JPH05157144A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

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JPH05157144A
JPH05157144A JP3348225A JP34822591A JPH05157144A JP H05157144 A JPH05157144 A JP H05157144A JP 3348225 A JP3348225 A JP 3348225A JP 34822591 A JP34822591 A JP 34822591A JP H05157144 A JPH05157144 A JP H05157144A
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JP
Japan
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stage
gear
sun gear
carrier
planetary gear
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JP3348225A
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Inventor
Akihiro Tanaka
章弘 田中
Fumikazu Kamei
文和 亀井
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車減速装置において、摺動部分の摺動
抵抗を転がり抵抗に変えることにより、焼き付きや摩耗
を確実に防止し、各構成部品の噛合部のガタを減少させ
る。 【構成】 底蓋45,各段の太陽歯車48,54,60
および最終段のキャリア64の各間に各玉軸受41〜4
4を設けることにより、各歯車減速機構47,53,5
9の太陽歯車48,54,60を軸方向に位置決めす
る。また、各玉軸受41〜44の各ボール41A〜44
Aが摺動される一方の軌道面に転動溝48A,54C,
60C,64Cを形成し、他方の軌道面を平坦な軌道面
45B,48B,54D,60Dとして径方向への位置
決めを行なうようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の減速段からなる
遊星歯車減速装置に関し、特に、油圧ショベル、油圧ク
レーン等の履帯駆動装置に好適に用いられる遊星歯車減
速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5および図6に従来技術による遊星歯
車減速装置として、3段の減速機を備えた油圧ショベル
等の履帯駆動装置を例に挙げて示す。
【0003】図中、1は車体の機枠等に固着される円筒
状の支持部材を示し、該支持部材1の一端側には回転源
としての油圧モータ2が内蔵され、その他端側には後述
するハブ13に噛合する歯部1Aが形成されると共に、
後述のキャリア33を軸方向に位置決めするストッパ部
1Bが形成されている。
【0004】3は回転体となる有蓋筒状のハウジングを
示し、該ハウジング3は支持部材1の外周側に位置する
ドラム4と、内周側に内歯車5Aが設けられたリングギ
ア5と、該リングギア5を施蓋する底蓋6とから大略構
成される。そして、ドラム4は軸受7を介して支持部材
1に回転自在に支持されると共に、その外周側には履帯
駆動用のスプロケット8がボルト9を介して取付けら
れ、リングギア5はボルト10を介してドラム4に固着
され、底蓋6はボルト11を介してリングギア5に固着
されている。
【0005】また、前記底蓋6の内側には軸中心に位置
して円柱状の突起部6Aが突設され、該突起部6Aには
一側に開口する有底凹部6Bが形成されている。そし
て、該凹部6B内には後述する太陽歯車17の先端面と
摺接するライナ12が嵌合されている。さらに、前記軸
受7は支持部材1のストッパ部1Bの外周側にハブ13
およびナット14により軸方向に位置決めされている。
ここで、ハブ13は内,外周に歯部13A,13Bが形
成され、内側の歯部13Aは支持部材1の歯部1Aに噛
合され、外側の歯部13Bはキャリア33の歯部33A
に噛合することにより、該キャリア33を支持部材1に
対し、回転規制して固定する。
【0006】15は油圧モータ2の回転出力を導出する
回転軸を示し、該回転軸15の一端側は油圧モータ2と
連結され、その他端側は底蓋6に向けて延在し、後述す
る1段目の太陽歯車17になると共に、先端面はライナ
12に摺接している。
【0007】16は1段目の減速歯車機構を示し、該減
速歯車機構16は回転軸15の先端側に該回転軸15と
一体に形成された太陽歯車17と、該太陽歯車17とリ
ングギア5の内歯車5Aとに噛合するように配設され、
該太陽歯車17の周囲を自転しつつ公転する遊星歯車1
8と、該遊星歯車18を軸受19を介して回転自在に支
持するピン20と、該ピン20が固着され、遊星歯車1
8の公転を後述する次段の太陽歯車23に伝達するキャ
リア21とから構成されている。なお、太陽歯車17は
回転軸15と別部材で形成し、これに取付けてもよい。
【0008】一方、22は中間段の減速段となる2段目
の減速歯車機構を示し、該減速歯車機構22は回転軸1
5に遊嵌され、1段目のキャリア21の歯部21Aに小
径歯部23Aが噛合してキャリア21の公転のみが伝達
される太陽歯車23と、該太陽歯車23の大径歯部23
Bとリングギア5の内歯車5Aとに噛合し、該太陽歯車
23の周囲を自転しつつ公転する遊星歯車24と、該遊
星歯車24を軸受25を介して回転自在に支持するピン
26と、該ピン26が固着され、遊星歯車24の公転を
後述の最終段の太陽歯車29に伝達するキャリア27と
から構成されている。
【0009】また、28は最終段の減速段となる3段目
の減速歯車機構を示し、該減速歯車機構28は回転軸1
5に遊嵌され、2段目のキャリア27の歯部27Aに小
径歯部29Aが噛合してキャリア27の公転のみが伝達
される太陽歯車29と、該太陽歯車29の大径歯部29
Bとリングギア5の内歯車5Aとに噛合し、該太陽歯車
29の周囲を自転しつつ公転する遊星歯車30と、該遊
星歯車30を軸受31を介して回転自在に支持するピン
32と、該ピン32が固着されると共に、一端側内周に
前記ハブ13の内側の歯部13Aと噛合する歯部33A
が形成され、該ハブ13の外側の歯部13Bを支持部材
1の歯部1Aに噛合することによって回転方向に位置決
めされたキャリア33とから構成され、該キャリア33
の一側端面33Bが支持部材1のストッパ部1Bに当接
し、軸方向一側への位置決めがなされ、かつ太陽歯車2
9は該キャリア33のストッパ部33Cに摺接し、軸方
向への位置決めがなされている。
【0010】さらに、34は1段目のキャリア21を軸
方向に位置決めするためのスペーサを示し、該スペーサ
34の内径側は太陽歯車17,23間に挟まれ、外径側
はキャリア21の切欠き段部21Bに係合し、該スペー
サ34の脱落防止とキャリア21の軸方向への位置決め
を図っている。35は2段目のキャリア27を軸方向に
位置決めするための他のスペーサを示し、該スペーサ3
5の内径側は太陽歯車24,30間に挟まれ、外径側は
キャリア27の切欠き段部27Bに係合し、該スペーサ
35の脱落防止とキャリア27の軸方向への位置決めを
図っている。
【0011】このように構成された遊星歯車減速装置で
は、油圧モータ2により回転軸15を回転させると、そ
の回転は太陽歯車17,遊星歯車18,キャリア21等
からなる1段目の減速歯車機構16によって所定の減速
比をもって減速され、遊星歯車18の公転のみがキャリ
ア21から2段目の太陽歯車23へと出力される。そし
て、該太陽歯車23,遊星歯車24,キャリア27等か
らなる2段目の減速歯車機構22は前記キャリア21か
らの回転をさらに所定の減速比で減速し、遊星歯車24
の公転のみをキャリア27から最終段の太陽歯車29へ
と出力する。さらに、該太陽歯車29,遊星歯車30,
キャリア33等からなる最終段の減速歯車機構28で
は、キャリア33が歯部33A,ハブ13および支持部
材1の歯部1Aを介して支持部材1に回転方向に対して
位置決めされているから、前記キャリア33からの回転
出力を所定の減速比で減速しつつ、太陽歯車29から遊
星歯車30を介してリングギア5へと伝達し、該リング
ギア5およびドラム4等からなるハウジング3に大きな
回転トルクを発生させる。
【0012】かくして、油圧モータ2の回転出力は各減
速歯車機構16,22,28によって順次減速され、大
きなトルクとなってハウジング3に伝達され、スプロケ
ット8に巻回される履帯(図示せず)を駆動することに
よって、油圧ショベル等を走行させるようになってい
る。また、ハウジング3内には潤滑油となる油液が収容
され、各減速歯車機構16,22,28等を潤滑する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、各段の減速歯車機構16,22,28を構
成する各歯車が回転する際、該各歯車が平歯車であって
も、歯車加工精度の狂いから、回転力と共に必ず軸方向
分力が発生する。この結果、互いに噛合する一対の歯車
は軸方向に対して移動しようとする現象を起こす。
【0014】そこで、前述した従来技術では、1段目の
太陽歯車17の軸方向他側への位置決めは底蓋6に嵌合
されたライナ12に摺接することによって行ない。3段
目の太陽歯車29の軸方向一側への位置決めはキャリア
33のストッパ部33Cを支持部材1のストッパ部1B
に当接することにより行なう。また、太陽歯車17,2
3間の位置決めはスペーサ34によって行なっている。
さらに、太陽歯車23,29間の位置決めはスペーサ3
5によって行っている。そして、全体として各太陽歯車
17,23,29の軸方向寸法を1mm程度の適正な隙
間を保ちつつ、各歯車の軸方向へのガタ発生を防止して
いる。
【0015】一方、1段目のキャリア21はスペーサ3
4とその切欠き段部21Bの間で軸方向他側への位置決
めを行ない、また太陽歯車23の小径歯部23Aと大径
歯部23Bとの間の段差部に歯部21Aが当接すること
により、軸方向一側への位置決めを行なう。さらに、2
段目のキャリア27についても前述と同様にスペーサ3
5と切欠き段部27Bとの間で軸方向他側への位置決め
を行ない、また太陽歯車29の小径歯部29Aと大径歯
部29Bとの間の段差部に歯部27Aが当接することに
より、軸方向一側への位置決めを行なう。従って、遊星
歯車18,24,30もキャリア21,27を介して軸
方向に位置決めされている。
【0016】このように、従来技術による遊星歯車減速
装置においては、ライナ12、スペーサ34,35、キ
ャリア33のストッパ部33Cを介して太陽歯車18,
24,30との軸方向移動を防止している。しかし、こ
の従来技術による遊星歯車減速装置が回転駆動すると、
太陽歯車18,24,30は各歯車の軸方向移動を防止
しているライナ12、スペーサ34,35との間で摺接
回転し、摺動抵抗による減速機出力の効率低下は避けら
れないという問題がある。
【0017】また、例えば傾斜地走行においては、底蓋
6が上側に傾いた状態で駆動すると、減速歯車機構1
6,22,28の重量がライナ12、スペーサ34,3
5およびキャリア33のストッパ33Cにかかるため、
大きな荷重がかかった状態で摺動し、焼き付きを起こし
摩耗するという問題がある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は減速機出力の効率向上を図り、
各摺動部の焼き付き、摩耗の防止できる遊星歯車減速装
置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成の特徴は、1段目の太陽歯
車とハウジングの底蓋との間、各段の太陽歯車の間およ
び最終段の太陽歯車と当該最終段のキャリアとの間をそ
れぞれ軸方向に位置決めする複数の転がり軸受を設け、
該各転がり軸受を径方向に位置決めする径方向の位置決
め手段を設けたことにある。
【0020】この場合、前記径方向の位置決め手段は、
各転がり軸受の軌道面に形成され、該各転がり軸受を転
動可能に保持する凹部により構成するのが望ましい。
【0021】また、前記径方向の位置決め手段は、ハウ
ジングの底蓋,各太陽歯車および各キャリアのうち、複
数の所要箇所に形成され、前記各転がり軸受を径方向に
位置決めする環状突起部により構成してもよい。
【0022】
【作用】上記構成により、各太陽歯車をそれぞれ転がり
軸受を介して相対回転させることができ、各太陽歯車間
の摺動抵抗を大幅に低減できる。そして、各転がり軸受
は各太陽歯車間で径方向にも位置決めされているので、
各減速歯車機構の等配機構を損なうことなく、減速機出
力の効率を向上できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0024】まず、本発明の第1の実施例を図1および
図2に示す。
【0025】図中、41,42,43,44は本実施例
による転がり軸受としての第1,第2,第3,第4の玉
軸受をそれぞれ示し、該各玉軸受41〜44は図2に示
す如く、それぞれ複数個の鋼球等によって形成された転
動体としてのボール41A〜44Aと、該各ボール41
A〜44Aを内,外側にて保持する環状の内側保持器4
1B〜44B,外側保持器41C〜44Cとから構成さ
れている。そして、第1の玉軸受41は後述する底蓋4
5と1段目の太陽歯車48との間に、第2の玉軸受42
は1段目の太陽歯車48と2段目の太陽歯車54との間
に、第3の玉軸受43は2段目の太陽歯車54と最終段
の太陽歯車60との間に、そして第4の玉軸受44は最
終段の太陽歯車60と最終段のキャリア64との間にそ
れぞれ配設されている。
【0026】45はハウジング3の一部を構成する本実
施例による底蓋を示し、該底蓋45は従来技術で述べた
蓋体6とほぼ同様に形成され、ボルト11によりリング
ギア5に固着されているものの、該底蓋45の内側には
軸中心側に位置し、一側に向けて突出する環状凸部45
Aが形成されている。そして、該環状凸部45Aの先端
面は第1の玉軸受41の各ボール41Aが転動される平
坦な軌道面45Bとなっている。
【0027】46は油圧モータ2の回転出力を導出する
本実施例による回転軸を示し、該回転軸46の一端側は
油圧モータ2と連結され、その他端側は前記底蓋45に
向けて延在し、1段目の太陽歯車48が形成されてい
る。
【0028】47は1段目の減速歯車機構を示し、該減
速歯車機構47は従来技術による1段目の減速歯車機構
16とほぼ同様に、回転軸45の先端側に該回転軸45
と一体に形成された太陽歯車48と、該太陽歯車48と
リングギア5の内歯車5Aとに噛合するように配設さ
れ、該太陽歯車48の周囲を自転しつつ公転する遊星歯
車49と、該遊星歯車49を軸受50を介して回転自在
に支持するピン51と、該ピン51が固着され、遊星歯
車49の公転を後述する次段の太陽歯車54に伝達する
キャリア52とから構成されている。
【0029】ここで、本実施例による1段目の太陽歯車
48の他端面には、第1の玉軸受41の各ボール41A
が転動される軌道面の位置に凹部としての転動溝48A
が太陽歯車48と同心円をなすように環状に形成され、
一端面は第2の玉軸受42の各ボール42Aが転動され
る平坦な軌道面48Bとなっている。そして、第1の玉
軸受41の各ボール41Aは底蓋45の軌道面45Bと
太陽歯車48の転動溝48Aとの間を転動し、該転動溝
48Aにより径方向に位置決めされて、脱落防止等が図
られている。
【0030】53は中間段の減速段となる2段目の減速
歯車機構を示し、該減速歯車機構53は従来技術の2段
目の減速歯車機構22とほぼ同様に、回転軸45に遊嵌
され、1段目のキャリア52の歯部52Aに小径歯部5
4Aが噛合してキャリア52の公転のみが伝達される太
陽歯車54と、該太陽歯車54の大径歯部54Bとリン
グギア5の内歯車5Aとに噛合し、該太陽歯車54の周
囲を自転しつつ公転する遊星歯車55と、該遊星歯車5
5を軸受56を介して回転自在に支持するピン57と、
該ピン57が固着され、遊星歯車55の公転を後述の太
陽歯車60に伝達するキャリア58とから構成されてい
る。
【0031】ここで、本実施例による2段目の太陽歯車
54の他端面には、第2の玉軸受42の各ボール42A
が転動される軌道面の位置に凹部としての転動溝54C
が太陽歯車54と同心円をなすように環状に形成され、
一側面は第3の玉軸受43の各ボール43Aが転動され
る平坦な軌道面54Dとなっている。そして、第2の玉
軸受42の各ボール42Aは1段目の太陽歯車48の軌
道面48Bと2段目の太陽歯車54の転動溝54Cとの
間を転動し、該転動溝54Cにより径方向に位置決めさ
れて、脱落防止等が図られている。
【0032】59は最終段の減速段となる3段目の減速
歯車機構を示し、該減速歯車機構59は従来技術による
3段目の減速歯車機構28と同様に、回転軸45に遊嵌
され、2段目のキャリア58の歯部58Aに小径歯部6
0Aが噛合してキャリア58の公転のみが伝達される太
陽歯車60と、該太陽歯車60の大径歯部60Bとリン
グギア5の内歯車5Aとに噛合するように該太陽歯車6
0の周囲に配設された遊星歯車61と、該遊星歯車61
を軸受62を介して回転自在に支持するピン63と、該
ピン63が固着されると共に、一端側内周に前記ハブ1
3の内側の歯部13Aと噛合する歯部64Aが形成さ
れ、該ハブ13の外側の歯部13Bを支持部材1の歯部
1Aに噛合することによって回転方向に位置決めされた
キャリア64とから構成されている。
【0033】ここで、本実施例による3段目の太陽歯車
60の他端面には、第3の玉軸受43の各ボール43A
が転動される軌道面の位置に凹部としての転動溝60C
が太陽歯車60と同心円をなすように環状に形成され、
一側面は第4の玉軸受44の各ボール44Aが転動され
る平坦な軌道面60Dとなっている。そして、第3の玉
軸受43の各ボール43Aは2段目の太陽歯車54の軌
道面54Dと3段目の太陽歯車60の転動溝60Cとの
間を転動し、該転動溝60Cにより径方向に位置決めさ
れて、脱落防止等が図られている。
【0034】また、本実施例による3段目のキャリア6
4においては、一側端面64Bが支持部材1のストッパ
部1Bに当接し、軸方向一側への位置決めがなされ、他
側面には第4の玉軸受44の各ボール44Aが転動され
る軌道面の位置に凹部としての転動溝64Cがキャリア
64に同心円をなすように形成されている。そして、第
4の玉軸受44の各ボール44Aは3段目の太陽歯車6
0の軌道面60Dと3段目のキャリア64の転動溝64
Cとの間を転動し、該転動溝64Cにより径方向に位置
決めされて、脱落防止等が図られている。
【0035】なお、65,66は太陽歯車54,60の
小径歯部54A,60Aの他側に設けられた位置決めリ
ングを示し、該位置決めリング65,66はキャリア5
2,58の歯部52A,58Aの他端側にそれぞれ摺接
することにより、キャリア52,58を軸方向に位置決
めすると共に、遊星歯車49,55の軸方向に位置決め
も行なうようになっている。
【0036】本実施例による遊星歯車減速装置は上述の
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものと格別差異はない。
【0037】然るに、本実施例による各段の太陽歯車4
8,54,60の軸方向の位置決めは、底蓋45,各段
の太陽歯車48,54,60および最終段のキャリア6
4の各間に設けた第1ないし第4の玉軸受41〜44に
よって行なう構成とし、該各玉軸受41〜44の各ボー
ル41A〜44Aの転動される軌道面の一方を凹部とし
ての環状の転動溝48B,54C,60C,64Cと
し、他方の面を平坦な軌道面45B,48B,54D,
60Dとしたから、遊星歯車減速装置の各段の減速歯車
機構47,53,59は等配機構を損なうことなく、軸
方向および径方向に位置決めされるようになり、ハウジ
ング3内に収容した油液を介して玉軸受41〜44によ
り各段の太陽歯車48,54,60を円滑に相対回転さ
せることができる。
【0038】かくして、各段の太陽歯車48,54,6
0は底蓋45と最終段のキャリア64との間にそれぞれ
配設された各玉軸受41〜44を介して軸方向に位置決
めされ、公転のみを伝達する1,2段目のキャリア5
2,58は次段の太陽歯車54,60に位置決めリング
65,66を介して軸方向に位置決めされて噛合されて
いるから、各段の遊星歯車49,55,61においても
軸方向に位置決めすることができる。
【0039】従って、各段の太陽歯車48,54,60
は各玉軸受41〜44を介して軸方向に位置決めされる
と共に、各ボール41A〜44Aを介して相対回転され
るから、従来技術のように摺動部分に発生していた滑り
摩擦抵抗を、各玉軸受41〜44による転がり摩擦抵抗
に変え、摺動抵抗を著しく低減することができる。
【0040】そして、従来発生していた摺動部分の焼き
付きや摩耗を確実に防止でき、各構成部品の噛合部のガ
タをなくして、耐久性を大幅に向上させることができ
る。
【0041】なお、前記実施例では、各玉軸受41〜4
4の径方向への位置決めを各ボール41A〜44Aが転
動する一方の軌道面に形成した転動溝48A,54C,
60C,64Cにより行なうものとして述べたが、本発
明はこれに限らず、他方の軌道面に環状の転動溝を形成
してもよく、両方の軌道面にそれぞれ転動溝を形成する
ようにしてもよい。
【0042】次に、図3に本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、各玉軸受の径方向の位置決め
を、底蓋,2段目の太陽歯車,最終段の太陽歯車および
最終段のキャリアの内側にそれぞれ形成した環状突起部
により行なうようにしたことにある。なお、本実施例で
は、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0043】図中、71は本実施例による底蓋を示し、
該底蓋71は前記第1の実施例で述べた底蓋45とほぼ
同様に、ボルト11によりリングギア5に固着され、該
底蓋71の内側には軸中心に位置して一側に向けて環状
凸部71Aが形成されているものの、該環状凸部71A
の先端側には第1の玉軸受41の内側保持器41Bが係
合する環状突起部71Bが形成され、前記環状凸部71
Aの径方向外側部位は各ボール41Aが転動される平坦
な軌道面71Cとなっている。
【0044】72は油圧モータ2の出力回転を導出する
本実施例による回転軸を示し、該回転軸72の一端側は
油圧モータ2と連結され、その他端側は前記底蓋71に
向けて延在し、1段目の太陽歯車73が形成されてい
る。ここで、該太陽歯車73の他端面は第1の玉軸受4
1の各ボール41Aが転動される平坦な軌道面73Aと
なり、一端面は第2の玉軸受42の各ボール42Aが転
動される平坦な軌道面73Bとなっている。
【0045】そして、第1の玉軸受41の内側保持器4
1Bを底蓋71の環状突起部71Bに係合することによ
り径方向への位置決めを行ない、底蓋71の軌道面71
C,1段目の太陽歯車73の軌道面73Aとの間で各ボ
ール41Aを転動させる。
【0046】74は2段目の太陽歯車を示し、該太陽歯
車74は第1の実施例による太陽歯車54と同様に遊星
歯車55,キャリア58等と共に2段目の減速歯車機構
53を構成し、該太陽歯車74の他端側には第2の玉軸
受42の内側保持器42Bが係合する環状突起部74A
が形成されている。そして、該太陽歯車74は環状突起
部74Aの径方向外側部位が第2の玉軸受42の各ボー
ル42Aが転動される平坦な軌道面74Bとなり、一端
面は第3の玉軸受43の各ボール43Aが転動される平
坦な軌道面74Cとなっている。
【0047】そして、第2の玉軸受42は内側保持器4
2Bを2段目の太陽歯車74の環状突起部74Aに係合
させることにより径方向への位置決めを行ない、1段目
の太陽歯車73の軌道面73B,2段目の太陽歯車74
の軌道面74Bとの間で各ボール42Aを転動させる。
【0048】75は3段目の太陽歯車を示し、該太陽歯
車75は第1の実施例による太陽歯車60と同様に遊星
歯車61,後述のキャリア76等と共に3段目の減速歯
車機構59を構成し、該太陽歯車75の他端側には第3
の玉軸受43の内側保持器43Bが係合する環状突起部
75Aが形成されている。そして、該太陽歯車75は環
状突起部75Aの径方向外側部位が第3の玉軸受43の
各ボール43Aが転動される平坦な軌道面75Bとな
り、一端面は第4の玉軸受44の各ボール44Aが転動
される平坦な軌道面75Cとなっている。
【0049】そして、第3の玉軸受43は内側保持器4
3Bを3段目の太陽歯車75の環状突起部75Aに係合
させることにより径方向への位置決めを行ない、2段目
の太陽歯車74の軌道面74C,3段目の太陽歯車75
の軌道面75Bとの間で各ボール43Aを転動させる。
【0050】76は最終段となる3段目のキャリアを示
し、該キャリア76は他側でピン63および軸受62を
介して遊星歯車61を保持すると共に、一端側内周には
ハブ13の内側の歯部13Aと噛合する歯部76Aが形
成されている。そして、該キャリア76は一側端面76
Bが支持部材1のストッパ部1Bに当接し、軸方向一側
への位置決めがなされている。また、該キャリア76は
他端側に第4の玉軸受44の内側保持器44Bが係合さ
れる環状突起部76Cが形成され、該環状突起部76C
の径方向外側部位は第4の玉軸受44の各ボール44A
が転動される平坦な軌道面76Dとなっている。
【0051】そして、第4の玉軸受44は内側保持器4
4Bを3段目のキャリア76の環状突起部76Cに係合
させることにより径方向への位置決めを行ない、3段目
の太陽歯車75の軌道面75C,3段目のキャリア76
の軌道面76Dとの間で各ボール43Aを転動させる。
【0052】このように構成される本実施例でも、前述
した第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることがで
きるが、特に本実施例では、玉軸受41〜44を小型に
形成できると共に、各ボール41A〜44Aの脱落防止
が第1の実施例による環状の凹部としての転動溝では困
難なとき等に有効に用いることができる。
【0053】なお、前記第2の実施例においては、各玉
軸受41〜44を径方向に位置決めする各環状突起部7
1B,74A,75A,76Cを底蓋71,第2の太陽
歯車74,最終段の太陽歯車75,最終段のキャリア7
6に形成するものとして述べたが、本発明はこれに限ら
ず、各環状突起部71B,74A,75A,76Cが形
成された部材と対向する逆の面、即ち1段目の太陽歯車
73の他端面および一端面,2段目の太陽歯車74の一
端面,3段目の太陽歯車75の一端面に形成するように
してもよい。
【0054】次に、図4に本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、各玉軸受の径方向の位置決め
を、底蓋,1段目のキャリア,2段目のキャリアおよび
最終段のキャリアにそれぞれ形成した環状突起部となる
環状段部により行なうようにしたことにある。なお、本
実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0055】図中、81,82,83,84は本実施例
による転がり軸受としての第1,第2,第3,第4の玉
軸受を示し、該各玉軸受81〜84はそれぞれ複数個の
鋼球等によって形成された転動体としてのボール81A
〜84Aと、該各ボール81A〜84Aを転動可能に保
持する円形の保持穴81B〜84Bが各ボール81A〜
84Aの個数に対応してそれぞれ形成された環状平板か
らなる保持板81C〜84Cとから構成されている。そ
して、第1の玉軸受81は後述する底蓋85と1段目の
太陽歯車73との間に、第2の玉軸受82は1段目の太
陽歯車73と2段目の太陽歯車87との間に、第3の玉
軸受83は前記2段目の太陽歯車87と最終段となる3
段目の太陽歯車89との間に、さらに、第4の玉軸受8
4は前記3段目の太陽歯車89と3段目のキャリア90
との間にそれぞれ配設されている。
【0056】85はハウジング3の一部を構成する本実
施例による底蓋を示し、該底蓋85は前記第1の実施例
で述べた底蓋45とほぼ同様に、ボルト11によりリン
グギア5に固着され、該底蓋85の内側には回転軸72
と同心円をなすように一側に向けて突出する環状凸部8
5Aが形成されているものの、該環状凸部85Aの先端
面側には第1の玉軸受81の保持板81Cが係合する環
状段部85Bが形成されている。また、環状凸部85A
は環状段部85Bの径方向内側部位が第1の玉軸受81
の各ボール81Aが転動される平坦な軌道面85Cとな
っている。
【0057】86は1段目のキャリアを示し、該キャリ
ア86は1段目の減速歯車機構47の遊星歯車49の公
転を次段の太陽歯車87に伝達するもので、該キャリア
86の内周側には玉軸受82の保持板82Cに係合し、
玉軸受82を径方向に位置決めする環状段部86Aが太
陽歯車73,87等と同心円をなすように形成されてい
る。
【0058】そして、第1の玉軸受81は保持板81C
を底蓋85の環状段部85Bに係合させることにより径
方向に位置決めされ、底蓋85の軌道面85C,1段目
の太陽歯車73の軌道面73Aとの間で各ボール81A
を転動させる。
【0059】87は2段目の太陽歯車を示し、該太陽歯
車87は第1の実施例の太陽歯車54と同様に遊星歯車
55,キャリア88と共に2段目の減速歯車機構53を
構成し、該太陽歯車87の他端側は第2の玉軸受82の
各ボール82Aが転動される平坦な軌道面87Aとな
り、一端側は第3の玉軸受83の各ボール83Aが転動
される平坦な軌道面87Bとなっている。
【0060】そして、第2の玉軸受82は保持板82C
を1段目のキャリア86の環状段部86Aに係合させる
ことにより径方向に位置決めされ、1段目の太陽歯車7
3の軌道面73B,2段目の太陽歯車87の軌道面87
Aとの間で各ボール81Aを転動させる。
【0061】88は2段目のキャリアを示し、該キャリ
ア88は2段目の減速歯車機構53の遊星歯車55の公
転を次段の太陽歯車89に伝達するもので、該キャリア
88の内周側には第3の玉軸受83の保持板83Cに係
合し、該玉軸受83を径方向に位置決めする環状段部8
8Aが太陽歯車73,87等と同心円をなすように形成
されている。
【0062】89は3段目の太陽歯車を示し、該太陽歯
車89は第1の実施例の太陽歯車60と同様に遊星歯車
55,キャリア90等と共に2段目の減速歯車機構59
を構成し、該太陽歯車89の他端側は第3の玉軸受83
の各ボール83Aが転動される平坦な軌道面89Aとな
り、一端側は第4の玉軸受84の各ボール84Aが転動
される平坦な軌道面89Bとなっている。
【0063】そして、第3の玉軸受83は保持板83C
を2段目のキャリア88の環状段部88Aに係合させる
ことにより径方向に位置決めされ、2段目の太陽歯車8
7の軌道面87B,3段目の太陽歯車89の軌道面89
Aとの間で第3の玉軸受83の各ボール83Aを転動さ
せる。
【0064】90は最終段となる3段目のキャリアを示
し、該キャリア90は他側でピン63および軸受62を
介して遊星歯車61を保持すると共に、一端側内周にハ
ブ13の内側の歯部13Aと噛合する歯部90Aが形成
されている。そして、該キャリア90は一側端面90B
が支持部材1のストッパ部1Bに当接し、軸方向一側に
位置決めされている。また、該キャリア90は他端側に
前記玉軸受84の保持板84Cが係合する環状段部90
Cが形成され、該環状段部90Cの径方向外側部位は第
4の玉軸受84の各ボール84Aが転動される平坦な軌
道面90Dとなる。
【0065】そして、第4の玉軸受84は保持板84C
を3段目のキャリア90の環状段部90Cに係合される
ことにより径方向に位置決めされ、3段目の太陽歯車8
9の軌道面89B,3段目のキャリア90の軌道面90
Dとの間で該玉軸受84の各ボール84Aを転動させ
る。
【0066】このように構成される本実施例でも、前述
した第1の実施例および第2の実施例とほぼ同様の作用
効果を得ることができるが、特に本実施例では、玉軸受
81〜84の保持器を環状平板からなる環状板81C〜
84Cによって形成したから、玉軸受81〜84の組付
け等を向上できる。
【0067】なお、前記各実施例では、減速歯車機構を
3段の減速機によって構成する場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限るものではなく、2段または4
段以上の減速歯車機構を有するものに用いてもよい。さ
らに、ドラム4とリングギア5とを一体形成した構成の
もの、またはリングギア5と底蓋45(71,85)を
一体形成したものに用いてもよい。
【0068】さらに、前記各実施例では、転がり軸受を
転動体としてボール41A〜44A(81A〜84A)
を用いた玉軸受41〜44(81〜84)により構成し
たが、本発明はこれに限らず、転動体として太鼓状の球
面ころや円錐ころ等を用いるようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明による遊星歯
車減速装置においては、各減速歯車機構を構成する各太
陽歯車の軸方向の位置決めを、1段目の太陽歯車とハウ
ジングの底蓋との間、各段の太陽歯車の間および最終段
の太陽歯車と当該最終段のキャリアとの間に設けた転が
り軸受により行い、該各軸受を径方向の位置決め手段に
より径方向に位置決めする構成としたから、各太陽歯車
の摺動抵抗を転がり抵抗に変えることにより著しく低減
することができ、摺動部分の焼き付きや摩耗を効果的に
防止することができる。そして、各減速歯車機構の等配
機構を損なうことなく、減速機出力の効率や寿命の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による遊星歯車減速装置
の縦断面図である。
【図2】図2中の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による遊星歯車減速装置
の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例による遊星歯車減速装置
の要部拡大断面図である。
【図5】従来技術による遊星歯車減速装置の縦断面図で
ある。
【図6】図5中の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2 油圧モータ(回転源) 3 ハウジング 4 ドラム 5 リングギア 5A 内歯車 13 ハブ 13A 内側の歯部 13B 外側の歯部 41,42,43,44 玉軸受(転がり軸受) 41A,42A,43A,44A ボール(転動体) 41B,42B,43B,44B 内側保持器 41C,42C,43C,44C 外側保持器 45,71,85 底蓋 45B,48B,54D,60D,71C,73A,7
3B,74B,74C,75B,75C,76D,85
C,87A,87B,89A,89B,90D軌道面 46,72 回転軸 47,53,59 減速歯車機構 48,54,60,73,74,87,89 太陽歯車 48A,54C,60C,64C 転動溝(凹部) 49,55,61 遊星歯車 50,56,62 軸受 51,57,63 ピン 52,58,64,76,86,88,90 キャリア 71B,74A,75A,76C 環状突起部 81,82,83,84 玉軸受(転がり軸受) 81A,82A,83A,84A ボール(転動体) 81B,82B,83B,84B 保持穴 81C,82C,83C,84C 保持板 85B,86A,88A,90C 環状段部(環状突起
部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転源が設けられた支持部材と、該支持
    部材に回転自在に支持され、内周側に内歯車が設けられ
    た有蓋筒状のハウジングと、前記回転源の回転出力を導
    出すべく、一端側が前記回転源に連結され、他端側が該
    ハウジングの底蓋側に延在する回転軸と、該回転軸の回
    転を減速して前記ハウジングに伝達するため、太陽歯
    車、該太陽歯車と前記内歯車とに噛合する遊星歯車、該
    遊星歯車を支持するキャリアからなる複数段の減速歯車
    機構とを備え、最終段のキャリアは前記支持部材によっ
    て軸方向と回転方向に位置決めされてなる遊星歯車減速
    装置において、1段目の太陽歯車と前記ハウジングの底
    蓋との間、各段の太陽歯車の間および最終段の太陽歯車
    と当該最終段のキャリアとの間をそれぞれ軸方向に位置
    決めする複数の転がり軸受を設け、該各転がり軸受を径
    方向に位置決めする径方向の位置決め手段を設けたこと
    を特徴とする遊星歯車減速装置。
  2. 【請求項2】 前記径方向の位置決め手段は、前記各転
    がり軸受の軌道面に形成され、該各転がり軸受を転動可
    能に保持する凹部である請求項1に記載の遊星歯車減速
    装置。
  3. 【請求項3】 前記径方向の位置決め手段は、ハウジン
    グの底蓋,各太陽歯車および各キャリアのうち、複数の
    所要箇所に形成され、前記各転がり軸受を径方向に位置
    決めする環状突起部である請求項1に記載の遊星歯車減
    速装置。
JP3348225A 1991-12-04 1991-12-04 遊星歯車減速装置 Pending JPH05157144A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010082628A1 (ja) * 2009-01-19 2010-07-22 ナブテスコ株式会社 建設機械用走行ユニット
CN111033081A (zh) * 2017-09-04 2020-04-17 日立建机株式会社 减速装置

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