JPH0515963A - 双ロ−ル式アノ−ド連続鋳造機 - Google Patents

双ロ−ル式アノ−ド連続鋳造機

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Publication number
JPH0515963A
JPH0515963A JP19483891A JP19483891A JPH0515963A JP H0515963 A JPH0515963 A JP H0515963A JP 19483891 A JP19483891 A JP 19483891A JP 19483891 A JP19483891 A JP 19483891A JP H0515963 A JPH0515963 A JP H0515963A
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JP
Japan
Prior art keywords
anode
roll
mold
rolls
casting machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP19483891A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tomita
博 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属の電解精製用アノ−ドを連続して、しか
も高品質に製造すること。 【構成】 双ロ−ル式連続鋳造機をアノ−ド鋳造機に用
いて、少なくとも一方のモ−ルドロ−ル1,2の表面に
アノ−ド用凹部5,6を形成し、連続的に、しかもアノ
−ド4単体を製造することにより、大規模の電解精製設
備に相応しい鋳造機としている。しかも、鋳型部(キヤ
ビティ)が他のロ−ルで閉塞されるので、開放型の鋳型
と違い鋳バリがなく、しかもアノ−ド4の寸法精度が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双ロ−ル式アノ−ド連
続鋳造機に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】周知のごとく、金属の電解精
製は、目的とする金属を主成分とし、その残部を種々の
不純物を含む粗金属板をアノ−ドとして、適当な電解液
を用いて電気分解を行い、カソ−ドに純度の高い目的金
属を電着させる方法であるが、このアノ−ドは、例えば
日産500ton の生産能力をもつ銅電解工場では、4万
組のアノ−ド・カソ−ドを800個の電解槽に配置する
必要上、アノ−ドの枚数は膨大な数となる。そのため、
最近ではアノ−ドの連続鋳造機が用いられるようにな
り、アノ−ドに対する品質も、1枚毎の重量バラツキ
が可及的に小さいこと、アノ−ド面が平滑で鋳バリの
ない真っ直ぐなものであること、懸垂性の良いもので
あること、等が要求されている。
【0003】したがって、アノ−ド連続鋳造機において
アノ−ドの品質を高める提案がなされている。例えば、
特開昭52−61132号公報ではヘゼレ型の双ベルト
式薄板鋳造機によるアノ−ド製造について次のような提
案が示されている。すなわち、鋼板製の上部無端ベルト
と下部無端ベルトとを対向させ、しかも、これらのベル
トの両耳部に1対のダムブロックを介在させたヘゼレ型
の双ベルト式連続鋳造機において、これらのダムブロッ
クの内側にそれぞれ対向し、かつ、アノ−ドの懸垂用耳
部に該当する凹所を設け、この連続鋳造機によって作ら
れた薄板を、この凹部により形成された相対する耳部に
沿って切断してアノ−ドを製造する方法が示されてい
る。
【0004】しかしながら、かかるヘゼレ型双ベルト式
連続鋳造機では、薄板の厚み精度を高く、しかも鋳バリ
のない高品質のアノ−ドを製造することができるもの
の、プレス式シャ−またはプラズマ切断装置等の切断機
が必要となるので、設備費およびその保守費が嵩む、と
いう問題があった。しかも、最近の電解槽の大型化に伴
い、アノ−ドも大型化され、かつ、その板厚が大となっ
たので、かかる双ベルト式連続鋳造機における上、下部
のベルトの耐久性に問題が生じ、板厚の大きいアノ−ド
は製造困難である、という問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、かかる
問題を解消するために創作されたもので、その要旨とす
るところは、互に噛み込み方向に回転可能な1対のモ−
ルドロ−ルと、これらのロ−ルの対向側上部に設けられ
た1対のサイドダムとからなる双ロ−ル式アノ−ド連続
鋳造機であって、前記モ−ルドロ−ルの少なくとも一方
の外周面に複数のアノ−ド用の凹部を形成したことを特
徴とする双ロ−ル式アノ−ド連続鋳造機にある。
【0006】
【実施例】本発明の実施例は、銅、鉛、銀等の電解精製
に用いるアノ−ドの連続鋳造機に好適であって、図1は
本発明の第1の実施例を示すサイドダムを省略した斜視
図、図2は図1の側断面図、図3は要部断面図、図4は
他の要部断面図である。これらの図において、本実施例
の双ロ−ル式アノ−ド連続鋳造機の基本的な構成は、表
面が平滑なフラットロ−ル1と、このフラットロ−ル1
と対向にして設けられ、かつ、互に噛み込み方向に回転
するキヤビティロ−ル2とによりモ−ルド用のロ−ルを
形成している。そして、これらのモ−ルド用のロ−ル
1,2の対向側上部に側壁を構成する1対のサイドダム
3,3が設けられている。なお、前記キヤビティロ−ル
2の形状以外の構造は、一般の金属薄板(例えば銅板)
を製造するための双ロ−ル式鋳造機において公知である
(例えば、特開昭55−75862号公報、特開昭56
−86658号公報、特開昭58−218359号公報
等参照)。
【0007】ここにおいて、本実施例は特に、、次のよ
うに構成している。すなわち、前記キヤビティロ−ル2
の表面にはアノ−ド4の胴部を形成するための第1の凹
部5とアノ−ド4の耳部を形成するための第2の凹部6
とが凹設されており、つまり、両面閉塞型のモ−ルドを
形成し、しかも、単品のアノ−ド4を形成するための境
界部7が設けられている。そして、このアノ−ド4の凹
部5,6は予め耐熱板体に形成した後、これをロ−ル表
面に巻付けることにより構成することができる。また、
前記1対のサイドダム3,3の内巾は、図3に示すよう
に、アノ−ド4の胴巾aと同じ寸法に配置されている。
実験によれば、胴巾aより広い場合は、アノ−ド4の胴
部の左右エッジ部に鋳バリが出来易く、胴巾aより狭い
場合は、アノ−ド4の胴部の左右エッジ部が凝固不良と
なり、その部分よりブレ−クアウトし易いことが判明し
た。したがって、アノ−ド4の耳部の突出長さ、すなわ
ち耳巾bは、図4に示すように、相対するサイドダム
3,3の厚さの略中間距離とすることが望ましく、この
場合、冷却も良好で好都合であった。なお、これらの図
には、金属溶湯8を供給する注湯装置、アノ−ド4を更
に冷却する冷却装置およびアノ−ド製造後のアノ−ドハ
ンドリング装置については図示されていない。
【0008】次に、本発明の他の実施例を述べる。図5
は本発明の他の実施例を示すサイドダムを省略した斜視
図、図6は図5の側断面図である。この実施例のもの
は、前記図1乃至図4に示した実施例と基本的には同一
であるから同一構成部分には同一符号を付し、相違点に
ついてのみ詳細に説明する。図5および図6に示した実
施例では、互に噛み込み方向に回転可能なモ−ルド用の
ロ−ル1,2の双方をキヤビティロ−ルとし、アノ−ド
4の胴部を形成する第1の凹部5,5と耳部を形成する
第2の凹部6,6をそれぞれ形成し、これらのロ−ル
1,2を同期して回転させることによって、これらのロ
−ル1,2にそれぞれ設けた第1の凹部5,5および第
2の凹部6,6が互に接合するようになっている。
【0009】次に、これらの実施例の作用を述べると、
図示していない注湯装置から注湯された金属溶湯8は、
モ−ルド用のロ−ル1,2とサイドダム3とで形成され
た溶湯溜に溜められる。一方、これらのロ−ル1,2お
よびサイドダム3は各別に冷却されており、しかも、こ
れらのロ−ル1,2は互に噛み合うように回転している
ので、第1および第2の凹部5,6中に鋳込まれた金属
溶湯8は凝固して単体のアノ−ド4が次々に製造され
る。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、互に対向して回転する
1対のモ−ルドロ−ルの少なくとも一方にアノ−ド用の
凹部をもつキヤビティロ−ルとしたので、単体のアノ−
ドを連続して鋳造することができる。しかも、製造され
たアノ−ドは、開放型の鋳型に鋳込まれるものと相違し
て、両面閉塞型のモ−ルドであるから寸法形状精度の高
い、しかも鋳バリのないアノ−ドを製造することができ
る。その上、鋳造機のみによって、単体のアノ−ドが製
造できるので、切断機など後処理機も不要となる。更
に、モ−ルドロ−ルを双方共、キヤビティロ−ルとすれ
ば、各キヤビティロ−ルのアノ−ド用の凹部の深さの2
倍の厚さのアノ−ドを鋳造することができるので、大型
のアノ−ドが得られ、最近の電解精製設備に好ましい大
型のアノ−ドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の側断面図である。
【図3】要部断面図である。
【図4】他の要部断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】図5の側面図である。
【符号の説明】
1 フラットロ−ル、2 キヤビティロ−ル、3 サイ
ドダム、4 アノ−ド、5 第1の凹部、6 第2の凹

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 互に噛み込み方向に回転可能な1対のモ
    −ルドロ−ルと、これらのロ−ルの対向側上部に設けら
    れた1対のサイドダムとからなる双ロ−ル式アノ−ド連
    続鋳造機であって、 前記モ−ルドロ−ルの少なくとも一方の外周面に複数の
    アノ−ド用の凹部を形成したことを特徴とする双ロ−ル
    式アノ−ド連続鋳造機。
JP19483891A 1991-07-08 1991-07-08 双ロ−ル式アノ−ド連続鋳造機 Pending JPH0515963A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023095A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Toyota Central R&D Labs Inc 溶製軽金属部材およびその製造方法並びに双ロール鋳造機
CN103639397A (zh) * 2013-11-20 2014-03-19 河南超威电源有限公司 板栅辊铸模具、板栅辊铸装置及板栅浇铸方法

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