JPH05157118A - スプラインスリーブの製造方法 - Google Patents

スプラインスリーブの製造方法

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JPH05157118A
JPH05157118A JP3347695A JP34769591A JPH05157118A JP H05157118 A JPH05157118 A JP H05157118A JP 3347695 A JP3347695 A JP 3347695A JP 34769591 A JP34769591 A JP 34769591A JP H05157118 A JPH05157118 A JP H05157118A
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JP
Japan
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spline
shaft
spline sleeve
sleeve
manufacturing
Prior art date
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Pending
Application number
JP3347695A
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English (en)
Inventor
Toru Takahashi
徹 高橋
Rihachi Kasuya
利八 粕谷
Shigeo Imazeki
繁雄 今関
Masayuki Doi
雅幸 土居
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05157118A publication Critical patent/JPH05157118A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、小径のスプラインスリーブを高精
度にかつ品質が安定し、安価に製造する方法を提供しよ
うとするものである。 【構成】 スプライン軸とスプラインスリーブの外筒と
を製造し、該軸とスリーブの外筒とを同芯に組み合わせ
て、その隙間に低摩擦摺動面材料を充填して形成したこ
とを特徴とするスプラインスリーブの製造方法であり、
このスプライン軸は、実際に使用されるスプライン軸よ
りもわずかに大径のスプラインスリーブ製造用軸を使用
することが望ましい。 【効果】 スプラインスリーブの歯型は、スプライン軸
の歯型に正確に倣って形成されるので、高精度でかつ品
質が安定し、安価に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプラインスリーブの
製造方法に関するものであり、特に小径のスプラインを
少量生産する場合に適したスプラインスリーブの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】スプラインスリーブは、金属軸受材料か
らなるスリーブに、又はスリーブの外筒に金属軸受材料
からなる内筒を嵌入し、この軸受材料に軸方向に平行な
歯型が形成されているのが通常である。そして、この歯
型の創成は、量産する場合には、ブローチ加工によって
行われるのが一般である。しかし、少量生産の場合に
は、ブローチ加工による製造方法は、そのための設備も
必要であり、加工するためのブローチも個別に造ること
となって非常に高価な加工方法となり一般的ではない。
【0003】従って、少量生産の場合には、スプライン
スリーブの歯型を1個ずつスロッタ等で加工することが
多いが、この加工方法では加工時間が非常に長くかかり
高価となるばかりでなく、歯型を1個ずつ割り出して加
工するので高精度に安定した品質で加工することは困難
である。
【0004】特に20mm程度以下の小径のスプライン
の場合には、スプライン軸はフライス加工又は研削加工
によって、比較的容易に高精度に加工することが可能で
あるが、スプラインスリーブは、内径が小径となり加工
が非常に困難である。そのため、場合によっては3〜4
個に分割して加工し、外筒に嵌入して一体に形成してス
プラインスリーブとする方法も採用されていた。
【0005】このため、小径のスプライン、特にスプラ
インスリーブの歯型を精度良く加工することは非常に困
難であり、これを安価に安定した品質で製造する方法の
開発が要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、小径のスプラインスリーブを高精度にかつ
品質が安定し、安価に製造する方法を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、スプライン軸とスプラインスリーブの外
筒とを製造し、該軸とスリーブの外筒とを同芯に組み合
わせて、その隙間に低摩擦摺動面材料を充填して形成す
ることを特徴とするスプラインスリーブの製造方法を採
用し、特に、スプラインの軸が、実際に使用されるスプ
ラインの軸よりもわずかに大径のスプラインスリーブ製
造用軸を使用することによって上記問題点を解決したも
のである。
【0008】
【作用】本発明は、以上のように構成されており、スプ
ライン軸受の歯型は、軸とスリーブの外筒とを同芯に組
み合わせて、その隙間に低摩擦摺動面材料を充填するこ
とによって、比較的容易に精度良く加工することが可能
なスプライン軸の形状がスプラインスリーブの歯型とし
て転写されて自動的に形成されるので、スプラインスリ
ーブを高精度にかつ品質が安定し、安価に製造すること
が可能となるものである。
【0009】そして、スプラインスリーブの歯型として
転写するスプラインの軸として、実際に使用されるスプ
ラインの軸よりもわずかに大径のスプラインスリーブ製
造用軸を使用することによって、スプラインの軸とスプ
ラインスリーブの歯型との間に適正なスキマを形成させ
るようにしたものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1は、本発明のスプラインスリーブの製造方法によって
製造されるスプラインの1例を示し、図2は、図1のA
−A断面図、図3及び図4は、スプラインの断面形状の
他の実施例、図5は、本発明のスプラインスリーブの製
造方法を実施するための製造治具の1例を示す。
【0011】図1において、1はスプラインを示し、ス
プラインスリーブ3にスプライン軸2が嵌入している。
このスプライン軸2の断面形状は、図2乃至図4に示す
ように角形の軸(図2)、角溝状の軸(図3)又は歯車
状の軸(図4)等になっており、スプラインスリーブ3
の外筒3aに嵌入された内筒3bに同形状の歯型が形成
され、スプライン軸2とスプラインスリーブ3とが相互
に噛み合って軸方向にのみ移動可能なスプライン1を構
成していることは周知となっている。
【0012】図5は、本発明のスプラインスリーブ3の
製造方法を実施するための製造治具の1例を示す。上述
したように、スプラインスリーブ3は外筒3aと内筒3
bとから構成されるが、本発明の製造方法では、スプラ
インスリーブ3の外筒3aと、実際に使用されるスプラ
インの軸2よりもわずかに大径のスプラインスリーブ製
造用軸5とを1組のエンドカラー6、7で保持し、この
スプラインスリーブ製造用軸5とスプラインスリーブ3
の外筒3aとの隙間に低摩擦摺動面材料を充填すること
によって内筒3bを形成する。
【0013】この低摩擦摺動面材料は、アリ溝等の摺動
面に使用されるプラスチックを基材とする通常の低摩擦
摺動面材料で十分であり、スプラインスリーブ製造用軸
5とスプラインスリーブ3の外筒3aとの隙間に充填
し、固化することによって、スプラインの歯型を有する
内筒3bを形成する。そして、この歯型は、高精度に加
工することが容易なスプラインスリーブ製造用軸5の歯
型を正確に倣って形成されるので、製品ごとのバラツキ
もなく、高精度で安定した品質のスプラインスリーブ3
を容易に製造することができる。
【0014】次に、本発明のスプラインスリーブ3の製
造方法を実施するための製造治具の1例を更に詳細に説
明する。
【0015】1組のエンドカラー6、7の内径は、大径
部と小径部とからなり、その大径部は、スプラインスリ
ーブ3の外筒3aの両端外径部に嵌合し、小径部は、ス
プラインスリーブ製造用軸5がスプラインスリーブ3の
外筒3aと同芯となるようにスプラインスリーブ製造用
軸5の両端を嵌合、保持し、両端のボルト及び座金1
1、12によってスプラインスリーブ3の外筒3aとス
プラインスリーブ製造用軸5を共にエンドカラー6、7
に固定する。
【0016】スプラインスリーブ3の外筒3aには、内
筒3bを形成する低摩擦摺動面材料を注入するための注
入口8を設け、図示しない低摩擦摺動面材料の注入装置
によって、スプラインスリーブ製造用軸5とスプライン
スリーブ3の外筒3aとの隙間に低摩擦摺動面材料を充
填する。
【0017】エンドカラー7には、ピン9とねじ10と
が設けられている。ピン9はスプラインスリーブ3の外
筒3aの回転方向の位置決めする位置決めピンであり、
ねじ10はスプラインスリーブ製造用軸5の回転方向の
位置を位置決めするとともに固定するためのものであ
る。このピン9とねじ10によって、スプラインスリー
ブ3の外筒3aとスプラインスリーブ製造用軸5の回転
方向の位置が位置合わせされる。
【0018】スプラインスリーブ製造用軸5は、実際に
使用されるスプライン軸2のようにスプライン部2a
(図1)を長尺にする必要はなく、スプラインスリーブ
3の外筒3aの内側の隙間に低摩擦摺動面材料によって
スプラインの歯型を有する内筒3bを形成するに足りる
だけの長さがあれば十分であり、図5に示すように、ス
プラインスリーブ3の外筒3aとほぼ同じ長さとする。
【0019】また、このスプラインスリーブ製造用軸5
は、スプライン軸2とスプラインスリーブ3の内筒3b
の歯型との間に適正なスキマを有するように、スプライ
ンスリーブ製造用軸5を実際に使用されるスプライン軸
2より、外径、歯型の寸法共にわずかに大径とすること
が望ましい。
【0020】このようなスプラインスリーブ製造用軸5
を使用することにより、低摩擦摺動面材料が固化した後
にスプラインスリーブ製造用軸5を抜き取り、スプライ
ン軸2を挿入した際に、修正することなく適正なスキマ
を有するようにすることが可能であり、より安価で安定
した品質のスプラインスリーブ3を製造することができ
る。
【0021】勿論、スプラインスリーブ製造用軸5を使
用することなく、実際に使用されるスプライン軸2をそ
のまま使用して、スプラインスリーブ3の外筒3aの内
側の隙間に低摩擦摺動面材料によってスプラインの歯型
を有する内筒3bを形成することも十分可能である。こ
の場合は、1組のエンドカラー6、7は、スプライン軸
2とスプラインスリーブ3の外筒3aとを同芯に支持
し、内径の小径部はスプライン軸2の歯型とほぼ同じ形
状として、低摩擦摺動面材料が充填時に溢れ出さないよ
うにしなければならない。
【0022】更に、この場合には、スプラインスリーブ
3の内筒3bの歯型は、スプライン軸2の歯型と全く同
寸法の歯型となるため、スキマが全くなく、スプライン
軸2とスプラインスリーブ3の動きが悪くなることが生
じるので、ラップ等でわずかなスキマを与える必要があ
る。
【0023】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の製造方法
によれば、低摩擦摺動面材料をスプラインスリーブ製造
用軸5又はスプライン軸2とスプラインスリーブ3の外
筒3aとの隙間に充填し固化することによって、スプラ
インの歯型を有する内筒3bを形成するので、製造され
た歯型は、高精度に加工することが容易なスプラインス
リーブ製造用軸5の歯型を正確に倣って形成され、製品
ごとのバラツキもなく、高精度で安定した品質のスプラ
インスリーブ3を容易に製造することができるものであ
る。
【0024】なお、本発明の製造方法によれば、運転時
の騒音がなくなる。切粉等の金属粉が混入した際に低摩
擦摺動面材料の中に埋もれてしまうのでカジリや磨耗の
原因にならない。等の副次的効果があり、更に、長いス
プラインスリーブも製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプラインスリーブの製造方法によっ
て製造されたスプラインの1例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2の他の実施例。
【図4】図2の他の実施例。
【図5】本発明のスプラインスリーブの製造方法を実施
するための製造治具の1例を示す断面図。
【符号の説明】
1 スプライン 2 スプライン軸 3 スプラインスリーブ 3a 外筒 3b 内筒 5 スプラインスリーブ製造用軸 6 エンドカラー 7 エンドカラー 8 注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土居 雅幸 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社所沢所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプライン軸とスプラインスリーブの外
    筒とを製造し、該軸とスリーブの外筒とを同芯に組み合
    わせて固定し、その隙間に低摩擦摺動面材料を充填して
    形成することを特徴とするスプラインスリーブの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 スプライン軸が、実際に使用されるスプ
    ライン軸よりもわずかに大径のスプラインスリーブ製造
    用軸である請求項1記載のスプラインスリーブの製造方
    法。
JP3347695A 1991-12-04 1991-12-04 スプラインスリーブの製造方法 Pending JPH05157118A (ja)

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JP3347695A JPH05157118A (ja) 1991-12-04 1991-12-04 スプラインスリーブの製造方法

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JPH05157118A true JPH05157118A (ja) 1993-06-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6174019B1 (en) 1998-02-26 2001-01-16 Prince Corporation Extruded visor control

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6174019B1 (en) 1998-02-26 2001-01-16 Prince Corporation Extruded visor control

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