JPH0516017A - クロツプ剪断装置及びクロツプ剪断設備 - Google Patents

クロツプ剪断装置及びクロツプ剪断設備

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JPH0516017A
JPH0516017A JP3325548A JP32554891A JPH0516017A JP H0516017 A JPH0516017 A JP H0516017A JP 3325548 A JP3325548 A JP 3325548A JP 32554891 A JP32554891 A JP 32554891A JP H0516017 A JPH0516017 A JP H0516017A
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crop
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blade
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Ryohei Konose
亮平 木ノ瀬
Yasutsugu Yoshimura
泰嗣 芳村
Toshiyuki Kajiwara
利幸 梶原
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B15/00Arrangements for performing additional metal-working operations specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B15/0085Joining ends of material to continuous strip, bar or sheet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D25/00Machines or arrangements for shearing stock while the latter is travelling otherwise than in the direction of the cut
    • B23D25/12Shearing machines with blades on coacting rotating drums
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B15/00Arrangements for performing additional metal-working operations specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B15/0007Cutting or shearing the product

Abstract

(57)【要約】 【構成】熱間圧延設備の粗圧延機から仕上圧延機への帯
鋼の搬送経路中に配置されるクロップ剪断装置で、粗圧
延機から仕上圧延機へ搬送される帯鋼を幅方向に剪断す
るため少なくとも一枚以上剪断刃物を有するものであっ
て、この少なくとも一枚の剪断刃物を帯鋼の幅方向に移
動可能に支持する支持機構を有しており、少なくとも一
枚の剪断刃物は、該刃物を帯鋼の幅方向に移動せしめた
状態で帯鋼を剪断した際、剪断端部での帯鋼の搬送方向
の突出量が調整され得るように、帯鋼の幅方向に沿って
非直線状に延在しており、該剪断刃物が、帯鋼の幅方向
に中心に対応する部分の両側において非鏡映対称な形状
を有するクロップ剪断装置。 【効果】帯鋼の剪断先端部及び剪断後端部のうちの少な
くとも一方の突出量を剪断されるべき帯鋼の幅とは独立
に調整し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロップ剪断装置に係
わり、より詳しくは、熱間圧延設備の粗圧延機で圧延さ
れた帯鋼が仕上圧延機で圧延される前に、帯鋼の長手方
向すなわち搬送方向の端部のクロップを帯鋼の幅方向に
沿って剪断するためのクロップ剪断装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延設備において、仕上げ圧延の際
の絞り込み(圧延ロールの軸方向に被圧延機がずれて被
圧延材の幅方向の圧延程度が一様でなくなること)等を
防ぐべく、粗圧延機で粗圧延された帯鋼の先端部及び後
端部の少なくとも一方に形成されるフィッシュテール又
はタングなどを、帯鋼を仕上げ圧延機で仕上げ圧延する
前に、クロップとして帯鋼の幅方向に沿って剪断するク
ロップ剪断装置は知られている(例えば、日本鉄鋼協会
発行「わが国における最近のホットストリップ製造技
術」第31−32頁参照、特開平1−310809 号公報,特
開昭60−201816号公報)。また、エンドレス圧延のため
に、帯鋼を仕上げ圧延する前に、長手方向の端部が隣接
する二つの帯鋼を該隣接端部で接続することも知られて
いる(例えば、特開昭60−231504号公報参照)。
【0003】「わが国における最近のホットストリップ
製造技術」第31−32頁では、(1)クロップ剪断機
が、品質不良部の除去,絞り込みの防止、及び低温部の
噛み込みによるロールの凹み防止等を目的として、粗圧
延で圧延されたバーの先後端をクロップカットすべく、
仕上げ圧延機の入側に設置されること、(2)クロップ
シャーには、ドラム型シャー,クランク型シャー、及び
振動型シャーがあること、(3)ドラム型シャーには各
ドラムに剪断刃物を一枚組み込んだシングルナイフ方式
と二枚組み込んだダブルナイフ方式とがあること、
(4)ダブルナイフ方式の場合一方の刃物が帯鋼の先端
(前縁)の剪断に用いられ他方の刃物が帯鋼の後端(後
縁)の剪断に用いられること等の開示に加えて、(5)
二枚のうち一方の剪断刃物として直刃を用い他方の剪断
刃物として半径13.843m の曲刃を用いた実働のダ
ブルナイフ方式のクロップシャーの例が図示・紹介され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、曲率半径が
一定の円弧状の剪断刃物を用いた場合、剪断されるべき
帯鋼の幅が異なると、帯鋼の平面内で見て、帯鋼の幅方
向の端部が帯鋼の幅方向の中央部に対して帯鋼の長手方
向に突出する大きさ、すなわち『突出量』が異なる(例
えば、曲率半径が13.84m の場合、帯鋼の幅が60
cmならば突出量は3.3mm 、帯鋼の幅が160cmならば
突出量は23.1mm)。ところが、仕上げ圧延で生じる端
部の平面形状の変化は、帯鋼の幅とは必ずしも正の相関
がなく、仕上げ圧延されるべき帯鋼の横断面の形状に依
存する。
【0005】しかしながら、「わが国における最近のホ
ットストリップ製造技術」には、帯鋼の剪断先端部また
は剪断後端部の突出量を帯鋼の幅とは独立に調整するこ
と等については開示されていない。
【0006】特開平1−310809 号公報には、ドラム型の
クロップ剪断機(シャー)の上側の剪断刃物と下側の剪
断刃物とのラップ量が帯鋼の側縁部(幅方向の端部)で
零になるように、帯鋼の主面に垂直な方向で見た剪断刃
物形状を曲線状にした技術などが開示されている。
【0007】しかしながら、特開平1−310809 号公報に
も、剪断先端部または剪断後端部の突出量を帯鋼の幅と
は独立に調整すること等については開示されていない。
【0008】特開昭60−201816号公報には、一定の幅の
帯鋼のクロップをドラム型シャーからなるクロップ剪断
装置の剪断刃物の同じ部位で帯鋼の幅方向に沿って繰り
返し剪断すると、クロップ剪断装置の剪断刃物のうち帯
鋼の側縁部を剪断することになる部分が破損されやすい
から、帯鋼の側縁部を剪断することになる剪断刃物の部
分を変更し得るように剪断刃物を帯鋼の幅方向(ドラム
の軸方向)に移動可能に支持するようにしたクロップ剪
断機(シャー)の技術が開示されている。
【0009】しかしながら、特開昭60−201816号公報に
は、刃物の同一箇所での剪断を避けるようにすることに
関する開示があるに止まり、幅方向への刃物の移動との
関連で剪断刃物の形状を考慮することなどについては開
示も示唆もしていない。
【0010】特開昭60−231504号公報には、(1)二つ
の帯鋼の隣接先後端部の前記接続を多層肉盛溶接により
行なうこと、(2)二つの帯鋼の隣接先後端部を重ね合
せてできる隅部をスポット溶接して二つの帯鋼の隣接先
後端部の前記接続を行なうこと、(3)二つの帯鋼の隣
接先後端部を加工した後重ね合せて二つの帯鋼の隣接加
工端部を鋲で接続すること等のそれ以前の技術につい
て、接続に比較的時間がかかったり、コスト高になる等
の問題を指摘した後、相補的形状に剪断した二つの帯鋼
の隣接先後端部を密着圧接させた状態のまま仕上げ圧延
機に導入し仕上げ圧延の際圧接部が冶金学的に接続され
るようにすることが開示されている。
【0011】しかしながら、特開昭60−231504号公報に
開示の補相的形状端部圧接技術の場合、仕上げ圧延前に
は二つの帯鋼の隣接先後端部が実際には相互に固定され
ていないから、隣接先後端部の密着圧接状態が保証させ
ず、仕上げ圧延の際、二つの帯鋼が必ずしも確実に接続
されない虞れがある。
【0012】本発明は、前記した点に鑑み成されたもの
であって、その第一の目的は、帯鋼の剪断先端部及び剪
断後端部のうちの少なくとも一方の突出量を剪断される
べき帯鋼の幅とは独立に調整し得るクロップ剪断装置を
提供することにある。
【0013】本発明の第二の目的は、仕上げ圧延によっ
て二つの帯鋼が旨くつながるように帯鋼の先後端部を剪
断・接続し得るクロップ剪断設備を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記し
た第一の目的は、少なくとも一枚の剪断刃物を帯鋼の幅
方向に移動可能に支持する支持機構を有しており、前記
一枚の剪断刃物は、該刃物を帯鋼の前記幅方向に移動せ
しめた状態で帯鋼を剪断した際、剪断端部での帯鋼の搬
送方向の突出量が調整され得るように、帯鋼の幅方向に
沿って非直線状に延在しており、該剪断刃物が、帯鋼の
幅方向に中心に対応する部分の両側において非鏡映対称
な形状を有するクロップ剪断装置によって達成される。
【0015】本発明によれば、前記した第二の目的は、
前記クロップ剪断装置と仕上圧延機との間に先行の帯鋼
としての先行の帯鋼の後端部すなわち後縁部とこの先行
の帯鋼の上流側に位置する後行の帯鋼としての後行の帯
鋼の先端部すなわち前縁部とを接続する接続装置を更に
設け、これらクロップ剪断装置と接続装置とにより形成
したクロップ剪断設備によって達成される。
【0016】この明細書で、『(帯鋼の長手方向)端部
での帯鋼の搬送方向の突出量』とは、帯鋼の平面内で見
て、帯鋼の長手方向の端部において、帯鋼の幅方向の端
部が、帯鋼の幅方向の中央部に対して、帯鋼の長手方向
に突出する大きさの最大量をいう。
【0017】
【作用】本発明のクロップ剪断装置では、剪断刃物が帯
鋼の幅方向に沿って非直線状に延在しており、且つ該剪
断刃物が、帯鋼の幅方向に中心に対応する部分の両側に
おいて非鏡映対称な形状を有することに加えて、剪断刃
物が支持機構によって帯鋼の幅方向に移動可能に支持さ
れているから、該刃物を帯鋼の前記幅方向に適当量移動
せしめた状態で帯鋼を剪断することにより、先端部(前
縁部)及び後端部(後縁部)の少なくとも一方の剪断端
部での帯鋼の搬送方向の突出量を、剪断されるべき帯鋼
の幅とは実際上独立に調整し得る。尚、この剪断刃物
は、少なくとも二種類の曲率半径の部分からなることに
なる。
【0018】本発明のクロップ剪断設備では、接続装置
で相互に接続されるべき先行の帯鋼の後縁部とこの先行
の帯鋼の上流側に位置する後行の帯鋼の前縁部との少な
くとも一方又は夫々における突出量が仕上圧延に適する
ように調整された状態で接続され得る。
【0019】
【実施例】本発明の好ましい一実施例によれば、前記少
なくとも一枚の非直線状剪断刃物は、帯鋼の長手方向に
直角な方向に延在する直線状刃物部分とこの直線状刃物
部分に対して斜めに延在する傾斜刃物部分とを有する。
この場合、帯鋼の一方の側縁(幅方向端部)を直線状刃
物部分で剪断するようにし且つ帯鋼の他方の側縁(幅方
向端部)を実現すべき突出量に応じて傾斜刃物部分の特
定の部位で剪断するようにすることにより、帯鋼の幅に
よらず、突出量を一定にし得る。この場合、前記少なく
とも一枚の非直線状剪断刃物は、前記直線状刃物部分を
幅方向の中間部に有し、前記傾斜刃物部分を幅方向の両
端に有していても、前記少なくとも一枚の非直線状剪断
刃物は、前記傾斜刃物部分を幅方向の中間部に有し、前
記直線状刃物部分を幅方向の両端に有していてもよい。
【0020】本発明の好ましい一実施例の仕上圧延設備
では、前記少なくとも一枚の剪断刃物が、中央の直線状
刃物部分と、その両側の相互に異なる形状の非直線状刃
物部分とからなり、中央の直線状刃物部分と一方の側の
非直線状刃物部分とで先行の帯鋼の後縁のクロップを剪
断し、中央の直線状刃物部分と他方の側の非直線状刃物
部分とで後行の帯鋼の前縁のクロップを剪断するように
構成されており、前記少なくとも一つの非直線状剪断刃
物は、先行の帯鋼の後縁部及び後行の帯鋼の前縁部の接
続部が前記別の圧延機で圧延された後で剪断前縁部と剪
断後縁部とが実際上幅方向の全域に亘ってつながるよう
な形状に、先行の帯鋼の後縁部及び後行の帯鋼の前縁部
を切断するように構成されている。このクロップ剪断設
備では、実際上一枚の切断刃物で、下流側に位置する先
行の帯鋼の後縁のクロップ及び上流側に位置する後行の
帯鋼の前縁のクロップが所望形状に剪断・分離された
後、先行の帯鋼の剪断後縁部と後行の帯鋼の剪断前縁部
とが接続装置で接続され、前記別の圧延機で圧延される
と、剪断前縁部と剪断後縁部とが実際上幅方向の全域に
亘ってつながる。
【0021】本発明の好ましい一実施例の仕上圧延設備
では、前記剪断装置が少なくとも二枚の剪断刃物を有し
ており、前記支持装置が、該少なくとも二枚の剪断刃物
を帯鋼の前記幅方向に移動可能に支持しており、該二枚
の剪断刃物のうちの一方の剪断刃物で先行の帯鋼の後縁
部のクロップを剪断し、該二枚の剪断刃物のうちの他方
の剪断刃物で後行の帯鋼の前縁のクロップを剪断するよ
うに構成されており、前記少なくとも二枚の剪断刃物
は、先行の帯鋼と先行の帯鋼及び後行の帯鋼の接続部が
前記別の圧延機で圧延された後で剪断前縁部と剪断後縁
部とが実際上幅方向の全域に亘ってつながるような形状
に、先行の帯鋼の後縁部及び後行の帯鋼の前縁部を切断
するように構成されている。このクロップ剪断設備で
も、帯鋼の前記幅方向に移動可能な少なくとも二枚の剪
断刃物で、下流側に位置する先行の帯鋼の後縁のクロッ
プ及び上流側に位置する後行の帯鋼の前縁のクロップが
所望形状に剪断・分離された後、先行の帯鋼の剪断後縁
部と後行の帯鋼の剪断前縁部とが接続装置で接続され、
前記別の圧延機で圧延されると、剪断前縁部と剪断後縁
部とが実際上幅方向の全域に亘ってつながる。
【0022】この場合、本発明の好ましい一実施例によ
れば、前記支持機構は、前記二枚の剪断刃物を一体的に
前記幅方向に移動させるように構成されている。二枚の
剪断刃物は、例えば、ドラム型シャーを形成するよう
に、軸方向に並進移動可能に支持装置に支持された一つ
の回転ドラムの周方向に離間した位置に取付けられてい
る。本発明の別の好ましい一実施例によれば、前記支持
機構は前記二枚の剪断刃物を独立に前記幅方向に移動さ
せるように構成されている。二枚の剪断刃物は、例え
ば、それぞれ、別のドラム型シャーを形成するように、
軸方向に並進移動可能に支持装置に支持された別の回転
ドラムに取り付けられている。なお、二枚の剪断刃物
が、それぞれ、ペンドラムシャーからなり、各ペンドラ
ムシャーが帯鋼の幅方向に移動可能に支持装置によって
支持されていてもよい。
【0023】本発明の好ましい一実施例によれば、前記
接続の際先行の帯鋼の後縁部及び後行の帯鋼の前縁部の
うちの少なくとも一方がその幅方向の両端で接続される
ような形状に、前記切断刃物が先行の帯鋼の後縁部及び
後行の帯鋼の前縁部を切断するように構成されている。
この場合、例えばドラム型シャーの上下の剪断刃物のオ
ーバーラップを、帯鋼の幅方向の両端で最小限、好まし
くは、零にし得る。この場合、前記接続装置が、抵抗加
熱によって先行の帯鋼の後縁部と後行の帯鋼の前縁部と
を接続するように構成されているのが好ましい。このよ
うな構成の場合、先行の帯鋼の後縁部及び後行の帯鋼の
前縁部のうちの少なくとも一方がその幅方向の両端にお
いて集中的に電流が流されて高い電流密度で抵抗加熱が
行われ得るから、仕上げ圧延の際分離される虞れのない
程度の最低限の接続が、短時間で確実に行われ得る。従
って、帯鋼の温度低下を最小限に抑え得、圧延製品の品
質の向上を図り得る。しかも抵抗加熱を行うべく、第一
及び後行の帯鋼の間に流す電流を最小限にし得る。
【0024】尚、本発明の好ましい一実施例のクロップ
剪断装置では、前記少なくとも一枚の剪断刃物は、前記
別の圧延機で圧延された後帯鋼の後縁部が搬送方向に対
して実質上直交する方向に実質上直線状に延在するよう
な形状に、帯鋼の後縁部を剪断するような形状を有す
る。これによって、接続装置を剪断装置の下流側に設け
るか否かに拘らず、帯鋼を、端部乃至後縁部まで有効に
利用し得る。
【0025】まず、図1に、エンドレス式熱間圧延設備
2の概要を示す。熱間圧延設備2では、加熱炉4で高温
に加熱され加熱炉4から取り出されたブロック状の厚板
6が一の圧延機としての粗圧延ステーション8において
複数の粗圧延機10によって粗圧延されてバーないし帯
鋼12が形成される。加熱炉4は連続鋳造設備の一部で
あっても新たに厚板6を加熱するものであってもよい。
粗圧延ステーション8は、複数の粗圧延機10がタンデ
ム式に配置されてなるものの代わりに、少なくとも一つ
の粗圧延機11において帯鋼が往復移動されて圧延され
る形式のものでもよい。典型的には、厚板6は例えば幅
A1が1.2m 、厚さB1が20cm、長さC1が6m程
度である。勿論、本発明の装置で処理される厚板6の三
方向のサイズはこの程度に限られない。一方、粗圧延の
結果得られる帯鋼12は、典型的には、幅A2がA1と
同じ、厚さがB2が5cm、長さC2が24m程度であ
る。粗圧延ステーション8を出た帯鋼12の少なくとも
後端部即ち後縁部14は、厚板6の形状及び複数の粗圧
延機10での圧延条件等に依存して、図2に示す如くフ
ィッシュテール形状16(特に粗圧延前の横断面でみた
厚さが図2に示す如く幅方向Aの中間部17において薄
いような形状の場合)になったり、図3に示す如くタン
グ形状18(特に粗圧延前の横断面でみた厚さが図3に
示す如く幅方向Aの端部19,20から中間部17に近
付くほど厚くなっているような形状の場合)になったり
する。フィッシュテール16ないしタング18の長さは
典型的には10−50cm程度である。尚、粗圧延ステー
ソョン8において帯鋼が往復圧延される場合、粗圧延の
結果得られる帯鋼12の後縁部14のみならず先端部即
ち前縁部22にもフィッシュテール16またはタング1
8の如き曲線状の端縁部が形成される。
【0026】図1の熱間圧延設備2において、帯鋼12
の搬送方向Cに関して、粗圧延ステーション8の下流側
には、帯鋼12の前縁部22及び後縁部14のうち少な
くとも一方の縁部の曲線状端縁部すなわちクロップ部2
4をほぼ帯鋼12の幅方向Aに沿って剪断するクロップ
剪断装置26が設けられている。
【0027】例えばドラム型の走間剪断機からなるこの
クロップ剪断装置26は、図4から図6に示すように、
地面に静置されA方向に延在した一対の案内レール2
8,28と、案内レール28上の車輪30を介してA方
向に一体的に移動可能な操作側及び駆動側のハウジング
32,32と、ハウジング32に取り付けられており上
下一対の回転ドラム34,36を回転自在に支持してい
る一組の軸受38,38と、ハウジング32をレール2
8に沿ってA方向に移動させるべく一端側が地面に静置
された基台40に取り付けられ他端側がハウジング32
に取り付けられた油圧シリンダー装置42とを有する。
尚、44は駆動モーターであり、46はモーター44の
出力軸からスピンドル48を介して伝達された回転をド
ラム34,36に伝えるべく駆動側ハウジング32に取
り付けられた減速機である。ドラム34,36にはそれ
ぞれ一枚の剪断刃物50,52が取り付けられており、
全体として一組のドラム型シャー54を形成している。
上下の剪断刃物50,52はほぼ鏡映対称に形成されて
いるから、以下では、原則として、一方の剪断刃物50
の構造について説明する。剪断刃物50は、ドラム34
の周面において、ほぼドラムの軸方向Aすなわち剪断さ
れるべき帯鋼12のほぼ幅方向Aに沿って延在してい
る。より詳しくは、剪断刃物50は、軸方向Aに延びる
中央の直線状刃物部分56と、この直線状刃物部分56
に対して斜めに延びる傾斜刃物部分としての両端側刃物
部分58,60とからなる。従って、剪断刃物50は、
図4(又は図7)の状態で見て、曲率の異なる部分を有
する。両端側刃物部分58,60は、例えば、直線状刃
物部分56の中心点Eのまわりでほぼ点対称な刃物形状
を有しているが、場合によっては、非対称であってもよ
い。但し、Eの両側は相互に非鏡映対称である。また、
図5および図6では、両端側刃物部分58,60が直線
状であるとして示しているが、実際には、中央の直線状
刃物部分56に滑らかに繋がる曲線状であることが好ま
しい。更に、直線状刃物部分56は、直線状である代わ
りに、(従来の刃物の曲率半径10〜20mと比較し
て)極めて曲率半径の大きい曲線、例えば円弧状であっ
てもよい。
【0028】ここで、中央の直線状刃物部分56と一端
側の刃物部分58とは、粗圧延ステーション8から順次
粗圧延されて出てくる帯鋼12のうち先行の即ち下流側
の帯鋼12aの後縁部14のクロップ24を剪断するた
めに用いられ、中央の直線状刃物部分56と他端側の刃
物部分60とは、粗圧延ステーション8から順次粗圧延
されて出てくる帯鋼12のうち後行の即ち上流側の帯鋼
12bの前縁部22のクロップ24を剪断するために用
いられる。
【0029】すなわち、先行の帯鋼としての下流側帯鋼
12aの後端部即ち後縁部14のクロップ24を剪断し
ようとする場合、帯鋼12aがC方向にドラム34,3
6間を搬送されている際に、シリンダー装置42が伸長
してハウジング32を図4に示す下方位置(レール端2
8aからハウジング端32aまでの距離がS1となる位
置)に位置決めし、帯鋼12aの後縁部14がドラム3
4,36の間を通過する際帯鋼のC方向の搬送に同期し
てF,G方向に回転せしめられているドラム34,36
の剪断刃物50,52の刃物部56,58によって帯鋼
12aの後縁部14のクロップ24を剪断する。このと
き、帯鋼12aは、突出量Hが所定の長さH1になるよ
うに切断される。ここで、突出量Hは、帯鋼12aの剪
断端部14aの幅方向Aの中心部Jに対する幅方向端部
KのC方向のズレの大きさである(図7参照)。この突
出量Hは、粗圧延された帯鋼12aの横断面形状Lに応
じて後述の如く所定の大きさに設定される(図9および
図8参照)。剪断刃物部56,58の形状も粗圧延機8
の特性などに応じて適宜選択してもよい。所定の形状の
剪断刃物部56,60を用いる場合、突出量Hに応じ
て、ハウジング32をA方向に移動させる距離を調整す
ればよい。
【0030】一方、後行の帯鋼としての上流側帯鋼12
bの前縁部22のクロップ24を剪断しようとする場
合、帯鋼12bがC方向にドラム34,36間に搬入さ
れる前に、シリンダー装置42が短縮せしめられてハウ
ジング32が図5に示す上方位置(レール端28aから
ハウジング端32aまでの距離がS2となる位置)に位
置決めされ、帯鋼12bの後縁部22がドラム34,3
6の間を通過する際帯鋼のC方向の搬送に同期してF,
G方向に回転せしめられているドラム34,36の剪断
刃物50,52の刃物部56,61によって帯鋼12b
の前縁部22のクロップ24を剪断する。この場合に
も、帯鋼12bは、剪断端部22aの突出量Hが所定の
長さH1になるように切断される。ここで、突出量H
は、帯鋼12bの剪断端部22aの幅方向Aの中心部M
に対する幅方向端部NのC方向のズレの大きさである
(図7参照)。この突出量Hは、例えば、粗圧延された
先行の帯鋼12aの横断面形状L及び先行の帯鋼12a
の剪断後端部14aの突出量H1に応じて所定の大きさ
に設定される(図9および図8参照)。剪断刃物部5
6,60の形状も粗圧延機8の特性などに応じて適宜選
択してもよい。所定の形状の剪断刃物部56,60を用
いる場合、突出量Hに応じて、ハウジング32をA方向
に移動させる距離を調整すればよい。
【0031】C方向の搬送中に(削除すべき?)長手方
向Cの端部が剪断された帯鋼12は、接続装置62にお
いて隣接する(下流側帯鋼12aの)剪断後縁部14a
と(上流側帯鋼12bの)剪断前縁部22aとが接続さ
れる。接続装置62は、例えば、図10および図11に
示すように、電源64と二組のローラー電極66,68
とからなる。接続装置62のところで、隣接する帯鋼1
2aの剪断後縁部14aと帯鋼12bの前縁部22aと
は、相互に当接せしめられる。尚、69a,69bは帯
鋼12a,12bの隣接端部を相互に押し付けるための
押付装置としてのピンチローラーである。場合によって
は、ピンチローラー69a,69bの一方又は両方がな
くてもよい。このとき、剪断端部14aの突出端Kが剪
断端部22aの側縁N1に当接され、剪断端部22aの
突出端Nが剪断端部14aの側縁K1に当接される。一
方、二つの帯鋼12a,12bは、幅方向の中間部では
当接されることなく、突出量Hの大きさH1だけ離れた
状態に保たれる。この距離H1は、この離間中間部の間
で放電が生じないような大きさに選択されている。した
がって、電源64によってローラー電極66,68間に
流される電流は、剪断端部14a,22aの狭い二つの
当接部N1,K及びN,K1を通って流れる。このとき
接触部での抵抗に起因して電気抵抗の高い二つの当接部
N1,K及びN,K1での発熱によって当接部N1,K
及びN,K1がそれぞれ溶接される。その結果、帯鋼1
2a,12bが一体化された帯鋼69が形成される。こ
の接続装置62では、実際上、帯鋼12a,12bの搬
送を止めることなく(又は短時間停止させるのみで)温
度の下がりやすい端部14a,22aを短時間で溶接し
得るから、帯鋼12a,12bの温度の低下を最低限に
抑え得る。
【0032】尚、接続装置としては、図10及び図11
に示す装置62の代わりに図8に想像線62aで示すよ
うなソレノイドコイルを用いて帯鋼12a,12bの主
面Pに垂直な方向の変動磁場を加えて誘導電流を当接部
N1,K及びN,K1に流すようにしてもよい。
【0033】以上において、クロップ剪断設備70は、
クロップ剪断装置26と接続装置62(または62a)
とからなる。
【0034】一体化された帯鋼69は、次に、別の圧延
機としての仕上げ圧延機72で仕上げ圧延されて、幅A
2で、所定の厚さB3の実際上連続的な最終の帯鋼74
が形成される。この帯鋼74は、巻取機76で巻き取ら
れる。
【0035】仕上げ圧延機74で仕上げ圧延される際、
一体化帯鋼69はその厚さがB2からB3に(典型的な
一例では、5cmから2mmに)低減される(図13)と共
に一体化帯鋼69の断面形状Lに応じた形で(図9の断
面Lの場合元の帯鋼部分12aの後端縁14a(図12で
は想像線で示す)にタング(図12では実線で示す)7
8を形成するように圧延方向V、即ち搬送方向Cと逆方
向Vに引き延ばされる。このタング部分78は、図12
に想像線で示した元の帯鋼12bの先端部22aを越えて
V方向に伸びるように元の間隙の大きさH1が設定され
ているから、元の帯鋼部分12a,12bは、最終圧延
状態の帯鋼74では、幅方向Aの全域において実際上つ
ながる。尚、後端縁14a側での延びの程度は、ほぼ幅
方向Aの厚さの変化に依存するから、横断面形状がL
(図14では想像線で示されるもので、両側縁部での厚
さがB4,中央部での厚さがB2)の帯鋼69と両側縁
部での厚さが同じで、帯鋼69よりも中央部での厚さが
大きいならば、例えば、横断面の右側部分の形状がR1
で示されるもの(圧延によりフィッシュテールを生じる
もの)でも、横断面の左側部分の形状がR2で示される
(圧延により大きいタングを生じるもの)でも、仕上げ
圧延によりH1の間隙を埋め得る。尚、仕上げ圧延され
た帯鋼74の接続部分80は、帯鋼74が最終的に使用
される前には、通常、切り取られるから、仕上げ圧延後
の取扱いにおいて支障がないかぎり、接続部分80が鋼
材で完全には埋まっていなくて、一部に間隙が残ってい
てもよい。
【0036】以上のように、クロップ剪断設備70は仕
上圧延機72と協働してエンドレス仕上圧延を可能にす
る。
【0037】尚、一台のドラム型剪断装置26の一組の
剪断刃物50,52で帯鋼12の後端縁14および前端
部22を剪断する代わりに、図15に示すように、装置
26と同様な剪断機を2台26a,26b直列に設けて
なるタンデム式の剪断装置86を用いて、一方の剪断機
26aで帯鋼12の後端縁14を剪断し、他方の剪断機
26bで帯鋼12の前端縁22を剪断するようにしても
よい。タンデム式剪断装置86の剪断機26a,26b
は剪断刃物を除いて剪断装置26と同様に構成されてい
るから図15の剪断機26a,26bの各部材乃至要素
には剪断装置26の対応える部材乃至要素と同一の符号
が添字a,b付きで付されている。剪断機26aの剪断
刃物88,90は、夫々、直線状剪断刃物部56と同様
な剪断刃物部56aと、剪断刃物50,52の剪断刃物
部58と同様な側縁の剪断刃物部58aとからなる。一
方、剪断機26bの剪断刃物92,94は、夫々、直線
状剪断刃物部56と同様な剪断刃物部56bと、剪断刃
物50,52の剪断刃物部60と同様な側縁の剪断刃物
部60bとならなる。剪断装置56では、油圧シリンダ
ー装置42aの伸縮度合を調整することにより、剪断機
26aのドラム34a,36aのA方向の位置を調整し
て、帯鋼12の後端部14を所定の突出量H3で剪断す
る。また、油圧シリンダー42aとは独立に制御される
油圧シリンダー装置42bの伸縮度合を調整することに
より、剪断機26bのドラム34b,36bのA方向の位
置をドラム34a,36bのA方向位置とは独立に調整
して、帯鋼12の前端部22を所定の突出量H3を剪断
する。この突出量H3の大きさ、換言すればドラム34
a,36a,34b,36bのA方向の位置は、剪断さ
れるべき帯鋼12に応じて調整され得る。尚、この装置
では、別個の剪断機26a,269bで先行及び後行の
帯鋼12a,12bの後端部14a及び先端部22aを
同時に剪断し得るので、次の接続工程での更に先行の帯
鋼の待ち時間が短縮され得るから、帯鋼の温度低下を一
層抑制し得る。従って、エンドレス圧延により適する。
【0038】尚、帯鋼12の幅が異なる場合でも、剪断
装置26または86によって突出量Hが同一(例えばH
1)の剪断縁部を形成し得る。例えば、幅A2で突出量
H1の剪断後縁部14aを有する帯鋼12aの剪断後縁
部14aに対して、幅A3の帯鋼12cを接続しようと
する場合、まず、図16に示すように、幅A3の帯鋼1
2cの剪断前縁部22aでの突出量がH1になるよう
に、剪断装置26のドラム34,36のA方向の位置を
調整しておいて、剪鋼12cの前縁部22を幅方向に沿
って剪断すればよい。次に、例えば接続装置62で、図
17に示すように、二つの帯鋼12a,12cを接続す
ればよい。
【0039】尚、幅の異なる帯鋼12a,12d(夫々
幅がA2,A4)に対して、その幅方向の中央部で相互
接続しようとする場合、図15のタンデム式剪断装置8
6において、図18から図21に示すような、異なる幅
の帯鋼を一定の突出量H4で剪断し得る二組の剪断刃物
88a,90a及び92a,94aをドラム34a,3
6a及び34b,36bに取り付けて、帯鋼12aの後
縁部14及び帯鋼12dの前縁部22を剪断するようにし
てもよい。この場合、剪断刃物88a(90aも同様)
は、軸方向に延在する直線状剪断刃物部分97a,98
aを両側に有し、中間にこれに対して斜めに延在する傾
斜刃物部分としての剪断刃物部分99aを有する。一
方、剪断刃物92a(94aも同様)は、両側に軸方向
に延在する剪断刃物部分97b,98bを両側に有し、
中間にこれに対して斜めに延在する剪断刃物部分99b
を有する。剪断刃物部分97a,98a,99aは剪断
刃物部分97b,98b,99bと点対称な形状を有し
ている。この場合、帯鋼12aを剪断刃物部分97a,9
8a,99aの三つの部分をすべて用いて剪断し、帯鋼
12dを剪断刃物部分97b,98b,99bの三つの
部分をすべて用いて剪断し、図22に示すように、帯鋼
12a,12dの幅方向Aの中心位置が合うように剪断
縁部14b,22bを両側の直線状縁部で当接させて、
接続装置62によって、剪断縁部14b,22bの両側
の直線状縁部を接続することによって、帯鋼12a,1
2dを一体化させ得る。尚、この場合、接続装置62で
の抵抗発熱による溶接が効果的に行われ得るように両側
の当接部を比較的短くすべく、帯鋼12a,12dの剪
断の際の剪断刃物88a,90a,92a,94aのA
方向の位置を調整しておくことが好ましい。
【0040】尚、図15などの例では、各ドラムに一体
の剪断刃物が設けられている例について説明したが、図
23に示すように、各ドラムに二枚の剪断刃物を設けて
もよい。例えば、ドラム34の直径方向の二箇所に剪断
刃物88,90(又は88a,90a)を設け、ドラム
36の直径方向の二箇所に剪断刃物92,94(又は9
2a,94a)を設ける場合、二つの剪断機26a,2
6bを用いる代わりに一つの剪断機からなる剪断装置2
6で、二つの剪断機26a,26bと同様に機能し得
る。
【0041】また、以上では、剪断装置がドラム型シャ
ーからなる例について説明したが、剪断装置の少なくと
も一部は、ドラム型シャーの代わりに図24に示すよう
なペンドラム型シャー100でもよい。ペンドラム型シ
ャー100では、剪断刃物102が下端に取り付けられ
た振り子104の支点106が、刃物102のS方向の
振り子運動に同期してキャリヤ108に対して上下方向
Tに移動せしめられる。剪断刃物102は、S,T方向
の運動の合成運動により、帯鋼12の単縁部を剪断す
る。尚、このキャリア108はフレーム109に対して
紙面に垂直な方向UNI移動可能であり、剪断刃物10
2の紙面に垂直な方向の形状は、上記のいずれの形状で
もよい。
【0042】尚、以上において、帯鋼を接続することを
前提に説明してきたが、帯鋼の後縁部を接続しない場
合、仕上げ圧延後に帯鋼12の後縁部22がほぼ直線状
に幅方向Aに延在するように帯鋼12の後縁部22を剪
断しておいてもよい。例えば、仕上げ圧延後にタングが
形成される仕上げ圧延前の横断面形状Y(図25(a))
の帯鋼12fの場合、図25(b)に示すように、予想
されるタングを補償する形状の剪断刃物110によって
後縁部を予め符号112に示す形状に剪断しておく。こ
の場合、図26(a)の如き横断面の最終の帯鋼74a
が仕上げ圧延によって得られるとすると、帯鋼74aの
後縁部114は、図26(b)に示すように実際上直線
状になる。
【0043】
【発明の効果】本発明のクロップ剪断装置によれば、帯
鋼の剪断先端部及び剪断後端部のうちの少なくとも一方
の突出量を剪断されるべき帯鋼の幅とは独立に調整する
ことができる。
【0044】また、本発明のクロップ剪断設備によれ
ば、仕上げ圧延によって二つの帯鋼が旨くつながるよう
に帯鋼の先後端部を剪断・接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクロップ剪断装置及び設備が適用され
る連続圧延設備でのエンドレス式の圧延処理の流れを示
す説明図。
【図2】帯鋼の横断面形状と該帯鋼の圧延により生じる
クロップの形状との関係を示す説明図で、(a)では幅
方向の中間部が薄い横断面形状を、(b)ではフィッシ
ュテール状のクロップを示している。
【図3】帯鋼の横断面形状と該帯鋼の圧延により生じる
クロップの形状との関係を示す説明図で、(a)では幅
方向の中間部が薄い横断面形状を、(b)ではタング状
のクロップを示している。
【図4】本発明による好ましい一実施例のクロップ剪断
装置の平面断面説明図。
【図5】図4のクロップ剪断装置の図4とは異なる動作
状態での平面断面説明図。
【図6】図5のVI−VI線断面説明図。
【図7】先行の帯鋼の後端部のクロップ剪断状態を拡大
して示した説明図。
【図8】図9で示されるような横断面形状を有する先行
の帯鋼と後行の帯鋼とが接続される際の状態を示す平面
説明図。
【図9】仕上げ圧延前の先行の帯鋼のIX−IX線断面説明
図。
【図10】図8の先行の帯鋼の剪断後端部と後行の帯鋼
の剪断先端部と接続装置で接続する例の平面説明図。
【図11】図10の接続装置の正面説明図。
【図12】仕上げ圧延後における先行及び後行の帯鋼の
接続状態を示す平面説明図。
【図13】図12のXIII−XIII線断面説明図。
【図14】仕上げ圧延前の帯鋼の種々の横断面の説明
図。
【図15】本発明による好ましい別の一実施例のクロッ
プ剪断装置の平面断面説明図。
【図16】図15の装置で先行の帯鋼よりも幅の広い後
行の帯鋼の先行クロップを剪断する例を拡大して示した
平面説明図。
【図17】図15の装置で剪断された先行の帯鋼の剪断
後端部と後行の帯鋼の剪断先端部とを接続装置で接続す
る例を示した平面説明図。
【図18】剪断刃物の形状が異なる更に別の実施例のブ
ロック剪断装置で先行の帯鋼の後端のクロップを剪断し
ている状態を示す平面説明図。
【図19】図18の装置のXIX−XIX線断面説明図。
【図20】図18の装置で、先行の帯鋼よりも幅の狭い
後行の帯鋼の先端のクロップを剪断している状態を示す
平面説明図。
【図21】図20の装置でXXI−XXI線断面説明図。
【図22】図18の装置で剪断された後行の帯鋼の剪断
後端部と後行の帯鋼の剪断先端部とを接続装置で接続す
る例を示した平面説明図。
【図23】各ドラムに二枚の剪断刃物を組み込んだドラ
ム型シャーからなる本発明による更に別の実施例のクロ
ップ剪断装置の正面説明図。
【図24】ペンドラム型シャーからなる本発明による更
に別の実施例のクロップ剪断装置の正面説明図。
【図25】仕上げ圧延前の帯鋼の横断面形状を示す断面
(a)及び(a)の帯鋼の剪断端部の形状を示す平面
(b)を説明する図。
【図26】仕上げ圧延後の帯鋼の横断面形状を示す断面
(a)及び(a)の帯鋼の端部の仕上げ圧延後の形状を
示す平面(b)を説明する図。
【符号の説明】
11…テーブルローラ、12…ストリップ、24…クロ
ップ、26…クロップ剪断装置、30…車輪、42…シ
フトシリンダー、44…モータ、56…直線刃、58…
傾斜刃、60…傾斜刃、66…電極ローラ、68…電極
ローラ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱間圧延設備の一の圧延機から別の圧延機
    への帯鋼の搬送経路中に配置されるクロップ剪断装置
    で、一の圧延機から別の圧延機へ搬送される帯鋼を幅方
    向に剪断するため少なくとも一枚以上の剪断刃物を有す
    るものであって、 前記少なくとも一枚の剪断刃物を帯鋼の前記幅方向に移
    動可能に支持する支持機構を有しており、 前記少なくとも一枚の剪断刃物は、該刃物を帯鋼の前記
    幅方向に移動せしめた状態で帯鋼を剪断した際、剪断端
    部での帯鋼の搬送方向の突出量が調整され得るように、
    帯鋼の幅方向に沿って非直線状に延在しており、該剪断
    刃物が、帯鋼の幅方向に中心に対応する部分の両側にお
    いて非鏡映対称な形状を有するクロップ剪断装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のクロップ剪断装置におい
    て、 前記少なくとも一枚の非直線状剪断刃物は、帯鋼の長手
    方向に直角な方向に延在する直線状刃物部分とこの直線
    状刃物部分に対して斜めに延在する傾斜刃物部分とを有
    するクロップ剪断装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のクロップ剪断装置におい
    て、 前記少なくとも一枚の非直線状剪断刃物は、前記直線状
    刃物部分を幅方向の中間部に有し、前記傾斜刃物部分を
    幅方向の両端に有するクロップ剪断装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のクロップ剪断装置におい
    て、 前記少なくとも一枚の非直線状剪断刃物は、前記傾斜刃
    物部分を幅方向の中間部に有し、前記直線状刃物部分を
    幅方向の両端に有するクロップ剪断装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のクロップ剪断装置と、こ
    のクロップ剪断装置と前記別の圧延機との間に先行の帯
    鋼の後縁部とこの先行の帯鋼の上流側に位置する後行の
    帯鋼の前縁部とを接続する接続装置とを有するクロップ
    剪断設備。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のクロップ剪断設備におい
    て、 前記少なくとも一枚の剪断刃物が、中央の直線状刃物部
    分と、この両側の相互に異なる形状の非直線状刃物部分
    とからなり、中央の直線状刃物部分と一方の側の非直線
    状刃物部分とで先行の帯鋼の後縁のクロップを剪断し、
    中央の直線状刃物部分と他方の側の非直線状刃物部分と
    で後行の帯鋼の前縁のクロップを剪断するように構成さ
    れており、 前記少なくとも一つの非直線状剪断刃物は、先行の帯鋼
    と先行の帯鋼及び後行の帯鋼の接続部が前記別の圧延機
    で圧延された後で剪断前縁部と剪断後縁部とが実際上幅
    方向の全域に亘ってつながるような形状に、先行の帯鋼
    の後縁部及び後行の帯鋼の前縁部を切断するように構成
    されているクロップ剪断設備。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のクロップ剪断設備におい
    て、 前記剪断装置が少なくとも二枚の剪断刃物を有してお
    り、 前記支持装置が、該少なくとも二枚の剪断刃物を帯鋼の
    前記幅方向に移動可能に支持しており、該二枚の剪断刃
    物のうちの一方の剪断刃物で先行の帯鋼の後縁のクロッ
    プを剪断し、該二枚の剪断刃物のうちの他方の剪断刃物
    で後行の帯鋼の前縁のクロップを剪断するように構成さ
    れており、 前記少なくとも二枚の剪断刃物は、先行の帯鋼と先行の
    帯鋼及び後行の帯鋼の接続部が前記別の圧延機で圧延さ
    れた後で剪断前縁部と剪断後縁部とが実際上幅方向の全
    域に亘ってつながるような形状に、先行の帯鋼の後縁部
    及び後行の帯鋼の前縁部を切断するように構成されてい
    るクロップ剪断設備。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のクロップ剪断設備におい
    て、前記支持機構は前記二枚の剪断刃物を一体的に前記
    幅方向に移行させるように構成されているクロップ剪断
    設備。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のクロップ剪断設備におい
    て、前記支持機構は前記二枚の剪断刃物を独立に前記幅
    方向に移動させるように構成されているクロップ剪断設
    備。
  10. 【請求項10】請求項5に記載のクロップ剪断設備にお
    いて、 前記接続の際先行の帯鋼の後縁及び後行の帯鋼の前縁の
    うちの少なくとも一方がその幅方向の両端で接続される
    ような形状に、前記切断刃物が先行の帯鋼の後縁部及び
    後行の帯鋼の前縁部を切断するように構成されているク
    ロップ剪断設備。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のクロップ剪断設備に
    おいて、 前記接続装置が、抵抗加熱によって先行の帯鋼の後縁と
    後行の帯鋼の前縁とを接続するように構成されているク
    ロップ剪断設備。
  12. 【請求項12】請求項1に記載のクロップ剪断装置にお
    いて、前記少なくとも一枚の剪断刃物は、前記別の圧延
    機で剪断された後帯鋼の後縁部が搬送方向に対して実質
    上直交する方向に実質上直線状に延在するような形状
    に、帯鋼の後縁部を剪断するような形状を有するクロッ
    プ剪断装置。
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