JPH0515833U - ケースベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 留め具どうしの係着状態が外圧等によって不
本意に解消しても留め具の外れを防止できるケースベル
トを提供する。 【構成】 長さ調節具１付きのベルト部材２の両端にそ
れぞれ互いに着脱自在な一対の留め具３，４を取付け、
その一方の留め具４に他方の留め具３を被覆可能なカバ
ー５を取付け、そのカバー５と留め具３とにそれぞれ互
いに着脱自在な面ファスナー６，７を止着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スーツケース等の胴に巻着するケースベルトに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のケースベルトは、長さ調節具付きのベルト部材の両端にそれぞ れ着脱自在な一対の留め具を取付けている。このようなケースベルトをスーツケ ース等の胴の周囲に弛みなく巻着しようとすると、ベルト部材を強く引張った状 態で一対の留め具がちょうど係着するように長さ調節具でベルト部材の長さを少 し短かめに調節する必要があるが、このベルト部材の長さを調節するときに、少 し離した一対の留め具の間隔を正確に保ちながら作業を行わないと、ベルト部材 の長さを好適に調節するのがなかなか困難で、何度も再調節しなければならぬ面 倒があった。また、従来のケースベルトで、特にワンタッチ操作で係着状態を解 消できる方式の留め具を採用したものは、スーツケース等の運搬時などに外圧で 留め具が不本意に外れてしまう問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、ベルト部材の長さを調節するときに、少し離した一対の留め 具の間隔を正確に保ちながら作業を行うことができて、ベルト部材の長さを好適 に調節するのが容易であり、且つ係着状態にある留め具の不本意な外れを防止で きるケースベルトの提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のケースベルトは、長さ調節具１付きのベ ルト部材２の両端にそれぞれ互いに着脱自在な一対の留め具３，４を取付け、そ の一方の留め具４に他方の留め具３を被覆可能なカバー５を取付け、そのカバー ５と留め具３とにそれぞれ互いに着脱自在な面ファスナー６，７を止着し、双方 の留め具３，４を所要の間隔だけ離した状態で双方の面ファスナー６，７を位置 決めして仮止めするための目印ライン８を一方の面ファスナーに設けたものであ る。

【０００５】

【作用】

一方の留め具３に止着した面ファスナー７に対し、他方の留め具４に取付けた カバー５の面ファスナー６を、目印ライン８により位置決めした状態で係着させ て仮り止めすれば、少し離した一体の留め具３，４の間隔を正確に保ちながら、 長さ調節具１によってベルト部材２の長さを好適に調節することができる。次に 双方の留め具３，４を一体的に係着した状態で、一方の留め具３の上にカバー５ を重ねて面ファスナー６，７どうしを係着させれば、外圧によって留め具３，４ どうしの係着状態が不本意に解消しても、面ファスナー６，７どうしの係着力が それを補って留め具３，４の外れを防止する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づき実施例について詳説する。まず図１に示すように、ベルト 部材２は引張りに強い布製で、途中個所にプラスチック製の長さ調節具１を取付 け、両端にプラスチック製で互いに着脱自在な留め具３，４を取付けている。そ の一方の留め具４は、他方の留め具３に対する差込突起９を有し、又、他方の留 め具３はその内部に差込突起９の係止部（図示せず）を設けると共にワンタッチ 操作で差込突起９の係止状態を解消できるボタン１０を設けている。尚、留め具 ３，４はこれらに限定されるものではなく、他の方式のものも任意に採用可能で ある。また、一方の留め具４は、ベルト部材２と同じ布製で他方の留め具３の表 面全体を被覆可能なカバー５を取付けていて、そのカバー５と留め具３の表面と に互いに着脱自在な面ファスナー６，７を止着している。その留め具３に止着し た面ファスナー７には目印ライン８が印されていて、カバー５の先端を目印ライ ン８に合わせて双方の面ファスナー６，７を係着して仮止めしたときに、双方の 留め具３，４が少し間隔をあけて位置するようになっている。尚、ベルト部材２ において、留め具４を取付けた側の端部は輪状になっていて、その輪状部１１の 内側部位には伸縮自在なゴム製の弾性帯部１２を設けている。

【０００７】 図２に示すように、スーツケース１３の胴の外周部に、ハンドルの間を通るよ うにベルト部材２を巻き付けて、留め具３の面ファスナー７の目印ライン８にカ バー５の先端を合わせた状態で面ファスナー６，７どうしを係着して仮止めし、 その状態でベルト部材２の長さを長さ調節具１により調節する。次に、一旦、面 ファスナー６，７どうしの係着を解消してから、カバー５を引張りながら一方の 留め具４を他方の留め具に対し完全な状態に係着させる。尚、カバー５を引張っ たときにベルト部材２は前記弾性帯部１２により伸びるので留め具４，５どうし を無理なく係着させることが可能となる。その後、図３に示すように、カバー５ を留め具３の上に被せて面ファスナー６，７どうしを再び完全な状態に係着させ ることによってスーツケース１３に対するベルト本体２の巻着作業が終了する。 尚、ベルト部材２は、前記の弾性帯部１２の伸びに基づく復元力によって引張ら れるので、スーツケース１３に対する締め付けを強めて弛みをなくすことができ る。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は叙上の通りであり、ベルト部材２の長さを調節するときに、一方の留 め具３に止着した面ファスナー７に対し、他方の留め具４に取付けたカバー５の 面ファスナー６を、目印ライン８により位置決めした状態で係着して仮止めする ことにより、少し離した双方の留め具３，４の間隔を正確に保ちながら長さ調節 具１を操作できるので、ベルト部材２を容易に好適な長さに調節できる効果があ る。また、一方の留め具３に止着した面ファスナー７に対し、他方の留め具４に 取付けたカバー５の面ファスナー６を係着することによって不本意な留め具３， ４の外れを防止できる効果もある。

【提出日】平成３年１１月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スーツケース等の胴に巻着するケースベルトに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のケースベルトは、長さ調節具付きのベルト部材の両端にそれぞ れ着脱自在な一対の留め具を取付けている。このような留め具で、特にワンタッ チ操作で係着状態を解消できる方式の留め具を採用したものは、スーツケース等 の運搬時などに外圧で簡単に留め具が外れてしまう問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、留め具どうしの係着状態が不本意に解消しても、留め具の外 れを 防止できるケースベルトの提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のケースベルトは、長さ調節具１付きのベ ルト部材２の両端にそれぞれ互いに着脱自在な一対の留め具３，４を取付け、そ の一方の留め具４に他方の留め具３を被覆可能なカバー５を取付け、そのカバー ５と留め具３とにそれぞれ互いに着脱自在な面ファスナー６，７を止着して成る ものである。

【０００５】

【作用】

双方の留め具３，４を一体的に係着した状態で、一方の留め具３の上にカバー ５を重ねて面ファスナー６，７どうしを係着させれば、外圧によって留め具３， ４どうしの係着状態が不本意に解消しても、面ファスナー６，７どうしの係着力 がそれを補って留め具３，４の外れを防止する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づき実施例について詳説する。まず図１に示すように、ベルト 部材２は引張りに強い布製で、途中個所にプラスチック製の長さ調節具１を取付 け、両端にプラスチック製で互いに着脱自在な留め具３，４を取付けている。そ の一方の留め具４は、他方の留め具３に対する差込突起９を有し、又、他方の留 め具３はその内部に差込突起９の係止部（図示せず）を設けると共にワンタッチ 操作で差込突起９の係止状態を解消できるボタン１０を設けている。尚、留め具 ３，４はこれらに限定されるものではなく、他の方式のものも任意に採用可能で ある。また、一方の留め具４は、ベルト部材２と同じ布製で他方の留め具３の表 面全体を被覆可能なカバー５を取付けていて、そのカバー５と留め具３の表面と に互いに着脱自在な面ファスナー６，７を止着している。その留め具３に止着し た面ファスナー７には目印ライン８が印されていて、カバー５の先端を目印ライ ン８に合わせて双方の面ファスナー６，７を係着して仮止めしたときに、双方の 留め具３，４が少し間隔をあけて位置するようになっている。尚、ベルト部材２ において、留め具４を取付けた側の端部は輪状になっていて、その輪状部１１の 内側部位には伸縮自在なゴム製の弾性帯部１２を設けている。

【０００７】 図２に示すように、スーツケース１３の胴の外周部に、ハンドルの間を通るよ うにベルト部材２を巻き付けて、留め具３の面ファスナー７の目印ライン８にカ バー５の先端を合わせた状態で面ファスナー６，７どうしを係着して仮止めし、 その状態でベルト部材２の長さを長さ調節具１により調節する。次に、一旦、面 ファスナー６，７どうしの係着を解消してから、カバー５を引張りながら一方の 留め具４を他方の留め具に対し完全な状態に係着させる。尚、カバー５を引張っ たときにベルト部材２は前記弾性帯部１２により伸びるので留め具４，５どうし を無理なく係着させることが可能となる。その後、図３に示すように、カバー５ を留め具３の上に被せて面ファスナー６，７どうしを再び完全な状態に係着させ ることによってスーツケース１３に対するベルト部材２の巻着作業が終了する。 尚、ベルト部材２は、前記の弾性帯部１２の伸びに基づく復元力によって引張ら れるので、スーツケース１３に対する締め付けを強めて弛みをなくすことができ る。また、上記のように、双方の留め具３，４を所要の間隔だけ離した状態で双 方の面ファスナ−６，７を位置決めして仮止めするための目印ライン８を一方の 面ファスナ−に設ければ、ベルト部材２の長さを調節するときに、一方の留め具 ３に止着した面ファスナー７に対し、他方の留め具４に取付けたカバー５の面フ ァスナー６を、目印ライン８により位置決めした状態で係着して仮止めすること により、少し離した双方の留め具３，４の間隔を正確に保ちながら長さ調節具１ を操作できるので、ベルト部材２を容易に好適な長さに調節できるという利点が 得られる 。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は叙上の通りであり、一方の留め具３に止着した面ファスナー７に対し て 、他方の留め具４に取付けたカバー５の面ファスナー６を係着することによっ て、留め具３，４どうしの係着状態が不本意に解消しても留め具３，４の外れを 防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】ケースベルトを単独で示した斜視図である。

【図２】スーツケースにケースベルトを巻き付けてベル
ト部材の長さを調節するために仮止めした状態を示す斜
視図である。

【図３】スーツケースにケースベルトを巻き付けて留め
具どうし及び面ファスナーどうしを完全な状態に係着し
た状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 長さ調節具 ２ ベルト部材 ３ 留め具 ４ 留め具 ５ カバー ６ 面ファスナ
ー ７ 面ファスナー ８ 目印ライン ９ 差込突起 １０ ボタン １１ 輪状部 １２ 弾性帯部 １３ スーツケース

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【手続補正書】

【提出日】平成３年１１月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 ケースベルト

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】ケースベルトを単独で示した斜視図である。

【図２】スーツケースにケースベルトを巻き付けてベル
ト部材の長さを調節するために仮止めした状態を示す斜
視図である。

【図３】スーツケースにケースベルトを巻き付けて留め
具どうし及び面ファスナーどうしを完全な状態に係着し
た状態を示す斜視図である。

【符号の説明】 １ 長さ調節具 ２ ベルト部材 ３ 留め具 ４ 留め具 ５ カバー ６ 面ファスナ
ー ７ 面ファスナー ８ 目印ライン ９ 差込突起 １０ ボタン １１ 輪状部 １２ 弾性帯部 １３ スーツケース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長さ調節具１付きのベルト部材２の両端
   にそれぞれ互いに着脱自在な一対の留め具３，４を取付
   け、その一方の留め具４に他方の留め具３を被覆可能な
   カバー５を取付け、そのカバー５と留め具３とにそれぞ
   れ互いに着脱自在な面ファスナー６，７を止着し、双方
   の留め具３，４を所要の間隔だけ離した状態で双方の面
   ファスナー６，７を位置決めして仮止めするための目印
   ライン８を一方の面ファスナーに設けたケースベルト。