JPH0515952A - スライデイングノズル用上ノズル - Google Patents
スライデイングノズル用上ノズルInfo
- Publication number
- JPH0515952A JPH0515952A JP3169898A JP16989891A JPH0515952A JP H0515952 A JPH0515952 A JP H0515952A JP 3169898 A JP3169898 A JP 3169898A JP 16989891 A JP16989891 A JP 16989891A JP H0515952 A JPH0515952 A JP H0515952A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- sliding
- gas
- upper nozzle
- breathable refractory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、スライディングノズルで、よどみ部
へのＡｌ2 Ｏ3 の付着を防止する。 【構成】上ノズル１０下部の固定盤に接触する部分１６
の半円部を易通気性耐火物１７で形成すると共に、残り
の半円部を難通気性耐火物１８で形成し、且つ該下部１
６にノズルの中心に向かって不活性ガスを流す環状部２
６を設ける。
へのＡｌ2 Ｏ3 の付着を防止する。 【構成】上ノズル１０下部の固定盤に接触する部分１６
の半円部を易通気性耐火物１７で形成すると共に、残り
の半円部を難通気性耐火物１８で形成し、且つ該下部１
６にノズルの中心に向かって不活性ガスを流す環状部２
６を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスライディングノズル用
上ノズルに関するものである。
上ノズルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】連続鋳造工場において、溶湯をタンディ
シュからモールドにと注入する際に、従来から図４に示
すような、スライディングノズルが使用されている。こ
れはタンディシュの底部に上ノズル３が装着された固定
盤１を設け、この固定盤１の下面に対し、コレクタ６及
び浸漬ノズル７が接続された摺動盤２をスライドさせて
モールドへの注湯量をコントロールするようになってい
る。この場合、上ノズル３を上部３ａと下部３ｂとに区
分し、それぞれにＡｒガス管５を接続し、耐火物の細孔
を通してガスを吹込み、浸漬ノズル７内面でのＡｌ2 Ｏ
3 の付着を防止し、且つモールド内に介在物が持込まれ
ないようにしている。
シュからモールドにと注入する際に、従来から図４に示
すような、スライディングノズルが使用されている。こ
れはタンディシュの底部に上ノズル３が装着された固定
盤１を設け、この固定盤１の下面に対し、コレクタ６及
び浸漬ノズル７が接続された摺動盤２をスライドさせて
モールドへの注湯量をコントロールするようになってい
る。この場合、上ノズル３を上部３ａと下部３ｂとに区
分し、それぞれにＡｒガス管５を接続し、耐火物の細孔
を通してガスを吹込み、浸漬ノズル７内面でのＡｌ2 Ｏ
3 の付着を防止し、且つモールド内に介在物が持込まれ
ないようにしている。
【０００３】この場合、Ａｒガス流量を多くした場合に
は、浸漬ノズル７でのＡｌ2 Ｏ3 の付着の付着は減少す
るが、モールド内での湯暴れが増し、パウダーを巻込み
鋳片品質に悪影響を及ぼす。従って、Ａｒガス流量は、
毎分５〜１０ｌ程度に限定されている。
は、浸漬ノズル７でのＡｌ2 Ｏ3 の付着の付着は減少す
るが、モールド内での湯暴れが増し、パウダーを巻込み
鋳片品質に悪影響を及ぼす。従って、Ａｒガス流量は、
毎分５〜１０ｌ程度に限定されている。
【０００４】また、上記図４に示すものと同様の効果を
狙い、固定盤からガス吹込みを行うもの（特公昭６４−
１５２）、浸漬ノズル内面からガス吹込みを行うもの
（特公平１−４２７８６）等があるが、Ａｌ2 Ｏ3 の付
着防止効果を発揮させるためには、上ノズルからのガス
吹込みが有効である。
狙い、固定盤からガス吹込みを行うもの（特公昭６４−
１５２）、浸漬ノズル内面からガス吹込みを行うもの
（特公平１−４２７８６）等があるが、Ａｌ2 Ｏ3 の付
着防止効果を発揮させるためには、上ノズルからのガス
吹込みが有効である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】スライディングノズル
では、摺動盤２を横方向にスライドさせ、絞り注入を行
うため、固定盤２の開口部の１側に、よどみ部４が生ず
る（図４）。この部分にＡｌ2 Ｏ3 が付着し、それが成
長することにより、スライディングノズルの溶鋼通流路
が狭まるので、しばしばノズル開度が上昇し、モールド
湯面制御に支障をきたす。
では、摺動盤２を横方向にスライドさせ、絞り注入を行
うため、固定盤２の開口部の１側に、よどみ部４が生ず
る（図４）。この部分にＡｌ2 Ｏ3 が付着し、それが成
長することにより、スライディングノズルの溶鋼通流路
が狭まるので、しばしばノズル開度が上昇し、モールド
湯面制御に支障をきたす。
【０００６】また、よどみの特異現象に着目して、スラ
イディングノズル摺動盤のよどみ側に通気部材を設置す
る技術が特開昭５７−１６０５７０に示されているが、
上ノズル下端、スライディングノズル固定盤を制御する
機能は期待できない。
イディングノズル摺動盤のよどみ側に通気部材を設置す
る技術が特開昭５７−１６０５７０に示されているが、
上ノズル下端、スライディングノズル固定盤を制御する
機能は期待できない。
【０００７】上記のよどみ部４へのＡｌ2 Ｏ3 の付着
も、Ａｒガス流量を多くすることにより防止することは
可能であるが、Ａｒガス流量には上記のような理由によ
り限界がある。
も、Ａｒガス流量を多くすることにより防止することは
可能であるが、Ａｒガス流量には上記のような理由によ
り限界がある。
【０００８】本発明は、所定流量範囲内のＡｒガスを用
い、効率的によどみ部４へのＡｌ2Ｏ3 の付着を防止で
きるようにしたスライディングノズル用上ノズルを提供
することを課題とするものである。
い、効率的によどみ部４へのＡｌ2Ｏ3 の付着を防止で
きるようにしたスライディングノズル用上ノズルを提供
することを課題とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のスライディング
ノズル用上ノズルは、溶融金属注入容器用のスライディ
ングゲート型開閉装置の固定盤の空孔に溶融金属を導入
する上ノズルであって、固定盤に接する部分を通気性耐
火物で形成し、その通気性耐火物の外周にＡｒガス導入
用の環状室を有するスライディングノズル用上ノズルに
おいて、上記通気性耐火物のスライドゲート開側半円を
易通気性とすると共に、閉側半円を難通気性とすること
を特徴とするものである。
ノズル用上ノズルは、溶融金属注入容器用のスライディ
ングゲート型開閉装置の固定盤の空孔に溶融金属を導入
する上ノズルであって、固定盤に接する部分を通気性耐
火物で形成し、その通気性耐火物の外周にＡｒガス導入
用の環状室を有するスライディングノズル用上ノズルに
おいて、上記通気性耐火物のスライドゲート開側半円を
易通気性とすると共に、閉側半円を難通気性とすること
を特徴とするものである。
【００１０】
【作用】上ノズル下部の固定盤に接する部分の易通気性
耐火物で形成された半円部を、スライドゲート開側に位
置させて固定盤に装着し、このノズル下部に設けられた
環状部に所定流量の不活性ガスを供給すると、耐火物の
気孔率の差により、易通気性耐火物の方からより多くの
不活性ガスが溶湯通路内に吹込まれ、よどみ部４へのＡ
ｌ2 Ｏ3 の付着を防止することができる。
耐火物で形成された半円部を、スライドゲート開側に位
置させて固定盤に装着し、このノズル下部に設けられた
環状部に所定流量の不活性ガスを供給すると、耐火物の
気孔率の差により、易通気性耐火物の方からより多くの
不活性ガスが溶湯通路内に吹込まれ、よどみ部４へのＡ
ｌ2 Ｏ3 の付着を防止することができる。
【００１１】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面により説明す
る。
る。
【００１２】上ノズル１０は、上部１１と固定盤への装
着下部１６とから構成されている。そして、上部１１
は、上方から緻密な耐火物１２、ポーラスな耐火物１３
及び耐火物１４を順次積層して形成されている。一方、
下部１６は、右側の半円部は気孔率の大きい易通気性耐
火物１７で、また右側の半円部はこれよりも気孔率の小
さい難通気性耐火物１８で形成されている。この場合、
易通気性耐火物１７と難通気性耐火物１８とは一体成形
により作られている。易通気性耐火物１７としては、例
えばアルミナコランダム等を用いる。
着下部１６とから構成されている。そして、上部１１
は、上方から緻密な耐火物１２、ポーラスな耐火物１３
及び耐火物１４を順次積層して形成されている。一方、
下部１６は、右側の半円部は気孔率の大きい易通気性耐
火物１７で、また右側の半円部はこれよりも気孔率の小
さい難通気性耐火物１８で形成されている。この場合、
易通気性耐火物１７と難通気性耐火物１８とは一体成形
により作られている。易通気性耐火物１７としては、例
えばアルミナコランダム等を用いる。
【００１３】この場合、易通気性耐火物１７と難通気性
耐火物１８と気孔率の大きさの割合は、例えばＡｒガス
の元圧が２kg／cm2 のとき、易通気性耐火物１７からは
３００ｌ／分は、また難通気性耐火物１８からは１００
ｌ／分のＡｒガスが流れるようになっている。
耐火物１８と気孔率の大きさの割合は、例えばＡｒガス
の元圧が２kg／cm2 のとき、易通気性耐火物１７からは
３００ｌ／分は、また難通気性耐火物１８からは１００
ｌ／分のＡｒガスが流れるようになっている。
【００１４】そして、上部の耐火物１３、１４及び下部
１６の周りにケース２０が設けられている。このケース
２０の側壁２１の上端は上ノズル１０のポーラスな耐火
物１３の外周部に気密に接続され、底部２２は下部１６
の底を覆っている。そして、側壁２１の下方に、上部１
１と下部１６とを仕切る環状の仕切り板２３が突設され
ている。こうして、耐火物１３、１４の周りに環状室２
５が、また下部１６の周りに環状部である環状室２６が
形成されている。そして、これら環状室２５、２６のそ
れぞれにＡｒガス管２７、２８が接続されている。こう
して、Ａｒガス管２７からのガスは下部１６に流れるこ
となく、上部耐火物１３、１４にのみ流れ、一方Ａｒガ
ス管２８からのガスは下部１６にのみ流れるようになっ
ている。
１６の周りにケース２０が設けられている。このケース
２０の側壁２１の上端は上ノズル１０のポーラスな耐火
物１３の外周部に気密に接続され、底部２２は下部１６
の底を覆っている。そして、側壁２１の下方に、上部１
１と下部１６とを仕切る環状の仕切り板２３が突設され
ている。こうして、耐火物１３、１４の周りに環状室２
５が、また下部１６の周りに環状部である環状室２６が
形成されている。そして、これら環状室２５、２６のそ
れぞれにＡｒガス管２７、２８が接続されている。こう
して、Ａｒガス管２７からのガスは下部１６に流れるこ
となく、上部耐火物１３、１４にのみ流れ、一方Ａｒガ
ス管２８からのガスは下部１６にのみ流れるようになっ
ている。
【００１５】そして、易通気性耐火物１７をよどみ部４
の発生側に位置させて上ノズル１０を固定盤１に装着
し、Ａｒガスを環状部から易通気性耐火物を通して溶鋼
通流路内に吹込むことにより、Ａｌ2 Ｏ3 の付着を防止
することができる。
の発生側に位置させて上ノズル１０を固定盤１に装着
し、Ａｒガスを環状部から易通気性耐火物を通して溶鋼
通流路内に吹込むことにより、Ａｌ2 Ｏ3 の付着を防止
することができる。
【００１６】なお、上記実施例では、上ノズル１０の下
部１６の外側に環状部である環状室２６を設けている
が、下部１６の中に周方向に多数のガス吹出し口のあけ
られた環状のＡｒガス管を一体に埋設してもよい。
部１６の外側に環状部である環状室２６を設けている
が、下部１６の中に周方向に多数のガス吹出し口のあけ
られた環状のＡｒガス管を一体に埋設してもよい。
【００１７】
【発明の効果】本発明のスライディングノズル用上ノズ
ルは上記のようなもので、上ノズル下部の易通気性耐火
物で形成されたほぼ半円部を、スライドゲート開側に位
置させて固定盤に装着し、このノズル下部に設けられた
環状部に所定流量の不活性ガスを供給すると、耐火物の
気孔率の差により、易通気性耐火物の方からより多くの
不活性ガスが溶湯通路内に吹込まれ、よどみ部４へのＡ
ｌ2 Ｏ3 の付着を効率的に防止することができる。これ
により、スライディングノズルの溶鋼通流路の狭まりを
防止し、ノズル開度を頻繁に修正する必要がなくなるの
で、連連鋳が可能になる。
ルは上記のようなもので、上ノズル下部の易通気性耐火
物で形成されたほぼ半円部を、スライドゲート開側に位
置させて固定盤に装着し、このノズル下部に設けられた
環状部に所定流量の不活性ガスを供給すると、耐火物の
気孔率の差により、易通気性耐火物の方からより多くの
不活性ガスが溶湯通路内に吹込まれ、よどみ部４へのＡ
ｌ2 Ｏ3 の付着を効率的に防止することができる。これ
により、スライディングノズルの溶鋼通流路の狭まりを
防止し、ノズル開度を頻繁に修正する必要がなくなるの
で、連連鋳が可能になる。
【図１】本発明の要部である上ノズルの一実施例を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図２】図１のII−II矢視断面図。
【図３】Ａｒガス管接続部の拡大断面図。
【図４】従来のスライディングノズルの縦断面図。
１…固定盤、２…摺動盤，１０…上ノズル、１６…下
部、１７…易通気性耐火物、１８…難通気性耐火物、２
６…環状部（室）、２８…Ａｒガス管
部、１７…易通気性耐火物、１８…難通気性耐火物、２
６…環状部（室）、２８…Ａｒガス管
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 溶融金属注入容器用のスライディングゲ
ート型開閉装置の固定盤の空孔に溶融金属を導入する上
ノズルであって、固定盤に接する部分を通気性耐火物で
形成し、その通気性耐火物の外周にＡｒガス導入用の環
状室を有するスライディングノズル用上ノズルにおい
て、上記通気性耐火物のスライドゲート開側半円を易通
気性とすると共に、閉側半円を難通気性とすることを特
徴とするスライディングノズル用上ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3169898A JPH0515952A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | スライデイングノズル用上ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3169898A JPH0515952A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | スライデイングノズル用上ノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0515952A true JPH0515952A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15895015
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3169898A Pending JPH0515952A (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | スライデイングノズル用上ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0515952A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002047846A3 (en) * | 2000-12-11 | 2003-03-06 | Vesuvius Crucible Co | Casting nozzle with gas injection means |
| JP2007090423A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Jfe Steel Kk | 連続鋳造設備の上ノズル |
| KR20210116917A (ko) * | 2020-03-18 | 2021-09-28 | 조선내화 주식회사 | 기능이 개선된 용강 주조용 웰 블럭 및 이의 제조방법 |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP3169898A patent/JPH0515952A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002047846A3 (en) * | 2000-12-11 | 2003-03-06 | Vesuvius Crucible Co | Casting nozzle with gas injection means |
| JP2007090423A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Jfe Steel Kk | 連続鋳造設備の上ノズル |
| KR20210116917A (ko) * | 2020-03-18 | 2021-09-28 | 조선내화 주식회사 | 기능이 개선된 용강 주조용 웰 블럭 및 이의 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040419 |