぞれの出力は、ヘッド切換信号
に基づき切り換えられるスイッチ回路53へ直流結合で
送られ切り換えられ、バイアス調整がされた1つの再生
信号となる。その後、上記スイッチ回路53の出力はエ
ンベロープ検波回路23に直流結合で入力されて、エン
ベロープ検波される。上記で述べたように、バイアス調
整回路I 51およびバイアス調整回路II52で再生信号
のバイアス調整がされており、また、直流結合で送られ
ているので、エンベロープ回路23の出力は図9(e)
に示すようになる。
【0090】したがって、このエンベロープ検波回路2
3の出力をコンパレータ回路24へ直流結合で入力し、
所定の比較基準値Ea[v] と比較すると、その比較基
準値は、各回転ヘッド8aおよび8bに対して最適なレ
ベル値となり、コンパレータ回路24からは、図9
(f)のような、それぞれのヘッドからの再生信号に対
し、再生信号の出力が十分に得られ、FM復調後の再生
映像信号波形がノイズとならずに再生映像信号情報が得
られる期間を正確に示すパルスが出力されることにな
る。そして、上記コンパレータ回路24の出力はメモリ
制御回路20へと送られる。
【0091】FM復調器14から出力される再生映像信
号は、A/D変換器15でアナログ信号からディジタル
信号にA/D変換され、再生信号処理回路I 17へ入力
され、また、同期分離回路II16では再生映像信号から
同期信号を分離する。そして、再生信号処理回路I 17
では、同期分離回路II16から出力される同期分離信号
を基準にして、時間軸補正などの変速再生時に施される
所定の動作を行う。セグメント検出回路18では同期分
離回路II16からの同期分離信号をもとにして、記録時
に予め付加されたセグメント判別信号を用いてセグメン
トを判別し、その結果をメモリ制御回路20へと出力す
る。
【0092】メモリ制御回路20では、同期分離回路II
16からの同期分離信号に同期してフィールドメモリ1
9への書き込み制御を行うのであるが、フィールドメモ
リへの書き込みは再生映像信号情報が十分に得られる期
間、つまり上記コンパレータ回路24から送られる出力
パルスがHighの期間のみ書き込むように制御してい
る。そして、その際のメモリへの書き込みアドレスは、
上記セグメント検出回路18からのセグメント判別結
果、およびヘッド切換信号を基準にして発生させてい
る。(セグメント内での書き込みアドレスの発生は、ヘ
ッド切り換えが行われてからの時間を基準にして発生さ
せている。)また、フィールドメモリ19からの読み出
し制御は、上記同期分離回路II16の出力とは非同期に
行う。
【0093】そして、上記フィールドメモリ19から読
み出されたTCI信号は再生信号処理回路II21におい
て、もとのカラーTV信号Y、R−Y、B−Y信号に復
号されて、出力端子22a、22b、22cへと出力さ
れ、変速再生時の再生画像が得られる。
【0094】以上にような構成により、各ヘッド毎に再
生信号の直流バイアスを与えて直流電位を調整するバイ
アス調整回路を設け、これとスイッチ回路53、エンベ
ロープ検波回路23、コンパレータ回路24までを直流
結合して、コンパレータ回路24の比較基準値がどのヘ
ッドに対しても最適になるよう調整し、コンパレータ回
路24から各ヘッドに対してFM復調後の再生映像信号
波形がノイズとならずに再生映像信号情報が十分に得ら
れる期間を適切に示すパルスを出力することができるの
で、変速再生時に十分な映像信号情報がフィールドメモ
リ19に書き込まれることになり、ノイズのない良好な
変速再生時の再生画像を得ることが出来る。
【0095】なお、上記実施例3では図において、ヘッ
ド切り換え信号は回転ヘッド8aの走査期間でLow、
回転ヘッド8bの走査期間でHighとなるパルスとし
て示しているが、これに限るものではなく、磁気テープ
に当接する回転ヘッドを示すような信号であればよい。
【0096】また、上記実施例3ではコンパレータ回路
において、各ヘッドの再生信号をFM復調した後の再生
映像信号がノイズとならず再生映像信号情報が十分に得
られる期間をHighとするパルスを出力し、このコン
パレータ回路の出力がHighの期間にフィールドメモ
リへの書き込みを行うよう制御する構成の場合について
説明したが、例えば、コンパレータ回路で各ヘッドに対
する再生映像信号情報が十分に得られる期間をLowと
するパルスを出力し、このパルスがLowの期間にフィ
ールドメモリへの書き込みを行うよう制御する構成でも
よく、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0097】また、上記実施例3では、7倍速の正方向
高速再生(スピード再生)時について説明しているが、
どの様な速度の正方向高速再生でも、また、逆方向の高
速再生であっても、低速再生(スロー再生)であっても
よく、各ヘッド毎に再生信号に直流バイアスを与え直流
電位を調整するバイアス調整回路が設けられており、上
記各バイアス調整回路とスイッチ回路、エンベロープ検
波回路、コンパレータ回路が直流結合されて、コンパレ
ータ回路の比較基準値がどのヘッドの再生信号に対して
も最適なレベル値になるようにするのであれば、上記実
施例と同様の効果を奏する。
【0098】また、上記実施例3では1フィールドの映
像信号を3つのセグメントに分割して、磁気テープを1
80゜巻き付けで2個の回転ヘッドにより記録再生する
場合について説明したが、これに限るものではなく、セ
グメント分割を行わず記録再生する場合や、2つのセグ
メントもしくはそれ以上の複数のセグメントに分割する
場合でも、また多チャンネルでもよく、さらには巻き付
け角、回転ヘッド数および記録フォーマットもこれに限
るものではなく、記録時に1水平走査期間単位でシャフ
リング処理を行い記録再生するような多チャンネル多セ
グメント記録のVTRでも、2個以上の回転ヘッドで記
録再生するVTRでもよく、バイアス調整回路が、ドラ
ムに装着された各回転ヘッド毎にヘッドの数だけ設けら
れ、バイアス調整回路により、各ヘッドに対してコンパ
レータ回路の比較基準値が最適なレベル値となるよう再
生信号の直流バイアスを与える構成であれば、上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0099】また、上記実施例3では、バイアス調整回
路I 51およびバイアス調整回路II52において、それ
ぞれのバイアス電位が可変抵抗器55および56により
決定される場合について説明したが、各バイアス調整回
路のバイアス電圧を決定する手段はこれに限るものでは
なく、例えば各回転ヘッドからの再生信号の出力レベル
やFM復調後の再生映像信号のノイズ状態を予め記憶し
ておき、その値によりそれぞれのバイアス調整回路のバ
イアス電圧を決定する構成の場合でもよく、各ヘッド毎
に再生信号に直流バイアスを与え直流電位を調整するバ
イアス調整回路が設けられており、上記各バイアス調整
回路とスイッチ回路、エンベロープ検波回路、コンパレ
ータ回路が直流結合されて、コンパレータ回路の比較基
準値がどのヘッドの再生信号に対しても最適なレベル値
になるようにそれぞれのバイアス調整回路内のバイアス
電位が設定されるのであれば、上記実施例と同様の効果
を奏する。
【0100】また、上記実施例3では入力カラーTV信
号をTCI信号に変換して記録再生する場合について説
明したが、TCI信号に限るものではなく、NTSC信
号に代表されるようなコンポジット信号、あるいはハイ
ビジョン信号に代表されるようなコンポーネント信号な
どを記録再生する場合でもよく、上記実施例と同様の効
果を奏する。
【0101】実施例4.また、図10は実施例4による
VTRの再生系を示すブロック図である。なお、本実施
例による記録系の構成は、図14の従来例と同一である
ため、図示および説明を省略する。また、記録フォーマ
ットは従来例と同一のものとする。
【0102】図10において、8〜9、12〜24は上
記従来装置と全く同一のものである。60はバイアス印
加回路で、ヘッド切換回路13の出力である再生信号の
直流成分を遮断し、ヘッド切換信号に基づき、回転ヘッ
ド8a、8bそれぞれに応じた直流バイアスを再度選択
して印加し、この出力はエンベロープ検波回路23、コ
ンパレータ回路24に直流結合されている。
【0103】図11は本発明の実施例4における上記バ
イアス印加回路60の構成例を示す図である。図におい
て、61は直流成分を遮断するコンデンサ、62、63
は可変抵抗器、64はヘッド切換信号により切り換え制
御が可能なスイッチ回路である。上記可変抵抗器62お
よび63は図のように電源+Vccとグランド間に接続さ
れており、可変抵抗器の接点はそれぞれスイッチ回路6
4に接続されている。
【0104】次に、動作について図10〜図12を用い
て説明する。
【0105】通常再生時には、回転ヘッド8a、8bが
それぞれ磁気テープ9より再生信号を再生し、ヘッドア
ンプ12a、12bで増幅して、その後ヘッド切換回路
13でヘッド切換信号に基づいて切り換えられて、1つ
の再生信号となりFM復調器14へと送られる。そし
て、FM復調器14では再生信号をFM復調して再生映
像信号として、A/D変換器15へ送り、アナログ信号
からディジタル信号に変換して再生信号処理回路I 17
へ出力する。また、同期分離回路II16ではFM復調器
14からの再生映像信号から同期信号を分離する。
【0106】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により前記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、前記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
20より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【0107】ここまでの通常再生時における動作は従来
例と同様である。次に、変速再生を行った場合の動作に
ついて説明する。
【0108】変速再生時には、回転ヘッド8a、8bが
磁気テープ9より再生した再生信号は、それぞれヘッド
アンプ12a、12bで増幅され、その後ヘッド切換回
路13でヘッド切換信号に基づき切り換えられ、1つの
再生信号となる。そして、上記ヘッド切換回路13の出
力である再生信号は、FM復調器14によりFM復調さ
れて再生映像信号となるとともに、バイアス印加回路6
0へと入力される。
【0109】ここで、図12(b)に例えば7倍速の正
方向高速再生を行い、上記ヘッドアンプ12a、12b
からの出力である再生信号が回転ヘッド8aと8bで異
なった場合の上記ヘッド切換回路13の出力を示す。な
お、図中に記した1、2、3の数字はそれぞれ第1、第
2、第3セグメントの映像信号が記録されている場合を
示している。
【0110】ヘッド切り換え回路13の出力である再生
信号(図12(b))は、バイアス印加回路60でヘッ
ド切換信号に基づき、回転ヘッド8a、8bそれぞれに
応じた直流バイアスを選択して印加されるのであるが、
このとき、上記バイアス印加回路60の出力をエンベロ
ープ検波回路23、コンパレータ回路24へ通し、コン
パレータ回路24で所定の比較基準値と比較するとき
に、どのヘッドの再生信号出力に対しても比較基準値が
最適なレベル値となるよう、バイアス印加回路60で印
加するそれぞれの直流バイアスを設定しておく。
【0111】つまり、上記でも述べたように、変速再生
時の再生信号は、回転ヘッドのアジマス効果により再生
出力が十分に得られない部分やFM復調しても再生映像
信号のS/N比が非常に劣化した信号となる部分がある
ため、そのFM復調後の再生映像信号では図12(f)
のように、ノイズ状となり出力される期間が存在する。
この期間は再生信号のC/N比などの特性により、再生
信号の出力レベルが異なっていても、再生映像信号波形
においては同じ期間だけノイズ状に出力される場合があ
る。したがって、上記コンパレータ回路24の比較基準
値は、各回転ヘッドに対して、それぞれの再生信号の出
力が十分に得られ、FM復調後の再生映像信号波形がノ
イズとならずに再生映像信号情報が十分に得られる期間
が指定されるよう設定する必要があり、上記コンパレー
タ回路24の比較基準値が図12(d)にあるようにE
a[v] と設定されているとすると、この比較基準値E
a[v]が各ヘッドからの再生信号に対して最適なレベ
ル値となるように、バイアス印加回路60において、各
ヘッドの再生信号に印加する直流バイアスのレベルを設
定することになる。
【0112】上記バイアス印加回路60は図11のよう
に構成され、入力されたヘッド切換回路13の出力であ
る再生信号はコンデンサ61で直流成分を遮断される。
そして、ヘッド切換信号(図12(a))によりスイッ
チ回路64を切り換え、回転ヘッド8aが磁気テープ9
に当接している期間は、可変抵抗器62により決定され
る第1のバイアス電位Ec[v] を選択し、回転ヘッド
8bが磁気テープ9に当接している期間は、可変抵抗器
63により決定され、上記第1のバイアス電位よりα
[v]だけ電位の高い、第2のバイアス電位Ed[v]
=Ec+α[v]を選択する。第1および第2のバイア
ス電位Ec[v]およびEd[v]は、例えば図12
(c)および(d)に示すように、後段のコンパレータ
回路24の比較基準値Ea[v] が、各回転ヘッド8a
および8bに対してFM復調後の再生映像信号波形がノ
イズとならず再生映像信号情報が得られる期間が指定さ
れる最適なレベル値になるように設定しておく。よっ
て、上記コンデンサ61で直流成分の遮断された再生信
号には、上記スイッチ回路64の選択値であるバイアス
電位が再度印加され、その出力は図12(c)のように
なる。
【0113】上記バイアス印加回路60の出力は、エン
ベロープ検波回路23、コンパレータ回路24に直流結
合され、エンベロープ検波回路23でエンベロープ検波
を行うと、その出力は図12(d)に示すようになる。
そして、このエンベロープ検波回路23の出力をコンパ
レータ回路24へ直流結合で入力し、所定の比較基準値
a[v] と比較すると、その比較基準値は、各回転ヘ
ッド8aおよび8bの再生信号に対して最適なレベル値
になり、このコンパレータ回路24の出力は、図12
(e)のような、それぞれのヘッドの再生信号出力が得
られ、FM復調後の再生映像信号がノイズとならず本来
の再生映像信号情報が得られる期間を適切に示すパルス
が出力されることになる。そして、このコンパレータ回
路24の出力はメモリ制御回路20へと送られる。
【0114】FM復調器14から出力される再生映像信
号は、A/D変換器15でアナログ信号からディジタル
信号にA/D変換され、再生信号処理回路I 17へ入力
され、また、同期分離回路II16では再生映像信号から
同期信号を分離する。そして、再生信号処理回路I 17
では、同期分離回路II16から出力される同期分離信号
を基準にして、時間軸補正などの変速再生時に施される
所定の動作を行う。セグメント検出回路18では同期分
離回路II16からの同期分離信号をもとにして、記録時
に予め付加されたセグメント判別信号を用いてセグメン
トを判別し、その結果をメモリ制御回路20へと出力す
る。
【0115】メモリ制御回路20では、同期分離回路II
16からの同期分離信号に同期してフィールドメモリ1
9への書き込み制御を行うのであるが、フィールドメモ
リへの書き込みは再生映像信号波形がノイズとならず再
生映像信号情報が十分に得られる期間、つまり上記コン
パレータ回路24から送られる出力パルスがHighの
期間のみ書き込むように制御している。そして、その際
のメモリへの書き込みアドレスは、上記セグメント検出
回路18からのセグメント判別結果、およびヘッド切換
信号を基準にして発生させている。(セグメント内での
書き込みアドレスの発生は、ヘッド切り換えが行われて
からの時間を基準にして発生させている。)また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、上記同期分離
回路II16の出力とは非同期に行う。
【0116】そして、上記フィールドメモリ19読み出
されたTCI信号は再生信号処理回路II21において、
もとのカラーTV信号Y、R−Y、B−Y信号に復号さ
れて、出力端子22a、22b、22cへと出力され、
変速再生時の再生画像が得られる。
【0117】以上にような構成により、ヘッド切換え信
号に基づき、各ヘッドの再生信号に印加する直流バイア
スの切り換えが可能なバイアス印加回路60を設け、こ
の出力とエンベロープ検波回路23、コンパレータ回路
24までを直流結合して、コンパレータ回路24の比較
基準値がどのヘッドに対しても最適になるよう各ヘッド
のバイアス電位を設定し、コンパレータ回路24から各
ヘッドに対して再生映像信号情報が十分に得られる期間
を適切に示すパルスを出力することができるので、変速
再生時に十分な映像信号情報がフィールドメモリ19に
書き込まれることになり、ノイズのない良好な変速再生
時の再生画像を得ることが出来る。
【0118】なお、上記実施例4では図において、ヘッ
ド切り換え信号は回転ヘッド8aの走査期間でLow、
回転ヘッド8bの走査期間でHighとなるパルスとし
て示しているが、これに限るものではなく、磁気テープ
に当接する回転ヘッドを示すような信号であればよい。
【0119】また、上記実施例4ではコンパレータ回路
において、各ヘッドの再生信号の出力が十分に得られ、
再生映像信号波形がノイズとならず再生映像信号情報が
得られる期間をHighとするパルスを出力し、このコ
ンパレータ回路の出力がHighの期間にフィールドメ
モリへの書き込みを行うよう制御する構成の場合につい
て説明したが、例えば、コンパレータ回路で各ヘッドの
再生映像信号情報が十分に得られる期間をLowとする
パルスを出力し、このパルスがLowの期間にフィール
ドメモリへの書き込みを行うよう制御する構成でもよ
く、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0120】また、上記実施例4では、7倍速の正方向
高速再生(スピード再生)時について説明しているが、
どの様な速度の正方向高速再生でも、また、逆方向の高
速再生であっても、低速再生(スロー再生)であっても
よく、ヘッド切換信号に応じ、各ヘッドの再生信号に与
えるバイアス電位を切り換えるバイアス印加回路が設け
られており、上記バイアス印加回路とエンベロープ検波
回路、コンパレータ回路が直流結合されて、コンパレー
タ回路の比較基準値がどのヘッドの再生信号に対しても
最適なレベル値になるようにするのであれば、上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0121】また、上記実施例4では1フィールドの映
像信号を3つのセグメントに分割して、磁気テープを1
80゜巻き付けで2個の回転ヘッドにより記録再生する
場合について説明したが、これに限るものではなく、セ
グメント分割を行わず記録再生する場合や、2つのセグ
メントもしくはそれ以上の複数のセグメントに分割する
場合でも、また多チャンネルでもよく、さらには巻き付
け角、回転ヘッド数および記録フォーマットもこれに限
るものではなく、記録時に1水平走査期間単位でシャフ
リング処理を行い記録再生するような多チャンネル多セ
グメント記録のVTRでも、2個以上の回転ヘッドで記
録再生するVTRでもよく、バイアス印加回路内のバイ
アス電位が、ドラムに装着された各回転ヘッド毎にヘッ
ドの数だけ設けられて、切り換えることができ、それぞ
れのバイアス電位により、各ヘッドに対してコンパレー
タ回路の比較基準値が最適なレベル値となるよう再生信
号の直流バイアスを与える構成であれば、上記実施例と
同様の効果を奏する。
【0122】また、上記実施例4では、バイアス印加回
路60内において、各ヘッドに対して与えられるバイア
ス電位が可変抵抗器62および63により決定される場
合について説明したが、バイアス印加回路60内のバイ
アス電圧を決定する手段はこれに限るものではなく、例
えば各回転ヘッドからの再生信号の出力レベルやFM復
調後の再生映像信号のノイズ状態を予め記憶しておい
て、その値によりそれぞれのヘッドに対するバイアス電
圧を決定するような構成の場合でもよく、ヘッド切換信
号に応じ、各ヘッドの再生信号に与えるバイアス電位を
切り換えるバイアス印加回路が設けられており、上記バ
イアス印加回路とエンベロープ検波回路、コンパレータ
回路が直流結合されて、コンパレータ回路の比較基準値
がどのヘッドの再生信号に対しても最適なレベル値にな
るように、バイアス印加回路内のそれぞれのバイアス電
位が設定されるのであれば、上記実施例と同様の効果を
奏する。
【0123】また、上記実施例4では入力カラーTV信
号をTCI信号に変換して記録再生する場合について説
明したが、TCI信号に限るものではなく、NTSC信
号に代表されるようなコンポジット信号、あるいはハイ
ビジョン信号に代表されるようなコンポーネント信号な
どを記録再生する場合でもよく、上記実施例と同様の効
果を奏する。
【0124】
【発明の効果】以上にように、本発明によれば、変速再
生時にエンベロープ検波回路出力をコンパレータ回路で
比較基準値と比較する際、コンパレータ回路における比
較基準値を各ヘッドに応じて選択し切り換えるように構
成したので、コンパレータ回路の比較基準値を各ヘッド
に対して最適なレベル値とすることができ、ノイズのな
い良好な変速再生時の再生画像が得られる効果がある。
【0125】また、本発明によれば、変速再生時に再生
信号をエンベロープ検波し所定のレベル値と比較する
際、各ヘッドに対してエンベロープ検波回路、コンパレ
ータ回路を独立して設け、各コンパレータ回路の出力を
セレクタで選択して切り換えるように構成したので、コ
ンパレータ回路の比較基準値を各ヘッドに対して最適な
レベル値とすることができ、ノイズのない良好な変速再
生時の再生画像が得られる効果がある。
【0126】また、本発明によれば、変速再生時の再生
信号の直流レベルを調整するバイアス調整回路を各ヘッ
ド毎に設け、各バイアス調整回路出力とスイッチ回路、
エンベロープ検波回路、及びコンパレータ回路を直流結
合する構成にしたので、コンパレータ回路の比較基準値
を各ヘッドに対して最適なレベル値とすることができ、
ノイズのない良好な変速再生時の再生画像が得られる効
果がある。
【0127】また、本発明によれば、変速再生時にヘッ
ド切換回路後段に再生信号の直流成分を遮断して、各ヘ
ッドに応じた直流バイアスを切り換えて印加するバイア
ス印加回路を設け、上記バイアス印加回路出力とエンベ
ロープ検波回路、コンパレータ回路を直流結合する構成
にしたので、コンパレータ回路の比較基準値を各ヘッド
に対して最適なレベル値とすることができ、ノイズのな
い良好な変速再生時の再生画像が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による磁気記録再生装置にお
ける再生系を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1におけるコンパレータ回路の
一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例1におけるエンベロープ検波回
路およびコンパレータ回路の動作を説明するための図で
ある。
【図4】本発明の実施例2による磁気記録再生装置にお
ける再生系を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例2におけるコンパレータ回路の
一例を示す図である。
【図6】本発明の実施例2におけるエンベロープ検波回
路、コンパレータ回路およびセレクタの動作を説明する
ための図である。
【図7】本発明の実施例3による磁気記録再生装置にお
ける再生系を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例3におけるバイアス調整回路の
一例を示す図である。
【図9】本発明の実施例3におけるバイアス調整回路お
よびエンベロープ検波回路、コンパレータ回路の動作を
説明するための図である。
【図10】本発明の実施例4による磁気記録再生装置に
おける再生系を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施例4におけるバイアス印加回路
の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施例4におけるバイアス印加回路
およびエンベロープ検波回路、コンパレータ回路の動作
を説明するための図である。
【図13】1フィールドのコンポーネントカラーTV信
号をTCI信号に変換しセグメント分割して記録する信
号処理方式の概念を示す概念図である。
【図14】従来の磁気記録再生装置における記録系の一
例を示すブロック図である。
【図15】従来の磁気記録再生装置における再生系の一
例を示すブロック図である。
【図16】磁気記録再生装置の回転ドラムを上から見た
ときの一例を示す図である。
【図17】TCI信号にブランキングデータを多重し記
録信号としたときの一例を示す波形図である。
【図18】磁気テープ上の記録パターンを示す図であ
る。
【図19】7倍速の正方向高速再生を行った時の再生信
号波形およびヘッド切り換え回路の動作を説明するため
の図である。
【図20】エンベロープ検波回路およびコンパレータ回
路の動作を説明するための図である。
【図21】従来の磁気記録再生装置におけるコンパレー
タ回路の一例を示す図である。
【図22】従来の磁気記録再生装置において再生信号出
力がヘッドにより異なるときのエンベロープ検波回路お
よびコンパレータ回路の動作を説明するための図であ
る。
【図23】従来の磁気記録再生装置において変速再生時
の再生映像信号情報が得られる期間がヘッドにより異な
るときのエンベロープ検波回路およびコンパレータ回路
の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
13 ヘッド切換回路 19 フィールドメモリ 20 メモリ制御回路 23 エンベロープ検波回路 24 コンパレータ回路 30 コンパレータ回路 31 コンパレータ 32、33 可変抵抗器 34 スイッチ回路 41 エンベロープ検波回路I 42 エンベロープ検波回路II 43 コンパレータ回路I 44 コンパレータ回路II 45 セレクタ 46、47 可変抵抗器 51 バイアス調整回路I 52 バイアス調整回路II 53 スイッチ回路 54、56 コンデンサ 55、57 可変抵抗器 60 バイアス印加回路 61 コンデンサ 62、63 可変抵抗器 64 スイッチ回路
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により上記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、上記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
19より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により上記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、上記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
19より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】上記コンパレータ回路I 43およびコンパ
レータ回路II44は、図5のように構成され、それぞれ
の比較基準値は可変抵抗器46、47により決定され
る。可変抵抗器46、47は、図のように電源+Vcc
グランド間に接続されており、可変抵抗器の接点がそれ
ぞれのコンパレータ回路の比較基準値入力に接続されて
いる。先に述べたように、変速再生時の再生信号は、回
転ヘッドのアジマス効果により再生出力が十分に得られ
ない部分やFM復調しても再生映像信号のS/N比が非
常に劣化した信号となる部分があるため、そのFM復調
後の再生映像信号では図6()のように、ノイズ状と
なり出力される期間が存在する。この期間は再生信号の
C/N比などの特性により、再生信号の出力レベルが異
なっていても、再生映像信号波形においては同じ期間だ
けノイズ状に出力される場合がある。したがって、それ
ぞれのコンパレータ回路の比較基準値では、各ヘッドの
再生信号の出力が十分に得られ、FM復調後の再生映像
信号波形がノイズとならずに、再生映像信号情報が十分
に得られるレベル値が指定されるよう設定する。つま
り、上記コンパレータ回路I 43内の可変抵抗器46で
は、図6(d)にあるように、回転ヘッド8aの再生信
号出力が十分得られ、FM復調後の再生映像信号がノイ
ズとならず、再生映像信号情報が得られる期間を示すパ
ルスが出力される比較基準値Ea[v]を設定し、コン
パレータ回路II44内の可変抵抗器47では、図6
(g)にあるように、回転ヘッド8bの再生信号出力が
十分得られ、FM復調後の再生映像信号がノイズとなら
ず、再生映像信号情報が得られる期間を示すパルスが出
力される比較基準値Eb[v] を設定する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により前記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、前記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
19より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】上記再生信号処理回路I 17では、上記同
期分離回路II16からの同期分離出力を基準にして再生
映像信号の時間軸補正、ドロップアウト補償などの再生
信号処理を行い、その出力はフィールドメモリ19へと
送られる。ここで、フィールドメモリ19への書き込み
制御は、メモリ制御回路20により前記同期分離回路II
16からの同期分離出力に同期して行われ、また、フィ
ールドメモリ19からの読み出し制御は、前記同期分離
出力とは非同期に行う。そして、上記フィールドメモリ
19より出力されるTCI信号は、再生信号処理回路II
21へ送られて元のカラーTV信号Y、R−Y、B−Y
信号に変換され、出力端子22a、22b、22cへと
出力される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号をFM変調して2個以上の回転
    ヘッドで記録再生する磁気記録再生装置において、テー
    プに当接している上記回転ヘッドから再生される再生信
    号を切り換えて選択するヘッド切り換え手段と、変速再
    生時に、上記ヘッド切り換え手段からの再生信号のエン
    ベロープ検波を行うエンベロープ検波手段と、上記エン
    ベロープ検波手段の出力を所定の比較基準値と比較する
    とき、その比較基準値を各ヘッドそれぞれに応じて切り
    換えるよう構成したコンパレータと、上記コンパレータ
    の出力によりフィールドメモリへの映像信号情報の書き
    込みを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 映像信号をFM変調して2個以上の回転
    ヘッドで記録再生する磁気記録再生装置において、変速
    再生時に、上記各ヘッドから再生されるそれぞれの再生
    信号のエンベロープ検波を行うエンベロープ検波手段
    と、上記各エンベロープ検波手段の出力を所定の比較基
    準値とそれぞれ比較するコンパレータと、上記各コンパ
    レータの出力を選択し切り換えるセレクタと、上記セレ
    クタの出力によりフィールドメモリへの映像信号情報の
    書き込みを制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 映像信号をFM変調2個以上の回転ヘッ
    ドで記録再生する磁気記録再生装置において、変速再生
    時に、上記各ヘッドから再生される再生信号のそれぞれ
    の直流成分を遮断して、それぞれの直流電圧レベルを調
    整するバイアス調整手段と、上記各バイアス調整手段と
    直流結合され、上記バイアス調整手段の出力を切り換え
    て選択する切り換え手段と、上記バイアス調整手段およ
    び上記切り換え手段と直流結合され、上記切り換え手段
    の出力をエンベロープ検波して所定の比較基準値と比較
    する比較手段と、上記比較手段の出力によりフィールド
    メモリへの映像信号情報の書き込みを制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 映像信号をFM変調して2個以上の回転
    ヘッドで記録再生する磁気記録再生装置において、テー
    プに当接している上記回転ヘッドから再生される再生信
    号を切り換えて選択するヘッド切り換え手段と、変速再
    生時に、上記ヘッド切り換え手段以降において再生信号
    の直流成分を遮断し、上記各ヘッドそれぞれに応じた直
    流バイアスを選択し印加するバイアス印加手段と、上記
    バイアス印加手段と直流結合され、上記バイアス印加手
    段の出力をエンベロープ検波して所定の比較基準値と比
    較する比較手段と、上記比較手段の出力によりフィール
    ドメモリへの映像信号情報の書き込みを制御する制御手
    段とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
JP3324287A 1991-12-09 1991-12-09 磁気記録再生装置 Pending JPH05161116A (ja)

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